JP5342838B2 - カメラモジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラモジュール及びその製造方法に関し、さらにはレンズチップとセンサチップとこれらを接続するスペーサ部とを備えたカメラモジュールに関する。
従来から、携帯電話に用いられているカメラモジュールは、携帯電話の薄型化の要望に伴い、小型、低背化が要求されている。イメージセンサ部はチップオンボード(COB)タイプとチップサイズパッケージ(CSP)タイプとに分かれ、低コスト化と小型化の要求からCSPタイプが有望な技術となっている。また、低価格化からイメージセンサ部と結合されるレンズ部のアライメント工程は位置合わせのみのパッシブ実装であることが望ましくさらには、特許文献1で示されるようなウエハレベルでセンサ基板とレンズ基板が実装される方がより低コスト化に寄与できる。特許文献1で示されるCSPカメラモジュールにおいては、センサ基板とレンズ基板はスペーサ及び接着層で接合されている。
特表2005−539276
CSPカメラモジュール製造におけるバックグラインド工程やダイシング工程で、センサ部が汚染されることを懸念して、カバーガラスでセンサ部を覆ってから上記工程を行うことが通常である。
部材点数の削減を考え、このカバーガラスに赤外線反射膜いわゆるIRカットフィルタを形成して用いることも行われているが、さらなる部材削減を考えるとIRカットフィルタ付きのカバーガラスをなくしIRカットフィルタ付きのレンズ基板で代替する方法が考えられる。
しかしながら、IRカットフィルタ付きの基板上に凸レンズを作製したと透光性基板を用いてセンサ部に蓋をした場合、バックグラインド時にレンズ表面がバックグラインド用のシートに触れることと、半球状(凸状)となっているレンズ面先端だけがシートに触れるためバックグラインド工程での接着安定性に問題があった。
さらに、IRカットフィルタ付き透光性基板を用いて、これを半導体ウエハとウエハレベルで張り合わせする際にIRカットフィルタの応力による透光性基板の反りが発生し、半導体ウエハと張り合わせが困難である場合が生じ、収率低下を招いていた。
そこで、本発明は以上の従来の技術問題に鑑みて考案されたものであり、製造工程数を抑え収率を向上させ得るカメラモジュール及びその製造方法を提供することが課題の一つとして挙げられる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法は、各々が光電変換素子の受光部を含む複数のセンサ部のアレイを有する半導体ウエハに対して、センサ部の各々の周囲にてスペーサ部を介して固着されかつ、空間を隔ててセンサ部にそれぞれ対向する複数のレンズ部のアレイを有する透光性光学ウエハからなる貼着体を形成する工程と、貼着体をスペーサ部にて切断して、各々がスペーサにて接合されたセンサチップ及びレンズチップからなるカメラモジュールの複数に個片化する工程と、を含むカメラモジュールの製造方法であって、前記透光性光学ウエハ上であってスペーサ部とは反対側に設けられた透光性光学ウエハのレンズ部の周囲に前記レンズ部の凸形状の頂点よりも高い固定部を形成する工程と、固定部を介して貼着体を保持して半導体ウエハを研磨して背面を画定する工程と、を含むことを特徴とする。ここで、透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の固定部は、透光性光学ウエハが半導体ウエハを支持して強度を保持して、半導体ウエハを研削して半導体ウエハの厚さを減少させるバックグラインド中やその後の移送中の半導体ウエハ破損の回避に貢献する。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、センサ部に電気的に接続されかつ貼着体の半導体ウエハを貫通して背面に露出する貫通電極を形成する工程を含むこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、半導体ウエハの背面にて貫通電極に電気的に接続される外部配線を形成する工程を含むこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、透光性光学ウエハのレンズ部において一定の波長帯の光のみを透過するフィルタが成膜され、固定部の応力とフィルタの応力とが相殺されるように固定部の材料が選択されることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、固定部が樹脂からなることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、透光性光学ウエハがガラス平板とガラス平板主面に接合されたレンズ部とからなり、レンズ部が樹脂からなることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、固定部とレンズ部とが同一材料で構成されていることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、フィルタは透光性光学ウエハ上であってスペーサ部が形成されている側に配置されたこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、フィルタは透光性光学ウエハ上であって固定部が形成されている側に配置されたこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールの製造方法においては、レンズ部に対応するレンズ開口を画定するマスク膜を形成する工程を含むこととすることができる。
