JP5352362B2 - 建物 - Google Patents

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本発明は、建物に係り、地震等で揺れた際に、開口に沿って移動して開口を閉じる開口閉鎖手段が不用意に開くことを制限可能な建物に関する
従来、タンス、食器棚、書籍棚等の揺動して開閉する開き戸(扉)を、地震で揺れた際に開かないようにする構造が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
また、地震で揺れた際に、引出の飛び出しを制限する構成も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3706119号公報。 特開平11−264271号公報。 特開2007―105405号公報。
従来では、地震時に、開き戸や引き出しの動きを阻止する構造は種々提案されていたが、開口部に沿って移動して開口を閉じる開口閉鎖手段、例えば、引き戸や、折れ戸等において、地震時に引き戸や、折れ戸の動きを制限するような構成を備えたものが提案されておらず、改良の余地があった。
また、一般の引き戸は、持ち上げて前後に傾斜させることで枠から取り外すことが可能であるため、地震の揺れで上下前後に動かされると、枠から戸板が外れ、場合によっては戸板が転倒する場合があり、この点でも改良の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、地震等の揺れよって、開口に沿って移動して開口を閉じる開口閉鎖手段が不用意に開くことを制限可能な収納構造を備えた建物を提供することが目的である。
請求項1に記載の建物は、開口部を有する収納部と、前記開口部に沿って移動することで前記開口部の開閉を行う開口閉鎖手段と、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に、前記開口部を閉鎖している前記開口閉鎖手段の移動を制限する移動制限手段と、を備えた収納構造を有する建物であって、地震発生時に信号を出力する地震通報手段を備え、前記移動制限手段は、前記地震通報手段からの前記信号を受信することで前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する駆動手段を有し、前記駆動手段は、前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止して予め設定した一定時間を経過した後、前記係合を解除する。
次に、請求項1に記載の建物の作用を説明する。
請求項1に記載の建物では、収納部の開口部は、開口閉鎖手段を開口部に沿って移動することで開閉することができる。
また、請求項1に記載の建物では、地震が発生した際に、地震通報手段が信号を出力する。
地震通報手段からの信号を受信すると、移動制限手段の駆動手段が開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する。このため、地震等の大きな揺れが発生した時に、収納部の収納物が外部に飛び出ることを防止することができる。
さらに、駆動手段は、地震通報手段からの信号を受信することで開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止するが、強制的に移動を阻止してから予め設定した一定時間を経過した後、係合を解除する。このため、予め設定した一定時間経過後には、開口閉鎖手段を自由に開閉させることができる。
請求項2に記載の建物は、開口部を有する収納部と、前記開口部に沿って移動することで前記開口部の開閉を行う開口閉鎖手段と、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に、前記開口部を閉鎖している前記開口閉鎖手段の移動を制限する移動制限手段と、を備えた複数の収納構造を有する建物であって、地震発生時に信号を出力する地震通報手段を備え、前記移動制限手段は、前記地震通報手段からの前記信号を受信することで前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する駆動手段を有し、前記開口閉鎖手段の移動が強制的に阻止されたか否かを移動阻止状態検出手段と、前記移動阻止状態検出手段の移動阻止状態検出結果に基いて各収納構造の移動制限手段の作動状況を表示する表示手段と、を有する。
次に、請求項2に記載の建物の作用を説明する。
請求項2に記載の建物では、収納部の開口部は、開口閉鎖手段を開口部に沿って移動することで開閉することができる。
また、請求項2に記載の建物では、地震が発生した際に、地震通報手段が信号を出力する。
地震通報手段からの信号を受信すると、移動制限手段の駆動手段が開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する。このため、地震等の大きな揺れが発生した時に、収納部の収納物が外部に飛び出ることを防止することができる。
