JP5330806B2 - レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法 - Google Patents

レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5330806B2
JP5330806B2 JP2008291413A JP2008291413A JP5330806B2 JP 5330806 B2 JP5330806 B2 JP 5330806B2 JP 2008291413 A JP2008291413 A JP 2008291413A JP 2008291413 A JP2008291413 A JP 2008291413A JP 5330806 B2 JP5330806 B2 JP 5330806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
portions
rail
cover member
lower rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008291413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010116078A (ja
Inventor
直樹 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiroki Corp filed Critical Shiroki Corp
Priority to JP2008291413A priority Critical patent/JP5330806B2/ja
Publication of JP2010116078A publication Critical patent/JP2010116078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5330806B2 publication Critical patent/JP5330806B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、スライドデッキ装置やスライドシート装置などに適用されるスライドレールのロアレールの上部に取り付けられるレール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法に関する。
特許文献1には、車両床面に固定した、前後方向に延びる左右一対のロアレール(案内レール)と、左右のロアレールにスライド可能に支持した左右一対のアッパレール(脚部)と、左右の脚部の上部に固定した座席と、を具備するスライドシート装置が開示してある。
このスライドシート装置のロアレールはチャンネル形状であり、その上面は左右両側部を除いた部分(幅方向の中央部)が全長に渡って開口している。ロアレールは、その下部が上記開口を通ってロアレールの内部に挿入している。
さらに、ロアレールの上面の左右両側部には、弾性材料からなる左右一対のリップ部材がそれぞれ取り付けてある。
ロアレールの上面の左右両側部の間の隙間は大きいため、リップ部材を取り付けない場合は、車両内の小さなゴミや埃などが該隙間からロアレール内に入り込み、アッパレールのスライド動作に悪影響を与えるおそれがある。しかし、左右のリップ部材の内側縁部どうしの間隔は狭いので、リップ部材を取り付ければ、小さなゴミや埃などがロアレール内に侵入するのを効果的に防止できる。
特開2004−268894号公報
ロアレールに対する一対のリップ部材の取付状態が平行でない場合は、リップ部材の長手方向位置によってリップ部材間の隙間寸法にばらつきが生じてしまう。ばらつきが出ると、隙間が狭い部分ではアッパレールの摺動抵抗が増大し、一方、隙間が大きい部分ではゴミや埃の侵入を防止できなくなってしまう。
そのため、一対のリップ部材をロアレールに取り付ける際には、両リップ部材が互いに平行をなすようにしなければならない。しかし、一対のリップ部材を完全に平行となるようにロアレールに取り付けるのは容易ではなく、取付作業に長時間を要してしまう。
本発明の目的は、ロアレールに対して一対のリップ部材を平行をなすように短時間で取り付けることが可能なレール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法を提供することにある。
本発明のレール用カバー部材は、上部の両側部を除く部分が開口する長尺状のチャンネル材であり、かつ、アッパレールの下部が上記開口を通して内部にスライド可能に収納されるロアレールの上記上部に固定される長尺状カバー部材において、上記上部の両側部にそれぞれ取り付ける一対の取付部と、一対の該取付部の内側縁部から互いに近づく方向に突出し、かつ、上記取付部をロアレールに取り付けたときに内側縁部どうしが上記開口の直上において互いに平行をなす一対のリップ部と、該一対のリップ部の間に位置する除去部と、一対の上記リップ部の内側縁部と上記除去部の両側縁部とをそれぞれ接続し、かつ該リップ部及び除去部に比べて機械的強度が小さい、互いに平行をなす一対の脆弱接続部と、を備えることを特徴としている。
一対の上記取付部が、上記ロアレールの一対の外側面の上部と対向する一対の垂直部を具備し、該一対の垂直部の対向面間距離が上記ロアレールの上部の幅と略同一であるのが好ましい。
上記脆弱接続部は、例えば、上記リップ部及び除去部よりも薄肉の薄肉部二より構成できる。
また、上記脆弱接続部はミシン目によって構成することも可能である。
一対の上記取付部の上記ロアレールとの対向面に両面テープを貼着するのが好ましい。
