JP5193690B2 - フレキシブル管用継手 - Google Patents
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Description
熱収縮性のプラスチックフィルム乃至シートあるいはそのチューブ32は加熱収縮させてあるだけで接着していないので、フレキシブル管2の差込み及び押輪7の押込み完了後、押輪7から容易に外すことができる。
尚、本明細書および特許請求の範囲において、「自由状態」とは、ゴムシール6が拡縮径するように変形されておらず圧縮応力又は引張応力が作用していない状態を言う。
また、フレキシブル管2を受口部3に差込むに伴いフレキシブル管2の先端部がシールゴム6の内部に挿入し管端受け部6bに当接してシールゴム6を受口部3の内奥方向へ押込み、この押込みに伴いシール作用部6cが第1テーパの窄まり側に摺接することにより内向きに縮径変形してフレキシブル管2の谷部9の少なくとも斜面9aに密着するようにしてあるので、フレキシブル管2を差込むだけで簡単にシール状に接続することができる。
また、完全に押込まれた押輪7はこれの先端部が、先にフレキシブル管2の差込みに伴い小径孔13内にまで押込まれたシールゴム6の抜止め爪部6eの後側に位置する押込み位置に位置決め保持される第2の位置決め保持手段を備えておくと、フレキシブル管2の差込み及び押輪7の押込み完了後にシールゴム6が入口側方向へ移動するのを阻止することができ、シールゴム6によるシール状態を確保できるとともに、フレキシブル管2の引抜き阻止力を発生させることができる。抜止め爪部6eはシールゴム6と一体に形成してあるので、それだけ部材点数並びに組立工数の減少、コストの削減を図ることができる。
前側胴部6a、シール作用部6cおよび後側胴部6dはNBR、SBR、EPDM等で形成される。管端受け部6bは、それら前側胴部6a、シール作用部6cおよび後側胴部6d等と同一材料又は異材料で形成し、黄銅製座金等の補強芯金6fを埋込み成形している。
抜止め爪部6eは、前側胴部6a、シール作用部6cおよび後側胴部6dよりも硬い黄銅等の金属材料または硬質樹脂等で部分円弧状に形成され、この複数個が後側胴部6dの後端部の円周方向に所定間隔置きに並べて一体成形される。抜止め爪部6eの外周と後端面の交わる角部には後方窄まり状のテーパ25を形成している。
押輪7の円筒部7aのスナップリング収容保持溝21より後側には防水パッキン溝28を設け、この防水パッキン溝28に防水パッキン29を嵌め込んでいる。継手本体5の中径孔12の内周には耐火パッキン溝30を設け、この耐火パッキン溝30に熱膨張性黒鉛入りゴム等からなる耐火パッキン31を嵌め込んでいる。
更に、第1の位置決め保持手段は、半挿入状態の押輪7の継手本体5から露出した外面に、受口部3の内周面と押輪7の外周面との間の隙間cよりも大きい厚みを有する熱収縮性のプラスチックフィルム乃至シートあるいはそのチューブ32をその前端部32aが受口部3の入口側端面3aに当接するように被せ、加熱収縮して包被してなる。熱収縮性のプラスチックフィルム乃至シートあるいはそのチューブ32は、ポリスチレン収縮フィルム、ポリオレフィン収縮フィルム、ポリエステル収縮フィルム、ポリプレン収縮フィルムなど環境に配慮した非塩ビ系素材が好ましい。
また、そのようにフレキシブル管2の先端部が先端掛止め部材17の逆止爪17bに係合するとともに、抜止め爪部6eが谷部9に入り込むことで、フレキシブル管2が振れるのを抑制することができる。
2 フレキシブル管
3 受口部
3a 入口側端面
5 継手本体
6 シールゴム
6a 前側胴部
6b 管端受け部
6c シール作用部
6d 後側胴部
6e 抜止め爪部
7 押輪
8 山部
9 谷部
9a 斜面
11 大径孔
12 中径孔
13 小径孔
15 第1テーパ
16 第2テーパ
21 スナップリング収容保持溝
22 第1のスナップリング係合溝
22a テーパ面
23 第2のスナップリング係合溝
27 スナップリング
32 熱収縮性のプラスチックフィルム乃至シートあるいはそのチューブ
32a 前端部
Claims (3)
- 外周部に円周方向全周に延びる山部と谷部とを管軸方向へ交互に並設したフレキシブル管の先端部が差込まれる受口部を有する継手本体と、前記受口部内に収容され、前記受口部に差込まれた前記フレキシブル管の先端部付近の外周と前記受口部の内周との間をシールするシールゴムと、受口部内に挿入される押輪とを備え、前記押輪は、前記受口部に押込み代を残す半挿入状態に挿入され、前記押込み代分だけ完全に押込まれると前記押輪の先端部で前記シールゴムが前記受口部の入口側方向へ戻り移動するのを抑えるようにしてある、フレキシブル管用継手において、
半挿入状態にある前記押輪はこれの先端部がフレキシブル管差込み前における前記シールゴムの後側に位置する初期位置に位置決め保持される第1の位置決め保持手段と、完全に押込まれた前記押輪はこれの先端部が、先にフレキシブル管の差込みに伴い押込まれた前記シールゴムの後側に位置する押込み位置に位置決め保持される第2の位置決め保持手段を備えており、
前記第1の位置決め保持手段は、前記押輪の外周に設けたスナップリング収容保持溝と、このスナップリング収容保持溝に内周部が嵌め込まれたスナップリングと、前記受口部の内周に設けられて前記スナップリングの外周部に係合する第1のスナップリング係合溝と、第1スナップリング係合溝内の前側溝壁に前方に向かって漸次窄まり状に形成したテーパ面とを備えるとともに、前記半挿入状態の押輪の露出外面に、前記受口部の内周面と前記押輪の外周面との間の隙間よりも大きい厚みを有する熱収縮性のプラスチックフィルム乃至シートあるいはそのチューブをその前端部が前記受口部の入口側端面に当接するように被せ、加熱収縮して包被してなることを特徴とする、フレキシブル管用継手。 - 前記第2の位置決め手段は、前記受口部の内周に第2のスナップリング係合溝が前記第1のスナップリング係合溝より前方に並べて設けられ、前記プラスチックフィルム乃至シートあるいはそのチューブを外して前記押輪が前記押込み代分だけ押込まれるに伴い前記スナップリングが前記第1のスナップリング係合溝のテーパ面から滑り出して前記第2のスナップリング係合溝に係合するように構成している、請求項1記載のフレキシブル管用継手。
- 請求項1記載のフレキシブル管用継手において、
前記受口部内には入口側から内奥側に向かって順に大径孔、中径孔、小径孔を形成しており、
前記シールゴムが、前記フレキシブル管の山部外径と略同一の内径を有する筒状の前側胴部と、この前側胴部の前端部に内向きに張り出した管端受け部と、前記前側胴部の後端部に外向きに張り出した環状のシール作用部と、このシール作用部から後方へ連設され前記前側胴部の内径より大きい内径の後側胴部と、この後側胴部の後端部に連設され前記後側胴部の内径より小さく前記山部の外径より大きい内径で且つ前記後側胴部の外径より大きい外径の抜止め爪部とを有する形に一体形成されており、
前記小径孔と中径孔との間に第1テーパを小径孔に向かって窄まり状に形成し、前記中径孔と大径孔との間に第2テーパを中径孔に向かって窄まり状に形成しており、
前記シールゴムは自由状態において前記管端受け部および前側胴部が前記小径孔内に位置し、かつ前記シール作用部が前記中径孔内に位置するとともに、前記抜止め爪部が前記大径孔内に位置するように収容配置されており、
前記フレキシブル管の先端部を半挿入状態にある前記押輪に差込むに伴い該フレキシブル管の先端部が前記シールゴムの内部に挿入し前記管端受け部に当接して前記シールゴムを受口部内奥方向へ押込み、この押込みに伴い前記シール作用部が前記第1テーパの窄まり側に摺接することにより縮径変形して前記フレキシブル管の谷部の少なくとも斜面に密着するように構成してあることを特徴とする、フレキシブル管用継手。
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- 2008-06-06 JP JP2008148870A patent/JP5193690B2/ja active Active
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