JP2011083889A - ショットブラスト処理装置及びその処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
鋳造工程で砂が付着した鋳造品、又は、酸化スケールの付着した金属製品などの表面を満遍なく処理すること、作業工程を減らすこと、及び、処理後に投射材をキャビネット外部へと飛散させることなく、被処理製品を搬出可能なショットブラスト処理装置及びその処理方法を提供する。
【解決手段】
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ、自転しながら、遠心式投射装置により加速した投射材を被処理製品に衝突させ、金属製品等に付着した不純物・不要な皮膜・スケール・塗装残渣などをブラスト処理する。
【選択図】 図1
鋳造工程で砂が付着した鋳造品、又は、酸化スケールの付着した金属製品などの表面を満遍なく処理すること、作業工程を減らすこと、及び、処理後に投射材をキャビネット外部へと飛散させることなく、被処理製品を搬出可能なショットブラスト処理装置及びその処理方法を提供する。
【解決手段】
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ、自転しながら、遠心式投射装置により加速した投射材を被処理製品に衝突させ、金属製品等に付着した不純物・不要な皮膜・スケール・塗装残渣などをブラスト処理する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、金属製品等を吊金具で吊り上げ、かつ、自転しながら、加速した投射材を金属製品等に衝突させ、金属製品等に付着した不純物・不要な皮膜・スケール・塗装残渣などを除去処理する、いわゆるモノレール式ショットブラスト処理装置およびその処理方法に関する。
従来、鋳造品などの生産工程で付着する砂、又は、製缶品などの金属製品に付着する酸化スケールを除去するため等に使用される、ショットブラスト処理装置は、テーブルの上に被処理製品を乗せテーブルを回転させることにより被処理製品の周囲を投射していた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたショットブラスト処理装置は、被処理製品のうち上面および側面に位置するものは良く研掃されていた。
しかしながら、上述のショットブラスト処理装置では、テーブルに置かれ隠れてしまう被処理製品の下面は投射に晒されることがなく、投射処理を確保するためには被処理製品を反転させなければならない。また、被処理製品の形状が複雑で研掃程度にムラが生じる場合、適切な投射処理を確保するために、被処理製品をテーブル上で置き換えなければならなかった。
また、テーブルの上に被処理製品を載せる際、投射中及びテーブル搬送中に被処理製品が転倒しないようにバランスを考えなければならなかった。
更に、投射終了後テーブル上面に溜まった投射材がキャビネットの外部へ持ち出され、作業場に投射材が飛散するという問題点があった。
本発明は、いわゆるモノレール式ショットブラスト処理装置において、被処理製品の表面を満遍なく処理すること、作業工程を減らすこと、及び、処理後に投射材をキャビネットの外部へ飛散させることなく、被処理製品を搬出可能な、ショットブラスト処理装置及びその処理方法を提供することを目的とする。
上記の問題に鑑みて成された、本発明のショットブラスト処理装置は、
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、加速した投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト装置において、
被処理製品を収容でき、前記被処理製品の搬入および搬出するため少なくとも一つの側壁部に開口部を有するとともに、集じん機にダクトを介して接続しているキャビネットと、
前記キャビネットに付設し片側をヒンジで動作可能にすることにより前記開口部を開放および密閉することが可能な少なくとも一つの搬入出扉と、
前記キャビネットの上部に配置され、被処理製品を吊金具で吊って前記開口部から被処理製品セット位置へ搬入、搬出するための製品搬送装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、駆動装置により周回するローラチェーンによって被処理製品を回転させることが可能な被処理製品回転装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、前記吊金具が貫通するキャビネット上面切欠き部を開放および密閉することが可能な天井扉と、
前記キャビネットの側面に配置され、投射材を高速に加速することができる2台以上の遠心式投射装置と、
前記キャビネットの下部に配置され、前記キャビネットの下部に溜まった投射された投射材を前記キャビネットに連接するバケットエレベータへ移送するキャビネット下部投射材移送装置と、
前記キャビネット下部投射材搬送装置により移送された投射材を前記キャビネットの上方に持ち上げることができるバケットエレベータと、
前記バケットエレベータから移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、ダクトにより前記集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有したセパレータと、
前記セパレータの下部に配置され、前記セパレータから出てきた投射材を一時貯留することができる投射材タンクと、
前記投射材タンクと前記遠心式投射装置を連接するように配置された前記遠心式投射装置の台数と同数の投射材導入ホースと、
前記投射材導入ホース上に位置し、前記遠心式投射装置へ導入される投射材の流量をゲートの開閉により調整および遮断できる前記遠心式投射装置の台数と同数のカットゲートと、
を含むことを特徴とする。
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、加速した投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト装置において、
