JP5338279B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、シートバックと、シートバックに取付けられるヘッドレストを備える乗物用シートに関する。
乗物用シートは、例えば、ヘッドレストをシートバックに取付けるための取付構造を有している(特許文献1参照)。取付構造は、ヘッドレストから延出するステー体と、シートバックに設けられかつステー体が入れ子状に組み付けられるサポート体を有している。ヘッドレストは、ステー体に取付けられる基部材と、基部材に対して前後動可能に連結される移動部材を有しており、移動部材を前方に移動する際に操作されるケーブルがステー体に連結されている。ケーブルをステー体に連結するために、ケーブルにはピンが設けられ、ステー体にはピンが仮係止される仮係止溝が形成され、サポート体には、本係止溝が形成されている。そしてステー体をサポート体に入れ子状に組付けることで、ピンが本係止溝に受け入れられ、ケーブルがサポート体からステー体へ係止移動する。
国際公開第2008/026362号パンフレット
しかし仮係止溝がシートバックの内部に位置している。そのためピンが仮係止溝を移動して係止溝に係止したことをシートバックの外から確認することができない。そのためケーブルが確実にステー体に連結されたことを確認することが容易でないという問題がある。そこで本発明は、サポート体とステー体の両体を入れ子状に組付けることで、ケーブルが両体の一つから他の一つへ係止移動する構造において、係止作業が確実に行われたことを視認することができる乗物用シートを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える乗物用シートであることを特徴とする。請求項1に記載によると、ピンを有するケーブルと、ステー体とサポート体の両体の一つに形成されかつピンが仮係止される仮係止溝と、両体の他の一つに形成された本係止溝とを有し、両体を入れ子状に組付けることでピンが本係止溝に受け入れられて、ケーブルが両体の一つから他の一つへ係止移動する。そしてサポート体に形成された仮係止溝または本係止溝がシートバックの上方に位置している。
したがってピンが仮係止溝を移動して本係止溝へ係止する様子がシートバックの上方において確認できる。そのためケーブルを両体の一つから他の一つへ係止させる作業を視認でき、係止作業を確実に行うことができる。
請求項に記載の発明によると、サポート体の上部に取付けられるキャップを有している。キャップは、サポート体に形成された仮係止溝または本係止溝を開口する開口部を有している。したがってサポート体の上部にキャップを取付けた状態においても、ケーブルが両体の一つから他の一つへ係止移動する様子が視認され得る。
請求項に記載の発明によると、取付構造は、一対のサポート体を有している。キャップは、開口部がサポート体間側に開口している。したがって開口部は、シートの外方から視認し難い位置に位置する。そのためキャップの開口部によってシートの美観が損なわれるおそれが少ない。
請求項に記載の発明によると、ケーブルは、ピンが設けられるインナケーブルと、該インナケーブルが挿通されかつピンが移動可能に挿通されるスリットを備えるアウタケーブルを有している。したがってインナケーブルがピンによってステー体とサポート体のいずれかに係止され、アウタケーブルがインナケーブルに対して移動し得る。
請求項に記載の発明によると、ヘッドレストは、ステーに取付けられる基部材と、基部材に対して前後動可能に連結される移動部材と、移動部材を基部材に対して前方へ付勢する付勢部材と、移動部材を基部材に対して初期位置に保持する初期位置保持機構と、アウタケーブルに連動する解除機構を有している。そして初期位置保持機構が解除機構によってロック解除されることで、移動部材が付勢部材によって前方に移動する。したがってヘッドレストは、シートに着座した使用者の頭部に近づき、使用者の鞭打ち等を抑制することができる。
本発明の実施の形態を図1〜7にしたがって説明する。乗物用シート1は、図1に示すように自動車等の乗物に搭載されるシートであって、シートクッション9とシートバック2とヘッドレスト3を有している。シートクッション9とシートバック2の間には、これらを角度調整可能に連結するリクライニング装置20が設けられている。シートバック2とヘッドレスト3の間には、ヘッドレスト3をシートバック2に取付けるための取付構造8が設けられている。
シートバック2は、図1に示すように枠状のフレーム2aと、フレーム2aに装着されるパッド2fと、パッド2fの外表面を覆う表皮2gを有している。フレーム2aは、左右一対のサイドフレーム2bと、サイドフレーム2bの上部間を連結するアッパフレーム2cと、サイドフレーム2bの下部間を連結するアンダーフレーム2dを有している。
ヘッドレスト3は、図1,2に示すように基部材10と、基部材10に対して前後動する移動部材11を有している。基部材10の左右両側には、ステー体4が取付けられる。移動部材11は、前部材11aと後部材11dを有している。前部材11aと後部材11dは、組付けられることで箱状になって基部材10を収容する。移動部材11の外周には、図示省略パッドと表皮が装着される。前部材11aと基部材10の間には、これらを相対的に移動可能に連結する連結機構22が設けられる。
連結機構22は、図2,6に示すように前部材11aと基部材10を回動可能に連結する連結リンク12と、スライド可能に連結するスライド機構23を有している。連結リンク12は、一対の連結部12aと回動軸12bを有している。連結部12aは、ピン15によって基部材10側に回動可能に連結される。回動軸12bは、前部材11aに回動可能に取付けられる。
スライド機構23は、ピン14とスライド溝10aを有している。ピン14は、前部材11aの裏面に形成された一対の突部11cに取付けられる。スライド溝10aは、基部材10の左右の壁部10bに貫通孔状に形成される。スライド溝10aは、上下および前後方向に略円弧状に延出しており、ピン14が挿通され、ピン14を移動可能に案内支持する。
基部材10には、図2,6に示すように移動部材11を後位置である初期位置(通常使用位置)に保持する初期位置保持機構24と、移動部材11を前方に付勢する付勢部材13が設けられている。付勢部材13は、コイルスプリングであって、上端部13aがピン15に係止され、下端部13bがピン14に係止される。付勢部材13は、移動部材11が初期位置に保持された状態で弾性的に伸ばされる。
初期位置保持機構24は、基部材10に回動可能に取付けられる第一フック16と第二フック17を有している。第一フック16は、付勢部材26によって時計回りに付勢されて第二フック17に係止する。第二フック17は、ピン14を保持して、移動部材11を初期位置に保持する。第一フック16が付勢部材26に抗して反時計回りに回転された場合には、第二フック17が付勢部材27によって反時計回りに回転し、ピン14を解放する。これによりピン14が付勢部材13によってスライド溝10aに沿って前上方に移動し、移動部材11が前上方に移動する。
ヘッドレスト3には、図2に示すように初期位置保持機構24を解除する解除機構25が設けられている。解除機構25は、作動ロッド18と操作軸部材19を有している。作動ロッド18は、ステー体4の軸孔4aに挿通される本体部18aと、本体部18aの上端部から下方に延出する折返し部18bを一体に有している。折返し部18bは、ステー体4の外側に配設されて先端部が操作軸部材19に係止される。
操作軸部材19は、図2に示すように筒状であって、基部材10の貫通孔10cに回動可能に取付けられる。操作軸部材19の外周面には、折返し部18bが係止されるアーム部19aと、第一フック16に当接し得る凸部19bを有している。したがって作動ロッド18が上方に移動し、操作軸部材19が回転し、凸部19bが第一フック16を押すことで、初期位置保持機構24が解除機構25によって解除され得る。
図1に示すようにシートバック2のアンダーフレーム2dには、検知装置21が取付けられる。検知装置21は、傾動部材21aとリンク21bとアーム21cを有している。傾動部材21aは、下端部を支点として上端部が前後に傾動する。リンク21bは、前端部が傾動部材21aに連結され、傾動部材21aの前後動に連動して後端部が上下動する。アーム21cは、リンク21bの後端部に連結され、リンク21bの回動に連動してピン21c1を中心に回動する。
アーム21cの先端部には、図1に示すようにケーブル7のインナケーブル7bが連結される。したがって乗物が後方から衝撃を受け、使用者の体重が慣性力によってシートバック2に加わると、傾動部材21aがその力によって後方に傾動する。そしてリンク21bの後部が上方に移動し、アーム21cが反時計回りに回動し、アーム21cがインナケーブル7bを下方に引っ張る。
ケーブル7は、図1,3に示すようにインナケーブル7bと、インナケーブル7bが挿通されるアウタケーブル7aを有している。アウタケーブル7aの下端部は、アンダーフレーム2dに取付けられる。インナケーブル7bの下端部は、アーム21cに取付けられる。アウタケーブル7aの上部には、軸中心を挟んだ両側面にスリット7a1が形成されている。スリット7a1は、上下に延出している。
インナケーブル7bの上端部には、図3に示すようにピン7cが取付けられている。ピン7cは、金属製であって、インナケーブル7bの上部に略直交している。ピン7cの両端部は、アウタケーブル7aのスリット7a1に突出して、スリット7a1によって上下に移動可能に案内支持される。ピン7cを有するケーブル7の上端部は、シートバック2とヘッドレスト3を取付けるための取付構造8に取付けられる。
取付構造8は、図3に示すように一対のブラケット2eと、各ブラケット2eに取付けられるサポート体5と、各サポート体5に取付けられるステー体4を有している。ブラケット2eは、金属製であって断面長方形の筒形状を有しており、アッパフレーム2cに取付けられる。サポート体5は、樹脂製であって筒形状を有しており、ブラケット2eに嵌合される。
サポート体5は、図3,4に示すように軸孔5aと一対の張出部5dを有している。張出部5dは、軸孔5aを挟んだサポート体5の外周面の両側位置から径方向に張出し、サポート体5の下端部から上端部近傍まで上下方向に延出している。サポート体5は、ピン7cが挿通される一対の案内溝5bと一対の仮係止溝5cを有している。案内溝5bは、軸孔5aから張出部5dに張出しており、サポート体5の下端から張出部5dに沿って上方に延出している。
仮係止溝5cは、図3,4に示すようにサポート体5の軸孔5aと外周面を貫通しており、第一スリット部5c1と第二スリット部5c2を有している。第一スリット部5c1は、案内溝5bから連続して上下方向に延出している。第二スリット部5c2は、第一スリット部5c1の上端部から曲線状に折り返して下方に延出している。サポート体5がブラケット2eに取付けられると、第二スリット部5c2は、ブラケット2eよりも上方でかつシートバック2の上方に位置する。そのため第二スリット部5c2は、シートバック2のパッド2fや表皮2gによって覆われず、外方から視認され得る。
ステー体4は、金属製であって、図2,3に示すように筒形状を有している。ステー体4の上端部は、基部材10に取付けられる。一本のステー体4の下部には、ケーブル7が係止される一対の本係止溝4bが形成される。本係止溝4bは、ステー体4の左右両側に形成されており、ステー体4の外周面と軸孔4aを貫通している。本係止溝4bは、ステー体4の下端から上方および水平方向に曲線状に延出している。
図1,3に示すようにサポート体5の上部には、キャップ6が取付けられる。キャップ6は、樹脂製であって上板部6aと、上板部6aの外周縁から下方に延びる外周部6bを有している。上板部6aは、ステー体4が挿通される貫通孔6a1を有する。外周部6bは、サポート体5の上部を覆うようにサポート体5に取付けられる。これによりキャップ6は、ステー体4周りに位置する表皮2gの端末を覆い隠す。外周部6bには、開口部6b1が形成されている。開口部6b1は、シートバック2の左右中心方向に開口している。したがってキャップ6をサポート体5に装着した状態において、仮係止溝5cが開口部6b1によって視認可能になっている。
取付構造8を組付ける場合は、予め図4に示すように、サポート体5の下方からケーブル7を挿入する。これによりピン7cが案内溝5bと仮係止溝5cに案内されて移動し、ピン7cが第二スリット部5c2に仮係止される。その結果、ケーブル7がサポート体5に脱落不能に連結される。この状態で図5に示すように、ステー体4にキャップ6を挿通せる。そしてステー体4をサポート体5に挿入する。
これにより図4,5に示すようにステー体4の本係止溝4bがピン7cを受け入れ、ピン7cが本係止溝4bに沿って移動する。ピン7cは、回転しつつ上下動して、本係止溝4bの基端部から先端部に移動する。同時にピン7cは、仮係止溝5cの第二スリット部5c2から第一スリット部5c1に移動する。これによりピン7cは、本係止溝4bに係止し、ケーブル7は、サポート体5からステー体4に係止移動する。
図1,3に示すようにステー体4をサポート体5に挿入した後、あるいはその前にキャップ6をサポート体5の上部に取付ける。ピン7cと仮係止溝5cは、シートバック2の上方に位置する。そのためピン7cが仮係止溝5cに対して移動して、ピン7cが本係止溝4bに係止する様子は、外方から視認できる。そしてヘッドレスト3が取付構造8によってシートバック2に取付けられ、ケーブル7がステー体4に係止される。
したがって検知装置21がインナケーブル7bを引っ張ると、インナケーブル7bの上端部がステー体4に連結されて移動不能になっているために、アウタケーブル7aがインナケーブル7bに対して相対的に上方に移動する。アウタケーブル7aの先端部は、上方に移動することで、ステー体4を上方に移動し、ステー体4に挿通された作動ロッド18を押し上げる。これにより初期位置保持機構24が解除されて、図6,7に示すように付勢部材13の付勢力によって移動部材11が前方に移動する。
以上のように、サポート体5に形成された仮係止溝5cが図3に示すようにシートバック2の上方に位置している。したがってピン7cが仮係止溝5cを移動して本係止溝4bへ係止する様子がシートバック2の上方において確認できる。そのためケーブル7をサポート体5からステー体4へ係止させる作業を視認でき、係止作業を確実に行うことができる。
また図3に示すようにキャップ6は、サポート体5に形成された仮係止溝5cを開口する開口部6b1を有している。したがってサポート体5の上部にキャップ6を取付けた状態においても、ケーブル7がサポート体5からステー体4へ係止移動する様子が視認され得る。
また取付構造8は、図1,3に示すように一対のサポート体5を有している。キャップ6は、開口部6b1がサポート体5間側に開口している。したがって開口部6b1は、シート1の外方から視認し難い位置に位置する。そのためキャップ6の開口部6b1によってシート1の美観が損なわれるおそれが少ない。
またヘッドレスト3は、図2,6,7に示すように初期位置保持機構24が解除機構25によってロック解除されることで、移動部材11が付勢部材13によって前方に移動する。したがってヘッドレスト3は、シート1に着座した使用者の頭部に近づき、使用者の鞭打ち等を抑制することができる。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)上記実施の形態は、サポート体5が仮係止溝5cを有し、ステー体4が本係止溝4bを有している。しかしステー体が仮係止溝を有し、サポート体が本係止溝を有する形態であっても良い。
(2)上記実施の形態では、サポート体5にステー体4が挿入されている。しかしステー体にサポート体が挿入される形態であっても良い。
(3)上記実施の形態のケーブル7は、インナケーブル7bとアウタケーブル7aを有しており、インナケーブル7bにピン7cが取付けられている。しかしアウタケーブルにピンが取付けられる形態、あるいはケーブルが一本線状であって、そのケーブルにピンが取付けられる形態であっても良い。
(4)上記実施の形態のケーブル7は、力を伝達するケーブルである。しかしケーブルが電気を流すためのケーブル等であっても良い。
(5)上記実施の形態のサポート体5とブラケット2eが別体に形成されている。しかしサポート体とブラケットが一体に形成される形態であっても良い。
(6)上記実施の形態のキャップ6とサポート体5が別体に形成されている。しかしキャップとサポート体が一体に形成される形態であっても良い。
(7)上記実施の形態の仮係止溝5cは、略全部がシートクッション2の上方に位置している。しかし仮係止溝5cの一部、例えばピン7cが仮係止される第二スリット部5c2を含む一部のみがシートクッション2の上方に位置する形態であっても良い。
乗物シートの一部の斜視図である。 ヘッドレストの分解斜視図である。 取付構造とケーブルの一部分解斜視図である。 ケーブルをサポート体に仮係止した際の取付構造とケーブルの斜視図である。 ケーブルをステー体に本係止した際の取付構造とケーブルの斜視図である。 移動部材が初期位置に保持された際のヘッドレストの断面左側面図である。 移動部材が前方位置に移動した際のヘッドレストの断面左側面図である。
符号の説明
1…乗物用シート
2…シートバック
2a…フレーム
2e…ブラケット
3…ヘッドレスト
4…ステー体
4b…本係止溝
5…サポート体
5b…案内溝
5c…仮係止溝
5c1…第一スリット部
5c2…第二スリット部
6…キャップ
6b1…開口部
7…ケーブル
7a…アウタケーブル
7a1…スリット
7b…インナケーブル
7c…ピン
8…取付構造
9…シートクッション
10…基部材
11…移動部材
12…連結リンク
13,26,27…付勢部材
20…リクライニング装置
21…検知装置
22…連結機構
23…スライド機構
24…初期位置保持機構
25…解除機構

Claims (4)

  1. ヘッドレストをシートバックに取付けるための取付構造を有し、前記取付構造が前記ヘッドレストから延出するステー体と、前記シートバックに設けられかつ前記ステー体が入れ子状に組み付けられるサポート体を有する乗物用シートであって、
    ピンを有するケーブルと、前記ステー体と前記サポート体の両体の一つに形成されかつ前記ピンが仮係止される仮係止溝と、前記両体の他の一つに形成された本係止溝とを有し、前記両体を入れ子状に組付けることで前記ピンが前記本係止溝に受け入れられて、前記ケーブルが前記両体の一つから前記他の一つへ係止移動し、
    前記サポート体に形成された前記仮係止溝または前記本係止溝が前記シートバックの上方に位置し、
    前記サポート体の上部に取付けられるキャップを有し、
    前記キャップは、前記サポート体に形成された前記仮係止溝または前記本係止溝を開口する開口部を有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項に記載の乗物用シートであって、
    取付構造は、一対のサポート体を有し、
    キャップは、開口部が前記サポート体間側に開口していることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1または2に記載の乗物用シートであって、
    ケーブルは、ピンが設けられるインナケーブルと、該インナケーブルが挿通されかつ前記ピンが移動可能に挿通されるスリットを備えるアウタケーブルを有することを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項に記載の乗物用シートであって、
    ヘッドレストは、ステーに取付けられる基部材と、前記基部材に対して前後動可能に連結される移動部材と、前記移動部材を前記基部材に対して前方へ付勢する付勢部材と、前記移動部材を前記基部材に対して初期位置に保持する初期位置保持機構と、アウタケーブルに連動する解除機構を有し、前記初期位置保持機構が前記解除機構によってロック解除されることで、前記移動部材が前記付勢部材によって前方に移動することを特徴とする乗物用シート。
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