JP2008190424A - 内燃機関のデコンプ装置 - Google Patents

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粒二 土屋
Koji Kobayashi
宏治 小林
Takeshi Oshiro
健史 大城
Teruhide Yamanishi
輝英 山西
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Abstract

【課題】ベース円部および高位部を外周に有する排気用カムがカムシャフトに設けられ、機関の回転数が所定値未満の状態では前記ベース円部で定まる閉弁時期に排気弁を開弁させることを可能としたデコンプカムを回動せしめるデコンプシャフトがカムシャフトに支承され、カムシャフトの回転に伴って生じる遠心力でデコンプシャフトの軸線まわりに回動することを可能としたデコンプウエイトが、デコンプシャフトに取付けられる内燃機関のデコンプ装置において、デコンプカムの形状の設定自由度を高め、デコンプのタイミングや排気弁の開弁リフト量を任意に設定可能とする。
【解決手段】カムシャフト53の外周の一部に設けられた凹部145に収容されるデコンプカム142が、デコンプシャフト141とは別体に形成されてデコンプシャフト141に相対回動不能に装着される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シリンダヘッドに回転自在に支承されるカムシャフトに、該カムシャフトの軸線を中心とする円弧状のベース円部ならびに該ベース円部よりも半径方向外方に突出した高位部を外周に有する排気用カムが設けられ、機関の回転数が所定値未満の状態では前記排気用カムの前記ベース円部で定まる閉弁時期に排気弁を開弁させることを可能としたデコンプカムを回動せしめるデコンプシャフトが、前記カムシャフトの軸線と平行な軸線まわりの回動を可能として該カムシャフトに支承され、前記カムシャフトの回転に伴って生じる遠心力で前記デコンプシャフトの軸線まわりに回動することを可能としたデコンプウエイトが、前記デコンプシャフトに取付けられる内燃機関のデコンプ装置に関する。
排気用カムに対応する位置でデコンプシャフトの一部を切欠くことにより、デコンプシャフと一体のデコンプカムを形成するようにした内燃機関のデコンプ装置が、特許文献1および特許文献2で知られている。
特開2003−254025号公報 特開2005−307840号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、デコンプカムが小径のデコンプシャフトに一体に形成されるので、デコンプカムの形状が制限され、デコンプのタイミングや排気弁の開弁リフト量の設定に制限が加わる。しかもデコンプシャフトの一部をカムシャフトの外周に臨ませるようにしてデコンプシャフトがカムシャフトに支承されており、カムシャフトおよびシリンダヘッド間に介装される軸受およびカムシャフト間に凹凸が生じてしまい、カムシャフトの回転およびデコンプシャフトの回動が不円滑となる可能性がある。
また上記特許文献2で開示されたものでは、デコンプカムがデコンプシャフトに一体に形成されるので、上記特許文献1と同様にデコンプカムの形状が制限され、デコンプのタイミングや排気弁の開弁リフト量の設定に制限が加わる。しかもデコンプシャフトは、カムシャフトにその一端側から挿通、支持されており、カムシャフトの一端側のジャーナル部は、カムシャフトの軸線からの排気用カムのベース円部の外周までの距離よりも大きな半径を有するものであり、カムシャフトおよび軸受の大型化を招くとともに重量の増加を招くことになる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、デコンプカムの形状の設定自由度を高め、デコンプのタイミングや排気弁の開弁リフト量を任意に設定し得るようにした内燃機関のデコンプ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダヘッドに回転自在に支承されるカムシャフトに、該カムシャフトの軸線を中心とする円弧状のベース円部ならびに該ベース円部よりも半径方向外方に突出した高位部を外周に有する排気用カムが設けられ、機関の回転数が所定値未満の状態では前記排気用カムの前記ベース円部で定まる閉弁時期に排気弁を開弁させることを可能としたデコンプカムを回動せしめるデコンプシャフトが、前記カムシャフトの軸線と平行な軸線まわりの回動を可能として該カムシャフトに支承され、前記カムシャフトの回転に伴って生じる遠心力で前記デコンプシャフトの軸線まわりに回動することを可能としたデコンプウエイトが、前記デコンプシャフトに取付けられる内燃機関のデコンプ装置において、前記カムシャフトの外周の一部に設けられた凹部に収容される前記デコンプカムが、前記デコンプシャフトとは別体に構成されて該デコンプシャフトに相対回動不能に装着されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記デコンプシャフトが、前記カムシャフトの一端側から該カムシャフトの偏心位置に挿通、支持され、前記カムシャフトの軸線からの前記ベース円部の外周までの距離以下の半径を有して前記カムシャフトの一端側に設けられるジャーナル部およびシリンダヘッド間に、前記ジャーナル部の外周全周を内周に接触させる軸受が介装されることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記デコンプシャフトに、前記デコンプカムを相対回動不能に装着せしめるべく該デコンプカムを貫通するカム装着部と、前記デコンプウエイトを取り付けるべく該デコンプウエイトを貫通するウエイト取付け部とが設けられ、前記カム装着部の最大外径よりも前記ウエイト取付け部の最大外径が小さく設定されることを特徴とする。