被処理製品を収容でき、前記被処理製品の搬入および搬出するため少なくとも一つの側壁部に開口部を有するとともに、集じん機にダクトを介して接続しているキャビネットと、
前記キャビネットに付設し片側をヒンジで動作可能にすることにより前記開口部を開放および密閉することが可能な少なくとも一つの搬入出扉と、
前記キャビネットの上部に配置され、被処理製品を吊金具で吊って前記開口部から被処理製品セット位置へ搬入、搬出するための製品搬送装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、駆動装置により周回するローラチェーンによって被処理製品を回転させることが可能な被処理製品回転装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、前記吊金具が貫通するキャビネット上面切欠き部を開放および密閉することが可能な天井扉と、
前記キャビネットの側面に配置され、投射材を高速に加速することができる2台以上の遠心式投射装置と、
前記キャビネットの下部に配置され、前記キャビネットの下部に溜まった投射された投射材を前記キャビネットに連接するバケットエレベータへ移送するキャビネット下部投射材移送装置と、
前記キャビネット下部投射材搬送装置により移送された投射材を前記キャビネットの上方に持ち上げることができるバケットエレベータと、
前記バケットエレベータから移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、ダクトにより前記集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有したセパレータと、
前記セパレータの下部に配置され、前記セパレータから出てきた投射材を一時貯留することができる投射材タンクと、
前記投射材タンクと前記遠心式投射装置を連接するように配置された前記遠心式投射装置の台数と同数の投射材導入ホースと、
前記投射材導入ホース上に位置し、前記遠心式投射装置へ導入される投射材の流量をゲートの開閉により調整および遮断できる前記遠心式投射装置の台数と同数のカットゲートと、
を含むことを特徴とする。
上記の問題に鑑みて成された、本発明のショットブラスト処理装置は、
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、加速した投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト装置において、
被処理製品を収容でき、前記被処理製品の搬入および搬出するため少なくとも一つの側壁部に開口部を有するとともに、集じん機にダクトを介して接続しているキャビネットと、
前記キャビネットに付設し片側をヒンジで動作可能にすることにより前記開口部を開放および密閉することが可能な少なくとも一つの搬入出扉と、
前記キャビネットの上部に配置され、被処理製品を吊金具で吊って前記開口部から被処理製品セット位置へ搬入、搬出するための製品搬送装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、駆動装置により周回するローラチェーンによって被処理製品を回転させることが可能な被処理製品回転装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、前記吊金具が貫通するキャビネット上面切欠き部を開放および密閉することが可能な天井扉と、
前記キャビネットの側面に配置され、投射材を高速に加速することができる2台以上の遠心式投射装置と、
前記キャビネットの下部に配置され、前記キャビネットの下部に溜まった投射された投射材を前記キャビネットに連接するバケットエレベータへ移送するキャビネット下部投射材移送装置と、
前記キャビネット下部投射材搬送装置により移送された投射材を前記キャビネットの上方に持ち上げることができるバケットエレベータと、
前記バケットエレベータから移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、ダクトにより前記集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有したセパレータと、
前記セパレータの下部に配置され、前記セパレータから出てきた投射材を一時貯留することができる投射材タンクと、
前記投射材タンクと前記遠心式投射装置を連接するように配置された前記遠心式投射装置の台数と同数の投射材導入ホースと、
前記投射材導入ホース上に位置し、前記遠心式投射装置へ導入される投射材の流量をゲートの開閉により調整および遮断できる前記遠心式投射装置の台数と同数のカットゲートと、
前記搬入出扉、前記製品搬送装置、前記被処理製品回転装置、前記天井扉、前記遠心式投射装置、前記カットゲート、および前記集じん機に電気的に接続されるとともに、前記搬入出扉の開放および密閉、前記製品搬送装置の被処理製品セット位置への搬入および搬送、前記被処理製品回転装置の回転開始および回転中止、前記天井扉の開放および密閉、前記遠心式投射装置の起動および停止、前記カットゲートの開閉を制御する制御装置と、
を含むことを特徴とする。
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、加速した投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト装置において、
被処理製品を収容でき、前記被処理製品の搬入および搬出するため少なくとも一つの側壁部に開口部を有するとともに、集じん機にダクトを介して接続しているキャビネットと、
前記キャビネットに付設し片側をヒンジで動作可能にすることにより前記開口部を開放および密閉することが可能な少なくとも一つの搬入出扉と、
