JP5860945B2 - 液化炭酸ガスの気化方法及び気化装置 - Google Patents

液化炭酸ガスの気化方法及び気化装置 Download PDF

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Description

本発明は、液化炭酸ガスの気化方法及び気化装置に関する。
例えば、炭酸ガス(CO)の主な用途としては、清涼飲料製造やビール製造、炭酸ガス溶接、鋳造製造、化学薬品業界、洗浄用、中和用等が挙げられる。また、炭酸ガスを使用する場合、コールドエバポレーター(CE:Cold Evaporator)や可搬式超低温容器(LGC:Liquid Gas Container)、サイフォンボンベなどの容器に充填された液化炭酸ガス(LCO)を気化器(蒸発器ともいう。)に供給し、気化器で液化炭酸ガスを加温して気化(蒸発)させた後、使用用途に応じた圧力まで減圧調整することが行われている(例えば、特許文献1〜3を参照。)。
しかしながら、液化炭酸ガスのような低温液化ガスを気化させる場合、高圧ガス保安法による規制を受けることがある。具体的に、高圧ガス保安法(同法第2条第1項各号)で定められている「高圧ガス」とは、以下の圧縮ガス又は液化ガスのことを言う。
〔1〕常用の温度(通常使用している温度)において圧力(ゲージ圧力)が1MPa以上の圧縮ガス又は温度35℃において圧力が1MPa以上である圧縮ガス(但し、圧縮アセチレンガスを除く。)。
〔2〕常用の温度(通常使用している温度)において圧力(ゲージ圧力)が0.2MPa以上の液化ガス又は温度35℃において圧力が0.2MPa以上である液化ガス(但し、液化シアン化水素、液化ブロムメチル、液化酸化エチレンは圧力がどの状態でも高圧ガスになる。)。
さらに、高圧ガス保安法(同法第5条第1項、第2項)で定められている「高圧ガスの製造」とは、以下の場合を言う。
(圧力を変化させる場合)
(1)高圧ガスでないガス(1MPa未満)を高圧ガス(1MPa以上)にすること。
(2)高圧ガス(1MPa以上)を更に昇圧(1MPa以上)させること。
(3)高圧ガスを1MPa以上の圧力に降圧させること。
(状態を変化させる場合)
(4)ガスを高圧ガスである液化ガス(0.2MPa以上)にすること。
(5)液化ガス(高圧ガスでないものを含む。)を気化させて、高圧ガス(1MPa以上)にすること。
(6)容器に高圧ガスを充填する場合。
(7)液化ガスの液面を加圧(0.2MPa以上)する場合。
これら(1)〜(7)に該当する場合、都道府県知事への届出、更に、ガスの処理容積(m/日)が規定の数量を超える場合は都道府県知事への許可の申請が必要となる。したがって、これらの申請を行わずに高圧ガスを取り扱うと、違法行為となる虞があり、容器から液化ガスを取り出して使用することが困難となる。
特開平8−28795号公報 特開2010−203520号公報 特開2010−38331号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、高圧ガス保安法で定められている高圧ガスの製造に該当することなく、容器から低温液化炭酸ガスを安定して取り出して使用できる液化炭酸ガスの気化方法及び気化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る液化炭酸ガスの気化方法は、容器に充填された液化炭酸ガスのうち、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa以上であるとき、気相の液化炭酸ガスを前記容器から気化器へと供給し、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa未満であるとき、液相の液化炭酸ガスを前記容器から気化器へと供給するように、前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る液化炭酸ガスの気化装置は、液化炭酸ガスが充填された容器が備える供給口のうち、気相の液化炭酸ガスを供給する供給口と接続自在とされた第1の入側流路及び液相の液化炭酸ガスを供給する供給口と接続自在とされた第2の入側流路と、前記第1の入側流路及び前記第2の入側流路と接続された気化器と、前記気化器と接続された出側流路と、前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替える切替機構とを備え、前記切替機構は、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa以上であるとき、前記第1の入側流路を介して前記気相の液化炭酸ガスを前記容器から前記気化器へと供給し、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa未満であるとき、前記第2の入側流路を介して前記液相の液化炭酸ガスを前記容器から前記気化器へと供給する切り替え動作を行うことを特徴とする。
なお、容器に充填された液化ガスは、容器の内部を完全に満たさない限り、一部が気化して液相の状態(液相部)と気相の状態(気相部)とに分かれて存在する。このうち、容器内で気化したガス(気相部のガス)については、例外的に液化ガスとみなされる。したがって、本発明においても、容器に充填された液化炭酸ガスのうち、液相の状態で存在する炭酸ガスを「液相の液化炭酸ガス」とし、気相の状態で存在する炭酸ガスを「気相の液化炭酸ガス」として取り扱うものとする。
