JP3248466B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
ァンを用いた空気調和機の構造に関するものである。
して貫流型のクロスフローファンが多く用いられてい
る。
21〜図25に示す。
調和機1の本体ケーシングであり、その上面側および前
面側上部には空気吸込グリル3、4がそれぞれ形成さ
れ、前面側下方のコーナ部には空気吹出用開口5が設け
られている。
込グリル3、4から上記空気吹出用開口5への送風系路
7が設けられており、この送風系路7上流には上記空気
吸込グリル3、4に対向した断面くの字状の熱交換器6
が、その下流にはクロスフローファン9、舌部12およ
びスクロール部10が順に併設されている。そして、上
記舌部12とスクロール部10の上端部10aとの間に
は、クロスフローファン9のファンロータ9aが矢印方
向に回転可能に設置されている。
うに、空気吸込グリル4側に位置して上記クロスフロー
ファン9のファンロータ9aの外径に沿って所定の高さ
を有して設けられている。
のドレンパンと兼用された空気流ガイド部12bに連続
している。そして、この空気流ガイド部12bは、上記
クロスフローファン9のファンロータ9aから吹き出さ
れた空気流が効率よく上記空気吹出用開口5方向から吹
き出されるように、上記スクロール部10と共に上記空
気吹出用開口5方向に向けて図示のようなディフューザ
ー構造の空気吹出通路8を形成している。
上記舌部12下部の空気流ガイド部12bとの間のディ
フューザ構造の空気吹出通路8下流側に設けられた風向
変更板である。
び図24のように形成されており、熱交換器6を経てク
ロスフローファン9のファンロータ9aから上記空気吹
出用開口5に到る空気の流れは、鎖線矢印で示すように
全体として回転方向に湾曲しながらファンロータ9aの
ロータ軸Oと直交方向に貫流して吹出され、その後、空
気吹出通路8に沿って空気吹出用開口5方向に曲げられ
て前面側に吹き出されることになる。
な空気調和機において、その空力性能を向上させるため
には、上記舌部12とファンロータ9a間の距離、およ
び舌部12自体の高さをそれぞれ小さくすることが好ま
しいが、そのようにした場合、舌部領域θ1終端域にお
けるNZ音(1次)が大きくなる問題がある。これは上
記ファンロータ9aの翼が舌部領域θ1から空気吸込領
域θ2に移動する瞬間に、当該翼周りの流れが図25に
示すように急激に変化し、この翼周りの急激な流れの変
動に起因して発生するものと考えられる。
瞬間、流れは翼面から剥離し、舌部上端部12aから少
し離れると翼面に付着するという現象が起こっていると
考えられ、この翼面上での圧力変動が周期的に繰り返さ
れて、1次のNZ音が発生しているものと考えられる。
ば上記舌部12とファンロータ9a間の距離を大きくす
るか、又は舌部12の高さを大きくすれば良いが、この
ような方法によりNZ音を低減するようにしたのでは、
上述のように空力性能を上げることができなくなる。
明は、それぞれ上記の課題を解決することを目的として
なされたものであり、その課題解決手段として、次のよ
うな構成が採用されている。
の空気調和機は、その何れも各々送風機としてクロスフ
ローファンを用いたものであり、例えば図1〜図20に
示すように、その舌部12に対し、舌部領域θ1から空
気吸込領域θ2にかけて次第に開口面積を拡大した空気
導入部を設けることにより、当該舌部領域θ1から空気
吸込領域θ2にかけての空気流入量の変化を緩やかに
し、ファンロータ9aの翼9cが舌部領域θ1から空気
吸込領域θ2に移動した瞬間における翼9c周りの空気
の流れの急激な変動を防止し、それによつて上述のよう
なNZ音を低減させるようにしている。
しては、先ず上記舌部上端部12aに櫛形の溝部を設
け、該櫛形の溝部を、上記舌部領域θ1から上記空気吸
込領域θ2に近づくにつれて、その幅が大きくなるよう
にする一方、上記ファンロータ9aの左右ロータ間に亘
って、その深さを変化させた本願請求項1の発明のよう
な構成、また、上記舌部上端部12aに櫛形の溝部を設
け、該櫛形の溝部を、上記舌部領域θ1から上記空気吸
込領域θ2に近づくにつれて、その幅が大きくなるよう
にする一方、上記ファンロータ9aの左右ロータ間に亘
って、その幅とピッチを変化させた本願請求項2の発明
のような構成、さらにクロスフローファンの中でも特に
スパイラル型のクロスフローファンを用い、上記舌部上
端部12aに櫛形の溝部を設け、該櫛形の溝部を、同溝
部の中心線と上記ファンロータ9aの翼先端のラインと
が直角となるように傾斜させ、かつ上記舌部領域θ1か
ら上記空気吸込領域θ2に近づくにつれて、その幅が大
きくなるようにした本願請求項3の発明のような構成、
また、上記舌部上端部12aに上下方向に並列な複数列
の穴を設け、該複数列の穴を、上記舌部領域θ1から上
記空気吸込領域θ2に近づくにつれて、その径が大きく
なるようにした本願請求項4の発明のような構成、上記
舌部上端部12aに左右方向に並列な複数列の穴形のス
リットを設け、該複数列の穴形のスリットを、上記舌部
領域θ1から上記空気吸込領域θ2に近づくにつれて、そ
のスリット幅が大きくなるようにした本願請求項5の発
明のような構成、さらに、上記舌部上端部12aに上下
方向に並列な複数列の左右方向に連続するスリットを設
け、該複数列の左右方向に連続するスリットを、上記舌
部領域θ1から上記空気吸込領域θ2に近づくにつれて、
その上下方向の幅が大きくなるようにした本願請求項6
の発明のような構成、がそれぞれ採用される。
領域θ2に近づくにつれて、その幅が大きくなる舌部上
端部12aの櫛形の溝部の深さについて、同溝部の深さ
の違う2種類のサンプルの騒音スペクトルを測定した結
果によると、同溝部の深さを深くするほど、上記舌部上
端部12aでの吸込み風速の変化が小さくなり、舌部上
端部12aの終端近傍で発生する1次のNZ音は小さく
なることが分かった。したがって、上記溝部には所定の
深さが必要である。
しすぎると、上記ファンロータの回転数を低下させたと
しても、上記櫛形の溝部部分自体で発生する騒音が大き
くなることが予想されるため、トータルとしての送風音
が増大する。
発明の構成のようにファンロータ9aの左右ロータ間に
亘って上記溝部の深さを変えると、十分に1次のNZ音
を小さくしながら、しかも送風音の増加を抑えることが
できるようになる。
端にかけて規則的に変化させてもよく、また一端から他
端にかけて不規則的に変化させてもよい。
に、舌部上端部12aに上記舌部領域θ1から空気吸込
領域θ2に近づくにつれて、その幅が大きくなる所定の
深さの櫛型の溝部を形成したものにおいて、上記ファン
ロータ9aの左右ロータ間に亘って、その溝の幅とピッ
チを変化させた場合、上記請求項1の発明の構成のよう
に、溝部の深さを変えたものと比較し、当該溝部の各溝
における1次のNZ音の発生タイミングは同じである
が、それら相互の大きさが異なってくるので、共鳴しに
くくなり、合成された1次のNZ音の音圧レベルが低減
される。
ンロータ9aの中央付近でのNZ音を低減するために、
舌部に対し、ファンロータ9aのロータ軸を所定角傾斜
させて設けたスパイラル構造を採用することも多い。
ァンでは、ファンロータ9aの翼先端のラインはロータ
軸と平行ではなく、ある角度で交わっているため、吸込
み流れもある角度を持ったものとなる。
ァンを採用したものにおいて、ストレート型クロスフロ
ーファンでの舌部と同じ効果を持たせるために、上記請
求項3の発明の構成のように、溝部の中心線と翼先端の
ラインが直角となるように傾斜した櫛形の溝部を設け、
その幅を上記ファンロータ9aの舌部領域θ1から空気
吸込領域θ2部分に近づくにつれて大きくすると、当該
スパイラル型のクロスフローファンのファンロータ9a
の舌部領域θ1における空気吸込状態が舌部の中央部に
対応する中間領域終端付近から開始され、空気吸込領域
θ2に近づくにつれて少しづつ空気の吸い込み量が増加
するようになり、舌部領域θ1から空気吸込領域θ2にか
けてクロスフローファンのファンロータ9aへの空気流
入量が緩やかに増加し、急激な変化を伴わないから、同
様に従来のような1次のNZ音の発生レベルが有効に低