前記キャビネットの上部に配置され、被処理製品を吊金具で吊って前記開口部から被処理製品セット位置へ搬入、搬出するための製品搬送装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、駆動装置により周回するローラチェーンによって被処理製品を回転させることが可能な被処理製品回転装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、前記吊金具が貫通するキャビネット上面切欠き部を開放および密閉することが可能な天井扉と、
前記キャビネットの側面に配置され、投射材を高速に加速することができる2台以上の遠心式投射装置と、
前記キャビネットの下部に配置され、前記キャビネットの下部に溜まった投射された投射材を前記キャビネットに連接するバケットエレベータへ移送するキャビネット下部投射材移送装置と、
前記キャビネット下部投射材搬送装置により移送された投射材を前記キャビネットの上方に持ち上げることができるバケットエレベータと、
前記バケットエレベータから移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、ダクトにより前記集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有したセパレータと、
前記セパレータの下部に配置され、前記セパレータから出てきた投射材を一時貯留することができる投射材タンクと、
前記投射材タンクと前記遠心式投射装置を連接するように配置された前記遠心式投射装置の台数と同数の投射材導入ホースと、
前記投射材導入ホース上に位置し、前記遠心式投射装置へ導入される投射材の流量をゲートの開閉により調整および遮断できる前記遠心式投射装置の台数と同数のカットゲートと、
前記搬入出扉、前記製品搬送装置、前記被処理製品回転装置、前記天井扉、前記遠心式投射装置、前記カットゲート、および前記集じん機に電気的に接続されるとともに、前記搬入出扉の開放および密閉、前記製品搬送装置の被処理製品セット位置への搬入および搬送、前記被処理製品回転装置の回転開始および回転中止、前記天井扉の開放および密閉、前記遠心式投射装置の起動および停止、前記カットゲートの開閉を制御する制御装置と、
を含むことを特徴とする。
また、本発明のショットブラスト処理装置は、前記製品搬送装置が前記キャビネットの上部に前記キャビネットの前記開口部から被処理製品セット位置へと配置されたレールと、前記レールに吊り下げられレール上を往来することができるホイストと、前記ホイストのチェーン端に接続された吊金具を備え、前記吊金具には先端に被処理製品を吊るためのフックと前記被処理製品回転装置の前記ローラチェーンにより回転するスプロケットを有していることを特徴とする。
また、本発明のショットブラスト処理装置は、前記キャビネット下部投射材移送装置は、前記キャビネットの下部に配置され、投射された投射材をトラフのスライドにより前記キャビネットの後方に移送するスライドコンベアと、前記スライドコンベアより前記キャビネットの後方に移送された投射材を一箇所に回収することができるスクリュコンベアとを備えたことを特徴とする。
また、本発明のショットブラスト処理方法は、
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、遠心式投射装置により加速された投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト処理方法において、
被処理製品搬入工程とブラスト処理工程と被処理製品搬出工程からなり、
前記被処理製品搬入工程は、
製品搬送装置によりキャビネットの内部に被処理製品を搬入するため搬入扉によって閉じられている開口部を開放する搬入出扉開放工程と、
キャビネット上面切欠き部に設けられている天井扉をスライド開放する天井扉開放工程と、
吊金具の先端のフックへ被処理製品を引っ掛けて正しく吊り上げる被処理製品吊り上げ工程と、
被処理製品が正しく吊り上げられた前記吊金具を前記キャビネットの前記開口部から前記キャビネットの内部にホイストを操作し搬入するホイスト搬入工程とからなり、
前記ブラスト処理工程は、
前記開口部が開放された前記キャビネットを密閉するため前記搬入出扉を閉じる搬入出扉密閉工程と、
前記キャビネット上面切欠き部を密閉するため前記天井扉をスライド密閉する天井扉密閉工程と、
前記キャビネットが密閉された後、被処理製品を回転させるため前記吊金具を回転させる被処理製品回転工程と、
前記被処理製品回転工程と同時に前記遠心式投射装置を起動させ、ついでカットゲートの開放により前記遠心式投射装置から投射材を射出させる投射工程とからなり、
前記被処理製品搬出工程は、
前記投射工程が完了後、前記被処理製品回転装置の停止および前記カットゲートが閉まり前記遠心式投射装置を完全に回転停止させるため、また、前記キャビネットの内部に発生した粉じんを集じんするため、前記キャビネットを密閉した状態で待機する投射静止待ち工程と、
前記投射静止待ち工程が完了した後、被処理製品を前記キャビネットの外部へ搬出するため前記搬入出扉を開放する搬入出扉開放工程と、
前記搬入出扉を開放後、前記キャビネット上面切欠き部を開放するため前記天井扉をスライド開放する天井扉開放工程と、
前記搬入出扉開放工程および前記天井扉開放工程により開放された前記キャビネットから前記ホイストを操作し前記吊金具により吊り上げられた被処理製品を前記キャビネットの外部に搬出するホイスト搬出工程と、
被処理製品を前記キャビネットの外部に搬出後、前記ホイストのチェーン端に接続された前記吊金具に吊られた被処理製品を吊り下げる製品吊り下げ工程と、からなることを特徴とする。
被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、遠心式投射装置により加速された投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト処理方法において、
被処理製品搬入工程とブラスト処理工程と被処理製品搬出工程からなり、
前記被処理製品搬入工程は、