なお実施例の第1ボールベアリング111が本発明の軸受に対応する。
請求項1記載の発明によれば、カムシャフトの外周の一部に設けられた凹部に収容されるデコンプカムが、デコンプシャフトと別体に形成され、デコンプシャフトに相対回動不能に装着されるので、デコンプシャフトを小径に形成してもデコンプカムの形状を自由に設定することができ、デコンプのタイミングや排気弁の開弁リフト量を任意に設定することができる。
また請求項2記載の発明によれば、カムシャフトの一端側のジャーナル部の外周全周を軸受の内周に接触させることで、カムシャフトの回転およびデコンプシャフトの回動を円滑化することができ、しかも前記ジャーナル部の半径がカムシャフトの軸線からのベース円部の外周までの距離以下に設定されることで、カムシャフトおよび軸受の大型化を回避することができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、デコンプシャフトにカム装着部およびウエイト取付け部が設けられ、カム装着部の最大外径よりもウエイト取付け部の最大外径が小さいので、デコンプウエイトの回動中心付近の質量を小さく抑えてデコンプウエイトに作用する遠心力を増加させ、デコンプウエイトおよびデコンプシャフトを円滑に回動せしめることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図12は本発明の一実施例を示すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の左側面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は機関の回転数が所定値未満の状態での図2の要部拡大図、図4は図3の4−4線断面図、図5はヘッドカバーを省略した状態での図3の5矢視図、図6は図5の6−6線に沿うシリンダヘッドの断面図、図7はシリンダブロックを図3の7−7線矢視方向から見た図、図8は図3の8矢視拡大図、図9は図4の要部拡大図、図10は図8の10−10線拡大断面図、図11は機関の回転数が所定値以上の状態での図8に対応した図、図12は機関の回転数が所定値以上の状態での図9に対応した断面図である。
先ず図1において、スクータ型自動二輪車の車体フレーム15は、前輪WFを軸支するフロントフォーク16ならびに該フロントフォーク16に連結される操向ハンドル17を操向可能に支承するヘッドパイプ18と、該ヘッドパイプ18から後下がりに延びるダウンチューブ19と、ダウンチューブ19の下部両側に前端が固着されて後方に延びる左右一対のロアフレームパイプ20…と、ロアフレームパイプ20…の後端に一体に連なる左右一対のリヤフレームパイプ21…とを備え、リヤフレームパイプ21は、ロアフレームパイプ20の後端から後上がりに延びるライズフレーム部21aと、ライズフレーム部21aの後端からほぼ水平にして後方に延びるアッパーフレーム部21bとから成り、両リヤフレームパイプ21…の後部は相互に連結される。
車体フレーム15における両ロアフレームパイプ20…および両リヤフレームパイプ21…の一体連設部にはブラケット22が設けられており、このブラケット22にはパワーユニットPの前部がリンク機構23を介して上下に揺動可能に支承されており、該パワーユニットPの後部右側に配置される後輪WRがパワーユニットPの後部に軸支される。また前記両リヤフレームパイプ21…のうち左側のリヤフレームパイプ21の後部およびパワーユニットPの後部間にはリヤクッションユニット24が設けられる。
パワーユニットPの前方で両ロアフレームパイプ20…間には、それらのロアフレームパイプ20…で支持される燃料タンク25が配置され、前記パワーユニットPの上方には収納ボックス26が配置され、該収納ボックス26は前記リヤフレームパイプ21…で支持される。
車体フレーム15は、合成樹脂製の車体カバー27で覆われるものであり、この車体カバー27は、運転者の足の前方を覆うレッグシールド28と、ライダーの足を載せるべくレッグシールド28の下部に連なって燃料タンク25を覆うステップフロア29と、ステップフロア29に連なって車体後部を両側から覆うサイドカバー30とを備え、サイドカバー30上には、収納ボックス26を上方から開閉可能として覆うタンデム型の乗車用シート31が設けられる。
図2において、パワーユニットPは、後輪WRの前方に配置される強制空冷式単気筒の4サイクルであるOHC型の内燃機関Eと、該内燃機関Eおよび前記後輪WR間に設けられる無段変速機Mとで構成される。
さらに図3および図4を併せて参照して、前記内燃機関Eの機関本体34は、後輪WRの回転軸線と平行な回転軸線を有するクランクシャフト45を回転自在に支承するクランクケース35と、前記クランクシャフト45に連結されるピストン41を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア40を有するスリーブ39が設けられるとともに前記クランクケース35に結合されるシリンダブロック36と、クランクケース35と反対側でシリンダブロック36に結合されるシリンダヘッド37と、シリンダブロック36と反対側でシリンダヘッド37に結合されるヘッドカバー38とで構成される。
前記シリンダブロック36、前記シリンダヘッド37および前記ヘッドカバー38は、車体フレーム15の両リヤフレームパイプ21…間に配置され、前記シリンダブロック36は、シリンダボア40の軸線をほぼ水平となるまでわずかに前上がりに傾斜させてクランクケース35に結合される。
シリンダブロック36およびシリンダヘッド37間にはピストン41の頂部を臨ませる燃焼室42が形成され、前記ピストン41は、コネクティングロッド43およびクランクピン44を介してクランクシャフト45に連結される。
クランクケース35は、前記シリンダボア40の軸線を含むとともに前記クランクシャフト45の軸線に直交する平面で結合される一対のケース半体35a,35bから成るものであり、クランクシャフト45は、両ケース半体35a,35b間で回転自在に支承される。
シリンダヘッド37の上部側面には前記燃焼室42に通じ得る吸気ポート47が設けられ、シリンダヘッド37の下部側面には前記燃焼室42に通じ得る排気ポート48が設けられる。吸気ポート47および排気ポート48をそれぞれ開閉する吸気弁49および排気弁50は、クランクシャフト45の回転軸線に直交する平面への投影図上で略V字状に並ぶようにしてシリンダヘッド37に配設され、吸気ポート47および排気ポート48を閉じる方向にそれぞればね付勢される。また燃焼室42に臨む点火プラグ51が、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でシリンダヘッド37の右側の側面に取付けられる。
シリンダヘッド37およびヘッドカバー38間には、前記吸気弁49および排気弁50を開閉駆動する動弁機構52が収容されており、この動弁機構52が備えるカムシャフト53には、前記クランクシャフト45の回転動力がカムチェーン54を備える調時伝動機構55を介して1/2の減速比で伝達されるものであり、カムチェーン54は、シリンダブロック36、シリンダヘッド37およびヘッドカバー38にわたって形成されたカムチェーン室56内に走行可能に収納される。
シリンダヘッド37の上部側面には、吸気ポート47に通じる吸気管57が締結されており、この吸気管57は、自動二輪車の後方側に向けて円弧状に彎曲するように形成される。また吸気管57の上流端は、図1で示すように、該吸気管57よりも後方に配置される気化器58の下流端にコネクティングチューブ59を介して接続されており、気化器58の上流端は、後輪WRの左側でパワーユニットPの上方に配置されるエアクリーナ60に接続される。
シリンダヘッド37の下部側面には、排気ポート48に通じる排気管61が接続されており、この排気管61の下流端は、後輪WRの右側に配置される排気マフラー62に接続される。
図2に注目して、クランクケース35の外方でクランクシャフト45の一端部には、発電機65のアウターロータ66が固定されており、該アウターロータ66で囲繞されるステータ67はクランクケース35に固定される。この発電機65よりも外方でクランクシャフト45には冷却ファン68が固定される。この冷却ファン68は、前記発電機65のアウターロータ66に締結される基部68aの外周部に複数の羽根68b,68b…が一体に設けられて成るものである。
機関本体34のうち、クランクケース35の一部、シリンダブロック36およびシリンダヘッド37はシュラウド70で覆われており、機関本体34およびシュラウド70間に形成される冷却風通路71を、冷却ファン68から吐出される強制空冷用の空気が流通する。しかもシリンダブロック36およびシリンダヘッド37の外面には、前記冷却風通路71を流れる冷却空気による効率的な冷却を可能とするために複数の冷却フィン36a…,37a…がそれぞれ突設される。
前記シュラウウド70は、シリンダブロック36およびシリンダヘッド37を協働して覆うようにして相互に結合される上下一対の上部および下部カバー部材72,73と、クランクケース35の一部を覆って前記両カバー部材72,73に結合されるファンカバー74とで構成され、上部カバー部材72、下部カバー部材73およびファンカバー74は、それぞれ合成樹脂により形成される。
ファンカバー74は、クランクケース35の一部であるケース半体35aおよび冷却ファン68を覆うようにしてケース半体35aに締結されるとともに上部および下部カバー部材72,73に締結される。
このファンカバー74には、前記冷却ファン68側に向けて外部から空気を吸引するための吸引口75を形成する吸引筒76が、冷却ファン68にその外方で対応するようにして設けられており、吸引口76にはルーバー77が設けられる。
図2に特に注目して、クランクケース35には、自動二輪車の走行方向前方を向いた状態で後輪WRの左側方に延出される伝動ケース80が連結される。この伝動ケース80は、前記クランクケース35のケース半体35bに一体に連設されて後方に延設されるケース主体81と、該ケース主体81との間に第1伝動室84を形成してケース主体81に左側から締結される左側カバー82と、前記ケース主体81との間に第2伝動室85を形成してケース主体81の右側後部に締結される右側カバー83とで構成される。
伝動ケース80におけるケース主体81の前部には、内燃機関Eにおけるシリンダブロック36の側方に配置されるようにして支持腕部86(図1参照)が突設されており、該支持腕部86が、車体フレーム15のブラケット22にリンク機構23を介して揺動支持される。
後輪WRの車軸87は、伝動ケース80におけるケース主体81の後部および右側カバー83に回転自在に支承される。また図1に示すように、ケース主体81の後部と、車体フレーム15における左側のリヤフレームパイプ21におけるアッパフレーム部21aとの間に、リヤクッションユニット24が設けられる。
無段変速機Mは、第1伝動室84に収納されるVベルト式のものであり、無段変速機Mおよび車軸87間に減速ギヤ列88が設けられる。
無段変速機Mは、クランクケース35の外方でクランクシャフト45の他端部に連結されるドライブプーリ89と、クランクシャフト45と平行な軸線を有してケース主体81の後部および右側カバー83に回転自在に支承される被動軸90に遠心クラッチ91を介して装着されるドリブンプーリ92と、ドライブプーリ89およびドリブンプーリ92に巻掛けられる無端状のVベルト93とを備える従来周知のものである。
而してドライブプーリ89は、クランクシャフト45に固着されたランププレート94および該ドライブプーリ89間に浮動状態で収容される複数のウエイトローラ95が、クランクシャフト45の回転数増大に応じてクランクシャフト45の半径方向外方に移動するのに応じて、Vベルト93への接触半径を大きくするように作動する。
一方、ドリブンプーリ92は、ドライブプーリ89へのVベルト93の接触半径が大きくなるにつれて、該Vベルト93の接触半径が小さくなるように作動し、それによりクランクシャフト45および被動軸90間でのクランクシャフト45の回転に応じた無段変速が行なわれることになる。
減速ギヤ列88は、被動軸90および車軸87間に設けられて第2伝動室85に収納されるものであり、無段変速機Mにおける被動軸90の回転動力が減速ギヤ列88で減速されて後輪WRの車軸87に伝達される。
伝動ケース80における左側カバー82にはキック軸97が回転自在に支承されており、該キック軸97の外端にキックペダル98(図1参照)が設けられる。また前記左側カバー82の内面側で、キック軸97およびクランクシャフト45間には、キックペダル98の踏込み操作に応じたキック軸97の動力をクランクシャフト45に伝達可能としたキック式始動装置99が設けられる。
図5を併せて参照して、前記動弁機構52は、クランクシャフト45の軸線と平行な軸線を有してシリンダヘッド37に回転自在に支承されるとともに吸気用および排気用カム101,102を有するカムシャフト53と、カムシャフト53と平行な軸線を有してシリンダヘッド37に支持される吸気側および排気側ロッカシャフト103,104と、前記吸気用カム101に従動して吸気弁49を駆動するようにして吸気側ロッカシャフト103に揺動自在に支承される吸気側ロッカアーム105と、前記排気用カム102に従動して排気弁50を開閉駆動するようにして排気側ロッカシャフト104に揺動自在に支承される排気側ロッカアーム106とを備える。
前記シリンダヘッド37には、前記クランクシャフト45の軸線に沿う方向に間隔をあけたた位置に配置される第1および第2カムホルダ107,108が一体に突設されており、前記カムチェーン室56側の第1カムホルダ107には第1支持孔109が設けられ、第2カムホルダ108には、第1支持孔109よりも小径である第2支持孔110が第1支持孔109と同軸に設けられる。しかも第1支持孔110の内端寄りの部分には軸方向外方に臨む環状の段部110aが形成され、第2支持孔111の軸方向中間部には軸方向内方に臨む環状の段部111aが形成される。
一方、前記カムシャフト53の一端側には、第1支持孔109を同軸に貫通する第1ジャーナル部53aが設けられ、第1ジャーナル部53aおよび第1カムホルダ107間には第1ボールベアリング111が介装される。すなわち第1ジャーナル部53aの外周および第1支持孔109の内周間に第1ボールベアリング111が介装されるものであり、第1ジャーナル部53aの外周全周は第1ボールベアリング111における内輪111aの内周に接触し、第1ボールベアリング111における外輪111aの内端は第1支持孔110の段部110aに当接する。
また前記カムシャフト53の他端側には、第1ジャーナル部53aよりも小径である第2ジャーナル部53bが、第2支持孔111に同軸に挿入されるべく設けられており、この第2ジャーナル部53bおよび第2カムホルダ108間に第2ボールベアリング112が介装される。すなわち第2ジャーナル部53bの外周および第2支持孔110の内周間にボールベアリング112が介装され、第2ボールベアリング112における外輪112bの外端は第2支持孔111の段部111aに当接する。
しかも第1ボールベアリング111における内輪111aの内端は、第1ジャーナル部53aの内端から半径方向外方に張り出すようにしてカムシャフト53に一体に設けられる規制鍔部53cに軸方向外方から当接し、第1ボールベアリング111における外輪111bの外端に当接する止め輪113が第1支持孔109の内周に装着される。一方、カムシャフト53の他端側には、第2ジャーナル部53bから半径方向外方に張り出すして軸方向外方に臨む環状段部53dが形成されており、第2ボールベアリング112における内輪112aの内端に前記環状段部53dが当接する。これによりカムシャフト53は、第1および第2カムホルダ107,108に、軸方向の移動を規制されつつ回転自在に支承されることになる。
吸気側ロッカシャフト103は、カムシャフト53と平行な軸線を有するものであり、該カムシャフト53の前方側斜め上方に配置されて第1および第2カムホルダ107,108間に設けられる。また排気側ロッカシャフト104は、カムシャフト53および吸気側ロッカシャフト103と平行な軸線を有するものであり、前記カムシャフト53の前方側斜め下方に配置されて第1および第2カムホルダ107,108間に設けられる。
排気用カム102は、カムシャフト53の軸線を中心とする円弧状のベース円部102aならびに該ベース円部102aよりも半径方向外方に突出した高位部102bを外周に有し、第2カムホルダ108側で前記カムシャフト53に一体に設けられ、吸気用カム101は、前記排気用カム102と同様にベース円部および高位部を外周に有し、第1カムホルダ107側で前記カムシャフト53に一体に設けられる。
ところで吸気弁49は、吸気ポート47の燃焼室42への開口端を閉じ得る傘状のシート部49aにステム49bが一体にかつ同軸に連設されて成るものであり、シリンダヘッド37に設けられたガイド筒114に前記ステム49bが摺動自在に嵌合され、ステム49bの端部すなわちステムエンド49cに設けられたリテーナ115およびシリンダヘッド37間に、吸気弁49を閉弁方向に付勢する弁ばね116が縮設される。また排気弁50は、排気ポート48の燃焼室42への開口端を閉じ得る傘状のシート部50aにステム50bが一体にかつ同軸に連設されて成るものであり、シリンダヘッド37に設けられたガイド筒117に前記ステム50bが摺動自在に嵌合され、ステム50bの端部すなわちステムエンド50cに設けられたリテーナ118およびシリンダヘッド37間に、排気弁50を閉弁方向に付勢する弁ばね119が縮設される。
吸気側ロッカアーム105は、第1および第2カムホルダ107,108間に挟まれて吸気側ロッカシャフト103で揺動可能に支承されるものであり、この吸気側ロッカアーム105の一端部には、吸気弁49におけるステムエンド49cに当接するタペットねじ120が進退位置を調節可能として螺合される。また吸気側ロッカアーム105の他端には吸気用カム101に摺接するスリッパ面121が形成される。
排気側ロッカアーム106は、第1および第2カムホルダ107,108間に挟まれて排気側ロッカシャフト104で揺動可能に支承されるものであり、この排気側ロッカアーム106の一端部には、排気弁50におけるステムエンド50cに当接するタペットねじ122が進退位置を調節可能として螺合される。また排気側ロッカアーム106の他端には排気用カム102に摺接するスリッパ面123が形成される。
ところで、少なくともシリンダヘッド37をシリンダブロック36に結合するための複数のボルト、この実施例では、シリンダヘッド37およびシリンダブロック36をともにクランクケース35に結合する複数のスタッドボルト125,125…がクランクケース35に植設される。
図6を併せて参照して、複数の前記スタッドボルト125,125…のうち4本のスタッドボルト125…は、シリンダヘッド37の第1および第2カムホルダ107,108に一対ずつ設けられるボルト孔127…に挿通されるものであり、各スタッドボルト125…の第1および第2カムホルダ107,108からの突出部にはナット126…がそれぞれ螺合される。しかも各ボルト孔127…は、それらのボルト孔127…に挿通されたスタッドボルト125…が、第1および第2カムホルダ107,108に支持される吸気側および排気側ロッカシャフト103,104に係合する位置に配置される。
ところでシリンダヘッド37およびヘッドカバー38間に収容されている動弁機構52には潤滑のためのオイルが供給されるものであり、前記シリンダヘッド37に設けられるボルト孔127…のうち第2カムホルダ108の上部に設けられるボルト孔127の内面と、そのボルト孔127に挿通される前記スタッドボルト125との間に環状のオイル通路128が形成され、吸気弁49のステムエンド49cに向けてオイルを噴射するオイル噴射口129と、該オイル噴射口129および前記オイル通路128間を結ぶ直線状の通路130とが、前記シリンダヘッド37の第2カムホルダ108に設けられる。
しかも前記オイル噴射口129からのオイルを前記ステムエンド49c側に導くガイド壁131(図5参照)がオイル噴射口129および前記ステムエンド49c間に配設されており、このガイド壁131は、前記オイル噴射口129からのオイル噴射方向に延びるものであり、ヘッドカバー38側、より詳しくはヘッドカバー38との間にブリーザ室137を形成するようにしてヘッドカバー38に取付けられたブリーザプレート136に設けられる。
また図6で明示するように、吸気側ロッカシャフト103には、前記オイル通路128に通じるシャフト内オイル通路156が同軸に設けられる。一方、吸気側ロッカアーム105の基部には、図4で示すように、前記シャフト内オイル通路156に通じる油孔157が設けられており、この油孔157からカムシャフト53に向けてオイルが噴射される。
ところで、前記オイル通路128には、クランクシャフト45から伝達される動力であ作動するオイルポンプ(図示せず)からのオイルが供給されるものであり、図3で示すように、クランクケース35のケース半体35aには、前記オイルポンプからのオイルを導くオイル供給路132が設けられる。
図7において、クランクケース35へのシリンダブロック36の結合面には、前記オイル供給路132に一端を通じさせるオイル溝133が設けられる。またシリンダブロック36には、前記シリンダヘッド37のボルト孔127…に個別にかつ同軸に連なるボルト孔134…が前記スタッドボルト125…を挿通せしめるべくシリンダボア40の周囲に配置されるようにして設けられており、それらのボルト孔134…の1つとスタッドボルト125との間に、前記シリンダヘッド37のオイル通路128に連なる環状のオイル通路135が形成され、前記オイル溝133の他端は該オイル通路135に連通する。
図8を併せて参照して、前記カムシャフト53の一端には、クランクシャフト45の回転動力を1/2に減速してカムシャフト53に伝達する調時伝動機構55の一部を構成する被動スプロケット138が固定され、この被動スプロケット138に前記カムチェーン54が巻き掛けられる。
さらに図9を併せて参照して、前記カムシャフト53には、内燃機関Eの回転数が所定値未満の状態では前記排気用カム102の前記ベース円部102aで定まる閉弁時期に排気弁50を開弁させることを可能としたデコンプ装置140が付設される。
前記デコンプ装置140は、カムシャフト53と平行な軸線まわりに回動することを可能として前記カムシャフト53に支承されるデコンプシャフト141と、該デコンプシャフト141とは別体に形成されて前記デコンプシャフト141に相対回動不能に装着されるデコンプカム142と、前記カムシャフト53の回転に伴って生じる遠心力で前記デコンプシャフト141の軸線まわりに回動することを可能として前記デコンプシャフト141のカムシャフト53からの突出端部に固定されるデコンプウエイト143と、前記デコンプシャフト141を囲繞して前記デコンプウエイト143および前記被動スプロケット138間に向けられるねじりばね144とを備える。
前記カムシャフト53において前記排気用カム102におけるベース円部102aの一部を含む部分で前記カムシャフト53の外周の一部には凹部145が設けられており、前記デコンプカム142は該凹部145に収容される。一方、前記カムシャフト53の偏心位置には、該カムシャフト53の一端に一端を開口するととも他端を前記凹部145に通じさせた挿入孔146が、カムシャフト53の軸線と平行に穿設されており、前記デコンプシャフト141は前記挿入孔146に回動可能に挿入される。
すなわちデコンプシャフト141は、カムシャフト53の一端側から該カムシャフト53の偏心位置に挿通、支持されるものであり、カムシャフト53の一端側の第1ジャーナル部53aは、カムシャフト53の軸線からの排気用カム102のベース円部102aの外周までの距離以下の半径を有し、第1ジャーナル部53aと、シリンダヘッド37の第1カムホルダ107との間に介装される第1ボールベアリング111の内周に第1ジャーナル部53aの外周全周が接触することになる。
前記デコンプカム142は、排気側ロッカアーム105のスリッパ面123を排気用カム102のベース円部102aから浮かせて前記排気側ロッカアーム105の他端部をわずかに押し上げることによって排気弁50をわずかに開弁させる位置と、前記スリッパ面123を排気用カム102のベース円部102aに接触させ得る位置との間で回動するようにして凹部145に収容される。
前記デコンプシャフト141の内端には、前記デコンプカム142を相対回動不能に装着せしめるべく該デコンプカム142を貫通するカム装着部141aが設けられており、このカム装着部141aは、凹部145に収容されている前記デコンプカム142に挿通するだけでデコンプシャフト141およびデコンプカム142が相対回動不能に連結されるように非円形の横断面形状を有するように形成される。
図10を併せて参照して、前記被動スプロケット138の外面には、前記被動スプロケット138をカムシャフト53の一端との間に挟むようにして取付け板147が当接されており、前記カムシャフト53の軸線からオフセットした位置で取付け板147および被動スプロケット0138に挿通される一対のボルト148,149がカムシャフト53に螺合される。
前記デコンプシャフト141の外端には、外方に臨む環状の段部141cを介して軸状のウエイト取付け部141bが同軸に設けられており、このウエイト取付け部141bが前記デコンプウエイト143を取り付けるべく該デコンプウエイト143を貫通する。すなわちデコンプウエイト143を前記段部141cに当接させるようにしてウエイト取付け部141bがデコンプウエイト143を貫通し、ウエイト取付け部141bを貫通せしめた円筒状のスリーブ150を前記デコンプウエイト143との間に挟むナット151が前記ウエイト取付け部141bの外周の一部に刻設された雄ねじ152に螺合される。
しかも前記ウエイト取付け部141bの最大外径は、カム装着部141aの最大外径よりも小さく設定される。また前記取付け板147には、前記ナット152に近接、対向することでデコンプシャフト141の挿入孔146からの離脱を阻止するスラスト受け147aが一体に設けられる。さらに前記スリーブ150を囲繞するように配置される前記ねじりばね144の両端は、前記デコンプカム143および前記取付け板147に係合される。
前記デコンプウエイト143は、一端部が前記デコンプシャフト141に固定されるとともに該デコンプシャフト141の半径方向外方に延びる腕部143aと、該腕部143aの他端に周方向一端部が連なるとともに被動スプロケット138の外周に沿って円弧状に延びる円弧部143bとを一体に有するものであり、このデコンプウエイト143の前記腕部143aは、前記デコンプシャフト141の軸線を中心とした扇状に形成されて前記被動スプロケット138に設けられた規制孔153内に配置され、前記ねじりばね144は、デコンプウエイト143を前記扇形の規制孔153の周方向一端に当接させる方向にデコンプウエイト143を付勢するばね力を発揮する。
而して調時伝動機構55からの動力伝達によってカムシャフト53が回転すると、前記デコンプウエイト143に作用する遠心力により、カムシャフト53の軸線およびデコンプシャフト141の軸線を通る直線上にデコンプウエイト143の重心が位置する側にデコンプウエイト143が回動しようとするものであり、カムシャフト53の停止状態ではデコンプウエイト143は図8で示すように規制孔153の周方向一端に当接した位置にあるのであるが、内燃機関Eの回転数すなわちカムシャフト53の回転数が増大すると、デコンプウエイト143は図11で示すように規制孔153の周方向他端に当接する位置まで回動することになる。
すなわち内燃機関Eの回転数が所定値未満の低い状態ではデコンプウエイト143が規制孔153の周方向他端には当接しない状態にあり、この状態で、デコンプシャフト141に相対回動不能に装着されたデコンプカム142は、図9で示すように、排気用カム102のベース円部102aから突出した状態にあり、排気用カム102のベース円部102aが排気側ロッカアーム105のスリッパ面123に対応する回転位置にあるとき、すなわち圧縮行程では前記デコンプカム142で排気側ロッカアーム105のスリッパ面123がわずかに押し上げられ、それによって排気弁50がわずかに開弁して、燃焼室42の圧力をわずかに減圧することでクランキングトルクが軽減される。
また内燃機関Eの回転数が増大して前記所定値以上となることで前記デコンプウエイト143が規制孔153の周方向他端に当接してからは、デコンプカム142が、図12で示すように、排気用カム102のベース円部102aから突出しない位置となり、この状態では排気側ロッカアーム105のスリッパ面123にデコンプカム142から押し上げ力が作用することはなく、排気側ロッカアーム105のスリッパ面123は排気側カム102のベース円部102aに摺接し、圧縮行程で排気弁50は閉弁したままである。
次にこの実施例の作用について説明すると、シリンダヘッド37およびシリンダブロック36をともにクランクケース35に結合する複数のスタッドボルト125,125…のうち4本のスタッドボルト125…が、シリンダヘッド37の第1および第2カムホルダ107,108に一対ずつ設けられるボルト孔127…に挿通されており、それらのボルト孔127…のうち第2カムホルダ108の上部に設けられるボルト孔127の内面と、そのボルト孔127に挿通されるスタッドボルト125との間に環状のオイル通路128が形成され、吸気弁49のステムエンド49cに向けてオイルを噴射するオイル噴射口129が前記オイル通路128に通じるようにして前記シリンダヘッド37の第2カムホルダ108に設けられている。したがってシリンダヘッド37および第2カムホルダ108の形状の複雑化および大型化を回避しつつ、簡単な構成で吸気弁49のステムエンド49cにオイルを供給することができ、またシリンダヘッド37に設けられるオイル通路128の形状を簡素化することができる。
しかもオイル噴射口129および前記オイル通路128間を直線状に結ぶ通路130が前記シリンダヘッド37の第2カムホルダ108に設けられるので、シリンダヘッド37に設けられるオイル通路形状をより簡素化することができ、シリンダヘッド37に施される加工に要する手間を極力省くことができる。
またオイル噴射口129および前記吸気弁49のステムエンド49c間に、前記オイル噴射口129からのオイルを前記ステムエンド49c側に導くガイド壁131が、前記オイル噴射口129からのオイル噴射方向に延びて配設されるので、オイル噴射口129から噴射されたオイルをステムエンド49cにより効率的に導くことができる。
またデコンプ装置140のデコンプカム142は、デコンプシャフト141とは別体に形成されてデコンプシャフト141に相対回動不能に装着されるので、デコンプシャフト141を小径に形成してもデコンプカム142の形状を自由に設定することができ、デコンプのタイミングや排気弁50の開弁リフト量を任意に設定することができる。
またデコンプシャフト141が、カムシャフト53の一端側から該カムシャフト53の偏心位置に挿通、支持され、前記カムシャフト53の一端側に設けられる第1ジャーナル部53aとシリンダヘッド37との間に、第1ジャーナル部53aの外周全周を内周に接触させる第1ボールベアリング111が介装されるので、カムシャフト53の回転およびデコンプシャフト141の回動を円滑化することができ、しかも第1ジャーナル部53aの半径がカムシャフト53の軸線からの前記排気用カム102のベース円部102aの外周までの距離以下に設定されるので、カムシャフト53および第1ボールベアリング111の大型化を回避することができる。
さらにデコンプシャフト141に、デコンプカム142を相対回動不能に装着せしめるべく該デコンプカム142を貫通するカム装着部141aと、デコンプウエイト143を取り付けるべく該デコンプウエイト143を貫通するウエイト取付け部141bとが設けられており、前記カム装着部141aの最大外径よりも前記ウエイト取付け部141bの最大外径が小さく設定されるので、デコンプウエイト143の回動中心付近の質量を小さく抑えてデコンプウエイト143に作用する遠心力を増加させ、デコンプウエイト143およびデコンプシャフト141を円滑に回動せしめることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
スクータ型自動二輪車の左側面図である。 図1の2−2線拡大断面図である。 機関の回転数が所定値未満の状態での図2の要部拡大図である。 図3の4−4線断面図である。 ヘッドカバーを省略した状態での図3の5矢視図である。 図5の6−6線に沿うシリンダヘッドの断面図である。 シリンダブロックを図3の7−7線矢視方向から見た図である。 図3の8矢視拡大図である。 図4の要部拡大図である。 図8の10−10線拡大断面図である。 機関の回転数が所定値以上の状態での図8に対応した図である。 機関の回転数が所定値以上の状態での図9に対応した断面図である。
符号の説明
37・・・シリンダヘッド
50・・・排気弁
53・・・カムシャフト
53a・・・ジャーナル部
102・・・排気用カム
102a・・・ベース円部
102b・・・高位部
111・・・軸受であるボールベアリング
140・・・デコンプ装置
141・・・デコンプシャフト
141a・・・カム装着部
141b・・・ウエイト取付け部
142・・・デコンプカム
143・・・デコンプウエイト
145・・・凹部

Claims (3)

  1. シリンダヘッド(37)に回転自在に支承されるカムシャフト(53)に、該カムシャフト(53)の軸線を中心とする円弧状のベース円部(102a)ならびに該ベース円部(102a)よりも半径方向外方に突出した高位部(102b)を外周に有する排気用カム(102)が設けられ、機関の回転数が所定値未満の状態では前記排気用カム(102)の前記ベース円部(102a)で定まる閉弁時期に排気弁(50)を開弁させることを可能としたデコンプカム(142)を回動せしめるデコンプシャフト(141)が、前記カムシャフト(53)の軸線と平行な軸線まわりの回動を可能として該カムシャフト(53)に支承され、前記カムシャフト(53)の回転に伴って生じる遠心力で前記デコンプシャフト(141)の軸線まわりに回動することを可能としたデコンプウエイト(143)が、前記デコンプシャフト(141)に取付けられる内燃機関のデコンプ装置において、前記カムシャフト(53)の外周の一部に設けられた凹部(145)に収容される前記デコンプカム(142)が、前記デコンプシャフト(141)とは別体に構成されて該デコンプシャフト(141)に相対回動不能に装着されることを特徴とする内燃機関のデコンプ装置。
  2. 前記デコンプシャフト(141)が、前記カムシャフト(53)の一端側から該カムシャフト(53)の偏心位置に挿通、支持され、前記カムシャフト(53)の軸線からの前記ベース円部(102a)の外周までの距離以下の半径を有して前記カムシャフト(53)の一端側に設けられるジャーナル部(53a)およびシリンダヘッド(37)間に、前記ジャーナル部(53a)の外周全周を内周に接触させる軸受(111)が介装されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のデコンプ装置。
  3. 前記デコンプシャフト(141)に、前記デコンプカム(142)を相対回動不能に装着せしめるべく該デコンプカム(142)を貫通するカム装着部(141a)と、前記デコンプウエイト(143)を取り付けるべく該デコンプウエイト(143)を貫通するウエイト取付け部(141b)とが設けられ、前記カム装着部(141a)の最大外径よりも前記ウエイト取付け部(141b)の最大外径が小さく設定されることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のデコンプ装置。
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