JP5330949B2 - 差込プラグ - Google Patents
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Description
本発明は、直流コンセントに着脱自在に接続される差込プラグに関するものである。
従来、ラジオや電話機などの直流電源を駆動電源とする直流機器に対して直流電源を供給するための直流コンセント、及び、当該直流コンセントに着脱自在に接続される差込プラグが公知であった(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献に示される直流コンセントは、壁内に組み込まれたスイッチボックスに収納される本体を備え、この本体に交流電源を直流電源に変換するコンバータを内蔵してある。そして、スイッチボックスに相対する本体の面には、壁内に配線された交流電源の電源線が接続される交流接続端子が設けられ、室内に相対する本体の面には、直流機器からの接続線に設けたDCプラグタイプの差込プラグが着脱自在に接続されるコンセント部が設けられている。而して、直流コンセントの交流接続端子に交流電源の電源線が接続されると、コンバータにより交流電源が直流電源に変換されてコンセント部に供給され、コンセント部に差込プラグが接続された直流機器に対して直流電源を供給することができる。
ところで、直流コンセントに差込プラグを着脱する際にはアークが発生する可能性があり、特に直流電力を供給する直流コンセントの場合、交流に比べてアークが持続しやすいため、アークに対する保護が必要であるが、上記特許文献の直流コンセントではコンセント部がピンジャックタイプの端子で構成され、差込プラグはピンジャックタイプの端子に接続されるDCプラグで構成されているので、差込プラグの外周電極の周囲を覆う部材が存在せず、アークが発生した場合にアークが外部から見えてしまうという問題があった。
このようなアークに対する保護がなされた直流コンセント及び直流コンセントに接続される差込プラグとして、IEC規格(CEI/IEC 60906−3)において規格化されたSELV(Safty Extra Low Voltage:安全超低電圧)回路用のソケット及びプラグがある。図12(c)(d)は上記のIEC規格に規格化されたプラグ110を示し、先端に設けた円筒部111の内側に2本の電極ピン112が配置されている。一方、ソケット100は、図12(a)(b)に示すようにプラグ110の円筒部111が挿入される丸穴101を有し、この丸穴101の底部からは、円筒部111の筒内部に挿入される円柱状の突出部102が突出するとともに、突出部102の先端面に開口するピン挿入孔103に臨んで刃受104が突出部102内に収納されている。プラグ110をソケット100に接続すると、ピン挿入孔103を通して突出部102内に挿入される電極ピン112が刃受104と嵌合し、ソケット100からプラグ110へ電力が供給されるようになっている。
上述のIEC規格に準拠したソケット100及びプラグ110では、図12(a)(c)に示すように、2個のピン挿入孔103が、突出部102の中心位置を通る直線L1上であって、突出部102の中心位置に対して対称な位置に開口するとともに、2本の電極ピン112が、円筒部111の中心位置を通る直線L2上であって、円筒部111の中心位置に対して対称な位置に配置されているので、電極ピン112が正負の極性を間違えてピン挿入孔103内に挿入されないように、突出部102の外周面にキー溝105を形成するとともに、円筒部111の内周面にリブ113を突設してある。また上記IEC規格のソケット100及びプラグ110は4種類の供給電圧に対応しており、供給電圧の種類を識別するために、突出部102の外周面にはキー溝105を基準にして所定の角度位置に電圧識別用溝106が形成されるととともに、プラグ110の円筒部111の内周面にはリブ113を基準にして所定の角度位置に電圧識別用リブ114が突設されている。
そして、リブ113をキー溝105に、電圧識別用リブ114を電圧識別用溝106にそれぞれ挿入させることで、プラグ110の逆差しや供給電圧の異なるプラグ110が誤接続されるのを防止しているが、ソケット100においてプラグ110側の円筒部111に嵌合する部分が丸孔のため、この丸穴101内に円筒部111を差し込む際に、プラグ110を回転させながら、円筒部111に設けたリブ113,114がソケット100の溝105,106内に嵌る位置を探さなければならず、使い勝手が悪かった。
ところで、上述のソケット100及びプラグ110において、キー溝105やリブ113を設けることなくプラグ110の逆差しを防止するためには、図12(a)(c)にそれぞれ破線で示すように、2個のピン挿入孔103を直線L1に対して片側(例えば図中の下側)にずらして配置するとともに、2本の電極ピン112を直線L2に対して片側(下側)にずらして配置すればよいが、円筒部111は円筒形状のため、2本の電極ピン112を直線L2から片側にずれた位置に配置しようとすると、2本の電極ピン112の間隔が狭くなり、絶縁距離を確保するためには、差込プラグ110が大型化してしまうという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、大型化を招くことなく逆差しを防止でき、且つ、直流コンセントに接続する際に位置合わせが容易な差込プラグを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、前面に開口する複数のピン挿入孔の周りに挿入溝が形成され、各ピン挿入孔に臨んで刃受が内部に収納された直流コンセントに着脱自在に接続されて、直流コンセントから直流電力の供給を受ける差込プラグであって、プラグ本体の前面に突設され、直流コンセントのピン挿入孔に挿入されて刃受と嵌合することによって直流コンセントから電力供給を受ける丸棒状の複数本の電極ピンと、複数本の電極ピンの周囲を囲むようにプラグ本体の前面に突設されて、直流コンセントの挿入溝に挿入される周壁とを備え、当該周壁はプラグ差込方向から見て四角筒状に形成され、複数本の電極ピンは、周壁の一方の内側面である基準面に沿って並んで配置され、且つ、上記基準面と対向する内側面よりも上記基準面に近い位置に偏って配置されており、プラグ本体は、後面側が開口した箱形であって前面に上記周壁が設けられた前ケースと、前面側が開口した箱形であって前ケースの後面開口を塞ぐように前ケースに被着される後ケースとで構成され、前ケース及び後ケースの内部に複数本の上記電極ピンが収納されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、プラグ本体の前面において周壁で囲まれる部位を前方から見た形状が、供給電圧の種類に応じて、四角形状の角部のうち少なくとも1つの角部を切り取った形状となるように、周壁の角部の形状が部分的に変更されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、プラグ本体の前面において周壁で囲まれる部位を前方から見た形状が、四角形状の角部のうち基準面と反対側の角部を切り取った形状となるように、周壁の角部の形状が部分的に変更されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、周壁は、当該周壁の表面から突出する延長部が延長形成されることにより、電源供給元である電源回路の種類に応じて、当該周壁の形状が部分的に変更されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、延長部は、周壁の内側面に延長形成されたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、延長部は、周壁において基準面とは反対側に設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、電力供給を受ける複数本の電極ピンは、四角筒状の周壁の内側に、周壁の一つの内側面である基準面に沿って配置され、しかも基準面と対向する内側面よりも基準面に近い位置に偏って配置されているので、差込プラグが直流コンセントに対して差し込み接続される向きを容易に理解できる。さらに、四角筒状の周壁が直流コンセントの挿入溝に挿入されることで、差込プラグを直流コンセントに取り付ける向きが制限されるから、差込プラグの位置合わせが容易であり、逆差しを防止しつつ使い勝手のよい差込プラグを実現できる。また周壁の形状は四角筒状に形成されているので、複数本の電極ピンが基準面側に偏って配置された場合でも、複数本の電極ピンの間隔が狭まることはなく、絶縁距離を確保するために差込プラグの大型化を招くことがない。さらに、プラグ本体が左右方向又は上下方向において二分割された場合、周壁が一体の壁として形成されないため、周壁の強度が低下して、直流コンセントに着脱する際に周壁が破損する可能性があるが、本発明では周壁を有する前ケースと、後ケースとを結合してプラグ本体を構成しているので、周壁を一体の壁として形成することができ、周壁の強度を高めることができる。
請求項2の発明によれば、周壁で囲まれる部位を前方から見た形状が、供給電圧の種類に応じて、四角形状の角部のうち少なくとも1つの角部を切り取った形状となるように、周壁の角部の形状が部分的に変更されているので、周壁の形状から供給電圧の違いを使用者が認識しやすく、また差込プラグを直流コンセントに差込接続する向きも容易に理解できるので、差込プラグと直流コンセントとの位置合わせを容易に行うことができる。
請求項3の発明によれば、周壁で囲まれる部位を前方から見た形状が、四角形状の角部のうち基準面と反対側の角部が切り取られた形状となるように,周壁の形状が変更されているので、電極ピンが偏って配置された基準面側の角部が切り取られる場合に比べて、電極ピンと周壁との間の距離を長くとることができ、製造が容易な差込プラグを実現することができる。
請求項4の発明によれば、周壁の表面から突出する延長部により供給電圧の種類を識別でき、しかも延長部は周壁の表面から延長形成されているので、周壁とは別に周壁と分離した形で形成される場合に比べて、延長部の強度を保つことができる。
請求項5の発明によれば、延長部が周壁の内側に設けられているので、延長部が周壁の外側に設けられた場合に比べて、差込プラグの全体が大型化するのを防止することができる。
請求項6の発明によれば、周壁の内側に設けられた延長部は、周壁において基準面と反対側に設けられているので、延長部が基準面側に設けられた場合に比べて、延長部を含む周壁と電極ピンとの間の距離を長くとることができ、製造が容易な差込プラグを実現することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態の差込プラグ1は、壁などの造営面に埋込配設された直流コンセント2に着脱自在に接続されて使用されるものであり、図1(b)に示すように、差込プラグ1と、差込プラグ1が着脱自在に接続されて、差込プラグ1側に直流電力を供給する直流コンセント2とで直流電力用の差込接続器が構成される。尚、以下の説明では特に断りが無い限り、図2(a)に示す向きにおいて差込プラグ1の上下左右を規定し、図2(a)中の正面を差込プラグ1の前面として説明を行う。
本発明の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態の差込プラグ1は、壁などの造営面に埋込配設された直流コンセント2に着脱自在に接続されて使用されるものであり、図1(b)に示すように、差込プラグ1と、差込プラグ1が着脱自在に接続されて、差込プラグ1側に直流電力を供給する直流コンセント2とで直流電力用の差込接続器が構成される。尚、以下の説明では特に断りが無い限り、図2(a)に示す向きにおいて差込プラグ1の上下左右を規定し、図2(a)中の正面を差込プラグ1の前面として説明を行う。
差込プラグ1のプラグ本体11は、図1〜図3に示すように前後方向において2分割されており、後面側が開口した箱形の合成樹脂製の前ケース30と、前面側が開口した箱形であって前ケース30の後面開口を塞ぐように前ケース30に組立ねじ32を用いてねじ固定される合成樹脂製の後ケース31とで構成され、全体として手で把持できる程度の大きさに形成されている。このプラグ本体11の内部には、直流コンセント2から電力供給を受けるための丸棒状の2本の電極ピン12と端子板37とで構成される電極ブロック36を、合成樹脂成形品からなる中ケース35に保持させた接触子ブロック34が収納されている。
プラグ本体11の前面、すなわち前ケース30の前面(直流コンセント2との対向面)からは、2本の電極ピン12が前方に突出しており、2本の電極ピン12の周囲を囲むようにして周壁13が前ケース30と一体に突設されている。
前ケース30の周壁13は、プラグ差込方向(前側)から見て横長の四角筒状に形成されており、周壁13の内側は中ケース35前面の中央部分を露出させるように前後方向において貫通している。2本の電極ピン12は、周壁13の一方の内側面(例えば上側の内側面)である基準面に沿って配置されており、且つ、上記基準面と対向する内側面(下側の内側面)よりも基準面に近い位置に偏って配置されている。尚、本実施形態では周壁13における上側の内側面から電極ピン12までの距離は、周壁13における下側の内側面から電極ピン12までの距離の半分以下となっており、電極ピン12が上側に偏って配置されていることが、容易に判別できるようになっている。なおプラグ本体11の前面から周壁13の先端までの長さは、プラグ本体11前面から電極ピン12の先端までの長さよりも若干大きい寸法に設定されている。
中ケース35は、後面が開口した略箱状であって、その内部は隔壁によって複数の収納室35aに仕切られ、各収納室35aに電極ブロック36が取り付けられている。中ケース35の前面中央には、外周部分よりも前方に突出して前ケース30の周壁13内に挿入される突台35bが一体に設けられている。この突台35bには、各収納室35aに対応して挿通孔35cがそれぞれ開口しており、各挿通孔35cから電極ピン12の先端が前方に突出する。
電極ブロック36の端子板37は、電極ピン12の後端部の軸部12aが圧入用孔に圧入固定される固定片37aと、固定片37aの一辺から後方に延出する端子片37bとを一体に備えており、負荷機器からの電線14の芯線が端子ねじ38と端子片37bとの間で締付固定される。この電極ブロック36は、固定片37aの圧入用孔に電極ピン12の軸部12aを圧入固定した後、電極ピン12を挿通孔35c内に挿入させるようにして、中ケース35の各収納室35aに後方から挿入され、タッピングねじからなる固定ねじ39を固定片37aの挿通孔37cに通して中ケース35の固定孔35dに螺合することによって、電極ブロック36が中ケース35に固定される。そして、電極ブロック36が中ケース35に固定された状態では、電極ピン12の先端側が中ケース35の挿通孔35cから前方に突出した状態となっている。
またプラグ本体11の後面、すなわち後ケース31の後面には電線挿通孔31aが開口し、電線挿通孔31aを通して内部に挿入された負荷機器からの電線14は、各電極ブロック36の端子板37にねじ止めされる。そして、接極子ブロック34を前ケース30内に収めた状態で、前ケース30の後面の開口部に後ケース31を被着し、前ケース30と後ケース31とを組立ねじ32で結合することによってプラグ本体11が構成され、組立完了状態においては周壁13の内側に電極ピン12が配置される。尚、後ケース31の後部には、電線14を保持して張力止めを行う電線押さえ板40がねじ41を用いて固定されており、電線14と端子板37との接続部位に加わる張力を低減している。この差込プラグ1が直流コンセント2に接続されると、電極ブロック36及び電線14を介して負荷機器に直流電力が供給される。
ところで、プラグ本体11が左右方向又は上下方向において二分割された場合、周壁13が一体の壁として形成されないため、周壁13の強度が低下して、直流コンセント2に着脱する際に周壁13が破損する可能性があるが、本実施形態では周壁13を有する前ケース30と、後ケース31とを結合してプラグ本体11を構成しているので、周壁13を一体の壁として形成することができ、周壁13の強度を高めることができる。
一方、差込プラグ1が着脱自在に接続される直流コンセント2は、図1(b)及び図9に示すように、造営材に埋込配設される合成樹脂製のコンセント本体20を備える。コンセント本体20は、前側が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ21と、後面が開口した略箱状の合成樹脂製のカバー22とを、金属製の組立枠23,23にて結合して組み立てられている。このコンセント本体20は、日本工業規格(JIS C 8303参照)に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠(JIS C 8375参照)に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の1個分の大きさ(この大きさを1個モジュール寸法という。)に形成されている。尚、差込プラグ1が接続される直流コンセント2として造営材に固定されたコンセントを例に説明を行うが、電気機器に固定されるコンセントや、コードの延長接続を行うために用いられて、固定しないで使用されるコードコネクタボディや、固定しないで使用されるテーブルタップなどのマルチタップに差込プラグ1を接続してもよいことは言うまでもない。
カバー22の前面には、前方に突出して取付枠(図示せず)の枠内に嵌るボス部22aが一体に突設されている。ボス部22aの左右両側の肩部22bには、略コ字状に形成された組立枠23の中央片がそれぞれ載置される。組立枠23の両脚片は、カバー22およびボディ21の側面にそれぞれ形成された係止凹部22c,21aに挿入され、両脚片の先端部に設けた略V形の係止爪23cを拡開させて係止凹部21aの両側段部に係止させることによって、ボディ21とカバー22とが組立枠23,23により結合される。なお、組立枠23の中央片の外側縁には、合成樹脂製の取付枠(図示せず)に設けられた係止孔に係合可能な一対の係止爪23aが突設されるとともに、中央片の内側縁から前方に突出する突出片に、金属製の取付枠(図示せず)に取り付ける際に取付枠の係止爪が係入する係止孔23bが設けられている。
ボス部22aの前面には、差込プラグ1が着脱自在に接続されるコンセント部24が設けられている。このコンセント部24は、ボス部22a前面の中央部に設けられ、前方から見た形状が四角形状(例えば矩形状)であって、丸孔状の2個のピン挿入孔26が開口したプラグ受け部25と、プラグ受け部25の周りを囲むように形成されて差込プラグ1の周壁13が挿入される挿入溝27と、プラグピン挿入孔26を通してコンセント本体20内にそれぞれ挿入される差込プラグ1の電極ピン12を嵌合する刃受28とを備えている。
2個のピン挿入孔26は、直流電力供給用の2個(正極側及び負極側)の刃受28にそれぞれ対応して設けられ、差込プラグ1が備える電極ピン12の位置に合わせて、配置が決定されている。すなわち、2個のピン挿入孔26は、プラグ受け部25の上側辺に沿って配置され、且つ、プラグ受け部25の下側辺よりもプラグ受け部25の上側辺に近い位置に偏って配置されている。
また、コンセント本体20の内部には、刃受28にそれぞれ電気的に接続された所謂速結端子構造の接続端子(図示せず)が収納されており、ボディ21の後面に開口する電線挿入孔より挿入された直流電源の給電線(図示せず)が接続端子に接続されるようになっている。尚、速結端子構造の接続端子には、例えば特開平10−144424号公報に開示されているような従来周知の速結端子を使用すればよく、図示および説明は省略する。
この差込プラグ1を直流コンセント2に接続するにあたっては、電極ピン12とピン挿入孔26の位置を合わせて、差込プラグ1を直流コンセント2側に近付けると、先ず差込プラグ1の周壁13が直流コンセント2の挿入溝27内に挿入された後、電極ピン12がピン挿入孔26内に挿入され、差込プラグ1を所定位置まで差し込むと、電極ピン12が刃受28に電気的且つ機械的に接続される。尚、電極ピン12が刃受28に接触する際には、既に周壁13の先端が挿入溝27内に挿入されているので、電極ピン12の接触時にアークが発生したとしても外部からアークが見えることはない。
また差込プラグ1を直流コンセント2から引き抜く際には、プラグ本体11を把持して手前側に引っ張ると、先ず電極ピン12が刃受28から外れて、ピン挿入孔26の外側に出た後、差込プラグ1の周壁13が挿入溝27から外に出るので、差込プラグ1を直流コンセント2から容易に取り外すことができる。尚、電極ピン12が刃受28から離れた瞬間には、まだ周壁13の先端が挿入溝27内に挿入されているので、電極ピン12の開離時にアークが発生したとしても外部からアークが見えることはない。
ここで、本実施形態の差込プラグ1では、前方(プラグ接続方向)から見た周壁13の形状が四角筒状に形成されるとともに、周壁13内に配置される2本の電極ピン12が、周壁13の内側において、周壁13の一つの内側面(上側の内側面)である基準面に沿って配置され、しかも基準面と対向する内側面(下側の内側面)よりも基準面(上側の内側面)に近い位置に偏って配置されるので、差込プラグ1が直流コンセント2に対して差し込み接続される向きを容易に理解できる。
また、四角筒状の周壁13が、四角形状のプラグ受け部25の周りに形成された挿入溝27に挿入されることによって、差込プラグ1を直流コンセント2に取り付ける向きが制限されるから、差込プラグ1と直流コンセント2との位置合わせが容易であり、逆差しを防止しつつ使い勝手のよい差込プラグ1を実現できる。
さらに、プラグ本体11の前面には複数本の電極ピン12の周りに周壁13が形成されているだけなので、上述したIEC規格に準拠するSELV回路用のプラグのように、逆差し防止のためのリブが形成されていないから、差込プラグ1の形状を簡単にでき、強度を確保するために差込プラグ1の大型化を招くことがない。
なお、プラグ差込方向(前方)から見た周壁13の形状が円筒状の場合、2本の電極ピン12を片側に寄せて配置しようとすると、2本の電極ピン12の間隔が狭くなってしまうが、本実施形態ではプラグ挿入方向から見た周壁13の形状が四角筒状に形成されているので、複数本(本実施形態では例えば2本)の電極ピン12が基準面側に偏って配置された場合でも、複数本の電極ピン12の間隔が狭まることはなく、絶縁距離を確保するために差込プラグ1の大型化を招くことがない。
また上述の差込接続器において、図11(a)(b)に示すように、丸棒状の電極ピン12に代えて平刃形状の栓刃12’が差込プラグ1に設けられ、プラグ受け部25に矩形孔からなるピン挿入孔26’が形成された場合、丸棒状の電極ピン12に比べて平刃形状の栓刃12’では断面積を同程度にするため幅細で且つ縦長になるので、プラグ受け部25に形成されるピン挿入孔26’も、丸孔状のピン挿入孔26に比べて縦長になる。ここで、コンセント本体20が1個モジュール寸法に形成されている場合、ピン挿入孔26’の縦寸法(上下方向寸法)とプラグ受け部25の上下方向寸法との差が小さいため、プラグ受け部25の上下方向における中央位置からピン挿入孔26’を上側に偏らせたとしても、ピン挿入孔26’のズレ量を大きくとることができず、ピン挿入孔26’が上下何れの側に偏っているのか判別しにくいという問題があり、同様に差込プラグ1側でも、平刃形状の栓刃12’が上下何れの側に偏っているのか判別しにくいという問題があった。またピン挿入孔26’は、平刃形状の栓刃12’の縦寸法よりも若干縦長に形成されるので、ピン挿入孔26’の開口位置の上下方向におけるズレ量が小さい場合、差込プラグ1が左右逆向きにして差込接続されると、平刃形状の栓刃12’の端がピン挿入孔26’内に差し込まれてしまう可能性もあった。このような問題を回避するには、図11(c)(d)に示すようにピン挿入孔26’が開口する位置の上下方向におけるズレ量を大きくとるとともに、差込プラグ1においてもプラグ本体11の上下方向寸法を大きくして、平刃形状の栓刃12’の上下方向におけるズレ量を大きくとる必要があるが、それによってコンセント本体20や差込プラグ1が大型化してしまうという問題もあった。それに対して本実施形態では電極ピン12が丸棒状に形成されるとともに、ピン挿入孔26が丸孔状に形成されているので、平刃形状の栓刃12’を用いる場合に比べて上下方向における電極ピン12のズレ量を大きくとることができ、したがって電極ピン12が上下何れの方向に偏っているのかを容易に判別でき、差込プラグ1を左右逆向きに接続しようとしても、差込プラグ1の電極ピン12がピン挿入孔26内に挿入されることはない。
ところで、本発明に係る差込プラグ1及び当該差込プラグ1が接続される直流コンセント2は、図10に示す直流配電システムに用いられる。なお図10は直流配電システムを戸建て住宅の家屋Hに適用した例を示しているが、直流配電システムを集合住宅やテナントビルなどの建物に適用してもよいことは言うまでもない。
家屋Hには、直流電力を出力する直流電力供給部52と、家屋H内の要所に配設され、直流電力供給部52から直流供給線路Wdcを介して直流電力が供給される直流コンセント2と、直流電力により動作する複数の直流機器(例えば冷蔵庫60a、テレビ60b、電話機60cなど)が設けられており、直流機器60a〜60cからの差込プラグ1を直流コンセント2に接続することによって、直流機器60a〜60cに直流電力が供給される。また直流電力供給部52と直流コンセント2との間には、直流供給線路Wdcに流れる電流を監視し、異常を検知したときに直流供給線路Wdc上で直流電力供給部52から直流コンセント2への給電を制限ないし遮断する直流ブレーカ53が設けられる。
直流電力供給部52は、基本的には、商用電源のように宅外から供給される交流電源ACを電力変換して直流電力を生成する。図示する構成では、交流電源ACは、分電盤50に内器として取り付けられた主幹ブレーカ51を通して、スイッチング電源を含むAC/DCコンバータ54に入力される。AC/DCコンバータ54から出力される直流電力は、協調制御部55を通して各直流ブレーカ53に接続される。
また直流電力供給部52には、交流電源ACから電力が供給されない期間(たとえば、商用電源ACの停電期間)に備えて二次電池57が設けられている。また、直流電力を生成する太陽電池56や燃料電池58を併用することも可能になっている。交流電源ACから直流電力を生成するAC/DCコンバータ54を備える主電源に対して、太陽電池56や二次電池57や燃料電池58は分散電源になる。なお、図示例において太陽電池56、二次電池57、燃料電池58は出力電圧を制御する回路部を含み、二次電池57は放電だけではなく充電を制御する回路部も含んでいる。
ここで、直流機器60a〜60cの駆動電圧は機器に応じた複数種類の電圧から選択されるから、協調制御部55にDC/DCコンバータを設け、主電源および分散電源から得られる直流電圧を必要な電圧に変換して、それぞれ対応する直流コンセント2に供給するのが望ましく、使用される直流機器や建物の使用環境などに合わせて直流電圧の供給電圧は適宜決められればよい。ここにおいて、直流コンセント2に直流電力を供給する電源供給元の電源回路は、交流電源ACと直流コンセント2との間に設けられており、例えば分電盤50の内部に設けられている。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5に基づいて説明する。本実施形態の差込プラグ1は複数種類の供給電圧に対応しており、供給電圧の種類に応じて周壁13の形状が部分的に変更されている。尚、周壁13の形状を除いては実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本発明の実施形態2を図5に基づいて説明する。本実施形態の差込プラグ1は複数種類の供給電圧に対応しており、供給電圧の種類に応じて周壁13の形状が部分的に変更されている。尚、周壁13の形状を除いては実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態の差込プラグ1は4種類の供給電圧(例えばDC6V,12V,24V,48V)に対応しており、供給電圧の種類に応じて、周壁13の形状が部分的に変更されている。
図5(a)は6V用、同図(b)は12V用、同図(c)は24V用、同図(d)は48V用の差込プラグ1の正面図であり、24V用の差込プラグ1では、プラグ差込方向(前側)から見て周壁13の形状が四角筒状に形成されているのに対して、他の6V用,12V用,48V用の差込プラグ1では、プラグ本体11の前面において周壁13で囲まれる部位を前方から見た形状が、供給電圧の種類に応じて、四角形状の角部のうち少なくとも1つの角部を切り取った形状となるように、周壁13の角部の形状が部分的に変更されている。例えば6V用の差込プラグ1では、周壁13における右下の角部を斜めにカットしてテーパ部13aが形成されている。また12V用の差込プラグ1では、周壁13における左下の角部を斜めにカットしてテーパ部13aが形成されており、48V用の差込プラグ1では、周壁13における右下及び左下の角部をそれぞれ斜めにカットしてテーパ部13a,13aが形成されている。尚、直流コンセント2の挿入溝27の形状も、供給電圧の種類に応じて、対応する差込プラグ1の周壁13と同様の形状に変更されている。
上述のように4種類の電圧値に対応した差込プラグ1のうち、24V用の差込プラグ1では前方から見た周壁13の形状が四角筒状に形成され、6V用,12V用,48V用の差込プラグ1では、プラグ本体11の前面において周壁13で囲まれる部位を前方から見た形状が、四角形状の角部を少なくとも1つ切り取った形状となるように、周壁13の角部の形状が部分的に変更されているので、前方から見た周壁13の形状の違いから、供給電圧の種類を使用者が容易に判別することができ、また周壁13及び挿入溝27の形状の違いを容易に認識できるから、差込プラグ1と直流コンセント2との位置合わせが容易になる。また、供給電圧の種類に応じて差込プラグ1の周壁13、及び、直流コンセント2の挿入溝27の形状がそれぞれ部分的に変更されているので、供給電圧の異なる直流コンセント2に差込プラグ1が接続され、負荷機器に対して定格電圧と異なる直流電圧が供給されるのを防止できる。
また本実施形態では、供給電圧の種類に応じて周壁13の形状を変更する際に、四角筒状の筒状部の角部を少なくとも1つ切り取ることによって周壁13の形状が変更されており、周壁13で囲まれる部位の面積が小さくなるような形状に周壁13の形状が変更されるので、周壁13が外側に張り出して、差込プラグ1が大型化するのを防止することができる。また本実施形態では、角部を斜めに切り取ることで周壁13の形状を部分的に変更しているが、角部を切り取る部分の形状はどのような形状でもよく、例えば図5(e)に示すように筒状部の角部を略直角に切り取って、入り隅部13bを設けてもよい。
また更に、供給電圧の種類に応じて筒状部の角部を切り取る際には、周壁13において電極ピン12が偏って配置された基準面側(上側の内側面)の角部ではなく、下側の角部が切り取られているので、電極ピン12が偏って配置された基準面側の角部が切り取られる場合に比べて、電極ピン12と周壁13との間の距離を長くとることができ、差込プラグ1の加工がし易くなるが、周壁13において基準面側の角部を切り取ってもよいし、図5(f)に示すように上側(基準面側)の角部と下側(基準面と反対側)の角部の両方を切り取るようにしてもよい。
尚、供給電圧の種類に応じて周壁13の角部の形状を変更する場合に、形状が変更される角部の位置及び数、並びに変更部位の形状は上記の実施形態に限定される趣旨のものではなく、供給電圧の種類が識別可能であれば、形状を変更する角部の位置及び数、並びに変更部位の形状は問わない。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図6及び図7に基づいて説明する。実施形態2では、供給電圧の種類に応じて周壁13の角部の形状を変更しているのに対して、本実施形態では、電源供給元である電源回路の種類に応じて周壁13の表面から突出する延長部を延長形成することで、周壁13の形状を部分的に変更している。尚、周壁13の形状を除いては実施形態1又は2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本発明の実施形態3を図6及び図7に基づいて説明する。実施形態2では、供給電圧の種類に応じて周壁13の角部の形状を変更しているのに対して、本実施形態では、電源供給元である電源回路の種類に応じて周壁13の表面から突出する延長部を延長形成することで、周壁13の形状を部分的に変更している。尚、周壁13の形状を除いては実施形態1又は2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
電源供給元である電源回路の種類としてはSELV回路、ELV回路、FELV回路などがIEC規格で規格化されており、図6(a)〜(d)に示すようにSELV回路用の差込プラグ1には、周壁13の下側壁における中央部から内側に突出する延長部15が延長形成されている。尚、図6(a)は6V用、同図(b)は12V用、同図(c)は24V用、同図(d)は48V用の差込プラグ1を示しており、実施形態1と同様、プラグ本体11の前面において周壁13で囲まれる部位を前方から見た形状は、四角形状の角部を少なくとも1つ切り取った形状となるように、周壁13の角部の形状が部分的に変更されている。ここにおいて、電源供給元の電源回路は、上述した図10の直流配電システムでは、交流電源ACと直流コンセント2との間に設けられており、例えば分電盤50の内部に設けられている。
一方、ELV回路用の差込プラグ1には、図5(a)〜(d)に示すように延長部15が設けられておらず、延長部15の有無によって電源回路の種類を容易に判別することができる。
また、SELV回路用の直流コンセント2には、延長部15が挿入される識別用溝(図示せず)が挿入溝27からプラグ受け部25側に入り込む形で形成されており、ELV回路用の直流コンセント2には識別用溝が形成されていないので、ELV回路用のプラグ1はELV回路用の直流コンセント2とSELV回路用の直流コンセント2の両方に接続できるものの、SELV回路用のプラグ1はSELV回路用の直流コンセント2のみに接続できるようになっている。
ところで、SELV回路はELV回路に比べて絶縁等級が高いので、SELV回路で使用される負荷機器(以下、SELV機器と言う。)は、ELV回路で使用される負荷機器(以下、ELV機器と言う。)ほど高い絶縁性能が要求されておらず、SELV機器はELV機器よりも絶縁性能が低い場合が多い。したがって、SELV回路に比べて絶縁等級の低いELV回路で、ELV機器に比べて絶縁性能が不十分なSELV機器が使用されると、漏電による故障などが発生する虞があるが、本実施形態ではSELV回路用のプラグ1は、ELV回路用の直流コンセント2に接続できず、SELV回路用の直流コンセント2のみに接続できるようになっているので、SELV機器がELV回路で使用されることはない。なお、ELV機器はSELV回路用の直流コンセント2に接続される可能性があるが、ELV機器はSELV機器に比べて絶縁性能が高く、ELV回路に比べてSELV回路は絶縁等級が高いので、SELV回路でELV機器が使用されても特に問題はない。
本実施形態の差込プラグ1では、電源回路の種類を識別するための延長部15は周壁13の表面から突出する形で延長形成されているので、周壁13とは別に周壁13と分離された形で延長部15を形成する場合に比べて、延長部15の強度を保つことができる。
また延長部15は、周壁13の内側面から内側に向かって突出形成されているので、延長部15が周壁13の外側に設けられた場合に比べて、差込プラグ1の全体が大型化するのを防止することができる。
また更に、周壁13の内側面に設けられた延長部15は、周壁13において基準面(上側壁の内側面)と反対側に設けられているので、延長部15が基準面側に設けられた場合に比べて、延長部15と電極ピン12との間の距離を長くとることができ、製造が容易な差込プラグ1を実現することが可能である。尚、延長部15の形成位置や延長部15の形状および数は上記の形態に限定されるものではなく、電源供給元の電源回路の種別が可能であれば延長部15の形成位置やその形状および数は問わない。
ところで、図6(a)〜(d)の差込プラグ1では、電源回路の種類に応じて、周壁13の内側面から内側に向かって突出する延長部15を形成することにより、周壁13の形状を部分的に変更しているが、図7(a)に示すように、周壁13の外側面から外側に向かって突出する延長部16を形成することによって、周壁13の形状を部分的に変更してもよい。図7(a)はSELV回路用の差込プラグ1の正面図であり、周壁13の下側壁における左側部から外側に突出する延長部16が延長形成されている。
また、この差込プラグ1に対応したSELV回路用の直流コンセント2には、延長部16が挿入される識別用溝(図示せず)が、挿入溝27から外側に向かって延長形成されている。一方、ELV回路用の差込プラグ1には延長部16が形成されておらず、ELV回路用の直流コンセント2には、延長部16が挿入される識別用溝は形成されていない。
したがって、ELV回路用の差込プラグ1はELV回路用の直流コンセント2とSELV回路用の直流コンセント2の両方に接続できるものの、SELV回路用の差込プラグ1はSELV回路用の直流コンセント2のみに接続できるようになっている。また、延長部16が周壁13の外側面から外側に向かって突設された場合は、延長部16を形成することで、電極ピン12と周壁13との間のスペースが狭まることはなく、製造が容易な差込プラグ1を実現できる。
尚、延長部16の形成位置や延長部16の形状および数は上記の形態に限定されるものではなく、図7(b)に示すように周壁13の左側壁における下側部から外側に突出する延長部16を延長形成してもよいし、同図(c)に示すように周壁13の下側壁における右側部から外側に突出する延長部16を延長形成してもよいし、同図(d)に示すように周壁13の右側壁における下側部から外側に突出する延長部16を延長形成してもよい。また、延長部15,16を設ける代わりに、図7(e)に示すように周壁13の一部に外側に張り出す膨出部17を形成することによって、周壁13で囲まれる領域18の面積が広がるような形状に周壁13の形状を変更してもよく、この場合にも周壁13の形状を変更する際に、電極ピン12と周壁13との間のスペースが狭まることはないから、製造が容易な差込プラグ1を実現できる。
ところで、上述の各実施形態で説明した差込プラグ1は接地極用の電極ピンを備えていないが、図8に示すように電圧極用の電極ピン12に加えて、接地極用の電極ピン19を具備した電極ブロック36を備えてもよい。尚、図8は実施形態2で説明した差込プラグ1に接地極用の電極ピン19を具備した電極ブロック36が追加されたものであるが、他の実施形態の差込プラグ1に接地極用の電極ピン19を具備した電極ブロック36を追加してもよいことはいうまでもない。また図8に示す差込プラグ1では、3本の電極ピン12,19が、電圧極の2本の電極ピン12を結ぶ線分を底辺とする二等辺三角形の頂点に接地極の電極ピン19が位置するように配置されているが、接地極の電極ピン19の位置は図6に示す位置に限定されるものではない。
1 差込プラグ
2 直流コンセント
11 プラグ本体
12 電極ピン
13 周壁
26 ピン挿入孔
27 挿入溝
28 刃受
30 前ケース
40 後ケース
2 直流コンセント
11 プラグ本体
12 電極ピン
13 周壁
26 ピン挿入孔
27 挿入溝
28 刃受
30 前ケース
40 後ケース
Claims (6)
- 前面に開口する複数のピン挿入孔の周りに挿入溝が形成され、各ピン挿入孔に臨んで刃受が内部に収納された直流コンセントに着脱自在に接続されて、直流コンセントから直流電力の供給を受ける差込プラグであって、
プラグ本体の前面に突設され、直流コンセントのピン挿入孔に挿入されて刃受と嵌合することによって直流コンセントから電力供給を受ける丸棒状の複数本の電極ピンと、複数本の電極ピンの周囲を囲むようにプラグ本体の前面に突設されて、直流コンセントの挿入溝に挿入される周壁とを備え、
当該周壁はプラグ差込方向から見て四角筒状に形成され、複数本の電極ピンは、周壁の一方の内側面である基準面に沿って並んで配置され、且つ、上記基準面と対向する内側面よりも上記基準面に近い位置に偏って配置されており、
プラグ本体は、後面側が開口した箱形であって前面に上記周壁が設けられた前ケースと、前面側が開口した箱形であって前ケースの後面開口を塞ぐように前ケースに被着される後ケースとで構成され、前ケース及び後ケースの内部に複数本の上記電極ピンが収納されたことを特徴とする差込プラグ。 - 前記プラグ本体の前面において前記周壁で囲まれる部位を前方から見た形状が、供給電圧の種類に応じて、四角形状の角部のうち少なくとも1つの角部を切り取った形状となるように、前記周壁の角部の形状が部分的に変更されたことを特徴とする請求項1記載の差込プラグ。
- 前記プラグ本体の前面において前記周壁で囲まれる部位を前方から見た形状が、四角形状の角部のうち前記基準面と反対側の角部を切り取った形状となるように、前記周壁の角部の形状が部分的に変更されたことを特徴とする請求項2記載の差込プラグ。
- 前記周壁は、当該周壁の表面から突出する延長部が延長形成されることにより、電源供給元である電源回路の種類に応じて、当該周壁の形状が部分的に変更されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の差込プラグ。
- 前記延長部は、前記周壁の内側面に延長形成されたことを特徴とする請求項4記載の差込プラグ。
- 前記延長部は、前記周壁において前記基準面とは反対側に設けられたことを特徴とする請求項5記載の差込プラグ。
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