本発明のカメラモジュールは、光電変換素子の受光部を含むセンサ部を有するセンサチップと、センサチップに対してセンサ部の周囲にてスペーサ部を介して固着されかつ空間を隔ててセンサ部に対向するレンズ部を有するレンズチップと、からなり、スペーサ部の反対側のレンズ部の周囲のレンズチップ部分に形成されかつレンズ部の凸形状の頂点よりも高い高さを有する固定部を有すること、固定部、レンズチップ及びスペーサ部の側面が共通な外部平坦面であること、並びに、レンズ部を露出させつつ固定部と外部平坦面とを覆うカバーを備えたことを特徴とする。
本発明によるカメラモジュールにおいては、センサ部に電気的に接続されかつセンサチップを貫通して露出する貫通電極を備えたこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、貫通電極に電気的に接続された外部配線を備えることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、レンズチップに一定の波長帯の光のみを透過するフィルタが一様に成膜され、固定部は、固定部の応力とフィルタの応力とを相殺する材料からなることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、固定部が樹脂からなることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、レンズチップがガラス平板とガラス平板主面に接合されたレンズ部とからなり、レンズ部が樹脂からなることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、固定部とレンズ部とが同一材料で構成されていることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、フィルタは固定部の反対側の主面に配置されたこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、フィルタは固定部の同一側の主面に配置されたこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、レンズ部に対応するレンズ開口を画定するマスク膜を含むこととすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、固定部とレンズチップの間に接着剤層が配置されていることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、固定部は接着剤層よりもレンズ部側に張り出していることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、レンズ部に対応するレンズ開口を画定する絞りマスク膜が固定部上又は固定部とレンズチップの間に設けられていることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、固定部は光の透過を防止する材質からなることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、固定部とガラス平板とが同一材料で一体的に構成されていることとすることができる。
本発明によるカメラモジュールにおいては、レンズ部に対応するレンズ開口を画定する絞りマスク膜が固定部上に設けられていることとすることができる。
本発明による透光性光学ウエハは、ガラス平板とガラス平板主面に接合された複数のレンズ部のアレイとからなる透光性光学ウエハであって、ガラス平板主面のレンズ部の周囲に形成されたレンズ部の凸形状の頂点よりも高い固定部と、ガラス平板主面に亘って形成された一定の波長帯の光のみを透過するフィルタと、を備え、固定部は、記固定部の応力とフィルタの応力とを相殺する樹脂材料からなることを特徴とする。本発明によれば、IRカットフィルタなど形成された場合の反り発生の上記課題を解決することができる。
本発明による透光性光学ウエハにおいては、固定部とレンズ部とが同一材料で構成されていることとすることができる。
本発明による透光性光学ウエハにおいては、フィルタは固定部の反対側の主面に配置されたこととすることができる。
本発明による透光性光学ウエハにおいては、フィルタは固定部の同一側の主面に配置されたこととすることができる。
本発明による透光性光学ウエハにおいては、レンズ部に対応するレンズ開口を画定するマスク膜を含むこととすることができる。
本発明による実施形態のカメラモジュールについて添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図において、同一の構成要素については別の図に示している場合でも同一の符号を与え、その詳細な説明を省略する。さらに、実施形態は例示に過ぎずこれらに本発明は制限されないことはいうまでもない。
図1は、概略として、センサチップ10とレンズチップ40がスペーサ部151を介して貼り合わされている実施例のカメラモジュールの断面図である。
カメラモジュール100は、レンズモジュールであるレンズチップ40と、これにスペーサ部151で貼り付けられた、貫通電極6を設けた光電変換素子の受光部を含むセンサ部が形成されたシリコン基板であるセンサチップ10とで構成される。レンズチップ40はガラス平板4とマスク膜MFとレンズ部121とIRカットフィルタ141とからなり、バックグラインド用固定部付きの透光性光学ウエハから、センサチップと共に個片化されたものである。IRカットフィルタ141は、外部から赤外線が受光部11に入射されて生じるノイズなどを防止する。