製品搬送装置によりキャビネットの内部に被処理製品を搬入するため搬入扉によって閉じられている開口部を開放する搬入出扉開放工程と、
キャビネット上面切欠き部に設けられている天井扉をスライド開放する天井扉開放工程と、
吊金具の先端のフックへ被処理製品を引っ掛けて正しく吊り上げる被処理製品吊り上げ工程と、
被処理製品が正しく吊り上げられた前記吊金具を前記キャビネットの前記開口部から前記キャビネットの内部にホイストを操作し搬入するホイスト搬入工程とからなり、
前記ブラスト処理工程は、
前記開口部が開放された前記キャビネットを密閉するため前記搬入出扉を閉じる搬入出扉密閉工程と、
前記キャビネット上面切欠き部を密閉するため前記天井扉をスライド密閉する天井扉密閉工程と、
前記キャビネットが密閉された後、被処理製品を回転させるため前記吊金具を回転させる被処理製品回転工程と、
前記被処理製品回転工程と同時に前記遠心式投射装置を起動させ、ついでカットゲートの開放により前記遠心式投射装置から投射材を射出させる投射工程とからなり、
前記被処理製品搬出工程は、
前記投射工程が完了後、前記被処理製品回転装置の停止および前記カットゲートが閉まり前記遠心式投射装置を完全に回転停止させるため、また、前記キャビネットの内部に発生した粉じんを集じんするため、前記キャビネットを密閉した状態で待機する投射静止待ち工程と、
前記投射静止待ち工程が完了した後、被処理製品を前記キャビネットの外部へ搬出するため前記搬入出扉を開放する搬入出扉開放工程と、
前記搬入出扉を開放後、前記キャビネット上面切欠き部を開放するため前記天井扉をスライド開放する天井扉開放工程と、
前記搬入出扉開放工程および前記天井扉開放工程により開放された前記キャビネットから前記ホイストを操作し前記吊金具により吊り上げられた被処理製品を前記キャビネットの外部に搬出するホイスト搬出工程と、
被処理製品を前記キャビネットの外部に搬出後、前記ホイストのチェーン端に接続された前記吊金具に吊られた被処理製品を吊り下げる製品吊り下げ工程と、からなることを特徴とする。
本発明によれば、投射中に被処理製品は吊金具に吊り上げられ被処理製品回転装置により常に自転しているため一度の処理で被処理製品の表面を満遍なく処理でき、かつ処理後には投射材をキャビネットの外部に飛散させることなく搬出可能なショットブラスト処理方法および装置を提供することができる。
本発明によれば、また、投射停止待ち工程を投射工程が完了したのち搬入出扉を密閉させたまま実施するため、投射工程でキャビネットの内部に発生した粉じんを投射停止待ち工程中に集じんすることができキャビネットの内部はクリーンな状態となるため、投射材排出工程後の搬入出扉開放工程で搬入出扉を開放した時にキャビネットの外部へ粉じんが流出する量を大幅に減らすことができるという効果をもたらす。
本発明によれば、さらに、製品搬送装置は、被処理製品の搬入、搬出および投射中の姿勢保持と回転という複数の機能を持ち合わせており、テーブルへの被処理製品のセット、被処理製品の置き換えをなくすことができるという点で設備費用の低減、および作業工数の低減をすることが可能である。
本発明によれば、加えて、また、ホイスト搬入工程およびホイスト搬出工程において製品搬送装置を延長および短縮し、自由にレイアウトすることにより被処理製品を受け渡す最適位置まで搬送することを可能とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明は、図1、2、3に示すように、いわゆるモノレール式ショットブラスト装置であって、例えば、鋳造品などの生産工程で付着する砂を除去するためおよび製缶品などの金属製品に付着する酸化スケールを除去するために使用される。
本発明のショットブラスト処理装置は、投射材の飛散が外部へ漏れ出さないように構成されたキャビネット1と、前記キャビネット1に被処理製品Wを搬入および搬出するために設けられ、片側をヒンジで動作可能にすることによりキャビネット1を開放および密閉することが可能な搬入出扉2と、製品搬送装置3と、被処理製品回転装置4と、天井扉5と、遠心式投射装置6と、キャビネット下部投射材移送装置7と、バケットエレベータ9と、セパレータ11と、投射材タンク12と、を有する。
まず、キャビネット1は、被処理製品Wを収容でき、前記被処理製品Wを搬入および搬出するため一側壁部に開口部を有する構成である。また、ダクトによって集じん機(図示せず)へ接続されている。
また、搬出入扉2は、前記開口部101に位置し、キャビネット1に付設し片側をヒンジで動作可能にすることによりキャビネット1を開放および密閉することが可能である。
製品搬送装置3は、キャビネット1の開口部101から被処理製品Wを搬入、搬出するためキャビネット上部に前記開口部101から被処理製品セット位置Sへと配置されたレール31と、レール31に吊り下げられレール上を往来することができるホイスト32と、ホイスト32のチェーン端に設置され被処理製品Wをホイスト32に接続する吊金具33とを備える。また、吊金具33は被処理製品Wを吊るためのフック35と被処理製品Wを回転させるためのスプロケット34を備える。
被処理製品回転装置4は、キャビネット1の上部に配置され、被処理製品セット位置Sまで移動した製品搬送装置3の吊金具33と一体をなすスプロケット34を駆動装置により周回するローラチェーン41で回転させることにより吊金具33を回転させることが可能である。
天井扉5は、キャビネット1の上部に配置され、吊金具33が貫通するキャビネット上面切欠き部102を開放および密閉することが可能である。
遠心式投射装置6は、キャビネット1の側面に配置され投射材を高速に加速することができる。本発明では2台以上備えられている。
キャビネット下部投射材移送装置7は、キャビネット1の下部に配置され、キャビネット1の下部に溜まった投射された投射材を連接するバケットエレベータ9へ移送することができる。
特に、キャビネット下部投射材移送装置7は、投射された投射材をトラフのスライドによりキャビネット後方に移送するスライドコンベア71と、スライドコンベア71より回収された投射材を一箇所に回収することができるスクリュコンベア8と、を備えることができる。
特に、キャビネット下部投射材移送装置7は、投射された投射材をトラフのスライドによりキャビネット後方に移送するスライドコンベア71と、スライドコンベア71より回収された投射材を一箇所に回収することができるスクリュコンベア8と、を備えることができる。
バケットエレベータ9は、キャビネット下部投射材移送装置7と連接され、キャビネット下部投射材搬送装置7により移送された投射材をキャビネット1の上方に持ち上げることができる。
セパレータ11は、バケットエレベータ9から移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、またダクトにより集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有する。
投射材タンク12は、セパレータ11の下部に配置され、セパレータ11から出てきた投射材を一時貯留することができる。
また、投射材導入ホース61が投射材タンク12と遠心式投射装置6を連接するように設けられ、投射材導入ホース61は遠心式投射装置6の台数と同数有する。
また、カットゲート62は投射材導入ホース61上に設けられ、ゲートの開閉により遠心式投射装置6へ導入される投射材の流量の調整および遮断が可能である。該カットゲート62は遠心式投射装置6の台数と同数を有する。
また、投射材導入ホース61が投射材タンク12と遠心式投射装置6を連接するように設けられ、投射材導入ホース61は遠心式投射装置6の台数と同数有する。
また、カットゲート62は投射材導入ホース61上に設けられ、ゲートの開閉により遠心式投射装置6へ導入される投射材の流量の調整および遮断が可能である。該カットゲート62は遠心式投射装置6の台数と同数を有する。
キャビネット1およびセパレータ11は、ダクトによって集じん機へ接続され(図示せず)、集じん機にて投射中に発生した粉じんおよび破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片が回収される。
また、搬入出扉2は片面をヒンジで固定した手動タイプの他に、エアシリンダにより観音開きの扉を開閉させる自動タイプがあり用途によって分けられる(図示せず)。
また、製品搬送装置3は図2に示すような被処理製品往復型タイプの他に、図5、6、7、8図に示すようなキャビネット1を貫通するI型タイプやキャビネット1の周りを搬送するループ型タイプ、キャビネット1より2方向へ搬送するY型、T型タイプがあり用途によって分けられる。
以下、これらの構成を用いた場合の動きについて説明する。本発明の動きは、下記の被処理製品搬入工程、ブラスト処理工程、及び、被処理製品搬出工程の3つの工程からなる。
まず、被処理製品搬入工程は、搬入出扉開放工程と、天井扉開放工程と、被処理製品吊り上げ工程と、ホイスト搬入工程とからなる。
即ち、被処理製品搬入工程は、製品搬送装置3によりキャビネット1の内部に被処理製品Wを搬入するためキャビネット1の開口部101に位置する搬入出扉2を開放する搬入出扉開放工程と、キャビネット1の上部に配置され前記吊金具33が貫通するキャビネット1の上面切欠き部102を開閉するための天井扉5をスライド開放する天井扉開放工程と、吊金具33の先端のフック35へ被処理製品Wを引っ掛けて正しく吊り上げる被処理製品吊り上げ工程と、被処理製品Wが正しく吊り上げられた吊金具33をキャビネット1の開口部101からキャビネット1の内部にホイスト32を操作し搬入するホイスト搬入工程とからなる。
即ち、被処理製品搬入工程は、製品搬送装置3によりキャビネット1の内部に被処理製品Wを搬入するためキャビネット1の開口部101に位置する搬入出扉2を開放する搬入出扉開放工程と、キャビネット1の上部に配置され前記吊金具33が貫通するキャビネット1の上面切欠き部102を開閉するための天井扉5をスライド開放する天井扉開放工程と、吊金具33の先端のフック35へ被処理製品Wを引っ掛けて正しく吊り上げる被処理製品吊り上げ工程と、被処理製品Wが正しく吊り上げられた吊金具33をキャビネット1の開口部101からキャビネット1の内部にホイスト32を操作し搬入するホイスト搬入工程とからなる。
次いで、ブラスト処理工程は、搬入出扉密閉工程と、天井扉密閉工程と、被処理製品回転工程と、投射工程とからなる。
即ち、ブラスト処理工程は、開放されたキャビネット1の開口部101を密閉するため搬入出扉2を閉じる搬入出扉密閉工程と、キャビネット1の上面切欠き部102を密閉するため天井扉5をスライド密閉する天井扉密閉工程と、キャビネット1が密閉された後被処理製品Wを回転させるため前記被処理製品回転装置4により吊金具33を回転させる被処理製品回転工程と、また、被処理製品回転工程と同時に遠心式投射装置6を起動させ、ついでカットゲート62の開放により遠心式投射装置6から投射材を射出させる投射工程とからなる。
即ち、ブラスト処理工程は、開放されたキャビネット1の開口部101を密閉するため搬入出扉2を閉じる搬入出扉密閉工程と、キャビネット1の上面切欠き部102を密閉するため天井扉5をスライド密閉する天井扉密閉工程と、キャビネット1が密閉された後被処理製品Wを回転させるため前記被処理製品回転装置4により吊金具33を回転させる被処理製品回転工程と、また、被処理製品回転工程と同時に遠心式投射装置6を起動させ、ついでカットゲート62の開放により遠心式投射装置6から投射材を射出させる投射工程とからなる。
そして、被処理製品搬出工程は、投射静止待ち工程と、搬入出扉開放工程と、天井扉開放工程と、ホイスト搬出工程と、製品吊り下げ工程とからなる。
即ち、被処理製品搬出工程は、投射工程が完了後、被処理製品回転装置4を停止し、カットゲート62が閉まり遠心式投射装置6を完全に回転停止させるため、また、キャビネット1の内部に発生した粉じんを集じんするため、搬入出扉2によりキャビネット1を密閉した状態で待機する投射静止待ち工程と、投射静止待ち工程が完了した後、被処理製品Wをキャビネット1の外部へ搬出するため搬入出扉2を開放する搬入出扉開放工程と、搬入出扉2の開放後天井扉5をスライド開放する天井扉開放工程と、搬入出扉開放工程および天井扉開放工程により開放されたキャビネット1の開口部101からホイスト32を操作し被処理製品Wをキャビネット1の外部に搬出するホイスト搬出工程と、被処理製品Wをキャビネット1の外部に搬出後ホイスト32のチェーン端に接続された吊金具33に吊られた被処理製品Wを吊り下げる製品吊り下げ工程とからなる。
即ち、被処理製品搬出工程は、投射工程が完了後、被処理製品回転装置4を停止し、カットゲート62が閉まり遠心式投射装置6を完全に回転停止させるため、また、キャビネット1の内部に発生した粉じんを集じんするため、搬入出扉2によりキャビネット1を密閉した状態で待機する投射静止待ち工程と、投射静止待ち工程が完了した後、被処理製品Wをキャビネット1の外部へ搬出するため搬入出扉2を開放する搬入出扉開放工程と、搬入出扉2の開放後天井扉5をスライド開放する天井扉開放工程と、搬入出扉開放工程および天井扉開放工程により開放されたキャビネット1の開口部101からホイスト32を操作し被処理製品Wをキャビネット1の外部に搬出するホイスト搬出工程と、被処理製品Wをキャビネット1の外部に搬出後ホイスト32のチェーン端に接続された吊金具33に吊られた被処理製品Wを吊り下げる製品吊り下げ工程とからなる。
ここで投射静止待ち工程は、遠心式投射装置6が完全に回転停止し安全となるあらかじめ設定された投射静止待ち時間が経過後、警報が鳴り完了となる。
また、投射静止待ち時間が、おおよそキャビネット容積の3倍の容積が集じん機によって換気できる投射静止待ち時間であればキャビネットの内部の粉じん濃度が外気と同等な状態まで減少するのでなお良い。投射静止待ち時間が、3倍より多いとキャビネット内の粉じん濃度が外気と同等ではあるが待ち時間と粉じん濃度のバランスがわるく、リードタイムが長くなり、3倍より少ないと、キャビネット内の粉じん濃度が外気と同等にならず、キャビネットの外部へ粉じんの流出が多く作業環境が悪くなる。
ここで、投射材の動きについて説明する。
投射された投射材はキャビネット1の下部に落ちスライドコンベア7によりキャビネット1の後方に移送され、スクリュコンベア8により一箇所に集められる。
ついでスクリュコンベア8と連接されたバケットエレベータ9により集められた投射材はキャビネット1の上方へと移送される。
キャビネット1の上方へ移送された投射材は、セパレータ11に投げ出され、集じんエア流の中を通り比較的軽い粉じん、すなわち破砕した投射材および被処理製品Wから除去されたスケール片は集じん機に吸引され、正常な投射材のみが投射材タンク12へと貯留される。
投射材タンク12に貯留された投射材は、カットゲート62の開放により投射材導入ホース61を通じ遠心式投射装置6へと送られ再び投射される。
投射された投射材はキャビネット1の下部に落ちスライドコンベア7によりキャビネット1の後方に移送され、スクリュコンベア8により一箇所に集められる。
ついでスクリュコンベア8と連接されたバケットエレベータ9により集められた投射材はキャビネット1の上方へと移送される。
キャビネット1の上方へ移送された投射材は、セパレータ11に投げ出され、集じんエア流の中を通り比較的軽い粉じん、すなわち破砕した投射材および被処理製品Wから除去されたスケール片は集じん機に吸引され、正常な投射材のみが投射材タンク12へと貯留される。
投射材タンク12に貯留された投射材は、カットゲート62の開放により投射材導入ホース61を通じ遠心式投射装置6へと送られ再び投射される。
1 キャビネット
2 搬入出扉
3 製品搬送装置
4 被処理製品回転装置
5 天井扉
6 遠心式投射装置
7 キャビネット下部投射材移送装置
8 スクリュコンベア
9 バケットエレベータ
11 セパレータ
12 投射材タンク
31 レール
32 ホイスト
33 吊金具
34 スプロケット
35 フック
41 ローラチェーン
61 投射材導入ホース
62 カットゲート
71 スライドコンベア
101 開口部
102 上面切欠き部
W 被処理製品
S 被処理製品セット位置
2 搬入出扉
3 製品搬送装置
4 被処理製品回転装置
5 天井扉
6 遠心式投射装置
7 キャビネット下部投射材移送装置
8 スクリュコンベア
9 バケットエレベータ
11 セパレータ
12 投射材タンク
31 レール
32 ホイスト
33 吊金具
34 スプロケット
35 フック
41 ローラチェーン
61 投射材導入ホース
62 カットゲート
71 スライドコンベア
101 開口部
102 上面切欠き部
W 被処理製品
S 被処理製品セット位置
Claims (7)
- 被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、加速した投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト装置において、
被処理製品を収容でき、前記被処理製品の搬入および搬出するため少なくとも一つの側壁部に開口部を有するとともに、集じん機にダクトを介して接続しているキャビネットと、
前記キャビネットに付設し片側をヒンジで動作可能にすることにより前記開口部を開放および密閉することが可能な少なくとも一つの搬入出扉と、
前記キャビネットの上部に配置され、被処理製品を吊金具で吊って前記開口部から被処理製品セット位置へ搬入、搬出するための製品搬送装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、駆動装置により周回するローラチェーンによって被処理製品を回転させることが可能な被処理製品回転装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、前記吊金具が貫通するキャビネット上面切欠き部を開放および密閉することが可能な天井扉と、
前記キャビネットの側面に配置され、投射材を高速に加速することができる2台以上の遠心式投射装置と、
前記キャビネットの下部に配置され、前記キャビネットの下部に溜まった投射された投射材を前記キャビネットに連接するバケットエレベータへ移送するキャビネット下部投射材移送装置と、
前記キャビネット下部投射材搬送装置により移送された投射材を前記キャビネットの上方に持ち上げることができるバケットエレベータと、
前記バケットエレベータから移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、ダクトにより前記集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有したセパレータと、
前記セパレータの下部に配置され、前記セパレータから出てきた投射材を一時貯留することができる投射材タンクと、
前記投射材タンクと前記遠心式投射装置を連接するように配置された前記遠心式投射装置の台数と同数の投射材導入ホースと、
前記投射材導入ホース上に位置し、前記遠心式投射装置へ導入される投射材の流量をゲートの開閉により調整および遮断できる前記遠心式投射装置の台数と同数のカットゲートと、
を含むことを特徴とするショットブラスト装置。 - 被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、加速した投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト装置において、
被処理製品を収容でき、前記被処理製品の搬入および搬出するため少なくとも一つの側壁部に開口部を有するとともに、集じん機にダクトを介して接続しているキャビネットと、
前記キャビネットに付設し片側をヒンジで動作可能にすることにより前記開口部を開放および密閉することが可能な少なくとも一つの搬入出扉と、
前記キャビネットの上部に配置され、被処理製品を吊金具で吊って前記開口部から被処理製品セット位置へ搬入、搬出するための製品搬送装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、駆動装置により周回するローラチェーンによって被処理製品を回転させることが可能な被処理製品回転装置と、
前記キャビネットの上部に配置され、前記吊金具が貫通するキャビネット上面切欠き部を開放および密閉することが可能な天井扉と、
前記キャビネットの側面に配置され、投射材を高速に加速することができる2台以上の遠心式投射装置と、
前記キャビネットの下部に配置され、前記キャビネットの下部に溜まった投射された投射材を前記キャビネットに連接するバケットエレベータへ移送するキャビネット下部投射材移送装置と、
前記キャビネット下部投射材搬送装置により移送された投射材を前記キャビネットの上方に持ち上げることができるバケットエレベータと、
前記バケットエレベータから移送された投射材を風力により使用可能な投射材と破砕した投射材および被処理製品から除去されたスケール片に分別することができ、ダクトにより前記集じん機へ接続するためのダクト用フランジを有したセパレータと、
前記セパレータの下部に配置され、前記セパレータから出てきた投射材を一時貯留することができる投射材タンクと、
前記投射材タンクと前記遠心式投射装置を連接するように配置された前記遠心式投射装置の台数と同数の投射材導入ホースと、
前記投射材導入ホース上に位置し、前記遠心式投射装置へ導入される投射材の流量をゲートの開閉により調整および遮断できる前記遠心式投射装置の台数と同数のカットゲートと、
前記搬入出扉、前記製品搬送装置、前記被処理製品回転装置、前記天井扉、前記遠心式投射装置、前記カットゲート、および前記集じん機に電気的に接続されるとともに、前記搬入出扉の開放および密閉、前記製品搬送装置の被処理製品セット位置への搬入および搬送、前記被処理製品回転装置の回転開始および回転中止、前記天井扉の開放および密閉、前記遠心式投射装置の起動および停止、前記カットゲートの開閉を制御する制御装置と、
を含むことを特徴とするショットブラスト装置。 - 前記制御装置は、
前記被処理製品回転装置を停止させ、前記カットゲートを閉め、さらに前記遠心式投射装置を完全に回転停止させたのち、前記搬入出扉および前記天井扉を開放するまで前記キャビネットの内部に発生した粉じんを集じんする時間である投射静止待ち時間をもつことを特徴とする請求項2記載のショットブラスト装置。 - 前記投射静止待ち時間が、キャビネット容積の3倍の容積が集じん機によって換気できる時間であることを特徴とする請求項2、3に記載のショットブラスト装置。
- 前記製品搬送装置が前記キャビネットの上部に前記キャビネットの前記開口部から被処理製品セット位置へと配置されたレールと、前記レールに吊り下げられレール上を往来することができるホイストと、前記ホイストのチェーン端に接続された吊金具を備え、前記吊金具には先端に被処理製品を吊るためのフックと前記被処理製品回転装置の前記ローラチェーンにより回転するスプロケットを有していることを特徴とする請求項2、3、4に記載のショットブラスト装置。
- 前記キャビネット下部投射材移送装置は、前記キャビネットの下部に配置され、投射された投射材をトラフのスライドにより前記キャビネットの後方に移送するスライドコンベアと、前記スライドコンベアより前記キャビネットの後方に移送された投射材を一箇所に回収することができるスクリュコンベアとを備えたことを特徴とする請求項2、3、4、5に記載のショットブラスト装置。
- 被処理製品を吊金具で吊り上げ、かつ自転させながら、遠心式投射装置により加速された投射材によって被処理製品をブラスト処理するショットブラスト処理方法において、
被処理製品搬入工程とブラスト処理工程と被処理製品搬出工程からなり、
前記被処理製品搬入工程は、
製品搬送装置によりキャビネットの内部に被処理製品を搬入するため搬入扉によって閉じられている開口部を開放する搬入出扉開放工程と、
キャビネット上面切欠き部に設けられている天井扉をスライド開放する天井扉開放工程と、
吊金具の先端のフックへ被処理製品を引っ掛けて正しく吊り上げる被処理製品吊り上げ工程と、
被処理製品が正しく吊り上げられた前記吊金具を前記キャビネットの前記開口部から前記キャビネットの内部にホイストを操作し搬入するホイスト搬入工程とからなり、
前記ブラスト処理工程は、
前記開口部が開放された前記キャビネットを密閉するため前記搬入出扉を閉じる搬入出扉密閉工程と、
前記キャビネット上面切欠き部を密閉するため前記天井扉をスライド密閉する天井扉密閉工程と、
前記キャビネットが密閉された後、被処理製品を回転させるため前記吊金具を回転させる被処理製品回転工程と、
前記被処理製品回転工程と同時に前記遠心式投射装置を起動させ、ついでカットゲートの開放により前記遠心式投射装置から投射材を射出させる投射工程とからなり、
前記被処理製品搬出工程は、
前記投射工程が完了後、前記被処理製品回転装置の停止および前記カットゲートが閉まり前記遠心式投射装置を完全に回転停止させるため、また、前記キャビネットの内部に発生した粉じんを集じんするため、前記キャビネットを密閉した状態で待機する投射静止待ち工程と、
前記投射静止待ち工程が完了した後、被処理製品を前記キャビネットの外部へ搬出するため前記搬入出扉を開放する搬入出扉開放工程と、
前記搬入出扉を開放後、前記キャビネット上面切欠き部を開放するため前記天井扉をスライド開放する天井扉開放工程と、
前記搬入出扉開放工程および前記天井扉開放工程により開放された前記キャビネットから前記ホイストを操作し前記吊金具により吊り上げられた被処理製品を前記キャビネットの外部に搬出するホイスト搬出工程と、
被処理製品を前記キャビネットの外部に搬出後、前記ホイストのチェーン端に接続された前記吊金具に吊られた被処理製品を吊り下げる製品吊り下げ工程と、からなることを特徴とするショットブラスト処理方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010166519A JP2011083889A (ja) | 2009-09-18 | 2010-07-23 | ショットブラスト処理装置及びその処理方法 |
CN2010102724368A CN102019587A (zh) | 2009-09-18 | 2010-08-31 | 喷丸处理装置及其处理方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009216295 | 2009-09-18 | ||
JP2010166519A JP2011083889A (ja) | 2009-09-18 | 2010-07-23 | ショットブラスト処理装置及びその処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011083889A true JP2011083889A (ja) | 2011-04-28 |
Family
ID=44077225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010166519A Pending JP2011083889A (ja) | 2009-09-18 | 2010-07-23 | ショットブラスト処理装置及びその処理方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011083889A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5057493B1 (ja) * | 2012-04-07 | 2012-10-24 | アサヒフォージ株式会社 | ショットブラストシステム |
CN102862126A (zh) * | 2011-07-05 | 2013-01-09 | 新东工业株式会社 | 喷丸处理装置 |
KR101462808B1 (ko) * | 2013-10-25 | 2014-11-21 | 호원대학교산학협력단 | 도장지그용 표면처리장치 |
CN104321165A (zh) * | 2013-01-30 | 2015-01-28 | 新东工业株式会社 | 喷丸处理装置 |
CN107791158A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-03-13 | 无锡富岛科技股份有限公司 | 一种抛丸机的自动仓门装置 |
-
2010
- 2010-07-23 JP JP2010166519A patent/JP2011083889A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102862126A (zh) * | 2011-07-05 | 2013-01-09 | 新东工业株式会社 | 喷丸处理装置 |
JP2013013975A (ja) * | 2011-07-05 | 2013-01-24 | Sintokogio Ltd | ショット処理装置 |
JP5057493B1 (ja) * | 2012-04-07 | 2012-10-24 | アサヒフォージ株式会社 | ショットブラストシステム |
WO2013150679A1 (ja) * | 2012-04-07 | 2013-10-10 | アサヒフォージ株式会社 | ショットブラストシステム及びその制御方法 |
CN104321165A (zh) * | 2013-01-30 | 2015-01-28 | 新东工业株式会社 | 喷丸处理装置 |
KR101462808B1 (ko) * | 2013-10-25 | 2014-11-21 | 호원대학교산학협력단 | 도장지그용 표면처리장치 |
CN107791158A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-03-13 | 无锡富岛科技股份有限公司 | 一种抛丸机的自动仓门装置 |
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