JPH074388A - 遠心送風機の羽根車 - Google Patents
遠心送風機の羽根車Info
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- JPH074388A JPH074388A JP14345693A JP14345693A JPH074388A JP H074388 A JPH074388 A JP H074388A JP 14345693 A JP14345693 A JP 14345693A JP 14345693 A JP14345693 A JP 14345693A JP H074388 A JPH074388 A JP H074388A
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- plate
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- centrifugal blower
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 羽根板の負圧面側の表面近傍を流れる気流
が、羽根板表面から剥離するのを防止し、送風能力の低
下・乱流騒音の増加を抑制する遠心送風機の羽根車を提
供することを目的としたものである。 【構成】 羽根板７の負圧面側７ａの表面の全面または
一部に、回転軸と略平行に配列した凹部８を構成する。
が、羽根板表面から剥離するのを防止し、送風能力の低
下・乱流騒音の増加を抑制する遠心送風機の羽根車を提
供することを目的としたものである。 【構成】 羽根板７の負圧面側７ａの表面の全面または
一部に、回転軸と略平行に配列した凹部８を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などの送風
機に用いる遠心送風機の羽根車に関するものである。
機に用いる遠心送風機の羽根車に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、空気調和機などの送風機は生活レ
ベルの向上につれて低騒音化への要求が高まり、羽根板
の表面加工、羽根板の断面形状の翼形化など、羽根車の
最適設計がなされている。
ベルの向上につれて低騒音化への要求が高まり、羽根板
の表面加工、羽根板の断面形状の翼形化など、羽根車の
最適設計がなされている。
【０００３】従来の空気調和機などの送風機に用いる遠
心送風機の羽根車としては、特開昭６０−３５１９９号
公報に示されるているものがある。
心送風機の羽根車としては、特開昭６０−３５１９９号
公報に示されるているものがある。
【０００４】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の遠心送風機の羽根車について説明する。
の遠心送風機の羽根車について説明する。
【０００５】図８は従来の遠心送風機の羽根車の構造を
示すものである。図において１は羽根車であり、複数の
羽根板２と、羽根板２を固定した主板３と、羽根板２の
反主板側端面に固定した側板４より構成され、羽根板２
の表面の前面または一部に多数の略半球形状の凹部５を
設けている。
示すものである。図において１は羽根車であり、複数の
羽根板２と、羽根板２を固定した主板３と、羽根板２の
反主板側端面に固定した側板４より構成され、羽根板２
の表面の前面または一部に多数の略半球形状の凹部５を
設けている。
【０００６】図９は図８の遠心送風機における羽根車１
の回転軸に直交するＡ−Ａ´線断面を示したものであ
る。Ｆは、羽根板１の表面近傍を流れる気流を示すもの
である。
の回転軸に直交するＡ−Ａ´線断面を示したものであ
る。Ｆは、羽根板１の表面近傍を流れる気流を示すもの
である。
【０００７】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について、以下その動作について説明する。
車について、以下その動作について説明する。
【０００８】まず、電動機（図示せず）の駆動力によっ
て羽根車１が回転すると、吸い込みベルマウス（図示せ
ず）を介して空気が羽根車１内に導入され、複数の羽根
板２間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車１か
ら外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車１が回転すると、吸い込みベルマウス（図示せ
ず）を介して空気が羽根車１内に導入され、複数の羽根
板２間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車１か
ら外に吐出され送風作用を為す。
【０００９】このとき、羽根板２の表面には、多数の略
半球形状の凹部５が設けられている。これにより、羽根
板１の表面近傍を流れる気流Ｆが、羽根板１の表面から
剥離しようとすると、羽根板２の表面に設けた多数の略
