JP5338842B2 - クロスフローファン - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置などに用いられるクロスフローファンに関するものである。
空気調和装置またはエアカーテンなどに用いられるクロスフローファンにおいては、その送風性能を向上させるために、ファンロータ(羽根車)とファンロータの外径に沿って所定の高さに設けられた舌部との距離を小さくすることが好ましい。しかしながら、そのようにした場合、ファンロータの翼(羽根)が舌部領域から空気吸込領域に移動した瞬間に、翼周りの空気の流れが急激に変動し、舌部領域終端域における騒音が大きくなるという問題がある。
このため、従来のクロスフローファンにおいては、ファンロータの翼が舌部領域から空気吸込領域に移動した瞬間に翼周りの流れの急激な変動を防止するために、舌部上端部に櫛形の溝部を設け、該櫛形の溝部を舌部領域から上記空気吸込領域に近づくにつれて、その幅が大きくなるようにする一方、ファンロータの左右ロータ間に亘って、その深さを変化させている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3248466号公報(第2頁〜第3頁、図3)
しかしながら、このようなクロスフローファンにおいては、ファンロータ(羽根車)の外径に沿った方向の舌部の長さが短くなるので、吐出側から吸気側へ流れる漏れ流れの流量が多くなる。そのため、吸気側と吐出側との圧力差が小さくなり、クロスフローファン内部に生じる循環渦が安定しない。したがって、流量が低い場合またはフィルタに埃が堆積した場合などに本来の吹出し流れとは逆方向の流れ(逆流)が生じやすく、送風性能の低下および騒音の増加という問題がある。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、送風性能が高く、騒音を低減できるクロスフローファンを得ることを目的とする。
この発明のクロスフローファンは、羽根車と、羽根車の外周の一部に沿って設けられた舌部とを備え、羽根車の周方向に垂直な面における舌部の断面が櫛形となるように舌部に複数のスリットを設け、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、形状が異なる。
この発明によれば、送風性能が高く、騒音を低減できるクロスフローファンを提供できる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるクロスフローファンを用いた空気調和装置の断面図である。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することである。さらに、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
図1において、空気調和装置のハウジング1の前面には前面吸込みグリル2が設けられ、上面には上面吸込みグリル3が設けられている。ハウジング1内には、前面吸込みグリル2および上面吸込みグリル3に沿って、空気に含まれる埃を除去するフィルタ4が設けられており、フィルタ4に沿って前面吸込みグリル2および上面吸込みグリル3から吸込んだ空気を熱交換する熱交換器5が配置されている。ハウジング1の前面下部には、前面吸込みグリル2に連結してノーズ部6が設置されており、ハウジング1の背面内側には、空気調和装置内の空気の流れを誘導するガイダ7が設置されている。
熱交換器5とガイダ7との間には、クロスフローファンの回転軸13を中心に回転する羽根車12が配置されており、羽根車12は、回転軸13と、回転軸13の両端部およびその途中に固定された複数の円板状の側板14と、この側板14の外周側に放射状に固定された羽根15から構成されている。ここで、クロスフローファンは、羽根車12、ガイダ7およびノーズ部6を備えている。
ハウジング1の下部には、ノーズ部6とガイダ7との間に、空気調和装置の外部に空気を吹き出す吹出口8が設けられている。吹出口8の出口付近には、ノーズ部6に連結して、空気の流れを回転軸13方向に変化させる左右風向変更板9が設けられており、同じく吹出口8の出口付近には、空気の流れを上下方向に変化させる上下風向変更板10が設けられている。また、ハウジング1の背面内部であってガイダ7の背面側には、熱交換器5の冷媒が流れる配管11が配置されている。
羽根車12が図1の矢印C方向に回転することによって、前面吸込グリル2および上面吸込グリル3の吸気側から空気を吸い込む。吸い込まれた空気は、フィルタ4を経て熱交換器5によって熱交換された後、羽根車12の羽根15を貫流する。羽根車12の羽根15を貫流した空気は、左右風向変更板9および上下風向変更板10によって適宜に風向が調整されて吹出口8から吹き出される。