本発明のロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法は、上部の両側部を除く部分が開口する長尺状のチャンネル材であり、かつ、アッパレールの下部が上記開口を通して内部にスライド可能に収納されるロアレールの上部に対する長尺状カバー部材の取付方法において、一対の取付部と、該一対の取付部の内側縁部から互いに近づく方向に突出すると共に内側縁部どうしが互いに平行をなす一対のリップ部と、一対のリップ部の間に位置する除去部と、一対のリップ部の内側縁部と上記除去部の両側縁部とをそれぞれ接続する、該リップ部及び除去部に比べて機械的強度が小さい脆弱接続部と、を具備するカバー部材を製造する製造ステップ、該カバー部材の一対の上記取付部を上記ロアレールの上部の両側部にそれぞれ固定し、一対の上記リップ部の内側縁部を上記開口の直上に位置させる固定ステップ、及び、一対の上記脆弱接続部に沿って上記除去部を上記カバー部材から切り取る切取ステップ、を有することを特徴としている。
上記製造ステップを、一対の上記取付部を、上記ロアレールの一対の外側面の上部と対向し、かつ、対向面間距離が上記ロアレールの上部の幅と略同一である一対の垂直部を具備するものとするステップとするのが好ましい。
さらに、上記製造ステップを、一対の上記取付部の上記ロアレールとの対向面に両面テープを貼着するステップを含むステップとし、上記固定ステップを、一対の上記両面テープを上記ロアレールの一対の外側面の上部にそれぞれ貼着するステップとしてもよい。
本発明の車両用スライドデッキ装置の組立方法は、レール用カバー部材の取付方法を利用して得られた、上記カバー部材を固定した一対の上記ロアレールを平行にするステップ、一対のロアレールにアッパレールをスライド自在に取り付けるステップ、及び、一対のアッパレールの上部にスライドボードを固定するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のレール用カバー部材は、一対の取付部をロアレールの上部の両側部にそれぞれ取り付けた後に脆弱接続部に沿って除去部を切り取る、という簡単な作業によりロアレールに取り付けることが可能である。
しかも、除去部を切り取ると、一対のリップ部の内側縁部は必ず平行をなす。そのため、周囲のゴミや埃が一対のリップ部材の間からロアレール内に侵入したり、リップ部とアッパレールの摺動抵抗が大きくなり過ぎることがなく、さらに見栄えが向上する。
請求項2の発明は、取付部を、ロアレールの外側面の上部に取り付けられる垂直部を具備するものとすれば、一対の垂直部をロアレールの上部の両側に位置させるだけでロアレールとリップ部材が平行をなす。そのため、一対のリップ部の内側縁部をロアレールの延出方向と平行にし易くなる。
請求項3の発明は、一対の取付部に両面テープをそれぞれ貼着しておけば、ロアレールに対する取付作業がさらに簡単になる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態の説明中の前後方向と左右方向は図中に記載した矢線方向を基準とする。
車両10の背面には背面開口部11が形成してあり、背面開口部11の上縁部には背面開口部11と同じ正面形状であるバックドア12の上縁部が左右方向の回転軸回りに回転自在として枢着してある。
車両10の車内には前後2列のシートが設けてあり(図1に示す符号13が2列目のシート)、2列目シート13の後方がラゲージルーム14となっている。ラゲージルーム14の底面を構成する金属製の底板15の上面には、載置した荷物を前後方向にスライド移動させるためのスライドデッキ装置20が設けてある。
スライドデッキ装置20は互いに分離可能なレールユニット25とボードユニット70とからなるものである。
まずレールユニット25の構造について説明する。
左右のロアレール30の下面の前端部には前側ブラケット26が固定してあり、ロアレール30の下面の後端部近傍には後側ブラケット27が固定してあり、前側ブラケット26と後側ブラケット27がボルトB1とボルトB2を利用して底板15に固定してある。さらに、左右の前側ブラケット26を上方から下方に向かって貫通する係止ピンPが、底板15に穿設した係止孔(図示略)に嵌合している。左右のロアレール30は前後方向に延びると共に上面が開口する金属製のチャンネル材であり、左右のロアレール30は互いに平行である。左右のロアレール30の後端には、ロアレール30の後端開口部を塞ぎ、かつ、その下面が底板15に接触する後端ストッパ部材29が固着してある。一方、左右のロアレール30の前端開口部は開放してある。図8及び図9参照に示すように、ロアレール30の底部の前端部には前端ストッパ部材B3が固定してある。図8及び図9に示すように、前端ストッパ部材B3の頭部の周縁部は、上方から下方に向かうに連れて拡径するテーパ面となっている。
図9及び図11に示すようにロアレール30は、底板部31と、底板部31の左右両側部から上方に延びる左右一対の側板部32と、左右の側板部32の上端から内側に略水平に延びた後に下方に延びる抜止部33と、を備えている。さらに、左右のロアレール30の外側面には、金属からなる3つの被ロック部材36、37、38が前後方向に並べて溶着してあり、各被ロック部材36、37、38には前後一対のロック孔39が穿設してある。
左右のロアレール30の左右の抜止部33の上面、及び、左右の側板部32の上部には、その全長に渡ってカバー部材34Aが取り付けてある。
ゴム製であるカバー部材34Aは、ロアレール30と平行な長尺物として成形された一体成形物であり、その断面形状は長手方向のいずれの位置においても同じである。
図12から図14に示すように、カバー部材34Aは、断面略L字形をなす左右一対の取付部34A1と、左右の取付部34A1の対向縁部から内側に略水平に突出する、左右一対のリップ部34A2と、左右のリップ部34A2の内側縁部の間に位置する除去部34A3と、左右のリップ部34A2の内側縁部と除去部34A3の側縁部を接続する互いに平行な一対の薄肉部34A4(脆弱接続部)と、を具備している。カバー部材34Aは2色成形品であり、薄肉部34A4は他の部分よりも機械的強度が弱いゴム材料によって成形してある。さらに、左右の取付部34A1の内面(下面)の角部には角部切れ込み34A5が凹設してあり、左右のリップ部34A2の下面の外側縁部には凹溝34A6が凹設してある。また、左右の取付部34A1の垂直部の内面と水平部の下面とには、全長に渡って両面テープS1と両面テープS2の一面がそれぞれ貼着してある。
カバー部材34Aをロアレール30に取り付けるには、まず各両面テープS1、S2のロアレール30との対向面からコーティングシート(図示略)を剥がす。そして、図13に示すように、左右の両面テープS1を左右の側板部32の上端部に貼着し、かつ、左右の両面テープS2を左右の抜止部33の上面に貼着する。次いで、図14に示すように、左右のリップ部34A2を片方の手で押さえながら除去部34A3の前端部または後端部を他方の手で掴み、除去部34A3の当該端部を反対側の端部に向かって引っ張る。すると、周辺部に比べて機械的強度が弱い左右の薄肉部34A4が上記端部側から他方の端部側に向かって破断し、当該破断が他方の端部まで及ぶことにより除去部34A3が左右のリップ部34A2から分離する(図14参照)。
左右の取付部34A1の上記垂直部の対向面間距離はロアレール30の幅と略同一なので(図13、図14では両面テープS1、S2の厚みを誇張して描いているが、実際は取付部34A1に比べてかなり薄いので、左右の両面テープS1の対向面間距離もロアレール30の幅と略同一)、このような手順でカバー部材34Aをロアレール30に取り付ると、カバー部材34Aとロアレール30は必ず平行になる。さらに、左右のリップ部34A2の内側縁部及び除去部34A3は互いに平行をなすように成形してあるので、リップ部34A2の内側縁部は必ず左右の抜止部33の内側縁部と平行になる。
左右の前側ブラケット26の前端部に形成した支持片26aには、左右方向に延びる金属製の前側連結部材41の左右両端部がそれぞれネジ止めしてある。この前側連結部材41の左右両端部を除く部分は円柱形状となっている。また、左右の後側ブラケット27の内側端部を構成する支持片27aには、左右方向に延びる金属製の後側連結部材43の左右両端部がそれぞれネジ止めしてある。後側連結部材43は上面が開口するチャンネル材であり、下面の左右方向の中央部は、周辺部に比べて一段下がり、かつ下面が底板15に当接する荷重支持部44となっている。また、後側連結部材43の底面の2箇所には2つの貫通孔45が穿設してある。さらに、後側連結部材43の上面の左右2箇所には、金属からなる左右一対の支持ブラケット47がそれぞれ固定してある。対をなす支持ブラケット47の上端部間には左右方向に延びる回転軸48が架設してあり、回転軸48には左右の支持ブラケット47の間に位置しかつその上端が支持ブラケット47の上端よりも上方に位置する円柱形状の支持ローラ49が回転可能に支持してある。
左右のロアレール30には、左右対称をなす2つの金属部材を接合した部材であるアッパレール50の下部が、ロアレール30の前端開口部または後端開口部からそれぞれ挿入してある。図9に示すように、左右のリップ部34A2の内側縁部はアッパレール50の左右両側面から僅かに離間している。アッパレール50の上端部は略水平な水平支持片51となっており、アッパレール50の前端部と後端部には下方に向かって延びるローラ支持片52とローラ支持片53が左右一対として突設してある。左右のローラ支持片52の間には左右方向に延びる回転支持軸54を介してローラ55が回転可能に支持してあり、左右のローラ支持片53の間には回転支持軸54を介してローラ56が回転可能に支持してある。ローラ55及びローラ56はロアレール30の底板部31の上面に載置してあるので、ローラ55及びローラ56が底板部31の上面を転動することにより、左右のアッパレール50は左右のロアレール30に対して前後方向にスライドする。なお、アッパレール50の前方へのスライド動作はローラ55が前端ストッパ部材B3の頭部に接触することにより規制され、後方へのスライド動作はローラ56が後端ストッパ部材29に接触することにより規制される。
アッパレール50の外側の水平支持片51の下面にはロック爪支持部材58が固定してあり、ロック爪支持部材58の下端部近傍には前後一対の貫通孔60が穿設してある。ロック爪支持部材58には、ロック爪支持部材58の外側に位置し、かつ貫通孔60及びロック孔39と係脱可能な前後一対の係合突部61を備える金属製のロック爪62が、前後方向の回転軸回りに回転可能として支持してある。ロック爪62は、係合突部61が貫通孔60及びロック孔39に係合するロック位置(図11の実線の位置)と、係合突部61が貫通孔60及びロック孔39から外側に脱出するアンロック位置(図11の仮想線の位置)との間を回転可能であり、かつ、図示を省略した捻りコイルばねの付勢力によってロック位置に向けて回転付勢されている。さらに、ロック爪62の上端部は外側の水平支持片51に形成した切欠51aを通って水平支持片51の上方に突出する被押圧部64となっている。
図2及び図5等に示すように、左右のアッパレール50の水平支持片51の上面には1本のピン部材P1が固定(突設)してあり、ピン部材P1の上端近傍には円形の押さえ部材P1aが固定してある。さらに、左右のアッパレール50の水平支持片51には計3つの貫通孔51bが穿設してあり、水平支持片51の下面の各貫通孔51bと対応する位置にはナット(図示略)がそれぞれ溶着してある。
以上説明した各構成部材がレールユニット25の構成要素であり、レールユニット25は車両10の車外において予めユニット化され、ユニット化された状態で前側ブラケット26と後側ブラケット27が底板15に固定される。従って、レールユニット25を底板15に取り付けると左右のロアレール30は平行になり、しかも左右のロアレール30、前側連結部材41及び後側連結部材43が井桁構造を構成しているので、レールユニット25に外力が掛かっても左右のロアレール30は平行状態を保持する。従って、左右のアッパレール50は左右のロアレール30に対して常に円滑にスライド可能である。
続いてボードユニット70の構造について説明する。
ボードユニット70の主部材であるスライドボード71は平面視長方形をなす板材であり、その左右幅は左右のロアレール30同士の間隔よりやや長く、その前後長はロアレール30と略同一である。