半球形状の凹部５の内部の空気量が減少することになる
ので、略半球形状の凹部５の内部が負圧となり、剥離を
起こしかけた気流Ｆを引きもどして、剥離の発生を抑制
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることがで
きる。
半球形状の凹部５が設けられている。これにより、羽根
板１の表面近傍を流れる気流Ｆが、羽根板１の表面から
剥離しようとすると、羽根板２の表面に設けた多数の略
半球形状の凹部５の内部の空気量が減少することになる
ので、略半球形状の凹部５の内部が負圧となり、剥離を
起こしかけた気流Ｆを引きもどして、剥離の発生を抑制
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることがで
きる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、羽根板２の表面に分散的に多数設けた
略半球形状の凹部５の気流Ｆの剥離を抑制する効果は、
略半球形状の凹部５ひとつひとつの単独の効果であるた
め、剥離を起こしかけた気流Ｆを羽根板２の表面へ引き
もどす略半球形状の凹部５個々の作用は、羽根板２の表
面全体としては効率的でなく、また、羽根板２の表面上
に略半球形状の凹部５を設けることは、流体摩擦抵抗の
増加につながり、羽根板２の形状を複雑にし羽根板２と
主板３との一体成形を困難にするという課題を有してい
た。
ような構成では、羽根板２の表面に分散的に多数設けた
略半球形状の凹部５の気流Ｆの剥離を抑制する効果は、
略半球形状の凹部５ひとつひとつの単独の効果であるた
め、剥離を起こしかけた気流Ｆを羽根板２の表面へ引き
もどす略半球形状の凹部５個々の作用は、羽根板２の表
面全体としては効率的でなく、また、羽根板２の表面上
に略半球形状の凹部５を設けることは、流体摩擦抵抗の
増加につながり、羽根板２の形状を複雑にし羽根板２と
主板３との一体成形を困難にするという課題を有してい
た。
【００１１】本発明は上記課題に鑑み、羽根板表面での
気流の剥離を抑制する効果を効率的に行い、羽根板表面
での流体摩擦抵抗の低減と、羽根板の形状を簡単なもの
として羽根板と主板との一体成形をできるようにし、送
風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることができる遠
心送風機の羽根車を提供するものである。
気流の剥離を抑制する効果を効率的に行い、羽根板表面
での流体摩擦抵抗の低減と、羽根板の形状を簡単なもの
として羽根板と主板との一体成形をできるようにし、送
風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることができる遠
心送風機の羽根車を提供するものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の遠心送風機の羽根車は、複数の羽根板と、
前記羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端
面に固定した側板とで構成され、前記羽根板の負圧面側
の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に配列した
凹部を設けたものである。
に、本発明の遠心送風機の羽根車は、複数の羽根板と、
前記羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端
面に固定した側板とで構成され、前記羽根板の負圧面側
の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に配列した
凹部を設けたものである。
【００１３】さらに、他の発明の遠心式送風機の羽根車
は、回転軸と略平行に配列した凹部を主板側から側板側
にむけて、前記凹部の幅と深さを暫増させたものであ
る。
は、回転軸と略平行に配列した凹部を主板側から側板側
にむけて、前記凹部の幅と深さを暫増させたものであ
る。
【００１４】また、さらに、他の発明の遠心式送風機の
羽根車は、羽根板の加圧面側の表面の全面または一部
に、リブレットを設けたものである。
羽根車は、羽根板の加圧面側の表面の全面または一部
に、リブレットを設けたものである。
【００１５】
【作用】本発明の遠心式送風機の羽根車では、羽根板の
負圧面側の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に
配列した凹部を連続的に設けているので、羽根板負圧面
側表面での気流の剥離を抑制する効果は回転軸と略平行
して連続的に作用することにより効率的なものとなり、
羽根板の形状を複雑なものとすることなく、送風能力の
低下・乱流騒音の増加を抑える。
負圧面側の表面の全面または一部に、回転軸と略平行に
配列した凹部を連続的に設けているので、羽根板負圧面
側表面での気流の剥離を抑制する効果は回転軸と略平行
して連続的に作用することにより効率的なものとなり、
