JP5331590B2 - 外観検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査対象物たる球状をしたワークの外観を検査する外観検査装置に関する。
従来、前記外観検査装置として、例えば、特開平7−63539号公報に開示されたものが知られている。この外観検査装置は、球状のワークを保持する保持機構と、保持機構によって保持されたワークを回転させる駆動機構と、保持機構によって保持されたワークの表面に向けてビーム断面が円形のレーザ光を照射する投光部及びワークの表面で反射したレーザ光を受光して受光量に応じた電気信号を生成する受光部を備えた複数の光センサと、各光センサの受光部によって生成された電気信号を基に、ワークの表面にキズがないかどうかなど外観の良否を判定する判定部とから構成される。
前記保持機構は、それぞれ水平な軸中心に回転自在に設けられる2つの駆動ローラ及び1つの支持ローラによってワークを保持するように構成される。駆動ローラは、同軸且つ先端が相互に対峙するように配置され、先端部外周には先細のテーパ面がそれぞれ形成される。そして、ワークは、各駆動ローラのテーパ面及び支持ローラの外周面によって保持される。
前記駆動機構には、駆動モータと、駆動モータの回転動力を駆動ローラに伝達する伝達機構とが各駆動ローラにそれぞれ対応して設けられており、各駆動ローラを同じ回転方向に且つ回転速度差が生じる回転速度で軸中心にそれぞれ回転させてワークを回転させる。
この外観検査装置では、各駆動ローラのテーパ面及び支持ローラの外周面により保持されたワークの表面に向けて各投光部からレーザ光がそれぞれ照射され、ワークの表面で反射した後、各受光部によりそれぞれ受光されて、受光量に応じた電気信号が生成される。そして、生成された電気信号を基に、判定部により、ワークの外観の良否が判定される。尚、このとき、ワークは、駆動機構により各駆動ローラが駆動されることによって、ワーク表面におけるレーザ光の照射位置が走査されるように回転せしめられ、これによって、ワーク表面の全面が検査される。
特開平7−63539号公報
しかしながら、上記従来の外観検査装置では、複数の光センサが設けられているので、製造コストが高くなったり、広い設置スペースを確保しなければならないという問題があった。また、複数の光センサが設けられているものの、投光部から照射されるレーザ光のビーム断面が円形であり、走査間隔を広くすることができないので、ワークの表面すべてを走査するには時間がかかり、このため、サイクルタイムが長いという問題もある。更に、投光部と受光部が一対一で対応しているので、小さなキズを検出し難く、即ち、小さいキズの場合には、生成される電気信号に、キズのあるときとないときとであまり変化を生じさせることができず、このため、精度の良い外観検査を実施することができないという問題もある。
また、各駆動ローラを回転速度差が生じるように回転させるに当たって、例えば、一方の駆動ローラの回転速度を一定にし、他方の駆動ローラの回転速度を周期的に変化させると、当該他方の駆動ローラを回転させる駆動モータに掛かる負荷が大きくなり過ぎるため、所定の回転速度差を得ることができなかったり、駆動モータが故障する原因となる。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、製造コストを抑えることや、省スペース化を図ること、短時間で高精度に外観検査を行うこと、駆動モータに掛かる負荷を低くすることが可能な外観検査装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
検査対象物たる球状をしたワークの外観を検査する外観検査装置であって、
軸中心に回転自在に設けられるとともに、同軸且つ先端が相互に対峙するように配置された2つの駆動ローラを有し、この各駆動ローラの先端部外周には先細のテーパ面がそれぞれ形成されて、この各テーパ面に前記ワークが当接した状態でこのワークを回転自在に保持する保持手段と、
前記各駆動ローラにそれぞれ対応して設けられ、前記各駆動ローラを軸中心に回転させて前記ワークを従動回転させる2つの駆動手段であって、前記各駆動ローラの回転速度が周期的に且つ逆位相で変化するように各駆動ローラを同方向に回転させる2つの駆動手段と、
前記保持手段により保持されたワークの表面に向けてレーザ光を照射する投光手段であって、前記ワークの回転によりレーザ光が走査される方向と交差する方向にビーム断面が細長いスリット光を照射する投光手段と、
前記ワークの表面で反射したレーザ光を受光して受光量に応じた電気信号を生成する複数の受光素子を有し、これらの受光素子が、反射したレーザ光のビーム断面の長手方向に沿って配置される受光手段と、
前記各受光素子によってそれぞれ生成された電気信号を基に前記ワークの外観の良否を判定する判定手段と
少なくとも1つの前記受光素子により生成された電気信号を基に、少なくとも前記ワークが回転しているか否かを検出する回転検出手段とを備えてなることを特徴とする外観検査装置に係る。
この発明によれば、各駆動手段により各駆動ローラが軸中心に回転せしめられて、保持手段により保持されたワークが回転するとともに、この回転するワークの表面には、その回転によりレーザ光が走査される方向と交差する方向にビーム断面が細長いスリット光が投光手段から照射され、照射されたレーザ光はワークの表面で反射して受光手段の各受光素子により受光される。そして、各受光素子では反射光の受光量に応じた電気信号が生成され、それぞれ生成された電気信号を基に、判定手段によりワークの外観の良否が判定される。
