JP5343939B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に半導体チップを樹脂で封止する半導体装置の製造方法に関する。
パワー半導体チップを基板上に搭載した半導体装置の製造において、当該パワー半導体チップを樹脂で封止するために、例えば、次のような方法が行われる。
図19は、半導体装置のトランスファモールド成形法による樹脂封止を説明するための図である。なお、図19(A)及び図19(B)は、それぞれ異なる封止装置を表している。
まず、封止装置100では、図19(A)に示されるように、カル部101は、ゲート部103を具備するランナ部102を介して、金型のキャビティ部104に接続されている。また、キャビティ部104には、リードフレーム105に載置された半導体チップ等が設置されている。
このような封止装置100では、図示しないポット部にセットした固形樹脂が加熱されて溶融し、溶融した樹脂106がポット部からカル部101に供給される。そして、溶融された樹脂106はカル部101からランナ部102を移送し、図19(A)中の左側のゲート部103から順にキャビティ部104内にそれぞれ注入されて、半導体チップが樹脂で封止される。
封止した樹脂を硬化した後、リードフレーム105を切り離すことにより、半導体チップが樹脂で封止された半導体装置が製造される。この時、リードフレーム105が切り離された後に残ったカル部101、ランナ部102及びゲート部103は廃棄されるため、樹脂封止に利用される樹脂量の50%程度が利用されずに廃棄される(樹脂効率50%程度)ことになる。
次に、封止装置200では、図19(B)に示されるように、カル部201は、ランナ部202を介して、半導体チップ140が載置され半導体チップ140とワイヤ150で電気的に接続された基板110が設置された金型のキャビティ部204に接続されている。
この場合も、封止装置200では、図示しないポット部にセットされた固形樹脂が溶融されると、溶融された樹脂206はポット部からカル部201に供給される。そして、溶融された樹脂206はカル部201からランナ部202を移送し、キャビティ部204内にそれぞれ注入されて、基板110上の半導体チップ140及びワイヤ150が樹脂で封止される。
封止した樹脂を硬化した後、基板110を切り離し、切り離した基板110の半導体チップ140の搭載面の裏面にはんだバンプを取りつけて、ダイシングにより個片化して、半導体装置が製造される。この場合も基板110を切り離した後のカル部201及びランナ部202は廃棄されるものの、封止装置100と比較すると、樹脂効率は80〜90%程度に向上する。
一方、さらなる樹脂効率を向上させる方法として圧縮成型法が利用されている。
図20は、半導体装置の圧縮成形法による樹脂封止を説明するための図である。なお、図20(A)は押圧前の、図20(B)は押圧後の圧縮成型法による樹脂封止をそれぞれ表している。
封止装置300は、プレス可動部301が枠部302の側部に沿って、上部金型303に対して図20中上下動するものである。
このような封止装置300では、まず、半導体チップ140が載置され半導体チップ140とワイヤ150で電気的に接続された基板110がプレス可動部301に載置される。そして、基板110の半導体チップ140及びワイヤ150上にセットされた固形樹脂130は、上部金型303と基板110に搭載された半導体チップ140及びワイヤ150とで挟持される(図20(A))。
この状態で、固形樹脂130を溶融して、プレス可動部301を図13中上方に可動させると、固形樹脂から溶融した樹脂131で半導体チップ140及びワイヤ150が封止される(図20(B))。
封止した樹脂を硬化した後、封止装置300から樹脂封止された基板110を取り出して、ダイシングにより個片化して半導体装置が製造される。このような圧縮成型法では、カル部、ランナ部等が不要となり、樹脂効率が100%となる。
なお、このような圧縮成型法を利用したものとして、例えば、次のような方法がある。まず、下型のキャビティ内の溶融した樹脂に対して、基板をチップが形成されている面を圧縮する方法(特許文献1)、半導体チップをマウントしたリードフレームの表裏側から樹脂シートを圧着させてリードフレームを封止する方法(特許文献2)、また、半導体素子が搭載された配線基板の当該搭載面に対して、封止樹脂を配置した下型半体を移動させて、当該半導体素子を樹脂で封止する方法(特許文献3)等がある。
国際公開第2006/100765号 特開平8−279523号公報 特開平10−125705号公報
しかし、図20のような圧縮成型法では、リードフレームと半導体チップとを結線したワイヤ上に固形樹脂を載置するとワイヤが変形してしまう。また、固形樹脂から溶融した樹脂が流動を開始した際に、溶融したばかりの樹脂は粘度が十分に低下していないため、固形樹脂の載置位置周辺のワイヤは変形が生じやすい。
このようにワイヤが変形して、隣接するワイヤと接触した状態、またはワイヤが断線した状態で樹脂封止されると、半導体装置が正常に動作しなくなるという問題点があった。
本願はこのような点に鑑みてなされたものであり、樹脂封止によるワイヤの変形が抑制された半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、半導体チップを樹脂で封止する半導体装置の製造方法が提供される。このような半導体装置の製造方法は、貫通部がダイシングラインに沿って形成された被処理基板に前記半導体チップを搭載し、前記被処理基板と前記半導体チップとを接続部材で電気的に接続し、前記被処理基板を金型のキャビティに収納する工程と、前記被処理基板の前記半導体チップの搭載面の裏面と押圧部材とで固形状樹脂を挟持しつつ加熱して、前記固形状樹脂を前記樹脂に溶融する工程と、前記押圧部材により前記被処理基板の前記裏面側に前記樹脂を押圧し、前記被処理基板の前記裏面と前記押圧部材との間で前記樹脂を流動させて、前記被処理基板の前記裏面側の前記貫通部から前記キャビティ内に前記樹脂を供給して、前記被処理基板の前記搭載面を封止する工程と、を有する。
また、上記目的を達成するために、半導体チップを樹脂で封止する半導体装置の製造方法が提供される。このような半導体装置の製造方法は、貫通部がダイシングラインに沿って形成された被処理基板に前記半導体チップを搭載し、前記被処理基板と前記半導体チップとを接続部材で電気的に接続し、前記被処理基板を金型のキャビティに収納する工程と、前記被処理基板の前記半導体チップの搭載面の裏面側の前記貫通部から前記キャビティ内に樹脂を供給して、前記被処理基板の前記搭載面を封止する工程と、を有する。
上記の半導体装置の製造方法によれば、接続部材の変形が防止され、半導体装置の信頼性が向上する。
第1の実施の形態に係る樹脂封止工程を説明するための概略図である。 第2の実施の形態に係る半導体チップが搭載されたリードフレームの上面図である。 第2の実施の形態に係る半導体チップが搭載されたリードフレームの断面図である。 第2の実施の形態に係るリードフレームがセットされた封止装置の側面図である。 第2の実施の形態に係る封止装置の金型の断面図である。 樹脂タブレットの非加熱側の温度の時間依存性を説明するための図である。 加熱温度における封止樹脂の粘度の時間依存性を説明するための図である。 封止樹脂の粘度のせん断速度依存性を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る樹脂封止工程におけるプランジャのストローク量及び樹脂圧の時間依存性を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る封止装置による樹脂封止を説明するための図(その1)である。 第2の実施の形態に係る封止装置による樹脂封止を説明するための図(その2)である。 第2の実施の形態に係る封止装置による樹脂封止を説明するための図(その3)である。 第2の実施の形態に係る樹脂で封止されたリードフレームの研削工程を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る樹脂で封止されたリードフレームのダイシング工程を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る有機基板を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る封止装置にセットした有機基板を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る樹脂で封止されたリードフレームのダイシング工程を説明するための図である。 半導体装置のトランスファモールド成形法による樹脂封止を説明するための図である。 半導体装置の圧縮成形法による樹脂封止を説明するための図である。
以下、実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る樹脂封止工程を説明するための概略図である。
第1の実施の形態の樹脂封止方法では、半導体チップが搭載され、半導体チップと電気的に接続部材で接続され、貫通部が形成された被処理基板を金型に配置して、当該被処理基板を金型のキャビティに収納して、半導体チップの搭載面の裏面側の貫通部からキャビティ内に樹脂を供給して、被処理基板の搭載面の半導体チップ及び接続部材を封止するものである。
このような樹脂封止の方法について説明する。
まず、被処理基板1に対して、被処理基板1の両面に貫通する貫通部2を形成しておく。続いて、被処理基板1の一方の面に半導体チップ3を搭載し、当該半導体チップ3と被処理基板1の所定の箇所との間を接続部材である、例えばワイヤ4で電気的に結線する。なお、被処理基板1は、例えば、金属材料または有機材料で構成された基板である。また、接続部材としては、ワイヤ4の他に、導電性を有する金属片のクリップを利用することも可能である。
次いで、このような被処理基板1を、封止装置5にセットする。封止装置5は、金型5aと、当該金型5aとキャビティ5cを構成し、金型5aの側部に沿って図1中上下動可能なプランジャ5bとを具備する。
このような封止装置5に対して、被処理基板1を金型5aにセットして、半導体チップ3をキャビティ5cに収納する。なお、図1(A)では、被処理基板1を、半導体チップ3を図1中下側に向けた状態で金型5aにセットして、半導体チップ3をキャビティ5cに収納している。また、被処理基板1の裏面(半導体チップ3の搭載面の反対面)と、プランジャ5bとの間には固形樹脂6が配置されている。
次に、図1(A)に示される状態において、固形樹脂6を加熱して可塑化する。固形樹脂6から可塑化した樹脂6aをプランジャ5bが被処理基板1の裏面側から搭載面側に押圧する。押圧された樹脂6aは、プランジャ5bと被処理基板1の裏面上との間を流動することで粘度が低下し、図1(B)に示されるように、被処理基板1の貫通部2からキャビティ5c内に供給される。
プランジャ5bの押圧に伴って、粘度が低下した樹脂6aのキャビティ5c内への供給量も増加する。最終的に、キャビティ5cを充填した樹脂6aを硬化すると、図1(C)に示されるように、被処理基板1の半導体チップ3及びワイヤ4が硬化樹脂6bで封止される。
この後の工程は、硬化樹脂6bで樹脂封止された被処理基板1を封止装置5から取り出して、ダイシング処理を行って個片化して、所望の半導体装置を製造することができる。
このように、被処理基板1を金型5aに配置し、搭載面に搭載された半導体チップ3を金型5aのキャビティ5cに収納し、搭載面の裏面側の貫通部2から樹脂6aをキャビティ5c内に供給するようにした。これにより、ワイヤ4上に固形樹脂6が配置されないようになる。さらに、固形樹脂6から可塑化された樹脂6aが被処理基板1の裏面とプランジャ5bとの間を流動すると、さらに粘度が低下して、貫通部2からキャビティ5c内に供給されるようになる。この結果、ワイヤ4の変形を防止することができ、被処理基板1の半導体チップ3及びワイヤ4を樹脂6aで封止することが可能となる。このような樹脂6aから硬化された硬化樹脂6bで封止された被処理基板1から個片化された半導体装置は、ワイヤ4の断線、隣接するワイヤ4の接触が防止されて、信頼性が高まる。
なお、第1の実施の形態では、被処理基板1の半導体チップ3を図1中下向きにして、樹脂6aを下方に供給した場合について説明した。一方、樹脂6aを供給する方向は、この場合に限らず、仮に、被処理基板1の半導体チップ3を図1中上向きにすると、樹脂6aを上方向に供給する場合でも構わない。
以下、この場合について、より具体的に説明する。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態に係る半導体チップが搭載されたリードフレームの上面図、図3は、第2の実施の形態に係る半導体チップが搭載されたリードフレームの断面図である。なお、図3は、図2の一点鎖線X−Xにおけるリードフレーム10の断面図を表している。また、図2の矢印A,Bは、後述する、樹脂31を供給する際の貫通孔11から流入する樹脂31の流入方向を表している。
リードフレーム10は、銅等の金属で形成されており、図2に示されるように、貫通孔11が形成されて、チップ搭載部12に半導体チップ14が搭載され、当該半導体チップ14と外部接続端子部13とがワイヤ15で電気的に結線されている。また、リードフレーム10は、図3に示されるように、チップ搭載部12と外部接続端子部13とはその他の部分よりも厚く形成されている。このように、リードフレーム10には、チップ搭載部12に搭載された半導体チップ14と、当該半導体チップ14とワイヤ15で電気的に結線されている外部接続端子部13とを一組として、複数配列されている。なお、リードフレーム10の半導体チップ14が搭載されている側を搭載面、搭載されていない側を裏面とする。また、貫通孔11の詳細については後述する。
また、このようなリードフレーム10は、例えば、縦×横は、34mm程度×87.5mm程度であって、厚さは、最厚部で2mm程度、最薄部で0.5〜1mm程度である。
次に、このようなリードフレーム10がセットされて、当該リードフレーム10の半導体チップ14及びワイヤ15を樹脂で封止するための封止装置について説明する。
図4は、第2の実施の形態に係るリードフレームがセットされた封止装置の側面図、図5は、第2の実施の形態に係る封止装置の金型の断面図である。
なお、図5(A)は図4の一点鎖線Y−Yの、図5(B)は図4の一点鎖線Z−Zのそれぞれにおける断面図を模式的に表したものである。したがって、図4の破線P,Qは、図5(A)の波線P,Qに、図4の破線R,Sは図5(B)の破線R,Sにそれぞれ対応している。
封止装置20は、上部金型21と、当該上部金型21と合わさってキャビティ20aを構成する下部金型22とを具備しており、下部金型22の開口部22aには開口部22aの側部に沿って、図4中上下動可能なプランジャ23が設置されている。なお、プランジャ23には図示しない圧力センサ付きのサーボモータが設置されている。サーボモータではプランジャ23の上下動の速度、ストローク量等を自由に制御し、圧力センサではプランジャ23を介して、後述する押圧した樹脂31からの圧力(樹脂圧)を検出することができる。また、プランジャ23上に樹脂封止に用いられる樹脂タブレット30がセットされる。
上部金型21は、下部金型22との間にリードフレーム10をセットした際に、リードフレーム10(図2の破線の楕円領域)を支持する支持部21aと、キャビティ20aに突出するエジェクタピン21bとがそれぞれ複数形成されている。
支持部21aは、キャビティ20a内に樹脂31を供給する(図9〜図11参照)ためにプランジャ23から樹脂31への押圧による、リードフレーム10の上部金型21側への撓みを抑制するものである。支持部21aがプランジャ23の押圧によるリードフレーム10の変形を防止することができる。
なお、プランジャ23の押圧によるリードフレーム10の撓みを防止するために、支持部21aの形成以外には、サーボモータの圧力センサによって検知した樹脂31の硬さ及び反発力を利用する方法がある。この場合には、プランジャ23を介して検知された樹脂31からの反発力が大きい場合には、プランジャ23の押圧速度を遅くして、樹脂31を可塑化させて低粘度化して反発力が小さくなった時点で押圧速度を速めて、リードフレーム10の撓みを防止しつつ、樹脂31を供給することが可能となる。また、別の方法としては、リードフレーム10の厚さを厚くすることにより、リードフレーム10の剛性が高まり、変形しにくくする方法がある。例えば、リードフレーム10が2列×5組並列に対応した面積であって、厚さが2mm程度あれば、変形しにくくなり、支持部21aが不要となる。このように支持部21aが不要になると、上部金型21の構成が簡略化されて、上部金型21を容易に製造できるようになる。
エジェクタピン21bは、リードフレーム10の半導体チップ14等を後述する硬化樹脂32で封止して(図11参照)、下部金型22が取り外された後に、キャビティ20a側に突出して、封止装置20から硬化樹脂32で封止されたリードフレーム10を取り外すことができる。
また、このような構成の封止装置20は、樹脂タブレット30を加熱して樹脂31に可塑化することができる。加熱の方法としては、まず、加熱した上部金型21及び下部金型22からの熱伝導によりリードフレーム10を加熱し、また、樹脂タブレット30がセットされたプランジャ23も加熱する。プランジャ23をリードフレーム10側に移動して樹脂タブレット30を加熱されたリードフレーム10と狭持することで、樹脂タブレット30を両側から加熱して、可塑化を早めることができる。
なお、下部金型22の図5(B)に示される図5中縦方向のそれぞれ長さは、a1は24mm程度、b1は34mm程度、c1は54mm程度である。図5中横方向のそれぞれの長さは、a2は77.5mm程度、b2は87.5mm程度、c2は107.5mm程度である。
また、封止に用いる樹脂タブレット30について説明する。
図6は、樹脂タブレットの非加熱側の温度の時間依存性を説明するための図である。
なお、図6(A)は樹脂タブレット30の断面模式図を、図6(B)は樹脂タブレット30の厚さが6mmの場合の非加熱側の温度を、図6(C)は樹脂タブレット30の厚さが1mmの場合の非加熱側の温度をそれぞれ表している。
なお、樹脂タブレット30は、例えば、エポシキ樹脂、フェノール硬化剤及び無機フィラ(シリカ)により構成されて、熱硬化性を有する。
まず、図6(A)に示されるような円柱状の樹脂タブレット30を片側(加熱側)から175℃で加熱した場合、加熱側と、加熱しない側(非加熱側)とでは温度差が生じる。
以下では、さらに樹脂タブレット30の厚さに応じた、非加熱側の温度の時間依存性について説明する。なお、樹脂タブレット30の溶融温度は160℃程度である。
まず、樹脂タブレット30の厚さが6mm程度の場合について説明する。
この場合、加熱側を175℃で加熱すると、非加熱側の温度は、図6(B)に示されるように、時間の増加と共に、増加していることが分かる。しかしながら、加熱して60秒経っても、非加熱側の温度は130℃にも達しておらず、溶融温度である160℃に達することができなかった。
一方、樹脂タブレット30の厚さが1mm程度の場合について説明する。
この場合、175℃で加熱側を加熱すると、非加熱側の温度は、図6(C)に示されるように、加熱を始めて、6秒程度で160℃に達する。その後、非加熱側の温度は、引き続き上昇し、約12秒を超えると、一定となっている。
このような結果を踏まえて、後述する樹脂封止工程では、封止装置20には、厚さが2mm程度の樹脂タブレット30を用いて、樹脂タブレット30を、加熱したリードフレーム10とプランジャ23とで狭持して両側から加熱して数秒で溶融させるようにする。
また、熱硬化性の樹脂タブレット30を加熱して可塑化した樹脂31の粘度について説明する。
図7は、加熱温度における封止樹脂の粘度の時間依存性を説明するための図である。
なお、図7は、横軸は時間(秒)を、縦軸は粘度(poise)をそれぞれ表している。また、樹脂タブレット30に対する加熱温度が、□(四角)印は165℃、○(丸)印は175℃、△(三角)印は185℃の場合をそれぞれ表している。
まず、各温度の場合において、樹脂タブレット30が加熱によって溶融した樹脂31は時間の経過に伴って粘度が一旦低下している。その後も加熱を続けると、化学反応により分子量が増加して、非可逆的に粘度が上昇している。また、加熱温度が高くなるほど、最低粘度が小さくなり、最低粘度に達するまでの時間も短くなっている。
なお、後述する樹脂封止工程では、一例として、加熱温度を175℃程度とする。
さらに、樹脂タブレット30を加熱して可塑化した樹脂31について説明する。
まず、可塑化した樹脂31の粘度と、せん断速度との一般的な関係について説明する。
図8は、封止樹脂の粘度のせん断速度依存性を説明するための図である。
なお、横軸はせん断速度(s-1)を、縦軸は粘度をそれぞれ表している。また、モールド金型における樹脂31が通過する際のせん断速度の範囲が記されている。特に、モールド金型のキャビティ内の樹脂31のせん断速度は50s-1程度であって、ゲート部の樹脂31のせん断速度は1000〜2000s-1程度である。
図8によれば、樹脂31の粘度は、せん断速度に応じて変化することが分かる。即ち、せん断速度が増加するにつれて、樹脂31の粘度は減少している。このことから、モールド金型のゲート部を通過する樹脂31のせん断速度は、ゲート部の方がキャビティ内よりもより狭いため、キャビティ内を流動する樹脂31のせん断速度よりも大きくなり、ゲート部を通過する樹脂31の粘度の方がキャビティ内を流動する場合よりも小さくなっている。
ところで、後述する(図10及び図11参照)ように、樹脂タブレット30から可塑化した樹脂31は、プランジャ23により押圧されて、プランジャ23とリードフレーム10の裏面との間を流動して、リードフレーム10に形成した貫通孔11に流れ込む。ここで、貫通孔11を半径Rの円管とした場合、当該円管におけるせん断速度γは次の式(1)で表すことができる。
γ=4Q/(πR3)・・・・(1)
但し、Q=d・S/t
(Q:流量、d:ピストン移動量、S:ピストン断面積、t:測定時間)
そして、管壁における真のせん断速度γwは次の式(2)で表すことができる。
γw=(3n+1/4n)・(4Q/(πR3))・・・・(2)
ここで、nは次の式(3)で表され、構造粘性指数と呼ばれ、ニュートン流体(n=1)からのずれを示す。
n=dlog(τ)/(dlog(γ))・・・・(3)
但し、τ=PR/(2L)
(τ:せん断応力、P:円管流路両端の圧力差、L:円管の長さ)
また、一般に高分子溶融体では、式(3)において、n<1(チキソロトピック流体)となり、樹脂31の粘度ηは次の式(4)で表され、図8に示すようにせん断速度の増加と共に樹脂の粘度ηは低下するようになる。
η=τ/γw=π・n・P・R4/(2(3n+1)L・Q)・・・・(4)
樹脂タブレット30から可塑化した樹脂31は、プランジャ23で押圧されるとプランジャ23とリードフレーム10の裏面との間を流動し、流量Qが増加するため、式(4)から、粘度ηが低減する。さらに、プランジャ23とリードフレーム10の裏面との間を流動する樹脂31は、リードフレーム10の貫通孔11を通過する際には、貫通孔11の通過の前後でRが小さくなるために、式(4)から、さらに低粘度化する。
次に、このような封止装置20によるリードフレーム10の樹脂封止工程について説明する。
図9は、第2の実施の形態に係る樹脂封止工程におけるプランジャのストローク量及び樹脂圧の時間依存性を説明するための図である。
なお、図9は、横軸はプランジャ23を移動開始してからの時間(秒)を、縦軸はストローク量(mm)及び樹脂圧(kgf/cm2)をそれぞれ表している。また、グラフの破線はストローク量、実線は樹脂圧に対応している。
図9では、封止装置20でリードフレーム10の半導体チップ14等の樹脂封止を行った際のプランジャ23のストローク量及びその際の樹脂31からの樹脂圧の変化をそれぞれ表している。なお、ストローク量とは、プランジャ23の所定位置からの移動距離であり、移動したプランジャ23がリードフレーム10の裏面に接触した位置がストローク量の最大値となる。
以下では、図9の時間(I)〜(III)ごとの樹脂封止工程について説明する。
図10〜図12は、第2の実施の形態に係る封止装置による樹脂封止を説明するための図である。
まず、樹脂封止の初期準備として、図4で説明したように、封止装置20に半導体チップ14が搭載され、当該半導体チップ14とワイヤ15で電気的に結線したリードフレーム10を所定位置にセットすると共に、プランジャ23に厚さ2mm程度の樹脂タブレット30を配置する。そして、上部金型21及び下部金型22を加熱してリードフレーム10と、プランジャ23とを175℃で約5秒程度加熱する。
初期準備の終了後、サーボモータを駆動して、プランジャ23をリードフレーム10側に移動させると、図9の時間(I)に示されるように、一定の割合でストローク量は増加する。なお、ストローク量は所定の割合で最大値まで増加するものとする。プランジャ23のストローク量が増加して、プランジャ23上の樹脂タブレット30がリードフレーム10の裏面に接触するまでは樹脂圧はほぼゼロのままである(図9の時間(I))。
プランジャ23上の樹脂タブレット30がリードフレーム10の裏面に接触すると、樹脂タブレット30は加熱されたリードフレーム10とプランジャ23とに狭持されて、樹脂31は可塑化する。可塑化した樹脂31がプランジャ23に押圧されると、図10に示されるように、樹脂31はプランジャ23とリードフレーム10の裏面との間を流動して、プランジャ23とリードフレーム10との間を充填する。プランジャ23により押圧された樹脂31は流速が増加して流動することにより流量が増加するため、式(4)に基づき、粘度が低下する。
また、プランジャ23は、可塑化した樹脂31を押圧することにより樹脂31から樹脂圧を受けるようになり、当該樹脂圧は、ストローク量と共に増加する(図9の時間(II))。
なお、封止装置20により樹脂31(または樹脂タブレット30)に対する加熱温度は175℃であるため、図7の結果を踏まえると、樹脂31が最低粘度に達するまでの9秒程度の間に、図10に示したように、プランジャ23とリードフレーム10の裏面との間の空間を流動させて充填させることが望ましい。
プランジャ23とリードフレーム10の裏面との間を流動した樹脂31は粘度が低下して、図11に示されるように、リードフレーム10の貫通孔11に流れ込み、樹脂31のせん断速度(せん断応力)が増加して、さらに低粘度化する。低粘度化した樹脂31はリードフレーム10の半導体チップ14の搭載面側に供給されて、リードフレーム10の搭載面側とキャビティ20aとの間の空間を充填する。
ストローク量と共に増加した樹脂圧は、樹脂31が貫通孔11に流れ込んで低粘度化することにより、一旦、低下してしまう(図9のC点)。その後、樹脂31が搭載面側に供給され始めると、樹脂圧は増加して、ほぼ一定値になり、ほぼ一定となった樹脂圧が、樹脂31のキャビティ20a内の充填が完了するまで(図9のD点)ほぼ維持される(図9の時間(III))。
なお、図7の結果を踏まえると、一旦低下した(最低粘度に達した)樹脂31は時間と共に粘度が増加するために、できる限り素早く樹脂31を貫通孔11からリードフレーム10の載置面側に供給することが望ましい。
また、式(4)から、貫通孔11の通過の前後で、より低粘度化された樹脂31がリードフレーム10の搭載面側に流れ込むため、半導体チップ14側のワイヤ15が変形しにくくなる。このように貫通孔11の大きさは、式(4)に基づいて、ワイヤ15が変形しない粘度に調整することができる。
そして、この時のワイヤ15の変形抗力Dは次の式(5)で表される。
D=κ・Cd・η・V2・S・・・・(5)
(κ:定数、Cd:抗力係数、η:樹脂の粘度、V:流速、S:ワイヤ15の投影面積)
ワイヤ15の変形抗力Dは、式(5)から、樹脂の粘度ηまたは流速Vの2乗に比例して大きくなる。なお、貫通孔の面積が小さくなると、流速Vが速くなることもあり(ポワズイユ則)、貫通孔の面積が小さくなると、ワイヤ15の変形抗力Dが大きくなる。
そこで、貫通孔11の形状は、流速Vの増加を抑制するためには、円形よりも大きく面積を取れるスリット状に形成することが望ましい。
さらに、このような貫通孔11は、ダイシングラインに沿って形成することにより、ダイシング時の切削の負担を低減することが可能となる。
このため、貫通孔11は、図2に示したように、スリット状にダイシングラインに沿って形成することが望ましい。
なお、第2の実施の形態のように、サーボモータに圧力センサが具備されていれば、樹脂圧に応じて、サーボモータによるプランジャ23の速度制御が可能になるために、貫通孔11の形成位置は、ダイシングラインに沿ってさえいれば考慮する必要はない。
一方、圧力センサが具備されていない場合、ワイヤ15の投影面積Sは、ワイヤ15の結線方向に対して樹脂31が略垂直に流入(図2中の矢印A方向)したときに最大となり、式(5)に基づき、ワイヤ15の変形抗力Dも大きくなり、ワイヤ15は最も変形し易くなる。また、投影面積Sは、ワイヤ15の結線方向に対して略平行に樹脂31が流入する場合(図2中の矢印B方向)に最小となり、式(5)に基づき、ワイヤ15の変形抗力Dも小さくなり、ワイヤ15は最も変形しにくくなる。したがって、投影面積Sができるだけ小さくなるように、スリット状の貫通孔11の長手方向がワイヤ15の結線方向と略垂直になるように、貫通孔11を配置することが望ましい。
その後、プランジャ23の押圧により、リードフレーム10とキャビティ20aとの間の空間が樹脂31で充填されると、樹脂圧は、急激に上昇する。これは、プランジャ23の押圧によりキャビティ20a内のボイドが潰されて、キャビティ20a内の樹脂31の密度が向上することによる。
樹脂31でリードフレーム10の搭載面側とキャビティ20aとの間の空間を充填して、175℃のオーブンで加熱して樹脂31を硬化すると、図12に示されるように、リードフレーム10のチップ搭載部12上の半導体チップ14、外部接続端子部13及びワイヤ15が硬化樹脂32で封止される。
次いで、このように硬化樹脂32で封止されたリードフレーム10に対する研削工程及びダイシング工程について説明する。
図13は、第2の実施の形態に係る樹脂で封止されたリードフレームの研削工程を説明するための図である。
硬化樹脂32で封止されたリードフレーム10を、エジェクタピン21bを利用して、封止装置20から取り出し、図13に示されるように、リードフレーム10の裏面側からグラインダ41で研削する。リードフレーム10の裏面側並びに貫通孔11に露出している樹脂32を研削し、リードフレーム10が所定の厚さになるまで研削する。この研削により、リードフレーム10のチップ搭載部12と外部接続端子部13が連続していた部分も研削・除去され、チップ搭載部12と外部接続端子部13が分離される。
図14は、第2の実施の形態に係る樹脂で封止されたリードフレームのダイシング工程を説明するための図、図15は第2の実施の形態に係る半導体装置を説明するための図である。
最終的に、研削したリードフレーム10の裏面にはんだめっき16を形成して、図14に示されるように、ダイサー42でリードフレーム10をダイシングする。
以上により、図15に示されるように、半導体チップ14が硬化樹脂32で樹脂封止されたリードフレーム10が個片化されて、半導体装置17を製造することができる。
このように、リードフレーム10を封止装置20内に配置し、搭載面に搭載された半導体チップ14を上部金型21及び下部金型22で構成されるキャビティ20aに収納し、搭載面の裏面側の貫通孔11から樹脂31をキャビティ20a内に供給するようにした。これにより、ワイヤ15上に樹脂タブレット30が配置されないようになる。さらに、樹脂タブレット30から可塑化された樹脂31がリードフレーム10の裏面とプランジャ23との間を流動すると、さらに粘度が低下して、貫通孔11からキャビティ20a内に供給されるようになる。この結果、ワイヤ15の変形を防止して、リードフレーム10の半導体チップ14及びワイヤ15を樹脂31で封止することが可能となる。このような樹脂31から硬化された硬化樹脂32で封止されたリードフレーム10から個片化された半導体装置17は、ワイヤ15の断線、隣接するワイヤ15の接触が防止されて、信頼性が高まる。
また、研削工程及びダイシング工程(図13〜図15)で、硬化樹脂32の研削・ダイシング屑が発生するものの、樹脂効率はほぼ100%とすることができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、有機基板の場合を例に挙げて説明する。
図16は、第3の実施の形態に係る有機基板を説明するための図である。
なお、図16(A)は有機基板の裏面の平面図、図16(B)は有機基板の裏面にフィルムを貼付した平面図、図16(C)は貫通孔を形成した有機基板の裏面の平面図をそれぞれ表している。
有機基板50には、搭載面には半導体チップ14と、半導体チップ14とワイヤ15で電気的に結線されて(図17)、裏面には電極54が格子状に形成されている。このような有機基板50は、製造コストが低く、高密度実装が可能である。
このような有機基板50に対して樹脂封止を行うために、まず、図16(B)に示されるように、裏面にフィルム56を貼付する。
次いで、図16(C)に示されるように、有機基板50のダイシングライン上にスリット状の貫通孔51を格子状に形成する。
次に、封止装置20に有機基板50をセットして、封止装置20により樹脂封止を実行する。
図17は、第3の実施の形態に係る封止装置にセットした有機基板を説明するための図である。なお、有機基板50の裏面に形成された電極54は、封止樹脂の電極54への付着を防止するためにフィルム56で覆われている。
有機基板50を、有機基板50に貼付したフィルム56がプランジャ23と対向するように、封止装置20の所定位置にセットする。
封止装置20による樹脂封止工程は、第2の実施の形態と同様に、プランジャ23上に樹脂タブレット30を配置して、上部金型21及び下部金型22を加熱して有機基板50と、プランジャ23とを加熱する。
プランジャ23を有機基板50側に移動させて樹脂タブレット30から可塑化された樹脂31を押圧して、図17に示されるように、樹脂31はプランジャ23と有機基板50の裏面との間を流動して、プランジャ23と有機基板50との間を充填する。樹脂31は流動することで粘度が低下する。
プランジャ23と有機基板50の裏面との間を流動した樹脂31は、粘度が低下すると有機基板50の貫通孔51に流れ込み、樹脂31のせん断応力が負荷されて、さらに低粘度化する。低粘度化された樹脂31は有機基板50の半導体チップ14の搭載面側に供給されて、有機基板50の搭載面側とキャビティ20aとの間の空間を充填する。
以後は、第2の実施の形態と同様にして、有機基板50上の半導体チップ14等を樹脂31から硬化された硬化樹脂32で封止することができる。
硬化樹脂32で封止された有機基板50を封止装置20からエジェクタピン21bを利用して取り外して、引き続き、次の処理を行う。
図18は、第3の実施の形態に係る樹脂で封止されたリードフレームのダイシング工程を説明するための図である。
なお、図18(A)は樹脂封止された有機基板50の裏面からフィルム56を剥がした平面図、図18(B)は樹脂封止された有機基板50を個片化した裏面の平面図をそれぞれ表している。また、図18中上下方向をy方向、左右方向をx方向とする。
硬化樹脂32で封止された有機基板50の裏面からフィルム56を剥がすと、図18(A)に示されるように、貫通孔51に充填された硬化樹脂32が残存する。
図14に示したようにダイサー42により、有機基板50を、y方向の全てのダイシングライン上の貫通孔51及び硬化樹脂32をダイシングする。そして、ダイサー42の進行方向を90度回転して、X方向の全てのダイシングラインに沿ってダイシングして、有機基板50を個片化して、図18(B)に示されるように、半導体装置57を製造することができる。
このように、有機基板50を封止装置20内に配置し、搭載面に搭載された半導体チップ14を上部金型21及び下部金型22で構成されるキャビティ20aに収納し、搭載面の裏面側の貫通孔51から樹脂31をキャビティ20a内に供給するようにした。これにより、ワイヤ15上に樹脂タブレット30が配置されないようになる。さらに、樹脂タブレット30から可塑化された樹脂31が有機基板50の裏面とプランジャ23との間を流動すると、さらに粘度が低下して、貫通孔51からキャビティ20a内に供給されるようになる。この結果、ワイヤ15の変形を防止して、有機基板50の半導体チップ14及びワイヤ15を樹脂31で封止することが可能となる。このような樹脂31から硬化された硬化樹脂32で封止された有機基板50から個片化された半導体装置57は、ワイヤ15の断線、隣接するワイヤ15の接触が防止されて、信頼性が高まる。
また、ダイシング工程(図18)で、硬化樹脂32のダイシング屑が発生するものの、樹脂効率はほぼ100%とすることができる。
1 被処理基板
2 貫通部
3,14 半導体チップ
4,15 ワイヤ
5,20 封止装置
5a 金型
5b,23 プランジャ
5c,20a キャビティ
6 固形樹脂
6a,31 樹脂
6b,32 硬化樹脂
10 リードフレーム
11,51 貫通孔
12 チップ搭載部
13 外部接続端子部
16 はんだめっき
17,57 半導体装置
21 上部金型
21a 支持部
21b エジェクタピン
22 下部金型
22a 開口部
30 樹脂タブレット
41 グラインド
42 ダイサー
50 有機基板
54 電極
56 フィルム

Claims (7)

  1. 半導体チップを樹脂で封止する半導体装置の製造方法において、
    貫通部がダイシングラインに沿って形成された被処理基板に前記半導体チップを搭載し、前記被処理基板と前記半導体チップとを接続部材で電気的に接続し、前記被処理基板を金型のキャビティに収納する工程と、
    前記被処理基板の前記半導体チップの搭載面の裏面と押圧部材とで固形状樹脂を挟持しつつ加熱して、前記固形状樹脂を前記樹脂に溶融する工程と、
    前記押圧部材により前記被処理基板の前記裏面側に前記樹脂を押圧し、前記被処理基板の前記裏面と前記押圧部材との間で前記樹脂を流動させて、前記被処理基板の前記裏面側の前記貫通部から前記キャビティ内に前記樹脂を供給して、前記被処理基板の前記搭載面を封止する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記被処理基板の前記半導体チップが搭載された搭載領域と前記接続部材が接続された接続領域とは、前記被処理基板の他の領域よりも厚く構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記貫通部は、スリット状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記スリット状の前記貫通部の長手方向は、前記接続部材の前記被処理基板と前記半導体チップとの接続方向と直交方向であり、前記樹脂を前記接続部材に沿わせて流動させる、
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体チップを樹脂で封止する半導体装置の製造方法において、
    貫通部がダイシングラインに沿って形成された被処理基板に前記半導体チップを搭載し、前記被処理基板と前記半導体チップとを接続部材で電気的に接続し、前記被処理基板を金型のキャビティに収納する工程と、
    前記被処理基板の前記半導体チップの搭載面の裏面側の前記貫通部から前記キャビティ内に樹脂を供給して、前記被処理基板の前記搭載面を封止する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記貫通部は、スリット状に形成されていることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記スリット状の前記貫通部の長手方向は、前記接続部材の前記被処理基板と前記半導体チップとの接続方向と直交方向であり、前記樹脂を前記接続部材に沿わせて流動させる、
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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