JP2669448B2 - 遠心送風機の羽根車 - Google Patents
遠心送風機の羽根車Info
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- JP2669448B2 JP2669448B2 JP5143456A JP14345693A JP2669448B2 JP 2669448 B2 JP2669448 B2 JP 2669448B2 JP 5143456 A JP5143456 A JP 5143456A JP 14345693 A JP14345693 A JP 14345693A JP 2669448 B2 JP2669448 B2 JP 2669448B2
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- plate
- impeller
- centrifugal blower
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などの送風
機に用いる遠心送風機の羽根車に関するものである。
機に用いる遠心送風機の羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機などの送風機は生活レ
ベルの向上につれて低騒音化への要求が高まり、羽根板
の表面加工、羽根板の断面形状の翼形化など、羽根車の
最適設計がなされている。
ベルの向上につれて低騒音化への要求が高まり、羽根板
の表面加工、羽根板の断面形状の翼形化など、羽根車の
最適設計がなされている。
【0003】従来の空気調和機などの送風機に用いる遠
心送風機の羽根車としては、特開昭60−35199号
公報に示されるているものがある。
心送風機の羽根車としては、特開昭60−35199号
公報に示されるているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の遠心送風機の羽根車について説明する。
の遠心送風機の羽根車について説明する。
【0005】図6は従来の遠心送風機の羽根車の構造を
示すものである。図において1は羽根車であり、複数の
羽根板2と、羽根板2を固定した主板3と、羽根板2の
反主板側端面に固定した側板4より構成され、羽根板2
の表面の前面または一部に多数の略半球形状の凹部5を
設けている。
示すものである。図において1は羽根車であり、複数の
羽根板2と、羽根板2を固定した主板3と、羽根板2の
反主板側端面に固定した側板4より構成され、羽根板2
の表面の前面または一部に多数の略半球形状の凹部5を
設けている。
【0006】図7は図6の遠心送風機における羽根車1
の回転軸に直交するA−A´線断面を示したものであ
る。Fは、羽根板1の表面近傍を流れる気流を示すもの
である。
の回転軸に直交するA−A´線断面を示したものであ
る。Fは、羽根板1の表面近傍を流れる気流を示すもの
である。
【0007】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について、以下その動作について説明する。
車について、以下その動作について説明する。
【0008】まず、電動機(図示せず)の駆動力によっ
て羽根車1が回転すると、吸い込みベルマウス(図示せ
ず)を介して空気が羽根車1内に導入され、複数の羽根
板2間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車1か
ら外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車1が回転すると、吸い込みベルマウス(図示せ
ず)を介して空気が羽根車1内に導入され、複数の羽根
板2間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車1か
ら外に吐出され送風作用を為す。
【0009】このとき、羽根板2の表面には、多数の略
半球形状の凹部5が設けられている。これにより、羽根
板1の表面近傍を流れる気流Fが、羽根板1の表面から
剥離しようとすると、羽根板2の表面に設けた多数の略
半球形状の凹部5の内部の空気量が減少することになる
ので、略半球形状の凹部5の内部が負圧となり、剥離を
起こしかけた気流Fを引きもどして、剥離の発生を抑制
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることがで
きる。
半球形状の凹部5が設けられている。これにより、羽根
板1の表面近傍を流れる気流Fが、羽根板1の表面から
剥離しようとすると、羽根板2の表面に設けた多数の略
半球形状の凹部5の内部の空気量が減少することになる
ので、略半球形状の凹部5の内部が負圧となり、剥離を
起こしかけた気流Fを引きもどして、剥離の発生を抑制
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、羽根板2の表面に分散的に多数設けた
略半球形状の凹部5の気流Fの剥離を抑制する効果は、
略半球形状の凹部5ひとつひとつの単独の効果であるた
め、剥離を起こしかけた気流Fを羽根板2の表面へ引き
もどす略半球形状の凹部5個々の作用は、羽根板2の表
面全体としては効率的でなく、また、羽根板2の表面上
に略半球形状の凹部5を設けることは、流体摩擦抵抗の
増加につながり、羽根板2の形状を複雑にし羽根板2と
主板3との一体成形を困難にするという課題を有してい
た。
ような構成では、羽根板2の表面に分散的に多数設けた
略半球形状の凹部5の気流Fの剥離を抑制する効果は、
略半球形状の凹部5ひとつひとつの単独の効果であるた
め、剥離を起こしかけた気流Fを羽根板2の表面へ引き
もどす略半球形状の凹部5個々の作用は、羽根板2の表
面全体としては効率的でなく、また、羽根板2の表面上
に略半球形状の凹部5を設けることは、流体摩擦抵抗の
増加につながり、羽根板2の形状を複雑にし羽根板2と
主板3との一体成形を困難にするという課題を有してい
た。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、羽根板表面での
気流の剥離を抑制する効果を効率的に行い、羽根板表面
での流体摩擦抵抗の低減と、羽根板の形状を簡単なもの
として羽根板と主板との一体成形をできるようにし、送
風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることができる遠
心送風機の羽根車を提供するものである。
気流の剥離を抑制する効果を効率的に行い、羽根板表面
での流体摩擦抵抗の低減と、羽根板の形状を簡単なもの
として羽根板と主板との一体成形をできるようにし、送
風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることができる遠
心送風機の羽根車を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の遠心送風機の羽根車は、複数の羽根板と、
前記羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端
面に固定した側板とで構成され、前記羽根板の負圧面側
の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に配列した
凹部を設け、主板側から側板側にむけて前記凹部の幅と
深さを暫増させたものである。
に、本発明の遠心送風機の羽根車は、複数の羽根板と、
前記羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端
面に固定した側板とで構成され、前記羽根板の負圧面側
の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に配列した
凹部を設け、主板側から側板側にむけて前記凹部の幅と
深さを暫増させたものである。
【0013】さらに、他の発明の遠心式送風機の羽根車
は、羽根板の加圧面側の表面の全面または一部に、回転
軸と略直交に配列したリブレットを設けたものである。
は、羽根板の加圧面側の表面の全面または一部に、回転
軸と略直交に配列したリブレットを設けたものである。
【0014】
【作用】本発明の遠心式送風機の羽根車では、羽根板の
負圧面側の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に
配列した凹部を連続的に設け、且つ主板側から側板側に
むけて前記凹部の幅と深さを暫増させているので、羽根
板負圧面側表面での気流の剥離を抑制する効果は回転軸
と略平行して連続的に作用することにより効率的なもの
となり、羽根板の形状を複雑なものとすることなく、さ
らに、主板側凹部内部と側板側凹部内部との圧力差によ
り主板側から側板側への流動が生じ、側板部と主板部と
の翼間での気流の流れが均一化され、送風能力の低下・
乱流騒音の増加を抑える。
負圧面側の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に
配列した凹部を連続的に設け、且つ主板側から側板側に
むけて前記凹部の幅と深さを暫増させているので、羽根
板負圧面側表面での気流の剥離を抑制する効果は回転軸
と略平行して連続的に作用することにより効率的なもの
となり、羽根板の形状を複雑なものとすることなく、さ
らに、主板側凹部内部と側板側凹部内部との圧力差によ
り主板側から側板側への流動が生じ、側板部と主板部と
の翼間での気流の流れが均一化され、送風能力の低下・
乱流騒音の増加を抑える。
【0015】他の発明の遠心式送風機の羽根車では、羽
根板の加圧面側の表面の全面または一部に、回転軸と略
直交に配列したリブレットを設けているので、摩擦抵抗
の要因である境界層から外層に向かう気流の発生を抑制
して、乱流境界層を安定化させ、羽根板の加圧面側での
流体摩擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の増
加を抑える。
根板の加圧面側の表面の全面または一部に、回転軸と略
直交に配列したリブレットを設けているので、摩擦抵抗
の要因である境界層から外層に向かう気流の発生を抑制
して、乱流境界層を安定化させ、羽根板の加圧面側での
流体摩擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の増
加を抑える。
【0016】
【実施例】以下、本発明による遠心式送風機の羽根車の
第1の実施例について図面を参照しながら説明する。
尚、従来例と同一構成の部分については重複を避ける
為、同一の符号を付けて説明を省略する。
第1の実施例について図面を参照しながら説明する。
尚、従来例と同一構成の部分については重複を避ける
為、同一の符号を付けて説明を省略する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例における遠
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図2は図1
の遠心送風機における羽根車の回転軸に直交するB−B
´線断面、図3は図1の遠心送風機における羽根車の回
転軸に直交するC−C´線断面を示したものである。
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図2は図1
の遠心送風機における羽根車の回転軸に直交するB−B
´線断面、図3は図1の遠心送風機における羽根車の回
転軸に直交するC−C´線断面を示したものである。
【0018】図において、6は遠心送風機の羽根車であ
り、複数の羽根板7と羽根板7を固定した主板3と、羽
根板7の反主板側端面に固定した側板4より構成され、
羽根板7の負圧面側7aの表面の全面または一部に、回
転軸と略平行に配列した凹部8を設け、主板側から側板
側にむけて凹部8の幅と深さを暫増させている。
り、複数の羽根板7と羽根板7を固定した主板3と、羽
根板7の反主板側端面に固定した側板4より構成され、
羽根板7の負圧面側7aの表面の全面または一部に、回
転軸と略平行に配列した凹部8を設け、主板側から側板
側にむけて凹部8の幅と深さを暫増させている。
【0019】なお、Gは、羽根板7の負圧面側7aの表
面近傍を流れる気流を示すものである。
面近傍を流れる気流を示すものである。
【0020】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について以下その動作を説明する。
車について以下その動作を説明する。
【0021】まず、電動機(図示せず)の駆動力によっ
て羽根車6が回転すると、吸い込みベルマウス(図示せ
ず)を介して空気が羽根車6内に導入され、複数の羽根
板7間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車6か
ら外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車6が回転すると、吸い込みベルマウス(図示せ
ず)を介して空気が羽根車6内に導入され、複数の羽根
板7間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車6か
ら外に吐出され送風作用を為す。
【0022】ここで、羽根板7の負圧面側7aの表面に
回転軸と略平行に連続的に配列した凹部8を主板側から
側板側にむけて凹部8の幅と深さを暫増させているの
で、羽根板7の負圧面側7aの表面近傍を流れる気流G
が、羽根板7の表面から剥離しようとすると、羽根板7
の表面に設けた凹部8の内部の空気量が減少することに
なるので、凹部8の内部が負圧となり、剥離を起こしか
けた気流Gを引きもどして剥離の発生を抑制し、さら
に、凹部8は回転軸と略平行に連続しているので、羽根
板7表面へ引きもどされる気流Gも回転軸と略平行に連
続して発生し、効果が相乗化され安定的・効率的なもの
となり、しかも、主板側では凹部8を狭く浅くしてある
ため、羽根板7表面での流体摩擦抵抗は小さく、凹部8
内部の圧力低下も少なく、また、側板側では凹部8を広
く深くしてあるため、羽根板7表面での流体摩擦抵抗は
大きいが、凹部8内部の圧力低下が大きいため、凹部8
内部の圧力差による主板側から側板側への流動が生じ、
側板部4と主板部3との翼間での気流の流れを均一化
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、かつ、羽
根板7の形状を複雑なものとすることなく、羽根板7と
主板3との一体成形を可能とする。
回転軸と略平行に連続的に配列した凹部8を主板側から
側板側にむけて凹部8の幅と深さを暫増させているの
で、羽根板7の負圧面側7aの表面近傍を流れる気流G
が、羽根板7の表面から剥離しようとすると、羽根板7
の表面に設けた凹部8の内部の空気量が減少することに
なるので、凹部8の内部が負圧となり、剥離を起こしか
けた気流Gを引きもどして剥離の発生を抑制し、さら
に、凹部8は回転軸と略平行に連続しているので、羽根
板7表面へ引きもどされる気流Gも回転軸と略平行に連
続して発生し、効果が相乗化され安定的・効率的なもの
となり、しかも、主板側では凹部8を狭く浅くしてある
ため、羽根板7表面での流体摩擦抵抗は小さく、凹部8
内部の圧力低下も少なく、また、側板側では凹部8を広
く深くしてあるため、羽根板7表面での流体摩擦抵抗は
大きいが、凹部8内部の圧力低下が大きいため、凹部8
内部の圧力差による主板側から側板側への流動が生じ、
側板部4と主板部3との翼間での気流の流れを均一化
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、かつ、羽
根板7の形状を複雑なものとすることなく、羽根板7と
主板3との一体成形を可能とする。
【0023】以上のように本実施例によれば、羽根板7
の負圧面側7aの表面に回転軸と略平行に配列した凹部
8を連続的に設け、凹部8を主板側から側板側にむけて
幅と深さを暫増させることにより、羽根板7の負圧面側
7aの表面近傍から剥離しようとする気流Gを、連続的
に羽根板7表面へ引きもどすことによって、効果が相乗
化され安定的・効率的なものとなり、しかも、羽根板7
表面での流体摩擦抵抗を減少し、主板側凹部内部と側板
側凹部内部との圧力差により主板側から側板側への流動
が生じ、側板部4と主板部3との翼間での気流の流れが
均一化され、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、
かつ、羽根板7の形状を複雑なものとすることがない。
の負圧面側7aの表面に回転軸と略平行に配列した凹部
8を連続的に設け、凹部8を主板側から側板側にむけて
幅と深さを暫増させることにより、羽根板7の負圧面側
7aの表面近傍から剥離しようとする気流Gを、連続的
に羽根板7表面へ引きもどすことによって、効果が相乗
化され安定的・効率的なものとなり、しかも、羽根板7
表面での流体摩擦抵抗を減少し、主板側凹部内部と側板
側凹部内部との圧力差により主板側から側板側への流動
が生じ、側板部4と主板部3との翼間での気流の流れが
均一化され、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、
かつ、羽根板7の形状を複雑なものとすることがない。
【0024】従って、羽根板7の形状を複雑なものとす
ることなく、羽根板7の負圧面側7aの表面での気流の
剥離を防止するとともに、摩擦抵抗を減少し、側板部4
と主板部3との翼間での気流の流れを均一化して、送風
能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
ることなく、羽根板7の負圧面側7aの表面での気流の
剥離を防止するとともに、摩擦抵抗を減少し、側板部4
と主板部3との翼間での気流の流れを均一化して、送風
能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
【0025】以下、本発明による遠心式送風機の羽根車
の第2の実施例について図面を参照しながら説明する。
の第2の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0026】図4は、本発明の第2の実施例における遠
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図5は図4
の遠心送風機における羽根車の回転軸に平行するD−D
´線断面を示したものである。
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図5は図4
の遠心送風機における羽根車の回転軸に平行するD−D
´線断面を示したものである。
【0027】図において、第1の実施例と異なるのは、
羽根車9の羽根板10の加圧面側10aの表面に、回転
軸と略直交に配列したリブレット11を設けた点であ
る。
羽根車9の羽根板10の加圧面側10aの表面に、回転
軸と略直交に配列したリブレット11を設けた点であ
る。
【0028】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について以下その動作を説明する。
車について以下その動作を説明する。
【0029】まず、電動機(図示せず)の駆動力によっ
て羽根車9が回転すると、吸い込みベルマウス(図示せ
ず)を介して空気が羽根車9内に導入され、複数の羽根
板10間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車9
から外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車9が回転すると、吸い込みベルマウス(図示せ
ず)を介して空気が羽根車9内に導入され、複数の羽根
板10間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車9
から外に吐出され送風作用を為す。
【0030】ここで、羽根板10の加圧面側10aの表
面に回転軸と略直交に配列したリブレット11を設けて
いるので、気流の剥離が生じにくい羽根板10の加圧面
側10aでは、回転軸と略直交し気流の流れに沿った細
かい溝状のリブレット11が羽根板10の表面での気流
の流れと直交する流れを阻止することにより、乱流境界
層の粘性底層近くでの、互いに隣合い・逆回転する縦渦
の2つの運動の干渉により生じる、摩擦抵抗の要因であ
る境界層から外層に向かう気流の発生を抑制し、乱流境
界層の乱れを防止して、羽根板10の加圧面側10aで
の流体摩擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の
増加を抑える。
面に回転軸と略直交に配列したリブレット11を設けて
いるので、気流の剥離が生じにくい羽根板10の加圧面
側10aでは、回転軸と略直交し気流の流れに沿った細
かい溝状のリブレット11が羽根板10の表面での気流
の流れと直交する流れを阻止することにより、乱流境界
層の粘性底層近くでの、互いに隣合い・逆回転する縦渦
の2つの運動の干渉により生じる、摩擦抵抗の要因であ
る境界層から外層に向かう気流の発生を抑制し、乱流境
界層の乱れを防止して、羽根板10の加圧面側10aで
の流体摩擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の
増加を抑える。
【0031】以上のように本実施例によれば、気流の剥
離が生じにくい羽根車9の羽根板10の加圧面側10a
の表面に回転軸と略直交に配列したリブレット11を設
けることにより、羽根板10の加圧面側10aで、摩擦
抵抗の要因である境界層から外層に向かう気流の発生を
抑制し、乱流境界層の乱れを防止して、羽根板10の加
圧面側10aでの流体摩擦抵抗を低減し、送風能力の低
下・乱流騒音の増加を抑える。
離が生じにくい羽根車9の羽根板10の加圧面側10a
の表面に回転軸と略直交に配列したリブレット11を設
けることにより、羽根板10の加圧面側10aで、摩擦
抵抗の要因である境界層から外層に向かう気流の発生を
抑制し、乱流境界層の乱れを防止して、羽根板10の加
圧面側10aでの流体摩擦抵抗を低減し、送風能力の低
下・乱流騒音の増加を抑える。
【0032】従って、気流の剥離が生じにくい羽根板1
0の加圧面側10aの表面での流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
0の加圧面側10aの表面での流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の遠心式送風機の羽
根車は、複数の羽根板と、前記羽根板を固定した主板
と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで羽根
車を構成し、前記羽根板の負圧面側の表面の全面または
一部に、回転軸と略平行に配列した凹部を設け、主板側
から側板側にむけて前記凹部の幅と深さを暫増させるこ
とにより、前記羽根板の形状を複雑なものとすることな
く、前記羽根板の負圧面側の表面での気流の剥離の防止
を効率的に行い、かつ、側板部と主板部との翼間での気
流の流れを均一化して、送風能力の低下・乱流騒音の増
加を抑えることができる。
根車は、複数の羽根板と、前記羽根板を固定した主板
と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで羽根
車を構成し、前記羽根板の負圧面側の表面の全面または
一部に、回転軸と略平行に配列した凹部を設け、主板側
から側板側にむけて前記凹部の幅と深さを暫増させるこ
とにより、前記羽根板の形状を複雑なものとすることな
く、前記羽根板の負圧面側の表面での気流の剥離の防止
を効率的に行い、かつ、側板部と主板部との翼間での気
流の流れを均一化して、送風能力の低下・乱流騒音の増
加を抑えることができる。
【0034】さらに、羽根板の加圧面側の表面の全面ま
たは一部に、回転軸と略直交に配列したリブレットを設
けることにより、前記羽根板の加圧面側の表面での流体
摩擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を
抑えることができる。
たは一部に、回転軸と略直交に配列したリブレットを設
けることにより、前記羽根板の加圧面側の表面での流体
摩擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を
抑えることができる。
【図1】本発明の第1の実施例における遠心送風機の羽
根車の断面図
根車の断面図
【図2】図1の遠心送風機の羽根車のB−B´線要部断
面図
面図
【図3】図1の遠心送風機の羽根車のC−C´線要部断
面図
面図
【図4】本発明の第2の実施例における遠心送風機の羽
根車の断面図
根車の断面図
【図5】図4の遠心送風機の羽根車のD−D´線要部断
面図
面図
【図6】従来の遠心送風機の断面図
【図7】図6の遠心送風機の羽根車のA−A´線要部断
面図
面図
6 羽根車 7 羽根板 8 凹部 9 羽根車 10 羽根板11 リブレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−12692(JP,U) 実開 昭61−103598(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板の負圧面側の表面の全面ま
たは一部に、回転軸と略平行に配列した凹部を設け、主
板側から側板側にむけて前記凹部の幅と深さを暫増させ
た遠心送風機の羽根車。 - 【請求項2】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板の加圧面側の表面の全面ま
たは一部に、回転軸と略直交に配列したリブレットを設
けた遠心送風機の羽根車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143456A JP2669448B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機の羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143456A JP2669448B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機の羽根車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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