本発明では、投光手段から照射されるレーザ光のビーム断面を、レーザ光の走査方向と交差する方向に細長くしているので、走査間隔を広く設定することが可能であり、これにより、ワーク表面の全面を短時間で走査してサイクルタイムを短縮することができる。
また、ワークの表面で反射したレーザ光を受光手段の複数の受光素子により受光しているので、受光素子ひとつ当たりの検査領域を狭くすることができ、小さい不良であっても、生成される電気信号に、不良のあるときとないときとで差を生じさせることができる。即ち、ひとつの受光素子の検査領域を小さくすることで、小さな不良であっても、不良があるときの反射光量と不良がないときの反射光量に差を生じ易くすることができる。これにより、高精度な外観検査を実施することができる。
また、受光素子は複数設けているものの、投光手段は1つであるので、複数の光センサが設けられていた従来に比べ、製造コストを低減することができる。また、複数の光センサを設けるために広い設置スペースを確保しなければならないという問題が生じることもない。
また、各駆動手段により、各駆動ローラをその回転速度が逆位相となるように回転させているので、各駆動手段を構成する駆動モータに掛かる負荷をそれぞれ同じにすることができ、いずれか一方の駆動モータに過剰な負荷が掛かるのを防止することができる。また、レーザ光の走査間隔を広くするには、各駆動ローラの回転速度差を大きくしなければならないので、このような意味においても、回転速度が逆位相となるように各駆動ローラを回転させることが好ましく、このようにしない場合には、所望の走査間隔でレーザ光を走査することができない恐れもある。
また、前記外観検査装置は、少なくとも1つの前記受光素子により生成された電気信号を基に、少なくとも前記ワークが回転しているか否かを検出する回転検出手段を備えているので、例えば、ワーク表面の一部にフラット面が形成されている(フラット面は前工程で生じる場合がある)ような場合、ワークが回転していないことがあり、このようなときには、ワークの、レーザ光の照射部分に不良がなければ、判定手段により誤って良品と判定される恐れがある。そこで、ワークが回転しているか否かを検出すれば、回転不良のワークも検出することができ、このようなワークも不良品として扱うことができる。したがって、良品のワークに不良品のワークが混入するのを防止することができる。
ここで、ワークが回転しているか否かを検出するに当たっては、以下のようにして検出することができる。即ち、ワークが回転していれば、通常、生成される電気信号は一定間隔で変動することから、生成される電気信号が終始一定であるような場合には、ワークが回転していないと判断することができる。
また、前記保持手段によって保持されたワークと前記受光手段の各受光素子との間には、前記ワークの表面で反射したレーザ光のビーム径を調整する調整レンズが設けられていても良い。ワークの球径が変わって曲率が変化すると、各受光素子における反射光のビーム径が変化するため、即ち、ワークの球径が小さくなると、曲率が大きくなって各受光素子における反射光のビーム径が大きくなり、逆に、ワークの球径が大きくなると、曲率が小さくなって各受光素子における反射光のビーム径が小さくなるため、反射光が一部の受光素子でしか受光されなかったり、反射光の一部のみが各受光素子によって受光され、検査精度が低下するという不都合を生じる。また、ワークの球径が変わって当該ワークと各受光素子との間の距離が変化すると、ワークの球径が小さくなったときには、当該ワークと各受光素子との間の距離が長くなって各受光素子における反射光のビーム径が大きくなり、ワークの球径が大きくなったときには、当該ワークと各受光素子との間の距離が小さくなって各受光素子における反射光のビーム径が小さくなるので、このことによっても、上記と同様の問題を生じる。そこで、上記のように、反射光のビーム径を調整可能なレンズを設ければ、異なる球径をしたワークの外観を検査する場合でも受光手段の大きさに反射光のビーム径を対応させることができる。これにより、各種球径のワークをそれぞれ高精度に外観検査することができる。尚、調整レンズを設ける代わりに、ワークと受光手段の位置関係を変えるようにしても良いが、調整レンズを設ける方が便利である。
また、前記外観検査装置は、内部にオイルが貯留されたオイル槽を備え、前記保持手段は、前記オイル槽内のオイル中に前記ワークが浸漬された状態でこのワークを保持するように構成されていても良い。このようにすれば、検査時にワークにキズが付くのを防止することや防錆効果を得ることができる。
また、前記外観検査装置は、前記ワークを供給するワーク供給機構と、前記ワーク供給機構によって供給位置に供給されたワークを、前記保持手段により保持される保持位置に向けて水平方向に移動させるための案内部材と、前記水平方向に進退可能に設けられ、前記供給位置にあるワークに当接してこのワークを前記保持位置に移動させる供給部材と、前記供給部材を進退させる駆動機構とから構成される供給手段を備え、前記駆動機構は、上下方向に沿って配置されて上下動可能に設けられる駆動ロッドと、前記駆動ロッドを上下動させる上下駆動部と、前記駆動ロッドの下端に接続してその上下動を水平動に変換し、前記供給部材を進退させる水平駆動部とから構成されていても良い。更に、前記外観検査装置は、前記保持手段によって保持される保持位置にあるワークをこの保持位置から排出する排出手段を備え、前記保持手段は、前記各駆動ローラと軸線が平行であり且つ外周面が相互に間隔を隔てて対峙した2つの支持ローラを備え、前記各駆動ローラのテーパ面及び各支持ローラの外周面の間に前記ワークを保持するとともに、前記支持ローラの一方が、前記ワークに当接してこのワークが排出方向に移動するのを規制する当接位置と退避位置との間で進退可能に構成され、前記排出手段は、上下方向に沿って配置されて上下動可能に設けられる駆動ロッドと、前記駆動ロッドを上下動させる上下駆動部と、前記駆動ロッドの下端に接続してその上下動を水平動に変換し、前記支持ローラの一方を前記当接位置と退避位置との間で進退させる水平駆動部とから構成されていても良い。
このようにすれば、駆動ロッドの上下動が水平動に変換されて供給部材や支持ローラの一方を進退させることができるので、特に、ワークをオイルに浸漬させた状態で外観検査を行う場合で、供給部材や支持ローラの一方をアクチュエータにより直接駆動することができないような場合に効果的である。また、ワークをオイルに浸漬させた状態で外観検査を行う場合、油面が波立つと、検査精度に悪影響を及ぼす恐れがあると思われるが、駆動ロッドの下端、水平駆動部、供給部材や支持ローラの一方をオイル中に配置し、駆動ロッドの上部のみを油面から上方に突出させれば、水平駆動部、供給部材や支持ローラの一方がオイル中で動作し、駆動ロッドの上下動に伴う力のみが油面に作用するので、油面を波立ち難くすることができ、これにより、油面が波立つことによって検査精度が低下するのを防止することができる。
以上のように、本発明に係る外観検査装置によれば、製造コストを抑えることや、省スペース化を図ること、短時間で高精度にワークの外観検査を実施すること、駆動モータに掛かる負荷を低くすることができる。
本発明の一実施形態に係る外観検査装置の概略構成を示した正面図である。 本実施形態に係る供給装置,保持装置及び検査装置などを示した断面図である。 図2における矢示A−A方向の断面図である。 本実施形態に係る上下駆動部などを示した断面図である。 本実施形態に係る上下駆動部などを示した断面図である。 本実施形態に係る供給装置,保持装置及び検査装置などを示した断面図である。 本実施形態に係る供給装置,保持装置,検査装置及び排出装置などを示した断面図である。 図7における矢示B−B方向の断面図である。 図7における矢示C−C方向の断面図である。 第1駆動ローラ及び第2駆動ローラの回転速度を示したグラフである。 レーザ光の走査方向、レーザ光の照射状態、光電変換素子の配置関係などを説明するための斜視図である。 シリンドリカルレンズ通過後のレーザ光のビーム断面図を示した説明図である。 (a)は、レーザ光の走査について説明するための平面図であり、(b)は、レーザ光の走査について説明するための側面図である。 本実施形態に係る受光部を示した説明図である。 光電変換素子により生成される電気信号を説明するための説明図である。 光電変換素子により生成される電気信号を説明するための説明図である。 本実施形態に係る供給装置,保持装置,検査装置及び排出装置などを示した断面図である。 本実施形態に係る保持装置,排出装置,搬送装置及び不良品回収容器を示した断面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る外観検査装置の概略構成を示した正面図である。
図1に示すように、本例の外観検査装置1は、検査対象物たる球状をしたワークWを供給する供給装置10と、内部にオイルLが貯留されたオイル槽39と、供給装置10によって供給されたワークWをオイル槽39内のオイルL中に浸漬させた状態で保持する保持装置40と、保持装置40によって保持されたワークWを回転させる回転駆動装置60と、回転駆動装置60によって回転せしめられるワークWの外観を検査する検査装置70と、保持装置40によって保持されたワークWを排出する排出装置80と、良品のワークWを収容する良品回収容器88と、排出装置80によって排出され、検査装置70によって良品と判定されたワークWを良品回収容器88に搬送する搬送装置90と、排出装置80によって排出され、検査装置70によって不良品と判定されたワークWを収容する不良品回収容器89と、供給装置10,オイル槽39,検査装置70,良品回収容器88及び搬送装置90などを支持する支持フレーム99とを備えて構成される。尚、前記ワークWとしては、例えば、軸受に用いられる球体を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
前記供給装置10は、図1乃至図6に示すように、複数のワークWが収容された供給ホッパ11と、供給ホッパ11から排出されたワークWが落下する供給シュート12と、供給シュート12の下端から排出されたワークWを保持装置40側に供給する供給部15とを備える。尚、供給シュート12の下端は、前記オイル槽39内のオイルL中に配置されている。
前記供給部15は、水平方向(図2の矢示方向)に進退自在に設けられる第1供給部材16と、第1供給部材16と同方向に進退自在に設けられ、ワークWに当接可能となった第2供給部材17と、第2供給部材17の移動方向と同方向に貫通してワークWが保持装置40側に移動するのを案内する案内通路18aを備え、上面に第1供給部材16が進退可能に載置される案内部材18と、各供給部材16,17をそれぞれ駆動して進退させる駆動機構20とから構成される。
前記第1供給部材16は、平板状の部材から構成されて上下に貫通する貫通穴16aを備えており、退避位置にあるときに、この貫通穴16aが供給シュート12の下端の下方に位置して、供給シュート12の下端から排出されたワークWが貫通穴16a内に収容されるようになっている。
前記案内部材18には、第1供給部材16が前進位置に移動したときに貫通穴16aと連通する供給穴18bが、上面から案内通路18aの内面にかけて上下に貫通しており、これによって、貫通穴16a内のワークWが案内通路18a内に落下して供給位置に配置されるようになっている。
前記第2供給部材17は、その進退方向に細長い棒状の部材から構成され、案内通路18a内を進退自在に配置されており、先端には凹曲面17aが形成され、この凹曲面17aがワークWに当接する。また、第2供給部材17は、退避位置から前進位置に移動するときに、供給穴18bから供給位置に落下したワークWを保持装置40によって保持される保持位置に移動させる。
前記駆動機構20は、上述のように、前記各供給部材16,17をそれぞれ進退させるもので、第1供給部材16についても、第2供給部材17についても、それぞれ同様の機構で進退させる。したがって、ここでは第2供給部材17を駆動するための機構のみ説明し、第1供給部材16を駆動するための機構の説明については省略する。
前記駆動機構20は、第2供給部材17を駆動するための機構として、上下方向に沿って配置されて上下動可能に設けられる駆動ロッド21と、駆動ロッド21を上下動させる上下駆動部22と、駆動ロッド21の下端に接続してその上下動を水平動に変換し、第2供給部材17を進退させる水平駆動部29などを備える。尚、駆動ロッド21の下端及び水平駆動部29は、オイル槽39内のオイルL中に配置され、上下駆動部22は、水平駆動部29の上方に配置される。
前記上下駆動部22は、第2供給部材17の進退方向と垂直な水平方向に沿って配置され、軸中心に回転自在に設けられる回転軸23と、一端部が回転軸23に外嵌され、他端部が駆動ロッド21の上端に接続した揺動部材24と、水平軸回りに回転自在に設けられるカム25と、カム25を回転させる駆動モータ(図示せず)と、揺動部材24に取り付けられ、カム25の上部外周面に当接する当接部材26と、揺動部材24及び適宜構造体27aにそれぞれ設けられたばねポスト27と、両端が各ばねポスト27にそれぞれ接続し、揺動部材24が回転軸23を中心にして下側に回動するようにこの揺動部材24を下方に付勢する引張ばね28とから構成される。
前記水平駆動部29は、前記第2供給部材17の進退方向に移動自在に設けられて第2供給部材17が固設された移動部材30と、支持部材(図示せず)に固設され、第2供給部材17の進退方向に沿って設けられるガイドレール31と、ガイドレール31に係合し、移動部材30に固設されたスライダ32と、前記回転軸23と平行に配置され、軸中心に回転自在に設けられる回転軸33と、駆動ロッド21の下端と回転軸33とを連結する連結部材34と、回転軸33に外嵌され、移動部材30に係合する係合部材35とから構成される。前記移動部材30には、長穴30aが上下方向に沿って形成されており、この長穴30aと係合部材35の係合部35aとが係合している。
そして、この駆動機構20では、駆動モータ(図示せず)によりカム25が回転せしめられると、揺動部材24が揺動して駆動ロッド21が上下動し(図4の矢示方向及び図5参照)、駆動ロッド21が上下動すると、連結部材34及び係合部材35が回転軸33を中心に揺動して、移動部材30がガイドレール31及びスライダ32により案内されて往復動し(図2の矢示方向及び図6参照)、これにより、第2供給部材17が進退する。
このように構成された供給装置10によれば、供給ホッパ11内のワークWが供給シュート12を通って下方に落下し、この供給シュート12の下端から排出され、排出されたワークWは、退避位置にある第1供給部材16の貫通穴16a内に収容される。この後、第1供給部材16が前進位置に移動すると、貫通穴16aと案内部材18の供給穴18bとが連通して貫通穴16a内のワークWが供給位置に落下し、それから、第1供給部材16は元の位置に戻る。次に、第2供給部材17が退避位置から前進位置に向けて移動すると、この第2供給部材17の先端が供給位置にあるワークWに当接し、ワークWは、案内通路18a内を保持位置に向けて移動する。そして、ワークWが保持位置に移動すると、第2供給部材17は元の位置に戻る。
前記保持装置40は、図1並びに図7乃至図9に示すように、2つの駆動ローラ41,42(第1駆動ローラ41及び第2駆動ローラ42)及び2つの支持ローラ43,44(第1支持ローラ43及び第2支持ローラ44)と、第1支持ローラ43によりワークWを押さえる押さえ機構45とを備えており、各ローラ41,42,43,44は、オイル槽39内のオイルL中に、水平であり且つ前記各供給部材16,17の進退方向に垂直な軸中心に回転自在に設けられている。
前記各駆動ローラ41,42は、同軸且つ先端が間隔を隔てて相互に対峙するように配置されており、先端部外周には先細のテーパ面41a,42aが形成されている。また、各駆動ローラ41,42は、その上部外周面が前記案内部材18の案内通路18aに接続されており、案内通路18aから排出されたワークWは、各駆動ローラ41,42のテーパ面41a,42aにより案内されて保持位置に移動するようになっている。
尚、前記保持位置は、各駆動ローラ41,42の上端位置からその回転方向(図7の矢示方向参照)に少しだけずれた位置に設定されており、この保持位置にあるワークWは、各駆動ローラ41,42のテーパ面41a,42a及び各支持ローラ43,44の外周面にそれぞれ当接して回転自在に保持されるようになっている。
前記第1支持ローラ43は、ワークWを上側から押さえるように構成され、前記第2支持ローラ44は、ワークWが各駆動ローラ41,42の回転方向に移動するのを規制するようにこのワークWに当接する。尚、第2支持ローラ44は、ほぼ水平方向に移動して(図7の矢示方向参照)、ワークWに当接する当接位置とこの位置から退避した退避位置との間で進退可能に構成されている。
前記押さえ機構45は、第1支持ローラ43の軸線と平行に配置されて軸中心に回転自在に設けられる回転軸46と、長手方向の中間部が回転軸46に外嵌され、一端部に第1支持ローラ43を回転自在に支持する支持部材47と、上下方向の変位を測定可能なマイクロメータヘッド48と、上下に貫通する貫通穴49aを備え、マイクロメータヘッド48を支持する支持部材49と、支持部材47の他端部上面及び適宜構造体50にそれぞれ設けられたばねポスト51と、両端が各ばねポスト51にそれぞれ接続し、支持部材47の一端側が回転軸46を中心にして下側に回動するようにこの支持部材47の他端側を上方に付勢する引張ばね52と、支持部材47の他端部上面に立設されたストッパ53と、上部に鍔部54aを備え、支持部材49の貫通穴49a内に上部及び下部が突出するように挿通されるとともに、下端がストッパ53の上面に当接した当接軸54と、当接軸54の鍔部54aと支持部材49の上面との間に設けられる圧縮ばね55と、支持部材49の下面に当接可能且つ当接軸54にクランプ可能に設けられるクランプ部材56と、当接軸54の下部に外嵌され、マイクロメータヘッド48の先端に当接する当接部材57とから構成される。
そして、この押さえ機構45では、ワークWが保持位置に移動する際に第1支持ローラ43に当接すると、この第1支持ローラ43が各駆動ローラ41,42から離れるように支持部材47が引張ばね52の付勢力に抗して回動し、これにより、ワークWが保持位置に移動する。ワークWが保持位置に移動すると、第1支持ローラ43が各駆動ローラ41,42に接近するように支持部材47が引張ばね52の付勢力により回動し、ワークWは、各駆動ローラ41,42のテーパ面41a,42a及び各支持ローラ43,44の外周面によって保持される。支持部材47が引張ばね52の付勢力により回動する際、ストッパ53と当接軸54とが当接して支持部材47の回動が規制されるため、第1支持ローラ43は所定の位置に移動してワークWを押さえる。
また、クランプ部材56のクランプが解除された後、マイクロメータヘッド48の測定値が参照されながら当接部材57及び当接軸54の上下方向における位置が調整され、この後、クランプ部材56が当接軸54にクランプされると、当接軸54の下部の突出量が調整されて、支持部材47の他端部(ストッパ53)の上昇端位置、即ち、第1支持ローラ43によるワークWの押さえ位置が調整される。
前記回転駆動装置60は、図8に示すように、第1駆動ローラ41を軸中心に回転させる第1駆動部61と、第2駆動ローラ42を軸中心に回転させる第2駆動部65とから構成される。前記第1駆動部61は、駆動モータ62と、第1駆動ローラ41の回転軸41bを回転自在に支持する支持部材63に配設され、駆動モータ62の回転動力を第1駆動ローラ41に伝達する伝達機構64とを備え、前記第2駆動部65は、駆動モータ66と、第2駆動ローラ42の回転軸42bを回転自在に支持する支持部材67に配設され、駆動モータ66の回転動力を第2駆動ローラ42に伝達する伝達機構68とを備える。
前記各駆動部61,65は、各駆動ローラ41,42を同じ回転方向に(図7の矢示方向参照)且つ回転速度差が生じる回転速度でそれぞれ回転させる。具体的には、図10に示すように、各駆動ローラ41,42の回転速度が周期的に且つ逆位相で変化するようにこれらの駆動ローラ41,42を回転させる。そして、各駆動ローラ41,42がこのように回転することで、ワークWはその自転軸が随時変化しながら回転する。尚、図10に示すように速度変化させるには、例えば、正弦関数などで表される速度変化を各駆動ローラ41,42に与えると良い。
前記検査装置70は、図1,図7及び図11に示すように、回転駆動装置60によって回転せしめられるワークWの表面に向けてレーザ光を照射する投光部71と、ワークWの表面で反射したレーザ光を受光して電気信号を生成する受光部74と、受光部74で生成された電気信号を基に、ワークWの外観の良否を判定する判定部76と、受光部74で生成された電気信号を基に、ワークWが正常に回転しているか否かを検出する回転検出部77と、投光部71及び受光部74が収容される筐体78とを備えており、投光部71,受光部74及び筐体78がセンサヘッドとして機能している。
前記投光部71は、前記各駆動ローラ41,42の軸線と平行な方向にビーム断面が細長い楕円形のレーザ光をワークWの表面に向けて照射するレーザ発振器72と、レーザ発振器72と保持装置40によって保持されたワークWとの間に設けられ、レーザ発振器72から照射されるレーザ光のビーム断面を、図12に示すように、更に細長くする(レーザ発振器72から照射されたレーザ光を更に細長いスリット光にする)シリンドリカルレンズ73とから構成される。尚、ワークWの表面におけるレーザ光の照射位置は、自転軸が随時変化しながらワークWが回転することによって、図13に示すように、所定の走査間隔Pで走査されるようになっている。
前記受光部74は、ワークWの表面で反射したレーザ光を受光して受光量に応じた電気信号を生成する複数(図示例では10個)の光電変換素子75を有し、これらの光電変換素子75が、図11及び図14に示すように、前記各駆動ローラ41,42の軸線と平行な方向に一列に配置される。
前記判定部76は、各光電変換素子75により生成された電気信号を基に、ワークWの表面にキズがないかどうかなど外観の良否を判定する。具体的には、光電変換素子75により生成された電気信号の生成レベルが一定範囲内にあるかどうかを確認して、例えば、図15(a)に示すように、一定範囲内にある場合には良品と判定し、例えば、図15(b)に示すように、一定範囲内にないような場合には不良品と判定する。
尚、判定部76は、すべての光電変換素子75から得られる電気信号の生成レベルが前記一定範囲内にある場合のみ良品と判定するようにしても良いし、一部の光電変換素子75から得られる電気信号の生成レベルが前記一定範囲内にない場合であっても、電気信号の生成レベルが前記一定範囲内にない光電変換素子75の数が一定数以下であれば、良品と判定するようにしても良い。前記一定数は、検出するキズの大きさなどに応じて設定することができる。また、図15において、V1は前記一定範囲の上限値を、V2は前記一定範囲の下限値をそれぞれ示す。
前記回転検出部77は、例えば、光電変換素子75の1つ(図14において、符号75aで示す真ん中の光電変換素子)により生成された電気信号を基に、ワークWが正常に回転しているか否かを検出する。ワークWが正常に回転している場合、通常、生成される電気信号は一定間隔で変動する(図15参照)ことから、生成される電気信号が終始一定である場合(図16(a)参照)や、変動の間隔が通常よりも長い場合(図16(b)参照)に、ワークWが正常に回転していない、即ち、全く回転していない(図16(a)の場合)、又は回転速度が通常よりも遅い(図16(b)の場合)と判断することができる。或いは、ワークWが正常に回転しているときの、電気信号の生成レベルの変動の状態を予め測定しておき、前記予め測定した変動の状態と実際に生成される電気信号の変動状態とを比較して、実際の変動状態が前記予め測定した変動の状態と同じか近似していないときにワークWが正常に回転していないと判断することができる。そして、ワークWが正常に回転していないと判断した場合には不良品と判定する。
尚、このように、ワークWが正常に回転しているか否かを確認するようにしているのは、例えば、ワークWの表面の一部にフラット面が形成されている(フラット面は前工程で生じる場合がある)ような場合、ワークWが正常に回転していないことがあり、このようなときには、ワークWの、レーザ光の照射部分に不良がなければ、判定部76により誤って良品と判定される恐れがあるからである。そこで、ワークWが正常に回転しているか否かを検出すれば、回転不良のワークWも検出することができ、このようなワークWを不良品として扱うことが可能になる。
前記筐体78は、その内部に、前記レーザ発振器72,シリンドリカルレンズ73及び各光電変換素子75を収容しており、下面には、レーザ発振器72からのレーザ光及び反射光を透過させるためのカバーガラス78aが設けられている。また、この筐体78は、下部が前記オイル槽39内のオイルLに浸漬された状態で前記各駆動ローラ41,42の上方に配置されており、カバーガラス78aがワークWに近づけられている。カバーガラス78aをワークWに接近させれば、接近させた分だけ、オイルLに含まれる、ごみ等の浮遊物によってレーザ光が遮られたり、屈折されたりするのを防止することができる。尚、カバーガラス78aをワークWにどれだけ接近させるかは適宜変更することができ、図示例よりも更に接近させても良いし、図示例よりも離れさせても良い。また、前記カバーガラス78aには、前記オイル槽39内のオイルLと同等の屈折率を有するものが採用されている。
前記排出装置80は、図1,図7,図17及び図18に示すように、第2支持ローラ44を先端部に回転自在に支持する支持部材81と、支持部材81を駆動して、これに支持された第2支持ローラ44を進退させる駆動機構82と、前記保持位置から排出されるワークWが落下する排出シュート83と、排出シュート83に設けられた進路切換機構84とから構成される。
前記駆動機構82は、前記駆動機構20と同様の構成を備えるため、ここでは詳しい説明を省略するが、支持部材81を移動させることにより、第2支持ローラ44を前記当接位置と退避位置との間で進退させる(図7の矢示方向及び図17参照)。そして、第2支持ローラ44が退避位置に移動すると、各駆動ローラ41,42のテーパ面41a,42a及び各支持ローラ43,44の外周面により保持されたワークWが前記保持位置から排出される。
前記進路切換機構84は、水平な軸中心に回動可能に設けられた案内部材85と、ワークWを搬送装置90側に導く第1位置と不良品回収容器89側に導く第2位置との間で前記案内部材85を回動させる駆動機構(図示せず)とを備える。
そして、この排出装置80では、案内部材85が前記第1位置にあるときには、保持位置から排出され、排出シュート83を移動するワークWは、搬送装置90側に案内され、一方、案内部材85が前記第2位置にあるときには、保持位置から排出され、排出シュート83を移動するワークWは、不良品回収容器89側に案内されてこの不良品回収容器89内に回収される。
前記搬送装置90は、図1,図18及び図19に示すように、オイル槽39内に、軸線が水平に設けられる第1スプロケット91と、オイル槽39の外部であり且つ第1スプロケット91の斜め上方に、軸線が第1スプロケット91の軸線と平行に設けられる第2スプロケット92と、各スプロケット91,92間に掛け渡されたチェーン93と、チェーン93に取り付けられ、前記排出シュート83から排出されたワークWを収容する複数の収容容器94と、第2スプロケット92を図19の矢示方向に軸中心に回転させる駆動機構(図示せず)と、収容容器94から排出されたワークWを前記良品回収容器88に案内する案内部材95とを備える。尚、前記収容容器94内に収容されるワークWの数は、1個であっても複数個であっても、どちらでも良い。
この搬送装置90では、駆動機構(図示せず)により第2スプロケット92が回転せしめられ、チェーン93が回動して収容容器94が循環駆動されると(図18及び図19の矢示方向参照)、排出シュート83から排出されたワークWが収容容器94内に収容されて上方に移動せしめられる。そして、上方に移動したワークWは、その後、収容容器94内から排出され、案内部材95により案内されて良品回収容器88内に回収される。
以上のように構成された本例の外観検査装置1によれば、供給ホッパ11内のワークWが各供給部材16,17により保持装置40側に供給され、保持位置に供給されると、ワークWは、各駆動ローラ41,42のテーパ面41a,42a及び各支持ローラ43,44の外周面によって保持される。
保持されたワークWは、各駆動ローラ41,42が回転せしめられることによって従動回転せしめられるとともに、このようにして回転するワークWの表面には、レーザ発振器72からレーザ光が照射されてその反射光が各光電変換素子75により受光される。そして、各光電変換素子75では反射光の受光量に応じた電気信号が生成され、生成された電気信号を基に、判定部76によりワークWの外観の良否が判定され、回転検出部77によりワークWが正常に回転しているか否かが検出される。
この後、第2支持ローラ44が退避位置に移動してワークWが保持位置から排出されるが、判定部76により良品と判定され、回転検出部77によりワークWが正常に回転していると判断された場合には、搬送装置90側に案内されて収容容器94内に収容され、収容されたワークWは、上方に搬送されて良品回収容器88内に回収される。一方、判定部76により不良品と判定された場合、又は、回転検出部77によりワークWが正常に回転していないと判断された場合には、不良品回収容器89側に案内されてこの不良品回収容器89内に回収される。
ところで、本例の外観検査装置1では、投光部71から照射されるレーザ光のビーム断面を、レーザ光の走査方向と交差する方向に細長くしているので、走査間隔を広く設定することが可能であり、これにより、ワークWの表面の全面を短時間で走査してサイクルタイムを短縮することができる。
また、ワークWの表面で反射したレーザ光を複数の光電変換素子75により受光しているので、光電変換素子75ひとつ当たりの検査領域を狭くすることができ、小さい不良であっても、不良のあるときとないときとで、生成される電気信号に差を生じさせることができる。即ち、ひとつの光電変換素子75の検査領域を小さくすることで、小さな不良であっても、不良があるときの反射光量と不良がないときの反射光量に差を生じ易くすることができる。これにより、高精度な外観検査を実施することができる。
また、光電変換素子75は複数設けているものの、投光部71は1つであるので、複数の光センサが設けられていた従来に比べ、製造コストを低減することができる。また、複数の光センサを設けるために広い設置スペースを確保しなければならないという問題が生じることもない。
また、各駆動部61,65により、各駆動ローラ41,42をその回転速度が逆位相となるように回転させているので、各駆動モータ62,66に掛かる負荷をそれぞれ同じにすることができ、駆動モータ62,66のいずれか一方に過剰な負荷が掛かるのを防止することができる。また、レーザ光の走査間隔を広くするには、各駆動ローラ41,42の回転速度差を大きくしなければならないので、このような意味においても、回転速度が逆位相となるように各駆動ローラ41,42を回転させることが好ましく、このようにしない場合には、所望の走査間隔でレーザ光を走査することができない恐れもある。
また、ワークWが正常に回転しているか否かを確認して、正常に回転していないワークWを不良品と判定しているので、判定部76だけでは良品か不良品かの区別をできないようなワークWであっても良品か不良品かを区別して、良品のワークWに不良品のワークWが混入するような不都合が生じるのを防止することができる。
また、オイル槽39内のオイルL中にワークWが浸漬された状態でワークWを保持しているので、検査時にワークWにキズが付くのを防止することや防錆効果を得ることができる。
また、駆動ロッド21,上下駆動部22及び水平駆動部29からなる駆動機構20やこれと同様の構成を有する機構によって、各供給部材16,17及び第2支持ローラ44を進退させているので、オイル槽39内のオイルL中に配置された各供給部材16,17及び第2支持ローラ44を駆動するのに都合が良い。また、ワークWをオイルLに浸漬させた状態で外観検査を行う場合、油面が波立つと、検査精度に悪影響を及ぼす恐れがあると思われるが、駆動ロッド21の下端、水平駆動部29、各供給部材16,17をオイルL中に配置し、駆動ロッド21の上部のみを油面から上方に突出させているので、水平駆動部29や各供給部材16,17がオイルL中で動作し、駆動ロッド21の上下動に伴う力のみが油面に作用するようにすることができる。これにより、油面を波立ち難くすることができ、油面が波立つことによって検査精度が低下するのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、球径の異なるワークWの外観検査を行う場合には、保持装置40によって保持されたワークWと各光電変換素子75との間に、ワークWの表面で反射したレーザ光のビーム径を調整する調整レンズを設けるようにしても良い。ワークWの球径が変わって曲率が変化すると、各光電変換素子75における反射光のビーム径が変化するため、即ち、ワークWの球径が小さくなると、曲率が大きくなって各光電変換素子75における反射光のビーム径が大きくなり、逆に、ワークWの球径が大きくなると、曲率が小さくなって各光電変換素子75における反射光のビーム径が小さくなるため、反射光が一部の光電変換素子75でしか受光されなかったり、反射光の一部のみが各光電変換素子75によって受光され、検査精度が低下するという不都合を生じる。