JP5337839B2 - 自動変速機の変速操作機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ディテントプレートに弾接係合するディテントアーム、及びディテントプレートの回動に伴い移動することでパーキングアームを駆動するパーキングロッドなどを備えた自動変速機の変速操作機構に関する。
自動変速機を備えた車両には、運転者のシフトレバー操作に対応して油圧供給先を切り換えて変速を行うための変速操作機構が設けられている。この種の変速操作機構は、運転者のシフトレバー操作と連動して回動するマニュアルシャフト、該マニュアルシャフトに固定されて一体に回動するディテントプレート、ディテントプレートに弾接係合するディテントアーム、及びディテントプレートの回動に伴い移動することでパーキングアームを駆動するパーキングロッドなどを備えて構成されている。
この変速操作機構では、マニュアルシャフト及びディテントプレートがシフトレバーの操作に伴い回動すると、ディテントアームの先端に設けたディテントローラがディテントプレートのディテント部(凹凸部)に弾接係合することで、マニュアルシャフトが所定角度ずつ回動するようになっている。そして、マニュアルシャフトの回動に伴い、マニュアルシャフトに連結されたマニュアルバルブがバルブボディ内を進退移動(摺動)することで、油圧回路における作動油の供給先が切り換えられるようになっている。
また、シフトレバ−がパーキングレンジに投入されると、パーキングロッドの先端に設けたカム体がパーキングアームを駆動することで、パーキングアームが出力軸上のパーキングギヤに噛合し、出力軸がロックされるようになっている。
特開平9−142167号公報
ところで、上記のような変速操作機構では、自動変速機のケースに対して、ディテントアームの支軸部を揺動可能に支持する必要がある。従来は、ディテントアームの支軸部をケースの内面に形成した取付穴に直接取り付ける構造であった。あるいは、ケースの合わせ面において、隣接するケースの端面に設けた取付穴の間に挟み込んで取り付ける構造であった。しかしながら、これらの構造では、ケースの加工上の都合によって、ケースに形成する穴や溝の軸方向は、それらの延伸方向がケースの合わせ面から垂直に奥側へ向かう方向となる。そのため、ディテントアームの軸部を取り付ける取付穴の軸方向は、ケースの合わせ面に対して直交する方向にしか配置できない。また、ディテントアームの支軸部は、ケースの合わせ面又はその近傍に設ければならない。これらによって、ケース内におけるディテントアームの取付位置及び取付方向に制限が生じてしまうという問題があった。
また、上記のような変速操作機構が備えるプッシュロッド式のパーキングロッドは、その先端に設けたカム体をパーキングアームに対して進退移動可能な状態で保持する必要がある。そのため、パーキングロッドの先端側をガイド保持するためのガイド部が必要となる。従来構造では、ケースの合わせ面の近傍に円筒状の内面を有するガイド部を形成し、当該ガイド部にパーキングロッドの先端側を挿入させた状態で組み付けるようにしていた。
しかしながらこの構造では、やはりケースの加工上の都合や部品の取付作業の都合によって、筒状のガイド部の軸方向がケースの加工方向に限定されたり、ガイド部を設ける箇所がケースの合わせ面又はその近傍に限定されたりするという問題がある。そのため、ケース内でのパーキングロッドの取付位置や取付方向に制限が生じてしまう。
このように、従来構造では、ケース内におけるディテントアーム及びパーキングロッドの取付位置や取付方向に制限が生じてしまうため、変速操作機構の構成部品の十分なレイアウト自由度を確保できないという問題があった。また、従来構造では、上記のような配置構成上の制約によって、ディテントアーム及びディテントプレートとパーキングロッドの先端部とをケース内で互いに離れた位置に配置している。そのため、パーキングロッドの全長が長くなってしまい、パーキング機構の省スペース化の妨げになるおそれがあった。また、パーキング機構の良好な動作を確保するという点においても改善の余地があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を少なく抑えた簡単な構成で、ディテントアーム及びパーキングロッドの取付位置や取付方向の制約を少なくすることができ、ケース内における構成部品のレイアウト自由度を高めることができる自動変速機の変速操作機構を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、ケース(2)内に設置された自動変速機の変速操作機構(1)であって、シフトレバーに連動して回動するマニュアルシャフト(10)と、マニュアルシャフト(10)に固定されて該マニュアルシャフト(10)と一体に回動するディテントプレート(12)と、揺動可能な状態で軸支されて、ディテントプレート(12)に弾接係合するディテントアーム(14)と、根元側の端部(22b)がディテントプレート(12)に対して回動可能に連結されたパーキングロッド(22)と、パーキングロッド(22)の先端部(22a)に設けたカム体(23)と、カム体(23)によって駆動されることでパーキングギヤ(24)に噛合するパーキングアーム(26)と、を備えると共に、カム体(23)をパーキングアーム(26)に対する進退移動が可能な状態で保持する保持部材(30)と、ケース(2)にディテントアーム(14)を軸支するディテントアーム支持部(56)とケース(2)に保持部材(30)を固定するための固定部(58)とを一体に設けてなる固定部材(50)とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる自動変速機の変速操作機構によれば、自動変速機のケースに対してディテントアームを軸支するためのディテントアーム支持部と、ケースに対してパーキングロッド保持用の保持部材を固定するための固定部とを一体に設けてなる固定部材を備えたことで、従来構造と比較して、ケース内でのディテントアーム及びパーキングロッドの取付位置及び取付方向の制約を少なく抑えることができるので、これらのレイアウト自由度を効果的に高めることができる。
すなわち、従来構造の変速操作機構では、ディテントアームの支軸部をケースの内面に形成した穴に直接取り付けるか、あるいはケースの合わせ面の間に挟み込んで取り付けていたのに対して、本発明にかかる変速操作機構では、ケースとは別部品である固定部材を備え、当該固定部材にディテントアーム支持部(軸支部)を設けるようにした。また、従来構造では、パーキングロッドを保持するガイド部をケースの内面に一体形成することがあったが、本発明にかかる変速操作機構では、ケースとは別体のパーキングロッド用の保持部材を備えると共に、この保持部材ケースに固定するための固定部とディテントアームを軸支するためのディテントアーム支持部とを一体に設けた固定部材を備えている。
この構成により、ディテントアーム及び保持部材をケースで直接支持する必要がなくなるため、従来構造では配置できなかったケースの合わせ面から離れた奥側の位置にもディテントアーム支持部やパーキングロッドの先端部を配置できるようになる。また、これらをケースの形状や分割数(合わせ面の数)に関係なく配置できるようになる。また、ケースの加工方向とは異なる方向(例えば、ケースの加工方向に対して直交する方向)にディテントアーム支持部の軸方向を配置可能となる。これらによって、ケース内における変速操作機構の構成部品のレイアウト自由度を大幅に向上させることができる。
また、本発明にかかる変速操作機構では、ディテントアームを支持するディテントアーム支持部と、パーキングロッドの先端に設けたカム体を保持するための保持部材との両方を一の固定部材でケースに固定するように構成したことで、パーキングロッドやディテントアームの配置構成の自由度を高めながら、変速操作機構の部品点数を少なく抑えることが可能となる。したがって、自動変速機のコンパクト化、及びケース内の構成部品のレイアウト自由度を高めることが可能となる。
また、ディテントアーム及びパーキングロッドの配置に制約が少なくなることで、ディテントアーム及びディテントプレートとパーキングロッドの先端部とをケース内で互いに近接した位置に配置できるようになる。これにより、パーキングロッドの全長を短く抑えることが可能となる。したがって、パーキング機構の省スペース化を図ることができる。また、パーキング機構の良好な動作を確保することが可能となる。
また、本発明にかかる上記の変速操作機構では、保持部材(30)には、カム体(23)を内部に収容保持してなる筒状のガイド部(33)と、固定部材(50)をケース(2)に取り付けるボルトなどの固定具(41)を挿通させるワッシャー部(35)とが一体に設けられており、保持部材(30)は、ワッシャー部(35)で固定部材(50)及びケース(2)に固定されているとよい。
この構成によれば、従来は別部品として設けていたボルトなどの固定具を挿通させるワッシャーを、パーキングロッドのカム体を保持するガイド部と一体に設けたことで、変速操作機構の部品点数を少なく抑えることが可能となる。また、ワッシャー部に挿通させたボルトなどの固定具をケースに取り付けることで保持部材をケースに固定できるので、変速操作機構の組立工程の効率化を図ることができる。
また、上記の変速操作機構では、固定部材(50)に設けたディテントアーム支持部(56)の軸方向(Y)は、該固定部材(50)をケース(2)内に固定しているボルトなどの固定具(41)の軸方向(X)に対して異なる方向に設定されているとよい。
この構成によれば、固定部材をケース内に固定しているボルトなどの固定具の軸方向がケースの加工方向と一致する方向である場合に、ケースの加工方向とは異なる方向にディテントアーム支持部の軸方向を配置できるようになる。したがって、ディテントアーム支持部の軸方向がケースの加工方向に限定されないので、ディテントアームの取付方向の制約が少なくなる。これにより、従来構造と比較してケース内におけるディテントアームの取付方向の自由度を大幅に向上させることが可能となる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる自動変速機の変速操作機構によれば、部品点数を少なく抑えた簡単な構成で、ディテントアーム及びパーキングロッドの取付位置及び取付方向の制約を少なくできる。したがって、ケース内における変速操作機構の構成部品のレイアウト自由度を効果的に高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる変速操作機構を備えた自動変速機の内部構造を示す概略斜視図である。 変速操作機構の要部を示す図で、図1のA部分を示す部分拡大図である。 ケース内に取り付けた固定部材及びその周辺の詳細構成を示す図で、(a)は、固定部材及びその周辺をケースの合わせ面側から見た正面図、(b)は、固定部材及びその周辺を上方から見た平面図である。 (a)は、固定部材を示す斜視図であり、(b)は、ロッドホルダーを示す斜視図である。 パーキングロッド及びパーキングアームの動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる変速操作機構1を備えた自動変速機の内部構造を示す概略斜視図である。また、図2は、変速操作機構1の要部を示す図で、図1のA部分の拡大図である。なお、図1では、トランスミッションケース2の一部を切断した状態で示している。また、以下の説明では、上下、左右、水平方向というときは、図1に示す状態での上下、左右、水平方向を指すものとする。
図1に示す変速操作機構1は、トランスミッションケース(以下、単に「ケース」と記す。)2の内部に設置され、運転者によるシフトレバー(図示せず)の操作に連動して軸中心に回動するマニュアルシャフト10を備えると共に、マニュアルシャフト10に支持されて一体に回動するディテントプレート12と、ディテントプレート12に弾接係合するディテントアーム14とからなるディテント機構40や、ディテントプレート12に対して回動可能に連結されたパーキングロッド22と、パーキングギヤ24に噛合するパーキングアーム26などからなるパーキング機構20などを備えて構成されている。
マニュアルシャフト10は、ケース2内でその軸方向を上下方向に向けて設置されており、軸方向の中間部分には、水平に配置した平板状のディテントプレート12が固定されている。ディテントプレート12の外周には、ディテント部12aが形成されている。ディテント部12aは、シフトレバーが投入される各レンジに対応する複数の凹凸を有している。該ディテント部12aには、ディテントアーム14の先端に設けたディテントローラ15が弾接している。ディテントアーム14は、その根元側の端部に設けた支軸部16が後述する固定部材50のディテントアーム支持部56に軸支されている。ディテントアーム14及びディテントローラ15は、マニュアルシャフト10との間に架け渡したコイルバネ13の付勢力(引張力)でディテントプレート12側に付勢されている。これにより、マニュアルシャフト10の回動に伴いディテントプレート12が水平面内で回動すると、ディテントローラ15がディテント部12aの凹部に順次に係合することで、マニュアルシャフト10が所定角度ずつ回動するようになっている。上記のディテントプレート12及びディテントアーム14などでディテント機構40が構成されている。
また、ディテント機構40の側部には、パーキング機構20が設けられている。パーキング機構20は、根元側の端部22bがディテントプレート12に対して回動可能に連結されたパーキングロッド22と、パーキングロッド22の先端部22aに設けたカム体23と、カム体23によって駆動されることで出力軸3上のパーキングギヤ24に噛合するパーキングアーム26とを備えている。ディテントプレート12には、パーキングロッド22の端部22bを回動自在に連結してなる連結部12bが設けられている。パーキングロッド22は、連結部12bからパーキングアーム26の端部26aに向かって延伸する直線棒状の部材である。カム体23は、先細形状の略円柱型に形成された部分で、その先端側の側面がパーキングアーム26の端部26aに当接係合するようになっている。パーキングアーム26は、長手方向の中間部付近が支軸27を支点に揺動自在に支持されており、かつ、一方の端部26aがパーキングロッド22のカム体23に対向して配置されていて、他方の端部に設けた歯部26bが出力軸3上のパーキングギヤ24の外周に対向している。このパーキングアーム26は、支軸27周りに取り付けたねじりコイルバネ28によって、歯部26bがパーキングギヤ24から離れる側へ回動するように付勢されている。
そして、本実施形態の変速操作機構1には、カム体23を含むパーキングロッド22の先端部22a側をパーキングアーム26に対して進退移動可能な状態で保持するロッドホルダー(保持部材)30と、ケース2の内面2bにロッドホルダー30を固定するための固定部材50とを備えている。図3は、固定部材50及びその周辺の詳細構成を示す図で、(a)は、固定部材50及びその周辺をケース2の合わせ面2a側から見た正面図、(b)は、固定部材50を上方から見た平面図である。また、図4(a)は、固定部材50を示す斜視図であり、図4(b)は、ロッドホルダー30を示す斜視図である。なお、図3(a)には、ディテントプレート12及びパーキングロッド22は図示していない。
ロッドホルダー30は、略平板状の基部31と、該基部31の面と直交する方向に突出するように該基部31と一体に形成された略円筒状のガイド部33と、基部31の外周縁から同一面内で舌片状に突出する一対のタングドワッシャー部35,35とを有している。ガイド部33は、カム体23を含むパーキングロッド22の先端部22aをその内部に収容保持し、パーキングロッド22及びカム体23の進退移動をガイドする部分である。また、タングドワッシャー部35,35には、ボルト(固定具)41,41を挿通させるための挿通穴35a,35a(図4(b)参照)が形成されている。タングドワッシャー部35は、固定部材50をケース2の内面2bに取り付けるためのボルト41を挿通させるワッシャーとして機能する部分である。
固定部材50は、横方向に延びる略細片板状の本体部51と、該本体部51の一端と中間部付近とに設けた一対の挿通穴53,53と、本体部51の他端に設けた一対の支持片55,55からなるディテントアーム支持部56とを有している。挿通穴53,53は、ボルト41を挿通させるもので、本体部51の面に対して直交する方向に貫通する貫通穴である。この挿通穴53,53を含む本体部51のディテントアーム支持部56以外の部分は、ケース2にロッドホルダー30を固定するための固定部58になっている。また、本体部51における一対の挿通穴53,53の間には、ロッドホルダー30の筒状のガイド部33に対応する窪み部57が形成されている。窪み部57は、本体部51の上端面をガイド部33の内面に沿う略円弧面状に窪ませた部分である。窪み部57の上面は、本体部51の前面(ケース2の内面2b側と反対側の面)から後面(ケース2の内面2b側の面)に向かって次第に上昇するように傾斜する傾斜面57aになっている。傾斜面57aは、後述するように、パーキングアーム26に向かって移動するカム体23の側面を当接させる部分である。
また、ディテントアーム支持部56の支持片55,55は、上下に所定間隔で対向して配置された一対の細片状の部分であり、それら面は、本体部51の面と直交する上下方向を向いて配置されている。そして支持片55,55には、上下方向に貫通する軸支穴55a,55aが形成されている。この支持片55,55に設けた軸支穴55a,55aの間にディテントアーム14の支軸部16(図2及び図3参照)を取り付けることで、ケース2に対してディテントアーム14を軸支するようになっている。
このように、上記の固定部材50は、ケース2に対してディテントアーム14を軸支するディテントアーム支持部56と、ケース2にロッドホルダー30を固定するための固定部58とを一体に設けてなる部材である。
変速操作機構1では、ケース2の内面2bに固定部材50が固定されている。固定部材50は、ケース2の内面2bに形成されたボルト穴(図示せず)に締結されたボルト41で固定されている。ボルト41は、その軸方向が図1に示すケース2の加工方向(すなわち、ケース2の合わせ面2aに対して直交する方向)Xに沿って延伸する向きに取り付けられている。また、ディテントアーム14の支軸部16が軸支されている固定部材50のディテントアーム支持部56は、その軸方向Yがケース2の加工方向Xに対して直交する方向になっている。これにより、ディテントアーム14は、ケース2の加工方向Xに沿う面(ケース2の合わせ面2aに対して直交する面)内で回動自在になっている。
そして、図1及び図2に示すように、ロッドホルダー30が固定部材50を介してケース2の内面2bに取り付けられている。ロッドホルダー30及び固定部材50は、タングドワッシャー部35の挿通穴35a及び固定部材50の挿通穴53に挿通させたボルト41でケース2の内面2bに固定されている。ロッドホルダー30は、固定部材50に重ねて取り付けられており、その状態で、固定部材50の窪み部57がロッドホルダー30のガイド部33の奥側に配置されている。また、ディテントプレート12の連結部12bに連結したパーキングロッド22は、そのカム体23を含む先端部22a側の部分がロッドホルダー30のガイド部33に収容されている。そして、カム体23の先端がガイド部33の奥側に配置されたパーキングアーム26の端部26aに対向して配置されている。
また、変速操作機構1では、図1に示すように、ケース2内のマニュアルシャフト10の下方にバルブボディ60が設置されており、バルブボディ60内には、マニュアルバルブ61が収容されている。マニュアルシャフト10の下端部10bには、バルブボディ60内のマニュアルバルブ61を駆動するための駆動部11が設けられている。駆動部11は、マニュアルシャフト10の回動に伴いマニュアルシャフト10の下端部10b外周の水平面内で円周方向に沿って回動するピン状の部分である。この駆動部11は、係合用の部品65を介してマニュアルバルブ61に係合している。これにより、マニュアルシャフト10が回動することで、マニュアルバルブ61がバルブボディ60内をその軸方向に沿って進退移動するようになっている。
上記構成の変速操作機構1では、運転者が車室内のシフトレバーを操作すると、該シフトレバーの動作に連動して、マニュアルシャフト10及びディテントプレート12が回動する。その際、ディテントローラ15及びディテント部12aの作用でディテントプレート12が所定角度ずつ回動する。また、このときマニュアルシャフト10の回動に伴い駆動部11が回動することで、マニュアルバルブ61がシフトレバーの投入レンジに応じた位置に切り換えられる。これにより油圧回路における作動油の供給先が切り換えられるようになっている。
また、シフトレバーがパーキングレンジ(Pレンジ)に投入されると、パーキングロッド22の先端部22aに設けたカム体23がパーキングアーム26を駆動することで、パーキングアーム26の歯部26bが出力軸3上のパーキングギヤ24に噛合し、出力軸3がロックされるようになっている。
図5は、パーキングロッド22及びパーキングアーム26の動作を説明するための図で、パーキングロッド22のカム体23とパーキングアーム26の端部26aを示す概略の側面図(一部断面図)である。そして、同図(a),(b),(c)はそれぞれ、シフトレバーがニュートラルレンジ(Nレンジ)、リバースレンジ(Rレンジ)、パーキングレンジ(Pレンジ)にあるときのパーキングロッド22及びパーキングアーム26の状態を示している。
まず、シフトレバーがNレンジのときは、図5(a)に示すように、カム体23がロッドホルダー30のガイド部33内でパーキングアーム26に対して最も退避した位置にある。したがって、パーキングアーム26の端部26aは下降した位置にあり、図1に示すパーキングアーム26の歯部26bがパーキングギヤ24に噛合していない。一方、シフトレバーがRレンジになると、図5(b)に示すように、パーキングロッド22のカム体23がロッドホルダー30のガイド部33内でパーキングアーム26側に移動し、カム体23が固定部材50の傾斜面57aに当接して若干上方へ移動する。しかしながらこの位置では、カム体23はまだパーキングアーム26の端部26aには当接していない。そのため、パーキングアーム26の端部26aは下降した位置にあり、図1に示すパーキングアーム26の歯部26bは、パーキングギヤ24に噛合していない。
そして、シフトレバーがPレンジに投入されると、図5(c)に示すように、カム体23がロッドホルダー30のガイド部33からパーキングアーム26側に最大限に突出した状態となる。この状態では、カム体23が傾斜面57aを経て固定部材50に乗り上げている。これにより、カム体23がパーキングアーム26の端部26aを上方に押し上げることで、図1に示すパーキングアーム26がコイルバネ28の付勢力に抗して支軸27を支点に回動する。その結果、パーキングアーム26の歯部26bが出力軸3上のパーキングギヤ24に噛合することで、出力軸3がロックされる。なお、シフトレバーをPレンジから他のレンジへ移動させると、カム体23がガイド部33内へ退避することで、カム体23によって押し上げられていたパーキングアーム26の端部26aがコイルバネ28の付勢力で元の位置に自動復帰して、パーキングギヤ24に対するパーキングアーム26の噛合が解除される。
以上説明したように、本実施形態の変速操作機構1では、パーキングロッド22の先端部22a及びカム体23をパーキングアーム26に対する進退移動が可能な状態で保持するロッドホルダー30を備えると共に、ケース2に対してディテントアーム14を軸支するためのディテントアーム支持部56と、ケース2に対してロッドホルダー30を固定するための固定部58とを一体に設けてなる固定部材50を備えている。これにより、従来構造と比較して、ディテントアーム14及びパーキングロッド22の取付位置及び取付方向の制約を少なく抑えることができるので、ケース2内の変速操作機構1の構成部品のレイアウト自由度を効果的に高めることができる。
すなわち、従来構造の変速操作機構では、ディテントアームの支持軸をケースの内面に形成した穴に直接取り付けるか、あるいはケースの合わせ面の間に挟み込んで取り付けていたのに対して、本発明にかかる変速操作機構1では、ケース2とは別部品である固定部材50を備え、当該固定部材50にディテントアーム支持部56を設けるようにした。また、従来構造では、パーキングロッドを保持するガイド部をケースの内面に一体形成することがあったが、本発明にかかる変速操作機構1では、ケース2とは別体のパーキングロッド22保持用のロッドホルダー30を備えると共に、このロッドホルダー30をケース2に固定するための固定部58とディテントアーム支持部56とを一体に設けた固定部材50を備えている。
これにより、ディテントアーム14及びロッドホルダー30をケース2で直接支持する必要がなくなるため、従来構造では配置できなかったケース2の合わせ面2aから離れた奥側の位置にもディテントアーム支持部56やパーキングロッド22の先端部22aを配置できるようになる。また、これらをケース2の形状や分割数(合わせ面の数)に関係なく配置できるようになる。また、ケース2の加工方向Xとは異なる方向(例えば、ケース2の加工方向に対して直交する方向)にディテントアーム支持部56の軸方向Yを配置可能となる。これらによって、ケース2内における変速操作機構1の構成部品のレイアウト自由度を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態の変速操作機構1では、ディテントアーム14を支持するディテントアーム支持部56と、パーキングロッド22の先端部22a及びカム体23をガイド保持するためのロッドホルダー30との両方を一の固定部材50でケース2に固定するように構成したことで、パーキング機構20やディテント機構40の配置構成の自由度を高めながら、変速操作機構1の部品点数を少なく抑えることが可能となる。したがって、自動変速機のコンパクト化及びケース2内の構成部品のレイアウト自由度を高めることが可能となる。
また、ディテントアーム14及びパーキングロッド22の配置に制約が少なくなることで、ディテントアーム14とパーキングロッド22の先端部22aとをケース2内で互いに近接した位置に配置できるようになる。これにより、パーキングロッド22の全長を短く抑えることが可能となる。したがって、パーキング機構20の省スペース化を図ることができる。また、パーキング機構20の良好な動作を確保することが可能となる。
また、従来構造では、パーキングロッド及びディテントアームを支持するために、ケースの合わせ面をパーキングロッド及びディテントアームの設置位置に対応させて配置していた。そのため、ケースの分割数(合わせ面の数)が多くなる場合があった。これに対して、本実施形態の変速操作機構1では、パーキングロッド22及びディテントアーム14をケース2で直接支持する必要がないため、ケース2の分割数(合わせ面の数)を必要最小限に抑えることが可能となり、ケース2の構成の簡素化を図ることができる。具体例としては、たとえば、従来構造のケースが3点の部品(分割ケース)で構成していたのに対して、本実施形態の変速操作機構1を備えた自動変速機では、該自動変速機のケースを、図1に示すケース2を含む2点の分割ケースのみで構成することが可能となる。
また、本実施形態の変速操作機構1では、ロッドホルダー30には、カム体23を内部に収容保持してなる筒状のガイド部33と、固定部材50をケース2に取り付けるためのボルト41を挿通させるタングドワッシャー部35とが一体に設けられている。
この構成によれば、従来は別部品として設けていた固定用のボルト41を挿通させるワッシャーを、パーキングロッド22のカム体23を保持するガイド部33と一体に設けたことで、変速操作機構1の部品点数を少なく抑えることが可能となる。また、タングドワッシャー部35に挿通させたボルト41をケース2に取り付けることで、ロッドホルダー30をケース2に固定できるので、変速操作機構1の組立工程の効率化を図ることができる。
また、上記の変速操作機構1では、固定部材50に設けたディテントアーム支持部56の軸方向Yは、固定部材50をケース2内に固定しているボルト41の軸方向に対して直交する方向に設定されている。そして、本実施形態のケース2では、固定部材50をケース2内に固定しているボルト41の軸方向は、ケース2の加工方向Xと一致する方向である。したがって、ディテントアーム支持部56の軸方向Yがケース2の加工方向Xとは異なる方向となっている。このように、ディテントアーム支持部56の軸方向Yをケース2の加工方向Xとは異なる方向に設定できるので、従来構造と比較して、ケース2内におけるディテントアーム14の取付方向の自由度を大幅に向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に示したロッドホルダー30や固定部材50の具体的な形状やケース2内の取付位置及び取付方向などはいずれも一例であり、本発明にかかる保持部材や固定部材の具体的な形状等は上記実施形態に示すものには限定されない。
1 変速操作機構
2 トランスミッションケース(ケース)
10 マニュアルシャフト
12 ディテントプレート
14 ディテントアーム
15 ディテントローラ
16 支軸部
20 パーキング機構
22 パーキングロッド
23 カム体
24 パーキングギヤ
26 パーキングアーム
30 ロッドホルダー(保持部材)
31 基部
33 ガイド部
35 タングドワッシャー部
40 ディテント機構
41 ボルト(固定具)
50 固定部材
56 ディテントアーム支持部
58 固定部
60 バルブボディ
X ケースの加工方向
Y ディテントアーム支持部の軸方向

Claims (2)

  1. ケース内に設置された自動変速機の変速操作機構であって、
    シフトレバーに連動して回動するマニュアルシャフトと、
    前記マニュアルシャフトに固定されて該マニュアルシャフトと一体に回動するディテントプレートと、
    揺動可能な状態で軸支されて、前記ディテントプレートに弾接係合するディテントアームと、
    根元側の端部が前記ディテントプレートに対して回動可能に連結されたパーキングロッドと、
    前記パーキングロッドの先端部に設けたカム体と、
    前記カム体によって駆動されることでパーキングギヤに噛合するパーキングアームと、を備えると共に、
    前記カム体を前記パーキングアームに対する進退移動が可能な状態で保持する保持部材と、
    前記ケースに前記ディテントアームを軸支するディテントアーム支持部と前記ケースに前記保持部材を固定するための固定部とを一体に設けてなる固定部材と、を備え
    前記保持部材には、前記カム体を内部に収容保持してなる筒状のガイド部と、前記固定部材を前記ケースに取り付けるための固定具を挿通させるワッシャー部とが一体に設けられており、
    前記保持部材は、前記ワッシャー部で前記固定部材及び前記ケースに固定されている
    ことを特徴とする自動変速機の変速操作機構。
  2. 前記固定部材に設けた前記ディテントアーム支持部の軸方向は、該固定部材を前記ケース内に固定している固定具の軸方向に対して異なる方向に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操作機構。
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