JP5334766B2 - 加熱調理器及び加熱調理システム - Google Patents

加熱調理器及び加熱調理システム Download PDF

Info

Publication number
JP5334766B2
JP5334766B2 JP2009208448A JP2009208448A JP5334766B2 JP 5334766 B2 JP5334766 B2 JP 5334766B2 JP 2009208448 A JP2009208448 A JP 2009208448A JP 2009208448 A JP2009208448 A JP 2009208448A JP 5334766 B2 JP5334766 B2 JP 5334766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
information
recipe
interrupted
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009208448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011058715A (ja
Inventor
平野  誠一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009208448A priority Critical patent/JP5334766B2/ja
Publication of JP2011058715A publication Critical patent/JP2011058715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334766B2 publication Critical patent/JP5334766B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、本発明は、マイクロ波、電気ヒータ等の熱源を有して、加熱室内の被加熱物を加熱調理する加熱調理器、及び該加熱調理器を備える加熱調理システムに関する。
近年、熱源にマイクロ波及び/又は電気ヒータを用いる加熱調理器の普及が進んでいる。加熱調理器の中でも特に業務用においては、予め記憶された複数のレシピ(被加熱物の種類と量に応じた加熱時間及び加熱出力の組み合わせ)から被加熱物に適したレシピを選択して簡単に調理できることが重視されており、更に、強力な火力で短時間のうちに調理を終えることができるように考慮されたものが提供されている。
例えば、特許文献1では、使用者が設定した調理時間、食品の仕上り温度及びマイクロ波出力を記憶し、記憶内容を調理プログラムとして呼び出すことが可能な電子レンジが開示されている。また、特許文献2では、独立した冷却経路を有する2つのマグネトロンを備えた電子レンジが開示されており、更には、一方のマグネトロンが故障停止した場合に、他方のマグネトロンで加熱時間を倍加させることによって調理を継続できる電子レンジも提供されている。
実開昭56−170602号公報 特開平5−322187号公報
しかしながら、上述した調理プログラム、即ちレシピに基づく調理が、電子レンジの故障によって中断された場合、従来の電子レンジでは、どのレシピに基づく調理がどのステップで中断されたのか、といった調理の経過を特定できる情報が得られないため、同等の機能を有する他の電子レンジに被調理物を移して調理を引き継ぐことは困難であった。
また、2つのマグネトロンを備える電子レンジの一方のマグネトロンが故障した場合に他方のマグネトロンで調理を継続させるとしても、単位時間当たりの加熱量が不足して調理が失敗に終わることがあった。以上のようなことから、調理が中断された被調理物を廃棄せざるを得なくなった場合、顧客への料理の提供が遅れ、顧客の信頼を失う事態にもなりかねなかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レシピに基づく調理が中断された場合であっても、他の加熱調理器に被加熱物を移して調理を完遂させることが可能な加熱調理器、及び該加熱調理器を備える加熱調理システムを提供することにある。
本発明に係る加熱調理器は、加熱手段で被加熱物を加熱するための1又は複数の加熱ステップからなるレシピの設定を受け付ける受付手段と、設定されたレシピに係る情報を表示する表示手段とを備える加熱調理器において、設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、前記表示手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報に、該加熱ステップにおける加熱済みの度合いを含めて表示するようにしてあり、前記加熱手段による加熱が停止している場合、前記受付手段は、レシピ及び加熱ステップを特定するための情報の設定を受け付けるようにしてあり、前記受付手段は、前記情報の設定を受け付けた場合、加熱の開始を受け付けるようにしてあり、前記受付手段が前記情報の設定を受け付けてから、前記加熱の開始を受け付けるまでの時間を計時する手段と、該手段が計時した時間に応じて、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを低下させる低下手段とを備え、前記受付手段が前記加熱の開始を受け付けた場合、前記加熱手段は、前記低下手段が低下させた加熱済みの度合いに応じて、設定された情報によって特定された加熱ステップから、設定された情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあることを特徴とする。
た、本発明に係る加熱調理器は、前記加熱手段による加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、該計時手段が計時した時間の経過に応じて、前記表示手段が表示する情報に含まれる加熱済みの度合いが低下するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理器は、前記加熱手段による加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、前記表示手段が表示する情報は、前記計時手段が計時した時間を含み、前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを設定された情報に含まれる時間の経過に応じて低下させるようにしてあり、低下させた加熱済みの度合いに応じて、前記加熱手段が加熱ステップの途中から前記レシピに基づく加熱を開始するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、情報を送信する送信手段を有する前述した発明の何れか1つに係る一の加熱調理器と、送信された情報を受信する受信手段を有する前述した発明の何れか1つに係る他の加熱調理器とを備える加熱調理システムであって、前記一の加熱調理器に設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、前記送信手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報を送信するようにしてあり、前記他の加熱調理器は、受信手段が受信した情報によって特定された加熱ステップから、前記情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、情報を着脱可能な記録媒体に記録する記録手段を有する前述した発明の何れか1つに係る一の加熱調理器と、前記記録媒体に記録された情報を読み出す読出手段を有する前述した発明の何れか1つに係る他の加熱調理器とを備える加熱調理システムであって、前記一の加熱調理器に設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、前記記録手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報を記録するようにしてあり、前記他の加熱調理器は、読出手段が読み出した情報によって特定された加熱ステップから、前記情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、加熱手段で被加熱物を加熱するための1又は複数の加熱ステップからなるレシピの設定を受け付ける受付手段と、設定されたレシピに係る情報を表示する表示手段とを有する複数の業務用の加熱調理器を備える加熱調理システムにおいて、一の加熱調理器は、設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、前記表示手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報に、該加熱ステップにおける加熱済みの度合いを含めて表示し、且つ、表示する情報に含まれる加熱済みの度合いを、前記計時手段が計時した時間の経過に応じて低下させるようにしてあり、他の加熱調理器は、前記加熱手段による加熱が停止している場合、前記受付手段は、レシピ及び加熱ステップを特定するための情報の設定を受け付けるようにしてあり、前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、前記加熱手段は、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いに応じて、設定された情報によって特定された加熱ステップから、設定された情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、加熱手段で被加熱物を加熱するための1又は複数の加熱ステップからなるレシピの設定を受け付ける受付手段と、設定されたレシピに係る情報を表示する表示手段とを有する複数の業務用の加熱調理器を備える加熱調理システムにおいて、一の加熱調理器は、設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、前記表示手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報に、該加熱ステップにおける加熱済みの度合い及び前記計時手段が計時した時間を含めて表示するようにしてあり、他の加熱調理器は、前記加熱手段による加熱が停止している場合、前記受付手段は、レシピ及び加熱ステップを特定するための情報の設定を受け付けるようにしてあり、前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを設定された情報に含まれる時間の経過に応じて低下させるようにしてあり、低下させた加熱済みの度合いに応じて、前記加熱手段が、設定された情報によって特定された加熱ステップから、設定された情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、前記一の加熱調理器は、前記被加熱物が収容された加熱室の扉が開いていることを検出する手段を備え、該手段が開いていることを検出した場合、前記計時手段が計時した時間が増大するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、前記一の加熱調理器は、前記表示手段が表示する情報に含まれる加熱済みの度合いは、加熱が中断された時の加熱ステップにおける総加熱時間に対する加熱済み時間の割合であることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、前記一の加熱調理器は、前記表示手段が表示する情報に含まれる加熱済みの度合いは、加熱が中断された時の加熱ステップにおける加熱済み時間であることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱調理システムは、前記他の加熱調理器は、前記被加熱物の温度を検出する検出手段を備え、前記表示手段が表示する情報は、加熱が中断された時に前記検出手段が検出した温度を含み、前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、前記加熱手段が加熱を開始する時に前記検出手段が検出した温度が、設定された情報に含まれる温度より所定温度以上低いか否かを判定する手段と、該手段が低いと判定した場合、所定の警告を報知する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、加熱が中断された時のレシピと加熱ステップとを特定する情報を表示する一方で、加熱が停止している場合にレシピと加熱ステップとを特定するための情報の設定を受け付け、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップから加熱を開始する。
