JPS6327115Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6327115Y2 JPS6327115Y2 JP6635581U JP6635581U JPS6327115Y2 JP S6327115 Y2 JPS6327115 Y2 JP S6327115Y2 JP 6635581 U JP6635581 U JP 6635581U JP 6635581 U JP6635581 U JP 6635581U JP S6327115 Y2 JPS6327115 Y2 JP S6327115Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- leading edge
- trailing edge
- wing
- generated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 3
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000008034 disappearance Effects 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は軸流送風機の翼構造に関する。
従来、軸流等の送風機の翼は第1図に示すよう
な断面形状を有している。即ち、1は翼、1aは
該翼1の前縁、1bは同じく翼1の後縁である。
な断面形状を有している。即ち、1は翼、1aは
該翼1の前縁、1bは同じく翼1の後縁である。
この翼1が回転され空気の流れ(図中矢印方
向)の中に置かれると、前縁1aから後縁1bに
かけて圧力変動を伴なつたCの擾乱渦流を有して
Aの速度境界層が発達する。Bは前縁1a近傍の
層流境界層である。
向)の中に置かれると、前縁1aから後縁1bに
かけて圧力変動を伴なつたCの擾乱渦流を有して
Aの速度境界層が発達する。Bは前縁1a近傍の
層流境界層である。
従つて、翼1回転時に発生する騒音は、速度境
界層A内に発生する擾乱渦流Cが作り出す表面圧
力波の変動や、翼表面及び後縁1bから流出する
擾乱渦流による翼まわりの循環の変化等によつて
誘起されるので、第2図に示すように翼の後縁1
bに翼回転方向に沿つて12の金網を設け、前記
擾乱渦流Cを細分化し騒音を減少させようとした
形状の翼も提案されていた。
界層A内に発生する擾乱渦流Cが作り出す表面圧
力波の変動や、翼表面及び後縁1bから流出する
擾乱渦流による翼まわりの循環の変化等によつて
誘起されるので、第2図に示すように翼の後縁1
bに翼回転方向に沿つて12の金網を設け、前記
擾乱渦流Cを細分化し騒音を減少させようとした
形状の翼も提案されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、かかる従来の翼にあつては、翼
1回転時、境界層の剥離が前縁1a近傍で始まり
そこから擾乱渦流Cが発生するから、もはや擾乱
渦流が金網12の部分を通過することは殆んどな
く翼1上面を流出して行き、前記渦流Cの細分化
という効果は期待できず、騒音が大きいという問
題があつた。
1回転時、境界層の剥離が前縁1a近傍で始まり
そこから擾乱渦流Cが発生するから、もはや擾乱
渦流が金網12の部分を通過することは殆んどな
く翼1上面を流出して行き、前記渦流Cの細分化
という効果は期待できず、騒音が大きいという問
題があつた。
また、後縁1bでも翼面上の流れが層流状態で
存在する低負荷の場合、後縁にこのような金網1
2が存在する事により、ここから擾乱波が発生
し、該擾乱波が負圧翼面上を上流に向かつて音速
で進行し、最大負圧点の存在する前縁1a近傍の
層流境界層Bに擾乱を与え、この点で層流境界層
剥離を発生させ、擾乱渦流を誘起する。従つて、
金網12の存在により、逆に騒音が増大するとい
う難点もあつた。
存在する低負荷の場合、後縁にこのような金網1
2が存在する事により、ここから擾乱波が発生
し、該擾乱波が負圧翼面上を上流に向かつて音速
で進行し、最大負圧点の存在する前縁1a近傍の
層流境界層Bに擾乱を与え、この点で層流境界層
剥離を発生させ、擾乱渦流を誘起する。従つて、
金網12の存在により、逆に騒音が増大するとい
う難点もあつた。
本考案はかかる従来の上記の如き難点に鑑みこ
れを解消すべくなされたもので、送風機の翼の前
縁部を稠密構造でかつ後縁部を非貫通性の多孔質
材で構成することにより、翼面近傍で生じる圧力
波を吸収し、もつて翼回転時の騒音を抑制した翼
を備える送風機を提供するものである。