羽根板の形状を複雑なものとすることなく、送風能力の
低下・乱流騒音の増加を抑える。
【００１６】他の発明の遠心式送風機の羽根車では、回
転軸と略平行に配列した凹部を主板側から側板側にむけ
て前記凹部の幅と深さを暫増させているので、羽根板負
圧面側表面での気流の剥離を抑制する効果は回転軸と略
平行して連続的に作用することにより効率的なものとな
り、羽根板の形状を複雑なものとすることなく、さら
に、主板側凹部内部と側板側凹部内部との圧力差により
主板側から側板側への流動が生じ、側板部と主板部との
翼間での気流の流れが均一化され、送風能力の低下・乱
流騒音の増加を抑える。
転軸と略平行に配列した凹部を主板側から側板側にむけ
て前記凹部の幅と深さを暫増させているので、羽根板負
圧面側表面での気流の剥離を抑制する効果は回転軸と略
平行して連続的に作用することにより効率的なものとな
り、羽根板の形状を複雑なものとすることなく、さら
に、主板側凹部内部と側板側凹部内部との圧力差により
主板側から側板側への流動が生じ、側板部と主板部との
翼間での気流の流れが均一化され、送風能力の低下・乱
流騒音の増加を抑える。
【００１７】また、他の発明の遠心式送風機の羽根車で
は、羽根板の加圧面側の表面の全面または一部に、リブ
レットを設けているので、摩擦抵抗の要因である境界層
から外層に向かう気流の発生を抑制して、乱流境界層を
安定化させ、羽根板の加圧面側での流体摩擦抵抗を低減
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
は、羽根板の加圧面側の表面の全面または一部に、リブ
レットを設けているので、摩擦抵抗の要因である境界層
から外層に向かう気流の発生を抑制して、乱流境界層を
安定化させ、羽根板の加圧面側での流体摩擦抵抗を低減
し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
【００１８】
【実施例】以下、本発明による遠心式送風機の羽根車の
第１の実施例について図面を参照しながら説明する。
尚、従来例と同一構成の部分については重複を避ける
為、同一の符号を付けて説明を省略する。
第１の実施例について図面を参照しながら説明する。
尚、従来例と同一構成の部分については重複を避ける
為、同一の符号を付けて説明を省略する。
【００１９】図１は、本発明の第１の実施例における遠
心送風機の羽根車の構造を示すものである。
心送風機の羽根車の構造を示すものである。
【００２０】図において、６は遠心送風機の羽根車であ
り、複数の羽根板７と羽根板７を固定した主板３と、羽
根板７の反主板側端面に固定した側板４より構成され、
羽根板７の負圧面側７ａの表面の全面または一部に、回
転軸と略平行に配列した凹部８を設けている。
り、複数の羽根板７と羽根板７を固定した主板３と、羽
根板７の反主板側端面に固定した側板４より構成され、
羽根板７の負圧面側７ａの表面の全面または一部に、回
転軸と略平行に配列した凹部８を設けている。
【００２１】図２は図１の遠心送風機における羽根車６
の回転軸に直交するＢ−Ｂ´線断面を示したものであ
る。Ｇは、羽根板７の負圧面側７ａの表面近傍を流れる
気流を示すものである。
の回転軸に直交するＢ−Ｂ´線断面を示したものであ
る。Ｇは、羽根板７の負圧面側７ａの表面近傍を流れる
気流を示すものである。
【００２２】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について以下その動作を説明する。
車について以下その動作を説明する。
【００２３】まず、電動機（図示せず）の駆動力によっ
て羽根車６が回転すると、吸い込みベルマウス（図示せ
ず）を介して空気が羽根車６内に導入され、複数の羽根
板７間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車６か
ら外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車６が回転すると、吸い込みベルマウス（図示せ
ず）を介して空気が羽根車６内に導入され、複数の羽根
板７間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車６か
ら外に吐出され送風作用を為す。
【００２４】ここで、羽根板７の負圧面側７ａの表面に
回転軸と略平行に配列した凹部８を連続的に設けている
ので、羽根板７の負圧面側７ａの表面近傍を流れる気流
Ｇが、羽根板７の表面から剥離しようとすると、羽根板
７の表面に設けた凹部８の内部の空気量が減少すること
になるので、凹部８の内部が負圧となり、剥離を起こし
かけた気流Ｇを引きもどして剥離の発生を抑制し、さら
に、凹部８は回転軸と略平行に連続しているので、羽根
板７表面へ引きもどされる気流Ｇも回転軸と略平行に連
続して発生し、効果が相乗化され安定的なものとなり、
効率的に送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、か
