JP2512278B2 - コイルばね用ショットピ―ニング装置 - Google Patents

コイルばね用ショットピ―ニング装置

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JP2512278B2
JP2512278B2 JP5169306A JP16930693A JP2512278B2 JP 2512278 B2 JP2512278 B2 JP 2512278B2 JP 5169306 A JP5169306 A JP 5169306A JP 16930693 A JP16930693 A JP 16930693A JP 2512278 B2 JP2512278 B2 JP 2512278B2
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small steel
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利和 奥野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルばねに鋼製小粒
子を投射してショットピーニング加工を施すためのコイ
ルばね用ショットピーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コイルばねの強度を強化する手段とし
て、従来からショットピーニング加工手段が知られてお
り、この加工手段は、前記コイルばねの外表面に鋼製小
粒子を投射して、該コイルばねの外表面に形成された小
さな傷などを除去すると同時に、その外表面に微小な凹
凸を均一に設けることにより、加工硬化を起こさせたり
残留応力を発生させたりして、前記コイルばねの強度を
強化するようにしたものである。
【0003】しかして、以上のようなショットピーニン
グ加工を施すコイル用ショットピーニング装置は、図
5,図6で示したように、コイルばねSに鋼製小粒子を
投射するための投射部Aと、前記コイルばねSを回転さ
せながら前記投射部Aの下部側を通過させることによ
り、前記コイルばねSの外表面全体に均一に鋼製小粒子
を投射させるようにした送り部Bとを備えており、ま
た、この送り部Bは、前記投射部Aの下部側にほぼ水平
状に支持された金属製で長尺の第1ローラCと、該第1
ローラCの側部に近接状に配置され、かつ、この第1ロ
ーラCの軸方向に対し傾斜状に支持された金属製の第2
ローラDとから構成されている。
【0004】そして、前記第1,第2ローラC,Dを、
図6の矢印で示すように回転駆動させながら、これら各
ローラC,D上に前記コイルばねSを載置することによ
り、前記第1ローラCでコイルばねSに同図矢印方向の
回転力を付与し、また、前記第2ローラDの傾斜でコイ
ルばねSに、該ばねSの自重による軸方向への移動作用
を与えて、つまり、前記第1ローラCでコイルばねSを
回転させながら、該コイルばねSを前記第2ローラDの
傾斜に沿って前記投射部Aの下部側へと移動させ、この
投射部Aからの鋼製小粒子を前記コイルばねSに投射さ
せて、該コイルばねSの全外表面にショットピーニング
加工を施すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
に、ほぼ水平状に支持される第1ローラCと、該第1ロ
ーラCの軸方向に対し傾斜状に支持される第2ローラD
とを用いて、前記コイルばねSを回転させながらコイル
ばねSの自重を利用して軸方向に移動、つまり、直進送
りさせるときには、前記各ローラC,Dに対するコイル
ばねSの接触抵抗などの変化によって、該コイルばねS
の軸方向への移動速度に誤差が発生し易く、この誤差が
発生したりすると、前記投射部Aからの鋼製小粒子が前
記コイルばねSの外表面全体に均一に投射されることな
く、該コイルばねSが受ける鋼製小粒子の投射量が長さ
方向によって異なるものとなるため、このコイルばねS
に所定強度が得られなくなる問題があった。
【0006】また、前記コイルばねSの軸方向への送り
速度を常に一定ならしめることを目的として、従来で
は、図7で示したように、前記コイルばねSに回転力を
与える一対の長尺ローラE,Fと、該各ローラE,Fの
上方側に軸方向移動可能に配設された爪体Gとを備え、
前記各ローラE,Fで前記コイルばねSを回転させなが
ら、前記爪体Gを軸方向前方側へと移動させることによ
り、この爪体Gを前記コイルばねSの送り方向後端側に
当接させて軸方向前方側に強制的に送ることも行われて
いる。ところが、以上の構成によれば、前記爪体Gで前
記コイルばねSを常に一定速度で送ることは可能となる
が、該コイルばねSの前記爪体Gによる強制送り時に、
この爪体Gの先端側が前記コイルばねSの後方端末部S
1に係止されて、該コイルばねSの回転を止めたりする
ことがあるため、このコイルばねSが受ける鋼製小粒子
の投射量が円周方向によって異なるものとなって、前述
した場合と同様に、前記コイルばねSに所定強度が得ら
れなくなるのである。
【0007】さらに、以上のコイルばね用ショットピー
ニングに使用される鋼製小粒子としては、断面非真円形
の異形球状体が用いられるため、前記投射部Aからの投
射方向を所定方向に規制することが困難であり、従っ
て、前記投射部Aからの投射時に、前記鋼製小粒子が前
記コイルばねSだけではなく、前記各ローラC,D又は
E,Fや前記爪体Gなどにも投射されるのであり、しか
も、前記鋼製小粒子としては硬度の高いものが使用され
ることから、該鋼製小粒子の投射によって前記各ローラ
C,D又はE,Fや前記爪体Gなどを損傷することがあ
り、その上、これら各者との衝突により前記鋼製小粒子
自体が破損して、該鋼製小粒子の消耗が大きくてランニ
ングコストが高くなる問題もあったのである。
【0008】本発明の目的は、コイルばねの回転と直進
送りとを確実かつ正確に行って、このコイルばねの外表
面全体に均一にショットピーニング加工を施すことがで
きると共に、前記コイルばねだけに鋼製小粒子を投射さ
せて、他の機器類を損傷したり、また、鋼製小粒子自体
の破損を防止することができるコイルばね用ショットピ
ーニング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明にかかるコイルばね用ショッ
トピーニング装置は、鋼製小粒子を投射する投射部3
と、該投射部3の投射方向前方に位置し、コイルばねS
を回転させる回転用長尺ローラ5と、このローラ5の長
さ方向に沿って並設し、かつ、前記コイルばねSを前記
ローラ5の長さ方向に強制的に搬送するベルトコンベア
6とを備え、前記コイルばねSを前記ベルトコンベア6
と前記ローラ5とで支持するように、前記ベルトコンベ
ア6の搬送面を前記ローラ5に対して傾斜状に対向させ
ているのである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、前記投射部
3に、前記鋼製小粒子の投射方向を前記回転用長尺ロー
ラ5とベルトコンベア6との対向間隔方向に規制する案
内板8を備えたものである。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、前記回転
用長尺ローラ5とベルトコンベア6との間に、前記コイ
ルばねSを支持可能な隙間を設け、前記案内板8による
鋼製小粒子の投射方向を前記隙間よりも幅狭に規制した
のである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記コイルばね
Sを前記ベルトコンベア6と前記ローラ5とで支持する
ように、前記ベルトコンベア6の搬送面を前記ローラ5
に対して傾斜状に対向させたことにより、前記コイルば
ねは、該コイルばねの自重により前記ローラ5と前記ベ
ルトコンベア6の搬送面に当接することとなるので、前
記回転用長尺ローラ5で前記コイルばねSに回転力が与
えられながら、該コイルばねSに前記ベルトコンベア6
により強制的な直進送り力が付与されるのであり、従っ
て、前記ローラ5とベルトコンベア6とで前記コイルば
ねSの回転と直進送りとを確実かつ正確に行うことがで
き、これに伴い前記投射部3からの鋼製小粒子を前記コ
イルばねSの長さ方向及び円周方向の全体にわたって均
一に投射でき、つまり、該コイルばねSの外表面全体に
均一なショットピーニング加工を施すことができて、前
記コイルばねSを所定強度に確実に強化できるのであ
る。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、前記
投射部3に、前記鋼製小粒子の投射方向を前記回転用長
尺ローラ5とベルトコンベア6との対向間隔方向に規制
する案内板8を備えていることから、前記鋼製小粒子と
して断面非真円形の異形球状体を用いる場合でも、前記
投射部3からの鋼製小粒子を前記案内板8で前記コイル
ばねSに確実かつ正確に投射できて、該コイルばねSの
外表面全体に均一なショットピーニング加工を施して、
このコイルばねSを所定強度に確実に強化することがで
きる。
【0014】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記回転用長尺ローラ5とベルトコンベア6との間に、前
記コイルばねSを支持可能な隙間を設け、前記案内板8
による鋼製小粒子の投射方向を前記隙間よりも幅狭に規
制していることから、前記投射部3から投射される鋼製
小粒子の投射方向が、前記案内板8により前記ローラ5
とベルトコンベア6との間に形成され隙間の範囲に規制
され、この隙間に沿って搬送される前記コイルばねS以
外には投射されないのであり、つまり、前記隙間に沿っ
て搬送される前記コイルばねSが前記投射部3の投射方
向前方側に対向位置されていないときには、該投射部2
から投射される鋼製小粒子は、前記ローラ5やベルトコ
ンベア6に衝突することなく、前記隙間を経て外方側に
投射されるのであり、従って、前記投射部3からの鋼製
小粒子を前記案内板8で前記コイルばねSだけに投射し
て、該コイルばねSに良好なショットピーニング加工を
施すことができながら、前記ローラ5やベルトコンベア
6への鋼製小粒子の投射を阻止できて、これらローラ5
やベルトコンベア6を損傷させたりするのを防止でき、
しかも、前記鋼製小粒子の破損も防止でき、その消耗を
少なくしてランニングコストを軽減することができるの
である。
【0015】
【実施例】図1,図2に示したコイルばね用ショットピ
ーニング装置は、本体ケーシング1の外部上方側に鋼製
小粒子を収容するホッパー2を設け、かつ、前記ケーシ
ング1の内部上方側に投射部3を設けると共に、この投
射部3と前記ホッパー2とを、該ホッパー2からの粒子
供給量を調整可能とした粒子調整弁41をもつ供給管4
を介して連結する一方、前記ケーシング1の内方下部側
で前記投射部3の粒子投射方向前方側には、コイルばね
Sに回転力を付与する回転用長尺ローラ5と、前記コイ
ルばねSに強制的な直進送り力を付与するベルトコンベ
ア6とを、両者で前記コイルばね(S)を支持するよう
に、前記ベルトコンベア(6)の搬送面を前記ローラ
(5)に対して傾斜状に対向させるとともに、ローラ5
の長さ方向に沿って並設している。
【0016】更に詳記すると、前記回転用長尺ローラ5
は、その回転軸51の長さ方向両側を一対の軸受部材5
2,52を介して水平状に支持すると共に、前記回転軸
51の一側を動力伝達クラッチ53を介して第1モータ
54に連動連結させ、この第1モータ54の駆動に伴う
前記ローラ5の回転により、該ローラ5の外周部に供給
されたコイルばねSに回転力を付与するようにしてい
る。
【0017】また、前記ベルトコンベア6は、一対の駆
動及び従動輪61,62間に掛回された無端状の搬送ベ
ルト63と、前記各輪61,62から延びる支持軸64
を軸受支持する上下一対の軸受部材65とを備え、前記
駆動輪61から延びる支持軸64を動力伝達クラッチ6
6を介して第2モータ67に連動連結させ、この第2モ
ータ67の駆動に伴い前記駆動輪61を介して前記搬送
ベルト63を回行させることにより、該ベルト63上に
供給された前記コイルばねSに軸方向の直進送り力を付
与するようにしている。さらに、前記搬送ベルト63
は、搬送ベルト63の搬送面と前記ローラ5とで前記コ
イルばねSを支持するように、その搬送面上部側が前記
回転用長尺ローラ5から離間し、かつ、搬送面下部側が
該ローラ5に近接するように、このローラ5に対して傾
斜状に対向させているのであり、また、これら回転用長
尺ローラ5と搬送ベルト63の搬送面との対向部位に
は、前記コイルばねSを支持可能な所定の隙間T1を形
成し、つまり、前記搬送ベルト63の搬送面に最近接さ
れる前記ローラ5の外周面と、前記搬送ベルト63の搬
送面下端側で前記ローラ5への最接近部位との間に、前
記コイルばねSの外径よりも幅狭とされた前記隙間T1
を設けて、この隙間T1の上部側で前記ローラ5及び搬
送ベルト63上に前記コイルばねSを載置することによ
り、該コイルばねSを回転させながら軸方向一方側から
他方側へと前記隙間T1に沿って強制的に直進送りする
ようになすのである。
【0018】さらに、前記投射部3は、図3で明らかに
したように、所定間隔をあけて対向状に配設された円板
形状をなす一対の第1,第2側板31,32と、これら
各側板31,32間に放射状に架設された複数の羽根3
3とを備え、前記第1側板31に回転軸34を設けて、
この回転軸34に第3モータ35を連結すると共に、前
記第2側板32の中央部に前記供給管4の先端側が挿入
される挿入口32aを設けて、前記第3モータ35の駆
動で前記各羽根33を回転させることにより、前記供給
管4から前記各側板31,32間に供給された鋼製小粒
子を、前記回転ローラ5とベルトコンベア6とを介して
回転されながら直進送りされる前記コイルばねSの外周
面全体に投射するようにしている。
【0019】また、前記投射部3は、図4で示したよう
に、前記供給管4の下端側をコンプレツサーなどに接続
された圧縮空気吐出管7の途中部位に開口させ、該吐出
管7から吐出される圧縮空気で前記供給管4から供給さ
れる鋼製小粒子を前記コイルばねSに投射させるように
してもよい。
【0020】そして、前記投射部3の下部側で投射方向
前方側に、該投射部3から投射される鋼製小粒子の投射
方向を前記回転用長尺ローラ5とベルトコンベア6との
対向間隔方向に規制する一対の案内板8,8を、前記ロ
ーラ5とベルトコンベア6との長さ方向に沿って対向状
に配設するのである。このとき、前記各案内板8の対向
間隔T2は、前記回転用長尺ローラ5と搬送ベルト63
との間に設けられた前記隙間T1よりも幅狭に形成する
のであって、前記投射部3から鋼製小粒子を投射すると
き、該鋼製小粒子を前記隙間T1に沿って搬送される前
記コイルばねSだけに投射し、該コイルばねS以外の前
記ローラ5や搬送ベルト63などには投射されないよう
になすのである。また、前記各案内板8,8は、それぞ
れ前記ケーシング1の内側壁に支持板81や支持杆82
を介して前記間隔T2に保持される。
【0021】以上のように、前記投射部3の下部側に設
ける各案内板8の対向間隔T2を、前記ローラ5とベル
トコンベア6との間に設けられる隙間T1よりも幅狭に
形成する場合、前記投射部3から投射される鋼製小粒子
は前記コイルばねSだけに投射され、該コイルばねS以
外の前記ローラ5や搬送ベルト63には投射されないこ
とから、これらローラ5及び搬送ベルト63として、前
記鋼製小粒子の投射に対して弱いゴム製のものを使用で
き、このゴム製のものを用いることにより前記コイルば
ねSに対する接触抵抗を高めて、該コイルばねSの回転
と直進送りとを一層良好に行うことが可能となる。ま
た、前記ローラ5及び搬送ベルト63の両者を共にゴム
製とすることにより、これら両者のコイルばねSに対す
る接触抵抗が共に増大されて、該コイルばねSに対する
回転力と直進送り力とが互いに相殺され、このコイルば
ねSの安定した搬送ができなくなるような場合には、前
記ローラ5側を金属製とし、その外表面に前記コイルば
ねSに強制的な回転力を付与する凹凸などを設けること
もできるのである。
【0022】さらに、前記ケーシング1の内部で前記回
転用長尺ローラ5とベルトコンベア6との下部側には、
前記投射部3から投射された鋼製小粒子を回収する振動
式回収装置9を設けると共に、この回収装置9の側部に
は、該回収装置9で回収された鋼製小粒子を持ち上げて
前記ホッパー2内に戻すバケット式搬送装置10を設け
るのである。
【0023】次に、以上の構成としたコイルばね用ショ
ットピーニング装置の作用について説明する。先ず、前
記ホッパー2に収容された鋼製小粒子が前記供給管4を
介して前記投射部3に供給され、この投射部3に設けた
第3モータ35の駆動により前記鋼製小粒子が下方に向
けて投射され、また、前記回転用長尺ローラ5及びベル
トコンベア6に設けた第1,第2モータ54,67の駆
動により、前記ローラ5とベルトコンベア6とがそれぞ
れ回転されるのである。そして、前記ベルトコンベア6
の搬送面は、前記コイルばねSを前記ベルトコンベア6
と前記ローラ5とで支持するように、前記ローラ5に対
して傾斜状に対向しているため、前記ローラ5及びベル
トコンベア6上にコイルばねSを載置すると、前記コイ
ルばねは、該コイルばねの自重により前記ローラ5と前
記ベルトコンベア6の搬送面に当接することとなり、こ
のコイルばねSに前記ローラ5で回転力が与えられ、ま
た、前記コイルばねSに前記ベルトコンベア6で強制的
な直進送り力が付与されるのであり、従って、これらロ
ーラ5とベルトコンベア6とで前記コイルばねSの回転
と直進送りとが確実かつ正確に行われて、前記投射部3
からの鋼製小粒子を前記コイルばねSの長さ方向及び円
周方向の全体にわたって均一に投射することが可能とな
り、つまり、該コイルばねSの外表面全体に均一なショ
ットピーニング加工を施すことができて、前記コイルば
ねSを所定強度に確実に強化することができるのであ
る。
【0024】また、前記投射部3の下部側には、前記鋼
製小粒子の投射方向を前記回転用長尺ローラ5とベルト
コンベア6との対向間隔方向に規制する一対の案内板
8,8が対向状に設けられているため、前記鋼製小粒子
として断面非真円形の異形球状体を用いる場合でも、前
記各案内板8により前記投射部3からの鋼製小粒子を前
記コイルばねSに確実かつ正確に投射させて、該コイル
ばねSの外表面全体に均一なショットピーニング加工を
施すことが可能となり、このコイルばねSを所定強度に
確実に強化することができる。
【0025】さらに、前記回転用長尺ローラ5とベルト
コンベア6との間には、前記コイルばねSを保持可能な
隙間T1が形成され、また、前記各案内板8の間隔T2
は前記隙間T1よりも幅狭に形成されているため、前記
投射部3から投射される鋼製小粒子の投射幅方向が前記
各案内板8により前記隙間T1の範囲内に規制され、こ
の隙間T1に沿って搬送される前記コイルばねS以外に
は投射されないのであり、つまり、前記隙間T1に沿っ
て搬送される前記コイルばねSが前記投射部3の投射方
向前方側に対向位置されていないとき、この投射部2か
ら投射される鋼製小粒子は、前記ローラ5やベルトコン
ベア6に衝突することなく、前記隙間T1を通過して前
記回収装置9側に回収されるのであり、従って、前記ロ
ーラ5やベルトコンベア6への鋼製小粒子の投射を阻止
でき、これらローラ5やベルトコンベア6を損傷させた
りするのを防止でき、しかも、前記鋼製小粒子の破損も
防止でき、その消耗を少なくしてランニングコストを軽
減することができる。また、前記投射部3から投射され
る鋼製小粒子の投射幅方向は、前記各案内板8により前
記ローラ5とベルトコンベア6との隙間T1よりも小
で、かつ、この隙間T1上に保持される前記コイルばね
Sの外径よりも小さい間隔T2に設定されているにも拘
らず、つまり、前記投射部3からの鋼製小粒子は、前記
各案内板8による投射幅方向の規制により前記コイルば
ねSの外周一部だけにしか投射されないにも拘らず、該
コイルばねSには前記ローラ5で強制的な回転力が付与
されることから、このコイルばねSの外周全体に良好な
ショットピーニング加工を施すことができるのである。
【0026】そして、前記コイルばねSに投射された鋼
製小粒子や、次位のコイルばねSが搬送されるまでの間
に前記前記ローラ5とベルトコンベア6との間から下方
側に投射された鋼製小粒子などは、前記回収装置9で回
収されて前記バケット式搬送装置10により前記ホッパ
ー2に戻されるのである。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の本発明に
かかるコイルばね用ショットピーニング装置は、鋼製小
粒子を投射する投射部3と、該投射部3の投射方向前方
に位置し、コイルばねSを回転させる回転用長尺ローラ
5と、このローラ5の長さ方向に沿って並設し、かつ、
前記コイルばねSを前記ローラ5の長さ方向に強制的に
搬送するベルトコンベア6とを備え、前記コイルばねS
を前記ベルトコンベア6と前記ローラ5とで支持するよ
うに、前記ベルトコンベア6の搬送面を前記ローラ5に
対して傾斜状に対向させたから、前記ローラ5とベルト
コンベア6とで前記コイルばねSの回転と直進送りとを
確実かつ正確に行うことができ、これに伴い前記投射部
3からの鋼製小粒子を前記コイルばねSの長さ方向及び