スライドボード71の上面の後端部近傍部には左右一対の把持用凹部(把持部。第1の把持部)72と把持用凹部(把持部。第2の把持部)73が凹設してある。左右の把持用凹部72、73は共に同じ形状の長方形であり、把持用凹部72と把持用凹部73はスライドボード71の前後方向に延びる中心線(スライドボード71の中心を通って前後方向に延びる直線)に関して左右対称をなしている。さらに、スライドボード71の上面の後縁部には把持用凹部72と把持用凹部73の間に位置する操作用凹部75が凹設してある。図示するように、操作用凹部75から把持用凹部72までの距離は操作用凹部75から把持用凹部73までの距離より短い。操作用凹部75の前面には、操作用凹部75とスライドボード71の下方空間を連通する貫通孔(図示略)が穿設してある。また、スライドボード71の上面の前端部近傍部には左右一対の取付用凹部76、取付用凹部77が凹設してある。左右の取付用凹部76、77は共に同じ形状の長方形であり、取付用凹部76と取付用凹部77は上記中心線に関して左右対称をなしている。
スライドボード71の下面における操作用凹部75の直前に位置する部分には、上下方向に延びる回転支持軸79の上端が回転可能に設けてあり、回転支持軸79の上端部近傍部には上記貫通孔を通って操作用凹部75内に位置する操作部材80が固定してある。操作部材80は図4に実線で示す初期位置と仮想線で示すロック解除操作位置との間を回転可能であり、かつ、回転支持軸79の周囲に設けたコイルばね(図示略)の回転付勢力によって初期位置に向けて回転付勢されている。回転支持軸79における操作部材80より下方に位置する部分には2層プーリからなる回転プーリ82が固定してあり、回転プーリ82の周面には2本の操作ワイヤWの一端がそれぞれ固着してある。2本の操作ワイヤWにおける両端部を除く部分は可撓性材料からなる被覆チューブTによって被覆してあり、各操作ワイヤWの他端は取付用凹部76と取付用凹部77の直下に位置している。スライドボード71の下面における取付用凹部76、取付用凹部77の直下に位置する部分には、下方に向かって延びる回転支持軸83の上端が固定してあり、左右の回転支持軸83には平面視略J字形状のロック切替部材84が回転可能に支持してある。ロック切替部材84の一端は操作ワイヤWの端部が接続する接続片85となっており、ロック切替部材84の他端は接続片85と平行な押圧片86となっている。ロック切替部材84とスライドボード71の下面には引張ばねSの両端が係止してあるので、左側のロック切替部材84は図4の時計方向に回転付勢されており、右側のロック切替部材84は図4の反時計方向に回転付勢されている。左右のロック切替部材84は操作ワイヤW、回転プーリ82及び回転支持軸79を介して操作部材80と連係しているので、操作部材80の回転動作とロック切替部材84の回転動作は連動する。そのため、操作部材80が初期位置に位置するときロック切替部材84は図4に破線で示したロック許容位置(接続片85と押圧片86が略前後方向を向く位置)に位置し、操作部材80がロック解除操作位置に位置するときは図4に二点鎖線で示したロック解除位置に位置する。
取付用凹部76及び取付用凹部77の底面には、取付用凹部76、77とスライドボード71の下方空間を連通する4つの貫通孔が穿設してある。一つは、大径円形孔88と、大径円形孔88の後端から後方に延びかつ大径円形孔88より狭幅の狭幅部89と、を有するだるま孔90である。残りは、共に円形の貫通孔91、92、93である。
取付用凹部76と取付用凹部77は、平面形状が取付用凹部76、77と同じで、かつ、スライドボード71と同じ材質からなるカバー板95によって着脱自在に塞ぐことが可能である。
以上説明した各構成部材がボードユニット70の構成要素であり、ボードユニット70は車両10の車外において予めユニット化される。
次に底板15に固定したレールユニット25にボードユニット70を組み付ける要領について説明する。
組み付ける前に、まず左右のアッパレール50を被ロック部材36、37、38のいずれかと対応する位置に位置させておき、ロック爪62の係合突部61を貫通孔60及びロック孔39に係合(ロック)させておく。そして、左右のアッパレール50のピン部材P1(押さえ部材P1a)の直上に左右のだるま孔90の大径円形孔88を位置させ、スライドボード71の前端を後端に対して下方に僅かに傾斜させながらスライドボード71全体を下方に移動させる。すると、大径円形孔88より径が小さい左右の押さえ部材P1a(及びピン部材P1)が大径円形孔88を通って取付用凹部76と取付用凹部77の内部に突出するので、スライドボード71の傾きを維持したままスライドボード71をアッパレール50に対して前方に移動させる。すると、左右のピン部材P1が左右のだるま孔90の狭幅部89内に進入し、かつ左右の押さえ部材P1aが左右の狭幅部89の直上に位置し、狭幅部89の幅より径が大きい押さえ部材P1aの一部がスライドボード71の上面に接触する。このとき、左右のアッパレール50に突設した3つの貫通孔51bが左右の各貫通孔91、92、93の直下にそれぞれ位置する。スライドボード71の後端を前端と同じ位置まで下げてスライドボード71の下面を左右のアッパレール50の水平支持片51の上面に接触させると、押さえ部材P1aの下面全体がスライドボード71の上面に接触し、かつ、アッパレール50の3つの貫通孔51bとスライドボード71の3つの貫通孔91、92、93がそれぞれ連通するので、取付用凹部76、77内において図示を省略した3本のボルト(図示略)を各貫通孔51bと貫通孔91、92、93に挿入し、各貫通孔91、92、93の直下に位置する上記ナットに螺合する。このようにしてスライドボード71を左右のアッパレール50に固定すると、図11の実線で示すように、左右のロック切替部材84(ロック許容位置に位置する)の押圧片86が(ロック位置に位置する)ロック爪62の被押圧部64の外側に位置し、被押圧部64との間に隙間を形成する。さらに、レールユニット25の2つの支持ローラ49がスライドボード71の下面にそれぞれ接触する。
最後に、取付用凹部76と取付用凹部77にカバー板95をそれぞれ嵌め込んでボードユニット70を完成させれば、ボードユニット70とレールユニット25の組み付け作業が完了する。