これにより、加熱が中断された一の加熱調理器から被加熱物を他の加熱調理器に移し、一の加熱調理器に表示された情報を他の加熱調理器に設定することとした場合は、前記情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップから調理が再開される。
本発明にあっては、加熱が中断された場合に表示される情報に、中断された時の加熱ステップにおける加熱済みの度合いが含まれており、レシピと加熱ステップとを特定するための情報の設定を受け付けた場合に、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップのうち、前記情報に含まれて設定された加熱済みの度合いに応じた中途の処理位置から加熱を開始する。
これにより、中断された加熱ステップについては、例えば、総加熱時間から加熱済みの度合いに見合うだけの加熱時間を差し引いて加熱が再開される。
本発明にあっては、加熱が中断された時を起点とする時間の経過に応じて、表示手段に表示された情報に含まれる加熱済みの度合いが低下する。
つまり、加熱が中断された時から時間が経過するほど、表示された情報に含まれる加熱済みの度合いが低くなるように、表示されるべき情報を更新する。
本発明にあっては、加熱が中断された場合に表示される情報に、中断された時の加熱ステップにおける加熱済みの度合いと、加熱が中断された時を起点に計時した時間とが含まれており、レシピと加熱ステップとを特定するための情報の設定を受け付けた場合に、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップについて、前記情報に含まれて設定された加熱済みの度合いを、同様に設定された時間の経過に応じて低下させ、低下させた加熱済みの度合いに応じた中途の処理位置から加熱を開始する。
これにより、中断された加熱ステップについては、例えば、総加熱時間から、設定された時間に応じて低下させた加熱済みの度合いに見合うだけの加熱時間を差し引いて加熱が再開される。
本発明にあっては、被加熱物が収容された加熱室の扉が開いていることを検出した場合、検出している間に計時した時間が増大するようにして、実際の時間より長い時間を計時したかのように扱う。
これにより、加熱が中断された時から時間が経過した場合、加熱室の扉が開いているときは、閉じているときと比較して、表示される加熱済みの度合い(又は計時された時間)が、より速く低下する(又は増大する)。
本発明にあっては、中断された加熱ステップの総加熱時間に対する加熱済み時間の割合が、加熱済みの度合いとして、表示される情報に含まれる。
この場合、各加熱ステップの総加熱時間は、レシピの一部として記憶されているため、前記割合を掛け合わせて加熱が中断されるまでの加熱済み時間が算出される。これにより、加熱済みの度合いが加熱済み時間に対応付けられる。
本発明にあっては、中断された加熱ステップの加熱済み時間が、加熱済みの度合いとして、表示される情報に含まれる。
これにより、加熱済みの度合いが加熱済み時間に対応付けられる。
本発明にあっては、レシピと加熱ステップとを特定するための情報の設定を受け付けた時から計時した時間に応じて、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを低下させ、更に、加熱の開始を受け付けた場合に、低下させた加熱済みの度合いに応じた中途の処理位置から加熱を開始する。
これにより、中断された加熱ステップについては、例えば、情報の設定を受け付けてから加熱の開始を受け付けるまでの時間に比例する時間を差し引いて加熱が再開される。
本発明にあっては、加熱が中断された場合に表示される情報に、中断された時の被加熱物の温度が含まれており、レシピと加熱ステップとを特定するための情報の設定を受け付けた場合、加熱を開始するときに、被加熱物の温度が前記情報に含まれて設定された温度より所定温度以上低いときは、警報を報知する。
これにより、加熱が再開できないほど被加熱物の温度が低下している場合に警報が報知される。
本発明にあっては、一の加熱調理器に設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報が送信され、前記情報を受信した他の加熱調理器が、前記情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始する。
これにより、一の加熱調理器が加熱中に故障した場合であっても、他の加熱調理器に加熱が引き継がれる。
本発明にあっては、一の加熱調理器に設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報が着脱可能な記録媒体に記録され、前記記録媒体に記録された情報を読み出した他の加熱調理器が、前記情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始する。
これにより、使用者が一の加熱調理器から他の加熱調理器へ記録媒体を差し替えることとした場合は、一の加熱調理器が加熱中に故障したときであっても、他の加熱調理器に加熱が引き継がれる。
本発明によれば、加熱が中断された時に表示される情報に対応する情報が、加熱が停止しているときに設定された場合、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップから加熱を開始する。このため、加熱が中断された一の加熱調理器から被加熱物を他の加熱調理器に移し、一の加熱調理器に表示された情報を他の加熱調理器に設定することとした場合は、前記情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップから調理が再開される。
従って、レシピに基づく調理が中断された場合であっても、他の加熱調理器に被加熱物を移して調理を完遂させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電子レンジの外観を示す正面図である。 電子レンジの内部構成を示す略示平面図である。 電子レンジの内部構成を示す略示背面図である。 電子レンジの内部構成を示す略示左側面図である。 電子レンジの内部構成を示す略示右側面図である。 電子レンジのレンジ本体に配された操作部の外観を示す説明図である。 電子レンジのドアに配された操作部の外観を示す説明図である。 電子レンジの要部回路構成を示すブロック図である。 加熱が中断されたときに表示器5に表示されるレシピ及び加熱ステップを特定する情報を示す図表である。 8桁の数字を一度に表示可能な表示器による表示例を説明するための説明図である。 レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 加熱を中断させる場合、中断レシピの情報をRAM上の表示バッファに書き込むCPUの処理手順を示すフローチャートである。 レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 表示バッファに書き込まれた中断レシピの情報を表示器に表示させるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る電子レンジで中断レシピの情報をRAM上の表示バッファに書き込むCPUの処理手順を示すフローチャートである。 レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPUの処理手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の形態3に係る電子レンジの各加熱ステップにおける被加熱物の温度及び時間の推移を示すグラフである。 加熱が中断されたときに表示器に表示される中断レシピの情報を示す図表である。 レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPUの処理手順を示すフローチャートの一部である。 本発明の実施の形態4に係る電子レンジシステムの構成を示すブロック図である。 電子レンジ間で中断レシピの情報を互いに送受信して電子レンジのRAMに記憶するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 電子レンジ間で中断レシピの情報を互いに受け渡して電子レンジのRAMに記憶するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を電子レンジ及び電子レンジシステムに適用した実施の形態について詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子レンジの外観を示す正面図であり、図2乃至図5は、夫々電子レンジの内部構成を示す略示平面図、略示背面図、略示左側面図、及び略示右側面図である。
図中1はレンジ本体である。レンジ本体1は、略直方体をなし、前側に開放部を有する加熱室6を収容するキャビネット7を外殻とする。前記開放部は、レンジ本体1の前部の一側方に蝶着された横開きのドア2により、開閉可能に閉止される。レンジ本体1の前面の上部は、ドア2の上方を覆うように前方へ突出させてあり、突出させたレンジ本体1の前部及びドア2の下部に、レシピの選択及び加熱の開始等の操作を受け付けるための操作部3,4を夫々備える。
キャビネット7は、四角形状をなす底部のベース21と、該ベース21の前縁部に結合される枠状の前フレーム22と、両側板、天板及び背面板を有してベース21及び前フレーム22の周縁を被覆するカバー体23とを備える。加熱室6は、ベース21の前側に取り付けられている。
ドア2は、前フレーム22の一側方の上下に配されたヒンジ2a(下側は図示せず)に嵌着されたヒンジピン2bにより支持され、前フレーム22の他側方には、ドア2の開閉を検出するためのドアスイッチ2cが配設されている。
加熱室6の後方の中央には、加熱調理用のマイクロ波を発生させるための二つの高周波発生装置(以下、マグネトロンという)8、8が上下に離隔されて配されている。マグネトロン8,8に夫々電力を送給するための高圧トランス9,9及び高圧トランス9,9の出力を夫々整流・平滑するためのコンデンサ10,10は、加熱室6の後方下部及び後方上部の両側方に配設されている。加熱室6の背壁6dの背面には、二つの冷却用のファンモータ11,11が設けられ、加熱室6の天壁6a及び底壁6bの夫々上面及び下面には、マグネトロン8,8が発生したマイクロ波を夫々加熱室6へ送給するための導波管12,12が配されている。
加熱室6の天壁6aの上面には、加熱室6への外気の供給及び加熱室6からの排気の導出を夫々行う給気ダクト13及び排気ダクト14が配されている。排気ダクト14は、排気路に送風機15を有し、送風機15は、ダクト内の羽根車15a及び該羽根車15aを駆動する排気モータ15bからなる。加熱室6の側壁6cの外面には、操作部3,4及びマグネトロン8,8等の電気部品を制御する制御部16が配設されている。
図6は、電子レンジのレンジ本体1に配された操作部3の外観を示す説明図である。操作部3は、予め記憶されたレシピの選択を受け付けるための「0」乃至「9」のキーからなる数字キー31と、該数字キー31により選択される数値に対応付けられたレシピについて、加熱の開始及び停止を夫々受け付けるための開始キー32及び停止/クリアキー36と、各キーより受け付けた内容及び加熱の残り時間等の情報を表示する表示器5とを備える。
操作部3は、また、数値に対応付けられたレシピを設定して記憶する場合、設定されたレシピの記憶を受け付けるための設定記憶キー33と、設定中のレシピについて調理時間の設定を受け付けるための時間設定キー34と、設定中のレシピについて加熱出力の設定を受け付けるための出力設定キー35とを備える。
操作部3は、更に、記憶されたレシピの設定内容を表示器5に表示させるためのヘルプキー37と、被加熱物の重量がレシピを設定したときの所定量を超える場合、一時的に前記所定量の2倍又は3倍の被加熱物を受け付けるための2倍/3倍設定キー38と、急速解凍の時間の設定を受け付けるための急速解凍キー39とを備える。
図7は、電子レンジのドア2に配された操作部4の外観を示す説明図である。操作部4は、予め記憶されたレシピの選択を受け付けるための「0」乃至「9」のキーからなる数字キー41と、該数字キー41により選択される数値に対応付けられたレシピについて、加熱の開始及び停止を夫々受け付けるための開始キー42及び停止/クリアキー46とを備える。
数字キー31及び数字キー41により夫々選択される同一の数値には、同一のレシピが対応付けられており、各レシピは数字キー31及び41の何れによっても、数値による選択が受け付けられる。また、選択されたレシピについての加熱の開始及び停止は、夫々開始キー32,42の何れか、及び停止/クリアキー36,46の何れかによって受け付けられるようにしてある。
図8は、電子レンジの要部回路構成を示すブロック図である。図ではドア2が閉止され、被加熱物を加熱していない状態を示す。単相の交流電源に接続された電源プラグ51の一端は、電子レンジの回路電流の異常時に溶断するメインヒューズ52、及び加熱室6内の温度の異常時(例えば加熱室6内部での発火時)に溶断する温度ヒューズ53を介して、スイッチング電源からなる直流電源54の一端、及びドア2の開放時から加熱終了時までオンされるプライマリーインターロックリレー接点57aの一端に接続されている。
プライマリーインターロックリレー接点57aの他端は、加熱室6の内部を照明するためのオーブンランプ58と、導波管12,12から送給されたマイクロ波を加熱室6内に放射する図示しないアンテナを回転させるためのアンテナモータ59,59とを介して、直流電源54の他端、電源プラグ51の他端、及びドア2の開放時にオフするセカンダリーインターロックスイッチ56の一端に接続されている。
プライマリーインターロックリレー接点57aの他端は、また、ドア2の開放時にオするモニタスイッチ60の一端、及びマグネトロン8,8の各出力をオン/オフするための加熱リレー接点61a,61aの各一端に接続されている。モニタスイッチ60の他端は、セカンダリーインターロックスイッチ56の他端、及び高圧トランス9,9の一次側の各一端に接続されている。
加熱リレー接点61a,61aの各他端は、夫々マグネトロン8,8の温度の異常時(例えば冷却異常時又は無負荷運転による高温時)に溶断する温度ヒューズ62,62を介して高圧トランス9,9の一次側の各他端に接続されている。
尚、加熱リレー接点61a,61aを夫々駆動する加熱リレーはEMR(電磁リレー)であるが、SSR(ソリッドステートリレー)であってもよい。
高圧トランス9,9の各二次側には、夫々倍電圧整流のためのコンデンサ10,10とダイオード81,81とが直列に接続されており、倍電圧に整流されたダイオード81,81の両端電圧が、夫々マグネトロン8,8に与えられるようになっている。マグネトロン8,8には、また、高圧トランス9,9の他の二次側から夫々ヒータ用の電圧が印加されるようになっている。
直流電源54の出力電圧(5V及びGND)は、CPU71を有するマイクロコンピュータ70からなる制御部16に与えられる。マイクロコンピュータ70は、プログラム等の情報を記憶するROM72、一部が不揮発性メモリで構成されプログラムの実行中に発生した情報を記憶するRAM73、時間を計時するタイマ74、及び入出力回路(図示せず)をCPU71とバス接続して構成してある。CPU71は、ROM72に予め格納されている制御プログラムに従って、演算及び入出力等の処理を実行する。
マイクロコンピュータ70の入出力回路には、インターロックリレー駆動回路57b、加熱リレー駆動回路61b,61b、ドアスイッチ2c、及び操作部3,4が接続されており、表示器5とは操作部3を介して接続されている。マイクロコンピュータ70の入出力回路には、また、ファンモータ11,11及び排気モータ15bを夫々直流駆動及びPWM駆動するファンモータ駆動回路75,75及び排気モータ駆動回路76と、被加熱物の温度を検出するための温度検出部55と、外部のLANに接続するためのLANインタフェース77と、外部メモリに接続するための外部メモリインタフェース78とが接続されている。
温度検出部55では、温度センサ55aの信号をセンサアンプ55bが増幅し、増幅されて000から255の値を有する信号がCPU71に取り込まれる。また、外部メモリインタフェース78では、外部メモリソケット78aに接続されたUSBメモリ等の着脱可能な外部メモリ(記録媒体)110に対し、CPU71が外部メモリ接続回路78bを介して情報の書き込み及び読み出しを行えるように構成してある。
尚、本実施の形態1と、後述する実施の形態2及び3とでは、LANインタフェース77及び外部メモリインタフェース78を使用しない。
以上の回路構成において、ドア2が開放された場合、ドアスイッチ2cの状態を取り込んでいるマイクロコンピュータ70のCPU71が、ドア2の開放を検知し、インターロックリレー駆動回路57bによって、プライマリーインターロックリレー接点57aをオンさせる。これにより、オーブンランプ58が点灯し、アンテナモータ59,59が回転する。
その後ドア2が閉止された後に、操作部3又は4から加熱の開始に係る操作が行われた場合、CPU71は、ファンモータ駆動回路75,75及び排気モータ駆動回路76によって、ファンモータ11,11及び排気モータ15bを夫々回転させ、加熱リレー駆動回路61b,61bによって加熱リレー接点61a,61aをオンさせる。これにより、高圧トランス9,9を介してマグネトロン8,8に夫々電力が送給される。
尚、加熱リレー接点61a,61aをオン/オフさせることにより、マグネトロン8,8に送給する平均電力を調整することが可能である。
加熱中にドア2が開放された場合、セカンダリーインターロックスイッチ56がオフとなって、交流電源と高圧トランス9,9との接続が絶たれる。更に、モニタスイッチ60がオンとなって加熱リレー接点61a,61aの交流電圧側を短絡し、高圧トランス9,9へ電力が送給されることがないようにしてある。
図9は、加熱が中断されたときに表示器5に表示されるレシピ及び加熱ステップを特定する情報(以下、中断レシピの情報という)を示す図表である。設定されたレシピに基づく加熱処理が、電子レンジの故障(例えば、マグネトロン8,8の発振停止)又は使用者による停止操作によって中断された場合、図9に示す4種類の情報が各2桁で表示器5に表示される。
第1の情報は、設定されたレシピの番号(01から99)であり、第2の情報は、レシピが中断された時の加熱ステップの番号(01から99)である。また、第3の情報は、中断された加熱ステップにおける加熱時間が経過した割合(以下、加熱ステップの経過割合という。単位は%)であり、第4の情報は、加熱が中断されてから経過した時間(以下、加熱中断後の経過時間という。単位は分)を示す。従って、第4の情報だけは、1分毎に値が1ずつ加算されて更新表示される。
中断レシピの情報は全8桁であるのに対し、表示器5は、図1及び6に示すように4桁の数字しか表示できないため、本実施の形態1では、第1及び第2の情報と、第3及び第4の情報とを2秒ずつ交互に切り替えて表示させる。
図10は、8桁の数字を一度に表示可能な表示器50による表示例を説明するための説明図である。表示器50は、表示セグメントによって発光表示される4つの表示領域を備える。左側部から順に、表示桁5aは、0から39までのレシピの番号(メモリー番号)を2桁で表示し、表示桁5b及び5cは、加熱時間を分単位及び秒単位に夫々2桁で表示する。また、表示桁5dは、加熱出力のパーセンテージを2又は3桁で表示する。このように、表示器50は、表示桁5dの「1」しか表示されない最上位桁を除いて全8桁の数字を表示可能であり、これを用いて中断レシピの情報を全て同時に表示させてもよい。
図9に示す中断レシピの情報が一の電子レンジの表示器5に表示された場合、使用者は、加熱室6内の被加熱物を他の電子レンジの加熱室6に移し替え、表示器5から読み取った中断レシピの情報を他の電子レンジの操作部3又は4から設定して加熱を再開させることができる。これにより、中断されたレシピが他の電子レンジによって引き継がれるようになる。
中断レシピの情報を操作部3又は4に設定する場合、本実施の形態1では、「停止/クリアキー36,46の何れか」+「ヘルプキー37」+「数字キー31,41の何れかのキー8桁」+「設定記憶キー33」を押下する。また、加熱を再開させる場合、「開始キー32,42の何れか」を押下する。
加熱が中断されてから中断レシピの情報が実際に読み取られて設定されるまでの間に被加熱物の温度が低下するため、本実施の形態1では、一の電子レンジから読み取られて他の電子レンジに設定された中断レシピの情報のうち、加熱ステップの経過割合を加熱中断後の経過時間に応じて減少させる。具体的には、加熱ステップの経過割合(%単位)から、加熱中断後の経過時間(分単位)に係数αを掛け合わせた数値を減算し、算出した値を(加熱ステップの)経過割合Bとする。これにより、αが例えば5の場合、加熱ステップの経過割合は、1分当り5%の割合で低下するように補正される。但し下限は0%とする。
また、中断レシピの情報が他の電子レンジに設定されてから加熱が再開されるまでの間に被加熱物の温度が更に低下するため、本実施の形態1では、経過割合Bを、中断レシピの情報の設定から加熱の再開までの時間に応じて減少させる。具体的には、経過割合B(%単位)から、中断レシピの情報が設定されてから加熱の再開に係る操作が行われるまでの分単位の時間に係数βを掛け合わせた数値を減算し、算出した値を(加熱ステップの)経過割合Cとする。これにより、βが例えば3の場合、加熱ステップの経過割合は、経過割合Bを元に1分当り更に3%の割合で低下するように補正される。但し下限は0%とする。
尚、一の電子レンジの加熱が中断されて表示器5に表示された中断レシピの情報は、一の電子レンジ及び他の電子レンジの何れに設定しても加熱を再開させることが可能である。このため、本実施の形態1では、加熱が中断及び再開される電子レンジが、同一の場合と異なる場合との両方に適用可能なフローチャートを用いて説明する。
以下、本発明の実施の形態1に係る電子レンジが行う動作をフローチャートを用いて説明する。
図11、12及び14は、レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPU71の処理手順を示すフローチャートである。但し、規定外の操作に対する処理を省略してある。以下の処理は、マイクロコンピュータ70のROM72に予め格納されている制御プログラムに従って、CPU71により実行される。
