JP5337298B2 - 2サイクルエンジンの掃気通路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダに設けられた掃気ポートとクランクケース内部のクランク室とを連通する掃気通路が、前記シリンダとクランクケースとの締め付け面を貫通して形成された2サイクルエンジンの掃気通路構造に関するものである。
2サイクルエンジンにおいては、クランクケース内に形成されたクランク室に開口する掃気通路は、該クランクケース内部を滑らかな曲路にてクランクケースとシリンダとの締付面に至り、該掃気通路を貫通して、シリンダに設けられた掃気ポートに接続されている。
図8は従来の2サイクルエンジンのクランクケース及びシリンダの分解斜視図である。また、図9は図8におけるF−F断面図であって従来の2サイクルエンジンのクランクケースのクランク軸心に直角方向の断面図、図10は図9におけるG−G方向矢視図であって、クランクケースの上面図である。また、図11は図10におけるH−H方向断面図である。
図8〜図11において、101はシリンダであり、シリンダ101内には燃焼室が形成される。シリンダ101内を往復動するピストン130と、ピストン130の往復運動を回転力に変えるためのクランク軸108が設けられている。
102はクランクケースであり、クランクケース102の内部にはクランク室106が形成される。また、140は、シリンダ101の側面部に2個対向するように設けられた掃気ポートであり、図8においてはそのうち1つのみ示している。掃気ポート140の夫々は、シリンダ101内の掃気通路104b、クランクケース102の両側面の壁内に曲線を描いて設けられた掃気通路104a、及び対をなす掃気通路入口104cを介してクランク室106と連通されている。
118は先導空気供給用の空気通路であり、掃気通路104bの途中に接続され、エアクリーナからの先導空気が空気通路118及び掃気通路104bを経て掃気ポート140に供給されるようになっている。
132はエンジン本体側と吸気系とを熱的に遮断するためのインシュレータであり、インシュレータ132はシリンダ2の側面にボルト締めされる。インシュレータ132内部の上側通路132aには先導空気供給用の空気通路が形成される。該空気通路は、掃気通路104bの途中に接続され、先導空気が空気通路118及び掃気通路104bを経て掃気ポート140に供給されるようになっている。また、インシュレータ132内部の下側通路132bにはクランク室106内に混合気を供給する混合気通路が形成される。該混合気通路は吸気ポート142を介してシリンダ101内と連通されている。
図8において、クランクケース102は、クランク軸心180に直角な前後分割面125で前後に分割された前部クランクケース102a及び後部クランクケース102bからなる。そして、該前部クランクケース102a及び後部クランクケース102bは、内部にクランク軸108等が組み込まれた後、ボルト穴126を用いて複数のボルトによって締め付けられて一体化されている。
103はクランクケース102の上部に形成された平滑なシリンダ取付面で、該シリンダ取付面103上にシリンダ101の下面103’が接触して複数のボルト114により固定される。
前部クランクケース102a及び後部クランクケース102bの内部には、前記掃気通路104a及び掃気通路入口104cが前後分割面125に関して対称に夫々形成されている。そして、該掃気通路104aの上端はシリンダ取付面103に開口している。
110はガイド部材であって、前記シリンダ取付面103の開口から挿入され、その上面がシリンダ取付面103の一部を形成するとともに、掃気通路104aに滑らかに接続される通路面が形成されている。ガイド部材110は、例えば、上面及び側部にそれぞれ突出部を設けるとともに、クランクケース102に溝を刻設し、前記に突出部を前記溝に嵌合することにより、クランクケース102に固定される。
図8〜図11に示した構造からなる掃気通路構造を備えた2サイクルエンジンにおいて、クランクケース102内部に形成されたクランク室106からの混合気は、掃気通路入口104cを介して、滑らかな曲面に形成された通路面を有するガイド部材110によりその一部を構成された掃気通路104aに導入され、滑らかな曲路に形成された該掃気通路104aを流れ、前記シリンダ内に形成される掃気通路104bを流れて掃気ポート140に供給される。従って、前記混合気は直角で曲がり等のない滑らかな曲路に形成された掃気通路104aを、流速減少等の流動損失を生ずることなく、滑らかで強い流れとなって掃気ポート140に供給されることとなる。
図8〜図11を用いて説明したガイド部材を使用した従来の2サイクルエンジンの掃気通路構造は、特許文献1に開示されている。
特許第4031602号公報
しかしながら、図8〜図11を用いて説明した特許文献1に開示されるようなガイド部材110を使用した2サイクルエンジンの掃気通路構造にあっては、前部クランクケース102a及び後部クランクケース102bをダイキャストによって製造する場合には、掃気通路形成用のスライド金型が必要となる。この場合、前記掃気通路104aを形成する部分に、シリンダ取付面103方向にスライド可能なスライド金型を挿入して金型鋳造を行い、その後前記スライド金型をシリンダ取付面103方向にスライドして抜き出して型抜きする。そして、前記スライド金型のあった部分の一部にガイド部材110を挿入して固定することで掃気通路104aを形成する。つまり、スライド金型があることにより全体の型費が高くなる。
また、前記スライド金型を使用することで、2サイクルエンジンの掃気通路を形成するための工程が増えるとともに、掃気通路の形成にかかるコストが高くなるという課題がある。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、スライド金型を使用することによって発生する製作コストを削減するため、スライド式の金型を用いることなく、シリンダに設けられた掃気ポートとクランクケース内部のクランク室とを連通する掃気通路を形成することができる2サイクルエンジンの掃気通路構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明においては、シリンダに設けられた掃気ポートとクランクケース内部に形成されたクランク室とを連通する掃気通路を備え、該掃気通路が前記シリンダとクランクケースとの締付面を貫通して形成されている2サイクルエンジンの掃気通路構造において、前記クランクケース内部で、前記クランクケース内壁面に接触して取り付けられる蓋部材を有し、前記クランクケース内壁面と前記蓋部材との接触面に前記クランク室とクランクケース上面に繋がる前記掃気通路の一部を構成する溝部を設けたことを特徴とする。
これにより、前記クランクケースをダイキャストによって製造する場合であっても、シリンダ取付面側にスライドして型抜きするスライド金型を使用する必要がない。スライド金型が不要であるので、スライド金型の制作費が不要となる。従って、2サイクルエンジンの掃気通路を構成するために必要な製作コストを削減することができる。
また、前記溝部は、前記クランクケース内壁面に凹設され設けられ、前記蓋部材は、前記溝部の開放部を塞いで、前記クランクケース内壁面に接触して取り付けられているとよい。
これにより、蓋部材には溝部を設ける必要がなく、蓋部材が汎用性のあるものとなる。そのため、蓋部材の不良時などの交換を安価に行うことができる。
また、前記溝部は、前記蓋部材に凹設されて設けられ、前記蓋部材は、前記溝部の開放部を塞いで、前記クランクケース内壁面に接触して取り付けられているとよい。
これによりスライド金型が不要であることによる製造コストの低減が実現できるとともに、クランクケースに溝部を設けないのでクランクケースを製造する際に使用する金型の形態を単純なものにすることができる。
また、前記溝部は、前記クランクケース内壁面と前記蓋部材の両方に、それぞれ凹設されて設けられ、前記蓋部材は、前記クランクケース内壁面に設けた溝部と前記蓋部材に設けた溝部それぞれの開放部が対向するように、前記クランクケースに接触して取り付けられているとよい。
これにより、スライド金型が不要であることによる製造コストの低減が実現できるとともに、蓋部材のクランクケースへの取り付け位置がクランクケース及び蓋部材それぞれに設けた溝部の位置によって決定されるため、蓋部材のクランクケースへの取り付け位置の位置決めが容易になる。
また、前記蓋部材は、前記クランクケースの対向する内壁面間に嵌合されて取付位置の位置決めがなされて、前記内壁面に取り付けられているとよい。
これにより、簡単に且つ間違いなく蓋部材とクランクケースとの位置決めを行うことができ、確実に掃気通路を形成させることができる。
本発明によれば、スライド式の金型を用いることなく、シリンダに設けられた掃気ポートとクランクケース内部のクランク室とを連通する掃気通路を形成することができる2サイクルエンジンの掃気通路構造を提供することができ、スライド金型を使用することによって発生する製作コストを削減することができる。
実施形態1に係る2サイクルエンジンの掃気通路構造を示すクランク軸心に直角方向の構成図である。 実施形態1に係る2サイクルエンジンの掃気通路が形成されるクランクケースのクランク軸心に直角方向の断面図である。 図2におけるA−A方向矢視図である。 図3におけるB−B方向断面図である。 後部クランクケース2bの斜視図である。 実施形態2に係る掃気通路周辺の概略図である。 実施形態3に係る掃気通路周辺の概略図である。 従来の2サイクルエンジンのクランクケース及びシリンダの分解斜視図である。 従来の2サイクルエンジンの掃気通路が形成されるクランクケースのクランク軸心に直角方向の断面図である。 図9におけるG−G方向矢視図である。 図10におけるH−H方向断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る2サイクルエンジンのクランクケース及びシリンダのクランク軸心に直角方向の断面図である。また、図2は本発明の実施形態1に係る2サイクルエンジンの掃気通路が形成されるクランクケースのクランク軸心に直角方向の断面図であって図3におけるC−C断面図に相当する。図3は図2におけるA−A方向矢視図、図4は図3におけるB−B方向断面図である。
クランクケース2は、クランク軸心80に直角な前後分割面25で前後に分割された前部クランクケース2a及び後部クランクケース2bからなり、前部クランクケース2a及び後部クランクケース2bは、内部にクランク軸8等が組み込まれた後、複数のボルト26によって締め付けられて一体化されている。図5は、後部クランクケース2bの斜視図であり、図3は図5におけるD−D断面図となる。
図1〜図5において、1はエンジンであり、以下に説明するように構成されている。12はシリンダであり、クランクケース2とシリンダ12とはそれぞれの締付面であるクランクケース2の上面のシリンダ取付面3、シリンダの下面3’にて、複数のボルト14によりガスケットを介して締め付けられている。また、16はシリンダ12の側部に開口した排気ポートであり、排気通路に接続されるものである。
40はシリンダ12の側部に2個対向するように設けられた掃気ポートであり、図1においてはそのうち1つのみが図示されている。掃気ポート40には、シリンダ12内に形成される掃気通路4bが接続されている。また、4cはクランクケース2内に形成されたクランク室6に開口する掃気通路入口である。4aはクランクケース2内に設けられた掃気通路であって、滑らかな曲路にて形成され、クランクケース2とシリンダ12との締付面3、3’を貫通することによりシリンダ12内の掃気通路4bと掃気通路入口4cとを接続している。この構成により、掃気ポート40は、掃気通路4b、掃気通路4a、掃気通路入口4cを介してクランク室6と連通されている。
18は先導空気供給用の空気通路であり、掃気通路4bの途中に接続され、エアクリーナ(不図示)からの先導空気が、空気通路18及び掃気通路4bを経て掃気ポート40に供給されるようになっている。
また、クランクケース2内の掃気通路4aは、以下のようにして形成されている。クランクケース2には、図3に示したように蓋部材22との接触面に、クランク軸心80方向に凹設された溝21が設けられている。溝21は、クランクケース2の内側方向に開放されており、その開放側以外の部分は、掃気通路4aを形成するように滑らかな曲路にて形成されている。
クランクケース2に設けられた溝21の開放側には、蓋部材22がクランクケース2の内壁面2cに接触して取り付けられている。蓋部材22は、溝21の開放側を塞いで、クランクケース2の内壁面に接触して取り付けられており、ボルトなどの固定部材23でクランクケース2に固定されている。
また、クランクケース2には溝21が設けられる内壁面2cの両端に、対向する2つの内壁面2dが形成されており、蓋部材22は、2つの内壁面2d間に嵌合している。蓋部材22を対向する2つの内壁面2d間に嵌合させることで、蓋部材22の取付位置が決定される。
このようにして、クランクケース2にクランク軸心80方向に凹設された溝21の開放側を蓋部材22で塞ぐことによって、溝21と蓋部材22によって通路が形成され、該通路が掃気通路4aとなる。
図1〜図5に示した構成からなる掃気通路構造を備えた2サイクルエンジンでは、クランクケース2内部に形成されたクランク室6からの混合気は、掃気通路入口4cを介して、滑らかな曲面に形成された掃気通路4aに導入され、該掃気通路4a及び掃気通路4bを流れて掃気ポート40に供給される。従って、前記混合気は直角な曲がり等のない滑らかな曲路に形成された掃気通路4aを、流速減少等の流動損失を生ずることなく、滑らかで強い流れとなって掃気ポート9に供給されることとなる。
かかる実施形態1によれば、クランクケース2内の掃気通路4aは、クランクケース2の蓋部材22との接触面2cに設けられた溝21と、蓋部材22とによって構成されている。そのため、後部クランクケース2bは、溝部21が形成されるような金型を使用して金型鋳造を行い、その後前後分割面25側から蓋部22を溝21の開放側を塞いで後部クランクケース2bの内壁面2cに接触させてボルト23によって固定することによって製造することができる。前部クランクケース2aも後部クランクケース2bと同様に製造し、その後前部クランクケース2aと後部クランクケース2bをボルト26によって締め付けて一体化することでクランクケース2が完成する。
よって、クランクケースをダイキャストによって製造する場合であっても掃気通路4aを形成するためにシリンダ12とはそれぞれの締付面であるクランクケース2の上面のシリンダ取付面3側にスライドして型抜きするスライド金型を使用する必要がない。
従って、スライド金型を使用する必要がないため、スライド金型の制作費が不要となる。よって、2サイクルエンジンの掃気通路を構成するために必要な製作コストを削減することができる。
また、蓋部材22を設けることで、クランクケース2内部のスペースの一部が蓋部材22によって埋められる。クランクケース2内部のスペースが極端に大きいと、クランクケース2の圧縮比の低下が発生するが、蓋部材22を設けることで該圧縮比の低下を防止することができる。
(実施形態2)
図6は実施形態2に係るクランクケースに設けられる掃気通路周辺の上面図であり、実施形態2における、実施形態1で図3に示したE部の拡大図に相当する部分である。実施形態2においては、掃気通路4aの構成以外は図1〜図5を用いて説明した実施形態1と同じである。
実施形態2においては、クランクケース2には溝部が設けられておらず、蓋部材22のクランクケース内壁面との接触面にクランク軸心80方向に凹設された溝21aが設けられている。溝21aは、蓋部材22と接触するクランクケース2の内壁面2cと対向する面側が開放されており、その開放側以外の部分は、掃気通路4aを形成するように滑らかな曲線にて形成されている。
蓋部材22に設けられた溝21aの開放側は、クランクケース2の内壁面に接触して取り付けられる。蓋部材22は、溝21aの開放側を塞いで、クランクケース2の内壁面に接触して取り付けられており、ボルトなどの固定部材で位置決めされてクランクケース2の内壁面2cに固定されている。
このようにして、蓋部材22に設けた溝21aの開放側をクランクケース2の内壁面2cで塞ぐことによって、溝21aとクランクケース2の内壁面2cによって通路が形成され、該通路が掃気通路4aとなる。
実施形態2にて図6を用いて説明したように、クランクケース2ではなく、蓋部材22に溝部21aを設けることもできる。
これにより実施形態1と同様にスライド金型が不要であることによる製造コストの低減が実現できるとともに、クランクケースを製造する際に使用する金型の形態を単純なものにすることができる。
(実施形態3)
図7は実施形態3に係るクランクケースに設けられる掃気通路周辺の上面図であり、実施形態3における、実施形態1で図3に示したA部の拡大図に相当する部分である。実施形態3においては、掃気通路4aの構成以外は図1〜図5を用いて説明した実施形態1と同じである。
実施形態3においては、クランクケース2の蓋部材22との接触面及び蓋部材22のクランクケース内壁面との接触面の両方に、クランク軸心80方向に凹設された溝21b、21cが設けられている。溝21bは、蓋部材22との接触面であるクランクケース2の内壁面2cが開放されている。また、溝21cは、蓋部材22のクランクケース2との接触面が開放されている。溝21bと溝21cとのそれぞれの開放側を対向させてクランクケース2の内壁面と蓋部材22とを接触して取り付けることで、溝21bと溝21cにより滑らかな曲線の掃気通路4aが形成されるように、溝21b及び溝21cはそれぞれクランクケース2、蓋部材22に設けられている。
蓋部材22は、クランクケース2の内壁面に取り付けられ、ボルトなどの固定部材で位置決めされてクランクケース2に固定されている。
このようにして、クランク軸心80方向でクランクケース2、蓋部材22に設けた溝21b、21cを対向させることによって、溝21bと溝21cによって通路が形成され、該通路が掃気通路4aとなる。
実施形態3にて図7を用いて説明したように、クランクケース2及び蓋部材22の両方に溝部を設けることもできる。
これにより、実施形態1と同様にスライド金型が不要であることによる製造コストの低減が実現できることに加えて、蓋部材21bのクランクケース2への取り付け位置が溝部21b、21cの位置によって決定されるため、蓋部材22のクランクケース2への取り付け位置の位置決めが容易になる。
スライド式の金型を用いることなく、シリンダに設けられた掃気ポートとクランクケース内部のクランク室とを連通する掃気通路を形成することができる2サイクルエンジンの掃気通路構造として利用することができる。

Claims (5)

  1. シリンダに設けられた掃気ポートとクランクケース内部に形成されたクランク室とを連通する掃気通路を備え、該掃気通路が前記シリンダとクランクケースとの締付面を貫通して形成されている2サイクルエンジンの掃気通路構造において、
    前記クランクケース内部で、クランクケース内壁面に接触して取り付けられる蓋部材を有し、
    前記クランクケース内壁面と前記蓋部材との接触面に前記クランク室とクランクケース上面に繋がる前記掃気通路の一部を構成する溝部を設けたことを特徴とする2サイクルエンジンの掃気通路構造。
  2. 前記溝部は、前記クランクケース内壁面に凹設されて設けられ、
    前記蓋部材は、前記溝部の開放部を塞いで、前記クランクケース内壁面に接触して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジンの掃気通路構造。
  3. 前記溝部は、前記蓋部材に凹設されて設けられ、
    前記蓋部材は、前記溝部の開放部を塞いで、前記クランクケース内壁面に接触して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジンの掃気通路構造。
  4. 前記溝部は、前記クランクケース内壁面と前記蓋部材の両方に、それぞれ凹設されて設けられ、
    前記蓋部材は、前記クランクケース内壁面に設けた溝部と前記蓋部材に設けた溝部それぞれの開放部が対向するように、前記クランクケース内壁面に接触して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジンの掃気通路構造。
  5. 前記蓋部材は、前記クランクケースの対向する内壁面間に嵌合されて取付位置の位置決めがなされて、前記内壁面に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の2サイクルエンジンの掃気通路構造。
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