さらに、請求項2に記載の建物では、作動状況検出手段が、移動制限手段が開口閉鎖手段の動きを制限したか否かを検出する。
表示手段は、作動状況検出手段の係合検出結果に基いて、各収納構造の移動制限手段の作動状況、例えば、「作動中」、「不作動」等の表示を収納部構造毎に行う。
したがって、表示手段を見ることで、各収納部構造の開口閉鎖手段が、動きを制限されているか否かを把握確認することができる。
請求項3に記載の建物は、開口部を有する収納部と、前記開口部に沿って移動することで前記開口部の開閉を行う開口閉鎖手段と、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に、前記開口部を閉鎖している前記開口閉鎖手段の移動を制限する移動制限手段と、を備えた複数の収納構造を有する建物であって、地震発生時に信号を出力する地震通報手段を備え、緊急事態を知らしめるための防犯信号を出力する防犯手段を備え、前記移動制限手段は、前記地震通報手段からの前記信号を受信することで前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する駆動手段を有し、前記駆動手段は、前記防犯信号を受信した際に前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する。
請求項3に記載の建物では、収納部の開口部は、開口閉鎖手段を開口部に沿って移動することで開閉することができる。
また、請求項3に記載の建物では、地震が発生した際に、地震通報手段が信号を出力する。
地震通報手段からの信号を受信すると、移動制限手段の駆動手段が開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する。このため、地震等の大きな揺れが発生した時に、収納部の収納物が外部に飛び出ることを防止することができる。
さらに、請求項3に記載の建物では、防犯手段によって緊急事態を知らしめるための防犯信号が出力され、駆動手段が防犯信号を受信すると、駆動手段は係合部を開口閉鎖手段に対して強制的に係合させ、開口閉鎖手段の移動が制限される。
即ち、緊急事態が発生した際に、開口部を閉じている開口閉鎖手段の移動が制限されるため、収納部の内部に収納された収納物が不審者等によって取り出されることを防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の建物において、前記移動制限手段は、前記開口閉鎖手段と、前記開口部に設けられる開口枠体との間に配置されている。
次に、請求項4に記載の建物の作用を説明する。
請求項4に記載の建物では、開口閉鎖手段と開口枠体との間に配置された移動制限手段によって開口閉鎖手段の移動が制限される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の建物において、前記開口枠体には前記開口閉鎖手段をスライド自在に支持する溝部が設けられ、前記溝部に前記移動制限手段が設けられている。
次に、請求項5に記載の建物の作用を説明する。
開口閉鎖手段は、開口枠体に設けられた溝部によって支持され、スライド自在となっている。
予め設定された値よりも大きな揺れが入力すると、溝部に設けられた移動制限手段が、開口部を閉鎖している開口閉鎖手段の移動を制限し、開口部が開くことを制限する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物において、前記移動制限手段は、前記開口閉鎖手段の被係合部に係合して前記開口閉鎖手段の移動を制限する係合部を有し、前記係合部は、通常時は前記開口閉鎖手段に接触せず、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に前記開口閉鎖手段の移動を制限するように前記被係合部に係合する。
次に、請求項6に記載の建物造の作用を説明する。
地震等の揺れが入力していない通常時においては、移動制限手段の係合部は開口閉鎖手段に接触しないため、開口閉鎖手段の動きを一切制限することは無い。
一方、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際には、移動制限手段の係合部が開口閉鎖手段に係合し、開口閉鎖手段の移動を制限する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物において、前記移動制限手段は、前記開口閉鎖手段の被係合部に係合して前記開口閉鎖手段の移動を制限する係合部を有し、前記係合部は、通常時は前記開口閉鎖手段の移動時に前記開口閉鎖手段に摺動して前記開口閉鎖手段の前記移動を制限せず、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に前記開口閉鎖手段の移動を制限するように前記被係合部に係合する。
次に、請求項7に記載の建物の作用を説明する。
地震等の揺れが入力していない通常時においては、移動制限手段の係合部が開口閉鎖手段の移動時に摺動するので開口閉鎖手段の移動を制限しない。