減されるようになる。
ンロータ9aが交叉するため、隣合う傾斜溝間で傾斜溝
の最深部をファンロータ9aの翼先端が通過するタイミ
ングが異なってくるようになるため、上記1次のNZ音
が発生するタイミングがずれ、ファンロータ9aのロー
タ軸方向に合成される上記1次のNZ音の合成音の波形
が、振幅(音圧レベル)の小さいものになり、1次のN
Z音をより効果的に低減することができるようになる。
ァンロータ9aの左右ロータ間に亘って上記傾斜溝部の
深さを変えると、十分に1次のNZ音を小さくしなが
ら、しかも送風音の増加を抑えることができるようにな
る。
に、空気導入部となる舌部上端部12aに上下方向に並
列な複数列の穴を空け、上記ファンロータ9aの舌部領
域θ1から空気吸込領域θ2に近くなるほど、その穴径が
大きくなるように構成すると、クロスフローファンの舌
部領域θ1内の中間領域に対応する舌部の中央部の上方
付近から空気の吸込みが開始され、空気吸込領域θ2に
近づくにつれて徐々に空気吸込量が増加し、舌部領域θ
1から空気吸込領域θ2にかけてクロスフローファンの翼
周りの吸込み風速が緩やかに変化するようになって、1
次のNZ音が有効に低減されるようになる。
に、空気導入部となる舌部上端部12aに左右方向に並
列な複数列の穴形のスリットを設け、ファンロータ9a
の舌部領域θ1から空気吸込領域θ2に近くなる穴ほど、
その幅が大きくなるように構成すると、クロスフローフ
ァンの舌部領域θ1内の中間領域に対応する舌部の中央
部の上方付近から空気の吸込みが開始され、空気吸込領
域θ2に近づくにつれて徐々に空気吸込量が増加し、舌
部領域θ1から空気吸込領域θ2にかけてクロスフローフ
ァンの翼周りの吸込み風速が緩やかに変化するようにな
って、1次のNZ音が有効に低減されるようになる。
に、空気導入部となる舌部上端部12aに上下方向に並
列な複数列の左右に連続するスリットを設け、ファンロ
ータ9aの舌部領域θ1から空気吸込領域θ2に近くなる
ほど、それら各スリットの上下方向の幅が大きくなるよ
うに構成すると、クロスフローファンの舌部領域θ1内
の中間領域に対応する舌部の中央部の上方付近から空気
の吸込みが開始され、空気吸込領域θ2に近づくにつれ
て徐々に空気吸込量が増加し、舌部領域θ1から空気吸
込領域θ2にかけてクロスフローファンの翼周りの吸込
み風速が緩やかに変化するようになって、1次のNZ音
が有効に低減されるようになる。
で、舌部とファンロータ間の距離および舌部そのものの
高さをそれぞれ小さくすることが可能となり、空力性能
の低下を招くことなく1次のNZ音を効果的に低減する
ことができ、空力性能および静音性能が共に高い、高性
能の空気調和機を提供することができるようになる。
舌部により空気の通過が妨げられ、従来のものでは必ず
しも十分に機能を発揮していなかった熱交換器の下部部
分にも空気が通過するようになり、熱交換器を効率よく
使えるようになる。
機の構成を示すものである。
和機1の本体ケーシングであり、その上面側および前面
側上部には空気吸込グリル3、4がそれぞれ形成され、
前面側下方のコーナ部には空気吹出用開口5が設けられ
ている。
込グリル3、4から上記空気吹出用開口5への送風系路
7が設けられており、この送風系路7上流には上記空気
吸込グリル3、4に対向した断面くの字状の熱交換器6
が、その下流にはクロスフローファン9、舌部12およ
びスクロール部10が順に併設されている。そして、上
記舌部12とスクロール部10の上端部10aとの間に
は、クロスフローファン9のファンロータ9aが矢印方
向に回転可能に設置されている。
に、空気吸込グリル4側に位置して上記クロスフローフ
ァン9のファンロータ9aの外径に沿って所定の高さを
有して設けられている。
のドレンパンと兼用された空気流ガイド部12bに連続
している。そして、この空気流ガイド部12bは、上記
クロスフローファン9のファンロータ9aから吹き出さ
れた空気流が効率よく上記空気吹出用開口5から吹き出
されるように、上記スクロール部10と共に上記空気吹
出用開口5に向けて図示のようなディフューザー構造の
空気吹出通路8を形成している。
上記舌部12下部の空気流ガイド部12bとの間のディ
フューザ構造の空気吹出通路8下流側に設けられた風向
変更板である。
ンロータ9aを介した熱交換器6から空気吹出用開口5
に到る空気の流れは、図1に鎖線矢印で示すように、フ
ァンロータ9aの回転方向に湾曲されながらそのロータ
軸Oに対し、略直交方向に貫流して吹出され、その後、
空気吹出通路8に沿って前方に曲げられて空気吹出用開
口5から前面側に吹き出されることになる。
示されるように、上記舌部12の上端部12aは上記フ
ァンロータ9aの舌部領域θ1内の中央部12c部分の
上方部から空気吸込領域θ2部分に近づくにつれて次第
に溝部の幅Wが大きくなる空気導入用の櫛形構造(深さ
a=一定、幅W=一定、ピッチP=一定)となってお
り、上記クロスフローファン9のファンロータ9aに
は、上記舌部12の上下方向中間領域からも少しづつ空
気が吸い込まれて行き、図4に示すように、従来の構造
の場合(図25参照)に比べて舌部上端部12aでの吸
込み風速の急激な変化が小さくなるように形成されてい
る。
うに構成したので、クロスフローファン9のファンロー
タ9aの舌部領域θ1における空気吸込状態が舌部12
の中央部12cに対応する中間領域終端付近から開始さ
れ、空気吸込領域θ2に近づくにつれて少しづつ空気の
吸い込み量が増加するようになり、舌部領域θ1から空
気吸込領域θ2にかけてクロスフローファン9のファン
ロータ9aへの空気流入量が緩やかに増加し、急激な変
化を伴わないから、従来のような1次のNZ音の発生レ
ベルが有効に低減されるようになる。
の距離および舌部12そのものの高さをそれぞれ小さく
することが可能となり、空力性能および静音性能が共に
高い、高性能の空気調和機を提供することができるよう
になる。
舌部12により空気の通過が妨げられ、従来のものでは
必ずしも十分に機能を発揮していなかった熱交換器6の
下部部分にも空気が通過するようになり、熱交換器6を
効率よく使えるようになる。
照)に対し、上記本実施の形態の構成を採用し、その溝
部の深さaとピッチP、幅Wを以下の表1に示すように
変えた2種のサンプル(櫛型A、櫛型B)を作成し、そ
れら舌部を各々空気調和機に組込んで同一風量(20m
3/min)下におけるクロスフローファン9のファン
ロータ9aの回転数とNZ音レベルを測定した。
ようになり、本実施の形態の構成の櫛型Aおよび櫛型B
では従来のものに対し、何れもファンロータ9aの回転
数を下げることができ、かつ1次のNZ音レベルを低下
させることができた。
形成する舌部上端部12aの櫛形溝部,V・・・の深さ
aが、ファンロータ9aの左右両端間に亘って各々一定
の寸法に形成されている。
舌部の騒音スペクトルを測定した上述の試験結果(図6
の(b),(c))によると、上記溝部の深さaを深く
するほど舌部上端部12aでの吸込み風速の変化が小さ
くなり、舌部上端部12aの終端近傍で発生する1次の
NZ音は小さくなっている。したがって、溝部は所定の
深さが必要である。
しすぎると、ファンロータ9aの回転数を低下させたと
しても、櫛形の溝部部分自体で発生する騒音が大きくな
ることが予想されるため、トータルとしての送風音が増
大する。
すように左右ロータ間に亘って上記溝部の深さを変える
と、十分に1次のNZ音を小さくしながら、しかも送風
音の増加を抑えることができるようになる。
1〜a2と領域毎に区分して規則的に変化させているが、
これは例えば図8のように一端から他端にかけて不規則
的に変化させることもできる。
間で各溝部,Vの最深部をファンロータ9aの翼9cの
先端が通過するタイミングが異なってくるため、上記1
次のNZ音が発生するタイミングがずれ、ファンロータ
9aのロータ軸O方向に合成される上記各1次のNZ音
の合成音の波形は、例えば図10に示すように図9(図
3の構成に対応)のような一定深さのものに比べて振幅
(音圧レベル)の小さいものになり、1次のNZ音をよ
り効果的に低減することができる。
様に舌部上端部12aに一定深さaの櫛型溝部,V・・
・を形成したものにおいて、その溝幅Wと溝ピッチPを
W1,W2,W3・・・、P1,P2,P3・・・と不規則に
変化させたものである。
部の深さaを変えたものと比較し、各溝部,V・・・に
おける1次のNZ音の発生タイミングは同じであるが、
それらの大きさが異なってくるので、共鳴しにくくな
り、合成された1次のNZ音の音圧レベルが低減され
る。
舌部の構成を示している。
を形成する上記舌部上端部12aの櫛形溝部,V・・・
をファンロータ9aのロータ軸Oが舌部12と平行に配
置されるストレート型クロスフローファンの場合を前提
として構成した。
aの中央付近でのNZ音を低減するために、舌部12に
対し、ファンロータ9aのロータ軸Oを所定角傾斜させ
て設けたスパイラル構造を採用することも多い。
うに、そのようなスパイラル型のクロスフローファンに
対応して、舌部上端部12aに実施の形態1と同様の一
定深さaの櫛形溝部,V・・・を形成したことを特徴と
するものである。
ファンロータ9aの翼9c先端のラインはロータ軸Oと
平行ではなく、ある角度で交わっているため、吸込み流
れもある角度を持ったものとなる。そこで、上述のスト
レート型クロスフローファンでの舌部12と同じ効果を
持たせるために、図示のように溝部,V・・・の中心線
と翼9c先端のラインが直角となるように傾斜した櫛形
の溝部,V・・・を設けて構成されている。
12に示されるように、櫛形の溝部,V・・・がファン
ロータのロータ軸に対応した傾斜角を有するという要件
を除いて、上記実施の形態1のものと同様に、上記舌部
12の上端部12aは上記ファンロータ9aの舌部領域
θ1内の中央部12c部分の上方部から空気吸込領域θ2
部分に近づくにつれて次第に溝部の幅Wが大きくなる櫛
形構造(深さa=一定、幅W=一定、ピッチP=一定)
となっており、上記スパイラル型のクロスフローファン
のファンロータには、上記舌部12の上下方向中間領域
からも少しづつ空気が吸い込まれて行き、前述の図4に
示すように、従来の構造の場合(図25参照)に比べて
舌部上端部12a終端での吸込み風速の急激な変化が小
さくなるように構成されている。
うに構成したので、スパイラル型クロスフローファンの
ファンロータの舌部領域θ1における空気吸込状態が舌
部12の中央部12cに対応する中間領域終端付近から
開始され、空気吸込領域θ2に近づくにつれて少しづつ
空気の吸い込み量が増加するようになり、舌部領域θ1
から空気吸込領域θ2にかけてクロスフローファンのフ
ァンロータへの空気流入量が緩やかに増加し、急激な変
化を伴わないから、スパイラル型のクロスフローファン
を採用した場合にも全く同様に従来のような1次のNZ
音の発生レベルが有効に低減されるようになる。
ファンロータが交叉するため、図から明らかなように、
結果的に隣合う傾斜溝部,V間で傾斜溝部,Vの最深部
をファンロータの翼9c先端が通過するタイミングが異
なってくるようになるため、上記1次のNZ音が発生す
るタイミングがずれ、ファンロータのロータ軸方向に合
成される上記1次のNZ音の合成音の波形が、振幅(音
圧レベル)の小さいものになり、1次のNZ音をより効
果的に低減することができるようになる。
の距離および舌部12そのものの高さをそれぞれ小さく
することが可能となり、空力性能および静音性能が共に
高い、高性能の空気調和機を提供することができるよう
になる。
舌部12により空気の通過が妨げられ、従来のものでは
必ずしも十分に機能を発揮していなかった熱交換器6の
下部部分にも空気が通過するようになり、熱交換器6を
効率よく使えるようになる。
例を示している。
12aの傾斜した櫛形溝部,V・・・の深さaが、ファ
ンロータ9aの左右両端間に亘って各々一定の寸法に形
成されている。
う2種類の櫛型舌部の騒音スペクトルを測定した試験結
果(図6の(b),(c))によると、傾斜溝部の深さ
aを深くするほど舌部上端部12aでの吸込み風速の変
化が小さくなり、舌部上端部12aの終端近傍で発生す
る1次のNZ音は小さくなる。したがって、傾斜溝部は
所定の深さが必要である。
深くしすぎると、ファンロータ9aの回転数を低下させ
たとしても、櫛形の傾斜溝部部分自体で発生する騒音が
大きくなることが予想されるため、トータルとしての送
風音が増大する。
のと同様に例えば図13に示すように左右ロータ間に亘
って上記傾斜溝部の深さを変えると、十分に1次のNZ
音を小さくしながら、しかも送風音の増加を抑えること
ができるようになる。
さを領域毎に区分して規則的に変化させているが、これ
は例えば図14のように一端から他端にかけて不規則的
に変化させることもできる。
部,V間で各傾斜溝部,Vの最深部をファンロータ9a
の翼9cの先端が通過するタイミングが前記図12の場
合よりも効果的に異なってくるため、上記1次のNZ音
が発生するタイミングがずれ、ファンロータ9aのロー
タ軸方向に合成される上記各1次のNZ音の合成音の波
形は、一定深さのものに比べて振幅(音圧レベル)の小
さいものになり、1次のNZ音をより効果的に低減する
ことができるようになる。
様に舌部上端部12aに一定深さaの櫛型傾斜溝部,V
・・・を形成したものにおいて、その溝幅Wと溝ピッチ
Pを、図示のようにW1,W2,W3・・・、P1,P2,
P3・・・と不規則的に変化させたものである。
斜溝部の深さaを変えたものと比較し、各傾斜溝部,V
・・・における1次のNZ音の発生タイミングは同じで
あるが、それらの大きさが異なってくるので、共鳴しに
くくなり、合成された1次のNZ音の音圧レベルが低減
される。
空気調和機の舌部の構成を示している。
に示すように、舌部上端部12aに空気導入部となる上
下方向に並列な複数列の穴H1,H2,H3を空け、ファ
ンロータの舌部領域θ1から空気吸込領域θ2に近くなる
ほど、その穴径が大きくなるように構成している。
記実施の形態1の場合と同様に、クロスフローファンの
舌部領域θ1内の中間領域に対応する舌部12の中央部
12cの上方付近から空気の吸込みが開始され、空気吸
込領域θ2に近づくにつれて徐々に空気吸込量が増加
し、舌部領域θ1から空気吸込領域θ2にかけてクロスフ
ローファンの翼9c周りの吸込み風速が緩やかに変化す
るようになって、1次のNZ音が有効に低減されるよう
になる。
離および舌部12そのものの高さをそれぞれ小さくする
ことが可能となり、空力性能および静音性能が共に高
い、高性能の空気調和機を提供することができるように
なる。
舌部12により空気の通過が妨げられ、従来のものでは
必ずしも十分に機能を発揮していなかった熱交換器6の
下部部分にも空気が通過するようになり、熱交換器6を
効率よく使えるようになる。
舌部の構成を示している。
ように、舌部上端部12aに空気導入部となる左右方向
に並列な複数列のスリットS,S・・・を設け、ファン
ロータの舌部領域θ1から空気吸込領域θ2に近くなる穴
ほど、そのスリット幅が大きくなるように構成してい
る。
記実施の形態1の場合と同様に、クロスフローファンの
舌部領域θ1内の中間領域に対応する舌部12の中央部
12cの上方付近から空気の吸込みが開始され、空気吸
込領域θ2に近づくにつれて徐々に空気吸込量が増加
し、舌部領域θ1から空気吸込領域θ2にかけてクロスフ
ローファンの翼9c周りの吸込み風速が緩やかに変化す
るようになって、1次のNZ音が有効に低減されるよう
になる。
離および舌部12そのものの高さをそれぞれ小さくする
ことが可能となり、空力性能および静音性能が共に高
い、高性能の空気調和機を提供することができるように
なる。
舌部12により空気の通過が妨げられ、従来のものでは
必ずしも十分に機能を発揮していなかった熱交換器6の
下部部分にも空気が通過するようになり、熱交換器6を
効率よく使えるようになる。
気調和機の舌部の構成を示している。
図20に示すように、舌部上端部12aに空気導入部と
なる上下方向に並列(平行)な複数列の左右に連続する
スリットS1,S2,S3を設け、ファンロータの舌部領
域θ1から空気吸込領域θ2に近くなるほど、それらスリ
ットS1,S2,S3の上下方向の幅が大きくなるように
構成している。
記実施の形態1の場合と同様に、クロスフローファンの
舌部領域θ1内の中間領域に対応する舌部12の中央部
12cの上方付近から空気の吸込みが開始され、空気吸
込領域θ2に近づくにつれて徐々に空気吸込量が増加
し、舌部領域θ1から空気吸込領域θ2にかけてクロスフ
ローファンの翼9c周りの吸込み風速が緩やかに変化す
るようになって、1次のNZ音が有効に低減されるよう
になる。
離および舌部12そのものの高さをそれぞれ小さくする
ことが可能となり、空力性能および静音性能が共に高
い、高性能の空気調和機を提供することができるように
なる。
舌部12により空気の通過が妨げられ、従来のものでは
必ずしも十分に機能を発揮していなかった熱交換器6の
下部部分にも空気が通過するようになり、熱交換器6を
効率よく使えるようになる。
造を示す断面図である。
図である。
る。
対比して示す周波数スペクトル図である。
例1の拡大背面図である。
形例2の拡大背面図である。
次のNZ音の合成作用を説明する図である。
1次のNZ音の合成作用を説明する図である。
3の拡大背面図である。
舌部部分の拡大背面図である。
形例1の拡大背面図である。
変形例2の拡大背面図である。
形例3の拡大背面図である。
舌部部分の構造を示す拡大背面図である。
舌部部分の構造を示す拡大背面図である。
舌部部分の構造を示す拡大背面図である。
る。
面図である。
込グリル、5は空気吹出用開口、6は熱交換器、7は送
風系路、8は空気吹出通路、9はクロスフローファン、
9aはファンロータ、9cは翼、10はスクロール部、
12は舌部、12aは舌部上端部、12cは舌部の中央
部、θ1は舌部領域、θ2は空気吸込領域、Vは溝、H1
〜H3は穴、S,S1〜S3はスリットである。
Claims (6)
- 【請求項1】 クロスフローファンを用い、その舌部に
対し、舌部領域から空気吸込領域にかけて次第に開口面
積を拡大した空気導入部を設けることにより、ファンロ
ータへの空気流入量の変化が緩やかになるようにしてな
る空気調和機であって、上記空気導入部は、上記舌部上
端部に櫛形の溝部を設けることにより構成され、該櫛形
の溝部は、上記舌部領域から上記空気吸込領域に近づく
につれて、その幅が大きくなる一方、上記ファンロータ
の左右ロータ間に亘って、その深さが変化する構造とな
っていることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】 クロスフローファンを用い、その舌部に
対し、舌部領域から空気吸込領域にかけて次第に開口面
積を拡大した空気導入部を設けることにより、ファンロ
ータへの空気流入量の変化が緩やかになるようにしてな
る空気調和機であって、上記空気導入部は、上記舌部上
端部に櫛形の溝部を設けることにより構成され、該櫛形
の溝部は、上記舌部領域から上記空気吸込領域に近づく
につれて、その幅が大きくなる一方、上記ファンロータ
の左右ロータ間に亘って、その幅とピッチが変化する構
造となっていることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項3】 スパイラル型のクロスフローファンを用
い、その舌部に対し、舌部領域から空気吸込領域にかけ
て次第に開口面積を拡大した空気導入部を設けることに
より、ファンロータへの空気流入量の変化が緩やかにな
るようにしてなる空気調和機であって、上記空気導入部
は、上記舌部上端部に櫛形の溝部を設けることにより構
成され、該櫛形の溝部は、同溝部の中心線と上記ファン
ロータの翼先端のラインとが直角となるように傾斜し、
かつ上記舌部領域から上記空気吸込領域に近づくにつれ
て、その幅が大きくなる構造となっていることを特徴と
する空気調和機。 - 【請求項4】 クロスフローファンを用い、その舌部に
対し、舌部領域から空気吸込領域にかけて次第に開口面
積を拡大した空気導入部を設けることにより、ファンロ
ータへの空気流入量の変化が緩やかになるようにしてな
る空気調和機であって、上記空気導入部は、上記舌部上
端部に上下方向に並列な複数列の穴を空けて構成され、
該複数列の穴は、上記舌部領域から上記空気吸込領域に
近づくにつれて、その径が大きくなる構造となっている
ことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項5】 クロスフローファンを用い、その舌部に
対し、舌部領域から空気吸込領域にかけて次第に開口面
積を拡大した空気導入部を設けることにより、ファンロ
ータへの空気流入量の変化が緩やかになるようにしてな
る空気調和機であって、上記空気導入部は、上記舌部上
端部に左右方向に並列な複数列の穴形のスリットを設け
て構成され、該複数列の穴形のスリットは、上記舌部領
域から上記空気吸込領域に近づくにつれて、そのスリッ
ト幅が大きくなる構造となっていることを特徴とする空
気調和機。 - 【請求項6】 クロスフローファンを用い、その舌部に
対し、舌部領域から空気吸込領域にかけて次第に開口面
積を拡大した空気導入部を設けることにより、ファンロ
ータへの空気流入量の変化が緩やかになるようにしてな
る空気調和機であって、上記空気導入部は、上記舌部上
端部に上下方向に並列な複数列の左右方向に連続するス
リットを設けて構成され、該複数列の左右方向に連続す
るスリットは、上記舌部領域から上記空気吸込領域に近
づくにつれて、その上下方向の幅が大きくなる構造とな
っていることを特徴とする空気調和機。
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JP28089897A JP3248466B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 空気調和機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH11118177A JPH11118177A (ja) | 1999-04-30 |
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Family
ID=17631490
Family Applications (1)
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JP28089897A Expired - Fee Related JP3248466B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 空気調和機 |
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JP (1) | JP3248466B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007120880A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Mitsubishi Electric Corp | クロスフローファン |
JP2011185273A (ja) * | 2011-04-04 | 2011-09-22 | Mitsubishi Electric Corp | クロスフローファン |
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JP2009300024A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Panasonic Corp | 空気調和機 |
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WO2012177767A2 (en) * | 2011-06-20 | 2012-12-27 | Vornado Air, Llc | Blower cut off |
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- 1997-10-14 JP JP28089897A patent/JP3248466B2/ja not_active Expired - Fee Related
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