レンズチップ40では、ガラス平板4の一方の主面(内面)上にIRカットフィルタ141が成膜され、その裏面(外面)にレンズ開口を画定するマスク膜MFが蒸着されている。このマスク膜MFはたとえばクロム膜を用いれば良い。IRカットフィルタ141は蒸着などによって成膜された誘電体多層膜であり、例えば屈折率の高い無機材料膜と低い無機材料膜が交互に積層されて構成されている。
マスク膜MF上に透光性樹脂からなるレンズ部121とその周囲には固定部131が形成されている。透光性樹脂は紫外線硬化型でも熱硬化型でもどちらでも良い。またレンズ部121は少なくとも外部の片面には形成されるが、内面に形成しても良い。固定部131はレンズ部と同種樹脂材料で構成されても、異種樹脂材料で構成されてもよい。
ガラス平板4の両面にIRカットフィルタ141とレンズ部121及び固定部131が形成される場合、IRカットフィルタは圧縮応力の材料でかつ、レンズ部及び固定部の材料も圧縮応力の材料で構成することにより、或いは、IRカットフィルタを引張応力材料でかつ、レンズ部及び固定部の材料も引張応力材料で構成することにより、両面の膜応力(残留応力)を相殺する。これにより、チップ個片化前の透光性光学ウエハの状態の反りを防止できる。
スペーサ部151は、フランジバックを規定する所定厚のスペーサ9とその両面の接着剤層91からなる。接着剤の材料としては、紫外線硬化型や熱硬化型などが用いられる。
スペーサ部151で貼り付けられるセンサチップ10の第1主面には、たとえば、CMOSセンサなどの受光素子を含む受光部11が形成されている。受光部11上には、光電変換素子のそれぞれに搭載されるオンチップマイクロレンズを設けてもよい。センサチップ10の受光部11周囲の第1主面にはこれに接続された内部配線15及び金属パッド8が受光部11も含みセンサ部として形成されている。
また、センサチップ10の第1主面とは反対側の第2主面(裏面)の所定の位置には外部配線15及び外部端子7が形成されており、外部端子7以外の部分上には絶縁膜14が形成されている。
このセンサチップ10は、その第1主面外周近傍に設けられた金属パッド8下に貫通電極6が設けられおり、これは第1及び第2主面の配線15を電気的に接続している。第1及び第2主面間を貫通する貫通電極6により、受光部11への電気的接続はセンサチップ側面に電導体を引き出すことなく、裏面の外部配線15を介して可能となる。なお、貫通電極6は、チップ裏面全体及び貫通孔内面に予め被覆された絶縁膜16によりセンサチップ10の材料からは電気的に絶縁されている。
レンズチップ40は、受光部11との間に空間が設けられるように、受光部11の周囲においてスペーサ部151を介してセンサチップ10の第1主面に固着されている。ウエハからダイシングにより個片化されるので、固定部131、レンズチップ40、センサチップ10及びスペーサ部151の側面が共通な外部平坦面である。
最後に、レンズチップ40側面全体及びレンズ周りに黒色などの遮光性樹脂からなるカバー5を設け、側面からの光の進入を防ぐことで、カメラモジュールができる。カバー5は、レンズ部を露出させつつ固定部131と固定部131、レンズチップ40、センサチップ10及びスペーサ部151の側面が共通な外部平坦面とを覆うので、固定部131により、レンズ部への障害物への衝突防止やカバー材料の節約の効果を奏する。
第1の実施例であるカメラモジュールの製造方法の概略プロセスフローを図に基づいて説明する。
<半導体ウエハ作製工程>
図2は半導体ウエハ101の概略平面図である。図2に示すように、6インチもしくは8インチの半導体ウエハ101の表面に、半導体プロセスによりマトリクス状にセンサ部111の複数すなわちアレイが形成される。図3は1つのカメラモジュールとなるべき半導体ウエハ101のセンサ部の部分の概略部分拡大断面図である。
まず、図3に示すように、センサ部111の各々では、半導体ウエハ101の第1主面上に、光電変換素子を含む受光部11と、その周囲の金属パッド8とを形成する。受光部11には、画素の複数をマトリクス配列(たとえば、30万個程度)したCMOSイメージセンサを形成する。受光部11の受光素子毎にマイクロレンズを設けることもできる。各画素には受光素子(埋込型フォトダイオード)毎に数個のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)トランジスタで構成したアンプを設ける。金属パッド8は、導電性の優れたたとえばアルミニウム(Al)などの金属が用いられる。
次に、内部配線15を形成して、受光素子を含む受光部11とその周囲の金属パッド8と接続する。このようにして、図2に示すように、後工程のダイシング領域となる格子状のスペースを空けて半導体ウエハ101の第1主面にセンサ部111の複数がアレイとしてマトリクス配列される。
<透光性光学ウエハ作製工程>
上記半導体ウエハと同じサイズ、6インチもしくは8インチの300〜500μm厚のガラスウエハ(ガラス平板4)を準備する。図4はかかるガラスウエハ4の概略平面図である。以下の工程で、半導体ウエハのマトリクス状センサ部アレイと一致するように、ガラスウエハにレンズ部の複数からなるアレイを形成し、さらに、IRカットフィルタ、レンズ部周りの固定部をも形成して、バックグラインド用固定部付きの透光性光学ウエハを作製する。