一方、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際には、移動制限手段の係合部が開口閉鎖手段に係合し、開口閉鎖手段の移動を制限する。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の建物において、前記駆動手段を駆動する駆動信号を送信する作動チェック手段を有する。
次に、請求項10に記載の建物の作用を説明する。
請求項10に記載の建物では、作動チェック手段で駆動信号を送信することで、地震に関係なく駆動手段を駆動させることができる。
例えば、通常時に、作動チェック手段で駆動信号を送信し、閉まっている開口閉鎖手段が動かなければ駆動手段は正常に作動しており、閉まっている開口閉鎖手段が動いてしまえば、駆動手段が正常に作動していない、または、他の部分に何らかの不具合があることが分かり、移動制限手段の作動チェックを行うことができる。
請求項1に記載の建物は、地震通報手段からの信号を受信することで、駆動手段が自動的に作動し、開口閉鎖手段が地震等の揺れよって不用意に開くことを制限することができ、開口部内の収納物等が開口部外へ飛び出ることを防止できる。
また、請求項1に記載の建物は、地震によって開口閉鎖手段の動きが制限されても、係合部が開口閉鎖手段に係合されて予め設定した一定時間を経過した後に係合が解除されるので、予め設定した一定時間経過後に、開口閉鎖手段を自由に開閉させることができる。
請求項3に記載の建物は、地震通報手段からの信号を受信することで、駆動手段が自動的に作動し、開口閉鎖手段が地震等の揺れよって不用意に開くことを制限することができ、開口部内の収納物等が開口部外へ飛び出ることを防止できる。
また、請求項3に記載の建物では、例えば、緊急事態が発生した際に、収納部の内部に収納された収納物が不審者等によって取り出されることを防止できる。
請求項4に記載の建物は、開口閉鎖手段と開口枠体との間に移動制限手段を配置するという簡単な構成で、開口部内の収納物等が開口部外へ飛び出ることを防止できる。
請求項6に記載の建物は、通常時、移動制限手段の係合部が開口閉鎖手段に接触しないため、開口閉鎖手段をスムーズに動かすことができる。
請求項7に記載の建物は、通常時、移動制限手段の係合部は、開口閉鎖手段の移動時に開口閉鎖手段に摺動するが、開口閉鎖手段の移動を制限しないため、開口閉鎖手段の移動に支障をきたすことはない。
請求項8に記載の建物は、上方に開口する凹部に下向きに突出する突起を挿入するため、開口閉鎖手段の移動は、水平方向であれば、如何なる方向の移動でも制限可能である。
請求項9に記載の建物は、開口閉鎖手段が、例えば、引き戸等で、上側に移動すると転倒等して外れるような構成の場合、係合部が開口閉鎖手段の上方への移動を阻止することで、開口閉鎖手段が転倒して開口部が開放されてしまうことを防止できる。
請求項10に記載の建物は、作動チェック手段を用いることで、地震に関係なく駆動手段を駆動させ、開口閉鎖手段の動きを制限できたか否かの作動チェックを行うことができる。
第1の実施形態に係る建物の収納部の正面図である。 引き戸及び上枠部の一部を示す斜視図である。 引き戸ユニットの縦断面図である。 (A)は耐震ラッチの底面図であり、(B)は耐震ラッチの側面図である。 (A)は耐震ラッチの蓋を取り外した状態を示す平面図、(B)は耐震ラッチの断面図である。 凹部付近を示す引き戸の断面図である。 耐震ラッチの動作を示す断面図である。 耐震ラッチの地震時の動作を示す断面図である。 第2の実施形態に係る引き戸及び上枠部の一部を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る凹部付近を示す引き戸の断面図である。 第3の実施形態に係る引き戸の凹部付近の断面図である。 第4の実施形態に係る折れ戸ユニットを示す斜視図である。 折れ戸の凹部付近の断面図である。 第5の実施形態に係る引き戸ユニットの縦断面図である。 第6の実施形態に係る折れ戸ユニットの縦断面図である。 第7の実施形態の電気系を示すブロック図である。 他の実施形態に係る電磁ソレノイドを示す側面図である。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係る建物の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、建物10の収納部12に対応して設けられた矩形の開口部14には、引き戸ユニット16が取り付けられている。なお、図1において、符号18は収納部の天井、符号20は天井18から下方へ延びる壁である。
本実施形態の引き戸ユニット16は、開口部14に取り付けられる枠部22、引き戸24A、24B及び耐震ラッチ26等を含んで構成されている。
枠部22は、上枠部28、下枠部30、一対の縦枠部32によって矩形に形成されている。本実施形態では、壁20の下端に上枠部28が取り付けられている。
図2に示すように、上枠部28の下面には長手方向に沿って上溝34が形成されており、上溝34には、引き戸24A、及び引き戸24Bの各々の上端部分が挿入されている。
図2、3に示すように、下枠部30の上面には長手方向に沿って下溝36が形成されており、下溝36には、引き戸24Aの下部に取り付けられたコロ38、及引き戸24Bの下部に取り付けられたコロ38が挿入されている。
上記収納部12、枠部22、及び引き戸24A,Bは、一般的な構造のものである。
なお、ここでは、収納部12に設けられた矩形の開口部14に引き戸ユニット16を取り付けた例を示しているが、例えば、収納部12が和室の押入れの場合、上枠部28が鴨居、下枠部30が敷居、縦枠部32が柱に相当し、引き戸24A,Bが襖に相当する。襖の場合には、コロ38が設けられない場合がある。
また、ここでは、下枠部30の上面には下溝36を形成し、引き戸A,Bの下部に下溝36に嵌まるコロ38を設けたが、下枠部30の上面にレールを設け、引き戸24A,Bの下部にレールに嵌まる溝が形成された車輪を設ける構成としても良い。また、引き戸24A,Bは、上吊り式のタイプであっても良く、従来公知のその他の構造のものであっても良い。
上枠部28の上溝34の溝底には、以下に説明する耐震ラッチ26がネジ等で取り付けられている。
耐震ラッチ26は、図4(A),(B)及び図5(A),(B)に示すように、ケース本体42の上端開口部が蓋44によって閉塞され、ケース本体42の底面に形成された挿通穴42Aに出没自在に挿通される円柱状のロックピン50と、このロックピン50の上端に連設された円形のフランジ52と、ケース46内に収容された3個の鋼球54とを備えており、3個の鋼球54は、地震に伴う揺れによって、フランジ52上に転動することで、ロックピン50の上昇を規制するようになっている。
なお、ロックピン50の下端は、半球形状とされている。
ケース本体42には、フランジ52の周囲に3個の鋼球54をそれぞれ退避させる退避スペース42Cが3箇所設けられている。
フランジ52の上面は、中心から周縁に向かって下がり傾斜になっており、地震に伴う揺れによってフランジ52上に移動した鋼球54は、地震の揺れがなくなると、ガイド体44Aに案内されながら、自然にフランジ52の周縁側に転動し、退避スペース42Cに退避することになる。
したがって、上部枠28に取り付けられた耐震ラッチ26は、通常時、鋼球54がケース本体42の各退避スペース42Cに退避した状態に保持されるように、また、地震の揺れがなくなると、鋼球54がフランジ52の傾斜した上面を周縁側に転動して退避スペース42Cに戻ってくるように、ロックピン50を下方に向け水平に配置される。
図2,3,6に示すように、引き戸24A,Bの上端には、ロックピン50の挿入される凹部58が形成されている。引き戸24A,Bが閉じられた状態でロックピン50が凹部58に挿入されるように、耐震ラッチ26の配置に合わせて凹部58が形成されている。
図1に示すように、本実施形態では、図面右側の閉じられている引き戸24Aには、左側に凹部58が形成され、図面左側の閉じられている引き戸24Bには、右側に凹部58が形成され、各凹部58の上方に各々耐震ラッチ26が配置されている。
なお、凹部58、及び耐震ラッチ26は、本実施形態以外の位置に配置されていても良い。
通常時、凹部58に挿入されたロックピン50は、図3、及び図5(B)に示すように、下がった状態のものである。
図6には、閉まっている引き戸24A(図1参照)のロックピン50と凹部58との位置関係を示しており、この図6、及び図2に示すように、例えば、引き戸24Aに対応する凹部58は、引き戸24Aの開く方向(矢印O方向)とは反対方向側に、当接したロックピン50の下端を摺動させながらロックピン50を押し上げることができるように、水平方向に対して傾斜した傾斜面58Aを有している。図示は省略するが、引き戸24Bに対応する凹部58には、引き戸24Bの開く方向(図1の矢印P方向)とは反対方向側に傾斜面58Aを有している。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上のように構成された耐震ラッチ26は、通常時は、3個の鋼球54がケース本体42の各退避スペース42Cに退避した状態となっているので、ロックピン50の上端に連設されたフランジ52の上方に障害物がなく、図7に示すように、ロックピン50が自由に昇降することができる状態になっている。
したがって、例えば、引き戸24Aを開閉する際は、凹部58の傾斜面58Aがロックピン50を押し上げながら通過することになるので、ロックピン50が引き戸24Aの開閉動作の障害になることがなく、引き戸24Aを自由に開閉することができる。
一方、地震の発生に伴って建物10に揺れが発生すると、各退避スペース42Cに退避している3個の鋼球54のうち少なくとも1個の鋼球54が、図8に示すようにフランジ52上に転動してロックピン50の上昇を阻止する。したがって、引き戸24Aが閉められ、上昇の阻止されたロックピン50が図6に示すように引き戸24Aの凹部58に挿入された状態であれば、引き戸24Aが溝に沿って開くことはない。
このため、地震の際、引き戸24Aが開いて収納部12の中に収納した収納物が外部へ飛び出すことを防止できる。
地震に伴う建物10の揺れがおさまると、フランジ52上に位置している鋼球54が、フランジ52の傾斜した上面を周縁側に転動し、退避スペース42Cに戻ることになるので(図5(B)参照)、引き戸24Aを自由に開閉することができる通常時の状態となる。
なお、図6に示すように、凹部58の底部58Aの長さW(引き戸幅方向)は、ロックピン50の径dよりも大きめに設定し、ロックピン50から傾斜面58Aまでの距離をある程度確保しておくことが好ましい。
これは、引き戸24Aが完全に閉まり切っていない状態、即ち、引き戸24の側部と縦枠部32との間に若干の隙間が開いている場合、ロックピン50の下端が凹部58の傾斜面58Aに接触して、若干上がった状態となるのを防止するためである。
ロックピン50が若干上がった状態となると、地震時に鋼球54がフランジ52の上に転動出来なくなり、鋼球54によってロックピン50の上昇を抑えることが出来ず、その結果、引き戸24Aの開きを阻止することが出来なくなるからである。
[第2の実施形態]
以下、図9、及び図10を用いて、本発明に係る建物の第2の実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の引き戸ユニット16では、枠部22に耐震ラッチ26A、及び耐震ラッチ26Bが取り付けられている。
耐震ラッチ26Aと耐震ラッチ26Bは同一構造であるが、枠部22に対する取り付け位置が異なっている。
耐震ラッチ26Aは、第1の実施形態と同じ位置に配置されているものである。
一方、耐震ラッチ26Bは、耐震ラッチ26Aの側方に配置されているが、耐震ラッチ26Bの下方には凹部58は設けられていない。
図10に示すように、本実施形態の耐震ラッチ26Bは、通常時、下がっているロックピン50の下端が、引き戸24の移動を妨げない程度に引き戸24の上端24Aaに接触している。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
耐震ラッチ26Aは、地震時に第1の実施形態と全く同じに機能し、引き戸24の溝に沿う方向の移動を阻止する。
一方、耐震ラッチ26Bも耐震ラッチ26Aと同様に、地震時に鋼球54がフランジ52上に転動してロックピン50の上昇が阻止される。
地震の揺れによって、引き戸24が上方に動こうとする場合(即ち、下溝36からコロ38が浮く)があるが、ロックピン50は、下端が引き戸24の上端24Aaに接触した状態で上方への移動が阻止されるので、引き戸24のコロ38が下溝36から外れて引き戸24が転倒することが阻止される。
このように、本実施形態では、地震時に、引き戸24の溝に沿う方向の移動、及び転倒が阻止されるので、収納部12の収納物の飛び出しを確実に阻止することできる。
なお、本実施形態では、ロックピン50の下端を引き戸24の上端24Aaに接触させていたが、引き戸24が転倒しない範囲であれば、ロックピン50の下端が引き戸24の上端24Aaから若干離れていても良い。
[第3の実施形態]
以下、図11を用いて、本発明に係る建物の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態では、ロックピン50の下端が凹部58の底部58Aから離間していたが(図3参照)、図11に示すように、本実施形態では、通常時、引き戸24が閉まっている状態で、ロックピン50の下端が凹部58の底部58Aに接触している。
本実施形態では、地震の揺れによって、引き戸24が上方に動こうとする場合、ロックピン50は、下端が凹部58の底面58Aに引き戸24の上端24Aaに接触した状態で上方への移動が阻止されるので、引き戸24が溝に沿って移動することが抑えられると共に、引き戸24のコロ38が下溝36から外れて引き戸24が転倒することが阻止される。
本実施形態では、一つの耐震ラッチ26でもって、地震時の引き戸24の開きと転倒の両方を阻止することができる。
[第4の実施形態]
以下、図12、及び図13を用いて、本発明に係る建物の第4の実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態では、建物10の収納部12に折れ戸ユニット60が取り付けられている。折れ戸ユニット60は、開口部14に取り付けられる枠部62、折れ戸64、及び耐震ラッチ26等を含んで構成されている。
図12において、符号66A,66Bは折れ戸64を構成する戸板、符号68は戸板66Aと戸板66Bとを折り畳み、及び展開可能に連結する蝶番、符号70は、枠部62に取り付けられて戸板66Bを回動可能に支持する折れ戸金具である。
枠部62は、矩形に形成されており、上枠部72の下面には長手方向に沿って上溝74が形成されている。上溝74には、戸板66Aの上端部分に取り付けられたローラ76が挿入されている。この折れ戸ユニット60は、耐震ラッチ26部分以外については、一般的な構造のものである。
耐震ラッチ26は、上枠部72の上溝74の溝底に取り付けられている。
戸板66Aの上端には、ロックピン50の挿入される凹部58が形成されている。
なお、戸板66Aの凹部58は、折れ戸64が開く際に、上枠部72の長手方向と交差する方向(略90度)で、収納部12と反対方向(矢印OUT方向)に移動するので、図13に示すように、凹部58の傾斜面58Aが折れ戸64の収納部側(矢印IN方向側)に形成されている。
また、折れ戸64の戸板66Aには、凹部58の収納部側の角部に、当接したロックピン50を押し上げることができるように、面取り状の傾斜面78が形成されている。
折れ戸64を開く際には、凹部58の傾斜面58Aがロックピン50を押し上げながら通過することになるので、ロックピン50が折れ戸64の開動作の障害になることがなく、折れ戸64を自由に開くことができる。
一方、折れ戸64を閉じる際には、戸板66Aの傾斜面78がロックピン50を押し上げながら通過することになるので、ロックピン50が折れ戸64の閉動作の障害になることがなく、折れ戸64を自由に閉めることができる。
折れ戸64が閉じられている状態では、図13に示すようにロックピン50が凹部58に挿入されているので、この状態で地震の揺れが発生すると、前述した様に、少なくとも1個の鋼球54がフランジ52上に転動してロックピン50の上昇を阻止する。したがって、折れ戸64が開こうとしても、上昇が阻止されたロックピン50が折れ戸64の凹部58に挿入されているため、折れ戸64が開くことはない。
[第5の実施形態]
以下、図14を用いて、本発明に係る建物の第5の実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
前記第1実施形態では、耐震ラッチ26が上枠部28の上溝34の溝底に取り付けられていたが、図14に示すように、本実施形態では、耐震ラッチ26が上溝内では無く、上枠部28の下面に取り付けられている。
また、凹部58は、引き戸24の上端に形成されておらず、引き戸24の側面に取り付けられたブロック状の部材80に形成されている。なお、凹部58は、引き戸24の上端に形成した場合と同じ向きに形成されている。
なお、本実施形態の構成としても第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。
本実施形態の構成では、耐震ラッチ26を溝内に取り付けることが困難な場合、例えば、既存の引き戸においても適用容易である。
なお、一つの枠部22に2枚の引き戸24が設けられている場合、引き戸24を開閉する際に、他の引き戸24と干渉しない位置にブロック状の部材80を設ける。例えば、一方の引き戸24では部材80を収納部側、他方の引き戸では部材80を室内側等に配置することもできる。
[第6の実施形態]
以下、図15を用いて、本発明に係る建物の第6の実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
前記第4実施形態では、耐震ラッチ26が折れ戸ユニット60の上枠部72の上溝74の溝底に取り付けられていたが、図15に示すように、本実施形態では、耐震ラッチ26が上溝74内では無く、上枠部72の下面に取り付けられている。
また、折れ戸64の側面に、第4実施形態の図13と同様の向きで形成された傾斜面78、及び凹部58を有するブロック状の部材80が取り付けられている。
なお、本実施形態としても第4の実施形態と同様の作用、効果が得られる。
本実施形態の構成では、耐震ラッチ26を溝内に取り付けることが困難な場合、例えば、既存の折れ戸においても適用容易である。
[第7の実施形態]
以下、図16を用いて、本発明に係る建物の第7の実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態では、耐震ラッチ26の替わりに、下方の凹部58に向けて突出する可動シャフト84Aを備えた電磁ソレノイド84が設けられている。なお、通常、可動シャフト84Aは電磁ソレノイド84の本体部分に引き込まれており、凹部58に挿入されておらず、可動シャフト84Aの下端は、引き戸24A(及び引き戸24B)の上端に接触しない様に、上端よりも上方に位置している。
引き戸24A(及び引き戸24B)の内部に、可動シャフト84Aが凹部内に挿入されているか否かを検出する透過式の光センサー82が設けられている。なお、機械式のスイッチ等、透過式の光センサー以外で可動シャフト84Aを検知する方式としても良い。
本実施形態では、複数の収納部12A〜12Dの各々の引き戸ユニット16に、光センサー82、及び電磁ソレノイド84が設けられている。
各収納部12A〜12Dの光センサー82、及び電磁ソレノイド84は制御装置86に接続されている。
建物10には、地震通報手段としての振動検出センサー88が備えられている。振動検出センサー88は、建物自身、または地面の揺れ(例えば、地震のP波、S波)を検知することができ、検知信号を制御装置86に送信する。
また、制御装置86には、電磁ソレノイド84を強制的に駆動させるための作動チェック用スイッチ90が接続されており、作動チェック用スイッチ90をオンにすることで電磁ソレノイド84が駆動するように構成されている。
また、制御装置86には、防犯手段92が接続されている。防犯手段92は、例えば、建物10へ不正に侵入する不審者を検知する赤外線式の人体検出センサー、窓、玄関扉等に設けられた各種防犯センサー(例えば、窓、扉が開くことで信号を送信。ガラスが破壊された際の音を検知して信号を送信。)、不審者を検知するテレビカメラ等を備え画像処理によって人体を認識可能とする人体認識システム等上げることができるが、これら以外のものであっても良い。
さらに、制御装置86には、表示装置94が接続されている。この表示装置94には、例えば、電磁ソレノイド84が作動して可動シャフト84Aが凹部58の内部に挿入されたか、即ち、引き戸24A及び引き戸24Bの開きが阻止されているか否かの作動状況を表示することができる。
次に、本実施形態の作用の一例を説明する。
制御装置86は、振動検出センサー88からの信号を受信し、建物10が予め設定した値よりも大きく揺れていると判断した際に、電磁ソレノイド84を駆動して可動シャフト84Aを凹部58に挿入する。これにより、引き戸24A及び引き戸24Bの開きが阻止される。なお、可動シャフト84Aの下端を凹部58に底部58Bに接触させれば、閉まっている引き戸24A及び引き戸24Bの転倒を阻止できる。
本実施形態の制御装置86は、電磁ソレノイド84を駆動させて予め設定した一定時間(例えば3分。なお時間は適宜変更可能。)を経過した後、または、揺れが無くなったと判断した場合に可動シャフト84Aを引き込み、引き戸24A及び引き戸24Bの移動阻止状態を解除する。なお、解除スイッチ(図示せず)を制御装置86に接続し、解除スイッチをオンとしたときに、閉まっている引き戸24A及び引き戸24Bの移動阻止状態を解除するようにしても良い。
なお、本実施形態では、制御装置86が建物自身、または地面の揺れを検知する振動検出センサー88からの信号を受信すると、制御装置86が電磁ソレノイド84を駆動するようになっているが、例えば、緊急地震速報等の建物外からの緊急信号を受信することで、電磁ソレノイド84を駆動する構成としても良い。
さらに、本実施形態では、制御装置86が防犯手段92からの信号を受信すると、電磁ソレノイド84を駆動し、引き戸24A及び引き戸24Bの移動を阻止する。これによって、引き戸24A及び引き戸24Bは開かず、または開き難くなり、収納部12に収納した物品の盗難を抑止可能となる。
なお、本実施形態では、通常時、電磁ソレノイド84が作動して引き戸24A及び引き戸24Bの移動が阻止可能か否かの作動チェックを行うことができる。
通常時において、引き戸24A及び引き戸24Bを閉めた状態で、作動チェック用スイッチ90をオンにする。正規の状態であれば、電磁ソレノイド84が作動して可動シャフト84Aが凹部58に挿入され、凹部58に挿入された可動シャフト84Aを光センサー82で検出できるが、例えば、電磁ソレノイド84の故障等、何らかの不具合で可動シャフト84Aが凹部58に正しく挿入できない場合には可動シャフト84Aを光センサー82で検出できない。
例えば、表示装置94に、予め、各収納部の名称、各収納部の作動、不作動を表示するように制御装置86をプログラムし、凹部58に可動シャフト84Aが挿入された場合に「作動」、凹部58に可動シャフト84Aが挿入されない場合に「不作動」と表示することで、システムのチェックを行うことが出来る。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、耐震ラッチ26を溝底に取り付けたり、上枠部の下面に取り付ける例を示したが、上枠部の内部に穴を加工して穴内部に埋設したり、上枠部の上部に配置して長く形成したロックピン50を上枠部を上下に貫通する孔に通過するようにしても良く、上枠部以外の場所に取り付けても良い。
また、上記実施形態では、本発明を建物10の収納部12に適用した例を説明したが、引き戸や折れ戸を備えた家具(ロッカー、キャビネット)等に適用することもでき、収納部12と全くに、家具が地震等で揺れた際に、家具に収納した収納物が外部に飛び出すことを防止できる。
また、上記実施形態では、地震時に引き戸24A,引き戸24B,折れ戸64の移動を阻止するようになっていたが、引き戸24A,引き戸24B,折れ戸64の移動にブレーキをかけて、移動速度を遅くしたり、動き難くすることでも良い。
例えば、図17に示すように、電磁ソレノイド84の可動シャフト84Aの下端にゴム等のブレーキ材96を取り付け、地震時にブレーキ材96を引き戸24A,引き戸24B,折れ戸64の上端面に押し付ける構成としても良い。これにより、地震の揺れでは開かない、又は転倒しないが、力を入れれば開くようにもできる。
なお、本発明の主旨を逸脱しない範囲で各構成は種々の変更が可能である。
10 建物
12 収納部
14 開口部
16 引き戸ユニット(開口閉鎖ユニット)
22 枠部(開口枠体)
24 引き戸(開口閉鎖手段)
24Aa 上端
26 耐震ラッチ(移動制限手段)
34 上溝(溝部)
50 ロックピン(係合部、突起)
58 凹部(被係合部)
60 折れ戸ユニット(開口閉鎖ユニット)
62 枠部(開口枠体)
64 折れ戸
66 戸板(折れ戸)
74 上溝(溝部)
82 光センサー(係合検出手段)
84 電磁ソレノイド(駆動手段、移動制限手段)
84A 可動シャフト(係合部、突起)
86 制御装置(駆動手段)
88 振動検出センサー(地震通報手段)
90 作動チェック用スイッチ(作動チェック手段)
92 防犯手段
94 表示装置

Claims (10)

  1. 開口部を有する収納部と、前記開口部に沿って移動することで前記開口部の開閉を行う開口閉鎖手段と、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に、前記開口部を閉鎖している前記開口閉鎖手段の移動を制限する移動制限手段と、を備えた収納構造を有する建物であって、
    地震発生時に信号を出力する地震通報手段を備え、
    前記移動制限手段は、前記地震通報手段からの前記信号を受信することで前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する駆動手段を有し、
    前記駆動手段は、前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止して予め設定した一定時間を経過した後、前記係合を解除する、建物。
  2. 開口部を有する収納部と、前記開口部に沿って移動することで前記開口部の開閉を行う開口閉鎖手段と、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に、前記開口部を閉鎖している前記開口閉鎖手段の移動を制限する移動制限手段と、を備えた複数の収納構造を有する建物であって、
    地震発生時に信号を出力する地震通報手段を備え、
    前記移動制限手段は、前記地震通報手段からの前記信号を受信することで前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する駆動手段を有し、
    前記開口閉鎖手段の移動が強制的に阻止されたか否かを移動阻止状態検出手段と、
    前記移動阻止状態検出手段の移動阻止状態検出結果に基いて各収納構造の移動制限手段の作動状況を表示する表示手段と、を有する建物。
  3. 開口部を有する収納部と、前記開口部に沿って移動することで前記開口部の開閉を行う開口閉鎖手段と、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に、前記開口部を閉鎖している前記開口閉鎖手段の移動を制限する移動制限手段と、を備えた複数の収納構造を有する建物であって、
    地震発生時に信号を出力する地震通報手段を備え、
    緊急事態を知らしめるための防犯信号を出力する防犯手段を備え、
    前記移動制限手段は、前記地震通報手段からの前記信号を受信することで前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する駆動手段を有し、
    前記駆動手段は、前記防犯信号を受信した際に前記開口閉鎖手段の移動を強制的に阻止する、建物。
  4. 前記移動制限手段は、前記開口閉鎖手段と、前記開口部に設けられる開口枠体との間に配置されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の建物
  5. 前記開口枠体には前記開口閉鎖手段をスライド自在に支持する溝部が設けられ、
    前記溝部に前記移動制限手段が設けられている、請求項4に記載の建物
  6. 前記移動制限手段は、前記開口閉鎖手段の被係合部に係合して前記開口閉鎖手段の移動を制限する係合部を有し、
    前記係合部は、通常時は前記開口閉鎖手段に接触せず、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に前記開口閉鎖手段の移動を制限するように前記被係合部に係合する、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物
  7. 前記移動制限手段は、前記開口閉鎖手段の被係合部に係合して前記開口閉鎖手段の移動を制限する係合部を有し、
    前記係合部は、通常時は前記開口閉鎖手段の移動時に前記開口閉鎖手段に摺動して前記開口閉鎖手段の前記移動を制限せず、予め設定された値よりも大きな揺れが入力した際に前記開口閉鎖手段の移動を制限するように前記被係合部に係合する、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物
  8. 前記係合部は、下向きに突出する突起であり、
    前記被係合部は、上方に開口して前記突起が挿入される凹部である、請求項6または請求項7に記載の建物。
  9. 前記係合部は、前記開口閉鎖手段の上方を向く部分に接触し、前記開口閉鎖手段の上方への移動を阻止する、請求項6〜請求項8の何れか1項に記載の建物。
  10. 前記駆動手段を駆動する駆動信号を送信する作動チェック手段を有する、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の建物。
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