このようにロック爪62、上記捻りコイルばね、支持片59(ロック爪支持部材58)、及びロック孔39(被ロック部材36、37、38)からなるロック機構を具備するレールユニット25にボードユニット70を組み付ける際に、ロック爪62とロック切替部材84(または操作ワイヤW)を接続する必要がないので、ボードユニット70をレールユニット25に対して容易に組み付けることができる。
次に以上構成のスライドデッキ装置20の動作について説明する。
車両10のバックドア12が背面開口部11を閉じているとき、左右のアッパレール50は左右の被ロック部材36と対応する位置に位置し、かつ、左右のロック爪62の係合突部61がロック爪支持部材58の貫通孔60及び被ロック部材36のロック孔39に係合(ロック)するので、スライドボード71はその前端面が2列目シート13の直後に位置する収納位置に位置する。
バックドア12を開放すれば、操作者(乗客、運転手)は右手を把持用凹部72に掛けることができ、左手を把持用凹部73に掛けることが出来る。しかし、初期位置に位置する操作部材80の先端(後端)から把持用凹部72の左側面までの左右方向距離L1は100mm以上あるので、右手の親指を操作部材80に掛ける前に右手の親指以外の指を把持用凹部72に掛けてしまうと、右手の親指で操作部材80を操作できなくなってしまう(さらに、把持用凹部73の右端面から初期位置に位置する操作部材80の先端(後端)までの左右方向距離L2が150mm以上あるので、把持用凹部73に親指以外の指を掛けた左手の親指でも操作部材80を操作できなくなる)。そのため、右手を把持用凹部72に掛ける際には、まず右手を操作用凹部75の左側から操作部材80に近づけて、右手の親指を操作部材80に掛けたまま右手を右側に移動させ操作部材80をロック解除操作位置まで回転させる。ロック解除操作位置に移動した操作部材80の先端(後端)から把持用凹部72の左側面までの左右方向距離L3は60mm以下なので、操作部材80をロック解除操作位置まで回転させれば、右手の親指で操作部材80をロック解除操作位置に保持したまま右手の残りの指を把持用凹部72に掛けることができる。
このようにして初期位置に位置する操作部材80をロック解除操作位置側に回転させると、回転プーリ82が回転して操作ワイヤWが引かれるのでロック許容位置に位置していた左右のロック切替部材84がロック解除位置側に回転する。すると、ロック切替部材84がロック解除位置側に所定距離だけ回転したときに、それまでロック爪62(被押圧部64)から離間していたロック切替部材84の押圧片86が被押圧部64に接触する。そして、操作部材80をロック解除操作位置まで回転させることによりロック切替部材84がロック解除位置まで回転すると、左右のロック爪62がアンロック位置まで回転するので、左右のロック爪62の係合突部61がロック爪支持部材58の貫通孔60及び被ロック部材36のロック孔39から外側に脱出し、ロック爪62によるロックが解除される(図11の仮想線参照)。
操作部材80をロック解除操作位置に保持した状態でスライドボード71を後方に引けば、ローラ55、ローラ56及び支持ローラ49が回転するので、アッパレール50及びボードユニット70をロアレール30に対して後方にスライドさせることができる。左右のロック爪62が被ロック部材37の側方に位置したときに操作部材80から手を離して操作部材80を初期位置に回転復帰させると、ロック切替部材84がロック許容位置まで回転復帰するので、左右のロック爪62がロック位置に回転復帰し係合突部61がロック爪支持部材58の貫通孔60及び被ロック部材37のロック孔39に係合(ロック)するので、スライドボード71を中間位置(図示略)に保持できる。また、左右のロック爪62が被ロック部材38の側方に位置したときに操作部材80から手を離して操作部材80を初期位置に回転復帰させれば、ロック爪62の係合突部61がロック爪支持部材58の貫通孔60及び被ロック部材38のロック孔39に係合(ロック)するので、スライドボード71を最大引き出し位置(図示略)に保持できる。
以上説明したように本実施形態のスライドデッキ装置20では、カバー部材34Aをロアレール30に対して、一対のリップ部34A2の内側縁部が互いに平行をなすと共にロアレール30の延出方向(前後方向)に対しても平行をなすように、短時間で取り付けることが可能である。
さらに、ロック切替部材84(押圧片86)はロック許容位置に位置するときはロック爪62(被押圧部64)から外側に離れるので、操作部材80の動作とロック爪62の動作の間には所定の遊びが存在する。従って、操作部材80に荷物や乗客の体が当たる等して操作部材80が僅かに動いただけではロック爪62は動かないので、ロック爪62によるロックが不意に解除されるおそれは小さい。
また、車両10の後部が前部よりも下方に位置する状態で坂道に駐車したような場合に操作部材80をロック解除操作位置まで回転させると、スライドボード71が自身の荷重やスライドボード71の上面に載せた荷物の荷重によって後方に向かって不意に勢いよくスライドしようとすることがある。しかしこのような場合、操作者は反射的に左右の手で把持用凹部72、73を把持し続けようとするものの、右手が左右方向に開いた状態となっているため(親指と小指の左右方向間隔がかなり広くなっているため)、反射的に親指を操作部材80から離し易い。しかも、操作者が操作部材80から親指を離すと、操作部材80はロック解除操作位置に比べて把持用凹部72から離れる方向の位置である初期位置まで回転するので、この後に操作者の親指が反射的に操作部材80を操作する可能性は殆どない。そのため、このような事態になるとアンロック位置に位置していたロック爪62がロック位置まで回転するので、ロック爪62が被ロック部材37と対応する位置に位置すると、ロック爪62の係合突部61が自動的にロック爪支持部材58の貫通孔60及び被ロック部材37のロック孔39に係合(ロック)する。従って、本実施形態のスライドデッキ装置20では、ボードユニット70が中間位置を超えて最大引き出し位置まで一気にスライドするおそれは極めて小さい。
支持ローラ49(及び支持ブラケット47)が後側連結部材43に対して所定の位置及び方向となるように予めレールユニット25を組み立てておけば、レールユニット25を底板15に取り付けることにより支持ローラ49は底板15に対して所定の位置及び所定の方向となる。このようにスライドデッキ装置20を底板15に取り付ける際に底板15に対する支持ローラ49の位置及び方向を調整する必要がないので、スライドデッキ装置20を底板15に簡単に取り付けることができる。しかも、2個の支持ローラ49によってスライドボード71の中央部の両側部の撓みを確実に防止でき、かつ、支持ローラ49によってスライドボード71を円滑にスライドさせることができる。
しかも、支持ローラ49を支持する後側連結部材43の下面に設けた荷重支持部44が底板15に接触しているので、スライドボード71上に重い荷物を載せた場合であっても後側連結部材43の中央部が大きく撓むことはない。そのため、スライドボード71に重い荷物を載せた場合であっても、支持ローラ49によってスライドボード71の下面を安定した状態で支持できる。
また、荷重支持部44は底板15にねじ等により固定する必要がないので、レールユニット25の底板15に対する取付作業が複雑になることもない。
しかも、左右のロアレール30を底板15に固定するための部材である後側ブラケット27を、後側連結部材43をロアレール30に固定するための部材として利用しているので、後側連結部材43用のブラケットを別途設ける場合に比べて部品点数が少なくできる。
さらに、後側連結部材43の両端部を、ロアレール30や、ロアレール30に固定した(底板15に接触しない)ブラケットに固定する場合は、スライドボード71に重い荷物を載せた場合にこの荷重がロアレール30に伝わるので左右のロアレール30に変形が生じ、その結果アッパレール50のスライド動作が不円滑になるおそれがある。しかし、底板15に接触する後側ブラケット27に後側連結部材43の両端部を固定しているので、スライドボード71に掛かった荷重は支持ローラ49、回転軸48、支持ブラケット47、後側連結部材43及び後側ブラケット27を介して底板15に伝わり、ロアレール30には伝わらない。従って、スライドボード71に重い荷物を載せた場合であってもアッパレール50のスライド動作が不円滑になることはない。
さらに、ロアレール30に設けたカバー部材34Aとアッパレール50の間の隙間は狭くなっている(図5、図6、図9参照)ので、スライドボード71を後方に引き出すことによりロアレール30の上面が上方に露出した状態で乗客が小さい物を落としても、該物がカバー部材34Aとアッパレール50の隙間からロアレール30の内部に入るおそれは極めて小さい。しかも、万が一、該物がカバー部材34Aとアッパレール50の隙間からロアレール30の内部に入ったとしても、スライドボード71を収納位置(前端位置)までスライドさせると、ローラ55が該物を前方に押圧し、スライドボード71が収納位置に達したときに該物は前端ストッパ部材B3の頭部のテーパ面によって前斜め上方に持ち上げられ、ロアレール30の前端開口部からロアレール30の前方に排出されるので、乗客は該物をロアレール30の内部から簡単に取り出すことが可能である。
本発明は上記実施形態以外の態様でも実施可能である。
例えば、カバー部材34Aの代わりに図15に示すカバー部材34Bや図16に示すカバー部材34Cを用いても良い。
図15に示すカバー部材34Bはカバー部材34Aと同じ材質であり、一対の取付部34B1、リップ部34B2及び薄肉部34B4(脆弱接続部)、角部切れ込み34B5及び凹溝34B6と、除去部34B3と、を具備している。ただし、取付部34B1の角部は丸みをおびており、除去部34B3は除去部34A3に比べて幅広である。さらに、角部切れ込み34B5は角部切れ込み34A5に比べて深いので、取付部34B1の垂直部と水平部は互いに相対回転し易くなっている。そのため、カバー部材34Aに比べて両面テープS1と両面テープS2をロアレール30に貼着し易い。
一方、図16及び図17に示すカバー部材34Cもカバー部材34Aと同じ材質であり、一対の取付部34C1、リップ部34C2及び薄肉部34C4(脆弱接続部)、角部切れ込み34C5及び凹溝34C6と、除去部34C3と、を具備している。ただし、取付部34C1の角部は丸みをおびており、角部切れ込み34C5は角部切れ込み34A5に比べて深い。さらに、一対のリップ部34C2の下面にはその全長に渡って、前後方向に延びるウレタンからなる長尺物である低摩擦部材S3が貼り付けてある。そのため、図17に示すように、アッパレール50の左右両側面が低摩擦部材S3の内側面に接触しても、低摩擦部材S3とアッパレール50の摩擦抵抗は小さいのでアッパレール50はロアレール30に対して円滑にスライド可能である。
また、リップ部34A2、34B2、34C2の内側縁部をアッパレール50の両側面に接触させたり、リップ部34A2やリップ部34B2の下面に低摩擦部材S3を取り付けて実施してもよい。
さらに、薄肉部34A4、34B4、34C4をその他の部分と同じ材料で成形してもよい。
さらに、両面テープS1、S2以外の固定手段、例えば接着剤により、カバー部材34A、34B、34Cをロアレール30に取り付けても良い。
また、カバー部材34A、34B、34Cに、薄肉部34A4、34B4、34C4とは異なる構造の脆弱接続部を形成してもよい。このような脆弱接続部は、例えば、前後方向に延びるミシン目(形成する部分は周辺部と同じ肉厚の部分でもよいし、薄肉部であってもよい)によって実現できる。
さらに、スライドデッキ装置20のロアレール30にカバー部材34A(34B、34C)を取り付けているが、本発明はスライド可能なアッパレールを支持するロアレール全般に適用可能である。従って、例えば所謂スライドシートのロアレールにカバー部材34A(34B、34C)を適用してもよい。
本発明の一実施形態を適用した自動車の後部の斜視図である。 スライドデッキ装置の分解斜視図である。 後側連結部材の拡大斜視図である。 スライドボードユニットの平面図である。 レールユニットの平面図である。 レールユニットの背面図である。 レールユニットの側面図である。 図5のVIII−VIII矢線に沿う断面図である。 図5のIX−IX矢線に沿う断面図である。 アッパレール及びロック機構の側面図である。 ロアレール、アッパレール及びロック機構の断面図である。 ロアレールにカバー部材を貼り付けたときの平面図である。 ロアレールにカバー部材を貼り付けたときの正面図である。 カバー部材から除去部を取り除いたときの正面図である。 カバー部材の変形例の正面図である。 カバー部材の別の変形例の正面図である。 図16のカバー部材をロアレールに固定したときの横断面図である。
符号の説明
10 車両(自動車)
11 背面開口部
12 バックドア
13 2列目シート
14 ラゲージルーム
15 底板(ラゲージルーム床面)
20 スライドデッキ装置
25 レールユニット
26 前側ブラケット
26a 支持片
27 後側ブラケット
27a 支持片
29 後端ストッパ部材
30 ロアレール
31 底板部
32 側板部
33 抜止部
34A 34B 34C カバー部材
34A1 34B1 34C1 取付部
34A2 34B2 34C2 リップ部
34A3 34B3 34C3 除去部
34A4 34B4 34C4 薄肉部(脆弱接続部)
34A5 34B5 34C5 角部切れ込み
34A6 34B6 34C6 凹溝
36 37 38 被ロック部材
39 ロック孔
41 前側連結部材
43 後側連結部材
44 荷重支持部
45 貫通孔
47 支持ブラケット
48 回転軸
49 支持ローラ
50 アッパレール
51 水平支持片
51a 切欠
51b 貫通孔
52 53 ローラ支持片
54 回転支持軸
55 56 ローラ
58 ロック爪支持部材
60 貫通孔
61 係合止突部
62 ロック爪
64 被押圧部
70 ボードユニット
71 スライドボード
72 把持用凹部
73 把持用凹部
75 操作用凹部
76 77 取付用凹部
79 回転支持軸
80 操作部材
82 回転プーリ
83 回転支持軸
84 ロック切替部材
85 接続片
86 押圧片
88 大径円形孔
89 狭幅部
90 だるま孔
91 92 93 貫通孔
95 カバー板
B1 B2 ボルト
B3 前端ストッパ部材
P1 ピン部材
P1a 押さえ部材
S 引張ばね
S1 S2 両面テープ
S3 低摩擦部材
T 被覆チューブ
W 操作ワイヤ(連係手段)

Claims (9)

  1. 上部の両側部を除く部分が開口する長尺状のチャンネル材であり、かつ、アッパレールの下部が上記開口を通して内部にスライド可能に収納されるロアレールの上記上部に固定される長尺状カバー部材において、
    上記上部の両側部にそれぞれ取り付ける一対の取付部と、
    一対の該取付部の内側縁部から互いに近づく方向に突出し、かつ、上記取付部をロアレールに取り付けたときに内側縁部どうしが上記開口の直上において互いに平行をなす一対のリップ部と、
    該一対のリップ部の間に位置する除去部と、
    一対の上記リップ部の内側縁部と上記除去部の両側縁部とをそれぞれ接続し、かつ該リップ部及び除去部に比べて機械的強度が小さい、互いに平行をなす一対の脆弱接続部と、
    を備えることを特徴とするレール用カバー部材。
  2. 請求項1記載のレール用カバー部材において、
    一対の上記取付部が、上記ロアレールの一対の外側面の上部と対向する一対の垂直部を具備し、
    該一対の垂直部の対向面間距離が上記ロアレールの上部の幅と略同一であるレール用カバー部材。
  3. 請求項1記載のレール用カバー部材において、
    上記脆弱接続部が、上記リップ部及び除去部よりも薄肉の薄肉部であるレール用カバー部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載のレール用カバー部材において、
    上記脆弱接続部がミシン目であるレール用カバー部材。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載のレール用カバー部材において、
    一対の上記取付部の上記ロアレールとの対向面に両面テープを貼着したレール用カバー部材。
  6. 上部の両側部を除く部分が開口する長尺状のチャンネル材であり、かつ、アッパレールの下部が上記開口を通して内部にスライド可能に収納されるロアレールの上部に対する長尺状カバー部材の取付方法において、
    一対の取付部と、該一対の取付部の内側縁部から互いに近づく方向に突出すると共に内側縁部どうしが互いに平行をなす一対のリップ部と、一対のリップ部の間に位置する除去部と、一対のリップ部の内側縁部と上記除去部の両側縁部とをそれぞれ接続する、該リップ部及び除去部に比べて機械的強度が小さい脆弱接続部と、を具備するカバー部材を製造する製造ステップ、
    該カバー部材の一対の上記取付部を上記ロアレールの上部の両側部にそれぞれ固定し、一対の上記リップ部の内側縁部を上記開口の直上に位置させる固定ステップ、及び、
    一対の上記脆弱接続部に沿って上記除去部を上記カバー部材から切り取る切取ステップ、
    を有することを特徴とするロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法。
  7. 請求項6記載のロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法において、
    上記製造ステップが、
    一対の上記取付部を、上記ロアレールの一対の外側面の上部と対向し、かつ、対向面間距離が上記ロアレールの上部の幅と略同一である一対の垂直部を具備するものとするステップである、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法。
  8. 請求項6または7記載のロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法において、
    上記製造ステップが、一対の上記取付部の上記ロアレールとの対向面に両面テープを貼着するステップを含むステップであり、
    上記固定ステップが、一対の上記両面テープを上記ロアレールの一対の外側面の上部にそれぞれ貼着するステップであるロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法。
  9. 請求項6から8のいずれか1項記載のロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法を利用した車両用スライドデッキ装置の組立方法であって、
    上記カバー部材を固定した一対の上記ロアレールを平行にするステップ、
    一対のロアレールにアッパレールをスライド自在に取り付けるステップ、
    及び、
    一対のアッパレールの上部にスライドボードを固定するステップ、
    を有することを特徴とする車両用スライドデッキ装置の組立方法。
JP2008291413A 2008-11-13 2008-11-13 レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法 Expired - Fee Related JP5330806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291413A JP5330806B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291413A JP5330806B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010116078A JP2010116078A (ja) 2010-05-27
JP5330806B2 true JP5330806B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=42304010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008291413A Expired - Fee Related JP5330806B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5330806B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015011795A1 (ja) * 2013-07-24 2015-01-29 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニ- 乗り物用パワーシートスライド装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191938U (ja) * 1985-05-24 1986-11-29
JP3364411B2 (ja) * 1997-05-29 2003-01-08 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ システムズ株式会社 自動車のシートスライドレール取付構造
JP4075012B2 (ja) * 2003-03-07 2008-04-16 アイシン精機株式会社 自動車用の座席レール用モールディング
JP4807558B2 (ja) * 2005-09-09 2011-11-02 アイシン精機株式会社 シートスライドレール用モール
JP4687967B2 (ja) * 2005-09-22 2011-05-25 アイシン精機株式会社 シートスライドレール装置、シートスライドレール装置用モール、シートスライドレール装置用モールの製造方法
JP5343376B2 (ja) * 2008-03-18 2013-11-13 アイシン精機株式会社 車両用シートスライドレール及びシートスライドレール用モール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010116078A (ja) 2010-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5368318B2 (ja) 車両用スライドデッキ装置
JP5830954B2 (ja) 車両用シートスライド装置
EP1797960B1 (en) Door handle device for vehicle
CN108528347B (zh) 用于车辆收纳部的门结构
JP2006327332A (ja) グローブボックス
JP5007160B2 (ja) 車両用スライドデッキ装置
JP5330806B2 (ja) レール用カバー部材、ロアレールに対するレール用カバー部材の取付方法、及び、車両用スライドデッキ装置の組立方法
JP2008092984A (ja) 抽斗のロック用ラッチ装置
JP5047521B2 (ja) 車両用ルーフロック装置
JP5341474B2 (ja) 車両用スライドデッキ装置
JP4101982B2 (ja) バックル装置
WO2020027145A1 (ja) Isofixチャイルドシート
JP5362322B2 (ja) 車両用スライドデッキ装置
JP5603001B2 (ja) 車両用スライドデッキ装置
JP2006256582A (ja) 車両用荷受装置
JP4010155B2 (ja) シートトラック装置
JP4245320B2 (ja) エレベータドアのアンロック装置
JP3619510B2 (ja) 飛び出し装置
JP3926807B2 (ja) 車両用収納装置
JPH0346330B2 (ja)
JP6071058B2 (ja) リッド係止機構
JPH0649781Y2 (ja) 閂装置における軸受具
JP4853114B2 (ja) 車両用シートのロック装置
JP2011236663A (ja) 扉用ロックハンドル装置
JP5592343B2 (ja) 車両用蓋の開閉ロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees