JP5321978B2 - 連続式のコンベア式ショットピーニング装置及びショットピーニング方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2にあるように、被処理製品となるコイルばねを、回転用長尺ローラとベルトコンベアの両者に乗せて、回転用長尺ローラにより回転させながら、ベルトコンベアにより搬出方向に送り、複数の被処理製品を連続的にショットピーニング処理を行っている。
コイルばねなど円筒型の製品をピーニング処理するために使用される連続式のコンベア式ショットピーニング装置であって、
被処理製品Wをショットピーニング処理する投射ブースとなり投射材の飛散が外部へ漏れ出さないように全面を囲まれたキャビネット1と、
キャビネット1の搬入側の側面に配置されキャビネット1に被処理製品Wを投入するために設けられ上昇および下降することによりキャビネット1を開放および密閉することが可能な搬入ゲート2と、
キャビネット1の内部に被処理製品の進行方向Dに張られ周回できるチェーン52と、キャビネット1の内部の搬入側および搬出側に配置されチェーン52を巻きかけて連続的に回転するための駆動源を持つスプロケット53と、チェーン52の外周に配置され被処理製品Wの端部W1を押すことを目的とし等間隔に複数のアタッチメント51とからなり、チェーン52の周回により被処理製品Wを連続的に押して移送することが可能なチェーンコンベア5と、
キャビネット1の内部に前記チェーンコンベア5の複数のアタッチメント51の左右に平行となるよう2本配置され軸中心に同一の方向で回転することが可能な円柱状で駆動源を持つスピナーローラ4と、
キャビネット1の上部に配置され被処理製品Wの上部から鉛直方向または斜め方向に投射材を加速することが可能な姿勢をなす1台または複数台の遠心式投射装置6と、
キャビネット1の下部に配置され投射された投射材を一箇所に回収することが可能な下部スクリュコンベア7と、
下部スクリュコンベア7と連接され下部スクリュにより回収された投射材をキャビネット上方に持ち上げることが可能なバケットエレベータ8と、
バケットエレベータ8の投げ出し部の下方に配置されバケットエレベータ8によってキャビネット上方に移送され投げ出された投射材に混入した微粉などの不純物を回収するため集じんダクト用フランジを有したセパレータ10と、
セパレータ10下部に配置され投射材を一時貯留することのできる複数の投射材ホッパ121を有し各投射材ホッパ121へ投射材を移送することが可能な上部スクリュコンベア12と、
上部スクリュコンベア12の投射材ホッパ121と遠心式投射装置6を連接するように配置され遠心式投射装置6の台数と同数の投射材導入パイプ61と、
投射材導入パイプ61上に付設され遠心式投射装置6へ供給される投射材の流量の調整および開閉ができ遠心式投射装置6の台数と同数のカットゲート62と、
スピナーローラ4の延長線上に配置されスピナーローラ4上をチェーンコンベア5のアタッチメント51によって移送された被処理製品Wをキャビネット1から搬出するために設けられた搬出コンベア14と、
からなることを特徴とするものである。
被処理製品搬入工程とピーニング処理工程と被処理製品搬出工程からなり、
被処理製品搬入工程は、
アタッチメント位置検出装置3によりアタッチメントが定位置にある場合キャビネット1内に被処理製品Wを投入するためキャビネット1を開放する搬入ゲート2を上昇開放する搬入ゲート開放工程と、
被処理製品Wがキャビネット1に投入されたのち搬入ゲートが下降しキャビネットを密閉する搬入ゲート下降工程とからなり、
ピーニング処理工程は、
投入された被処理製品Wの全面が満遍なく処理されるよう被処理製品Wを回転させるため2本のスピナーローラ4を同一方向に回転させる製品回転工程と、
スピナーローラ4上の被処理製品Wを進行方向に対して一定距離だけチェーンコンベア5の駆動で連続的に移送させる製品移送工程と、
遠心式投射装置6を回転起動させついでカットゲート62の開放により遠心式投射装置6から投射材を射出させる投射工程とからなり
被処理製品搬出工程は、
スピナーローラ4の終端まで移送された被処理製品Wを搬出コンベア14にてキャビネット1から排出させる排出工程
からなることを特徴とするものである。
図1〜図3において、1は被処理製品Wをショットピーニング処理する投射ブースとなり、投射材の飛散が外部へ漏れ出さないように全面を囲まれたキャビネットである。このキャビネット1の搬入側の側面には、キャビネット1に被処理製品Wを投入するために設けられ上昇および下降することによりキャビネット1を開放および密閉することが可能な搬入ゲート2が配置されている。被処理製品Wはコイルばねなど円筒型の金属製品である。
投射された投射材はキャビネット1の下方に落ち下部スクリュコンベア5により一箇所に集められる。ついで下部スクリュコンベア7と連接されたバケットエレベータ8により投射材は上方へと移送される。上方へ移送された投射材は上部スクリュコンベア9に投げ出されセパレータ10に移送され集じんエア流の中を通り比較的軽いもの、すなわち破砕した投射材および被処理製品Wから除去されたスケール片は集じん機に吸引され、正常な投射材のみが上部スクリュコンベア12によってカットゲート62へと移送される。カットゲート62に移送された投射材はカットゲート62の開放により投射材導入パイプ61を通じ遠心式投射装置6へと送られ再び投射される。
その結果、処理の強さを示すアークハイト値はAストリップ使用で平均0.6mm相当のショットピーニング効果を得ることが出来た。
2 搬入ゲート
3 アタッチメント位置検出装置
4 スピナーローラ
5 チェーンコンベア
6 遠心式投射装置
7 下部スクリュコンベア
8 バケットエレベータ
9 セパレータ用スクリュコンベア
10 セパレータ
12 上部スクリュコンベア
13 上部スクリュ部オーバーフローパイプ
14 搬出コンベア
32 フランジ
33 センサ
51 アタッチメント
52 チェーン
53 スプロケット
61 投射材導入パイプ
62 カットゲート
121 投射材ホッパ
Claims (7)
- コイルばねなど円筒型の製品をピーニング処理するために使用される連続式のコンベア式ショットピーニング装置であって、
被処理製品Wをショットピーニング処理する投射ブースとなり投射材の飛散が外部へ漏れ出さないように全面を囲まれたキャビネット1と、
キャビネット1の搬入側の側面に配置されキャビネット1に被処理製品Wを投入するために設けられ上昇および下降することによりキャビネット1を開放および密閉することが可能な搬入ゲート2と、
キャビネット1の内部に被処理製品の進行方向Dに張られ周回できるチェーン52と、キャビネット1の内部の搬入側および搬出側に配置されチェーン52を巻きかけて連続的に回転するための駆動源を持つスプロケット53と、チェーン52の外周に配置され被処理製品Wの端部W1を押すことを目的とし等間隔に複数のアタッチメント51とからなり、チェーン52の周回により被処理製品Wを連続的に押して移送することが可能なチェーンコンベア5と、
キャビネット1の内部に前記チェーンコンベア5の複数のアタッチメント51の左右に平行となるよう2本配置され軸中心に同一の方向で回転することが可能な円柱状で駆動源を持つスピナーローラ4と、
キャビネット1の上部に配置され被処理製品Wの上部から鉛直方向または斜め方向に投射材を加速することが可能な姿勢をなす1台または複数台の遠心式投射装置6と、
キャビネット1の下部に配置され投射された投射材を一箇所に回収することが可能な下部スクリュコンベア7と、
下部スクリュコンベア7と連接され下部スクリュにより回収された投射材をキャビネット上方に持ち上げることが可能なバケットエレベータ8と、
バケットエレベータ8の投げ出し部の下方に配置されバケットエレベータ8によってキャビネット上方に移送され投げ出された投射材に混入した微粉などの不純物を回収するため集じんダクト用フランジを有したセパレータ10と、
セパレータ10下部に配置され投射材を一時貯留することのできる複数の投射材ホッパ121を有し各投射材ホッパ121へ投射材を移送することが可能な上部スクリュコンベア12と、
上部スクリュコンベア12の投射材ホッパ121と遠心式投射装置6を連接するように配置され遠心式投射装置6の台数と同数の投射材導入パイプ61と、
投射材導入パイプ61上に付設され遠心式投射装置6へ供給される投射材の流量の調整および開閉ができ遠心式投射装置6の台数と同数のカットゲート62と、
スピナーローラ4の延長線上に配置されスピナーローラ4上をチェーンコンベア5のアタッチメント51によって移送された被処理製品Wをキャビネット1から搬出するために設けられた搬出コンベア14と、
からなることを特徴とする連続式のコンベア式ショットピーニング装置。 - チェーンコンベア5が、その回転軸に取り付けられ回転軸の周回に連動して回転し外周にアタッチメント51が1ピッチ移動する位置に対応した歯車状の凹凸を持つフランジ32と、このフランジ32の凹凸の位置を検出するセンサ33とからなるアタッチメント位置検出装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の連続式のコンベア式ショットピーニング装置。
- アタッチメント51をチェーン52に支持されたチェーンプレート上に垂直に立設したことを特徴とする請求項1に記載の連続式のコンベア式ショットピーニング装置。
- 2本のスピナーローラ4が、同一速度で回転する同一径のものであることを特徴とする請求項1に記載の連続式のコンベア式ショットピーニング装置。
- 上部スクリュコンベア12の先端部に、余剰な投射材をキャビネット1に返すことが可能な上部スクリュ部オーバーフローパイプ13を設置したことを特徴とする請求項1に記載の連続式のコンベア式ショットピーニング装置。
- 搬出コンベア14の速度をチェーンコンベア5の速度よりも高速としたことを特徴とする請求項1に記載の連続式のコンベア式ショットピーニング装置。
- 請求項1〜6の何れかに記載の連続式のコンベア式ショットピーニング装置を用いて、コイルばねなど円筒型の製品をピーニング処理するショットピーニング方法であって、
被処理製品搬入工程とピーニング処理工程と被処理製品搬出工程からなり、
被処理製品搬入工程は、
アタッチメント位置検出装置3によりアタッチメントが定位置にある場合キャビネット1内に被処理製品Wを投入するためキャビネット1を開放する搬入ゲート2を上昇開放する搬入ゲート開放工程と、
被処理製品Wがキャビネット1に投入されたのち搬入ゲートが下降しキャビネットを密閉する搬入ゲート下降工程とからなり、
ピーニング処理工程は、
投入された被処理製品Wの全面が満遍なく処理されるよう被処理製品Wを回転させるため2本のスピナーローラ4を同一方向に回転させる製品回転工程と、
スピナーローラ4上の被処理製品Wを進行方向に対して一定距離だけチェーンコンベア5の駆動で連続的に移送させる製品移送工程と、
遠心式投射装置6を回転起動させついでカットゲート62の開放により遠心式投射装置6から投射材を射出させる投射工程とからなり
被処理製品搬出工程は、
スピナーローラ4の終端まで移送された被処理製品Wを搬出コンベア14にてキャビネット1から排出させる排出工程
からなることを特徴とするショットピーニング方法。
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