以上のように、本発明によれば、高圧ガス保安法で定められている高圧ガスの製造に該当することなく、容器から低温液化炭酸ガスを安定して取り出して使用できる液化炭酸ガスの気化方法及び気化装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る気化装置の概略構成を示す模式図である。 気化器から一時的に低温の炭酸ガスが排出される原因を説明するための第2の伝熱管の断面図である。 第2の伝熱管の内部を流れる液化炭酸ガスを撹拌する撹拌手段の一例を示す気化装置の模式図である。 第2の伝熱管の内部を流れる液化炭酸ガスを撹拌する撹拌手段の一例を示す気化装置の模式図である。 気化器から一時的に低温の炭酸ガスが排出される原因を説明するための第2の伝熱管の断面図である。 第2の伝熱管の周囲にある温水を撹拌する撹拌手段の一例を示す気化装置の模式図である。 第2の伝熱管の周囲にある温水を撹拌する撹拌手段の一例を示す気化装置の模式図である。 第2の伝熱管の周囲にある温水を撹拌する撹拌手段の一例を示す気化装置の模式図である。 撹拌部材を用いなかった場合の炭酸ガスの出口温度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。 撹拌部材を用いた場合の炭酸ガスの出口温度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。 複数の蒸発部を接続した構成を示す気化装置の模式図である。 第1の入側配管及び第2の入側配管側に第1の開閉弁及び第2の開閉弁をそれぞれ配置した構成を示す気化装置の模式図である。 本実施形態の気化方法における容器内の液化炭酸ガスの圧力の経時変化と、容器の重量の経時変化を示すタイミングチャートである。 図13に示す工程Aの状態を示す気化装置の模式図である。 図13に示す工程Bの状態を示す気化装置の模式図である。 図13に示す工程Cの状態を示す気化装置の模式図である。 図13に示す工程Dの状態を示す気化装置の模式図である。 図13に示す工程Eの状態を示す気化装置の模式図である。 従来の気化装置の概略構成を示す模式図である。 従来の気化方法における容器内の液化炭酸ガスの圧力の経時変化と、容器の重量の経時変化を示すタイミングチャートである。 図20に示す工程A’の状態を示す気化装置の模式図である。 図20に示す工程B’の状態を示す気化装置の模式図である。 図20に示す工程C’の状態を示す気化装置の模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る気化装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る気化装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る気化装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る気化装置の概略構成を示す模式図である。
以下、本発明を適用した液化炭酸ガスの気化方法及び気化装置について、図面を参照して詳細に説明する
(第1の実施形態)
<液化炭酸ガスの気化装置>
先ず、本発明の第1の実施形態として図1に示す液化炭酸ガスの気化装置1について説明する。なお、図1は、気化装置1の概略構成を示す模式図である。
図1に示す気化装置1は、容器Bに充填された液化ガスである液化炭酸ガス(LCO)を気化器(蒸発器ともいう。)2に供給し、気化器2で液化炭酸ガスを加温して気化(蒸発)させた後、気化器2から排出された気化ガスである炭酸ガス(CO)を減圧弁3により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部に取り出すものである。
容器Bとしては、気化器2との組み合わせにおいて使用される低温液化ガス貯蔵用の容器であればよく、例えば、コールドエバポレーター(CE:Cold Evaporator)や可搬式超低温液化ガス容器(LGC:Liquid Gas Container)、サイフォンボンベなどを挙げることができる。本実施形態では、その中でも可搬式の小型容器であるLGCを用いている。
容器Bには、内部に充填された液化炭酸ガスのうち、気相の液化炭酸ガスを気化器2に供給するための第1の入側配管(第1の入側流路)4と、液相の液化炭酸ガスを気化器2に供給するための第2の入側配管(第2の入側流路)5とが接続されている。第1の入側配管4と第2の入側配管5とは、容器B内の気相の液化炭酸ガス(GCO)を放出するガス放出弁(供給口)と、容器B内の液相の液化炭酸ガス(LCO)を取り出す液取出弁(供給口)とに各々接続されている。
気化器2は、第1の入側配管4と接続された第1の伝熱管6と、第2の入側配管5と接続された第2の伝熱管7と、第1伝熱管6及び第2の伝熱管7を加温する液体である温水Wが貯留された加温槽8とを有している。また、第2の伝熱管7には、液化炭酸ガス(LCO)を気化(蒸発)させるための蒸発部7aが設けられている。蒸発部7aは、螺旋状の伝熱管により構成されている。加温槽8における温水Wは、電熱ヒータ(図示せず。)により加熱される。なお、温水Wの加熱方式としては、電熱ヒータ式の他にも、スチーム吹込み式や温水循環式などを挙げることができる。
気化器2には、出側配管(出側流路)9が接続されている。出側配管9は、第1の伝熱管6及び第2の伝熱管7とそれぞれ接続された2本の配管9a,9bが1本の配管9cに合流した構成となっている。減圧弁3は、出側配管9(配管9c)に接続されている。
また、気化装置1は、容器Bから気化器2への気相の液化炭酸ガス(GCO)と液相の液化炭酸ガス(LCO)との供給を切り替える切替機構10を備えている。切替機構10は、出側配管9の一方の配管9aに設けられた第1の開閉弁11と、出側配管9の他方の配管9bに設けられた第2の開閉弁12と、第2の入側配管5に設けられた圧力センサ13とを有している。
第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12は、それぞれ二方弁からなり、何れか一方を開状態とし、他方を閉状態とすることによって、容器Bから気化器2への気相の液化炭酸ガス(GCO)と液相の液化炭酸ガス(LCO)との供給を切り替える切替弁として機能する。
圧力センサ13は、第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12と電気的に接続されており、これら第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12の開閉を制御する。すなわち、この圧力センサ13は、第2の入側配管5内を流れる液相の液化炭酸ガス(LCO)の圧力を検出し、この検出結果に基づいて、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のとき、第1の開閉弁11を開状態とし、第2の開閉弁12を閉状態とする切り替え動作を行う。一方、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のとき、第1の開閉弁11を閉状態とし、第2の開閉弁12を開状態とする切り替え動作を行う。
なお、圧力センサ13は、第1の入側配管4側に設けることも可能であるが、液相の液化炭酸ガス(LCO)が高圧ガスとなる圧力で容器Bから放出されるのを防ぐためには、第2の入側配管5側に圧力センサ13を設けた方がより正確に液化炭酸ガスの圧力測定を行うことが可能である。
以上のような構成を有する気化装置1では、容器Bに充填された液化炭酸ガス(LCO)が気化器2に供給される。本実施形態の気化装置1では、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のとき、第1の開閉弁11を開状態とし、第2の開閉弁12を閉状態とすることで、第1の入側配管4を介して気相の液化炭酸ガス(GCO)が容器Bから気化器2へと供給される。この場合、気化器2の第1の伝熱管6内を気相の液化炭酸ガス(GCO)が流通する間に、加温槽8の温水Wにより加温(熱交換)されることによって、昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。
一方、本実施形態の気化装置1では、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のとき、第1の開閉弁11を閉状態とし、第2の開閉弁12を開状態とすることで、第2の入側配管5を介して液相の液化炭酸ガス(LCO)が容器Bから気化器2へと供給される。この場合、気化器2の第2の伝熱管7内を液相の液化炭酸ガス(LCO)が流通する間に、加温槽8の温水Wにより加温(熱交換)されることによって、気化・昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。
そして、気化器2から出側配管9に排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁3により使用用途に応じた圧力(1MPa未満)まで減圧される。これにより、使用用途に応じた圧力の炭酸ガス(CO)を取り出して使用できる。
ところで、本実施形態の気化装置1では、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のときに、高圧ガス(1MPa以上)となる気相の液化炭酸ガス(GCO)を高圧ガスとはならない炭酸ガス(1MPa未満)にするため、上述した高圧ガス保安法で定められた高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出すことができる。また、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のときに、液相の液化炭酸ガス(LCO)を気化させて、高圧ガスとはならない炭酸ガス(1MPa未満)にするため、上述した高圧ガス保安法で定められた高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出すことができる。
ここで、図1に示す気化装置1では、容器Bからの液化炭酸ガスの取り出しを一旦停止した後、液化炭酸ガスの取り出しを再開したときに、気化器2から一時的に低温の炭酸ガスが排出されることがある。
この原因の一つについて、図2に示す第2の伝熱管7の断面を参照して説明する。
第2の伝熱管7内で流通される液化炭酸ガス(LCO)のうち、第2の伝熱管7の内面に接する側から温水Wとの熱交換により液化炭酸ガスの気化(蒸発)が始まると考えられる。この場合、第2の伝熱管7の内面と液化炭酸ガス(LCO)との間に気化した炭酸ガス(CO)が介在(滞留)することによって、温水Wからの熱が液化炭酸ガス(LCO)の内側へと伝わりづらくなり、気化の開始直後は液化炭酸ガス(LCO)の気化効率が下がると考えられる。その結果、液化炭酸ガスの取り出しを再開したときに、気化器2から一時的に低温の炭酸ガスが排出されたと推定される。
そこで、本実施形態の気化装置1では、第2の伝熱管7の内部を流れる液化炭酸ガスを撹拌する撹拌手段として、例えば図3及び図4に示すような構成を採用する。具体的に、図3に示す気化装置1では、第2の伝熱管7の蒸発部7aの手前にフィルタ21を配置した構成となっている。この構成の場合、第2の伝熱管7内で流通される液化炭酸ガス(LCO)がフィルタ21を通過することによって撹拌される。一方、図4に示す気化装置1では、第2の伝熱管7の内側に撹拌部材22を配置した構成となっている。この構成の場合、第2の伝熱管7内で流通される液化炭酸ガス(LCO)が撹拌部材22によって撹拌される。なお、撹拌部材22については、例えば上記特許文献3に記載のものなどを例示することができる。
これにより、本実施形態の気化装置1では、第2の伝熱管7の内面と液化炭酸ガス(LCO)との間に気化した炭酸ガス(CO)が滞留することを防ぎつつ、液化炭酸ガス(LCO)の気化効率を高めることができる。したがって、液化炭酸ガスの取り出しを再開したときに、気化器2から一時的に低温の炭酸ガスが排出されることを抑制することが可能である。
また、図2に示す場合とは異なる原因の一つについて、図5に示す第2の伝熱管7の断面を参照して説明する。
第2の伝熱管7の周囲にある温水Wは、液化炭酸ガス(LCO)との熱交換により冷やされて冷水W’になっていると考えられる。この場合、第2の伝熱管7の外面と温水Wとの間に冷却された冷水W’が介在(滞留)することによって、温水Wからの熱が液化炭酸ガス(LCO)の内側へと伝わりづらくなり、気化の開始直後は液化炭酸ガス(LCO)の気化効率が下がると考えられる。また、加温槽8内では、液化炭酸ガスの取り出しを再開する前に、温水Wと冷水W’とが上下に層を為していると考えられる。この場合も、加温槽8内の下層に位置する冷水W’によって、液化炭酸ガス(LCO)の気化効率が下がると考えられる。その結果、液化炭酸ガスの取り出しを再開したときに、気化器2から一時的に低温の炭酸ガスが排出されたと推定される。
そこで、本実施形態の気化装置1では、第2の伝熱管7の周囲にある温水Wを撹拌する撹拌手段として、例えば図6乃至図8に示すような構成を採用する。具体的に、図6に示す気化装置1では、蒸発部7aの周辺に加熱ヒータ31を配置した構成となっている。この構成の場合、加温槽8内で温水Wの対流が発生し、温水Wが撹拌される。一方、図7に示す気化装置1では、蒸発部7aの周辺にインペラ32を配置した構成となっている。この構成の場合、加温槽8内でインペラが回転することによって、温水Wが撹拌される。一方、図8に示す気化装置1では、ポンプ33を配置した構成となっている。この構成の場合、ポンプ33が加温槽8内の温水Wを循環させることによって、温水Wが撹拌される。
これにより、本実施形態の気化装置1では、上述した第2の伝熱管7の外面と温水Wとの間に冷却された冷水W’が介在(滞留)することや、加温槽8内の温水Wと冷水W’とが上下に層を為すことを防ぎつつ、液化炭酸ガス(LCO)の気化効率を高めることができる。したがって、液化炭酸ガスの取り出しを再開したときに、気化器2から一時的に低温の炭酸ガスが排出されることを抑制することが可能である。
次に、上記撹拌手段を用いた場合の効果を確認するため、上記図4に示す撹拌部材22を用いた場合と、この撹拌部材22を用いなかった場合について、容器Bから気化器2への液相の液化炭酸ガス(LCO)の供給と停止とを繰り返しながら、そのとき気化器2から排出される炭酸ガス(CO)の温度をそれぞれ測定した。その測定結果を図9及び図10に示す。なお、図9は、撹拌部材22を用いなかった場合の炭酸ガス(CO)の出口温度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。図10は、撹拌部材22を用いた場合の炭酸ガス(CO)の出口温度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。
図9及び図10に示すように、撹拌部材22を用いた場合は、撹拌部材22を用いなかった場合よりも、炭酸ガス(CO)の出口温度が高く、効率良く熱交換が行われていることがわかる。また、気化開始直後における炭酸ガス(CO)の出口温度の変動(グラフ中の山と谷との振れ幅)が小さいことがわかる。したがって、撹拌部材22を用いた場合は、炭酸ガス(CO)を更に安定して取り出して使用することが可能である。
なお、本実施形態の気化装置1では、上述した図3及び図4に示す撹拌手段と、図6乃至図8に示す撹拌手段とを組み合わせて使用することも可能である。また、これらの撹拌手段に限らず、同様の機能を有する別の撹拌手段を採用してもよい。さらに、図11に示す気化装置1のように、液化炭酸ガス(LCO)を十分に気化させるために、複数の蒸発部7aを直列又は並列に接続した構成(図11では2つの蒸発部7aを直列に接続した構成)とすることも可能である。
また、本実施形態の気化装置1では、上述した切替弁となる第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12が出側配管9側(一方の配管9a側及び他方の配管9b側)に配置された構成となっている。一方、第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12は、図12に示す気化装置1のように、第1の入側配管4及び第2の入側配管5側にそれぞれ配置した構成とすることも可能である。しかしながら、この構成の場合、気化器2の入口側(一次側)の方が出口側(二次側)よりも低温となるため、低温に対応した高価な切替機構10が必要となる。これに対して、本実施形態の気化装置1のように、切替弁を気化器2の出口側(二次側)に配置した場合には、上述した切替機構10をより安価に且つコンパクトに構成することができる。
以上のように、本実施形態の気化装置1によれば、高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出して使用することが可能である。
<液化炭酸ガスの気化方法>
次に、上記図1に示す気化装置1を用いた液化炭酸ガスの気化方法について、図13に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、図13に示すタイミングチャートでは、容器B内の液化炭酸ガスの圧力の経時変化を細線で示し、容器Bの重量の経時変化を太線で示す。
先ず、図13に示す工程Aでは、初期状態として、容器B内の液化炭酸ガスの圧力が約2.0MPaとなっている。そこで、本実施形態の気化方法では、図14に示すように、容器Bに充填された液化炭酸ガスのうち、気相の液化炭酸ガス(GCO)を容器Bから気化器2へと供給する。すなわち、気化装置1の第1の開閉弁11を開状態とし、第2の開閉弁12を閉状態とすることで、第1の入側配管4を介して気相の液化炭酸ガス(GCO)を容器Bから気化器2へと供給する。これにより、気化器2では、第1の伝熱管6内を気相の液化炭酸ガス(GCO)が流通する間に、加温槽8の温水Wにより加温(熱交換)されることによって、昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。そして、気化器2から排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁3により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部へと取り出される。
次に、図13に示す工程Bでは、容器B内の気相の液化炭酸ガス(GCO)が取り出されたことによって、容器B内の液化炭酸ガスの圧力が約0.8MPaまで低下している。そこで、本実施形態の気化方法では、図15に示すように、容器Bに充填された液化炭酸ガスのうち、液相の液化炭酸ガス(LCO)を容器Bから気化器2へと供給する。すなわち、気化装置1の第1の開閉弁11を閉状態とし、第2の開閉弁12を開状態とすることで、第2の入側配管5を介して液相の液化炭酸ガス(CO)を容器Bから気化器2へと供給する。これにより、気化器2では、第2の伝熱管7内を液相の液化炭酸ガス(LCO)が流通する間に、加温槽8の温水Wにより加温(熱交換)されることによって、気化・昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。そして、気化器2から排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁3により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部へと取り出される。
次に、図13に示す工程Cでは、図16に示すように、液化炭酸ガスの容器Bから気化器2への供給を一旦停止する。この場合、外温等の影響により容器B内の液化炭酸ガスの圧力が徐々に上昇しながら、1MPaを超えた状態となる。
次に、図13に示す工程Dでは、液化炭酸ガスの容器Bから気化器2への供給を再開する。再開時には、容器B内の液化炭酸ガスの圧力が0.8MPa以上(1MPa以上)となっている。そこで、本実施形態の気化方法では、図17に示すように、容器Bに充填された液化炭酸ガスのうち、気相の液化炭酸ガス(GCO)を容器Bから気化器2へと供給する。すなわち、気化装置1の第1の開閉弁11を開状態とし、第2の開閉弁12を閉状態とすることで、第1の入側配管4を介して気相の液化炭酸ガス(GCO)を容器Bから気化器2へと供給する。これにより、気化器2では、第1の伝熱管6内を気相の液化炭酸ガス(GCO)が流通する間に、加温槽8の温水Wにより加温(熱交換)されることによって、昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。そして、気化器2から排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁3により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部へと取り出される。
次に、図13に示す工程Eでは、容器B内の気相の液化炭酸ガス(GCO)が取り出されたことによって、容器B内の液化炭酸ガスの圧力が約0.8MPaまで低下している。そこで、本実施形態の気化方法では、図18に示すように、容器Bに充填された液化炭酸ガスのうち、液相の液化炭酸ガス(LCO)を容器Bから気化器2へと供給する。すなわち、気化装置1の第1の開閉弁11を閉状態とし、第2の開閉弁12を開状態とすることで、第2の入側配管5を介して液相の液化炭酸ガス(CO)を容器Bから気化器2へと供給する。これにより、気化器2では、第2の伝熱管7内を液相の液化炭酸ガス(LCO)が流通する間に、加温槽8の温水Wにより加温(熱交換)されることによって、気化・昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。そして、気化器2から排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁3により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部へと取り出される。
以上のように、本実施形態の気化方法では、容器Bに充填された液化炭酸ガスのうち、気相の液化炭酸ガス(CO)を高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)で容器Bから気化器2へと供給し、液相の液化炭酸ガス(LCO)を高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)で容器Bから気化器2へと供給する。また、本実施形態の気化方法では、高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)と、高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)との違いに応じて、容器Bから気化器2への気相の液化炭酸ガス(GCO)と液相の液化炭酸ガス(LCO)との供給を切り替える。
これにより、本実施形態の気化方法では、上述した高圧ガス保安法で定められた高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出して使用することが可能である。
なお、本実施形態では、上述した第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12の開閉を切り替える際の設定圧力を0.8MPa(1MPa未満)としている。このため、高圧ガスとはならない気相の液化炭酸ガス(GCO)が容器Bから気化器2へと供給されることになるが、この場合も、高圧ガス保安法で定められた高圧ガスの製造に該当することはない。
次に、比較対象として、図19に示す従来の液化炭酸ガスの気化装置101を用いた気化方法について、図20に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、図20に示すタイミングチャートでは、容器B内の液化炭酸ガスの圧力の経時変化を細線で示し、容器Bの重量の経時変化を太線で示す。
図19に示す従来の気化装置101は、容器Bに充填された液化炭酸ガス(LCO)を気化器102に供給し、気化器102で液化炭酸ガスを加温して気化(蒸発)させた後、気化器102から排出された炭酸ガス(CO)を減圧弁103により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部に取り出すものである。すなわち、図19に示す従来の気化装置101は、上記図1に示す気化装置1の構成のうち、気相の液化炭酸ガス(CO)を容器Bから気化器2へと供給するラインが省略された構成となっている。
先ず、図20に示す工程A’では、初期状態として、容器B内の液化炭酸ガスの圧力が約2.0MPaとなっている。この状態から、従来の気化方法では、図21に示すように、液相の液化炭酸ガス(LCO)を容器Bから気化器102へと供給する。これにより、気化器102では、気化・昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。そして、気化器102から排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁103により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部へと取り出される。
次に、図20に示す工程B’では、図22に示すように、液化炭酸ガスの容器Bから気化器2への供給を一旦停止する。この場合、外温等の影響により容器B内の液化炭酸ガスの圧力が徐々に上昇しながら、1MPaを超えた状態となる。
次に、図20に示す工程C’では、液化炭酸ガスの容器Bから気化器2への供給を再開する。再開時には、容器B内の液化炭酸ガスの圧力が1MPa以上となっている。この状態から、従来の気化方法では、図23に示すように、液相の液化炭酸ガス(LCO)を容器Bから気化器102へと供給する。これにより、気化器102では、気化・昇温された炭酸ガス(CO)が生成される。そして、気化器102から排出された炭酸ガス(CO)は、減圧弁103により使用用途に応じた圧力まで減圧調整してから外部へと取り出される。
以上のように、従来の気化方法では、上記工程A’,C’において、液相の液化炭酸ガス(LCO)を高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)で容器Bから気化器2へと供給することで、気化された炭酸ガス(CO)は高圧ガス(1MPa以上)となっている。この場合、上述した高圧ガス保安法で定められた高圧ガスの製造(具体的には、液化ガスを気化させて、高圧ガス(1MPa以上)にすること。)に該当することになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として図24に示す気化装置1Aについて説明する。
なお、以下の説明では、上記図1に示す気化装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
図24に示す気化装置1Aは、切替機構10として、上記第1の開閉弁11及び上記第2の開閉弁12の代わりに、三方弁41を備えた構成である。それ以外は、上記図1に示す気化装置1と同じ構成を有している。三方弁41は、上述した出側配管9を構成する2本の配管9a,9bと1本の配管9cとの合流位置に配置されている。
圧力センサ13は、三方弁41と電気的に接続されており、この三方弁41を切り替え制御する。すなわち、圧力センサ13は、第2の入側配管5内を流れる液相の液化炭酸ガス(LCO)の圧力を検出し、この検出結果に基づいて、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のとき、第1の配管9aを開状態とし、第2の配管9bを閉状態とする方向に三方弁41を切り替える。一方、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のとき、第1の配管9aを閉状態とし、第2の配管9bを開状態とする方向に三方弁41を切り替える。
以上のような構成を備える気化装置1Aでは、上記図1に示す気化装置1と同様に、高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出して使用することが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として図25に示す気化装置1Bについて説明する。
なお、以下の説明では、上記図1に示す気化装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
図25に示す気化装置1Bは、気化器2において、気相の液化炭酸ガス(GCO)と液相の液化炭酸ガス(LCO)とをそれぞれ合流して伝熱管7(蒸発部7a)に流通させる構成である。具体的に、第1の伝熱管6は、蒸発部7aの手前で第2の伝熱管7に合流した構成となっている。また、出側配管9は、第2の伝熱管7に接続された1本の配管9dから構成されている。これに合わせて、第1の開閉弁11及び第2の開閉弁12は、第1の入側配管4及び第2の入側配管5側にそれぞれ配置した構成となっている。それ以外は、上記図1に示す気化装置1と同じ構成を有している。
以上のような構成を備える気化装置1Bでは、上記図1に示す気化装置1と同様に、高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出して使用することが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態として図26に示す気化装置1Cについて説明する。
なお、以下の説明では、上記図1に示す気化装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
図26に示す気化装置1Cは、切替機構10として、気化器2において、気相の液化炭酸ガス(GCO)と液相の液化炭酸ガス(LCO)とをそれぞれ合流して伝熱管7(蒸発部7a)に流通させる構成である。また、上記第1の開閉弁11及び上記第2の開閉弁12の代わりに、三方弁41を備えた構成である。それ以外は、上記図1に示す気化装置1と同じ構成を有している。具体的に、上記第1の入側配管4と上記第2の入側配管5とが1本の入側配管42と合流した構成となっている。三方弁41は、これら入側配管4,5,42の合流位置に配置されている。
圧力センサ13は、三方弁41と電気的に接続されており、この三方弁41を切り替え制御する。すなわち、圧力センサ13は、第2の入側配管5内を流れる液相の液化炭酸ガス(LCO)の圧力を検出し、この検出結果に基づいて、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のとき、第1の入側配管4を開状態とし、第2の入側配管5を閉状態とする方向に三方弁41を切り替える。一方、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のとき、第1の入側配管4を閉状態とし、第2の入側配管5を開状態とする方向に三方弁41を切り替える。
気化器2は、第1の伝熱管6を省略し、第2の伝熱管7に入側配管42が接続された構成となっている。また、出側配管9は、第2の伝熱管7に接続された1本の配管9dから構成されている。それ以外は、上記図1に示す気化装置1と同じ構成を有している。
以上のような構成を備える気化装置1Cでは、上記図1に示す気化装置1と同様に、高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出して使用することが可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態として図27に示す気化装置1Dについて説明する。
なお、以下の説明では、上記図1に示す気化装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
図27に示す気化装置1Dは、気化器2において、気相の液化炭酸ガス(GCO)と液相の液化炭酸ガス(LCO)とをそれぞれ合流して伝熱管7(蒸発部7a)に流通させる構成である。具体的に、第1の伝熱管6は、蒸発部7aの手前で第2の伝熱管7に合流した構成となっている。また、出側配管9は、第2の伝熱管7に接続された1本の配管9dから構成されている。
また、図27に示す気化装置1Dは、切替機構10として、上記第1の開閉弁11、上記第2の開閉弁12及び圧力センサ13の代わりに、背圧弁43を備えた構成である。背圧弁43は、第1の入側配管4に配置されている。背圧弁43は、第1の入側配管4内を流れる気相の液化炭酸ガス(GCO)の圧力に応じて、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のとき、開状態となる。一方、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のとき、閉状態となる。これにより、液化炭酸ガスが高圧ガスとなる圧力(1MPa以上)のとき、第1の入側配管4を介して気相の液化炭酸ガス(GCO)を容器Bから気化器2へと供給し、一方、液化炭酸ガスが高圧ガスとはならない圧力(1MPa未満)のとき、第2の入側配管5を介して液相の液化炭酸ガス(LCO)を容器Bから気化器2へと供給することができる。それ以外は、上記図1に示す気化装置1と同じ構成を有している。
以上のような構成を備える気化装置1Dでは、上記図1に示す気化装置1と同様に、高圧ガスの製造に該当することなく、容器Bから液化炭酸ガスを安定して取り出して使用することが可能である。
1…気化装置 2…気化器 3…減圧弁 4…第1の入側配管(第1の入側流路) 5…第2の入側配管(第2の入側流路) 6…第1の伝熱管 7…第2の伝熱管 7a…蒸発部 8…加温槽 9…出側配管 10…切替機構 11…第1の開閉弁 12…第2の開閉弁 13…圧力センサ 21…フィルタ(撹拌手段) 22…撹拌部材(撹拌手段) 31…加熱ヒータ(撹拌手段) 32…インペラ(撹拌手段) 33…ポンプ(撹拌手段) 41…三方弁 42…入側配管 43…背圧弁 B…容器 GCO…気相の液化炭酸ガス LCO…液相の液化炭酸ガス W…温水(液体)

Claims (9)

  1. 容器に充填された液化炭酸ガスのうち、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa以上であるとき、気相の液化炭酸ガスを前記容器から気化器へと供給し、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa未満であるとき、液相の液化炭酸ガスを前記容器から気化器へと供給するように、前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替えることを特徴とする液化炭酸ガスの気化方法。
  2. 前記液相の液化炭酸ガスの圧力に基づいて、前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の液化炭酸ガスの気化方法。
  3. 前記気化器から排出された炭酸ガスを減圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の液化炭酸ガスの気化方法。
  4. 液化炭酸ガスが充填された容器が備える供給口のうち、気相の液化炭酸ガスを供給する供給口と接続自在とされた第1の入側流路及び液相の液化炭酸ガスを供給する供給口と接続自在とされた第2の入側流路と、
    前記第1の入側流路及び前記第2の入側流路と接続された気化器と、
    前記気化器と接続された出側流路と、
    前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替える切替機構とを備え、
    前記切替機構は、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa以上であるとき、前記第1の入側流路を介して前記気相の液化炭酸ガスを前記容器から前記気化器へと供給し、前記液化炭酸ガスの圧力が高圧ガス保安法で定められている常用の温度又は35℃で1MPa未満であるとき、前記第2の入側流路を介して前記液相の液化炭酸ガスを前記容器から前記気化器へと供給する切り替え動作を行うことを特徴とする液化炭酸ガスの気化装置。
  5. 前記切替機構は、前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替える切替弁と、前記切替弁と電気的に接続された圧力センサとを有し、
    前記圧力センサが前記第の入側流路における前記液相の液化炭酸ガスの圧力を測定し、この測定結果に基づいて、前記切替弁が前記容器から前記気化器への前記気相の液化炭酸ガスと前記液相の液化炭酸ガスとの供給を切り替えることを特徴とする請求項に記載の液化炭酸ガスの気化装置。
  6. 記切替弁は、前記出側流路側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の液化炭酸ガスの気化装置。
  7. 前記切替弁は、前記入側流路側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の液化炭酸ガスの気化装置。
  8. 前記気化器は、前記液化炭酸ガスを流通させる伝熱管と、前記伝熱管を加温する液体が貯留された加温槽とを有し、
    前記伝熱管の内部を流れる液化炭酸ガスを撹拌する撹拌手段と、前記伝熱管の周囲にある液体を撹拌する撹拌手段とのうち何れか一方又は両方を備えることを特徴とする請求項4〜7の何れか一項に記載の液化炭酸ガスの気化装置。
  9. 前記出側流路に接続された減圧弁を備えることを特徴とする請求項の何れか一項に記載の液化炭酸ガスの気化装置。
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