CPU71は、電子レンジの電源が投入されて初期化処理を終え、ドア2の開閉を検出した場合、図11の処理をスタートさせ、加熱処理を終えてドア2の開閉を検出する都度、再び図11の処理をスタートさせる。
尚、本実施の形態1では、キーが押下された時に該キーを特定するためのキー情報がRAM73上のキーバッファに格納されるようにしてある。また、後述するキー入力に係るサブルーチンは、前記キーバッファからキー情報を取り出して呼び出されたルーチンに返す処理であり、そのフローチャートの記載を省略する。
図11の処理が起動された場合、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S11)、押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであるか否かを判定する(S12)。数字キー31,41の何れかのキーであると判定した場合(S12:YES)、CPU71は、押下されたキーの数値をRAM73に記憶する(S13)。その後、CPU71は、再びキー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S14)、押下されたキーが開始キー32,42の何れかのキーであるか否かを判定する(S15)。
押下されたキーが開始キー32,42の何れのキーでもないと判定した場合(S15:NO)、CPU71は処理を終了する。押下されたキーが開始キー32,42の何れかのキーであると判定した場合(S15:YES)、CPU71は、ステップS13でRAM73に記憶した数値を読み出すと共に、対応するレシピをRAM73の不揮発領域から読み出す(S16)。そしてCPU71は、読み出したレシピに基づいて、それ自体公知の加熱処理を実行し(S17)、処理を終了する。加熱処理については、フローチャートの記載を省略する。尚、加熱処理において停止/クリアキー36,46の何れかのキーの押下を検知した場合、加熱処理を終了させるようにしてある。
ステップS12で、押下されたキーが数字キー31,41の何れのキーでもないと判定した場合(S12:NO)、CPU71は、押下されたキーが設定記憶キー33であるか否かを判定し(S18)、設定記憶キー33であると判定した場合(S18:YES)、後述するステップS21へ処理を進める。押下されたキーが設定記憶キー33ではないと判定した場合(S18:NO)、CPU71は、押下されたキーが停止/クリアキー36,46の何れかのキーであるか否かを判定する(S19)。
押下されたキーが停止/クリアキー36,46の何れかのキーであると判定した場合(S19:YES)、CPU71は、後述する図14のステップS51へ処理を進める。押下されたキーが停止/クリアキー36,46の何れのキーでもないと判定した場合(S19:NO)、CPU71は、その他のキー処理を実行し(S20)、処理を終了する。その他のキー処理は、受け付けた操作に対応する処理であり、そのフローチャートの記載を省略する。
以下では、ステップS18から分岐した図12の処理について説明する。ステップS19から分岐した図14の処理については、図13の後で説明する。
押下されたキーが設定記憶キー33であると判定した場合(S18:YES)、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S21)、押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであるか否かを判定する(S22)。数字キー31,41の何れのキーでもないと判定した場合(S22:NO)、CPU71は、次のキーの押下を検知するために、処理をステップ21に戻す。
押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであると判定した場合(S22:YES)、CPU71は、押下されたキーの数値をRAM73に記憶する(S23)。その後、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S24)、押下されたキーが時間設定キー34であるか否かを判定する(S25)。時間設定キー34であると判定した場合(S25:YES)、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S26)、押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであるか否かを判定する(S27)。
押下されたキーが数字キー31,41の何れのキーでもないと判定した場合(S27:NO)、CPU71は、次のキーの押下を検知するために、処理をステップS26に戻す。押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであると判定した場合(S27:YES)、CPU71は、押下されたキーの数値に対応する調理時間をRAM73に記憶して(S28)処理をステップS24に戻す。
尚、本実施の形態1では、押下を検知したキーの数値に10を乗じて得た値を秒単位の調理時間に対応させているが、これに限定されるものではなく、例えば、キー入力に係るサブルーチンで数字のキーのキー情報を3桁分取得し、各キー情報によって特定されるキーの数値の第1桁及び第2,3桁を夫々分単位及び秒単位の数値として調理時間に対応させてもよい。
ステップS25で、押下されたキーが時間設定キー34ではないと判定した場合(S25:NO)、CPU71は、押下されたキーが出力設定キー35であるか否かを判定する(S29)。出力設定キー35であると判定した場合(S29:YES)、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S30)、押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであるか否かを判定する(S31)。
押下されたキーが数字キー31,41の何れのキーでもないと判定した場合(S31:NO)、CPU71は、次のキーの押下を検知するために、処理をステップS30に戻す。押下されたキーが数字キー31,41の何れかのキーであると判定した場合(S31:YES)、CPU71は、押下されたキーの数値に対応する加熱出力をRAM73に記憶して(S32)処理をステップS24に戻す。
尚、本実施の形態1では、押下を検知したキーの数値に10を乗じた値を加熱出力の最大値についてのパーセンテージに対応させているが、これに限定されるものではなく、例えば、キー入力に係るサブルーチンで数字のキーのキー情報を2桁分取得し、各キー情報によって特定されるキーの数値2桁をそのまま加熱出力の最大値に対するパーセンテージに対応させてもよい。
ステップS29で、押下されたキーが出力設定キー35ではないと判定した場合(S29:NO)、CPU71は、押下されたキーが設定記憶キー33であるか否かを判定する(S33)。設定記憶キー33ではないと判定した場合(S33:NO)、CPU71は、処理をステップS24に戻す。押下されたキーが設定記憶キー33であると判定した場合(S33:YES)、CPU71は、RAM73に記憶した数値、調理時間及び加熱出力を読み出す(S34)。そして、CPU71は、読み出した数値に調理時間及び加熱出力を対応させて、レシピとしてRAM73の不揮発領域に記憶し(S35)、処理を終了する。
図13は、加熱を中断させる場合、中断レシピの情報をRAM73上の表示バッファに書き込むCPU71の処理手順を示すフローチャートである。この処理で表示バッファに書き込まれる各情報は、図9に示す4種類の情報に夫々対応するものである。尚、表示バッファに書き込まれた内容は、この処理から起動する他の処理によって表示器5に表示される。
図13の処理は、レシピが中断された場合、即ち、電子レンジの所定の故障を検出した場合又は使用者による加熱の停止操作を受け付けた場合に起動され、ROM72に予め格納されている制御プログラムに従って実行される。尚、中断された加熱ステップにおける加熱済みの時間は、マイクロコンピュータ70のタイマ74から随時読み出せるものとする。
図13の処理が起動された場合、CPU71は、加熱リレー接点61a,61aをオフさせて加熱を停止させ(S40)、中断されたレシピの番号を表示バッファに書き込み(S41)、更に、レシピが中断された時の加熱ステップの番号を表示バッファに書き込む(S42)。そして、CPU71は、レシピが中断された時の加熱ステップの総加熱時間をレシピが記憶されているRAM73から読み出し(S43)、「加熱済時間/総加熱時間」を加熱ステップの経過割合として算出して(S44)、表示バッファに書き込む(S45)。
その後、CPU71は、表示バッファの内容を表示させる処理を起動させ(S46)、タイマ74に計時を開始させて(S47)、タイマ74が計時した分単位の時間を表示バッファに書き込む(S48)。そして、CPU71は、タイマ74が計時した時間が1分進んだか否かを判定し(S49)、進んでいないと判定した場合(S49:NO)、1分進むまで待機する。タイマ74が計時した時間が1分進んだと判定した場合(S49:YES)、CPU71は、処理をステップS48に戻す。このような処理ループにより、加熱中断後の経過時間が表示バッファ内で1分毎に更新される。
以下では、図11のステップS19から分岐した図14の処理について説明する。図14の処理は、表示器5から読み取られて操作部3又は4から設定された中断レシピの情報をキーの数値として一旦RAM73に記憶し、記憶した数値を中断レシピの情報として読み出して加熱を再開させるものである。
図11のステップS19で、押下されたキーが停止/クリアキー36,46の何れかのキーであると判定した場合(S19:YES)、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S51)、押下されたキーがヘルプキー37であるか否かを判定する(S52)。ヘルプキー37ではないと判定した場合(S52:NO)、CPU71は、処理を終了する。
押下されたキーがヘルプキー37であると判定した場合(S52:YES)、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S53)、サブルーチンの戻り値に数字キー31,41の何れかのキーのキー情報が8桁分セットされているか否かを判定する(S54)。尚、前記サブルーチンは、連続して押下された数字キー31,41のキー情報をまとめて返すようにしてある。キー情報が8桁分セットされていないと判定した場合(S54:NO)、CPU71は、処理を終了する。
キー情報が8桁分セットされていると判定した場合(S54:YES)、CPU71は、8桁分のキー情報によって特定されるキーの数値8個をRAM73に記憶する(S55)。その後、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S56)、押下されたキーが設定記憶キー33であるか否かを判定する(S57)。設定記憶キー33ではないと判定した場合(S57:NO)、CPU71は処理を終了する。
押下されたキーが設定記憶キー33であると判定した場合(S57:YES)、つまり、「停止/クリアキー36,46の何れか」+「ヘルプキー37」+「数字キー31,41の何れかのキー8桁」+「設定記憶キー33」の順序でキーの押下を検知した場合、CPU71は、RAM73に記憶した8個の数値のうち、先頭から5,6桁目の数値を、加熱ステップの経過割合として読み出し(S60)、先頭から7,8桁目の数値を、加熱中断後の経過時間として読み出す(S61)。そして、CPU71は、読み出した各数値に基づき、加熱ステップの経過割合から、加熱中断後の経過時間(分単位)に係数αを掛け合わせた数値を減算し、算出した値を経過割合BとしてRAM73に記憶する(S62)。これにより、加熱中断後の経過時間に応じて、加熱ステップの経過割合を1分当たりα%の割合で低下させる。
