JP5330030B2 - 低温液化ガス気化装置及び低温液化ガスの気化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)等の低温液化ガスを、その使用の際に、大気(空気)を熱源とし気化させ再ガス化させるための低温液化ガス気化装置及び低温液化ガスの気化方法に関するものである。
小規模の液化天然ガス(LNG)サテライト基地では、大気を熱源とする空温式気化器をベースロード用(基幹用)の気化器として使用しているところがほとんどであり、温水を熱源とし、気化運転の応答性が良い温水バス式気化器が、前記空温式気化器のバックアップ用に設置されている。
空温式気化器は、アルミ合金製のフィン付き伝熱管を有する熱交換器で液化天然ガスを大気(外気)と熱交換させることで気化するようにしたものである。この空温式気化器では、液化天然ガスの気化運転を行うと、フィン付き伝熱管表面に大気中の水分が着氷(着霜)成長してしだいに気化性能(伝熱性能)が低下するため、ある一定時間運転した後に一時的に気化運転を停止し、大気の熱又は温水を利用して解氷を行う必要がある。この気化運転停止中は、切替機(スタンバイ機)として当該空温式気化器と並列して設置されているもう1台の空温式気化器への運転の切替えがなされる。そして、前記の解氷は、冬期には散水式解氷設備による散水解氷、冬期を除く季節(温暖期)には外気による自然解氷が一般的である。
このように、小規模液化天然ガスサテライト基地では、運転用と切替用との2台の空温式気化器を1ユニットとし、この2台の空温式気化器と散水式解氷設備とを備えた低温液化ガス気化装置が、所定数だけ設置されている。
図4は、従来の低温液化ガス気化装置の構成を概略的に示すフロー図である。
図4に示すように、従来の低温液化ガス気化装置は、2台の自然通風型の空温式気化器70A,70Bと散水式解氷設備80とを備えている。71は液化天然ガス供給源(図示せず)に連絡する液化天然ガス供給管路である。この液化天然ガス供給管路71から第1の空温式気化器70Aの液化天然ガス入口に管路72aが連絡するとともに、前記液化天然ガス供給管路71から第2の空温式気化器70Bの液化天然ガス入口に管路72bが連絡している。74はガス供給先(図示せず)に連絡する天然ガス送出管路である。第1の空温式気化器70Aの天然ガス出口から前記天然ガス送出管路74に管路73aが連絡し、第2の空温式気化器70Bの天然ガス出口から前記天然ガス送出管路74に管路73bが連絡している。そして、前記天然ガス送出管路74には、空温式気化器70A,70Bからの天然ガス(NG)を加温するための天然ガス加温器75が設けられている。
次に、散水式解氷設備80について説明する。81は散水ピット、82は散水循環用ポンプ、83は散水加温器である。84aは第1の空温式気化器70Aに近接してその上方に設置された第1の散水ヘッダー、84bは第2の空温式気化器70Bに近接してその上方に設置された第2の散水ヘッダーである。また、85は温水をつくるための温水用ボイラ、86は温水循環用ポンプである。
そして、前記散水ピット81からの散水が導かれる前記散水循環用ポンプ82から前記第1の散水ヘッダー84aに散水を供給するための管路87aが連絡している。この管路87aには、前記散水加温器83が設けられている。さらに、この管路87aから分岐して、前記散水循環用ポンプ82と前記第2の散水ヘッダー84bとを連絡し、第2の散水ヘッダー84bに散水を供給するための管路87bが設けられている。88aは第1の空温式気化器70Aで使用された散水を前記散水ピット81へ戻すための管路であり、88bは第2の空温式気化器70Bで使用された散水を散水ピット81へ戻すための管路である。
また、前記温水用ボイラ85からの温水が導かれる前記温水循環用ポンプ86から前記散水加温器83に温水を流す管路89aが連絡し、この散水加温器83から前記温水用ボイラ85に使用済みの温水を戻す管路89bが連絡している。
また、前記天然ガス送出管路74に設けられた前記天然ガス加温器75には、温水用ボイラ85→温水循環用ポンプ86→天然ガス加温器75→温水用ボイラ85の経路で、温水が循環供給されるようになっている。なお、天然ガス加温器75は、温暖期には使用されない場合がある。
このように構成される低温液化ガス気化装置では、気化運転中の例えば第2の空温式気化器70Bには、液化天然ガスが液化天然ガス供給管路71、管路72bを通して供給され、空温式気化器70Bからの天然ガスが管路73b、天然ガス送出管路74を通して系外のガス供給先に送出される。一方、解氷中の第1の空温式気化器70Aの第1の散水ヘッダー84aには、散水ピット81→散水循環用ポンプ82→散水加温器83→第1の散水ヘッダー84a→空温式気化器70A→散水ピット81の経路で散水が循環供給される。そして、空温式気化器70Aの熱交換器の上方より散水ヘッダー84aから散水が該熱交換器に散布(噴射)されて、熱交換器のフィン付き伝熱管表面に生じている氷層の解氷が行われる。
このように、従来の低温液化ガス気化装置では、一方の空温式気化器70Aが解氷を行っているときには他方の空温式気化器70Bが気化運転を行い、他方の空温式気化器70Bが解氷を行っているときには一方の空温式気化器70Aが気化運転を行うようにして、連続運転がなされていた。
特開2002−5398号公報
しかし前述した従来の低温液化ガス気化装置では、空温式気化器が解氷のための切替機が必要で、初期設備費の高い空温式気化器を2台で1ユニットとして備える必要があり、また、冬期の解氷用として散水式解氷設備を備える必要もあることから、初期設備費が高価であるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、2台の自然通風型の空温式気化器を1ユニットとして備えた従来の低温液化ガス気化装置に比べて初期設備費(イニシャルコスト)が安価ですみ、また、運転費(ランニングコスト)の低減を図ることができるようにした、低温液化ガス気化装置及び低温液化ガスの気化方法を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、フィン付き伝熱管を有する熱交換器で低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化させ、該気化ガスをガス供給先へ供給する1台の自然通風型の空温式気化器と、1台の温水バス式気化器と、前記空温式気化器の前記熱交換器の下方空間に通じる吸引口を有する吸引ファン装置と、前記空温式気化器に近接してその上方に設置され、前記吸引ファン装置によって前記フィン付き伝熱管に沿って下降する下向空気流を前もって加温する空気加温器と、前記空温式気化器をベースロード用気化器として運転して、前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを前記熱交換器で気化させ、該気化ガスをガス供給先へ供給し、その際に、前記空温式気化器の出口ガス温度を測定し、該出口ガス温度に応じて、前記温水バス式気化器によって前記空温式気化器からの気化ガスを加温し、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給する運転、もしくは、前記空温式気化器に替えて前記温水バス式気化器によって前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化させ、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給する運転を行う運転制御装置と、を備えたことを特徴とする低温液化ガス気化装置である。
請求項の発明は、フィン付き伝熱管を有する熱交換器を備えた1台の自然通風型の空温式気化器と、1台の温水バス式気化器と、前記空温式気化器の前記熱交換器の下方空間に通じる吸引口を有する吸引ファン装置と、前記空温式気化器に近接してその上方に設置され、前記吸引ファン装置によって前記フィン付き伝熱管に沿って下降する下向空気流を前もって加温する空気加温器とを備え、前記空温式気化器をベースロード用気化器として用い、低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化させて気化ガスを製造する低温液化ガスの気化方法であって、前記空温式気化器により、前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを前記熱交換器で気化させ、該気化ガスをガス供給先へ供給し、その際に、前記空温式気化器の出口ガス温度を測定し、該出口ガス温度に応じて、前記温水バス式気化器によって前記空温式気化器からの気化ガスを加温し、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給すること、もしくは、前記空温式気化器に替えて前記温水バス式気化器によって前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化し、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給することを特徴とする低温液化ガスの気化方法である。
本発明の低温液化ガス気化装置又は低温液化ガスの気化方法は、例えば、空温式気化器が標準サイズ、すなわち、気化容量が1時間あたり1トンの場合では、1台の自然通風型の空温式気化器と1台の温水バス式気化器とを1ユニットとして備えたものであるから、温水バス式気化器に比べて初期設備費の高価な自然通風型の空温式気化器を2台備えてこれを1ユニットとする従来のものに比べて初期設備費が安価ですむ。また、前記の1台の自然通風型の空温式気化器をベースロード用気化器として運転するとともに、該空温式気化器での解氷を温水バス式気化器の温水を活用して行うようにしたものであるから、冬期でも散水解氷運転がなく、運転費の低減を図ることができる。
本発明の一実施形態による低温液化ガス気化装置の構成を概略的に示すフロー図である。 図1における自然通風型の空温式気化器に設置された吸引ファン装置による該空温式気化器の気化運転時の空気の流れを示す図である。 図1に示す低温液化ガス気化装置において運転制御装置による運転制御の手順の一例を示すフローチャートである。 従来の低温液化ガス気化装置の構成を概略的に示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、ここでは、空温式気化器が標準サイズ、すなわち、気化容量が1時間あたりの1トンの場合を例にとって説明する。図1は本発明の一実施形態による低温液化ガス気化装置の構成を概略的に示すフロー図である。
図1に示すように、本実施形態の低温液化ガス気化装置は、液化天然ガス気化装置であって、多数のフィン付き伝熱管を有する熱交換器(フィン付き伝熱管群)を備え、ベースロード用気化器として用いられる1台の自然通風型の空温式気化器10と、空温式気化器10の前記熱交換器の下方空間に通じる吸引口を有する吸引ファン装置20と、空温式気化器10に近接してその上方に設置され、前記フィン付き伝熱管に沿って下降する下向空気流を前もって加温し、空温式気化器10での解氷用の空気加温器30と、加温用又は気化用に用いられる1台の温水バス式気化器40と、前記空温式気化器10、前記空気加温器30及び前記温水バス式気化器40の運転とその停止を所定の手順に従って行う運転制御装置(図示せず)とを備えている。
前記温水バス式気化器40は、両端が閉じられた円筒状をなす温水バス槽(シェル)を有し、ステンレス製伝熱コイルを温水が外部から循環供給される前記温水バス槽内に設置し、温水との熱交換を行うようにした構造のものである。
また、液化天然ガス供給源(図示せず)から前記空温式気化器10の液化天然ガス入口に液化天然ガス供給管路51が連絡し、この液化天然ガス供給管路51には弁V1が設けられている。空温式気化器10の天然ガス出口からガス供給先(図示せず)に天然ガス送出管路52が連絡している。この天然ガス送出管路52には、弁V2と、空温式気化器10の出口ガス温度を測定するための温度計(温度センサ)Tとが設けられている。この温度計Tの温度測定値は前記運転制御装置に伝送されるようになっている。
次に、前記温水バス式気化器40に関する管路について説明する。分岐管路53は、前記液化天然ガス供給管路51における前記弁V1の上流側から分岐して前記温水バス式気化器40の液又はガスの入口に連絡しており、この分岐管路53には、弁V3が設けられている。管路54は、温水バス式気化器40のガス出口と前記天然ガス送出管路52における前記弁V2の下流側とを連絡している。また、管路55は、この天然ガス送出管路52における前記弁V2の上流側から分岐して温水バス式気化器40の液又はガスの入口に連絡している。この管路55には、弁V4が設けられている。