れを解消すべくなされたもので、送風機の翼の前
縁部を稠密構造でかつ後縁部を非貫通性の多孔質
材で構成することにより、翼面近傍で生じる圧力
波を吸収し、もつて翼回転時の騒音を抑制した翼
を備える送風機を提供するものである。
以下に本考案にかかる実施例(第5図)を第3
図乃至第6図に基づいて説明する。
図乃至第6図に基づいて説明する。
第3図及び第4図は本考案(第5図)の原理を
説明するためのものであつて、2は多孔質材で構
成され3のボスに取り付けられた翼、2aはその
前縁、2bは同じく後縁である。2Aはこの翼2
が前縁2a方向に回転した時に生じる空気流(図
中矢印方向の流れ)によつて発生する速度境界層
で、翼の前縁2aから後縁2bにかけて圧力変動
を伴なつた2Cの擾乱渦流を有してなる。更に2
Bは層流境界層で、翼の前縁2aと後縁2bとの
間で該前縁2a近傍より離れた翼表面に生じる。
説明するためのものであつて、2は多孔質材で構
成され3のボスに取り付けられた翼、2aはその
前縁、2bは同じく後縁である。2Aはこの翼2
が前縁2a方向に回転した時に生じる空気流(図
中矢印方向の流れ)によつて発生する速度境界層
で、翼の前縁2aから後縁2bにかけて圧力変動
を伴なつた2Cの擾乱渦流を有してなる。更に2
Bは層流境界層で、翼の前縁2aと後縁2bとの
間で該前縁2a近傍より離れた翼表面に生じる。
かかる構成により、翼2の前縁方向回転時に該
翼面近傍に発生する擾乱渦流2Cの発生消滅に伴
ない生じる圧力波は、翼2が多孔質材で成形され
ているから、該翼2内を通過する際に空気の粘性
と該翼2との相互作用により減衰する。従つて、
翼2面上の圧圧変動は小さくなり、該翼2回転時
の騒音は低減する。
翼面近傍に発生する擾乱渦流2Cの発生消滅に伴
ない生じる圧力波は、翼2が多孔質材で成形され
ているから、該翼2内を通過する際に空気の粘性
と該翼2との相互作用により減衰する。従つて、
翼2面上の圧圧変動は小さくなり、該翼2回転時
の騒音は低減する。
また、前記金網12を備えた翼のように、迎え
角が増大して剥離点が前縁1aにある場合であつ
ても、この点から発生する渦による騒音を翼面上
で吸収してしまうので、騒音低減ができる。
角が増大して剥離点が前縁1aにある場合であつ
ても、この点から発生する渦による騒音を翼面上
で吸収してしまうので、騒音低減ができる。
第6図は本考案の実施例であつて、翼31を、
比較的擾乱渦流の発生が著しい翼の後縁部32の
みを非貫通性の多孔質構造とし、前縁部33は稠
密構造に成形して擾乱渦流の発生を抑制し騒音低
減を図つている。
比較的擾乱渦流の発生が著しい翼の後縁部32の
みを非貫通性の多孔質構造とし、前縁部33は稠
密構造に成形して擾乱渦流の発生を抑制し騒音低
減を図つている。
第6図は、翼面上に細孔をもうけ、その部分の
圧力変動をマイクロホンで検出し、負圧面及び圧
力面上の音源強度を計算した結果を示すものであ
り、○は負圧面の音源強度、△は圧力面の音源強
度、xは翼の前縁からの距離、Cは翼弦長であ
る。この第6図より、x/Cが0.3以上で翼後縁
にむけて急激に音源強度が増加しているのがわか
る。
圧力変動をマイクロホンで検出し、負圧面及び圧
力面上の音源強度を計算した結果を示すものであ
り、○は負圧面の音源強度、△は圧力面の音源強
度、xは翼の前縁からの距離、Cは翼弦長であ
る。この第6図より、x/Cが0.3以上で翼後縁
にむけて急激に音源強度が増加しているのがわか
る。
したがつて、この部分で音を効果的に吸収すれ
ば、翼から発生する騒音を著しく減らすことがで
きる。
ば、翼から発生する騒音を著しく減らすことがで
きる。
また翼の前縁部は稠密構造にしているため、翼
前縁における流れは層流状態を維持することがで
き、翼面上の乱れの発生を遅らせることができ
る。
前縁における流れは層流状態を維持することがで
き、翼面上の乱れの発生を遅らせることができ
る。
その結果、翼全体を多孔質構造にし、翼前縁か
ら流れに乱れを与える場合より減音効果が高い。
ら流れに乱れを与える場合より減音効果が高い。
第1図は従来の送風機の翼面上の空気流れの状
態を示す断面図、第2図は同上の翼の一例を示す
斜視図、第3図及び第4図は本考案の原理を説明
するための送風機の翼面上の空気流れの状態を示
す断面図、第5図は本考案の実施例を示し、第6
図は音源強度を示す図である。 2,31……翼、2A……速度境界層、2B…
…層流境界層、2C……擾乱渦流。
態を示す断面図、第2図は同上の翼の一例を示す
斜視図、第3図及び第4図は本考案の原理を説明
するための送風機の翼面上の空気流れの状態を示
す断面図、第5図は本考案の実施例を示し、第6
図は音源強度を示す図である。 2,31……翼、2A……速度境界層、2B…
…層流境界層、2C……擾乱渦流。
Claims (1)
- 翼31の前縁部33を稠密構造でかつ後縁部3
2を圧力波を吸収する非貫通性の多孔質構造で構
成したことを特徴とする送風機の翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6635581U JPS6327115Y2 (ja) | 1981-05-08 | 1981-05-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6635581U JPS6327115Y2 (ja) | 1981-05-08 | 1981-05-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57178198U JPS57178198U (ja) | 1982-11-11 |
JPS6327115Y2 true JPS6327115Y2 (ja) | 1988-07-22 |
Family
ID=29862394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6635581U Expired JPS6327115Y2 (ja) | 1981-05-08 | 1981-05-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6327115Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06100192B2 (ja) * | 1988-03-17 | 1994-12-12 | 松下電器産業株式会社 | 送風機羽根車 |
JP2585360Y2 (ja) * | 1992-04-23 | 1998-11-18 | カルソニック株式会社 | 軸流ファン |
JP2005240748A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Mitsubishi Electric Corp | 送風機 |
-
1981
- 1981-05-08 JP JP6635581U patent/JPS6327115Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57178198U (ja) | 1982-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101210696B1 (ko) | 원심팬 | |
JP3969354B2 (ja) | 遠心ファンおよびその用途 | |
JPH08219939A (ja) | 流体測定部の乱れ低減化方法および流路体 | |
JPS6327115Y2 (ja) | ||
JP3127850B2 (ja) | プロペラファン用羽根車 | |
Carolus et al. | Skewed blades in low pressure fans-a survey of noise reduction mechanisms | |
JP4873865B2 (ja) | 送風機 | |
JPH10176847A (ja) | 空気調和機用室外機 | |
JP5012836B2 (ja) | 遠心ファン | |
JP4606054B2 (ja) | 軸流ファン | |
JP3071287B2 (ja) | 送風機羽根車 | |
JPH0442559B2 (ja) | ||
JPH09166097A (ja) | フランジ付きの羽根を有するファン | |
JPH01237399A (ja) | 送風機羽根車 | |
JPH0786359B2 (ja) | プロペラファン | |
JP2540439Y2 (ja) | 軸流送風機 | |
JPH02185700A (ja) | 送風機 | |
JPH03249400A (ja) | 多翼送風機の羽根車 | |
JP2570882B2 (ja) | 二重反転式換気装置 | |
JPH06100193B2 (ja) | 送風機 | |
JPS6345491A (ja) | 貫流フアン装置 | |
JPS59183099A (ja) | 軸流フアン | |
KR100285968B1 (ko) | 원심팬용 임펠러 | |
JP2001280293A (ja) | 送風装置 | |
JPH04308399A (ja) | 送風機羽根車 |