図2は、この発明の実施の形態1によるクロスフローファンのノーズ部の断面図であり、図3は、この発明の実施の形態1によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。詳しくは、図2(a)は、この発明の実施の形態1によるクロスフローファンの回転軸に垂直な面におけるノーズ部の断面図であり、図2(b)は、この発明の実施の形態1によるクロスフローファンの羽根車の周方向に垂直な面(羽根車12の回転軸13を含む面であり、図2(a)に示すE−E断面)におけるノーズ部の断面図である。
図2および図3に示すように、ノーズ部6は、風路構成部17と舌部18とを備えている。風路構成部17は、空気調和装置内の風路の一部を構成するとともに、熱交換器5から滴下する水滴を受け、排水するドレンも兼ねている。舌部18は、羽根車12の外周の一部に沿って設けられ、クロスフローファンが高い送風性能を得るために、羽根車12の回転によって生じる吸気側Bおよび吐出側Aの圧力差を保っている。また、舌部18には、羽根車12の周方向に垂直な面(羽根車12の回転軸13を含む面、図2(a)に示すE−E断面)における舌部18の断面がベースと当該ベースの同じ辺に接続する複数の凸部を有する櫛形となるように、羽根車12の回転軸13方向に並んで複数の凹状のスリット21が設けられている。複数のスリット21のうち一部のスリット21は、形状が異なっており、吐出側Aにおいて羽根車12の半径方向の深さHが異なっている。残りのスリット21は、形状が等しく、吐出側Aにおいて羽根車12の半径方向の深さHは等しい。一部のスリット21における吐出側Aの深さHは、不規則に変化させてもよいし、規則的に変化させてもよい。
ここで、実施の形態1に示すクロスフローファンでは、全てのスリット21がそれぞれ異なる形状である必要はなく、複数のスリット21のうち少なくとも一部のスリット21は、形状が異なっており、吐出側Aにおいて羽根車12の半径方向の深さHが異なっていればよい。また、全てのスリット21の形状がそれぞれ異なっていてもよく、全てのスリット21において、吐出側Aの羽根車12の半径方向の深さHがそれぞれ異なっていてもよい。なお、全てのスリット21において、羽根車12の周方向の長さL、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット21間の距離Tは、等しい。
この実施の形態1に示すクロスフローファンでは、羽根車12の周方向に垂直な面における舌部18の断面が櫛形となるように舌部18に複数のスリット21を設け、複数のスリット21のうち少なくとも一部のスリット21は、羽根車12の半径方向の深さHが異なっている。そのため、各スリット21における圧力損失を変化させることができ、各スリット21の位置での吐出側(高圧力側)Aから吸気側(低圧力側)Bに向かう漏れ流れの流量および方向を変化させることができる。したがって、各スリット21において、漏れ流れと羽根15との干渉位置が異なるので、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、送風性能が高いまま、クロスフローファンの騒音を低減することができる。
また、各スリット21の位置での漏れ流れの流量が異なるので、吸い込み流れと漏れ流れとが合流し、羽根車12に流入する流れの剪断乱れの強さおよび位置が羽根車12の周方向に異なる。そのため、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、騒音を低減することができる。
さらに、クロスフローファンにおいては、羽根車12の回転軸13方向の両端部および途中に設けられた側板14近傍で流量が減少する。この低流量域での漏れ流れの流量が大きいと、逆流を生じやすく、送風性能が低下する傾向にある。このため、羽根車12を貫流する流量の少ない領域に吐出側Aの深さHの浅いスリット21を設け、流量の大きな領域に吐出側Aの深さHの深いスリット21を設けることによって、羽根車12の回転軸13方向のどの位置でも逆流による送風性能の低下および騒音の増加のないクロスフローファンを提供することができる。すなわち、羽根車12の回転軸13方向の両端部および途中に設けられた側板14近傍におけるスリット21の吐出側Aの深さHを浅くし、それ以外の領域でのスリット21の吐出側Aの深さHを深くすればよい。
図4は、この発明の実施の形態1によるクロスフローファンの羽根車の周方向に垂直な面におけるノーズ部の断面図である。
図2(b)には、羽根車12の周方向に垂直な面における断面の形状が長方形であるスリット21を示した。しかしながら、スリット21の断面の形状は、どのようなものでもよく、図4(a)に示すような三角形でも、図4(b)に示すような台形などでもよい。また、複数の種類の断面形状を組み合わせてもよい。同様に、羽根車の半径方向に垂直な面における断面の形状も、どのようなものでもよく、長方形、三角形、台形などでもよく、複数の種類の断面形状を組み合わせてもよい。さらに、複数の種類の断面形状を組み合わせることによって、各スリット21の圧力損失を変化させてもよい。
この実施の形態1に示すクロスフローファンでは、全てのスリット21において、羽根車12の周方向の長さL、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット21間の距離Tは、等しいとした。しかしながら、羽根車12の周方向の長さL、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット21間の距離Tは、それぞれ異なっていてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1においては、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、羽根車12の半径方向の深さHが異なるクロスフローファンを用いた空気調和装置示した。この発明の実施の形態2においては、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、羽根車12の周方向の長さLが異なるクロスフローファンを用いた空気調和装置を示す。
図5は、この発明の実施の形態2によるクロスフローファンの回転軸に垂直な面におけるノーズ部の断面図であり、図6は、この発明の実施の形態2によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。
図5および図6に示すように、舌部18には、羽根車12の周方向に垂直な面(羽根車12の回転軸13を含む面)における舌部18の断面が櫛形となるように、羽根車12の回転軸13方向に並んで複数のスリット22が設けられている。複数のスリット22のうち一部のスリット22は、形状が異なっており、羽根車12の周方向の長さLが異なっている。残りのスリット22は、形状が等しく、羽根車12の周方向の長さLは等しい。その他の構成および機能は、実施の形態1に示す空気調和装置と同様である。
ここで、実施の形態2に示すクロスフローファンでは、全てのスリット22がそれぞれ異なる形状である必要はなく、複数のスリット22のうち少なくとも一部のスリット22は、形状が異なっており、羽根車12の周方向の長さLが異なっていればよい。また、全てのスリット22の形状がそれぞれ異なっていてもよく、全てのスリット22において、羽根車12の周方向の長さLがそれぞれ異なっていてもよい。なお、全てのスリット22において、羽根車12の半径方向の深さH、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット22間の距離Tは、等しい。
この実施の形態2に示すクロスフローファンでは、羽根車12の周方向に垂直な面における舌部18の断面が櫛形となるように舌部18に複数のスリット22を設け、複数のスリット22のうち少なくとも一部のスリット22は、羽根車12の周方向の長さLが異なっている。そのため、各スリット22における圧力損失を変化させることができ、各スリット22の位置での吐出側(高圧力側)Aから吸気側(低圧力側)Bに向かう漏れ流れの流量および方向を変化させることができる。したがって、各スリット22において、漏れ流れと羽根15との干渉位置が異なるので、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、送風性能が高いまま、クロスフローファンの騒音を低減することができる。
また、各スリット22の位置での漏れ流れの流量が異なるので、吸い込み流れと漏れ流れとが合流し、羽根車12に流入する流れの剪断乱れの強さおよび位置が羽根車22の周方向に異なる。そのため、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、騒音を低減することができる。
図7は、この発明の実施の形態2によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。
図6に示すクロスフローファンでは、スリット22における羽根車12の周方向の長さLを回転軸方向に不規則に変化させた。しかしながら、図7に示すように、スリット22における羽根車12の周方向の長さLを回転軸13方向に規則的に変化させても、不規則に変化させた場合と同様の効果を得る事ができる。
また、羽根車12を貫流する流量の少ない領域に、羽根車12の周方向の長さLの短いスリット22を設け、流量の大きな領域に、羽根車12の周方向の長さLの長いスリット22を設けることによって、羽根車12の回転軸13方向のどの位置でも逆流による送風性能の低下および騒音の増加のないクロスフローファンを提供することができる。すなわち、羽根車12の回転軸13方向の両端部および途中に設けられた側板14近傍におけるスリット22の長さLを短くし、それ以外の領域でのスリット22の長さLを長くすればよい。
この実施の形態2に示すクロスフローファンでは、全てのスリット22において、羽根車12の半径方向の深さH、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット22間の距離Tは、等しいとした。しかしながら、羽根車12の半径方向の深さH、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット22間の距離Tは、それぞれ異なっていてもよい。
実施の形態3.
実施の形態1においては、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、羽根車12の半径方向の深さHが異なるクロスフローファンを用いた空気調和装置示した。この発明の実施の形態3においては、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、羽根車12の回転軸13方向の幅Dが異なるクロスフローファンを用いた空気調和装置を示す。
図8は、この発明の実施の形態3によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。
図8に示すように、舌部18には、羽根車12の周方向に垂直な面(羽根車12の回転軸13を含む面)における舌部18の断面が櫛形となるように、羽根車12の回転軸13方向に並んで複数のスリット23が設けられている。複数のスリット23のうち一部のスリット23は、形状が異なっており、羽根車12の回転軸13方向の幅Dが異なっている。残りのスリット23は、形状が等しく、羽根車12の回転軸13方向の幅Dは等しい。その他の構成および機能は、実施の形態1に示す空気調和装置と同様である。
ここで、実施の形態3に示すクロスフローファンでは、全てのスリット23がそれぞれ異なる形状である必要はなく、複数のスリット23のうち少なくとも一部のスリット23は、形状が異なっており、羽根車12の回転軸13方向の幅Dが異なっていればよい。また、全てのスリット23の形状がそれぞれ異なっていてもよく、全てのスリット23において、羽根車12の回転軸13方向の幅Dがそれぞれ異なっていてもよい。なお、全てのスリット23において、羽根車12の半径方向の深さH、周方向の長さLおよび隣り合うスリット23間の距離Tは、等しい。
この実施の形態3に示すクロスフローファンでは、羽根車12の周方向に垂直な面における舌部18の断面が櫛形となるように舌部18に複数のスリット23を設け、複数のスリット23のうち少なくとも一部のスリット23は、羽根車12の回転軸13方向の幅Dが異なっている。そのため、各スリット23における圧力損失を変化させることができ、各スリット23の位置での吐出側(高圧力側)Aから吸気側(低圧力側)Bに向かう漏れ流れの流量および方向を変化させることができる。したがって、各スリット23において、漏れ流れと羽根15との干渉位置が異なるので、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、送風性能が高いまま、クロスフローファンの騒音を低減することができる。
また、各スリット23の位置での漏れ流れの流量が異なるので、吸い込み流れと漏れ流れとが合流し、羽根車12に流入する流れの剪断乱れの強さおよび位置が羽根車12の周方向に異なる。そのため、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、騒音を低減することができる。
さらに、実施の形態3に示すクロスフローファンは、実施の形態1および実施の形態2に示すクロスフローファンに比べて、舌部18を構成する素材の厚さが均一であるので、容易に成形することができる。
この実施の形態3においては、図8に示すように、スリット23における回転軸13方向の幅Dを回転軸13方向に不規則に変化させた。しかしながら、スリット23における回転軸13方向の幅Dを回転軸13方向に規則的に変化させても、不規則に変化させた場合と同様の効果を得る事ができる。
また、羽根車12を貫流する流量の少ない領域に、回転軸13方向の幅Dの狭いスリット23を設け、流量の大きな領域に、回転軸13方向の幅Dの広いスリット23を設けることによって、羽根車12の回転軸13方向のどの位置でも逆流による送風性能の低下および騒音の増加クロスフローファンを提供することができる。すなわち、羽根車12の回転軸13方向の両端部および途中に設けられた側板14近傍におけるスリット23の幅Dを狭くし、それ以外の領域でのスリット23の幅Dを広くすればよい。
この実施の形態3に示すクロスフローファンでは、全てのスリット23において、羽根車12の半径方向の深さH、周方向の長さLおよび隣り合うスリット23間の距離Tは、等しいとした。しかしながら、羽根車12の半径方向の深さH、周方向の長さLおよび隣り合うスリット23間の距離Tは、それぞれ異なっていてもよい。
実施の形態4.
実施の形態1においては、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、羽根車12の半径方向の深さHが異なるクロスフローファンを用いた空気調和装置示した。この発明の実施の形態4においては、複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットには、リブが設けられているクロスフローファンを用いた空気調和装置を示す。
図9は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図であり、図10は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンの回転軸に垂直な面におけるノーズ部の断面図である。
図9および図10に示すように、羽根車12の周方向に垂直な面(羽根車12の回転軸13を含む面)における舌部18の断面が櫛形となるように、羽根車12の回転軸13方向に並んで複数のスリット24が設けられている。複数のスリット24には、スリット24の一部を埋めるように漏れ流れを堰き止めるリブ25が設けられている。また、複数のスリット24のうち一部のスリット24は、形状が異なっており、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置が異なっている。残りのスリット24は、形状が等しく、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置は等しい。その他の構成および機能は、実施の形態1に示す空気調和装置と同様である。
ここで、実施の形態4に示すクロスフローファンでは、全てのスリット24がそれぞれ異なる形状である必要はなく、複数のスリット24のうち少なくとも一部のスリット24は、形状が異なっており、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置が異なっていればよい。また、全てのスリット24の形状がそれぞれ異なっていてもよく、全てのスリット24において、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置がそれぞれ異なっていてもよい。なお、全てのスリット24において、羽根車12の半径方向の深さH、周方向の長さL、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット24間の距離Tは、等しい。
この実施の形態4に示すクロスフローファンでは、羽根車12の周方向に垂直な面における舌部18の断面が櫛形となるように舌部18に複数のスリット24を設け、この複数のスリット24は、リブ25を有しており、少なくとも一部のスリット24のリブ25においては、羽根車12の周方向の位置が異なる。そのため、各スリット24における圧力損失を変化させることができ、各スリット24の位置での吐出側(高圧力側)Aから吸気側(低圧力側)Bに向かう漏れ流れの流量および方向を変化させることができる。したがって、各スリット24において、漏れ流れと羽根15との干渉位置が異なるので、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、送風性能が高いまま、クロスフローファンの騒音を低減することができる。
また、各スリット24位置での漏れ流れの流量が異なるので、吸い込み流れと漏れ流れとが合流し、羽根車12に流入する流れの剪断乱れの強さおよび位置が羽根車12の周方向に異なる。そのため、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、騒音を低減することができる。
さらに、この実施の形態4に示す空気調和装置においては、冷房時に発生する水分をスリット24の表面張力で保持するだけでなく、リブ25によっても保持することができ、保水力を高めることができ、露たれが生じにくいという効果がある。
図11は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。
この実施の形態4においては、図9に示すように、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置を回転軸13方向に不規則に変化させた。しかしながら、図11に示すように、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置を回転軸13方向に規則的に変化させても、不規則に変化させた場合と同様の効果を得る事ができる。
図12は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンの回転軸に垂直な面におけるノーズ部の断面図である。
図9および図10に示したクロスフローファンでは、複数のスリット24におけるリブ25の位置を変化させ、漏れ流れの流量および方向を変化させた。しかしながら、図12(a)および図12(b)に示すように、全てのスリット24のリブ25は同じ位置に設置し、リブ25の角度を変化させ、漏れ流れの流量および方向を変化させても、図9および図10に示すクロスフローファンと同様の効果が得られる。
図13は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。詳しくは、図13(a)は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンの回転軸に垂直な面におけるノーズ部の断面図であり、図13(b)は、この発明の実施の形態4によるクロスフローファンの羽根車の周方向に垂直な面(回転軸を含む面であり、図13(a)に示すF−F断面)におけるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。
図13においては、図12に示すリブと同様に、全てのスリット24のリブ25は同じ位置に設置し、リブ25の高さHrを変化させ、漏れ流れの流量および方向を変化させている。複数のスリット24のリブ25は同じ位置に設置し、リブ25の高さHrを変化させても、図9および図10に示すクロスフローファンと同様の効果が得られる。
さらに、リブ25は、全てのスリット24に設置する必要はなく、一部のスリット24だけに設置されていてもよい。また、一部のスリット24だけにリブ25を設置する場合には、当該リブ25を設置したスリット24では、羽根車12の周方向におけるリブ25の位置、角度および高さが全て同じであってもよい。一部のスリット24だけがリブ25を有するので、リブ25の有無によって、圧力損失を変化させることができ、各スリット24の位置での吐出側(高圧力側)Aから吸気側(低圧力側)Bに向かう漏れ流れの流量および方向を変化させることができる。そのため、各スリット24において、漏れ流れと羽根15との干渉位置が異なるので、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、送風性能が高いまま、クロスフローファンの騒音を低減することができる。また、各スリット24位置での漏れ流れの流量が異なるので、吸い込み流れと漏れ流れとが合流し、羽根車12に流入する流れの剪断乱れの強さおよび位置が羽根車12の周方向に異なる。そのため、圧力変動の相関面積(同時性をもった領域の面積)が減少し、騒音を低減することができる。したがって、この実施の形態4に示すクロスフローファンにおいては、少なくとも一部のスリット24がリブ25を有していればよい。
この実施の形態4においては、全てのスリット24において、羽根車12の半径方向の深さH、周方向の長さL、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット24間の距離Tは、等しいとした。しかしながら、羽根車12半径方向の深さH、周方向の長さL、回転軸13方向の幅Dおよび隣り合うスリット21間の距離Tは、それぞれ異なっていてもよい。
この発明の実施の形態1によるクロスフローファンを用いた空気調和装置の断面図である。 この発明の実施の形態1によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。 この発明の実施の形態1によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。 この発明の実施の形態1によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。 この発明の実施の形態2によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。 この発明の実施の形態2によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。 この発明の実施の形態2によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。 この発明の実施の形態3によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。 この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。 この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。 この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の斜視図である。 この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。 この発明の実施の形態4によるクロスフローファンのノーズ部の断面図である。
1 ハウジング、 2 前面吸込みグリル、 3 上面吸込みグリル、 4 フィルタ、 5 熱交換器、 6 ノーズ部、 7 ガイダ、 8 吹出口、 9 左右風向変更板、 10 上下風向変更板、 11 配管、 12 羽根車、 13 回転軸、 14 側板、 15 羽根、 17 風路構成部、 18舌部、 21 スリット、 22 スリット、 23 スリット、 24 スリット、 25 リブ。

Claims (4)

  1. 羽根車と、前記羽根車の外周の一部に沿って設けられた舌部とを備え、
    前記羽根車の周方向に垂直な面における前記舌部の断面が櫛形となるように前記舌部に複数のスリットを設け、
    前記複数のスリットのうち少なくとも一部のスリットは、形状が異なり、
    少なくとも一部のスリットは、前記スリットの一部を埋めるリブを有していることを特徴とするクロスフローファン。
  2. 少なくとも一部のスリットは、羽根車の周方向におけるリブの位置が異なることを特徴とする請求項1記載のクロスフローファン。
  3. 少なくとも一部のスリットは、リブの高さが異なることを特徴とする請求項1記載のクロスフローファン。
  4. 少なくとも一部のスリットは、リブの角度が異なることを特徴とする請求項1記載のクロスフローファン。
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