その後、CPU71は、タイマ74に計時を開始させ(S63)、更に、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S64)、押下されたキーが開始キー32,42の何れかのキーであるか否かを判定する(S65)。何れのキーでもないと判定した場合(S65:NO)、CPU71は、何れかのキーが押下されるまで待機する。開始キー32,42の何れかのキーであると判定した場合(S65:YES)、CPU71は、経過割合Bから、タイマ74が計時した時間(分単位)に係数βを掛け合わせた数値を減算し、算出した値を経過割合Cとする(S66)。これにより、加熱ステップの経過割合を、経過割合Bを初期値として1分当たりβ%の割合で更に低下させる。但し、経過割合Cの下限値は0%とする。
次いで、CPU71は、レシピが中断された時の加熱ステップの総加熱時間をレシピが記憶されているRAM73の不揮発領域から読み出し(S67)、読み出した総加熱時間に経過割合Cを掛け合わせた値を加熱済時間とする(S68)。この時間は、中断された加熱ステップから加熱を再開させるにあたり、レシピに記憶されているその加熱ステップの総加熱時間から差し引くべき時間を表す。最後に、CPU71は、ステップS55で記憶した数値の最上位4桁をレシピの番号及び加熱ステップの番号として読み出し、加熱処理を再開モードで実行する(S69)。これにより、総加熱時間から上記の加熱済時間が差し引かれた加熱ステップから加熱を再開させて処理を終了する。
尚、ステップS64,65の処理を巡回的に実行する間に、ドアスイッチ2cによってドア2の開放を検出した場合、タイマ74が実際より長い時間を計時したかのように扱うことにより、ドア2が閉止されている場合よりも、ステップS66で経過割合Cが小さくなるようにしてもよい。また、ドア2の開放を検出した場合、例えば、タイマ74がカウントするクロックの周期を短縮させて、タイマ74が計時する速度を速めるようにしてもよい。
図15は、表示バッファに書き込まれた中断レシピの情報を表示器5に表示させるCPU71の処理手順を示すフローチャートである。図15の処理は、RAM73上の表示バッファに中断レシピの情報が書き込まれた場合、図13のステップS46から起動され、ROM72に予め格納されている制御プログラムに従って実行される。
この処理では、図9に示す第1及び第2の情報(レシピの番号及び加熱ステップの番号)を表示器5に2秒間表示させ、続く2秒間で第3及び第4の情報(加熱ステップの経過割合及び加熱中断後の経過時間)を表示させる。その後2秒間だけ表示をブランキングし、上記の表示を繰り返す。
尚、表示器5への表示方法は、以下の処理に限定されるものではなく、使用者による操作部3,4からの操作によって表示を切り替えるようにしてもよい。
図15の処理が起動された場合、CPU71は、タイマ74に2秒の計時を開始させ(S71)、表示バッファ内の情報の上4桁を表示器5に表示させる(S72)。その後、CPU71は、タイマ74が計時を終了したか否かを判定し(S73)、終了していないと判定した場合(S73:NO)、タイマ74が計時を終了するまで待機する。タイマ74が計時を終了したと判定した場合(S73:YES)、CPU71は、タイマ74に2秒の計時を開始させ(S74)、表示バッファ内の情報の下4桁を表示器5に表示させる(S75)。
次いで、CPU71は、タイマ74が計時を終了したか否かを判定し(S76)、終了していないと判定した場合(S76:NO)、タイマ74が計時を終了するまで待機する。タイマ74が計時を終了したと判定した場合(S76:YES)、CPU71は、タイマ74に2秒の計時を開始させ(S77)、表示器5の4桁の表示をブランキングさせる(S78)。最後に、CPU71は、タイマ74が計時を終了したか否かを判定し(S79)、終了していないと判定した場合(S79:NO)、タイマ74が計時を終了するまで待機する。タイマ74が計時を終了したと判定した場合(S79:YES)、CPU71は処理をステップS71に戻す。
以上のように本実施の形態1によれば、設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、加熱が中断された時のレシピと加熱ステップとを特定する情報(中断レシピの情報)を表示する一方で、加熱が停止している場合に中断レシピの情報の設定を受け付け、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップから加熱を再開する。
つまり、加熱が中断された一の加熱調理器から被加熱物を他の加熱調理器に移し、一の加熱調理器に表示された中断レシピの情報を他の加熱調理器に設定することにより、前記情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップから調理が再開される。
従って、レシピに基づく調理が中断された場合であっても、他の加熱調理器に被加熱物を移して調理を完遂させることが可能となる。
また、加熱が中断された場合に表示される中断レシピの情報に、中断された時の加熱ステップにおける加熱済みの度合い(加熱ステップの経過割合)が含まれており、中断レシピの情報の設定を受け付けた場合に、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップのうち、加熱ステップの経過割合に応じた中途の処理位置から加熱を再開する。
従って、中断された加熱ステップについて、総加熱時間から、加熱済みの時間を差し引いて加熱を再開することが可能となる。
更にまた、加熱が中断された場合に表示される中断レシピの情報に、加熱ステップの経過割合と、加熱が中断された時を起点に計時した時間(加熱中断後の経過時間)とが含まれており、中断レシピの情報の設定を受け付けた場合に、設定された情報によって特定されたレシピの特定された加熱ステップについて、加熱ステップの経過割合を、「加熱中断後の経過時間」×α(%)だけ低下させ、低下させた経過割合Bに応じた中途の処理位置から加熱を再開する。
従って、中断された加熱ステップについて、総加熱時間から、加熱済みの時間を差し引く際に、加熱が中断された後の時間の経過に伴って被加熱物の温度低下が速まる影響を考慮することが可能となる。
更にまた、中断レシピの情報が設定されてから加熱が再開されるまでの間にドアの開放を検知して、タイマが実際より長い時間を計時したかのように扱うこととした場合は、ドアが閉止されている場合よりも経過割合Bがより早く低下する。
従って、ドアの開放によって被加熱物の温度低下が速まる影響を考慮することが可能となる。
更にまた、中断された加熱ステップの総加熱時間に対する加熱済み時間の割合を、加熱ステップの経過割合として中断レシピの情報に含めることにより、加熱ステップの経過割合を総加熱時間に掛け合わせて、加熱済み時間を算出することが可能となる。
更にまた、経過割合Bを「中断レシピの情報の設定を受け付けた時から計時した時間」×β(%)だけ低下させ、その後、加熱の再開を受け付けた際に、低下させた経過割合Cに応じた中途の処理位置から加熱を再開する。
これにより、中断された加熱ステップについては、情報の設定を受け付けてから加熱の開始を受け付けるまでの時間に比例する時間を差し引いて加熱を再開させることが可能となる。
尚、本実施の形態1にあっては、加熱が中断及び再開される電子レンジが、同一の場合と異なる場合とを区別せずに説明したが、加熱が中断された一の電子レンジと加熱が再開された他の電子レンジとを明示的に区別する場合、図13及び15は一の電子レンジで、図11、12及び14は他の電子レンジで、夫々実行される処理とみなせばよい。但し、図11のステップS19を除く処理と、図12の処理とは、一の電子レンジについても共通の処理となる。
また、図9における第3の情報は、加熱ステップの経過割合としたが、これに限定されるものではなく、例えば、加熱が中断されたときの加熱ステップで残された加熱時間であるようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1が、加熱中断後の経過時間を中断レシピの情報に含めて表示器5に表示させる形態である(図9参照)のに対し、実施の形態2は、加熱中断後の経過時間に応じて、表示器5に表示させる加熱ステップの経過割合を低下させる形態である。従って、実施の形態2では、表示器5が表示する中断レシピの情報は、加熱中断後の経過時間が除かれて6桁となる。
先ず、加熱を中断させる場合に中断レシピの情報をRAM73上の表示バッファに書き込む処理を、実施の形態1と比較する。実施の形態1の図13では、タイマ74が計時した時間を1分毎に表示バッファに書き込んで更新するのに対し、本実施の形態2では、タイマ74が計時した時間に応じて加熱ステップの経過割合を低下させて1分毎に表示バッファに書き込む。
次に、操作部3又は4から設定されてRAM73に記憶された数値を中断レシピの情報として読み出して加熱を再開させる処理を、実施の形態1と比較する。実施の形態1の図14では、加熱ステップの経過割合としてRAM73から読み出した数値から、加熱中断後の経過時間としてRAM73から読み出した数値に比例する値を減算して経過割合Bとするのに対し、本実施の形態2では、加熱ステップの経過割合としてRAM73から読み出した数値をそのまま経過割合Bとする。
図16は、本発明の実施の形態2に係る電子レンジで中断レシピの情報をRAM73上の表示バッファに書き込むCPU71の処理手順を示すフローチャートである。図16の処理は、レシピが中断された場合、即ち、電子レンジの所定の故障を検出した場合又は使用者による加熱の停止操作を受け付けた場合に起動され、ROM72に予め格納されている制御プログラムに従って実行される。
図16のステップS140からS144までは、実施の形態1の図13におけるステップS40からS44までと同一の処理であるため、説明を省略する。
ステップS144の処理を終えた場合、CPU71は、加熱ステップの経過割合を表示バッファに書き込まずに、表示バッファの内容を表示させる処理を起動させ(S146)、タイマ74に計時を開始させる(S147)。
その後、CPU71は、ステップS144で算出した加熱ステップの経過割合から、タイマ74が計時した時間(分単位)に係数αを掛け合わせた数値を減算した値を経過割合Bとし(S148a)、これを表示バッファに書き込む(S148b)。そして、CPU71は、タイマ74が計時した時間が1分進んだか否かを判定し(S149)、進んでいないと判定した場合(S149:NO)、1分進むまで待機する。タイマ74が計時した時間が1分進んだと判定した場合(S149:YES)、CPU71は、処理をステップS148aに戻す。このような処理ループにより、加熱ステップの経過割合Bが表示バッファ内で1分毎に更新される。
図17は、レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPU71の処理手順を示すフローチャートの一部である。図17の処理は、使用者が表示器5から読み取って操作部3又は4から設定した中断レシピの情報をキーの数値として一旦RAM73に記憶し、記憶した数値を中断レシピの情報として読み出して加熱を再開させるものであり、図11のステップS19(:YES)から分岐した先の処理となっている。
図17のステップS151からS157までは、実施の形態1の図14におけるステップS51からS57までと比較して、ステップS154,155で扱う桁数が6桁である点を除いて他は同一の処理であるため、説明を省略する。
図17のステップS157で、押下されたキーが設定記憶キー33であると判定した場合(S157:YES)、つまり、「停止/クリアキー36,46の何れか」+「ヘルプキー37」+「数字キー31,41の何れかのキー6桁」+「設定記憶キー33」の順序でキーの押下を検知した場合、CPU71は、RAM73に記憶した6個の数値のうち、先頭から5,6桁目の数値を、加熱ステップの経過割合Bとして読み出す(S160)。以下、ステップS163からS169までは、実施の形態1の図14におけるステップS63からS69までと同一の処理であるため、説明を省略する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、加熱が中断された時を起点とする時間の経過に応じて、表示器に表示された中断レシピの情報に含まれる加熱ステップの経過割合を、「加熱が中断された時から経過した時間」×α(%)だけ低下させる。
従って、中断された加熱ステップについて、総加熱時間から、加熱済みの時間を差し引く際に、加熱が中断された後の時間の経過に伴って被加熱物の温度低下が速まる影響を考慮することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1は、レシピの各加熱ステップが時間のパラメータを有する形態であるのに対し、実施の形態3は、レシピに応じた各加熱ステップが温度又は時間のパラメータを有する形態である。従って、実施の形態3では、中断レシピの情報に温度の情報が含まれることがある。
図18は、本発明の実施の形態3に係る電子レンジの各加熱ステップにおける被加熱物の温度及び時間の推移を示すグラフである。図の横軸は時間を示し、縦軸は被加熱物の温度を示す。図18では、白米を被加熱物として過熱した場合の時間に対する被加熱物の温度変化を表す。白米を加熱して炊飯する場合、時間に対する温度勾配の管理が重要であるため、本実施の形態3では、被加熱物の温度がT1及びT2となったときに、夫々第1ステップ及び第2ステップ(加熱ステップの番号1及び2)が終了するように設定してある。第3ステップから第6ステップまでは、設定された時間が経過したときに夫々の加熱ステップを終了させる。
図19は、加熱が中断されたときに表示器5に表示される中断レシピの情報を示す図表である。図19では、4種類の情報が、夫々2桁、1桁、3桁及び2桁で表示器5に表示される。第1、第2及び第4の情報は、図9の場合と同様に、夫々レシピの番号(01から99)、レシピが中断された時の加熱ステップの番号(1から9)、及び加熱中断後の経過時間(00から99。単位は分)である。第3の情報は、ステップ番号1及び2にあっては加熱中断時の被加熱物の温度(000から255)であり、ステップ番号3以上にあっては、加熱が中断されたときの加熱ステップで既に加熱した加熱済時間(000から999。単位は秒)である。表示器5で第1から第4の情報を表示させる場合、第1及び第2の情報と第3の情報の上1桁とを先に表示させ、後に第3の情報の下2桁と第4の情報とを表示させる。
図20は、レシピの設定、記憶及び選択と、加熱の開始及び再開とを受け付けるCPU71の処理手順を示すフローチャートの一部である。図20の処理は、使用者によって設定されて一旦RAM73に記憶された中断レシピの情報(8個の数値)を読み出して加熱を再開させるものであり、実施の形態1の図14のステップS57(:YES)から分岐した先の処理となっている。
図14のステップS57で、押下されたキーが設定記憶キー33であると判定した場合(S57:YES)、つまり、「停止/クリアキー36,46の何れか」+「ヘルプキー37」+「数字キー31,41の何れかのキー8桁」+「設定記憶キー33」の順序でキーの押下を検知した場合、CPU71は、RAM73に記憶した中断レシピの情報のうち、第3の情報が加熱済時間であるか否かを判定する(S58)。この場合の判定は、RAM73に記憶された中断レシピの情報のうち、第2の情報である加熱ステップの番号が3以上であるか否かによって行われる(図19参照)。
中断レシピの第3の情報が加熱済時間であると判定した場合(S58:YES)、CPU71は、RAM73に記憶した8個の数値のうち、先頭から4、5及び6桁目の数値を、加熱ステップの加熱済時間として読み出し(S260)、先頭から7,8桁目の数値を、加熱中断後の経過時間として読み出す(S261)。そして、CPU71は、読み出した各数値に基づき、加熱ステップの加熱済時間から、加熱中断後の経過時間(秒単位)に係数γ(0<γ<1)を掛け合わせた数値を減算し、算出した値を加熱済時間BとしてRAM73に記憶する(S262)。これにより、加熱ステップの加熱済時間を、加熱中断後の時間経過のγ倍の早さで減少させる。
その後、CPU71は、タイマ74に計時を開始させ(S263)、更に、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S264)、押下されたキーが開始キー32,42の何れかのキーであるか否かを判定する(S265)。何れのキーでもないと判定した場合(S265:NO)、CPU71は、何れかのキーが押下されるまで待機する。開始キー32,42の何れかのキーであると判定した場合(S265:YES)、CPU71は、加熱済時間Bから、タイマ74が計時した時間(秒単位)に係数δ(0<δ<1)を掛け合わせた数値を減算し、算出した値を新たに加熱済時間Cとする(S266)。これにより、加熱ステップの加熱済時間を、加熱済時間Bを初期値として加熱が再開されるまでの経過時間のδ倍の早さで更に減少させる。但し、加熱済時間Cの下限値は0秒とする。
最後に、CPU71は、RAM73に記憶された数値の最上位4桁をレシピの番号及び加熱ステップの番号として読み出し、加熱処理を再開モードで実行する(S269)ことにより、総加熱時間から上記の加熱済時間Cが差し引かれた加熱ステップから加熱を再開させて処理を終了する。
ステップS58で、中断レシピの第3の情報が加熱済時間ではないと判定した場合(S58:NO)、即ち、前記情報が被加熱物の温度であると判定した場合、CPU71は、キー入力に係るサブルーチンを呼び出して実行し(S271)、押下されたキーが開始キー32,42の何れかのキーであるか否かを判定する(S272)。何れのキーでもないと判定した場合(S272:NO)、CPU71は、何れかのキーが押下されるまで待機する。開始キー32,42の何れかのキーであると判定した場合(S272:YES)、CPU71は、加熱室6内の被加熱物の温度を、温度センサ55aによって検出する(S273)。
その後、CPU71は、RAM73に記憶された数値の先頭から4、5及び6桁目の数値を、加熱中断時の被加熱物の温度として読出し(S274)、読み出した温度が、温度センサ55aによって検出した温度より所定温度(例えば20度)以上低いか否かを判定する(S275)。所定温度以上低くないと判定した場合(S275:NO)、CPU71は、RAM73に記憶された数値の最上位4桁をレシピの番号及び加熱ステップの番号として読み出し、加熱処理を再開モードで実行する(S276)。これにより、中断された加熱ステップから加熱を再開させて処理を終了する。この場合の加熱処理では、再開した加熱ステップで新たに被加熱物の温度を検出すればよい。
ステップS275で、所定温度以上低いと判定した場合(S275:YES)、被加熱物の温度が、加熱を再開できないほど低下しているため、CPU71は、表示器5に警報を表示し(S277)、図示しないブザーを警報として鳴動させて(S278)処理を終了する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態3によれば、中断された加熱ステップの加熱済み時間を中断レシピの情報に含めることにより、再開した加熱ステップにおける加熱の残時間を容易に算出することが可能となる。
また、加熱が中断された場合に表示される中断レシピの情報に、中断された時の被加熱物の温度が含まれており、中断レシピの情報の設定を受け付けた場合、加熱を再開するときに、被加熱物の温度が中断レシピの情報に含まれる温度より所定温度以上低いときは、警報を報知する。
これにより、加熱が再開できないほど被加熱物の温度が低下している場合に警報を報知することが可能となる。
尚、本実施の形態3にあっては、図19においてステップ番号3以上の場合、第3の情報は、加熱が中断されたときの加熱ステップで既に加熱した加熱済時間であるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、加熱が中断されたときの加熱ステップで残された加熱時間であるようにしてもよい。
(実施の形態4)
実施の形態1から3は、一の電子レンジの表示器5に表示された中断レシピの情報を、使用者が読み取って一の電子レンジ又は他の電子レンジの操作部3又は4から設定し、加熱を再開させる形態であるのに対し、実施の形態4は、LANを介して中断レシピの情報を一の電子レンジから他の電子レンジに送信する形態である。
図21は、本発明の実施の形態4に係る電子レンジシステムの構成を示すブロック図である。実施の形態4に係る電子レンジシステムは、LAN120を介して互いに通信可能に接続された電子レンジ100,101,102から構成されている。電子レンジ100,101,102は、夫々CPU71,71,71を有するマイクロコンピュータ70,70,70からなる制御部16,16,16を備え、CPU71,71,71には、夫々プログラム等の情報を記憶するROM72,72,72がバス接続されている。
CPU71,71,71に夫々バス接続された図示しない入出力回路には、LAN120と接続するためのLANインタフェース77,77,77と、外部メモリソケット78a,78a,78aに着脱可能に接続されたUSBメモリ等の外部メモリ110に接続するための外部メモリ接続回路78bを有する外部メモリインタフェース78,78,78とが接続されている。
LAN120は、標準的な有線のLAN回線のみならず、無線によるLAN回線であってもよく、LAN以外の通信回線であってもよい。また、外部メモリ110はUSBメモリ以外のメモリを用いてもよい。電子レンジ100,101,102のその他の構成は、実施の形態1に係る電子レンジと同様である。
尚、本実施の形態4では、外部メモリインタフェース78,78,78を使用しない。
以上のシステム構成において、例えば、電子レンジ100と電子レンジ101とがLAN120を介して通信するように、互いに設定されているものとする。この設定は、任意の2つの電子レンジ間で通信が行われるようにすればよい。
電子レンジ100でレシピに基づく加熱が中断された場合、電子レンジ100は、LANインタフェース(送信手段)77及びLAN120を介して中断レシピの情報を電子レンジ101に送信する。電子レンジ101は、LANインタフェース(受信手段)77を介して受信した中断レシピの情報を、一旦マイクロコンピュータ70のRAM73に記憶する。この場合のRAM73のアドレスは、実施の形態1で操作部3,4の何れかから設定された中断レシピの情報が記憶されるRAM73のアドレスと一致している。
その後、使用者が、電子レンジ100の加熱室6から被加熱物を取り出して電子レンジ101の加熱室6に移し替え、電子レンジ101の操作部3,4の何れかから加熱の再開に係る操作を行うことにより、RAM73に記憶された中断レシピの情報に基づいて加熱が再開される。これにより、電子レンジ100で中断されたレシピが電子レンジ101によって引き継がれる。但し、加熱中断後の経過時間は「0」とする。これは、電子レンジ100で加熱が中断されるのとほぼ同時に、中断レシピの情報が電子レンジ101へ送信されるためである。
以下、本発明の実施の形態4に係る電子レンジ100,101が行う動作をフローチャートを用いて説明する。
図22は、電子レンジ100,101間で中断レシピの情報を互いに送受信して電子レンジ101のRAM73に記憶するCPU71,71の処理手順を示すフローチャートである。以下の電子レンジ100の処理は、レシピが中断された場合、即ち、電子レンジ100の所定の故障を検出した場合又は使用者による加熱の停止操作を受け付けた場合に起動され、電子レンジ101の処理は、加熱が実行されていない状態で情報を受信可能となった場合に起動される。そして、上記各処理は、電子レンジ100のROM72及び電子レンジ101のROM72に夫々予め格納された制御プログラムに従って、電子レンジ100のCPU71及び電子レンジ101のCPU71により夫々実行される。
図22の処理が起動された場合、電子レンジ100のCPU71が実行する処理のうち、ステップS340からS345までは、実施の形態1の図13のステップS40からS45と比較して、中断レシピの情報を書き込む対象が表示バッファであるか送信バッファであるかの違いのみであるため、詳細な説明を省略する。
ステップS345の処理を終えた場合、CPU71は、電子レンジ101に対して通信のコネクションを設定し(S346)、送信バッファに書き込んである中断レシピの情報を電子レンジ101に向けて送信した(S347)後に、処理を終了する。
一方、電子レンジ101のCPU71は、通信のコネクションが設定されたか否かを判定して(S351)、コネクションが設定されるまで待機しており(S351:NO)、コネクションが設定されたと判定した場合(S351:YES)、CPU71は、中断レシピの情報を受信したか否かを判定し(S352)、受信していないと判定したときは(S352:NO)、受信するまで待機する。中断レシピの情報を受信したと判定した場合(S352:YES)、CPU71は、受信した中断レシピの情報のうち、中断されたレシピの番号をマイクロコンピュータ70のRAM73に記憶する(S353)。この場合に記憶するRAM73のアドレスは、実施の形態1の図14のステップS55で8個のキーの数値を記憶するRAM73のアドレスと同一である(以下同様)。
次いで、CPU71は、受信した中断レシピの情報のうち、レシピが中断された時の加熱ステップの番号をRAM73に記憶し(S354)、加熱ステップの経過割合をRAM73に記憶し(S355)、更に、加熱中断後の経過時間を「0」にしてRAM73に記憶する(S356)。
その後、CPU71は、実施の形態1の図14のステップS60へ処理を移し、その中で、開始キー32,42の何れかのキーが押下されるのを検出して実施の形態1と同様の処理を行う。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態4によれば、一の電子レンジに設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、中断レシピの情報が他の電子レンジに送信され、他の電子レンジが、受信した中断レシピの情報に基づいて加熱を再開する。
従って、一の加熱調理器が加熱中に故障した場合であっても、他の加熱調理器に加熱を引き継ぐことが可能となる。
(実施の形態5)
実施の形態4に係る電子レンジシステムは、電子レンジ100で加熱が中断された場合、LAN120を介して中断レシピの情報を電子レンジ101に送信するのに対し、実施の形態5に係る電子レンジシステムは、外部メモリを介して中断レシピの情報を電子レンジ101に受け渡す。実施の形態5に係る電子レンジシステムの構成は、実施の形態4と同様である(図21参照)。
図21に示す電子レンジシステムの構成において、電子レンジ100でレシピに基づく加熱が中断された場合、電子レンジ100は、外部メモリ110に中断レシピの情報を書き込む。その後、使用者が外部メモリ110を電子レンジ100の外部メモリソケット78aから取り外して電子レンジ101の外部メモリソケット78aに装着した時に、中断レシピの情報が外部メモリ110から読み出されて電子レンジ101のRAM73に記憶される。この場合のRAM73のアドレスは、実施の形態1で操作部3,4の何れかから設定された中断レシピの情報が記憶されるRAM73のアドレスと一致している。
更にその後(又は外部メモリ110の差し替え前に)、使用者が、電子レンジ100の加熱室6から被加熱物を取り出して電子レンジ101の加熱室6に移し替え、電子レンジ101の操作部3,4の何れかから加熱の再開に係る操作を行うことにより、RAM73に記憶された中断レシピの情報に基づいて加熱が再開される。これにより、電子レンジ100で中断されたレシピが電子レンジ101によって引き継がれる。
以下、本発明の実施の形態5に係る電子レンジ100,101が行う動作をフローチャートを用いて説明する。
図23は、電子レンジ100,101間で中断レシピの情報を互いに受け渡して電子レンジ101のRAM73に記憶するCPU71,71の処理手順を示すフローチャートである。以下の電子レンジ100の処理は、レシピが中断された場合、即ち、電子レンジ100の所定の故障を検出した場合又は使用者による加熱の停止操作を受け付けた場合に起動され、電子レンジ101の処理は、加熱が実行されていない状態で外部メモリ110の装着を検出可能となった場合に起動される。そして、上記各処理は、電子レンジ100のROM72及び電子レンジ101のROM72に夫々予め格納された制御プログラムに従って、電子レンジ100のCPU71及び電子レンジ101のCPU71により夫々実行される。
図23の処理が起動された場合、電子レンジ100のCPU71が実行する処理のうち、ステップS440からS445までは、実施の形態4の図22のステップS340からS345と比較して、中断レシピの情報を書き込む対象が送信バッファであるか外部メモリ110であるかの違いのみであるため、詳細な説明を省略する。
ステップS445の処理を終えた場合、CPU71は、タイマ74に計時を開始させて(S447)、タイマ74が計時した分単位の時間を外部メモリ110に書き込む(S448)。
その後、CPU71は、タイマ74が計時した時間が1分進んだか否かを判定し(S449)、進んでいないと判定した場合(S449:NO)、1分進むまで待機する。タイマ74が計時した時間が1分進んだと判定した場合(S449:YES)、CPU71は、処理をステップS448に戻す。このような処理ループにより、加熱中断後の経過時間が外部メモリ110内で1分毎に更新される。そして、この処理は外部メモリ110が外部メモリソケット78aから取り外されるまで継続される。
一方、電子レンジ101のCPU71は、外部メモリソケット78aに外部メモリ110が装着されたか否かを判定して(S451)、装着されるまで待機しており(S451:NO)、外部メモリ110が装着されたと判定した場合(S451:YES)、CPU71は、外部メモリ110に書き込まれた中断レシピの情報のうち、中断されたレシピの番号をマイクロコンピュータ70のRAM73に記憶する(S453)。この場合に記憶するRAM73のアドレスは、実施の形態1の図14のステップS55で8個のキーの数値を記憶するRAM73のアドレスと同一である(以下同様)。
次いで、CPU71は、外部メモリ110に書き込まれた中断レシピの情報のうち、レシピが中断された時の加熱ステップの番号をRAM73に記憶し(S454)、加熱ステップの経過割合をRAM73に記憶し(S455)、更に、加熱中断後の経過時間をRAM73に記憶する(S456)。
その後、CPU71は、実施の形態1の図14のステップS60へ処理を移し、その中で、開始キー32,42の何れかのキーが押下されるのを検出して実施の形態1と同様の処理を行う。
その他、実施の形態1及び4に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態5によれば、一の電子レンジに設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、中断レシピの情報が外部メモリに記録され、他の電子レンジが、外部メモリに記録された中断レシピの情報に基づいて加熱を再開する。
従って、一の加熱調理器が加熱中に故障したときであっても、他の加熱調理器に加熱を引き継ぐことが可能となる。
100、101、102 電子レンジ(加熱調理器)
110 外部メモリ(記録媒体)
120 LAN
1 レンジ本体
2 ドア(扉)
3、4 操作部(受付手段)
5、50 表示器(表示手段)
6 加熱室(加熱手段)
7 キャビネット
8 マグネトロン(加熱手段)
16 制御部
31、41 数字キー
32、42 開始キー
33 設定記憶キー
36、46 停止/クリアキー
37 ヘルプキー
55 温度検出部(検出手段)
55a 温度センサ
61a、61a 加熱リレー接点
70 マイクロコンピュータ
71 CPU(加熱手段、受付手段、表示手段、計時手段、計時する手段、検出する手段、低下手段、検出手段、判定する手段、報知する手段、送信手段、受信手段、記録手段、読出手段)
72 ROM
74 タイマ(計時手段、計時する手段)
77 LANインタフェース(送信手段、受信手段)
78 外部メモリインタフェース(記録手段、読出手段)

Claims (11)

  1. 加熱手段で被加熱物を加熱するための1又は複数の加熱ステップからなるレシピの設定を受け付ける受付手段と、設定されたレシピに係る情報を表示する表示手段とを備える加熱調理器において、
    設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、前記表示手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報に、該加熱ステップにおける加熱済みの度合いを含めて表示するようにしてあり、
    前記加熱手段による加熱が停止している場合、前記受付手段は、レシピ及び加熱ステップを特定するための情報の設定を受け付けるようにしてあり、
    前記受付手段は、前記情報の設定を受け付けた場合、加熱の開始を受け付けるようにしてあり、
    前記受付手段が前記情報の設定を受け付けてから、前記加熱の開始を受け付けるまでの時間を計時する手段と、
    該手段が計時した時間に応じて、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを低下させる低下手段とを備え、
    前記受付手段が前記加熱の開始を受け付けた場合、前記加熱手段は、前記低下手段が低下させた加熱済みの度合いに応じて、設定された情報によって特定された加熱ステップから、設定された情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあること
    を特徴とする加熱調理器。
  2. 前記加熱手段による加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、
    該計時手段が計時した時間の経過に応じて、前記表示手段が表示する情報に含まれる加熱済みの度合いが低下するようにしてあること
    を特徴とする請求項に記載の加熱調理器。
  3. 前記加熱手段による加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、
    前記表示手段が表示する情報は、前記計時手段が計時した時間を含み、
    前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを設定された情報に含まれる時間の経過に応じて低下させるようにしてあり、
    低下させた加熱済みの度合いに応じて、前記加熱手段が加熱ステップの途中から前記レシピに基づく加熱を開始するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 情報を送信する送信手段を有する請求項1から3の何れか1項に記載の一の加熱調理器と、送信された情報を受信する受信手段を有する請求項1から3の何れか1項に記載の他の加熱調理器とを備える加熱調理システムであって、
