JP5347201B2 - 組立自在な合成樹脂製容器 - Google Patents

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この発明は、底板に折曲部又は回動軸を介して4つの側板が配設されており、折り畳み状態から簡単に組み立てられ、また組み立て状態から簡単に折り畳むことができる組立自在な合成樹脂製容器に係り、詳しくは相対向する側板を折り畳む際にいずれの側から折り畳んでも、重なり合う側板を水平に折り畳むことができる組立自在な合成樹脂製容器に関するものである。
従来、平面形状が方形状に形成された底板の四辺にヒンジ部又は回転軸部を介して側板を立設し、前記側板の両端部に設けた係合部同士を係合することによって側板を組み立て、あるいは係合部同士の係合状態を解除することによって側板を内側に折り畳むようにした組立自在な合成樹脂製容器が使用されている。このような合成樹脂製容器は、耐久性に優れており繰り返して使用することができるとともに、保管時にはコンパクトに折り畳むことができ保管スペースが少なくて済むことから多くの業界において運搬用容器として使用されている。
このような容器は、相対向する側板のヒンジ部を形成する支持部の高さ寸法が、側板の厚さ寸法とほぼ同じであり、側板の高さ寸法が、底板の幅寸法の1/2以上、すなわち、折り畳まれる方向における底板の幅寸法の1/2以上であれば、相対向する2枚の側板を底板上に折り畳んだとき側板の先端部が折り重なることになる。相対向する側板の先端部が折り重なると、先倒し側板は底板に水平に折り畳まれるものの、後倒し側板は先倒し側板の先端部に載置して上向きに傾斜し、先端部が支持部よりも上方に突出することになる。
このように、側板の先端部が上方に突出すると、直角方向において隣接する他の相対向する側板は、先端部が突出した側板の上に折り畳まれることになるので、折り畳まれた側板が不安定になると共に、折り畳んだ容器同士を多段に積層したときに、上方からの荷重によって側板又はヒンジ部が破損するおそれがある。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、特開2006−89067号公報、特開2008−24375号公報に開示された容器がある。これらの公報に記載の容器は、側板の下端にコンテナ内方側から突出した一対のヒンジピンを突設し、前記側板を軸着する支持部には前記ヒンジピンを挿入する係合溝(長穴)を、下部外方に向けて傾斜した状態で設けてなり、側板を立ち上げるときに、ヒンジピンが回転しながら係合溝(長穴)に沿って上方に移動するのに伴って側板の下端面が支持部上に起立するようにしたものである。
特開2006−89067号公報 特開2008−24375号公報
上記公報1,2に記載の容器のように、傾斜した係合溝(長穴)にヒンジピンを挿入する構成では、側板下面とヒンジピンとの間の寸法と係合溝(長穴)の傾斜角度等のバランスが取れていないと、側板をスムーズに立ち上げることができないという問題がある。また、ヒンジピンを係合溝(長穴)に挿入することによって一体に組み立てられるので、ヒンジピンと係合溝(長穴)とのガタが大きいと組立全体として安定せず、堅牢な組立容器とすることができないという問題がある。
この発明はかかる現況に鑑みてなされたもので、相対向する側板をいずれの側から折り畳んでも底板上に密着した状態で水平に折り重ねることができ、折り畳まれた側板を容易に立ち上げて組み立てることができる組立自在な合成樹脂製容器を提供せんとするものである。また、側板の折り畳み、又は組み立てをスムーズに行うことができると共に、堅牢な状態に組み立てることができる組立自在な合成樹脂製容器を提供せんとするものである。
この発明に係る組立自在な合成樹脂製容器は、
平面方形状の底板と、前記底板の側端縁にヒンジ部によって折曲自在に連結された4つの側板とからなり、前記各側板はそれぞれ対向する側板を対にして内側に折り畳むことができる組立自在な合成樹脂製容器であって、前記底板の端縁には内側上縁をアール面とした側板を連結する支持部が設けられており、折曲自在なヒンジ部は、一対の引上げガイド部と引上げ回動部とからなり、前記引上げガイド部は、支持部の天板側と内側を開口させた凹部に外側の面を容器の内方に向かって上昇する傾斜面としたガイド部材を設け、側板の下面には摺動部を突設してなり、前記引上げ回動部は、支持部の天板側と内側を開口させた凹部にフック状の軸係止部を設け、前記凹部の両側面に係合ピン受部を設けてなり、前記係合ピン受部は、凹部に連通し、係合ピンを挿入する係合ピン受と係合ピンを係合する係合部によって形成されており、側板を組み立て方向に回動させると、引上げガイド部によって側板の下面が支持部内側上縁のアール面の下端まで引き上げられ、引き続いて引上げ回動部によって側板が起立させられ、引上げ回動部の軸係止部に回動軸部が係止するようにしたことを特徴とする。
前記ガイド部材は、二本の平行なガイドレールによって形成されており、引上げ回動部における係合ピン受部の係合ピンを係合する係合部は、支持部の天板側と内側を開口させて形成した凹部の内壁下端に形成されており、前記係合部の中央部を下向きのアール面とするとともに、前記アールは、内側に下降する傾斜面に連続していることが好ましい。また、前記係合ピン受部の係合部の凹部に面する内壁に傾斜溝が設けられており、前記傾斜溝は、側壁の下面に設けられた回動軸両端の係合ピンの係合ピン穴への挿入を容易にするものであって、上方外側に向かって傾斜していることが好ましい。
この発明では、二つの回動軸(引上げガイド部と引上げ回動部)を組み合わせてヒンジ部を形成し、一方の回動軸で側板を組み立て状態の途中まで引上げ、その後他方の回動軸で側板を起立状態まで回動させる構成とし、ヒンジ部として機能を分割させた。従って、側板を折り畳みあるいは組み立てる際に、ヒンジ部のそれぞれの部分に多少遊びがあってもスムーズに回動させることができる。また、側板を引き上げる際には、摺動部に大きな圧力がかかってもガイド面を摺動させるので、無理なくスムーズに引き上げることができる。また、側板は底板と平行にして上方から押込むだけで組み立てることができ組み立てが容易である。
組立自在な合成樹脂製容器の全体斜視図である。 左半分は正面図、右半分は断面図である。 折り畳んだ状態のヒンジ部を示す部分拡大平面図である。 ヒンジ部を示す分解斜視図である。 ヒンジ部の支持部側のガイド部材と係止部を示す断面図である。 ヒンジ部の支持部側のガイド部材の側面図である。 ヒンジ部の支持部側の係合ピン受穴と係合ピン受部を示す側面図である。 容器を組み立てる際に側板を折り畳み状態から引き上げる途中までの軸部の動きを説明する断面図である。 容器を組み立てる際に途中まで引き上げた側板を起立させるまでの軸部の動きを説明する断面図である。
以下に、この発明に係る組立自在な合成樹脂製容器を図示する実施形態について説明する。図1に示すように、平面方形状の底板11の端縁部に沿って、先に内側に折り畳む短辺側の先倒し側板13,14と、前記先倒し側板13,14に隣接して対向する長辺側の後から折り畳む後倒し側板15,16の4枚の側板が配設されている。前記4枚の側板13,14,15及び16は、それぞれ両端縁部に設けられたヒンジ部17とヒンジ部18によって折り畳み自在に構成されている。
前記先倒し側板13,14と後倒し側板15,16のそれぞれ両端上部には隣接する側板同士を組み立てるロック部21が設けられている。前記ロック部21によって先倒し側板13,14と後倒し側板15,16が一体に組み立てられ、ロック部21を解除すると折り畳まれるように構成されている。前記ロック部21の構成は、側板の組み立て、折り畳みが可能な構造のものであればよく、特に限定されるものではなく公知構造のロック部を応用することができる。
前記底板11には短手方向において対向する支持部23が設けられており、前記支持部23に短辺側の先倒し側板13,14を回動自在に連結するヒンジ部17が設けられている。また、底板11には長手方向において対向する支持部24が設けられており、前記支持部24に長辺側の後倒し側板15,16を回動自在に連結するヒンジ部18が設けられている。
前記支持部23は、先倒し側板13,14を折り重ねた厚さ以上の高さ寸法に形成されており、前記支持部24は先倒し側板13,14の上に後倒し側板15,16を折り重ねることができる高さ寸法に形成されている。従って、支持部24は支持部23の約二倍の高さ寸法に形成されている。支持部23,24の厚み(幅寸法)は、ヒンジ部を介して連結される側板の厚さとほぼ同じ厚さ寸法に形成されている。前記支持部23と支持部24とは高さ寸法が異なるのみで、その基本的構成は同じである。
そして、前記ヒンジ部17は、引上げガイド部17Aと引上げ回動部17Bによって形成されており、引上げガイド部17Aと引上げ回動部17Bとは、一対となって作用するように構成されている。また、ヒンジ部18は、引上げガイド部18Aと引上げ回動部18Bによって形成されており、ヒンジ部17と同じく一対となって作用するように構成されている。前記ヒンジ部17とヒンジ部18は、形成される支持部の高さが異なるのみで、その構成は同一である。即ち、引上げガイド部17Aと引上げガイド部18Aとは同一構成であり、引上げ回動17Bと引上げ回動18Bとは同一構成である。従って、以下に引上げガイド部17Aと引上げ回動部17Bについて説明し、ヒンジ部18を構成する引上げガイド部18Aと引上げ回動部18Bについてはその説明を省略する。
先ず、ヒンジ部17は、先倒し側板13,14を支持部23に回動自在に連結し、先倒し側板13,14が折り畳み状態から起立するまでの途中まで引き上げる引上げガイド部17Aと、前記引上げガイド部17Aによって途中まで引上げられた側板13,14を起立するまで回動させて引き上げる引上げ回動部17Bとからなる。
前記引上げガイド部17Aは、支持部23側に設けられたガイド部材30と先倒し側板13,14の下面に突設された摺動部31によって構成されている。前記ガイド部材30は、支持部23の天板側(上面)と内側を開口させて設けた凹部32に容器外側の面を内方に向かって上昇する傾斜面としたガイド部材によって形成されている。前記ガイド部材は、図示する実施形態ではガイドレール33、33を平行に立設することによって形成されている。
前記ガイドレール33、33は、図4及び図6に明らかなように、内面(底板側の面)は支持部23の内面と同一面に形成されており、外面(支持部23の外側面)は容器の内方に向かって上昇する傾斜面34に形成されている。前記傾斜面34の傾斜角度と長さは、後述するように、先倒し側板13,14の下面が支持部23の内面に沿って引き上げられ、支持部23の内側上縁に設けたアール面の下部に達するように形成されている。
前記ガイドレール33、33の傾斜面34の下端部は、図示する実施形態では凹部32の底面35の中心部よりも外側に位置しているが、傾斜面34の傾斜角度と長さを十分取ることができれば底面35の中心部より内側であってもよい。また、前記凹部32の底面35は、底板11よりも上方に位置し、容器の外側から底板11側に向かって下降する傾斜面に形成され、凹部32の外側は支持部23の外側面と同一であり、上部に切欠36が形成されている。なお、凹部32の外側は、切欠36を設けることなく支持部23の外側面と同じく天板に達していてもよい。
次いで、支持部23は、少なくとも内側板37と天板38を有する断面略長方形状であって、内側上縁にはアール面39が形成されており、前記アール面39は天板38の水平面39aに移行している。前記天板38の水平面39aは、先倒し側板13,14を起立させて組み立てたときの組立状態を安定させるために、支持部23と先倒し側板13,14の厚さ寸法の半分程度の幅に形成することが好ましい。
次いで、先倒し側板13,14の下面に設けた摺動部31について説明する。摺動部31は、先倒し側板13,14の下面に突設した支持脚40と前記支持脚40を連結する支持杆41とによって略E字状に形成されている。前記支持脚40は、側板の下面と支持部内面との間に所定の間隙を有する長さに形成されている。先倒し側板13,14を支持部23に組み立てたとき、前記支持脚40,40の間に上記ガイドレール33、33が挿通され、先倒し側板13,14を引き上げたときに支持杆41がガイドレール33,33の傾斜面34に沿って摺動することになる。
上記ガイド部材30と摺動部31は、側板を組み立て方向に回動させたとき、摺動部31がガイド部材30を摺動しながら引き上げられる構成であればよく、上記実施形態に限定されるものではない。ガイド部材30は、上記実施形態のようにガイドレールを平行に形成することなく、1つの傾斜面を有するブロック体であってもよい。また、摺動部31は1つの支持脚の先端に支持杆を設けて略T字状に形成したものであってもよく、あるいは2つの支持脚に支持杆を設けて略コ字状に形成したものであってもよい。
次に、一対のヒンジ部17の一方を構成する引上げ回動部17Bについて説明する。引上げ回動部17Bは、支持部23側に設けられた係止部43と先倒し側板13,14の下面に設けられた回動軸部45によって構成されている。前記係止部43は、少なくとも支持部23の天板と内側面を切り欠いて形成した凹部44と、前記凹部44内に設けたフック状の軸係止部47と、前記凹部44の両側上部に設けられた係合ピン受部54とによって形成されている。
前記凹部44は、図示する実施形態では、支持部23の下面から天板38に貫通した透孔46とされている。透孔46の底板11側の切欠51は底板11よりも僅か上方に達している。前記軸係止部47は、透孔46の底板11側に設けた支持板52の上端に突片53を突設することによってフック状に形成されている。前記支持板52は、支持部23の内側面と同一面に設けられており、突片53の先端面は、透孔46の幅寸法の略半分に達するように突設されている。突片53は、回動軸部45の上方への引き上げを阻止すると共に、先倒し側板13,14の下面を支持部23の水平面に固定する高さに形成されている。
前記係合ピン受部54は、後述する回動軸部45を回動自在に係止する軸受であって、回動軸部45の両端面に突設した係合ピン48を挿入する係合ピン受穴49と係合部50によって形成されている。前記係合ピン受穴49は、図8及び図9に示すように、下面が開口し透孔46の両端部に設けられており、上面部は天板38に達している。
また、係合ピン受部54の係合部50は、図7に示すように、支持部の天板側と支持部の内側を開口させた凹部の内壁下面の中央部を下向きのアール面56とし、アール面56は底板11側に向かって下降する傾斜面55に連続している。係合部50のアール面56と支持部23の天板との間の寸法と、後述する回動軸部45の係合ピン48と側板13,14の下面との間の寸法とはほぼ同一に形成されている。
また、前記係合ピン受部54の係合部50の上方においては、図4及び図5に示すように、透孔46に面する凹部44の内壁58に傾斜溝59が設けられている。前記傾斜溝59は、前記回動軸部45の両端の係合ピン48を係合ピン受穴49への挿入を容易にするものであって、上方外側に向かって傾斜している。前記回動軸部45の両端の係合ピン48を傾斜溝59に挿入し、そのまま押圧すると内壁58を押し拡げるようにして下降し、係合ピン48が係合ピン受穴49に挿入されてアール面56に係止される。
次に、前記回動軸部45は、摺動部31と同様に、先倒し側板13,14の下面に突設した支持脚60,60を支持杆61で連結して略コ字状に形成してなる。前記支持脚60は、側板の下面と支持部内面との間に所定の間隙を有する長さに形成されている。前記支持杆61の内側(側板の下面側)は水平面に形成されており、外側は円弧状に形成されている。前記支持脚60,60と支持杆61の間に前記軸係止部47が挿入され、支持杆61の両端部に設けた係合ピン48は、透孔46に連通している係合ピン受穴49に挿入される。
支持杆61は円弧状の外面が摺動しながら係合部50の傾斜面55に沿ってスムーズに引き上げられると共に、先倒し側板13,14が起立して天板38の水平面39aに載置したときに、支持杆61の内側水平面が軸係止部47の突片53の下面に係止する。支持杆61が突片53に係止し、側板13,14の下面と天板38の水平面39aとが接合するので、面同士の接合により先倒し側板13,14の起立をより安定させる。
上記実施形態では、先倒し側板13,14と支持部23とを連結するヒンジ部17の構造について説明したが、後倒し側板15,16と支持部24とを連結するヒンジ部18の構造についても支持部の高さが異なるのみで、基本的構成については同一である。よって、ヒンジ部18を構成する引上げガイド部18Aと引上げ回動部18B
は、引上げガイド部17Aと引上げ回動部17Bと読み替えることとし、ヒンジ部18の説明は省略する。
次に、容器を折り畳み状態から組み立てる場合について説明する。まず、後倒し側板15,16のうち一番上に折り畳まれている側板、例えば後倒し側板16を組み立て位置に回動させると、まず、引上げ回動部18Bによって引き上げられる。引上げ回動部18Bでは、図8(b)に示すように、後倒し側板16が回動すると、側板16の下面が支持部24の内面に当接する。
後倒し側板16をそのまま回動させると、ガイドレール33の傾斜面34に沿って支持杆41が上方に移動する。さらに、側板16を回動させると、支持杆41がガイドレール33の傾斜面に沿って徐々に引き上げられると共に、後倒し側板16の下面が支持部24の内側上縁に形成されたアール面39の下端に達する。
このとき、引上げガイド部18Bでは、回動軸部45の支持杆61及び先端の係合ピン48は、どこにも当接することなく透孔46及び係合ピン受穴49内を遊動しながら上方に引き上げられる(図8(a)参照)。従って、後倒し側板16の下面が支持部24の内側上縁に形成されたアール面39に達するまでは、引上げガイド部18Bは、後倒し側板16の引き上げには関与していない。
後倒し側板16の下面がアール面39に達すると、後倒し側板16の回動は、引き上げ回動部18Aから引上げガイド部18Bに引き継がれ、引上げガイド部18Bによって回動しながら引き上げられることになる。即ち、後倒し側板16の下面がアール面39の下端部に達したときに、係合ピン48は係合ピン受部54の係合ピン受穴49の最も内側に引き寄せられ、係合部50の傾斜面55の下端部に達する(図7及び図8(a)参照)。
引き続いてさらに後倒し側板16を回動させると、側板16の下面はアール面39上を摺動しながら回動し、側板16の下面が引き上げられると同時に、係合ピン48は係合部50の傾斜面55を摺動しながら引き上げられる(図9(a)参照)。このとき、引上げガイド部18Aでは、支持杆41はガイドレール33の傾斜面34から徐々にはなれてどこにも当接することなく凹部32内を遊動しながら上方に引き上げられる(図9(b)参照)。
そして、後倒し側板16が垂直に起立したときに、後倒し側板16の下面が支持部24の天板38の水平面39aに載置するとともに、支持杆61の内側の水平面が軸係止部47の突片53の下面に当接して係止される。前記突片53に支持杆61が係止することによって、後倒し側板16の下面と支持部24の天板の水平面39aとを密着させる。側板16は、支持部24の天板に密着するように載置するとともに、前記突片53と支持杆61との係止によって安定した状態で起立することになる。
後倒し側板16と同様にして後倒し側板15を回動させて起立させればよい。後倒し側板16,15は起立した後は、内側に倒れるのは防止され安定した状態で起立しているから、その後、先倒し側板13,14をスムーズに起立させて組み立てることができる。後倒し側板15、先倒し側板13,14を起立させるときのヒンジ部18及びヒンジ部17の作用については上述の通りである。
また、組み立て状態から折り畳む際には、組み立てる際とは逆に側板の上端を底板上に向かって回動させればよい。このとき、先倒し側板13,14は、いずれの側から先に倒してもよく、後から倒された側板は先に倒された側板の上に水平に折り重ねられる。また、後倒し側板15,16もいずれか一方を先に倒し他方を後から倒せばよく、いずれから先に倒しても後から倒された側板15又は側板16を水平に折り畳むことができる。
11:底板
13,14:先倒し側板
15,16:後倒し側板
17:ヒンジ部
17A:引上げガイド部
17B:引上げ回動部
18:ヒンジ部
18A:引上げガイド部
18B:引上げ回動部
21:ロック部
23,24:支持部
30:ガイド部材
31:摺動部
32:凹部
33:ガイドレール
34:傾斜面
35:凹部の底面
36:切欠
37:内側板
38:天板
39:アール面
40:支持脚
41:支持杆
43:係止部
45:回動軸部
46:透孔
47:軸係止部
48:係合ピン
49:係合ピン受穴
51:切欠
52:支持板
53:突片
54:係合ピン受部
55:傾斜面
56:アール面
58:内壁
59:傾斜溝
60:支持脚
61:支持杆

Claims (3)

  1. 平面方形状の底板と、前記底板の側端縁にヒンジ部によって折曲自在に連結された4つの側板とからなり、前記各側板はそれぞれ対向する側板を対にして内側に折り畳むことができる組立自在な合成樹脂製容器であって、前記底板の端縁には内側上縁をアール面とした側板を連結する支持部が設けられており、折曲自在なヒンジ部は、一対の引上げガイド部と引上げ回動部とからなり、前記引上げガイド部は、支持部の天板側と内側を開口させた凹部に外側の面を容器の内方に向かって上昇する傾斜面としたガイド部材を設け、側板の下面には摺動部を突設してなり、前記引上げ回動部は、支持部の天板側と内側を開口させた凹部にフック状の軸係止部を設け、前記凹部の両側面に係合ピン受部を設けてなり、前記係合ピン受部は、凹部に連通し、係合ピンを挿入する係合ピン受と係合ピンを係合する係合部によって形成されており、側板を組み立て方向に回動させると、引上げガイド部によって側板の下面が支持部内側上縁のアール面の下端まで引き上げられ、引き続いて引上げ回動部によって側板が起立させられ、引上げ回動部の軸係止部に回動軸部が係止するようにしたことを特徴とする組立自在な合成樹脂製容器。
  2. ガイド部材は、二本の平行なガイドレールによって形成されており、引上げ回動部における係合ピン受部の係合ピンを係合する係合部は、支持部の天板側と内側を開口させて形成した凹部の内壁下端に形成されており、前記係合部の中央部を下向きのアール面とするとともに、前記アールは、内側に下降する傾斜面に連続していることを特徴とする請求項1に記載の組立自在な合成樹脂製容器。
  3. 係合ピン受部の係合部の凹部に面する内壁に傾斜溝が設けられており、前記傾斜溝は、側壁の下面に設けられた回動軸両端の係合ピンの係合ピン受穴への挿入を容易にするものであって、上方外側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立自在な合成樹脂製容器。
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