円周方向の全体にわたって均一に投射でき、つまり、該
コイルばねSの外表面全体に均一なショットピーニング
加工を施すことができて、前記コイルばねSを所定強度
に確実に強化できるのである。
【0028】また、請求項2記載の発明によれば、前記
投射部3に、前記鋼製小粒子の投射方向を前記回転用長
尺ローラ5とベルトコンベア6との対向間隔方向に規制
する案内板8を備えているため、前記鋼製小粒子として
断面非真円形の異形球状体を用いる場合でも、前記投射
部3からの鋼製小粒子を前記案内板8を介して前記コイ
ルばねSに確実かつ正確に投射でき、該コイルばねSの
外表面全体に均一なショットピーニング加工を施して、
このコイルばねSを所定強度に確実に強化することがで
きる。
【0029】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記回転用長尺ローラ5とベルトコンベア6との間に、前
記コイルばねSを支持可能な隙間を設け、前記案内板8
による鋼製小粒子の投射方向を前記隙間よりも幅狭に規
制していることから、前記投射部3から投射される鋼製
小粒子の投射方向を、前記案内板8により前記ローラ5
とベルトコンベア6との間に形成され隙間の範囲内に規
制でき、この隙間に沿って搬送される前記コイルばねS
以外には投射させることがないのであり、つまり、前記
隙間に沿って搬送される前記コイルばねSが前記投射部
3の投射方向前方側に対向位置されていないときには、
該投射部2から投射される鋼製小粒子を、前記ローラ5
やベルトコンベア6に衝突させることなく、前記隙間を
経て外方側へと投射させるのであり、従って、前記投射
部3からの鋼製小粒子を前記案内板8で前記コイルばね
Sだけに投射して、該コイルばねSに良好なショットピ
ーニング加工を施すことができながら、前記ローラ5や
ベルトコンベア6への鋼製小粒子の投射を阻止できて、
これらローラ5やベルトコンベア6を損傷させたりする
のを防止でき、しかも、前記鋼製小粒子の破損も防止で
き、その消耗を少なくしてランニングコストを軽減する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコイルばね用ショットピーニン
装置を示す縦断面図である。
【図2】その要部の概略的な側面図である。
【図3】投射部を示す一部切欠側面図である。
【図4】同投射部の他実施例を示す一部切欠側面図であ
る。
【図5】従来例を示す側面図である。
【図6】その正面図である。
【図7】別の従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
3 投射部 5 回転用長尺ローラ 6 ベルトコンベア 8 案内板 S コイルばね T1 隙間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製小粒子を投射する投射部(3)と、
    該投射部(3)の投射方向前方に位置し、コイルばね
    (S)を回転させる回転用長尺ローラ(5)と、このロ
    ーラ(5)の長さ方向に沿って並設し、かつ、前記コイ
    ルばね(S)を前記ローラ(5)の長さ方向に強制的に
    搬送するベルトコンベア(6)とを備え、前記コイルば
    ね(S)を前記ベルトコンベア(6)と前記ローラ
    (5)とで支持するように、前記ベルトコンベア(6)
    の搬送面を前記ローラ(5)に対して傾斜状に対向させ
    ていることを特徴とするコイルばね用ショットピーニン
    装置
  2. 【請求項2】 投射部(3)は、鋼製小粒子の投射方向
    を、回転用長尺ローラ(5)とベルトコンベア(6)と
    の対向間隔方向に規制する案内板(8)を備えている請
    求項1記載のコイルばね用ショットピーニング装置
  3. 【請求項3】 回転用長尺ローラ(5)とベルトコンベ
    ア(6)との間には、コイルばね(S)を支持可能な隙
    間を備え、案内板(8)は、該案内板(8)による鋼製
    小粒子の投射方向を前記隙間よりも幅狭に規制している
    請求項1記載のコイルばね用ショットピーニング装置
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