    前記一の加熱調理器に設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、前記送信手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報を送信するようにしてあり、
    前記他の加熱調理器は、受信手段が受信した情報によって特定された加熱ステップから、前記情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあること
    を特徴とする加熱調理システム。
  5. 情報を着脱可能な記録媒体に記録する記録手段を有する請求項1から3の何れか1項に記載の一の加熱調理器と、前記記録媒体に記録された情報を読み出す読出手段を有する請求項1から3の何れか1項に記載の他の加熱調理器とを備える加熱調理システムであって、
    前記一の加熱調理器に設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、前記記録手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報を記録するようにしてあり、
    前記他の加熱調理器は、読出手段が読み出した情報によって特定された加熱ステップから、前記情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあること
    を特徴とする加熱調理システム。
  6. 加熱手段で被加熱物を加熱するための1又は複数の加熱ステップからなるレシピの設定を受け付ける受付手段と、設定されたレシピに係る情報を表示する表示手段とを有す複数の業務用の加熱調理器を備える加熱調理システムにおいて、
    一の加熱調理器は、
    設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、
    前記表示手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報に、該加熱ステップにおける加熱済みの度合いを含めて表示し、且つ、表示する情報に含まれる加熱済みの度合いを、前記計時手段が計時した時間の経過に応じて低下させるようにしてあり、
    他の加熱調理器は、
    前記加熱手段による加熱が停止している場合、前記受付手段は、レシピ及び加熱ステップを特定するための情報の設定を受け付けるようにしてあり、
    前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、前記加熱手段は、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いに応じて、設定された情報によって特定された加熱ステップから、設定された情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあること
    を特徴とする加熱調理システム
  7. 加熱手段で被加熱物を加熱するための1又は複数の加熱ステップからなるレシピの設定を受け付ける受付手段と、設定されたレシピに係る情報を表示する表示手段とを有す複数の業務用の加熱調理器を備える加熱調理システムにおいて、
    一の加熱調理器は、
    設定されたレシピに基づく加熱が中断された場合、計時を開始する計時手段を備え、
    前記表示手段は、前記加熱が中断された時のレシピ及び加熱ステップを特定する情報に、該加熱ステップにおける加熱済みの度合い及び前記計時手段が計時した時間を含めて表示するようにしてあり、
    他の加熱調理器は、
    前記加熱手段による加熱が停止している場合、前記受付手段は、レシピ及び加熱ステップを特定するための情報の設定を受け付けるようにしてあり、
    前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、設定された情報に含まれる加熱済みの度合いを設定された情報に含まれる時間の経過に応じて低下させるようにしてあり、
    低下させた加熱済みの度合いに応じて、前記加熱手段が、設定された情報によって特定された加熱ステップから、設定された情報によって特定されたレシピに基づく加熱を開始するようにしてあること
    を特徴とする加熱調理システム
  8. 前記一の加熱調理器は、
    前記被加熱物が収容された加熱室の扉が開いていることを検出する手段を備え、
    該手段が開いていることを検出した場合、前記計時手段が計時した時間が増大するようにしてあること
    を特徴とする請求項又はに記載の加熱調理システム
  9. 前記一の加熱調理器は、
    前記表示手段が表示する情報に含まれる加熱済みの度合いは、加熱が中断された時の加熱ステップにおける総加熱時間に対する加熱済み時間の割合であること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の加熱調理システム
  10. 前記一の加熱調理器は、
    前記表示手段が表示する情報に含まれる加熱済みの度合いは、加熱が中断された時の加熱ステップにおける加熱済み時間であることを特徴とする請求項6又は7に記載の加熱調理システム
  11. 前記他の加熱調理器は、
    前記被加熱物の温度を検出する検出手段を備え、
    前記表示手段が表示する情報は、加熱が中断された時に前記検出手段が検出した温度を含み、
    前記受付手段が前記情報の設定を受け付けた場合、前記加熱手段が加熱を開始する時に前記検出手段が検出した温度が、設定された情報に含まれる温度より所定温度以上低いか否かを判定する手段と、
    該手段が低いと判定した場合、所定の警告を報知する手段とを備えること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の加熱調理システム
JP2009208448A 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器及び加熱調理システム Expired - Fee Related JP5334766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208448A JP5334766B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器及び加熱調理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208448A JP5334766B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器及び加熱調理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011058715A JP2011058715A (ja) 2011-03-24
JP5334766B2 true JP5334766B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=43946559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009208448A Expired - Fee Related JP5334766B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器及び加熱調理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5334766B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6457341B2 (ja) * 2015-06-10 2019-01-23 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 情報表示方法、コンピュータプログラムおよび表示制御方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4782445A (en) * 1986-12-18 1988-11-01 Food Automation-Service Techniques, Inc. Control apparatus for cooking apparatus
JPH02130322A (ja) * 1988-11-08 1990-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JPH06307646A (ja) * 1993-04-23 1994-11-01 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2000304281A (ja) * 1999-04-15 2000-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 調理機器ネットワークシステム
JP4306134B2 (ja) * 2001-03-08 2009-07-29 パナソニック株式会社 加熱調理器
JP3994932B2 (ja) * 2003-06-17 2007-10-24 三菱電機株式会社 調理器
JP2006023066A (ja) * 2004-10-28 2006-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd オーブン機能付き電子レンジ、およびこれを用いたピザ調理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011058715A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008002761A (ja) 電子レンジ
JP4818223B2 (ja) 加熱調理器
CN105476441A (zh) 烹饪器具的保温控制方法、装置及烹饪器具
JP5334766B2 (ja) 加熱調理器及び加熱調理システム
CN106308465B (zh) 电烹饪器的烹饪类型的识别方法和电烹饪器
JP2013167422A (ja) 加熱調理器及び電気機器
JP5295371B2 (ja) 高周波加熱調理器
JP2000161680A (ja) 加熱調理器
JP4922809B2 (ja) 加熱調理器
JP5334767B2 (ja) 加熱調理器
JP2005124786A (ja) 炊飯器とそのプログラム
JP5118378B2 (ja) 加熱調理器
KR102383767B1 (ko) 조리 기기 및 이의 동작 방법
US20210235554A1 (en) Cooking apparatus and method of controlling the same
JPH07284444A (ja) 炊飯器
JP3868972B2 (ja) 電磁誘導式加熱調理器
JP3583733B2 (ja) 高周波加熱装置
KR100939719B1 (ko) 토스터의 요리 제어방법
KR20210068889A (ko) 모드에 따라서 출력을 제어하는 조리 기기 및 이의 동작 방법
JPH0152710B2 (ja)
JP3583732B2 (ja) 高周波加熱装置
US20040149745A1 (en) Microwave oven and method of controlling the same
JPS59119117A (ja) 調理器
JPS644002Y2 (ja)
KR20000043275A (ko) 전자렌지의 무부하 상태 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees