JP2010027247A - 直流コンセント - Google Patents

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Abstract

【課題】建物内に配線された直流電源に対応可能で、建物全体としてAC/DC変換時の変換ロスを低減可能な直流コンセントを提供する。
【解決手段】直流コンセントAは、直流電源用のプラグが着脱自在に接続されるIEC規格に準拠したコンセント部20が前面に設けられた器体1を具備する。器体1は、JISに準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の2個分の大きさに形成されている。器体1は合成樹脂製のボディ2及びカバー3を組立枠4で結合して構成され、各組立枠4には取付枠の係合孔に係止離脱可能に係合する係止爪4aが一対ずつ設けられている。また器体1の内部には、背面に開口する電線挿入孔2aを通して挿入される直流電源からの電線が接続される速結端子構造の端子部が収納されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流コンセントに関するものである。
従来、ラジオや電話機などの機器は直流電源を駆動電源としており、このような直流機器に直流電源を供給するための直流コンセントが公知であった(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献に示される直流コンセントは、壁内に組み込まれたスイッチボックスに収納される本体を備え、この本体に交流電源を直流電源に変換するコンバータを内蔵してある。そして、スイッチボックスに相対する本体の面には、壁内に配線された交流電源の電源線が接続される交流接続端子が設けられ、室内に相対する本体の面には、直流機器からの接続線に設けたプラグが着脱自在に接続されるコンセント部が設けられている。而して、直流コンセントの交流接続端子に交流電源の電源線が接続されると、コンバータにより交流電源が直流電源に変換されてコンセント部に供給され、コンセント部にプラグが接続された直流機器に対して直流電源を供給することができる。
特開平7−15835号公報(段落[0021]−[0023]、及び、第1図)
上記構成の直流コンセントは、交流入力端子を介して供給された交流電源を、内蔵のコンバータで直流電源に変換してコンセント部から直流機器側に供給しているので、建物内の複数箇所に直流コンセントが設置される場合は、複数箇所の直流コンセントでそれぞれAC/DC変換が行われるため、各直流コンセントでの変換ロスによって建物全体での電力損失が増加するという問題があった。また、この直流コンセントでは交流電源の供給を受け、交流電源を直流電源に変換して直流機器に供給しているため、建物内に直流電源の電源線が配線されていたとしても、この電源線から直流電源の供給を受けて、負荷機器に供給することはできなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、建物内に配線された直流電源に対応可能で、建物全体としてAC/DC変換時の変換ロスを低減可能な直流コンセントを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、直流電源用のプラグが着脱自在に接続されるIEC規格に準拠したコンセント部が前面に設けられたコンセント本体を具備し、当該コンセント本体は日本工業規格に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の2個分の大きさに形成されるとともに、前面を取付枠の開口から前方に露出させた状態で取付枠の被係合部に係止離脱可能に係合する係合手段と、コンセント部に適合した1系統の直流電源からの電線が接続される直流入力端子とを備え、コンセント部は、プラグの先端部が挿入される丸穴状のプラグ挿入用穴と、プラグ挿入用穴の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴の底面から前方に向かって突出する円柱状の突出部と、当該突出部の前面に開口して、プラグの先端部に設けたプラグ側端子が差込接続される端子挿入用孔と、直流入力端子に電気的に接続されるとともに、端子挿入用孔を通してコンセント本体内に挿入されるプラグ側端子に電気的に接続される刃受部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、国際電気標準会議で規格化された直流電源用のプラグが着脱自在に接続されるコンセント部が前面に設けられたコンセント本体を具備し、当該コンセント本体は日本工業規格に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の2個分の大きさに形成されるとともに、前面を取付枠の開口から前方に露出させた状態で取付枠の被係合部に係止離脱可能に係合する係合手段と、コンセント部に適合した1系統の直流電源からの電線が接続される直流入力端子とを備え、コンセント部は、プラグの先端部が挿入される丸穴状のプラグ挿入用穴と、プラグ挿入用穴の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴の底面から前方に向かって突出する円柱状の突出部と、当該突出部の前面に開口して、プラグの先端部に設けたプラグ側端子が差込接続される端子挿入用孔と、直流入力端子に電気的に接続されるとともに、端子挿入用孔を通してコンセント本体内に挿入されるプラグ側端子に電気的に接続される刃受部材とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の何れかの発明において、突出部の外周面において、給電電圧に応じた位置に、プラグの先端部に設けた突起が係入する誤接続防止溝が形成されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明において、突出部の前面が、コンセント本体の前面よりも後退した位置にあることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの発明において、刃受部材に電気的に接続された端子板と、当該端子板との間に電線を圧接接続する鎖錠ばねと、端子板と電線との接続状態を解除するために鎖錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除釦とを具備する速結端子構造により直流入力端子が構成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、直流入力端子に入力された直流電源がコンセント部から出力されるので、建物内に配線された直流電源の電源線から電源供給を受けて、負荷機器に直流電源を供給することができる。しかも、直流入力端子にはコンセント部に適合した1系統の直流電源からの電線が接続されるので、各々の直流コンセントでAC/DC変換を行う場合のように各直流コンセントで変換ロスが発生することはないから、建物全体での電力損失を低減することができるという効果がある。またコンセント部はIEC規格に準拠しているので、IEC規格に準拠したプラグを備えた直流機器を接続して、使用することができる。さらに、コンセント本体はモジュール寸法の2個分の大きさに形成されているので、大角形連用配線器具の取付枠を用いた施工が可能となり、またモジュール寸法の1個分の大きさに形成された他の配線器具と共に取付枠に並設することができるから、使い勝手が向上するという利点もがある。
請求項2の発明によれば、直流入力端子に入力された直流電源がコンセント部から出力されるので、建物内に配線された直流電源の電源線から電源供給を受けて、負荷機器に直流電源を供給することができる。しかも、直流入力端子にはコンセント部に適合した1系統の直流電源からの電線が接続されるので、各々の直流コンセントでAC/DC変換を行う場合のように各直流コンセントで変換ロスが発生することはないから、建物全体での電力損失を低減することができるという効果がある。またコンセント部はIEC規格に準拠しているので、IEC規格に準拠したプラグを備えた直流機器を接続して、使用することができる。さらに、コンセント本体はモジュール寸法の3個分の大きさに形成されているので、大角形連用配線器具の取付枠を用いた施工が可能となり、また2連の取付枠に他の配線器具と共に並設することができるから、使い勝手が向上するという利点もある。
請求項3の発明によれば、供給電圧の異なるプラグが差込接続されるのを防止することができ、直流機器に対して適切な供給電圧の直流電源を供給することができる。
請求項4の発明によれば、コンセント部に接続されたプラグのコンセント本体前面からの突出量を小さくできるという効果がある。
請求項5の発明によれば、端子板と鎖錠ばねとの間に電線を挿入するだけで接続作業が行えるので、特別な工具を必要とせず、電線接続作業の作業性を向上させることができる。さらに、電線を取り外す際には解除釦を操作して、鎖錠ばねを撓ませるだけで良いので、電線の取り外し作業を容易に行うことができる。
本発明に係る直流コンセントは例えば造営面(壁など)の裏側に先行配線された外部電源(直流電源や交流電源)からの電線が接続されるとともに、造営面に埋込配設されており、前面に設けた複数のコンセント部に接続される負荷機器に対して、1系統の直流電源を供給するものである。以下に、本発明に係る直流コンセントの実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図11に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りが無いかぎり、図1(a)の向きにおいて上下左右の方向を規定し、また図1(a)における正面を前面という。したがって、図1(b)における右側は後側となる。
図5は直流コンセントAの内部回路を示し、造営面の裏側に先行配線された1系統の直流電源(例えばDC48V電源)からの電線が接続される端子部11と、端子部11に入力された直流電源がそのまま供給される2口のコンセント部20とを備えている。すなわち本実施形態では、2つのコンセント部20から1種類(例えばDC48V)の直流電源を供給できるようになっている。尚、本実施形態では端子部11が1つしか設けられていないが、各々のコンセント部20に対応して端子部11を設け、各端子部11に1系統(同じ電圧値)の直流電源からの電線を接続するようにしても良い。
また直流コンセントAは、図1〜図3に示すように合成樹脂製の器体1(コンセント本体)を備え、この器体1は、前面が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ2と、後面が開口した略箱状の合成樹脂製のカバー3とを、金属製の組立枠4,4にて結合して組み立てられる。
カバー3の前面には突台5が一体に突設され、突台5の前面には直流電源用のプラグが着脱自在に接続される複数(例えば2個)のコンセント部20が上下に並べて設けられている。また突台5の左右両側の肩部6には、略コ字状に形成された組立枠4の中央片がそれぞれ載置される。組立枠4の両脚片は、カバー3およびボディ2の側面にそれぞれ形成された係止凹部7,8に挿入され、両脚片の先端部に設けた略V形の引掛爪4c,4cを拡開させて係止凹部8の両側段部に係止させることによって、ボディ2とカバー3とが組立枠4,4により結合される。なお組立枠4の中央片の外側縁には、合成樹脂製の取付枠80(図3参照)に設けられた取付孔に係合可能な一対の係止爪4aが突設されるとともに、中央片の内側縁から前方に突出する突出片に、金属製の取付枠に取り付ける際に取付枠の係止爪が係止される係止孔4bが設けられている。ここにおいて、係止爪4aと係止孔4bとで、前面を取付枠の開口から前方に露出させた状態で取付枠の被係合部に係止離脱可能に係合する係合手段が構成される。
一方、ボディ2には、図2に示すように幅方向(左右方向)の略中央を隔壁9で仕切ることによって、左右両側に端子収納室10,10が設けられている。各端子収納室10には、コンセント部20に適合した直流電源からの電線が接続される端子部11(直流入力端子)がそれぞれ収納されている。またボディ2の後面には、図1(c)及び図2に示すように、各端子収納室10と外部とを連通する各一対の電線挿入孔2aと、解除釦操作孔2bとがそれぞれ形成されている。尚、直流電源からの電線には極性があるので、電線の誤接続を防止するため、図1(c)に示すようにボディ2の後面において電線挿入孔2aの近傍に電源の種別や極性を示す文字や記号(例えば「DC48V」の文字や「+」、「−」といった記号)を印刷などの方法で表示しても良く、誤接続の虞を低減することができる。
各端子部11は、図2に示すように電線挿入孔2aから内部に挿入された電線に接続される側面視略コ字形の端子板12と、2個の電線挿入孔2aから器体1内に挿入された電線の芯線をそれぞれ端子板12に圧接接続する2個の鎖錠ばね13と、端子板12と電線との接続を外すために2個の鎖錠ばね13を圧接解除方向に撓ませる解除釦14とを具備した速結端子構造を有している。そして、端子板12の一側片の先端から側方に延出する延出片12cには、各コンセント部20の刃受部材15がかしめ固定されて、端子板ブロック16を構成してある(図2参照)。なお刃受部材15は弾性を有する帯板を逆Ω字形に曲成して形成されており、底片の両側から突出する一対の刃受ばね片15aは互いに対向配置され、両者の間隔が上方ほど幅狭となるように傾斜し、且つ、上端間は導電ピン54a,54bが挿入しやすいよう上方ほど間隔が広がるように傾斜している。
そして、端子板12のコ字状部分に鎖錠ばね13が配置されると、端子板12の一方の側片12aに鎖錠ばね13に設けた鎖錠片13a及び接触片13bが対向する。鎖錠片13a及び接触片13bは、弾性を有する導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片13cの両端部に形成されている。鎖錠片13aは中央片13cとの連結部位から先端縁に向かって端子板12の側片12aに近づく向きに傾斜し、接触片13bは略S字形に曲成されている。また、中央片13cは略平板状に形成されていて端子板12の他方の側片12bに当接する。各端子板12は、図2に示すように各端子収納室10内に一対の鎖錠ばね13と解除釦14とが納装された後、端子板12のコ字状部分に鎖錠ばね13及び解除釦14を収めるようにして端子収納室10に収納されている。
この端子部11に電線を接続するに当たっては、電線の被覆が剥かれた芯線をボディ2の後面に開口する電線挿入孔2aに挿入すると、この芯線が鎖錠ばね13の鎖錠片13a及び接触片13bと端子板12の側片12aとの間に挿入され、鎖錠片13aの先端が電線に食い込んで抜け止めがなされるとともに、鎖錠片13a及び接触片13bによって電線が端子板12の側片12aに圧接されることにより、電線と端子板12との導通(接続)が図られる。すなわち端子部11として速結端子構造のものを用いることで、特別な工具を必要とせずに電線の接続作業が行え、電線接続作業の作業性を向上させることができる。また電線を取り外す際には、解除釦操作孔2bを通して挿入されたドライバなどの治具により解除釦14を押動すると、解除釦14によって鎖錠ばね13の鎖錠片13aが側片12aから離れる向きに撓められ、鎖錠片13aの先端が電線から引き離されて、電線の鎖錠状態が解除されるので、電線の取り外し作業を容易に行うことができる。尚、本実施形態では端子部11として速結端子構造のものを用いているが、端子部11を速結端子に限定する趣旨のものではなく、例えばねじ式端子を用いて端子部11を構成しても良い。
ここで、直流コンセントAの器体1は日本工業規格(JIS C 8303参照)に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠80(JIS C 8375参照)に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の2個分の大きさ(この大きさを2個モジュール寸法という。)に形成されている。図3(b)は直流コンセントAを取付枠80に取り付ける前の状態を示しており、この取付枠80は、長手方向に対向する取付片81に、図示しない埋込ボックスに取り付けるためのボックスねじ用の長孔82と、前面にプレート枠(図示せず)等を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔83と、壁を構成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔(図示せず)とが少なくとも設けられている。また、取付枠80の長手方向に沿う側片85,86のうち、一方の側片85には2個で1組となった係止孔(図示せず)が3組ずつ並設され、他方の側片86には横長の板片87が垂設されている。この板片87には開口部89が長手方向に3個並設され、各開口部89の下縁には突出片88が上方へ突設してある。
而して、この直流コンセントAを造営面に埋込配設する際には、先ず直流コンセントAの一方の組立枠4に設けた係止爪4aを側片85の係止孔に挿入したのち、他方の組立枠4の係止爪4aを突出片88の両側の肩部88aに載せるようにして開口部89に挿入すれば、図3(a)に示すように突台5の前面を開口84から露出させた状態で器体1を取付枠80に取り付けることができる。次に造営面に開口する埋込用孔を通して電線を室内側に引き出した後、この電線の被覆が剥かれた芯線を電線挿入孔2aに挿入して、直流電源からの電線を端子部11に接続する。そして、器体1の後部を埋込用孔に埋設した状態で取付枠80を造営面に固定することによって、直流コンセントAの器体1が取付枠80を介して造営面に固定され、取付枠80の前面側にプレートを取着することで施工が完了する。
ここにおいて、直流コンセントAの器体1は2個モジュール寸法に形成されているので、1個モジュール寸法に形成された他の配線器具と共に取付枠80に並設することができ、使い勝手が向上するという利点がある。例えば図4(a)に示すように直流コンセントAをLAN用コンセント92と共に取付枠80に並設しても良いし、同図(b)に示すように直流コンセントAをACコンセント93と共に取付枠80に並設しても良く、また同図(c)に示すように直流コンセントAをTVコンセント94と共に取付枠80に並設しても良い。尚、図4中の90は取付枠80の前面側に取着される化粧プレートであり、化粧プレート90の開口窓91から直流コンセントAや他の配線器具92〜94のボス部(突台5)が露出するようになっている。
次に本実施形態が備えるコンセント部20について説明する。コンセント部20及び各コンセント部20に着脱自在に接続されるプラグBはそれぞれIEC規格(CEI/IEC 906−3)に準拠しており、IEC規格(CEI/IEC 906−3)では、8種類(交流及び直流の6V,12V,24V,48V)のSELV(Safety Extra-Low Voltage)電源に対して極配置が定められている。
先ず、直流機器側のプラグBについて図8〜図10を参照して説明する。プラグBは直流機器からの電線60に接続されている。プラグBは略円柱状のプラグ本体51を備え、プラグ本体51の先端側には後側よりも細径となる円筒状の嵌合部52が形成されている。嵌合部52の内周面には基準位置を示すリブ53がプラグ本体51の軸方向に沿って突設されている。そして、プラグ本体51の中心位置を通り、当該中心位置とリブ53とを結ぶ線分に対して直交する直線上には、中心位置に対して対称な位置に、プラグ本体51の軸方向に沿って延びる丸棒状の2本の導電ピン54a,54bが配置されている。尚、図10(a)に示すようにリブ53を上側に見た時に右側に位置する導電ピン54aが正極側、左側に位置する導電ピン54bが負極側の導電ピンとなっている。また嵌合部52の内周面には、電源の種類(直流又は交流の別、及び定格電圧)に応じた位置に、プラグ本体51の軸方向に沿って延びる誤接続防止用の識別リブ55が突設されている。図10(a)は直流用のプラグBに設けられた識別リブ55の位置を示し、電源電圧がDC6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、リブ53の位置を基準(0°)として左回りに120°,150°,210°,240°の位置に識別リブ55が1箇所ずつ形成されている。なお、図10(b)は交流用のプラグBに設けられた識別リブ55の位置を示し、電源電圧がAC6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、リブ53の位置を基準として左回りに30°,60°,300°,330°の位置に識別リブ55が1箇所ずつ形成されている。ここにおいて、本実施形態の直流コンセントAはDC48V用のコンセント部20を備えており、DC48V用のコンセントAに対応したプラグBでは、リブ53に対して左回りに240°の位置に識別リブ55が設けられている。
次にコンセント部20について図6及び図7を参照して説明する。コンセント部20は、プラグBの先端部(嵌合部52)が挿入される丸穴状のプラグ挿入用穴21と、プラグ挿入用穴21の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴21の底面から前方に向かって突出して嵌合部52内に挿入される円柱状の突出部22と、当該突出部22の前面に開口して、プラグBの先端部に設けた導電ピン54a,54bが差込接続される一対の端子挿入用孔23a,23bと、端子挿入用孔23a,23bを通して器体1内に挿入される導電ピン54a,54bにそれぞれ電気的に接続される上記の刃受部材15,15とを備えている。突出部22の周面には基準位置を示す切欠溝22aが形成され、突出部22の中心位置を通り、当該中心位置と切欠溝22aとを結ぶ線分に対して直交する直線上には、中心位置に対して対称な位置に端子挿入用孔23a,23bが開口している。尚、図7(a)に示すように切欠溝22aを上側に見た時に左側に位置する端子挿入用孔23aが正極側、右側に位置する端子挿入用孔23bが負極側の端子に対応している。
また突出部22の外周面には、電源の種類(直流又は交流の別、及び定格電圧)に応じた位置に、対応するプラグBの識別リブ55が嵌合する誤接続防止用の切欠溝22b(誤接続防止溝)が形成されている。図7(a)はコンセント部20に供給される電源が直流電源の場合の切欠溝22bの位置を示し、電源電圧が6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、切欠溝22aの位置を基準(0°)として右回りに120°,150°,210°,240°の位置に切欠溝22bが1箇所ずつ形成されている。また、図7(b)はコンセント部20に供給される電源が交流電源の場合の切欠溝22bの位置を示し、電源電圧が6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、切欠溝22aの位置を基準(0°)として右回りに30°,60°,300°,330°の位置に切欠溝22bが1箇所ずつ形成されている。ここにおいて、直流コンセントAが備える2個のコンセント部20はDC48V用であり、DC48V用のコンセント部20では切欠溝22aの位置を基準として右回りに240°の位置に切欠溝22bが形成されている。このように、コンセント部20には、突出部22の外周面において給電電圧に応じた位置に、プラグB側の識別リブ55が係入する切欠溝22bが形成されているので、識別リブ55及び切欠溝22bの位置によって、供給電圧の異なるプラグBが差込接続されるのを防止することができ、直流機器に対して適切な供給電圧の直流電源を供給することができる。
そして、コンセント部20に適合したプラグBの嵌合部52がプラグ挿入用穴21に挿入されると、嵌合部52の筒内に突出部22が挿入されて、嵌合部52の内周面に設けたリブ53,55がそれぞれ突出部22の切欠溝22a,22bに係入するとともに、プラグBの導電ピン54a,54bが端子挿入用孔23a,23bを通して突出部22内に挿入され、導電ピン54a,54bが対応する刃受部材15,15に電気的に接続される。このとき、刃受部材15,15が導電ピン54a,54bと弾接する弾接力によって、プラグBが直流コンセントAに接続された状態で保持される。なお、各コンセント部20では、突出部22の前面が器体1(カバー3)の前面よりも後退した位置にあるので、コンセント部20に接続されたプラグBの器体1前面からの突出量を小さくできる。尚、プラグBを取り外す際には、プラグ本体51を引き抜くだけで、プラグBを直流コンセントAから容易に取り外すことができる。
ここにおいて、コンセント部20aの刃受部材15には、端子部11に入力された直流電源(DC48V電源)がそのまま供給されているので、建物内に配線された直流電源の電源線から電源供給を受けて、コンセント部20aに接続される負荷機器(直流機器)に対し、直流電源を供給することができる。したがって、各々の直流コンセントAで、AC/DC変換やDC/DC変換を行う場合のように各直流コンセントAで変換ロスが発生することはないから、建物全体での電力損失を低減することができる。またコンセント部20はIEC規格に準拠しているので、IEC規格に準拠したプラグBを備える直流機器を接続して、使用することができる。尚、本実施形態ではコンセント部20の数を2口としているが、図11に示すようにコンセント部20の数を1口としても良い。
さらに、直流コンセントAの器体1はJIS規格に準拠した大きさに形成されており、大角形連用配線器具の取付枠80に3個まで取着可能なモジュール寸法の2個分の大きさ(2個モジュール寸法)に形成されているので、大角形連用配線器具の取付枠80を用いた施工が可能になり、また器体1は2個モジュール寸法に形成されているので、1個モジュール寸法に形成された他の配線器具と共に取付枠80に並設することができ、使い勝手が向上するという利点もある。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図12〜図17に基づいて説明する。上述の実施形態1では器体1の大きさを2個モジュール寸法としているのに対して、本実施形態では図12及び図13に示すように器体1を3個モジュール寸法に形成し、突台5の前面に3個のコンセント部20を上下方向に並べて配置してある。尚、本実施形態の直流コンセントAは、器体1の大きさやコンセント部の数が異なる点を除いては実施形態1と同様の構成を有しているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図14は直流コンセントAの内部回路を示し、造営面の裏側に先行配線された外部の直流電源(例えばDC48V電源)からの電線が接続される端子部11と、端子部11に入力された直流電源がそのまま供給される3口のコンセント部20とを備えている。すなわち本実施形態では、3つのコンセント部20から同じ種類の直流電源(DC48V)を供給できるようになっている。
ここにおいて、コンセント部20aの刃受部材15には、端子部11に入力された直流電源(DC48V電源)がそのまま供給されているので、コンセント部20aに接続される直流機器に対しては直流コンセントAに入力された直流電源をそのまま供給することができる。したがって、各々の直流コンセントAで、AC/DC変換やDC/DC変換を行う場合のように各直流コンセントAで変換ロスが発生することはないから、建物全体での電力損失を低減することができる。またコンセント部20は、実施形態1と同様、IEC規格に準拠しているので、IEC規格に準拠したプラグBを備える直流機器を接続して、使用することができる。尚、本実施形態ではコンセント部20の数を3口としているが、図16及び図17に示すようにコンセント部20の数を1口としても良い。
また、直流コンセントAの器体1は日本工業規格に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の3個分の大きさに形成されているので、大角形連用配線器具の取付枠80を用いた施工が可能になり、2連或いは3連の取付枠に他の配線器具と共に並設することができるから、使い勝手が向上するという利点もある。例えば図15(a)に示す例では、2連の取付枠(図示せず)に上述の直流コンセントAが3個モジュール寸法に形成されたACコンセント95と共に連設されており、直流コンセントA及びACコンセント95のボス部(突台5)が2連用のプレート90’の開口窓91,91からそれぞれ前方に露出している。また図15(b)に示す例では、2連の取付枠に上述の直流コンセントAが、それぞれ1個モジュール寸法に形成されたLAN用コンセント92およびTVコンセント94と共に連設されており、直流コンセントA及びLAN用コンセント92並びにTVコンセント94のボス部(突台5)が2連用のプレート90’の開口窓91,91からそれぞれ前方に露出している。
実施形態1の直流コンセントを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は下面図である。 同上を示し、図1(a)におけるC−C断面図である。 (a)は同上を取付枠に取り付けた状態の斜視図、(b)は同上を取付枠に取り付ける前の状態の斜視図である。 (a)〜(c)は同上の施工例を示す説明図である。 同上の内部回路図である。 同上のコンセント部を示し、(a)はコンセント部の拡大図、(b)はC−C断面図、(c)はD−D断面図である。 同上のコンセント部に設けられた切欠溝の位置を示し、(a)は直流電源の場合の説明図、(b)は交流電源の場合の説明図である。 同上に接続されるプラグを示し、(a)は外観斜視図、(b)は正面図である。 同上に接続されるプラグを示し、(a)は正面図、(b)はE−E断面図、(c)はF−F断面図である。 同上に接続されるプラグに設けた識別リブの位置を示し、(a)は直流電源の場合の説明図、(b)は交流電源の場合の説明図である。 同上の直流コンセントの別の例を示す正面図である。 実施形態2の直流コンセントを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は下面図である。 (a)は同上を取付枠に取り付けた状態の斜視図、(b)は同上を取付枠に取り付ける前の状態の斜視図である。 同上の内部回路図である。 (a)(b)は同上の施工例を示す説明図である。 同上の直流コンセントの別の例を示す正面図である。 (a)は同上を取付枠に取り付けた状態の斜視図、(b)は同上を取付枠に取り付ける前の状態の斜視図である。
符号の説明
A 直流コンセント
1 器体(コンセント本体)
2 ボディ
2a 電線挿入孔
3 カバー
4 組立枠
4a 係止爪(係合手段)
4b 係止孔(係合手段)
11 端子部(直流入力端子)
15 刃受部材
20 コンセント部
21 プラグ挿入用穴
22 突出部
23a,23b 端子挿入用孔

Claims (5)

  1. 直流電源用のプラグが着脱自在に接続されるIEC規格に準拠したコンセント部が前面に設けられたコンセント本体を具備し、
    当該コンセント本体は日本工業規格に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の2個分の大きさに形成されるとともに、前面を取付枠の開口から前方に露出させた状態で取付枠の被係合部に係止離脱可能に係合する係合手段と、前記コンセント部に適合した1系統の直流電源からの電線が接続される直流入力端子とを備え、
    前記コンセント部は、前記プラグの先端部が挿入される丸穴状のプラグ挿入用穴と、プラグ挿入用穴の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴の底面から前方に向かって突出する円柱状の突出部と、当該突出部の前面に開口して、前記プラグが備えるプラグ側端子が差込接続される端子挿入用孔と、前記直流入力端子に電気的に接続されるとともに、端子挿入用孔を通してコンセント本体内に挿入されるプラグ側端子に電気的に接続される刃受部材とを備えたことを特徴とする直流コンセント。
  2. 直流電源用のプラグが着脱自在に接続されるIEC規格に準拠したコンセント部が前面に設けられたコンセント本体を具備し、
    当該コンセント本体は日本工業規格に準拠した大きさであって、大角形連用配線器具の取付枠に3個まで並べて取着可能なモジュール寸法の3個分の大きさに形成されるとともに、前面を取付枠の開口から前方に露出させた状態で取付枠の被係合部に係止離脱可能に係合する係合手段と、前記コンセント部に適合した1系統の直流電源からの電線が接続される直流入力端子とを備え、
    前記コンセント部は、前記プラグの先端部が挿入される丸穴状のプラグ挿入用穴と、プラグ挿入用穴の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴の底面から前方に向かって突出する円柱状の突出部と、当該突出部の前面に開口して、前記プラグが備えるプラグ側端子が差込接続される端子挿入用孔と、前記直流入力端子に電気的に接続されるとともに、端子挿入用孔を通してコンセント本体内に挿入されるプラグ側端子に電気的に接続される刃受部材とを備えたことを特徴とする直流コンセント。
  3. 前記突出部の外周面において、給電電圧に応じた位置に、プラグ側の識別リブが係入する誤接続防止溝が形成されたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の直流コンセント。
  4. 前記突出部の前面が、コンセント本体の前面よりも後退した位置にあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の直流コンセント。
  5. 刃受部材に電気的に接続された端子板と、当該端子板との間に電線を圧接接続する鎖錠ばねと、端子板と電線との接続状態を解除するために鎖錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除釦とを具備する速結端子構造により前記直流入力端子が構成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の直流コンセント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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