JP5783801B2 - 液化水素貯蔵供給設備 - Google Patents

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Description

本発明は、液化水素貯蔵供給設備に関するものであって、より詳しくはタンクローリーからの液化水素充填時における水素ガスの大気放散ロスを低減することの可能な液化水素貯蔵供給設備に関する。
水素の利用形態が液体である場合、現地にて水素ガスを液化することは、非常に大容量な場合を除き、設備の複雑度から非現実的である。この場合、液化水素貯槽を需要先近傍に設置した上で、液化水素貯蔵供給設備から払い出された液化水素を、そのまま需要先まで断熱配管にて供給する。
また、水素の利用形態がガスである場合であって、使用量が極端に多い場合は、現地に水素製造装置を建設することが多い。また、使用量が比較的少ない場合には、カードルやトレーラー等の移動容器で供給することが多い。
また、水素の使用量がこの中間にある場合、需要先近傍に液化水素貯槽(低温液化ガス貯槽)を有した液化水素貯蔵供給設備を設けることが行なわれている。
この場合、液化水素貯槽から払い出された液化水素は、送ガス蒸発器で気化され、配管により需要先に供給される。なお、液化水素貯槽から液化水素と水素ガスとを同時に供給する場合もある。
液化窒素や、液化水素を含む低温液化ガス貯槽は、一般的に、低温液化ガスを貯蔵する内槽と、該内槽を収容する外槽と、を有した二重殻構造とされており、内槽と外槽との間は真空断熱空間とされている。また、一般的に、上記低温液化ガス貯槽は、自身の圧力と需要先の圧力との間に適正な圧力差を保つことで、内蔵液の抜き出しを行なう。
また、需要先において液化水素或いは水素ガスを使用し、内槽内の液化水素が払い出されると、内槽内の液化水素の液面が低下して、内槽内に存在するガス相の空間が増大するため、内槽内の圧力が低下してしまう。
このため、従来、内槽内の圧力低下を補償するため、液化水素貯槽では、内蔵液である液化水素を加圧蒸発器で蒸発させて水素ガスを生成し、該水素ガスを内槽内のガス相の最上部に導入することで内槽内の圧力を所望の圧力(一定の圧力)に保つことが行なわれている。
上記加圧蒸発器は、通常、大気や温水との熱交換を行なうことで、液化水素を蒸発させ、常温に近い温度とされた水素ガスを発生させる。
液化水素は、0.7MPaGの圧力において飽和温度が約30Kと非常に低く、ガス相のうち、液化水素と接する部分(ガス相の最下部)の温度も液化水素の温度と同程度となる。
しかし、前述の加圧蒸発器を通った水素ガスは、300K程度の温度であることから、ガス相の最下部のガス密度の1/10程度の軽いガスがガス相の最上部に供給されることとなる。
上記ガス密度の関係からは、自然対流によるガス相の攪拌は期待できず、ガス相の下部には高い密度のガスが安定して存在し、ガス相の上部には低い密度のガスが安定して存在することとなる。
ただし、内槽からの液化水素の抜き出し速度が十分に遅い場合、すなわち、加圧蒸発器を介して供給される加圧ガスの流量が小さい場合には、前述の対流が期待できなくても、下部に残る液化水素による輻射伝熱により内槽の上部を構成する部材が冷却される。
このため、ガス相の上部に位置する比較的温度の高いガスも内槽の上部を構成する部材との対流熱伝達にて間接的に冷却される。これにより、ガス相内での自然対流が長時間掛けて継続するため、ガス相全体の冷却が期待できる。
しかしながら、内槽からの液化水素の抜き出し速度が速い場合、すなわち、加圧蒸発器を介して供給される加圧ガスの流量が大きい場合には、液化水素による内槽の上部を構成する部材の輻射冷却を介したガス相の冷却が時間的に十分でない場合がある。
ところで、内槽内の液化水素量がある一定量を下回ると、タンクローリーより新たな液化水素を内槽内に充填する。通常、内槽内に液化水素を充填する場合、内槽の下部に貯蔵された液相(液化水素)に液化水素を流し込むライン(配管)と、内槽のガス相の上部に液化水素を流し込むラインとの2系統を併用する。
上記2系統のラインの使い分けは、理想的には、概して以下の通りである。液相に流し込むラインを使用して液化水素を供給すると、内槽内の液化水素の液面が徐々に上昇するため、内槽内のガス相が圧迫されることで内槽内の圧力が上昇する。
一方、ガス相に流し込むラインを使用して液化水素を供給すると、内槽の上部に存在し、かつ液化水素との平衡温度よりも高温のガス相が、タンクローリーからの液化水素に触れて冷却されることで容積が収縮し、内槽内の圧力が低下することが期待できる。
タンクローリーからの液化水素の供給が安定すれば、液相に流し込むラインとガス相に流し込むラインとの両系統をバランスよく使用して、内槽内の圧力を適正な範囲内で制御して、水素ガスを大気に放散することなく、液化水素の充填を行なうことができる。
しかしながら、現実の運用においては、内槽内のガス相の温度が高い場合、ガス相に流しこむラインを使用開始してしばらくの時間は、相当量の水素ガスを大気放散せざるを得ない場合がある。
これは、流し込まれる液化水素により、上部のガス相が冷却される効果よりも、内槽の上部に位置する比較的高温の水素ガスに触れることで、流し込まれた液化水素が蒸発する現象が勝る結果、大気放散を行なわないと内槽内の圧力が許容圧力の範囲を超過することに起因する。
この傾向は、需要先に向けて内槽から液化水素を抜き出す速度が大きいほど、すなわち、加圧ガスの時間当たりの流量が大きいほど(言い換えれば、タンクローリーからの液化水素の充填頻度が多いほど)顕著に現れる。
特許文献1には、加圧蒸発器出口からの加圧ガス配管を内槽頂部で開口し、加圧ガス配管を内槽内に貯蔵された液化水素に浸漬して加圧ガスを冷却し、冷却した加圧ガスを内槽内の上部に位置するガス相に供給する液化水素貯蔵供給設備が開示されている。
また、特許文献2には、内槽の下部と上部とを接続した加圧蒸発ラインにおける加圧蒸発器の入口側に第一開閉弁を設け、第一開閉弁の入口側から分岐し加圧蒸発器の出口側に合流するバイパスラインを設け、バイパスラインに第二開閉弁を設け、液化水素収納槽内の上方における液化水素のガス相の温度を検出する温度検出器の検出温度が設定温度となるように、第一開閉弁及び第二開閉弁の弁開度を制御する液化水素貯蔵供給設備が開示されている。
特開2011−001993号公報 特開2011−001992号公報
しかしながら、特許文献1記載の液化水素貯蔵供給設備では、内槽内の液化水素の液面の位置が低い場合、液化水素に浸漬される加圧ガス配管の長さが短くなるため、加圧ガス配管を流れる加圧ガスを十分に冷却することができないという問題があった。
また、特許文献2記載の液化水素貯蔵供給設備では、内槽内のガス相全体の熱容量が非常に大きいため、加圧蒸発器をバイパスするラインを設置し、液化水素を加圧ガスに混合することで内槽内のガス温度を制御しようとしても、温度制御を十分に行なうことは困難であり、また、内槽の加圧制御と干渉する恐れがあった。
つまり、上記特許文献1,2記載の設備では、タンクローリーから内槽内に液化水素を充填する際、内槽内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽内に効率よく液化水素を充填することが困難であった。
そこで、本発明は、内槽内の液化水素の液面の位置に依存することなく、内槽内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽内に効率よく液化水素を充填することのできる液化水素貯蔵供給設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、液化水素を貯留する内槽、該内槽を収容する外槽、及び前記内槽と前記外槽との間に設けられた真空断熱空間よりなる真空断熱二重殻貯槽を有し、前記液化水素あるいは水素ガスを需要先に供給する液化水素貯蔵供給設備であって、前記内槽に貯留された前記液化水素を前記真空断熱二重殻貯槽の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管と、圧力調整用配管と、を備え、前記液化水素抜き出し用配管は、前記液化水素抜き出し用配管を介して抜き出される前記液化水素により、前記内槽内のガス相のうち前記内槽内の上部に位置するガス相を冷却するガス相冷却部を有し、前記圧力調整用配管の一方の端は、前記内槽の下部と接続され、かつ加圧蒸発器が設けられた液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管と接続されており、前記圧力調整用配管の他方の端は、前記内槽の上部と接続されていることを特徴とする液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記液化水素抜き出し用配管は、前記内槽の上部を貫通すると共に、前記内槽の下部に延在しており、かつ前記内槽の下部に位置する前記液化水素を抜き出す液化水素抜き出し口を有することを特徴とする請求項1記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間を、前記内槽の下部から前記内槽の上部に引き回されており、かつ前記内槽の下部を貫通し、前記内槽の下部に配置された液化水素を抜き出す液化水素抜き出し口を有することを特徴とする請求項1記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間から、前記内槽の上部を貫通して、前記内槽内に導入され、再度前記内槽の上部を貫通することを特徴とする請求項3記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記ガス相冷却部は、前記内槽内の上部に配置され、前記液化水素抜き出し用配管の一部をらせん形状にした配管であること、または前記液化水素抜き出し用配管の一部の配管の外周にフィンを設けた配管であること、あるいは前記らせん形状にした配管と前記フィンを設けた配管の両方を有する配管であることを特徴とする請求項1、2、4のうち、いずれか1項記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記らせん形状にした配管の一部は、前記内槽の内壁に密着されていることを特徴とする請求項5記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記ガス相冷却部は、前記内槽の上部の外壁と接触するように配置され、前記液化水素抜き出し用配管の一部をらせん形状にした配管であることを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
また、請求項8に係る発明によれば、前記らせん形状にした配管の一部は、前記内槽の外壁に密着されていることを特徴とする請求項7記載の液化水素貯蔵供給設備が提供される。
上記課題を解決するため、請求項9に係る発明によれば、液化水素を貯留する内槽、該内槽を収容する外槽、及び前記内槽と前記外槽との間に設けられた真空断熱空間よりなる真空断熱二重殻貯槽を有し、前記液化水素あるいは水素ガスを需要先に供給する液化水素貯蔵供給設備であって、前記内槽に貯留された前記液化水素を前記真空断熱二重殻貯槽の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管を備え、前記液化水素抜き出し用配管は、前記液化水素抜き出し用配管を介して抜き出される前記液化水素により、前記内槽内のガス相のうち前記内槽内の上部に位置するガス相を冷却するガス相冷却部を有し、前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間を、前記内槽の下部から前記内槽の上部に引き回されており、かつ前記内槽の下部を貫通し、前記内槽の下部に配置された液化水素を抜き出す液化水素抜き出し口を有し、前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間から、前記内槽の上部を貫通して、前記内槽内に導入され、再度前記内槽の上部を貫通することを特徴とする液化水素貯蔵供給設備が提供される。
本発明の液化水素貯蔵供給設備によれば、内槽に貯留された液化水素を真空断熱二重殻貯槽の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管を備え、液化水素抜き出し用配管が、液化水素抜き出し用配管を介して抜き出される液化水素により、内槽内のガス相のうち、内槽内の上部に位置するガス相を冷却するガス相冷却部を有することにより、タンクローリーから内槽内に液化水素を充填する前段階において、内槽内の上部に位置するガス相(液化水素に接するガス相よりも温度の高いガス相)を十分に冷却することが可能となる。
また、内槽内の液化水素の液面(上面)の位置が低い場合(液化水素の残量が少ない場合)においても内槽内の上部に位置するガス相を十分に冷却することが可能となる。
したがって、内槽内の液化水素の液面の位置に依存することなく、内槽内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽内に効率よく液化水素を充填することができる。
本発明の第1の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。 図2に示すガス相冷却部のA−A線方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。
図1を参照するに、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10は、真空断熱二重殻貯槽11と、液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管13と、加圧弁14と、加圧蒸発器15と、圧力調整用配管17と、圧力逃がしライン18と、圧力逃がし弁19と、第1の接続部22と、分岐ライン23と、下部充填弁24と、液化水素上部充填用配管26と、上部充填弁27と、液化水素抜き出し用配管31と、液化水素供給ライン33と、水素ガス供給ライン34と、送ガス蒸発器35と、を有する。
液化水素貯蔵供給設備10は、液化水素38−1を液化水素需要先に供給、或いは、液化水素38−1を蒸発させた際に発生する水素ガスを水素ガス需要先に供給する設備である。
真空断熱二重殻貯槽11は、液化水素38−1を貯留する内槽51、内槽51を収容する外槽52、及び内槽51と外槽52との間に設けられた真空断熱空間53により構成されている。
液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管13は、一方の端が、タンクローリー41に貯留された液化水素38−2を内槽51内に充填可能、及び内槽51内に貯留された液化水素38−1を真空断熱二重殻貯槽11の外部に加圧用として引き出し可能な状態で、内槽51の下部51Bと接続されている。
加圧蒸発器15は、液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管13に設けられており、液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管13を介して、内槽51の下部51Bから液化水素38−1を抜き出して蒸発させることで、加圧ガスである水素ガスを発生させる。
圧力調整用配管17は、一方の端が液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管13と接続されており、他方の端が内槽51の上部51Aと接続されている。
加圧弁14は、圧力調整用配管17に設けられ、内槽51の圧力が所定の圧力より低下したときに開き、加圧蒸発器15により発生された加圧ガス(水素ガス)を、圧力調整用配管17を介して、内槽51内のガス相に供給することでガス相の圧力(内槽51内の圧力)が所望の圧力となるように調整する。
圧力逃がしライン18は、圧力調整用配管17から分岐して設けられている。圧力逃がし弁19は、圧力逃がしライン18に設けられている。圧力逃がし弁19は、内槽51内の圧力が所定の閾値を超えた際に開くことで、圧力調整用配管17を介して、内槽51内に存在する水素ガスを大気放散する。
第1の接続部22は、分岐ライン23の一端に設けられておりフレキホース43の一方の端が接続される。分岐ライン23の他方の端は、下部充填弁24を介して、液化水素充填及び加圧抜き出し用配管13に接続されている(液化水素充填及び加圧抜き出し用配管13から分岐している。)。
フレキホース43は、第1の接続部22とタンクローリー41に設けられた第2の接続部42とを接続する液化水素チャージ用ホースである。内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置が低下した際、フレキホース43を介して、タンクローリー41内に充填された液化水素38−2が第1の接続部22に導入される。
液化水素38−2は、液化水素38−1と同じ種類の液化水素である。本実施形態では、説明の便宜上、液化水素38−1と液化水素38−2とを用いて以下の説明を行う。
下部充填弁24は、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1が低下し、フレキホース43を介して、第1の接続部22とタンクローリー41とが接続された状態で開くことにより、分岐ライン23及び液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管13を介して、内槽51の下部51Bから内槽51内にタンクローリー41内の液化水素38−2を充填する際に使用される。
液化水素上部充填用配管26は、一方の端が分岐ライン23と接続されており、他方の端が内槽51の上部51Aと接続されている。液化水素上部充填用配管26は、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1が低下し、フレキホース43により第1の接続部22とタンクローリー41とが接続され、上部充填弁27を開けて、内槽51の上部51Aから内槽51内に液化水素38−2を充填する際に使用される。
下部充填弁24及び上部充填弁27は、タンクローリー41内の液化水素38−2を内槽51に充填する際、ガス相の圧力が所望の圧力となるように、それぞれの開度が調整される。
液化水素抜き出し用配管31は、内槽51に貯留された液化水素38−1を真空断熱二重殻貯槽11の外部に抜き出す配管である。液化水素抜き出し用配管31は、内槽51の上部51Aを貫通すると共に、液化水素38−1が貯留された内槽51の下部51Bに延在している。また、液化水素抜き出し用配管31は、真空断熱空間53において、内槽51の上部51Aから外槽52の下部52Aに引き回されており、かつ外槽52の下部52Aを貫通している。
液化水素抜き出し用配管31は、液化水素抜き出し口56と、液化水素供給口58と、ガス相冷却部59と、を有する。
液化水素抜き出し口56は、液化水素抜き出し用配管31のうち、内槽51内に配置された端部(液化水素抜き出し用配管31の一方の端部)に設けられている。液化水素抜き出し口56は、内槽51の下部51Bに位置する液化水素38−1を抜き出し可能な状態で、液化水素38−1に浸漬されている。
液化水素供給口58は、真空断熱二重殻貯槽11の外部に配置されている。液化水素供給口58は、液化水素供給ライン33を介して、液化水素需要先と接続されると共に、水素ガス供給ライン34を介して、水素ガス需要先と接続されている。
ガス相冷却部59は、内槽51内の上部51Aに配置されている。ガス相冷却部59は、液化水素抜き出し用配管31の一部をらせん形状にした配管である。また、該らせん形状にした配管の一部(ガス相冷却部59の一部)は、内槽51の上部51Aの内壁51aに溶接などによって密着固定してもよい。
上記構成とされたガス相冷却部59は、液化水素抜き出し用配管31を介して抜き出される液化水素38−1の冷熱により、直接熱交換あるいは内壁51aからの間接伝熱によって、内槽51内のガス相39のうち、内槽51内の上部51Aに位置するガス相を冷却する。
このように、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備によれば、内槽51に貯留された液化水素38−1を真空断熱二重殻貯槽11の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管31が、液化水素抜き出し用配管31を介して抜き出される液化水素38−1により、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却するガス相冷却部59を有することにより、タンクローリー41から内槽51内に液化水素38−2を充填する前段階において、内槽51内の上部51Aに位置するガス相(液化水素に接するガス相よりも温度の高いガス相)を十分に冷却することが可能となる。
また、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置が低い場合(液化水素の量の残量が少ない場合)においても内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を十分に冷却することが可能となる。
したがって、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置に依存することなく、内槽51内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽51内に効率よく液化水素38−2を充填することができる。
液化水素供給ライン33は、一端が液化水素供給口58と接続され、他端が液化水素需要先と接続されている。液化水素抜き出し用配管31により内槽51から抜き出された液化水素38−1は、液化水素供給ライン33を介して、液化水素需要先に供給される。
水素ガス供給ライン34は、一端が液化水素供給口58と接続され、他端が水素ガス需要先と接続されている。
送ガス蒸発器35は、水素ガス供給ライン34に設けられている。送ガス蒸発器35は、内槽51内から抜き出された液化水素38−1を蒸発させることで、水素ガスを発生させる。該水素ガスは、水素ガス供給ライン34を介して、水素ガス充填先に供給される。
図2は、本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。図2において、図1に示す液化水素貯蔵供給設備10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図2を参照するに、第1の実施形態の第1変形例に係る液化水素貯蔵供給設備60は、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10に設けられた液化水素抜き出し用配管31の替わりに、液化水素抜き出し用配管61を設けた以外は、液化水素貯蔵供給設備10と同様な構成とされている。
液化水素抜き出し用配管61は、図1に示す液化水素抜き出し用配管31に設けられたガス相冷却部59の替わりに、ガス相冷却部67を設けた以外は、液化水素抜き出し用配管31と同様な構成とされている。ガス相冷却部67は、液化水素抜き出し用配管61の一部の配管の外周にフィン74を設けた配管66である。
図3は、図2に示す液化水素抜き出し用配管のA−A線方向の断面図である。
図2及び図3を参照するに、ガス相冷却部67は、内槽51内の上部51Aに配置され、液化水素抜き出し用配管61の一部の配管66の外周に設けられた複数のフィン74を有する。
第1の実施の形態の第1変形例に係る液化水素貯蔵供給設備によれば、内槽51内の上部51Aに配置され、液化水素抜き出し用配管61の一部の配管66の外周に設けられた複数のフィン74を備えたガス相冷却部67を有することにより、複数のフィン74を介して、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却することが可能となる。
これにより、図1に示すらせん形状とされた配管のみで構成されたガス相冷却部59を用いて、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却する場合(第1の実施形態の構成の場合)と比較して、効率よく内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却することができる。
つまり、第1の実施の形態の液化水素貯蔵供給設備10よりも、さらに効率よく、内槽51内に液化水素38−2を充填することができる。
なお、図2では、ガス相冷却部67の一例として、上下方向に屈曲した液化水素抜き出し用配管61の一部の配管66の外周部に、放射状に8個のフィン74を設けた場合について図示したが、水平方向に屈曲あるいはらせん形状とした液化水素抜き出し用配管61の一部の配管66の外周部に設けてもよいことは当然である。
また、フィン74の数、及びフィン74の形状は、図3に限定されない。また、エロフィンチューブも含まれることは言うまでもない。
ガス相冷却部67の材料としては、熱伝導性に優れた材料を用いることが好ましい。具体的には、ガス相冷却部67の材料としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。
このような形状とされたガス相冷却部67を備えた第1の実施形態の第1変形例に係る液化水素貯蔵供給設備60は、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10と同様な効果を得ることができる。
具体的には、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置に依存することなく、内槽51内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽51内に効率よく液化水素38−2を充填することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。図4において、図1に示す液化水素貯蔵供給設備10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、第1の実施形態の第2変形例に係る液化水素貯蔵供給設備70は、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10に設けられた液化水素抜き出し用配管31の替わりに、液化水素抜き出し用配管71を設けた以外は、液化水素貯蔵供給設備10と同様な構成とされている。
液化水素抜き出し用配管71は、図1に示す液化水素抜き出し用配管31に設けられたガス相冷却部59の替わりに、ガス相冷却部72を設けた以外は、液化水素抜き出し用配管31と同様な構成とされている。ガス相冷却部72は、液化水素抜き出し用配管71の一部をらせん形状にした配管73と、液化水素抜き出し用配管71の一部の配管の外周にフィン74を設けた配管75との両方の配管が接続されて構成されている。
液化水素抜き出し用配管71の一部をらせん形状にした配管73は、第1の実施形態で説明したガス相冷却部59と同様な構成とされている。また、らせん形状にした配管73の一部は、内槽51の上部51Aの内壁51aに溶接などによって密着固定してもよい。
なお、液化水素抜き出し用配管71の一部の配管の外周にフィン74を設けた配管75は、第1の実施形態の第1変形例で説明したガス相冷却部67と同様な構成としてもよい。
また、液化水素抜き出し用配管71の一部の配管の外周にフィン74を設けた配管75の材料としては、熱伝導性に優れた材料を用いることが好ましい。具体的には、液化水素抜き出し用配管71の一部の配管の外周にフィン74を設けた配管75の材料としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。
これにより、図1で示す液化水素抜き出し用配管31の一部をらせん形状とした配管よりなるガス相冷却部59のみ、あるいは図2に示す液化水素抜き出し用配管61の一部の配管66の外周にフィン74を備えたガス相冷却部67のみを用いて、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却する場合(第1の実施形態あるいは第1の実施形態の第1変形例の構成の場合)と比較して、効率よく内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却することができる。
つまり、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10あるいは第1の実施形態の第1変形例に係る液化水素貯蔵供給設備60よりも、さらに効率よく、内槽51内に液化水素38−2を充填することができる。
このような形状とされたガス相冷却部72を備えた第1の実施形態の第2変形例に係る液化水素貯蔵供給設備70は、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10と同様な効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。図5において、図1に示す液化水素貯蔵供給設備10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5を参照するに、第2の実施形態の液化水素貯蔵供給設備80は、第1の実施形態の液化水素貯蔵供給設備10に設けられた液化水素抜き出し用配管31の替わりに、液化水素抜き出し用配管81を設けた以外は、液化水素貯蔵供給設備10と同様な構成とされている。
液化水素抜き出し用配管81は、図1に示す液化水素抜き出し用配管31に設けられたガス相冷却部59の替わりに、ガス相冷却部83を設けた以外は、液化水素抜き出し用配管31と同様な構成とされている。
液化水素抜き出し用配管81は、内槽51の上部51Aを貫通した後、真空断熱空間53において、ガス相冷却部83を設けている。
ガス相冷却部83は、内槽51の上部51Aの外壁51bと接触するように配置されている。ガス相冷却部83の一方の端83Aは、液化水素抜き出し口56と接続されており、ガス相冷却部83の他方の端83Bは、液化水素供給口58と接続されている。
ガス相冷却部83は、液化水素抜き出し用配管81の一部をらせん形状にした配管である。該らせん形状にした配管の一部(ガス相冷却部83の一部)は、外壁51bに溶接などによって密着固定してもよい。
これにより、上記構成とされたガス相冷却部83は、液化水素抜き出し用配管81を介して抜き出される液化水素38−1の冷熱により、内槽51の上部51Aの外壁51bを介して伝熱によって、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却する。
このように、内槽51内に貯留された液化水素38−1を真空断熱二重殻貯槽11の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管81が、液化水素抜き出し用配管81を介して抜き出される液化水素38−1により、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39を冷却するガス相冷却部83を有することにより、タンクローリー41から内槽51内に液化水素38−2を充填する前段階において、ガス相冷却部83内を通過する液化水素38−1の冷熱により、内槽51の上部51Aの外壁51bを介して、内槽51内の上部51Aに位置するガス相39(液化水素に接するガス相よりも温度の高いガス相)を十分に冷却することが可能となる。
また、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置が低い場合(液化水素の量の残量が少ない場合)においても内槽51内の上部51Aに位置するガス相を十分に冷却することが可能となる。
したがって、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置に依存することなく、内槽51内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽51内に効率よく液化水素38−2を充填することができる。
なお、図5に示すガス相冷却部83と、図1,図2,図4にそれぞれ示すガス相冷却部59,67,72と、を組み合わせてもよい。
この場合、内槽51の内側及び外側から内槽51の上部51Aに位置するガス相39をより冷却することが可能となるので、内槽51内に、さらに効率よく液化水素38−2を充填することができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。図6において、図5に示す液化水素貯蔵供給設備80と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6を参照するに、第3の実施形態の液化水素貯蔵供給設備90は、第2の実施形態の液化水素貯蔵供給設備80に設けられた液化水素抜き出し用配管81の替わりに、液化水素抜き出し用配管91を設けた以外は、液化水素抜き出し用配管81と同様な構成とされている。
液化水素抜き出し用配管91は、図5に示す液化水素抜き出し用配管81のうち、液化水素抜き出し口56とガス相冷却部83の一方の端83Aとの間に位置する部分を、真空断熱空間53において内槽51の下部51Bから上部51Aに引き回し、かつ液化水素抜き出し口56を内槽51の下部51Bを貫通させた以外は、液化水素抜き出し用配管81と同様な構成とされている。
つまり、液化水素抜き出し用配管91は、真空断熱空間53に配置された部分の配管により、内槽51の下部51Bに貯留された液化水素38−1を抜き出す構成とされている。
さらに、液化水素抜き出し用配管91を構成するガス相冷却部83の両方の端83A,83Bは、内槽51の上部51Aの外壁51bと接触するように配置されている。
ガス相冷却部83は、液化水素抜き出し用配管91の一部をらせん形状にした配管である。該らせん形状にした配管の一部(ガス相冷却部83の一部)は、内槽51の上部51Aの外壁51bに溶接などによって密着固定してもよい。
第3の実施形態の液化水素貯蔵供給設備90は、第2の実施形態の液化水素貯蔵供給設備80と同様な効果を得ることができる。具体的には、内槽51内の液化水素38−1の液面38a−1の位置に依存することなく、内槽51内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽51内に効率よく液化水素38−2を充填することができる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る液化水素貯蔵供給設備の概略構成を示す図である。図7において、図6に示す液化水素貯蔵供給設備90と同一構成部分には、同一符号を付す。
図7を参照するに、第4の実施形態の液化水素貯蔵供給設備100は、第3の実施形態の液化水素貯蔵供給設備90に設けられた液化水素抜き出し用配管91の替わりに、液化水素抜き出し用配管101を設けた以外は、液化水素貯蔵供給設備90と同様に構成される。
液化水素抜き出し用配管101は、図6に示す液化水素抜き出し用配管91が真空断熱空間53に配置された配管のみから構成されているのに対し、真空断熱空間53において内槽51の下部51Bから上部51Aに引き回した後、内槽51の上部51Aの側壁を貫通して内槽内に導入した構成とされている。
つまり、液化水素抜き出し用配管101は、内槽51の下部51Bから真空断熱空間53に抜き出した後、真空断熱空間内を内槽の上部51Aまで引き回し、内槽51の上部51Aの側壁を貫通して内槽51内に導入し、ガス相冷却部59を経由した後、再度内槽51の上部51Aを貫通して真空断熱空間53に配置された配管により、内槽51の下部51Bに貯留された液化水素38−1を抜き出す構成とされている。
さらに、液化水素抜き出し用配管101を構成するガス相冷却部59の一方の端59Aは、内槽51の上部51Aを貫通しており、他方の端59Bは、一方の端59Aとは異なる位置において内槽51の上部51Aを貫通している。
このような構成とされた液化水素抜き出し用配管101を備えた第4の実施形態の液化水素貯蔵供給設備100は、第3の実施形態の液化水素貯蔵供給設備90と同様な効果を得ることができる。
なお、図7に示すガス相冷却部59を、図2及び図4に示すガス相冷却部67,72のように変形例とすることもできる。さらに、これらの第4の実施形態及びその変形例に係るガス相冷却部59、67、72と、図6に示すガス相冷却部83とをそれぞれ組み合わせてもよい。
この場合、内槽51の内側及び外側から内槽51の上部51Aに位置するガス相39を冷却することが可能となるので、内槽51内に、さらに効率よく液化水素38−2を充填することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、内槽内の液化水素の液面の位置に依存することなく、内槽内の圧力を一定に保つための水素ガスの大気放散量を低減させて、内槽内に効率よく液化水素を充填することの可能な液化水素貯蔵供給設備に適用可能である。
10,60,70,80,90,100…液化水素貯蔵供給設備、11…真空断熱二重殻貯槽、13…液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管、14…加圧弁、15…加圧蒸発器、17…圧力調整用配管、18…圧力逃がしライン、19…圧力逃がし弁、22…第1の接続部、23…分岐ライン、24…下部充填弁、26…液化水素上部充填用配管、27…上部充填弁、31,61,71,81,91,101…液化水素抜き出し用配管、33…液化水素供給ライン、34…水素ガス供給ライン、35…送ガス蒸発器、38−1,38−2…液化水素、38a−1…液面、39…ガス相、41…タンクローリー、42…第2の接続部、43…フレキホース、51…内槽、51a…内壁、51b…外壁、51A…上部、51B…下部、52…外槽、52A…下部、53…真空断熱空間、56…液化水素抜き出し口、58…液化水素供給口、59,67,72,83,91…ガス相冷却部、59A,83A…一方の端、59B,83B…他方の端、73…らせん形状にした配管、74…フィン、66,75…配管

Claims (9)

  1. 液化水素を貯留する内槽、該内槽を収容する外槽、及び前記内槽と前記外槽との間に設けられた真空断熱空間よりなる真空断熱二重殻貯槽を有し、前記液化水素あるいは水素ガスを需要先に供給する液化水素貯蔵供給設備であって、
    前記内槽に貯留された前記液化水素を前記真空断熱二重殻貯槽の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管と、
    圧力調整用配管と、
    を備え、
    前記液化水素抜き出し用配管は、前記液化水素抜き出し用配管を介して抜き出される前記液化水素により、前記内槽内のガス相のうち前記内槽内の上部に位置するガス相を冷却するガス相冷却部を有し、
    前記圧力調整用配管の一方の端は、前記内槽の下部と接続され、かつ加圧蒸発器が設けられた液化水素下部充填及び加圧抜き出し用配管と接続されており、
    前記圧力調整用配管の他方の端は、前記内槽の上部と接続されていることを特徴とする液化水素貯蔵供給設備。
  2. 前記液化水素抜き出し用配管は、前記内槽の上部を貫通すると共に、前記内槽の下部に延在しており、かつ前記内槽の下部に位置する前記液化水素を抜き出す液化水素抜き出し口を有することを特徴とする請求項1記載の液化水素貯蔵供給設備。
  3. 前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間を、前記内槽の下部から前記内槽の上部に引き回されており、かつ前記内槽の下部を貫通し、前記内槽の下部に配置された液化水素を抜き出す液化水素抜き出し口を有することを特徴とする請求項1記載の液化水素貯蔵供給設備。
  4. 前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間から、前記内槽の上部を貫通して、前記内槽内に導入され、再度前記内槽の上部を貫通することを特徴とする請求項3記載の液化水素貯蔵供給設備。
  5. 前記ガス相冷却部は、前記内槽内の上部に配置され、前記液化水素抜き出し用配管の一部をらせん形状にした配管であること、または前記液化水素抜き出し用配管の一部の配管の外周にフィンを設けた配管であること、あるいは前記らせん形状にした配管と前記フィンを設けた配管の両方を有する配管であることを特徴とする請求項1、2、4のうち、いずれか1項記載の液化水素貯蔵供給設備。
  6. 前記らせん形状にした配管の一部は、前記内槽の内壁に密着されていることを特徴とする請求項5記載の液化水素貯蔵供給設備。
  7. 前記ガス相冷却部は、前記内槽の上部の外壁と接触するように配置され、前記液化水素抜き出し用配管の一部をらせん形状にした配管であることを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の液化水素貯蔵供給設備。
  8. 前記らせん形状にした配管の一部は、前記内槽の外壁に密着されていることを特徴とする請求項7記載の液化水素貯蔵供給設備。
  9. 液化水素を貯留する内槽、該内槽を収容する外槽、及び前記内槽と前記外槽との間に設けられた真空断熱空間よりなる真空断熱二重殻貯槽を有し、前記液化水素あるいは水素ガスを需要先に供給する液化水素貯蔵供給設備であって、
    前記内槽に貯留された前記液化水素を前記真空断熱二重殻貯槽の外部に抜き出す液化水素抜き出し用配管を備え、
    前記液化水素抜き出し用配管は、前記液化水素抜き出し用配管を介して抜き出される前記液化水素により、前記内槽内のガス相のうち前記内槽内の上部に位置するガス相を冷却するガス相冷却部を有し、
    前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間を、前記内槽の下部から前記内槽の上部に引き回されており、かつ前記内槽の下部を貫通し、前記内槽の下部に配置された液化水素を抜き出す液化水素抜き出し口を有し、
    前記液化水素抜き出し用配管は、前記真空断熱空間から、前記内槽の上部を貫通して、前記内槽内に導入され、再度前記内槽の上部を貫通することを特徴とする液化水素貯蔵供給設備。
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