つ、羽根板７の形状を複雑なものとすることなく、羽根
板７と主板３との一体成形を可能とする。
回転軸と略平行に配列した凹部８を連続的に設けている
ので、羽根板７の負圧面側７ａの表面近傍を流れる気流
Ｇが、羽根板７の表面から剥離しようとすると、羽根板
７の表面に設けた凹部８の内部の空気量が減少すること
になるので、凹部８の内部が負圧となり、剥離を起こし
かけた気流Ｇを引きもどして剥離の発生を抑制し、さら
に、凹部８は回転軸と略平行に連続しているので、羽根
板７表面へ引きもどされる気流Ｇも回転軸と略平行に連
続して発生し、効果が相乗化され安定的なものとなり、
効率的に送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、か
つ、羽根板７の形状を複雑なものとすることなく、羽根
板７と主板３との一体成形を可能とする。
【００２５】以上のように本実施例によれば、羽根板７
の負圧面側７ａの表面に回転軸と略平行に配列した凹部
８を連続的に設けることにより、羽根板７の負圧面側７
ａの表面近傍から剥離しようとする気流Ｇを、連続的に
羽根板７表面へ引きもどすことによって、効果が相乗化
され安定的なものとなり、効率的に送風能力の低下・乱
流騒音の増加を抑え、かつ、羽根板７の形状を複雑なも
のとすることがない。
の負圧面側７ａの表面に回転軸と略平行に配列した凹部
８を連続的に設けることにより、羽根板７の負圧面側７
ａの表面近傍から剥離しようとする気流Ｇを、連続的に
羽根板７表面へ引きもどすことによって、効果が相乗化
され安定的なものとなり、効率的に送風能力の低下・乱
流騒音の増加を抑え、かつ、羽根板７の形状を複雑なも
のとすることがない。
【００２６】従って、羽根板７の形状を複雑なものとす
ることなく、羽根車７の負圧面側７ａの表面での気流の
剥離を防止し、効率的に送風能力の低下・乱流騒音の増
加を抑える。
ることなく、羽根車７の負圧面側７ａの表面での気流の
剥離を防止し、効率的に送風能力の低下・乱流騒音の増
加を抑える。
【００２７】以下、本発明による遠心式送風機の羽根車
の第２の実施例について図面を参照しながら説明する。
の第２の実施例について図面を参照しながら説明する。
【００２８】図３は、本発明の第２の実施例における遠
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図４は図３
の遠心送風機における羽根車の回転軸に直交するＣ−Ｃ
´線断面、図５は図３の遠心送風機における羽根車の回
転軸に直交するＤ−Ｄ´線断面を示したものである。
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図４は図３
の遠心送風機における羽根車の回転軸に直交するＣ−Ｃ
´線断面、図５は図３の遠心送風機における羽根車の回
転軸に直交するＤ−Ｄ´線断面を示したものである。
【００２９】図において、第１の実施例と異なるのは、
羽根車９の羽根板１０の負圧面側１０ａの表面の全面ま
たは一部に、回転軸と略平行に配列した凹部１１を主板
側から側板側にむけて凹部１１の幅と深さを暫増させた
点である。
羽根車９の羽根板１０の負圧面側１０ａの表面の全面ま
たは一部に、回転軸と略平行に配列した凹部１１を主板
側から側板側にむけて凹部１１の幅と深さを暫増させた
点である。
【００３０】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について以下その動作を説明する。
車について以下その動作を説明する。
【００３１】まず、電動機（図示せず）の駆動力によっ
て羽根車９が回転すると、吸い込みベルマウス（図示せ
ず）を介して空気が羽根車９内に導入され、複数の羽根
板１０間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車９
から外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車９が回転すると、吸い込みベルマウス（図示せ
ず）を介して空気が羽根車９内に導入され、複数の羽根
板１０間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根車９
から外に吐出され送風作用を為す。
【００３２】ここで、羽根板１０の負圧面側１０ａの表
面に回転軸と略平行に連続的に配列した凹部１１を主板
側から側板側にむけて凹部１１の幅と深さを暫増させて
いるので、羽根板１０の負圧面側１０ａの表面近傍を流
れる気流Ｈが、羽根板１０の表面から剥離しようとする
と、羽根板１０の表面に設けた凹部１１の内部の空気量
が減少することになるので、凹部１１の内部が負圧とな
り、剥離を起こしかけた気流Ｈを引きもどして剥離の発
生を抑制し、凹部１１は回転軸と略平行に連続している
ので、羽根板１０表面へ引きもどされる気流Ｈも回転軸
と略平行に連続して発生し、効果が相乗化され安定的・
効率的なものとなり、しかも、主板側では凹部１１を狭
く浅くしてあるため、羽根板１０表面での流体摩擦抵抗
は小さく、凹部１１内部の圧力低下も少なく、また、側
板側では凹部１１を広く深くしてあるため、羽根板１０
表面での流体摩擦抵抗は大きいが、凹部１１内部の圧力
低下が大きいため、凹部１１内部の圧力差による主板側
から側板側への流動が生じ、側板部４と主板部３との翼
間での気流の流れを均一化し、送風能力の低下・乱流騒
音の増加を抑える。また、羽根板１０の形状を複雑なも
のとすることなく、羽根板７と主板３との一体成形を可
能とする。
面に回転軸と略平行に連続的に配列した凹部１１を主板
側から側板側にむけて凹部１１の幅と深さを暫増させて
いるので、羽根板１０の負圧面側１０ａの表面近傍を流
れる気流Ｈが、羽根板１０の表面から剥離しようとする
と、羽根板１０の表面に設けた凹部１１の内部の空気量
が減少することになるので、凹部１１の内部が負圧とな
り、剥離を起こしかけた気流Ｈを引きもどして剥離の発
生を抑制し、凹部１１は回転軸と略平行に連続している
ので、羽根板１０表面へ引きもどされる気流Ｈも回転軸
と略平行に連続して発生し、効果が相乗化され安定的・
効率的なものとなり、しかも、主板側では凹部１１を狭
く浅くしてあるため、羽根板１０表面での流体摩擦抵抗
は小さく、凹部１１内部の圧力低下も少なく、また、側
板側では凹部１１を広く深くしてあるため、羽根板１０
表面での流体摩擦抵抗は大きいが、凹部１１内部の圧力
低下が大きいため、凹部１１内部の圧力差による主板側
から側板側への流動が生じ、側板部４と主板部３との翼
間での気流の流れを均一化し、送風能力の低下・乱流騒
音の増加を抑える。また、羽根板１０の形状を複雑なも
のとすることなく、羽根板７と主板３との一体成形を可
能とする。
【００３３】以上のように本実施例によれば、凹部１１
を主板側から側板側にむけて幅と深さを暫増させること
により、羽根板１０の負圧面側１０ａの表面近傍から剥
離しようとする気流Ｈを、連続的に羽根板１０表面へ引
きもどすことによって、効果が相乗化され安定的・効率
的なものとなり、しかも、羽根板１０表面での流体摩擦
抵抗を減少し、主板側凹部内部と側板側凹部内部との圧
力差により主板側から側板側への流動が生じ、側板部４
と主板部３との翼間での気流の流れが均一化され、送風
能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、かつ、羽根板１０
の形状を複雑なものとすることがない。
を主板側から側板側にむけて幅と深さを暫増させること
により、羽根板１０の負圧面側１０ａの表面近傍から剥
離しようとする気流Ｈを、連続的に羽根板１０表面へ引
きもどすことによって、効果が相乗化され安定的・効率
的なものとなり、しかも、羽根板１０表面での流体摩擦
抵抗を減少し、主板側凹部内部と側板側凹部内部との圧
力差により主板側から側板側への流動が生じ、側板部４
と主板部３との翼間での気流の流れが均一化され、送風
能力の低下・乱流騒音の増加を抑え、かつ、羽根板１０
の形状を複雑なものとすることがない。
【００３４】従って、羽根板７の形状を複雑なものとす
ることなく、羽根車１０の負圧面側１０ａの表面での気
流の剥離を防止と摩擦抵抗を減少し、側板部４と主板部
３との翼間での気流の流れを均一化して、送風能力の低
下・乱流騒音の増加を抑える。
ることなく、羽根車１０の負圧面側１０ａの表面での気
流の剥離を防止と摩擦抵抗を減少し、側板部４と主板部
３との翼間での気流の流れを均一化して、送風能力の低
下・乱流騒音の増加を抑える。
【００３５】以下、本発明による遠心式送風機の羽根車
の第３の実施例について図面を参照しながら説明する。
の第３の実施例について図面を参照しながら説明する。
【００３６】図６は、本発明の第３の実施例における遠
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図７は図６
の遠心送風機における羽根車の回転軸に平行するＥ−Ｅ
´線断面を示したものである。
心送風機の羽根車の構造を示すものであり、図７は図６
の遠心送風機における羽根車の回転軸に平行するＥ−Ｅ
´線断面を示したものである。
【００３７】図において、第１の実施例と異なるのは、
羽根車１２の羽根板１３の加圧面側１３ａの表面に、リ
ブレット１４を設けた点である。
羽根車１２の羽根板１３の加圧面側１３ａの表面に、リ
ブレット１４を設けた点である。
【００３８】以上のように構成された遠心送風機の羽根
車について以下その動作を説明する。
車について以下その動作を説明する。
【００３９】まず、電動機（図示せず）の駆動力によっ
て羽根車１２が回転すると、吸い込みベルマウス（図示
せず）を介して空気が羽根車１２内に導入され、複数の
羽根板１３間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根
車１２から外に吐出され送風作用を為す。
て羽根車１２が回転すると、吸い込みベルマウス（図示
せず）を介して空気が羽根車１２内に導入され、複数の
羽根板１３間を通過する際に静圧と動圧を付加され羽根
車１２から外に吐出され送風作用を為す。
【００４０】ここで、羽根板１３の加圧面側１３ａの表
面にリブレット１４を設けているので、気流の剥離が生
じにくい羽根板１３の加圧面側１３ａでは、回転軸と略
直行し気流の流れに沿った細かい溝状のリブレット１４
が羽根板１３の表面での気流の流れと直行する流れを阻
止することにより、乱流境界層の粘性底層近くでの、互
いに隣合い・逆回転する縦渦の２つの運動の干渉により
生じる、摩擦抵抗の要因である境界層から外層に向かう
気流の発生を抑制し、乱流境界層の乱れを防止して、羽
根板１３の加圧面側１３ａでの流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
面にリブレット１４を設けているので、気流の剥離が生
じにくい羽根板１３の加圧面側１３ａでは、回転軸と略
直行し気流の流れに沿った細かい溝状のリブレット１４
が羽根板１３の表面での気流の流れと直行する流れを阻
止することにより、乱流境界層の粘性底層近くでの、互
いに隣合い・逆回転する縦渦の２つの運動の干渉により
生じる、摩擦抵抗の要因である境界層から外層に向かう
気流の発生を抑制し、乱流境界層の乱れを防止して、羽
根板１３の加圧面側１３ａでの流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
【００４１】以上のように本実施例によれば、気流の剥
離が生じにくい羽根車１２の羽根板１３の加圧面側１３
ａの表面にリブレット１４を設けることにより、羽根板
１３の加圧面側１３ａで、摩擦抵抗の要因である境界層
から外層に向かう気流の発生を抑制し、乱流境界層の乱
れを防止して、羽根板１３の加圧面側１３ａでの流体摩
擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑
える。
離が生じにくい羽根車１２の羽根板１３の加圧面側１３
ａの表面にリブレット１４を設けることにより、羽根板
１３の加圧面側１３ａで、摩擦抵抗の要因である境界層
から外層に向かう気流の発生を抑制し、乱流境界層の乱
れを防止して、羽根板１３の加圧面側１３ａでの流体摩
擦抵抗を低減し、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑
える。
【００４２】従って、気流の剥離が生じにくい羽根板１
３の加圧面側１３ａの表面での流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
３の加圧面側１３ａの表面での流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑える。
【００４３】
【発明の効果】以上のように本発明の遠心式送風機の羽
根車は、複数の羽根板と、前記羽根板を固定した主板
と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで羽根
車を構成し、前記羽根板の負圧面側の表面の全面または
一部に、回転軸と略平行に配列した凹部を設けることに
より、前記羽根板の形状を複雑なものとすることなく、
前記羽根車の負圧面側の表面での気流剥離の防止を効率
的に行い、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えるこ
とができる。
根車は、複数の羽根板と、前記羽根板を固定した主板
と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで羽根
車を構成し、前記羽根板の負圧面側の表面の全面または
一部に、回転軸と略平行に配列した凹部を設けることに
より、前記羽根板の形状を複雑なものとすることなく、
前記羽根車の負圧面側の表面での気流剥離の防止を効率
的に行い、送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えるこ
とができる。
【００４４】さらに、回転軸と略平行に配列した凹部を
主板側から側板側にむけて前記凹部の幅と深さを暫増さ
せることにより、前記羽根板の形状を複雑なものとする
ことなく、前記羽根板の負圧面側の表面での気流の剥離
を防止を効率的に行い、かつ、側板部と主板部との翼間
での気流の流れを均一化して、送風能力の低下・乱流騒
音の増加を抑えることができる。
主板側から側板側にむけて前記凹部の幅と深さを暫増さ
せることにより、前記羽根板の形状を複雑なものとする
ことなく、前記羽根板の負圧面側の表面での気流の剥離
を防止を効率的に行い、かつ、側板部と主板部との翼間
での気流の流れを均一化して、送風能力の低下・乱流騒
音の増加を抑えることができる。
【００４５】また、さらに、羽根板の加圧面側の表面の
全面または一部に、リブレットを設けることにより、前
記羽根板の加圧面側の表面での流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることができ
る。
全面または一部に、リブレットを設けることにより、前
記羽根板の加圧面側の表面での流体摩擦抵抗を低減し、
送風能力の低下・乱流騒音の増加を抑えることができ
る。
【図１】本発明の第１の実施例における遠心送風機の羽
根車の断面図
根車の断面図
【図２】図１の遠心送風機の羽根車のＢ−Ｂ´線要部断
面図
面図
【図３】本発明の第２の実施例における遠心送風機の羽
根車の断面図
根車の断面図
【図４】図３の遠心送風機の羽根車のＣ−Ｃ´線要部断
面図
面図
【図５】図３の遠心送風機の羽根車のＤ−Ｄ´線要部断
面図
面図
【図６】本発明の第３の実施例における遠心送風機の羽
根車の断面図
根車の断面図
【図７】図６の遠心送風機の羽根車のＥ−Ｅ´線要部断
面図
面図
【図８】従来の遠心送風機の断面図
【図９】図８の遠心送風機の羽根車のＡ−Ａ´線要部断
面図
面図
６ 羽根車 ７ 羽根板 ８ 凹部 ９ 羽根車 １０ 羽根板 １１ 凹部 １２ 羽根車 １３ 羽根板 １４ リブレット
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板の負圧面側の表面の全面ま
たは一部に、回転軸と略平行に配列した凹部を設けた遠
心送風機の羽根車。 - 【請求項２】 回転軸と略平行に配列した凹部を主板側
から側板側にむけて前記凹部の幅と深さを暫増させた請
求項１記載の遠心送風機の羽根車。 - 【請求項３】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板の加圧面側の表面の全面ま
たは一部に、リブレットを設けた遠心送風機の羽根車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5143456A JP2669448B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機の羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5143456A JP2669448B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機の羽根車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074388A true JPH074388A (ja) | 1995-01-10 |
| JP2669448B2 JP2669448B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=15339129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5143456A Expired - Fee Related JP2669448B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機の羽根車 |
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|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2012002080A1 (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-05 | シャープ株式会社 | ファン、成型用金型および流体送り装置 |
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| CN107269579A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-10-20 | 广东美的制冷设备有限公司 | 离心风轮及具有其的空调器 |
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| JPH0512692U (ja) * | 1991-03-28 | 1993-02-19 | 太平洋工業株式会社 | ターボフアン |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP5143456A patent/JP2669448B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US9127681B2 (en) | 2009-09-09 | 2015-09-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Cross-flow fan, molding die, and fluid feeder |
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|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |