JPS6345491A - 貫流フアン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は貫流ファン装置に係り、特に羽根車振動による
騒音の低減に好適な貫流ファン装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の貫流ファン装置は第４図、第５図の概略断面図と
ノーズの部分斜視図に示すように、ケーシングの一部で
ある前ケーシングを形成するノーズ１の先端角部（舌部
２）に横長な三角状突起３を複数個軸方向に設けて凹凸
を作ることにより軸方向の一様な流れを少なくして、ノ
ーズｌを貫流ファン９のブレード９ａが通過することに
よって生ずるいわゆるブレード９ａの数と回転数で定ま
る特有な回転音を低減していた。

上記回転音は、ノーズ１とブレード９ａの間に生じる渦
４によるもめであつて流速とブレード数によって定まる
特に狭い周波数域であり、芸の騒音レベルは流速に比例
することから、ノーズの要部を部分的にブレードの長手
方向に対してずらして渦４を分散させたり、部分的に抵
抗を設けて流速も低下させるかノーズ１とブレード９ａ
との距離を犬にして流速を低下（この場合は１ｆｆｉも
低下）させることにより解決していた。この種の装置と
して関連するものには、例えば実開昭５９−４１６９６
号が挙げられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、羽根車の固有振動によって生じる振動
音に関しては、何ら考慮されていなかった。前記、固有
振動数は各部所（ブレード、円板プレート、羽根車全体
系等）により異なり、一般の金属ファン等では３００〜
１６００　Ｈｚの間が主である。これらの各々の固有振
動数域は約±１５０Ｈｚに及ぶ広い領域にあるために上
記従来の渦４を分散させる程度の突起では充分に解決さ
れているとは言えなかった。一方、構造仕様を変えるに
しても３００〜１６００　Ｈｚに散在する固有振動数を
さけることは困難であった。例えば、仮に堅固に作った
場合にはファンモータやベース等に振動が生じ、柔軟に
作ると極低速運転に限定される問題がある。

これに対し、近年型々製品価格の低減や高速化が要求さ
れるほか、小形多風量化などの要望が強（なるに伴ない
、ブレード間通路の広くとれる低騒音化に有利な薄肉ブ
レードの貫流ファンが多用されるようになってさている
ことから、流体により加振されて生ずる振動音を低減す
ることの重要性がクローズアップされてさた。

上記、振動音発生のメカニズムを第４図の貫流ファン装
置の概略断面図により説明する。貫流ファン９は一方の
外周から吸込み、他方の外周から吐出するものであって
、この吸込みと吐出しの領域を決定づけるのがノーズ１
である。該ノーズ１の前縁側ｌにおいては吸込推力によ
って羽根車には外方に向う外力Ｆｉが加わり、他方の舌
部２においては数倍化（吸込面積θｌが吐出面積θ２に
変化）された流速が舌部に衝突することによって起きる
流体圧力の反動と、吐出推力によって内方に向う外力Ｆ
ｏが加わり極めて短時間に２度の衝撃的な流体加振が行
われることにより振動音が発生する。

本発明の目的は、上記振動音を少なくするとともに風量
の低下のない貫流ファン装置を提供することにある。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 低騒音化を達成するにはブレード一枚あたりの流体加振
を時間的にずらして加振力を弱めることにより達成され
る。丁なわち、本発明ではノーズの前縁および舌部から
腹部にわたって、上下に長い複数の凸部をその高さを腹
部側に徐々に小さくなるように設けることにより達成さ
れる。

〔作用〕

凸部は、舌部から腹部にわたってその高さを徐々に小に
し、且つ縦長な構造にして貫流ファンのブレードがノー
ズに近ずく際に貫流ファンに作用する内方向き外力が小
さくなるようにしである。

従って、ブレードに対する加振力には時間的にずれを生
じ、凸部は反動圧力を回転方向に逃がして、ブレードへ
の加振力を少なくし、衝撃的な加振も行われなくなり、
振動音を低減できる。また凸部が縦長であることにより
、整流作用が生じ風量の低下を防止でさる。

〔実施例〕

以下第１図、第２図の実施例により説明する。

６は本発明の要部とするノーズであって、ノーズ前縁７
から腹部８にわたって前縁７側を先細とする三角形の凸
部７ａを、その高さ７１を次第に小にし、長さ１１をピ
ッチｄ１よりも大なる縦長な構造にしてブレード９．が
主流入域に近づ（につれ、なだらかな外方向き外力Ｅ１
が作用するようにしである。また、他方の舌部１１から
腹部８にわたって舌部１１側を先細とする三角形の凸部
１１１を、その高さ１１＋を次第に小にし、長さｔｏを
ピッチｄ。

より大なる縦長な構造にしてブレード９がノーズ域に入
る際に内方向きに作用する外力Ｅｏが小さくなるように
しである。従って、ブレード９１に対する加振力には時
間的にずれを生じ、三角形の凸部は、反動圧力を回転方
向Ｎに逃がして、ブレードへの加振力を少なくし衝撃的
な加振も行われなくなり、振動音を低減でさる。また凸
部７ａ、１１−は縦長であって、かつ先細であることに
より整流作用が生じ風量の低下を防止でさる。むしろ、
通路抵抗が大なる場合には逆流を防止して風量アップが
得られる。また、凸部７□と凸部１１．を相対する方向
から食い違うように設けて、これらの凸部７．かのこ歯
状に連続して形状しであるので、少ない凸部面積で羽根
車との所要間隔を確保できる。このため、ノーズ６面上
での乱れも少な（風量を確保でさる。また、本実施例で
は前縁凸部７□および後縁凸部１１１の間でも、それぞ
れその長さにｍｌ、ｍｏ　の違いをもたせて、空気の流
入あるいは流出を容易にし、加振力も弱まるようにしで
あるばかりでな（、凸部７．．１１１の各々の間にでさ
る溝７ｂとｌｌｂはその長さを腹部８上で重複させであ
るので溝部７ｂ、ｌｌｂの流れによって凸部７１．１１
．上に出来る渦を早期に消滅させるため回転音をも低減
できる。本現象は、溝部７ｂと溝部７ｂ若しくは溝部１
１ｂと溝部１１ｂとによっても同じ効果がある。

第３図は舌部側からのみ前記実施例と同様な凸部１２を
設け、舌部の凸部長さｍ、に違いをもたせたものであっ
て、前記実施例に対して舌部側のみ衝撃的な加振力が加
わらないようにした製作上有利なものである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ノーズをブレードが通過するときの衝
撃的な流体加振力を弱めることができるので、羽根車の
固有振動数で生じる振動音を低減でさる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の貫流ファン装置の部分断面
図、第２図は第１図の要部斜視図、第３図は池の実施例
、第４図は従来の貫流ファン装置の断面図、第５図は第
４図の要部斜視図である。 ６・・・ノース、７ｍ　、１１ｉ・・・凸部。 １１　占萄 ￥、４図 茶　５　口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．貫流ファンに近接する面に前記貫流ファンの回転方
   向に長い凸部が複数形成されたノーズを備え、前記凸部
   が、隣り合う凸部とは上方向若しくは下方向への突出寸
   法を異にするとともにノーズの舌部側若しくは前縁側か
   ら腹部側に徐々に小さく形成されたことを特徴とする貫
   流ファン装置。