41は温水用ボイラ、42は温水循環用ポンプである。温水用ボイラ41からの温水が導かれる温水循環用ポンプ42から温水バス式気化器40の温水入口に管路56が連絡し、この管路56には弁V5が設けられている。また、温水バス式気化器40の温水出口から温水用ボイラ41に使用済みの温水を戻す管路57が連絡している。
また、管路58は、温水循環用ポンプ42からの温水が流される前記管路56における前記弁V5の上流側から分岐して前記空気加温器30の温水入口に連絡しており、この管路58には弁V6が設けられている。この空気加温器30の温水出口から温水用ボイラ41に使用済みの温水を戻す管路59が連絡している。
次に、前記吸引ファン装置20の構成について説明する。図2は図1における自然通風型の空温式気化器に設置された吸引ファン装置による該空温式気化器の気化運転時の空気の流れを示す図である。
この吸引ファン装置20には、空温式気化器10で発生する冷気による白煙を消すための機能(消霧機能)と、空温式気化器10での着氷を前記空気加温器30と協働して解氷する機能と、空温式気化器10の下方に滞留する冷気を排除して空温式気化器10の気化性能を高める機能とがある。
図2に示すように、空温式気化器10は、多数のフィン付き伝熱管11を有する熱交換器(フィン付き伝熱管群)13を備えている。熱交換器13は、上下方向に延びる多数本のフィン付き伝熱管11をU字ベント管12で直列に順次接続することで、上下に蛇行する上下屈曲伝熱管路を備えてなり、液化天然ガスを大気(外気)との熱交換により気化させて天然ガスを生成するための気化部(蒸発部)13aと、気化部13aで生成された天然ガスを大気との熱交換により加温するための加温部(昇温部)13bとを有している。支持フレーム14は、四角架構で、熱交換器13を設置面G上の所定の高さ位置に支持している。
吸引ファン装置20は、囲繞隔壁21、吸引チャンバー22、吸引ファン23、電動機24及び排気ダクト25により構成されている。空温式気化器10による気化運転が開始されると、電動機24によって吸引ファン23が回転し、吸引チャンバー22を通じて囲繞隔壁21の内側から空気を吸引し、排気ダクト25から排気する。これにより、囲繞隔壁21の内側に到達した白煙(霧)は、吸引チャンバー22内に吸気され、その際、その周囲の空気と共に吸気されることで希釈され、排気ダクト25から大気中に排気されることで拡散され、消霧される(白煙が消される)。矢印a,b,c,dは、空気の流れを示す。
次に、図3に示すフローチャートに従って、前記運転制御装置による運転制御の一例を説明する。
まず、ステップ101で運転開始指令が入力されると、ステップ102に進み、弁V1及びV2を開き、空温式気化器10の気化運転が開始される。また、同時に吸引ファン装置20の運転が開始される。空温式気化器10の気化運転により、液化天然ガス供給源から液化天然ガス供給管路51を通じて供給される液化天然ガスが熱交換器13で気化されて、天然ガスが天然ガス送出管路52を通じてガス供給先へ供給される。
空温式気化器10の気化運転の時間経過に伴い、熱交換器13への着氷が進行する。そして、ステップ103で、前記温度計Tによって測定される空温式気化器10の出口ガス温度tが予め定められた設定温度T1(例えば、T1=−10℃)以下となったか否かが判定される。
出口ガス温度tが設定温度T1以下となった(ステップ103でYES)場合には、ステップ104に進み、温水バス式気化器40による加温運転が開始される。すなわち、弁V4が開かれて、空温式気化器10からの天然ガスが、弁V4を有する管路55を通して温水バス式気化器40に導かれ、温水バス式気化器40によって加温された後、管路54と天然ガス送出管路52を経てガス供給先へ供給される。弁V2は弁V4の開弁後に閉じられる。温水バス式気化器40には、温水が、温水用ボイラ41→温水循環用ポンプ42→弁V5→温水バス式気化器40→温水用ボイラ41の経路で循環供給される。
次いで、ステップ105で、空気加温器30の運転が開始され、空気加温器30によって気化運転中の空温式気化器10での解氷が開始される。すなわち、吸引ファン装置20の前記運転により、空温式気化器10の熱交換器13のフィン付き伝熱管11に沿って下降する下向空気流が生じており、空気加温器30の運転によってこの下向空気流を前もって加温することにより、熱交換器13での解氷が開始される。空気加温器30には、温水バス式気化器40と同様に温水が供給され、温水が、温水用ボイラ41→温水循環用ポンプ42→弁V6→空気加温器30→温水用ボイラ41の経路で循環供給される。
次いで、ステップ106で、出口ガス温度tが、前記設定温度T1に所定温度αを加えた値、例えば、(T1+5℃)を超えて上昇したか否かが判定される。気化運転中の空温式気化器10での空気加温器30による解氷が進み、出口ガス温度tが(T1+5℃)を超える(ステップ106でYES)と、ステップ107で、温水バス式気化器40による加温運転を停止する。これにより、弁V4は弁V2を開弁した後に閉じられ、空温式気化器10からの天然ガスが、弁V2を介してガス供給先へ供給される。
また、出口ガス温度tが(T1+5℃)を超える(ステップ106でYES)と、気化運転中の空温式気化器10での解氷が終了したとみなし、ステップ108で、空気加温器30の運転を停止し、弁V6を閉じる。
次いで、この低温液化ガス気化装置の運転を続行する(ステップ109でNO)場合は、前記ステップ103に戻る。一方、停止する(ステップ109でYES)場合には、ステップ110に進み、所定の運転終了処理がなされる。
一方、冬期など外気温が低く、前記ステップ106でNOの場合は、ステップ201に進み、前記温度計Tによって測定される空温式気化器10の出口ガス温度tが所定の設定温度T2(例えば、T2=−20℃)以下となったか否かが判定される。ステップ201で、出口ガス温度tが前記設定温度T2にまで低下していない(ステップ201でNO)場合には、再び前記ステップ106に戻る。
そして、空温式気化器10の気化運転の時間経過に伴い、出口ガス温度tが前記設定温度T2以下となった(ステップ201でYES)場合には、ステップ202で、温水バス式気化器40を気化運転に切替え、ステップ203で空温式気化器10の気化運転を停止する。
このステップ202とステップ203での、気化運転を空温式気化器10から温水バス式気化器40へ切替える切替操作は、例えば、次のようにして行われる。液化天然ガス供給管路51の弁V1の開度を制御して、空温式気化器10に供給する液化天然ガスの供給量を100%から徐々に0%まで減少させて行き弁V4を閉じ、これを並行して、分岐管路53の弁V3を開き、弁V3の開度を制御して、温水バス式気化器40に供給する液化天然ガスの供給量を0%から徐々に100%まで増加させて行き、空温式気化器10の気化運転停止、及び温水バス式気化器40の気化運転に入る。なお、切替え時、液化天然ガスが管路55に逆流しないように逆止弁V7が設けられている。
ここで、気化運転が空温式気化器10から温水バス式気化器40へ切替えられた後にも、吸引ファン装置20と空気加温器30の運転は継続されており(ステップ204)、気化運転停止中の空温式気化器10での解氷が継続されている。
そして、ステップ205において、空気加温器30の運転開始から予め定められた所定時間T(例えば、T=2時間)が経過し、気化運転停止中の空温式気化器10での解氷が終了する(ステップ205でYES)と、ステップ206で空温式気化器10の運転が開始されるとともに、ステップ207で空気加温器30の運転が停止されて弁V6が閉じられ、さらに、ステップ208で、温水バス式気化器40の気化運転が停止される。
ここで、ステップ206とステップ208での、気化運転を温水バス式気化器40から空温式気化器10へ切替える切替操作は、例えば、次のようにして行われる。まず、弁V2を開弁する。次に、分岐管路53の弁V3の開度を制御して、温水バス式気化器40に供給する液化天然ガスの供給量を100%から徐々に0%まで減少させて行き、これを並行して、液化天然ガス供給管路51の弁V1の開度を制御して、空温式気化器10に供給する液化天然ガスの供給量を0%から徐々に100%まで増加させて行き、切替えの完了後に、分岐管路53の弁V3を閉じる。気化運転を温水バス式気化器40から空温式気化器10へ切替えると、前記ステップ103に戻る。
以上のように、本発明の低温液化ガス気化装置又は低温液化ガスの気化方法は、1台の自然通風型の空温式気化器10と1台の温水バス式気化器40とを1ユニットとして備えたものであるから、温水バス式気化器40に比べて初期設備費の高価な自然通風型の空温式気化器10を2台設置してこれを1ユニットとする従来のものに比べて初期設備費が安価ですむ。また、前記の1台の自然通風型の空温式気化器10をベースロード用気化器として運転するとともに、該空温式気化器10での解氷を温水バス式気化器40の温水を活用して行うようにしたものであるから、冬期でも散水解氷運転がなく、運転費の低減を図ることができる。
10…自然通風型の空温式気化器
11…フィン付き伝熱管
13…熱交換器 13a…気化部 13b…加温部
14…支持フレーム
20…吸引ファン装置
30…空気加温器
40…温水バス式気化器
41…温水用ボイラ
42…温水循環用ポンプ
51…液化天然ガス供給管路
52…天然ガス送出管路
53…分岐管路
54〜59…管路
V1〜V7…弁
T…温度計

Claims (2)

  1. フィン付き伝熱管を有する熱交換器で低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化させ、該気化ガスをガス供給先へ供給する1台の自然通風型の空温式気化器と、
    1台の温水バス式気化器と、
    前記空温式気化器の前記熱交換器の下方空間に通じる吸引口を有する吸引ファン装置と、
    前記空温式気化器に近接してその上方に設置され、前記吸引ファン装置によって前記フィン付き伝熱管に沿って下降する下向空気流を前もって加温する空気加温器と、
    前記空温式気化器をベースロード用気化器として運転して、前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを前記熱交換器で気化させ、該気化ガスをガス供給先へ供給し、その際に、前記空温式気化器の出口ガス温度を測定し、該出口ガス温度に応じて、前記温水バス式気化器によって前記空温式気化器からの気化ガスを加温し、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給する運転、もしくは、前記空温式気化器に替えて前記温水バス式気化器によって前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化させ、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給する運転を行う運転制御装置と、
    を備えたことを特徴とする低温液化ガス気化装置。
  2. フィン付き伝熱管を有する熱交換器を備えた1台の自然通風型の空温式気化器と、1台の温水バス式気化器と、前記空温式気化器の前記熱交換器の下方空間に通じる吸引口を有する吸引ファン装置と、前記空温式気化器に近接してその上方に設置され、前記吸引ファン装置によって前記フィン付き伝熱管に沿って下降する下向空気流を前もって加温する空気加温器とを備え、前記空温式気化器をベースロード用気化器として用い、低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化させて気化ガスを製造する低温液化ガスの気化方法であって、
    前記空温式気化器により、前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを前記熱交換器で気化させ、該気化ガスをガス供給先へ供給し、その際に、前記空温式気化器の出口ガス温度を測定し、該出口ガス温度に応じて、前記温水バス式気化器によって前記空温式気化器からの気化ガスを加温し、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給すること、もしくは、前記空温式気化器に替えて前記温水バス式気化器によって前記低温液化ガス供給源からの低温液化ガスを気化し、該気化ガスを前記ガス供給先へ供給し、かつ、前記温水バス式気化器への温水供給源から温水を熱媒体として前記空気加温器に供給することを特徴とする低温液化ガスの気化方法。
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