JP2010133623A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファン羽根車に対する舌部の相対位置を改善し、送風量を増加させつつ、しかも送風音を減少させることができるようにした高静圧・大風量・低騒音の送風装置を提供する。
【解決手段】送風機ケーシング1には前面側に空気吸い込み口5、側方側には空気吹き出し通路6bが設けられ、中央部にターボファン8が設置されている。ターボファンからの空気は舌部10により高静圧化した上で空気吹き出し通路側にスムーズに吹き出しされる。そして該舌部10は送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて、背面側の方が徐々に空気吹き出し通路側に偏位して配置されている。
【選択図】図2

Description

本願発明は、奥行方向の寸法をコンパクト化するのに適した遠心型の送風装置に関するものである。
例えば特許文献1に示されるように、箱型の本体ケーシング内に熱交換機等の空気調和手段と遠心ファンとを配置して空気調和を行う空気調和機にあって、十分な送風量を維持して、空気調和機としての性能を低下させることなく、しかも可及的に奥行方向の寸法のコンパクト化(薄型コンパクト化)を図るようにしたものがある。
このような送風装置において、奥行方向の寸法のコンパクト化の要請に対して十分に応えるためには、必要な送風量を維持しつつ、機内の空気通路等を可及的にコンパクト化する必要がある。
しかし、一般に空気通路のコンパクト化は、機内圧力損失の原因になり、ファン羽根車の回転数の増加、送風音の上昇などの、悪影響を及ぼす。
そこで、その解決策として、従来から、例えば特許文献2に示すように、ファン羽根車外周の空気吹出通路の上下両面に2次元的な構造の舌部(羽根車から上下方向に吹き出される吹出気流を側方に向けて吹き出されるようにガイドするとともに動圧を静圧に変えるスクロール面を有した吹出気流ガイド用の案内部材)を設置する構成が用いられている。
この舌部は、例えば図15および図16において、符号10で示されているように、遠心ファン羽根車から空気吹出通路の上面側又は下面側に対して略垂直な方向に吹き出された空気を左右両側にスムーズに吹き分けさせるために、断面山形の本体部材の頂部10cを基準として左右両面側に、曲率および長さの異なる円弧状の気流ガイド面10a,10bを有して構成されている。
そして、該舌部10の気流ガイド面は、当該遠心ファン羽根車の回転方向に応じ、空気通路における設置場所が上面側右部又は下面側左部の何れであるかによって、ファン羽根車側の気流ガイド面10a側が長く、他方空気吹出通路側気流ガイド面10b側が短かいものに形成されている(例えば特許文献2の公報図面図4の構成を参照)。
特開2006-29702号公報 特開2006-284091号公報
ところで、予備実験により、上記舌部10の気流ガイド面10a,10bと遠心ファン羽根車のファン羽根車との距離の関係を調べてみると、図17、図18のようになった。すなわち、舌部10のファン羽根車側気流ガイド面10aを遠心ファンのファン羽根車に近づけると、図17のように送風量が増加するが、それに伴って図18のように送風音も上昇する。他方、舌部10のファン羽根車側気流ガイド面10aを空気吹出口側に近づけ、ファン羽根車から離すと、送風音が変化しないにも拘わらず、逆に送風量は低下してしまう。
これは舌部10のファン羽根車側気流ガイド面10aが遠心ファンのファン羽根車に近づくと、その分だけ動圧を静圧に変えやすいが、逆に同舌部10のファン羽根車側気流ガイド面10aと遠心ファンのファン羽根車から吹出される気流との干渉による騒音が大きく上昇するためであると考えられる。
一方、逆に同舌部10のファン羽根車側気流ガイド面10aを遠心ファンのファン羽根車から遠ざけると、僅かながら送風量が落ちるが、送風音の方は変わらない。
これらのことより、上述のような送風装置では、ファン羽根車との関係における舌部10の取り付け位置が送風機の能力に大きな影響を及ぼしていることがわかる。
本願発明は、このような事情に基いてなされたもので、送風量を増加させつつ、送風音を減少させることができる舌部構造を備えた高静圧・大風量・低騒音の送風装置を提供することを目的としている。
本願発明は、上記の課題を解決するために、次のような有効な課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、送風機ケーシングと、該送風機ケーシングの前面側に設けられた空気吸込口と、上記送風機ケーシングの側方側に延びる空気吹出通路と、上記送風機ケーシングの内側にあって上記空気吸込口から上記空気吹出通路に連続する空気吸込通路と、該空気吸込通路と上記空気吹出通路との間に回転可能に設置され、上記空気吸込口側から空気を吸い込み、上記空気吹出通路側遠心方向に空気を吹き出す遠心ファンと、該遠心ファンと上記空気吹出通路との間に設けられ、上記遠心ファンからの空気を上記空気吹出通路側に高静圧化した上でスムーズに吹き出させる舌部とを備えてなる送風装置であって、上記舌部は、上記送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて、背面側の方が徐々に空気吹出通路側に偏位して配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、舌部のファン羽根車側気流ガイド面が、ファン羽根車の軸方向に徐々に離間しながら延びるテーパ形状の配置となることで、ファン羽根車の後流による干渉騒音に対してファン回転軸方向の位置による位相をつけることが出来る。
この結果、前述のような舌部のファン羽根車側気流ガイド面がファン羽根車の回転軸方向と平行な位相差のない従来の送風装置と比較して、より高静圧・大風量・低騒音の送風装置の実現が可能となり、一層の薄型コンパクト化が実現できる。
これにより、ファン羽根車の回転数は若干増加し、同一回転数では送風量が低減されるが、それ以上に送風音を抑えることが出来るようになるので、全風領域において有効に静音化を達成することができる。これは、従来の送風装置に対して、騒音周波数のスペクトルのピークが緩和されることによる。
これらのことから送風装置の大型化・空気通路の拡大を図らずとも、空気調和機等の静音化を達成することができる。
(2) 請求項2の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、舌部の断面形状は、送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて大きさが同じである同一の断面形状であることを特徴としている。
このように、舌部の断面形状が、送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて大きさが同じで同一の断面形状である場合、前述の予備実験から得られた舌部の本体ケーシング背面側における空気吹出通路側への偏位量を参考にして適切な寸法偏位させると、ファン羽根車からの後流の発達が効果的に抑えられて、送風量がアップするとともに送風音が低下する。
(3) 請求項3の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、舌部の断面形状は、送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて、大きさが次第に小さくなる相似な断面形状であることを特徴としている。
上記舌部の断面形状は、送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて、大きさが次第に小さくなる相似な断面形状である場合にも、ほぼ上述した同一断面形状の場合と同様の作用を得ることができる。
(4) 請求項4の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、舌部の断面形状は、送風機ケーシングの背面側から前面側にかけて、大きさが次第に小さくなる相似な断面形状であることを特徴としている。
上記舌部の断面形状は、送風機ケーシングの背面側から前面側にかけて、大きさが次第に小さくなる上記請求項3とは逆の相似な断面形状である場合にも、ほぼ上述した同一断面形状の場合と同様の作用を得ることができる。
(5) 請求項5の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3又は4の発明の課題解決手段の構成において、舌部の頂部面には、空気の流れる方向に沿った複数の凹溝部が形成されていることを特徴としている。
このように、舌部の頂部面に、空気の流れる方向に沿った複数の凹溝部が形成されていると、舌部に干渉するファン羽根車の後流を細分化することができるとともに、同後流が頂部に衝突するタイミングを凹部と凸部でズラすことができるので、舌部と羽根車の後流による干渉騒音を低減することが出来る。
(6) 請求項6の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項5の発明の課題解決手段の構成において、複数の凹溝部は、断面矩形の凹溝であることを特徴としている。
このように、複数の凹溝部が、断面矩形の凹溝である場合には、該断面矩形の凹溝によって、効果的に舌部に干渉するファン羽根車の後流を細分化することができるとともに、同後流が頂部に衝突するタイミングを凹部と凸部でズラすことができるので、舌部と羽根車の後流による干渉騒音を低減することが出来る。
(7) 請求項7の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項5の発明の課題解決手段の構成において、複数の凹溝部は、断面V字形の凹溝であることを特徴としている。
このように、複数の凹溝部が、断面V字形の凹溝である場合には、該断面V字形の凹溝によって、効果的に舌部に干渉する羽根車の後流を細分化することができるとともに、同後流が頂部に衝突するタイミングを凹部と凸部でズラすことができるので、舌部と羽根車の後流による干渉騒音を低減することが出来る。
(8) 請求項8の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3,4,5,6又は7の発明の課題解決手段の構成において、舌部の少なくとも頂部部分を吸音材によって形成したことを特徴としている。
このように舌部の例えば頂部部分を吸音材によって形成すると、その吸音効果により、舌部と羽根車の後流との干渉によって発生した干渉騒音を可及的に吸音し、そのレベルを低減することが出来る。
(9) 請求項9の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、空気吹出通路に所望の空気調和手段が設けられ、空気調和機として構成されていることを特徴としている。
このようにして形成された空気調和機では、送風量を増加させつつ、かつ可及的に送風音を減少させることができる高静圧・大風量・低騒音の送風性能を有した高性能の空気調和機を提供することが可能となる。
以上の結果、本願発明によると、より有効に装置本体の薄型、コンパクト化を図りながら、しかも送風性能・静音性能の高い送風装置および同送風装置を備えた所望の空気調和機用室内機を実現することができるようになる。
(最良の実施の形態1)
図1〜図7は、本願発明の最良の実施の形態1に係る送風装置を備えて構成された空気調和機用室内機の構成および作用を示している。
先ず図1〜図4中、符号1は、例えば中央に1台のターボファン8およびその左右両側に各1台の空気熱交換器9,9を具備した当該空気調和機用室内機の左右方向に長く前後方向に偏平なカセット型の本体ケーシングを示している。該本体ケーシング1は、その背面側に後述するターボファン8のファンモータ8bの取付面となる背面パネル(背面板)1a、左右両端面側に側面パネル(側面板)1b,1b、前面側に吸気・吹出パネル(前面板)1c、上面側に上面パネル(天板)1d、下面側に下面パネル(底板)1e、下面パネル1eの下部にドレンパン3がそれぞれ設けられている。
そして、上記本体ケーシング1の上記前面側吸気・吹出パネル1cには、その中央部にベルマウスとしての漏斗状の空気吸込口5が設けられ、さらに、その内側には、遠心送風機として奥行方向の軸長が小さいターボファン8が設けられている。
このターボファン8は、主板8dの外周部と環状のシュラウド8cとの間に多数枚の翼8a,8a・・・を具備し、主板8dの中央部を上記ファンモータ8bの回転軸に連結して構成されている。
また、上記本体ケーシング1の吸気・吹出パネル1cの上記空気吸込口5の左右両側には、それぞれ所定の幅で上下方向に延びる一対の長方形状の空気吹出口7,7が設けられている。
そして、上記本体ケーシング1内には、上記前面側ベルマウス構造の空気吸込口5から上記背面パネル1a方向に到る空気吸込通路6aと該空気吸込通路6aの下流から上記左右両側の空気吹出口7,7方向に到る2方向の空気吹出通路6b,6bが形成されており、該空気吸込通路6aと空気吹出通路6b,6bとの間に、上記空気吸込口(ベルマウス)5の背後に位置し、かつ、その空気吸込側シュラウド8cを遊嵌させる形でターボファン8が設置され、該ターボファン8が、その羽根車内側に収納される形のファンモータ8bを介して上記本体ケーシング1の背面パネル1aに対して取付けられている。
また、空気吹出通路6b,6bには、それぞれその下流側空気吹出口7,7に対応する位置に空気熱交換器9,9が設けられている。これら左右一対の空気熱交換器9,9は、上記本体ケーシング1内中央部のファン羽根車から左右に延びる左右一対の空気吹出通路6b,6bの各々において、例えば後方から見て相互にハの字を形成するように十分に傾斜させて設けられている。
このように左右一対の空気熱交換器9,9が、本体ケーシング1内の中央部から左右に延びる一対の空気吹出通路6b,6bの各々において、相互にハの字を形成するように十分に傾斜して設けられていると、例えば図2から明らかなように、必要な熱交換面積を十分に広く確保しながら、室内機本体の前後方向厚さ(奥行寸法)を可及的に小さくすることができ、より一層室内機本体の薄型化を図ることができる。
また、この実施の形態の場合、同空気熱交換器9,9には、例えば一例として偏平な伝熱管(多穴管)および偏平な伝熱フィン(一例としてコルゲートフィン)を備えた極めて伝熱性能の高いコンパクトなアルミ積層熱交換器が採用されている。
ところで、このような空気調和機用室内機において、装置コンパクト化の要請に対して十分に応えるためには、先にも述べたように、その送風量を十分に維持しつつ、上記空気吸込通路6aないし空気吹出通路6b等を可及的にコンパクトなものにする必要がある。
しかし、これら空気通路のコンパクト化は、すでに述べたように、機内圧力損失の原因になり、ファン回転数の増加、送風音の上昇などの、悪影響を及ぼす。
そこで、その解決策として、すでに述べたように従来の構成では、上述した空気吹出通路6b,6bのファン羽根車を挟む位置にファン羽根車の回転軸方向に平行に伸びる2次元的な舌部(スクロール)10,10が設けられていた。
このような舌部10,10とファン羽根車の距離との関係を予備実験により調べてみると、舌部10,10(そのファン羽根車側気流ガイド面10a,10a)をファン羽根車に近づけると、静圧の上昇により送風量は増加するが、送風音も上昇する。他方、同舌部10,10(その空気通路側気流ガイド面10b,10b)を空気吹出口7,7側に近づける(ファン羽根車側気流ガイド面10a,10aをファン羽根車から遠ざける)と、送風音は変化しないが、逆に静圧の低下により送風量が低下してしまう。
これは舌部10,10(その気流ガイド面10a,10a)がファン羽根車に近づくと、その分だけ動圧を静圧に変えやすいが、逆に舌部10,10の気流ガイド面10a,10aとファン羽根車から吹出される気流との干渉騒音が上昇するためである。
一方、逆に舌部10,10(気流ガイド面10a,10a)をファン羽根車から遠ざけると、僅かながら送風量が落ちるが、送風音の方は変わらない。
これらのことより、ファン羽根車との関係における舌部10,10の設置状態が送風装置の能力に大きな影響を及ぼしていることがわかった。
そこで、この実施の形態では、これらのことを前提として、上記機内通路である空気吹出通路6b,6bのファン羽根車と空気熱交換器9,9との間の上面パネル1d部分と下面パネル1e部分に、上記ターボファン8の羽根車からの吹出空気を上記ファン羽根車外周から上記左右空気吹出通路6b,6b側水平方向に高静圧化した上でスムーズに吹き出させる舌部10,10を設けるとともに、該舌部10,10を、従来のようにファン回転軸と平行ではなく、例えば図2〜図4に示すように、上記本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて、背面側の方を徐々に空気吹出通路6b,6b側に所定寸法α[mm]偏位させて配置したことを特徴としている。
この結果、舌部10,10のファン羽根車側の気流ガイド面(スクロール面)10a,10aが、ファン回転軸の奥行方向に次第に離間したテーパ形状をなす配置となり、ファン羽根車の後流による干渉騒音に対して奥行方向の位相をつけることが出来るようになる。
この結果、前述の従来の送風装置と比較して、より高静圧・大風量・低騒音の送風装置の実現が可能となり、空気調和機用室内機の一層の薄型化が実現できる。
すなわち、このようにすると、例えば図5(回転数−風量特性)に示すように、背面側の静圧上昇量が低下する分だけ回転数は若干増加し、同一回転数では送風量が低減されるが、一方図6(風量−送風音特性)に示すように、それ以上に送風音を抑えることが出来るようになるので、全風領域において静音化が達成できる。これは、例えば図7(送風音−周波数特性)から明らかなように、従来の送風装置に対して送風音の周波数スペクトルのピークが緩和されることによる。これらのことから送風装置の大型化・機内通路の拡大を図らずとも、空気調和機用室内機の静音化が達成できる。
また、この実施の形態の場合、例えば図3(平面)と図4(断面)の対比から明らかなように、上記舌部10,10の断面形状は、送風機本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて同一の断面形状(同一寸法、同一形状でリニアに傾斜)としている。
このように、舌部10,10の断面形状が、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて同一の断面形状で背面方向にリニアに傾斜偏位するものである場合、上記予備実験から得られた偏位量α[mm]を参考にし、製品の形態(特性)に応じて適切な寸法αを決定すれば、有効に後流の発達が抑えられることが判明した。
(変形例)
ところで、以上に述べた舌部10,10は、次に示すような種々の変形が可能である。
(1) 変形例1
上記実施の形態の構成では、舌部10,10の断面形状が、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて全く同じ大きさで同一の断面形状であったが、これは、例えば図8および図9に示すように、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて、全体の大きさが次第に小さくなる相似な断面形状のものとすることもできる。
このように、舌部10,10の断面形状を、本体ケーシング1の背面側から前面側にかけて、全体の大きさが次第に小さくなる相似な断面形状とした場合にも、ほぼ上述した同一断面形状の場合と同様の作用を得ることができる。
(2) 変形例2
上記実施の形態の構成では、舌部10,10の断面形状が、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて同一の断面形状であったが、これは、例えば図10および図11に示すように、上記変形例1とは逆に、本体ケーシング1の背面側から前面側にかけて、全体の大きさが次第に小さくなる相似な断面形状のものとすることもできる。
このように、舌部10,10の断面形状を、本体ケーシング1の背面側から前面側にかけて、全体の大きさが次第に小さくなる相似な断面形状とした場合にも、ほぼ上述した同一断面形状の場合と同様の作用を得ることができる。
(3) 変形例3
上記実施の形態の構成では、舌部10,10の頂部10cが、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて全体に滑らかな円弧面形状であったが、これは、例えば図12に示すように、空気の流れる方向に沿った断面矩形(コの字状)の複数の凹溝部11,11・・・を形成したものとしてもよい。
このように、舌部10,10の頂部10c面に、空気の流れる方向に沿った該断面矩形の複数の凹溝部11,11・・・が形成されていると、ファン羽根車からの後流を細分化することができるとともに、ファン羽根車から放出された後流が舌部10の頂部10cに当るタイミングを凹部と凸部でズラすことができるので、舌部10,10とファン羽根車の後流による干渉騒音(NZ音)を効果的に低減させることが出来る。
(4) 変形例4
上記実施の形態の構成では、舌部10,10の頂部10cが、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて全体に滑らかな円弧面形状であったが、これは、例えば図13に示すように、空気の流れる方向に沿った断面V字形の複数の凹溝部12,12・・・を形成したものとしてもよい。
このように、舌部10,10の頂部10c面に、空気の流れる方向に沿った該断面V字形の複数の凹溝部12,12・・・が形成されていると、ファン羽根車の後流を細分化することができるとともに、ファン羽根車から放出された後流が舌部10の頂部10cに当るタイミングを凹部と凸部でズラすことができるので、舌部10,10とファン羽根車の後流による干渉騒音(NZ音)を効果的に低減させることが出来る。
(5) 変形例5
上記実施の形態の構成では、舌部10,10の全体が、本体ケーシング1の前面側から背面側にかけて全く同一の素材により構成されるようにしたが、これは、例えば図14に示すように、少なくとも舌部10,10の頂部10c,10c部分を、例えば発泡性樹脂等の吸音材(図示ドット表示部参照)によって形成することができる。
このように舌部10,10の少なくとも頂部10c,10c部分を吸音材によって形成すると、その吸音効果により、上記舌部10,10とファン羽根車の後流との干渉によって発生した干渉騒音(NZ音)を可及的に吸音し、そのレベルを有効に低減することが出来る。
(適用形態)
以上の実施の形態では、本願発明の送風装置を、一例として温調用の空気熱交換器9,9を備えた空気調和機用室内機に適用した場合について説明したが、これは、例えば同温調用空気熱交換器9,9に変えて、本件出願人が先に提案した特願2007−188589号の明細書および図面に示されるような、空気清浄フィルタを採用した空気清浄機等の空気調和機の場合にも全く同様に適用することができる。
本願発明の最良の実施の形態に係る送風装置を備えて構成された空気調和機用室内機の構成を示す上下方向の断面図(吸気吹出パネル切欠図)である。 同空気調和機用室内機の構成を示す水平方向の断面図(上面パネル切欠図)である。 同空気調和機用室内機の舌部の構成を示す平面図である。 同空気調和機用室内機の舌部の構成を示す正面図である。 同空気調和機用室内機の舌部の作用を示す回転数−風量(N−Q)特性図である。 同空気調和機用室内機の舌部の作用を示す風量−送風音(Q−SPL(A))特性図である。 同空気調和機用室内機の舌部の作用を示す送風音の周波数スペクトル分布図である。 同空気調和機用室内機の変形例1に係る舌部の構成を示す平面図である。 同空気調和機用室内機の変形例1に係る舌部の構成を示す正面図である。 同空気調和機用室内機の変形例2に係る舌部の構成を示す平面図である。 同空気調和機用室内機の変形例2に係る舌部の構成を示す正面図である。 同空気調和機用室内機の変形例3に係る舌部の構成を示す正面図である。 同空気調和機用室内機の変形例4に係る舌部の構成を示す斜視図である。 同空気調和機用室内機の変形例5に係る舌部の構成を示す斜視図である。 従来の送風装置における舌部の構成を示す平面図である。 同従来の送風装置の舌部の構成を示す正面図である。 同従来の送風装置において、舌部とファンとの関係を検討した時の回転数−風量(N−Q)特性図である。 同従来の送風装置において、舌部とファンとの関係を検討した時の風量−送風音(Q−SPL(A))特性図である。
符号の説明
1は本体ケーシング、1aは背面パネル、1bは側面パネル、1cは吸気・吹出パネル、1dは上面パネル、1eは下面パネル、3はドレンパン、5は空気吸込口、6は空気吹出通路、7は空気吹出口、8はターボファン、9は空気熱交換器、10は舌部、10a,10bは気流ガイド面、10cは頂部、11は断面矩形の凹溝部、12は断面V字形の凹溝部である。

Claims (9)

  1. 送風機ケーシングと、該送風機ケーシングの前面側に設けられた空気吸込口と、上記送風機ケーシングの側方側に延びる空気吹出通路と、上記送風機ケーシングの内側にあって上記空気吸込口から上記空気吹出通路に連続する空気吸込通路と、該空気吸込通路と上記空気吹出通路との間に回転可能に設置され、上記空気吸込口側から空気を吸い込み、上記空気吹出通路側遠心方向に空気を吹き出す遠心ファンと、該遠心ファンと上記空気吹出通路との間に設けられ、上記遠心ファンからの空気を上記空気吹出通路側に高静圧化した上でスムーズに吹き出させる舌部とを備えてなる送風装置であって、上記舌部は、上記送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて、背面側の方が徐々に空気吹出通路側に偏位して配置されていることを特徴とする送風装置。
  2. 舌部の断面形状は、送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて大きさが同じである同一の断面形状であることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 舌部の断面形状は、送風機ケーシングの前面側から背面側にかけて、大きさが次第に小さくなる相似な断面形状であることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  4. 舌部の断面形状は、送風機ケーシングの背面側から前面側にかけて、大きさが次第に小さくなる相似な断面形状であることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  5. 舌部の頂部面には、空気の流れる方向に沿った複数の凹溝部が形成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の送風装置。
  6. 複数の凹溝部は、断面矩形の凹溝であることを特徴とする請求項5記載の送風装置。
  7. 複数の凹溝部は、断面V字形の凹溝であることを特徴とする請求項5記載の送風装置。
  8. 舌部の少なくとも頂部部分を吸音材によって形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の送風装置。
  9. 空気吹出通路に所望の空気調和手段が設けられ、空気調和機として構成されていることを特徴とする送風装置。
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