図5は1つのカメラモジュールのレンズチップとなるべきガラスウエハ4の部分の概略部分拡大断面図である。まず、ガラスウエハ4上にIRカットフィルタ141を全面に成膜し、その裏面にレンズ開口を画定するマスク膜MFを蒸着する。マスク膜MFはたとえばクロム膜を用いれば良い。IRカットフィルタ141は誘電体多層膜によって形成され、屈折率の高い膜と低い膜が交互に積層されて構成される。ここでは、たとえば、IRカットフィルタ成膜時に発生する応力を圧縮応力となるように膜の材料、成膜方法を選ぶ。
次に、図6に示すように、マスク膜MFの成膜されたガラスウエハ4の裏面上にレンズ用透光性樹脂を塗布し、レンズ形成用の金型MLを用いて、マスク開口に位置するレンズ部121とその周囲の固定部131を形成する。ここで、レンズ部121の凸形状の頂点までの高さhよりも固定部131の高さHが高く(H>h)なるように、形成する。図7はかかるガラスウエハ4の固定部から見た概略平面図である。透光性樹脂は紫外線硬化型でも熱硬化型でもどちらでも良い。またレンズ部は片面だけでも両面に形成しても良い。たとえば、図6に示すように、マスク開口に位置するレンズ部121の反対側のIRカットフィルタ141上にレンズ用樹脂を塗布し、レンズ形成用の金型ML2を用いて、更なるレンズ部121を形成してもよい。固定部131の樹脂を硬化させる際に働く応力も圧縮応力とすることで、反対面のIRカットフィルタの圧縮応力を相殺する。ガラスウエハ4の両面にて残留応力を相殺する。このレンズ形成工程において、1つの金型を用いて1つの樹脂の1回の成型を行うだけでなく、少なくとも2種の金型を用いて2種の樹脂の成型を用いて同一の位置に重ねて2回以上の樹脂成型を行うことにより、よりパワーの大きいレンズ部を形成できる。金型はナノインプリント技術に用いられるものを利用できる。たとえば、レンズ部2層構造の場合は、ガラス板側の1層目には比較的柔軟で収縮の影響が低いポリジメチルシロキサンなど樹脂を用い、2層目にはエポキシ樹脂などの1層目より硬度の高い樹脂を用いることが、リフロー時の熱抵抗向上において好ましい。多層構造とすることで、異なる熱膨張係数を補償し合うように、或いは、光又は熱硬化後の反りなどを相殺し合うように、適切な樹脂物質を選択する幅が拡大する。
<貼り合わせ工程>
次に、図8に示すように、センサ部111を有する半導体ウエハ101にレンズの焦点を固定するためのスペーサ部151を接着剤を用いて接合する。スペーサ部151は半導体ウエハの第1主面上のセンサ部の受光部11の各々を囲むような所定の位置にダイシング領域として配置される。スペーサ部151は、フランジバックを規定する所定厚のスペーサ9とその両面の接着剤層91からなる。接着剤の材料としては耐熱性のある、たとえばベンゾシクロブテン(Benzocyclobutene:BCB)、ポリイミドなどの感光性ポリマー材料が使用でき、紫外線硬化型或いは熱硬化型が用いられる。図9に示すように、半導体ウエハのダイシング領域の格子状のスペーサ部151に囲まれた受光部11がガラスウエハのレンズ部の各々に対応する。
次に、図10に示すように、レンズ部121とセンサ部111を位置合わせしつつ、半導体ウエハ101と透光性光学ウエハ(ガラスウエハ4)を貼り付け、圧着固定する。ここで、半導体ウエハ101上の受光部11がガラスウエハ4の裏面に形成された格子状のスペーサ部151に囲まれるように、ガラスウエハ4及び半導体ウエハ101が位置合わせされる。図10は半導体ウエハ101と透光性光学ウエハ4からなる貼着体の概略斜視図である。感光性接着剤を用いた場合、ガラスウエハ側から光照射を行い、スペーサ部151が光硬化することにより接合を実行してもよい。スペーサ部151は、半導体ウエハ101とガラスウエハ4間の所定距離維持の接合と共に、以後のグラインディング工程、貫通電極形成工程、ダイシング工程などの、個々のセンサ部111の封止機能を果たす。
<グラインディング工程>
次に、図11に示すように、ガラスウエハ4と一体となった半導体ウエハ101の裏面を研削して、バックグラインド用のシートBGSに固定部131を下にして透光性光学ウエハを貼り付け、たとえば600〜700μm厚のウエハを50〜100μm厚の所定厚にまでバックグラインドし、ウエハの第2主面を平坦化する。レンズ部121より高い固定部131により、レンズ部121がシートから空間を隔てて保護されるとともに、バックグラインド工程及び以降の工程でのバックグラインド用のシートBGSとの接着安定性が向上する。
<電極形成工程>
ガラスウエハ4と一体となった半導体ウエハ101の第2主面に貫通電極、外部配線及び外部端子を形成する。概要は、貫通穴を深堀エッチングを用いて設け、Cuメッキなどにより配線を引きだし電極パッドを形成するのである。
まず、図12に示すように、半導体ウエハ101の裏面(第2主面)から各金属パッド8に至る貫通孔61(直径=100〜200μm)を形成する。半導体ウエハ101の裏面を通じて半導体ウエハ101の各金属パッド8の位置に各金属パッド8のサイズよりやや小さいサイズの貫通孔61を反応性イオンエッチング法を利用して形成する。反応性イオンエッチング法は、貫通孔61を形成すべき部分に開口を有する金属又はレジストのマスク(図示せず)を、予め、半導体ウエハ101の第2主面に形成し、その後、たとえばCFなどの混合ガス雰囲気中のSiF生成反応を通じて、開口を介して、Siウエハをエッチングして、貫通孔61を形成する。
その後、図13に示すように、たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用して、貫通孔61の内壁及び底部(金属パッド8)並びに半導体ウエハ101の第2主面に、たとえばSiOなどの絶縁膜16を形成する。ここで、絶縁膜16は、その膜厚が貫通孔61の底部(金属パッド8)上の方が半導体ウエハ101の第2主面上より薄くなるように形成される。これにより、再度の反応性イオンエッチングにより、貫通孔61の底部において絶縁膜16の開口62が形成され金属パッド8が露出するが、貫通孔61の内壁及び半導体ウエハ101の第2主面の絶縁膜16は維持される。
その後、金属パッド8が露出した貫通孔及びその周囲の貫通電極を形成すべき部分や、貫通電極に接続する外部配線を形成すべき部分に開口を有する所定パターンのマスク(図示せず)を、予め、半導体ウエハ101の第2主面の絶縁膜16上に形成し、電気メッキ法にて、図14に示すように、外部配線15及び貫通電極6を形成する。
その後、図15に示すように、絶縁膜14を半導体ウエハ101の裏面全体に塗布して、リソグラフィー工程を実施して、外部回路との連結のために外部端子7を形成すべき部分の電極が露出されるようにパターニングして、そして、スクリーン印刷法によって、半導体ウエハ101の裏面の露出電極上にはんだペーストを塗布してリフローする。その後、残留フラックスを除去して、図16に示すように、外部端子7が形成される。なお、外部端子7を形成する前に、下地金属膜(図示せず)を形成することもできる。
また、絶縁膜14材料としては、SiOの他、SiN、PI(ポリイミド)が、また、配線材料としてはCu、Al、Ag、Ni、Auなどの中から選択される一種以上の導電材料が、外部端子7材料としてはSnAg、NiAuが用いられ得る。
<ダイシング工程>
図17に示すように、ガラスウエハ4と一体となった半導体ウエハ101を、所定のダイシングブレード52により、固定部131(スペーサ部151)の中央に沿って厚さ方向に個別のカメラモジュールに分割する。ガラスウエハ4及びウエハの貼着体のガラスウエハ4側にダイシングテープ200を貼着してダイシング装置に装着し、実行する。
以上のように、所定のサイズにガラスウエハ4と半導体ウエハ101をフルカットして図18に示すような、固定部131付きのレンズチップ40、スペーサ部151及びセンサチップ10からなるカメラモジュールが得られる。レンズ部121より高い固定部131により、レンズ部121を空間を隔てて保護するとともに、バックグラインド工程及び以降の工程でのバックグラインド用のシートBGSとの接着安定性が向上する効果が得られるが、レンズ部121周囲の固定部131の上面の幅を例えば0.3〜1.0mmとし、レンズチップ40の固定部側から見た搭載サイズを3.5〜5.0mm×3.5〜5.0mm角とし、外側のレンズ部121の直径は1〜2mmとした場合において、固定部比率(固定部面積/搭載サイズ面積の比率)は57%以上であれば、上記効果が達成され得ることが確認された。
<カバー被覆工程>
ダイシング加工後、個別のカメラモジュールに遮光用のカバーをかぶせ、固定部とカバーを樹脂などの接着剤を用いて固定する。図1に示すように、センサチップ10、スペーサ部151レンズチップ40側面全体及びレンズ部周り固定部131に黒色などの遮光性樹脂からなるカバー5を設け、側面からの光の進入を防ぐことで、カメラモジュールができる。先のダイシング工程において一時期に固定部131、レンズチップ40及びスペーサ部151を切断しているので、それらの側面が共通な外部平坦面で形成できることにより、カバー樹脂との接合が良好に達成できる。
以上の実施例1によれば、IRカットフィルタ形成面の裏面に樹脂によりバックグラインド用固定部が作製されるため、IRカットフィルタにより発生する圧縮応力が固定部樹脂によっての応力で相殺され、センサ基板との張り合わせにおいてウエハのそりが問題とならない。さらに、固定部131により、バックグラインド時に安定してシートと接着するためクラックや割れの発生がない。そして、固定部131が遮光用のカバーを固定するための部材ともなり、コストダンの効果が得られる。
以上の製造方法は、センサ回路にCMOSセンサの他に、CCDセンサ回路などの画像センサ用回路や、照度センサ回路、紫外線センサ回路、赤外線センサ回路、温度センサ回路を含む各種カメラモジュールに適用可能である。
<実施例2>
ここでは、透光性光学ウエハ作製工程以外、実施例1と同様に実行する。実施例2の透光性光学ウエハ作製工程では、まず、図19に示すように、6インチもしくは8インチのガラスウエハ(ガラス平板4)上にIRカットフィルタ241を成膜し、IRカットフィルタ241上にレンズ開口を画定するクロムなどからなるマスク膜MFを蒸着する。ここでは、IRカットフィルタ241は誘電体多層膜によって形成され、成膜時に発生する応力を引っ張り応力となるように膜の材料、成膜方法を選ぶ。
次に、このガラスウエハ4のIRカットフィルタ241及びマスク膜MF上にレンズ用樹脂を塗布し、レンズ形成用の金型を用いてレンズ部121と固定部131を形成して、複数のレンズ部のアレイを有する透光性光学ウエハを作製する。樹脂は紫外線硬化型でも熱硬化型でもどちらでも良い。またレンズ部は片面だけでも両面に形成しても良い。マスク開口に位置するレンズ部121の反対側のガラス平板4上にレンズ用樹脂を塗布し、レンズ形成用の第2の金型を用いて、更なるレンズ部121を形成してもよい。この樹脂を硬化させる際に働く応力を圧縮応力とすることでIRカットフィルタ241の引っ張り応力を相殺する。得られた反りのない透光性光学ウエハを用いて、実施例1と同様の工程を実行して、図20に示すような、センサチップ10、スペーサ部151レンズチップ40側面全体及びレンズ部周り固定部131に黒色などの遮光性樹脂からなるカバー5を設け、側面からの光の進入を防ぐことで、カメラモジュールができる。
本発明による実施例1ではIRカットフィルタ形成面の裏面に樹脂によりバックグラインド用固定部が作製されるため、IRカットフィルタにより発生する圧縮応力が固定部樹脂によっての応力で相殺され、実施例2ではIRカットフィルタにより発生する引っ張り応力がフィルタ上に形成された固定部樹脂によっての応力で相殺され、センサ基板との張り合わせにおいてウエハのそりが問題とならない。さらにバックグラインド時に安定してシートと接着するためクラックや割れの発生がない。そして、遮光用のカバーを固定するための部材ともなる。レンズ部121より高い固定部131は、バックグラインド工程だけでなく以降の工程においてレンズ部121を空間を隔てて保護するとともに、バックグラインド用のシートBGSとの接着安定性が向上する。
<実施例3>
ここでは、透光性光学ウエハ作製工程において、IRカットフィルタを設けず、さらに固定部を型による成型をせずに、予め所定形状で形成された固定部131を接着剤層91Bでガラス平板4に接着した以外、実施例1及び2と同様にカメラモジュール製造を実行している。図21は本発明による実施例3のカメラモジュールを示す断面図である。実施例3でも、ガラス平板4の上面に凸レンズ部121より高い固定部131を接着剤層91Bで固着してある。ガラス平板4上の凸レンズ部121より高い固定部131をガラス平板4に固着することにより、ウエハ状態を含むガラス平板を取り扱う際に、固定部131を吸着等で保持することができる。
以上のように、実施例3によれば、ガラス平板4上の凸レンズ部121より高い固定部131をガラス平板4に固着することにより、ガラス平板4とスペーサ9を貼り合わせる際に貼り合わせる面とは逆の面に固定部131が来るので、固定部131を保持することが可能になり、それ以降もこの固定部131を保持することにより凸レンズ部121が保護される。さらに、個片化された状態のカメラデバイスを取り扱う際も固定部131を保持することにより凸レンズ部121が保護される。また、ウエハ状態のガラス平板4又はウエハ状態のカメラモジュールをダイシングする際に、ダイシングテープなどの粘着性テープを貼る場合もこの固定部131を貼り付けることになり、汚れ、加圧からレンズ部121を保護することができる。
<実施例4>
ここでは、透光性光学ウエハ作製工程において、固定部131Bが接着剤層よりもレンズ部121側に張り出して形成され、さらに、絞りマスク膜MFを固定部131Bとガラス平板4の間ではなく、固定部131Bの上面に形成したこと以外、実施例3と同様にカメラモジュール製造を実行している。図22は本発明の実施例4のカメラモジュールを示す断面図である。これは、上記実施例と同様にガラス平板4の上面に、凸レンズ部121より高くかつレンズ部121に迫るように面積を拡張した固定部131Bを接着剤層91Bで固着してある。さらに、面積拡張固定部131Bには絞りマスク膜MFが蒸着または貼り合せられている。これにより、ガラス平板4上の凸レンズ部121より高い面積拡張固定部131Bをガラス平板4に固着することによりウエハ状態を含むガラス平板を取り扱う際に面積拡張固定部131Bを吸着等で保持することができる。さらに、面積拡張固定部131B及びマスク膜MFは絞り機能も発揮できる。
以上のように、実施例4によれば、実施例3に加えて、絞りマスク膜MFも保持しているため、ガラス平板4に絞り膜を蒸着または貼り合せた後にレンズ面を作成するよりも安価で歩留向上に繋がる。
<実施例5>
ここでは、透光性光学ウエハ作製工程において、不透明な固定部131Cが接着剤層よりもレンズ部121側に張り出して形成され、さらに、固定部131Cのレンズ部121側に切頭円錐体の傾斜面を形成したこと以外、実施例3と同様にカメラモジュール製造を実行している。図23は本発明の実施例5のカメラモジュールを示す断面図である。固定部131Cは光の透過を防止する黒など暗色樹脂などの材質からなり、かつ、ガラス平板4上の凸レンズ部121より高くかつレンズ部121に迫るように上面面積を拡張した固定部131Cを接着剤層91Bで固着してある。ガラス平板4上の凸レンズ部121より高い不透明な固定部131Cをガラス平板4に固着することによって、ウエハ状態を含むガラス平板を取り扱う際に固定部131Cを吸着等で保持することができる。さらに、上面面積を拡張した光遮断固定部131C自体は絞りマスク膜機能も発揮できる。
以上のように、実施例5によれば、光の透過を防止する材質からなる光遮断固定部131Cを有するために、固定部自体が絞りの機能も保持しているため、絞り膜を蒸着または貼り合せる必要がなく、ガラス平板4またはスペーサに絞り膜を蒸着または張り合わせるより、コスト低減が可能となる。
<実施例6>
ここでは、透光性光学ウエハ作製工程において、スペーサ固定部20(上記固定部に相当)とガラス平板部4Bとが同一材料で一体的に構成された透光性光学ウエハを用いた以外、上記実施例と同様にカメラモジュール製造を実行している。図24は実施例6のカメラモジュールを示す断面図である。かかる透光性光学ウエハは、ガラス平板を加工することによってガラス平板部4B上の凸レンズ部121より高いスペーサ固定部20を形成したものである。さらに、レンズ部121に対応するレンズ開口を画定する絞りマスク膜MFがスペーサ固定部20上に設けられている。
本発明による第1の実施例のカメラモジュールを示す断面図である。 本発明による第1の実施例における半導体ウエハの概略平面図である。 本発明による第1の実施例における処理工程を示す半導体ウエハの概略部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例におけるガラスウエハの概略平面図である。 本発明による第1の実施例における成膜工程を示すガラスウエハの概略部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例のレンズ部成型工程を示すガラスウエハ及び金型の概略部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例のレンズ部成型工程を示すガラスウエハの固定部から見た概略平面図である。 本発明による第1の実施例におけるスペーサ形成工程を示す半導体ウエハの概略部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例におけるスペーサ形成工程を示す半導体ウエハの概略平面図である。 本発明による第1の実施例における貼着工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の概略斜視図である。 本発明による第1の実施例におけるバックグラインド工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例における貫通穴深堀工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例における絶縁処理工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例における電極形成工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例における第2絶縁処理工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例における外部端子形成工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例におけるダイシング工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第1の実施例におけるダイシング工程を示す透光性光学ウエハ及び半導体ウエハの貼着体の部分拡大断面図である。 本発明による第2の実施例における成膜工程を示すガラスウエハの概略部分拡大断面図である。 本発明による第2の実施例のカメラモジュールを示す断面図である。 本発明による第3の実施例のカメラモジュールを示す断面図である。 本発明による第4の実施例のカメラモジュールを示す断面図である。 本発明による第5の実施例のカメラモジュールを示す断面図である。 本発明による第6の実施例のカメラモジュールを示す断面図である。
符号の説明
4 ガラスウエハ、ガラス平板
6 貫通電極
7 外部端子
8 金属パッド
10 センサチップ
11 受光部
14、16 絶縁膜
15 内部配線、外部配線
52 ダイシングブレード
62 開口
91 接着層
100 カメラモジュール
101 半導体ウエハ
111 センサ部
121 レンズ部
131 固定部
141 IRカットフィルタ
151 スペーサ部
200 ダイシングテープ
241 IRカットフィルタ

Claims (30)

  1. 各々が光電変換素子の受光部を含む複数のセンサ部のアレイを有する半導体ウエハに対して、前記センサ部の各々の周囲にてスペーサ部を介して固着されかつ、空間を隔てて前記センサ部にそれぞれ対向する複数のレンズ部のアレイを有する透光性光学ウエハからなる貼着体を形成する工程と、
    前記貼着体を前記スペーサ部にて切断して、各々がスペーサにて接合されたセンサチップ及びレンズチップからなるカメラモジュールの複数に個片化する工程と、を含むカメラモジュールの製造方法であって、
    前記透光性光学ウエハ上であって前記スペーサ部とは反対側に設けられた前記透光性光学ウエハの前記レンズ部の周囲に前記レンズ部の凸形状の頂点よりも高い固定部を形成する工程と、
    前記固定部を介して前記貼着体を保持して前記半導体ウエハを研磨して背面を画定する工程と、を含むことを特徴とするカメラモジュールの製造方法。
  2. 前記センサ部に電気的に接続されかつ前記貼着体の前記半導体ウエハを貫通して背面に露出する貫通電極を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュールの製造方法。
  3. 前記半導体ウエハの背面にて前記貫通電極に電気的に接続される外部配線を形成する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュールの製造方法。
  4. 前記透光性光学ウエハの前記レンズ部において一定の波長帯の光のみを透過するフィルタが成膜され、前記固定部の応力と前記フィルタの応力とが相殺されるように前記固定部の材料が選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  5. 前記固定部が樹脂からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  6. 前記透光性光学ウエハがガラス平板と前記ガラス平板主面に接合されたレンズ部とからなり、前記レンズ部が樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  7. 前記固定部と前記レンズ部とが同一材料で構成されていることを特徴とする請求項5〜6のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  8. 前記フィルタは前記透光性光学ウエハ上であって前記スペーサ部が形成されている側に配置されたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  9. 前記フィルタは前記透光性光学ウエハ上であって前記固定部が形成されている側に配置されたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  10. 前記レンズ部に対応するレンズ開口を画定するマスク膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項8〜9のいずれか1記載のカメラモジュールの製造方法。
  11. 光電変換素子の受光部を含むセンサ部を有するセンサチップと、
    前記センサチップに対して前記センサ部の周囲にてスペーサ部を介して固着されかつ空間を隔てて前記センサ部に対向するレンズ部を有するレンズチップと、からなり、
    前記スペーサ部の反対側の前記レンズ部の周囲のレンズチップ部分に形成されかつ前記レンズ部の凸形状の頂点よりも高い高さを有する固定部を有すること、
    前記固定部、前記レンズチップ及び前記スペーサ部の側面が共通な外部平坦面であること
    前記レンズ部を露出させつつ前記固定部と前記外部平坦面とを覆うカバーを備えたこと、並びに、
    前記レンズチップに一定の波長帯の光のみを透過するフィルタが一様に成膜され、前記固定部は、前記固定部の応力と前記フィルタの応力とを相殺する材料からなること、を特徴とするカメラモジュール。
  12. 前記センサ部に電気的に接続されかつ前記センサチップを貫通して露出する貫通電極を備えたことを特徴とする請求項11に記載のカメラモジュール。
  13. 前記貫通電極に電気的に接続された外部配線を備えたことを特徴とする請求項12に記載のカメラモジュール。
  14. 前記固定部が樹脂からなることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1記載のカメラモジュール。
  15. 前記レンズチップがガラス平板と前記ガラス平板主面に接合されたレンズ部とからなり、前記レンズ部が樹脂からなることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1記載のカメラモジュール。
  16. 前記固定部と前記レンズ部とが同一材料で構成されていることを特徴とする請求項1415のいずれか1記載のカメラモジュール。
  17. 前記フィルタは前記固定部の反対側の主面に配置されたことを特徴とする請求項1116のいずれか1記載のカメラモジュール。
  18. 前記フィルタは前記固定部の同一側の主面に配置されたことを特徴とする請求項1116のいずれか1記載のカメラモジュール。
  19. 前記レンズ部に対応するレンズ開口を画定するマスク膜を含むことを特徴とする求項1718のいずれか1記載のカメラモジュール。
  20. 前記固定部と前記レンズチップの間に接着剤層が配置されていることを特徴とする請求項1415のいずれか1記載のカメラモジュール。
  21. 前記固定部は前記接着剤層よりも前記レンズ部側に張り出していることを特徴とする請求項20記載のカメラモジュール。
  22. 前記レンズ部に対応するレンズ開口を画定する絞りマスク膜が前記固定部上又は前記固定部と前記レンズチップの間に設けられていることを特徴とする請求項20又は21記載のカメラモジュール。
  23. 前記固定部は光の透過を防止する材質からなることを特徴とする請求項21記載のカメラモジュール。
  24. 前記固定部と前記ガラス平板とが同一材料で一体的に構成されていることを特徴とする請求項1415のいずれか1記載のカメラモジュール。
  25. 前記レンズ部に対応するレンズ開口を画定する絞りマスク膜が前記固定部上に設けられていることを特徴とする求項24記載のカメラモジュール。
  26. ガラス平板と前記ガラス平板主面に接合された複数のレンズ部のアレイとからなる透光性光学ウエハであって、
    前記ガラス平板主面の前記レンズ部の周囲に形成された前記レンズ部の凸形状の頂点よりも高い固定部と、前記ガラス平板主面に亘って形成された一定の波長帯の光のみを透過するフィルタと、を備え、
    前記固定部は、記固定部の応力と前記フィルタの応力とを相殺する樹脂材料からなることを特徴とする透光性光学ウエハ。
  27. 前記固定部と前記レンズ部とが同一材料で構成されていることを特徴とする請求項26に記載の透光性光学ウエハ。
  28. 前記フィルタは前記固定部の反対側の主面に配置されたことを特徴とする請求項2627のいずれか1記載の透光性光学ウエハ。
  29. 前記フィルタは前記固定部の同一側の主面に配置されたことを特徴とする請求項2627のいずれか1記載の透光性光学ウエハ。
  30. 前記レンズ部に対応するレンズ開口を画定するマスク膜を含むことを特徴とする請求項2629のいずれか1記載の透光性光学ウエハ。
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