また、ワークWの球径が変わって当該ワークWと各光電変換素子75との間の距離が変化すると、ワークWの球径が小さくなったときには、当該ワークWと各光電変換素子75との間の距離が長くなって各光電変換素子75における反射光のビーム径が大きくなり、ワークWの球径が大きくなったときには、当該ワークWと各光電変換素子75との間の距離が小さくなって各光電変換素子75における反射光のビーム径が小さくなるので、このことによっても、上記と同様の問題を生じる。そこで、上記のように、反射光のビーム径を調整可能なレンズを設ければ、異なる球径をしたワークWの外観を検査する場合でも受光部74の大きさに反射光のビーム径を対応させることができる。これにより、各種球径のワークWをそれぞれ高精度に外観検査することができる。但し、ワークWと受光部74との位置関係を変えたり、ワークWと投光部71との位置関係を変えることを排除するものではない。
また、調整レンズを設ける代わりにカバーガラス78aにレンズ効果を持たせるようにしても良い。また、上例では、第2支持ローラ44を進退させるための水平駆動部がオイルL中に配置されていなかったが、水平駆動部29と同様に、オイルL中に配置しても良い。
1 外観検査装置
41 第1駆動ローラ
42 第2駆動ローラ
60 回転駆動装置
62 駆動モータ
66 駆動モータ
70 検査装置
71 投光部
72 レーザ発振器
73 シリンドリカルレンズ
74 受光部
75 光電変換素子
76 判定部
W ワーク

Claims (5)

  1. 検査対象物たる球状をしたワークの外観を検査する外観検査装置であって、
    軸中心に回転自在に設けられるとともに、同軸且つ先端が相互に対峙するように配置された2つの駆動ローラを有し、この各駆動ローラの先端部外周には先細のテーパ面がそれぞれ形成されて、この各テーパ面に前記ワークが当接した状態でこのワークを回転自在に保持する保持手段と、
    前記各駆動ローラにそれぞれ対応して設けられ、前記各駆動ローラを軸中心に回転させて前記ワークを従動回転させる2つの駆動手段であって、前記各駆動ローラの回転速度が周期的に且つ逆位相で変化するように各駆動ローラを同方向に回転させる2つの駆動手段と、
    前記保持手段により保持されたワークの表面に向けてレーザ光を照射する投光手段であって、前記ワークの回転によりレーザ光が走査される方向と交差する方向にビーム断面が細長いスリット光を照射する投光手段と、
    前記ワークの表面で反射したレーザ光を受光して受光量に応じた電気信号を生成する複数の受光素子を有し、これらの受光素子が、反射したレーザ光のビーム断面の長手方向に沿って配置される受光手段と、
    前記各受光素子によってそれぞれ生成された電気信号を基に前記ワークの外観の良否を判定する判定手段と
    少なくとも1つの前記受光素子により生成された電気信号を基に、少なくとも前記ワークが回転しているか否かを検出する回転検出手段とを備えてなることを特徴とする外観検査装置。
  2. 前記保持手段によって保持されたワークと前記受光手段の各受光素子との間には、前記ワークの表面で反射したレーザ光のビーム径を調整する調整レンズが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の外観検査装置。
  3. 内部にオイルが貯留されたオイル槽を備え、
    前記保持手段は、前記オイル槽内のオイル中に前記ワークが浸漬された状態でこのワークを保持するように構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の外観検査装置。
  4. 前記ワークを供給するワーク供給機構と、前記ワーク供給機構によって供給位置に供給されたワークを、前記保持手段により保持される保持位置に向けて水平方向に移動させるための案内部材と、前記水平方向に進退可能に設けられ、前記供給位置にあるワークに当接してこのワークを前記保持位置に移動させる供給部材と、前記供給部材を進退させる駆動機構とから構成される供給手段を備え、
    前記駆動機構は、上下方向に沿って配置されて上下動可能に設けられる駆動ロッドと、前記駆動ロッドを上下動させる上下駆動部と、前記駆動ロッドの下端に接続してその上下動を水平動に変換し、前記供給部材を進退させる水平駆動部とから構成されてなることを特徴とする請求項1乃至記載のいずれかの外観検査装置。
  5. 前記保持手段によって保持される保持位置にあるワークをこの保持位置から排出する排出手段を備え、
    前記保持手段は、前記各駆動ローラと軸線が平行であり且つ外周面が相互に間隔を隔てて対峙した2つの支持ローラを備え、前記各駆動ローラのテーパ面及び各支持ローラの外周面の間に前記ワークを保持するとともに、前記支持ローラの一方が、前記ワークに当接してこのワークが排出方向に移動するのを規制する当接位置と退避位置との間で進退可能に構成され、
    前記排出手段は、上下方向に沿って配置されて上下動可能に設けられる駆動ロッドと、前記駆動ロッドを上下動させる上下駆動部と、前記駆動ロッドの下端に接続してその上下動を水平動に変換し、前記支持ローラの一方を前記当接位置と退避位置との間で進退させる水平駆動部とから構成されてなることを特徴とする請求項1乃至記載のいずれかの外観検査装置。
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