JP5346473B2 - フレキシブル管用継手 - Google Patents
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また、フレキシブル管2を受口部3に差込むに伴いフレキシブル管2の先端部がシールゴム6の内部に挿入し管端受け部6bに当接してシールゴム6を受口部3の内奥方向へ押し込み、この押し込みに伴いシール作用部6cが第1テーパの窄まり側に摺接することにより内向きに縮径変形してフレキシブル管2の谷部8に密着するようにしてあるので、フレキシブル管2を差込むだけのワンタッチ操作で簡単にシール状に接続することができる。
更に又、上記のようにフレキシブル管2の差込みによりシールゴム6を受口部3の内奥方向へ押込むに伴い、シールゴム6と一体の抜止め突部6eがこれの外径部を第2テーパ16の窄まり側に摺接することにより縮径して内径部をフレキシブル管2の谷部9に嵌入するようにしてあるので、フレキシブル管2を差込むだけのワンタッチ操作で簡単に抜け止め状に接続することができる。抜止め突部6eはシールゴム6と一体に形成してあるので、それだけ部材点数並びに組立工数の減少、コストの削減を図ることができる。
この構成のように押輪7はフレキシブル管2の差込み前におけるシールゴム6の抜止め突部6eの後側に当接もしくは近接する初期位置に第1の位置決め保持手段で位置決め保持しておくと、フレキシブル管2の差込み前、すなわち在庫、保管時にシールゴム6は、押輪7により押し込まれるおそれなく、自由状態でシール作用部6cが中径孔12に保持されるようにしてあるため、シール作用部6cには内部応力が発生せず、シール作用部6cはフレキシブル管2が差込まれたときにはじめて弾性的に縮径してフレキシブル管2の谷部に密着するので、適切な圧縮代が長期間にわたり維持され、所定の耐用年数を保証することができる。
また、先端部がフレキシブル管2の差込みに伴い小径孔13内にまで押込まれたシールゴム6の抜止め突部6eの後側に当接もしくは近接する押込み位置に位置決め保持される第2の位置決め保持手段を備えておくと、フレキシブル管2の差込み完了後にシールゴム6が入口側方向へ移動するのを阻止することができ、シールゴム6によるシール状態および抜止め状態を確保できるとともに、フレキシブル管2の引抜き阻止力を発生させることができる。
このような構成によると、フレキシブル管2の接続完了後にも、継手本体5からの押輪7およびフレキシブル管2の抜き出しを可能にして分解・再使用を可能にする。
また、押輪7はフレキシブル管2の差込み前におけるシールゴム6の抜止め突部6eの後側に当接もしくは近接する初期位置に第1の位置決め保持手段で位置決め保持しておくと、フレキシブル管2の差込み前、すなわち在庫、保管時にシールゴム6は、押輪7により押し込まれるおそれなく、自由状態でシール作用部6cが中径孔12に保持されるようにしてあるため、シール作用部6cには内部応力が発生せず、シール作用部6cはフレキシブル管2が差込まれたときにはじめて弾性的に縮径してフレキシブル管2の谷部に密着するので、適切な圧縮代が長期間にわたり維持され、所定の耐用年数を保証することができること、および、第2の位置決め保持手段を備えておくと、フレキシブル管2の差込み完了後にシールゴム6が入口側方向へ移動するのを阻止することができ、シールゴム6によるシール状態および抜止め状態を確保できるとともに、フレキシブル管2の引抜き阻止力を発生させることができるということは、請求項2記載の発明の作用効果と同様である。
前側胴部6a、シール作用部6cおよび後側胴部6dはNBR、SBR、EPDM等からなる。管端受け部6bは、それら前側胴部6a、シール作用部6cおよび後側胴部6d等と同一材料又は異材料で形成し、異材料としては例えば熱膨張性黒鉛入りゴム等耐火パッキンなどである。
抜止め突部6eは、前側胴部6a、シール作用部6cおよび後側胴部6dよりも硬い金属材料または硬質樹脂等で部分円弧状に形成され、この複数個が後側胴部6dの後端部の円周方向に所定間隔置きに並べて一体成型される。抜止め突部6eの外周と後端面の交わる角部には後方窄まり状のテーパcを形成している。
押輪7はこれの先端部が図1のようにフレキシブル管2の差込み前におけるシールゴム6の抜止め突部6eの後側に当接もしくは近接する初期位置に位置決め保持される第1の位置決め保持手段と、前記先端部が図4のようにフレキシブル管2の差込みに伴い小径孔13内にまで押込まれるシールゴム6の抜止め突部6eの後側に当接もしくは近接する押込み位置に位置決め保持される第2の位置決め保持手段を備えている。
継手本体5の入口端から露出する押輪7の円筒部7aの外周の軸方向中間部にはスペーサ溝28を設け、このスペーサ溝28にC形のスペーサ29を着脱可能に嵌め込み、この嵌め込みより押輪7が、前記した初期状態の仮止め位置より不用意に押し込まれるのを阻止し、シールゴム6が不用意に押し込まれないようにしている。
また、そのようにフレキシブル管2の先端部が先端掛止め部材17の逆止爪17bに係合するとともに、抜止め突部6eが谷部9に入り込むことで、フレキシブル管2が振れるのを抑制することができる。
上記解除手段は、継手本体5の大径孔11の内周面の第2スナップリング溝24の奥側には該第2スナップリング溝24よりも深い第3スナップリング溝41を並べて連続状に形成し、図10のようにスペーサ29を第2のスペーサ溝30から取外して押輪7を押込むとスナップリング27が押輪7のスナップリング溝21に係合したまま押輪7と同行移動して第3スナップリング溝41内に拡径復元作用により落ち込むことにより第2の位置決め保持手段による位置決め保持状態を解除し得るようにしてある。
2 フレキシブル管
3 受口部
5 継手本体
6 シールゴム
6a 前側胴部
6b 管端受け部
6c シール作用部
6d 後側胴部
6e 抜止め突部
7 押輪
8 山部
9 谷部
9a 斜面
11 大径孔
12 中径孔
13 小径孔
14 ストッパー部
15 第1テーパ
16 第2テーパ
17 先端掛止め部材
17b 逆止爪
21 押輪のスナップリング溝
23 第1スナップリング溝
24 第2スナップリング溝
27 スナップリング
28 スペーサ溝
29 スペーサ
30 第2のスペーサ溝
41 第3スナップリング溝
Claims (10)
- 継手本体の一端部に受口部を設け、この受口部内には入口側から内奥側に向かって順に大径孔、中径孔、小径孔を形成するとともに、前記小径孔の内奥端にストッパー部を径方向内方へ突設しており、前記受口部に、外周部に円周方向全周に延びる山部と谷部とが管軸方向へ交互に並設されたフレキシブル管の先端部を差込み、前記小径孔の内周と前記フレキシブル管の先端部付近の外周との間をシールゴムでシールするフレキシブル管用継手において、
前記シールゴムが、前記フレキシブル管の山部外径と略同一の内径を有する筒状の前側胴部と、この前側胴部の前端部に内向きに張り出した管端受け部と、前記前側胴部の後端部に外向きに張り出した環状のシール作用部と、このシール作用部から後方へ連設され前記前側胴部の内径より大きい内径の後側胴部と、この後側胴部の後端部に連設され前記後側胴部の内径より小さく前記山部の外径より大きい内径で且つ前記後側胴部の外径より大きい外径の抜止め突部とを有する形に一体形成されており、
前記小径孔と中径孔との間に第1テーパを小径孔に向かって窄まり状に形成し、前記中径孔と大径孔との間に第2テーパを中径孔に向かって窄まり状に形成しており、
前記シールゴムは自由状態において前記管端受け部および前側胴部が前記小径孔内に位置し、かつ前記シール作用部が前記中径孔内に位置するとともに、前記抜止め突部が前記大径孔内に位置するように収容配置されており、
前記受口部に前記フレキシブル管の先端部を差込むに伴い該先端部が前記シールゴムの内部に挿入し前記管端受け部に当接して前記シールゴムを受口部内奥方向へ押込み、この押込みに伴い前記シール作用部が前記第1テーパの窄まり側に摺接することにより縮径変形して前記フレキシブル管の谷部の少なくとも斜面に密着するとともに、前記抜止め突部がこれの外径部を前記第2テーパの窄まり側に摺接することにより縮径して内径部を前記フレキシブル管の谷部に嵌入するように構成してあることを特徴とする、フレキシブル管用継手。 - 前記大径孔内の入口側に押輪が軸方向に移動可能に挿入され、この押輪はこれの先端部がフレキシブル管差込み前における前記シールゴムの抜止め突部の後側に当接もしくは近接する初期位置に位置決め保持される第1の位置決め保持手段と、前記先端部がフレキシブル管の差込みに伴い前記小径孔内にまで押込まれた前記シールゴムの抜止め突部の後側に当接もしくは近接する押込み位置に位置決め保持される第2の位置決め保持手段を備えている、請求項1記載のフレキシブル管用継手。
- 前記大径孔内の入口側に押輪が軸方向に移動可能に挿入され、この押輪はこれの先端部がフレキシブル管差込み前における前記シールゴムの抜止め突部の後側に当接もしくは近接する初期位置に位置決め保持される第1の位置決め保持手段と、前記先端部がフレキシブル管の差込みに伴い前記小径孔内にまで押込まれた前記シールゴムの抜止め突部の後側に近接する押込み位置に位置決め保持される第2の位置決め保持手段を備えるとともに、前記押輪は前記押込み位置より更に奥側に押込み可能にして前記第2の位置決め保持手段による位置決め保持状態を解除し押輪の抜出しを可能にする解除手段を備えている、請求項1記載のフレキシブル管用継手。
- 前記第1の位置決め保持手段は、前記継手本体の大径孔の内周に設けた第1スナップリング溝と、前記押輪の外周に設けたスナップリング溝とに係脱可能に係合するスナップリングからなる、請求項2又は3記載のフレキシブル管用継手。
- 前記押輪の初期位置では前記大径孔の入り口に露出する前記押輪の外周に設けたスペーサ溝にスペーサを着脱可能に装着している、請求項2ないし4のいずれか1項に記載のフレキシブル管用継手。
- 前記大径孔内の入口側に軸方向に移動可能に挿入される押輪と、
前記押輪の外周に設けたスナップリング溝に係脱可能に係合するスナップリングとをさらに備え、
前記継手本体には、
前記スナップリングが嵌まることで前記押輪が位置決め保持される第1スナップリング溝と、
前記押輪の押込みに伴い前記スナップリング溝による押込み作用により前記第1スナップリング溝から移し変えられた前記スナップリングが嵌まることで前記押輪が位置決め保持される第2スナップリング溝とが形成されており、
前記第1スナップリング溝は、前記継手本体の大径孔の内周のうち前記スナップリングが嵌まると前記押輪の先端部の位置が前記フレキシブル管差込み前における前記シールゴムの抜止め突部の後側に当接もしくは近接する位置となる初期位置に設けられ、
前記第2スナップリング溝は、前記継手本体の大径孔の内周のうち前記スナップリングが嵌まると前記押輪の先端部の位置が前記フレキシブル管の差込みに伴い前記小径孔内にまで押込まれた前記シールゴムの抜止め突部の後側に近接する位置となる押込み位置に設けられている請求項1記載のフレキシブル管用継手。 - 前記大径孔内の入口側に軸方向に移動可能に挿入される押輪と、
前記押輪の外周に設けたスナップリング溝に係脱可能に係合するスナップリングとをさらに備え、
前記継手本体には
前記スナップリングが嵌まることで前記押輪が位置決め保持される第1スナップリング溝と、
前記押輪の押込みに伴い前記スナップリング溝による押込み作用により前記第1スナップリング溝から移し変えられた前記スナップリングが嵌まることで前記押輪が位置決め保持される第2スナップリング溝とが形成されており、
前記第1スナップリング溝は、前記継手本体の大径孔の内周のうち前記スナップリングが嵌まると前記押輪の先端部の位置が前記フレキシブル管差込み前における前記シールゴムの抜止め突部の後側に当接もしくは近接する位置となる初期位置に設けられ、
前記第2スナップリング溝は、前記継手本体の大径孔の内周のうち前記スナップリングが嵌まると前記押輪の先端部の位置が前記フレキシブル管の差込みに伴い前記小径孔内にまで押込まれた前記シールゴムの抜止め突部の後側に近接する位置となる押込み位置に設けられ、
前記押輪には、
前記押輪の初期位置では前記大径孔の入り口に露出する前記押輪の外周に設けたスペーサ溝と、
前記スペーサ溝より後端側に設けた第2のスペーサ溝とが形成されており、
前記スペーサ溝から取外して前記第2のスペーサ溝に移し替え可能となるよう前記スペーサ溝に着脱可能に装着されるスペーサをさらに備える請求項1記載のフレキシブル管用継手。 - 前記管端受け部が熱膨張性黒鉛入りゴムからなる、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のフレキシブル管用継手。
- 前記ストッパー部に、受口部の入口側に向けて突出した弾性変形自在な逆止爪を有する先端掛止め部材を装着し、前記フレキシブル管の差込みに伴い該フレキシブル管の先端部内面及び前記管端受け部の内径部が前記逆止爪と小径孔の内周面との間を通過後に該逆止爪に係合するようにしている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のフレキシブル管用継手。
- 前記継手本体には、前記継手本体の前記大径孔の内周面の前記第2スナップリング溝の奥側には該第2スナップリング溝よりも深い第3スナップリング溝が並んで連続状に形成されており、前記スペーサを前記第2のスペーサ溝から取外して前記押輪を押込むに伴い前記スナップリングが前記スナップリング溝に係合したまま同行移動して前記第3スナップリング溝内に拡径復元作用により落ち込むことにより前記スナップリングと前記スナップリング溝との係合状態を解除し得るようにしてある請求項7記載のフレキシブル管用継手。
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