JP4652109B2 - 連続作業可能な円筒研削盤 - Google Patents

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Description

本発明は長尺な芯金の外周に弾性体層を有する弾性ローラー素材の外周面が精密研削出来る連続作業可能な円筒研削盤に関する。
従来の円筒研削盤は、テーブルの一方には駆動モーターとチャックを装着する主軸台が固定配置され、他方には前後移動するスピンドルと回転センターを装着させて移動可能な芯押台が対向して配置された構造のものが殆どであり、この円筒研削盤でワークを加工する場合、ワークー端部の芯金を主軸台側のチャックで支持し、他端の芯金に向って回転センターを移動し、その芯金の端部を押圧させてワークの取付けが行われていた。また幅広円筒砥石で円筒研削作業を行う場合、幅広円筒砥石とワークを共に回転させ、ワーク側を固定し、幅広円筒砥石を前進させて研削し、研削加工後、ワークから幅広円筒砥石を後退してからワークの取外しが行われていた。一方、連続研削作業が可能なものとしては、センターレス研削盤があり、これは幅広円筒砥石とゴムローラーを所定間隔の隙間を設けて配置したものである。センターレス研削作業を行う場合は、幅広円筒砥石とゴムローラーを共に回転させ、ワークを前記所定間隔の隙間へ通過させることにより、連続研削作業が行われていた。この時、ワークの取付けや取外しが不要であるため、作業性が非常に良いものであった。
しかしながら、前記円筒研削盤はワークに幅広円筒砥石が接触後、幅広円筒砥石を所定の送り量で移動させると、ワークの軸方向に大きな研削抵抗が掛かり、芯金が曲がるため、その芯金が真直ぐに戻るまでの間、例えば12秒間は幅広円筒砥石の位置を止めた状態(以降、スパークアウトと言う)にさせて、待ち時間を持たなければならなかった。又、前記センターレス研削盤による研削作業は、センターレス研削盤で加工する前の工程に於いて、かなり精度を上げたものを使用しないと、芯金の外周の弾性体層が楕円状になり易く、一旦弾性ローラー素材の外周面が楕円状になってしまうと使用できないものとなり、不良品になっていた。更にセンターレス研削盤では、一般に精密仕上げする際には使用出来ない欠点があった。
なし
本発明はワークを同一箇所で取付けや取外し作業を行わず、取付け部や研削加工部及び取外し部とに分けることにより、連続ワーク送りと研削加工が出来るものとなり、作業性がより向上される連続作業可能な円筒研削盤を提供することを目的とする
又、本発明の別目的は研削抵抗を減少させて芯金の曲がりが殆どなくなり、長尺で細い芯金であってもベンディングせず、且つスパークアウトが不要となり、短時間で研削加工が可能となると共に研削抵抗が減少されるので、従来よりも重切削が可能となり、より作業能率が向上される連続作業可能な円筒研削盤を提供するにある
本発明は上記欠点を解消するために成されたものであり、つまり、幅広円筒砥石とワークを共に回転させ、且つ幅広円筒砥石の軸を、ワークの軸芯に対して傾斜角度を付け、幅広円筒砥石表面にワークの接触面積を徐々に増やしながら移動させることにより、スパークアウトを行わずに研削加工が可能となるものであり、その構造としては、コレットチャックと回転センターを対向させて多数設け、幅広円筒砥石を配置し、素材供給装置によって受取位置まで搬送されたワークを順次受取ると共に該ワークの両端がコレットチャックと回転センターで順次支持され、ワークが搬送されてその外周を研削し、ワークを搬出させるものであり、その構造としては少なくとも、幅広円筒砥石の上方で且つワークの両端側に、チェーンベルトを2本設けた搬送駆動部材を配置し、チェーンベルトにコレットチャックを定間隔に取付け、他のチェーンベルトに回転センターをコレットチャックに対向させて定間隔に取付け、素材供給装置側と搬出側には、回転センターがスライドされるためのワーク着脱手段をそれぞれに配置し、ワークが正確に加工されるための加工位置案内部材をチェーンベルトに沿って配置させ、且つワークが回転されるためのワーク回転用部材を備えるものとする。また前記幅広円筒砥石の軸が、ワークの軸芯に対して傾斜されて配置すると良く、前記搬送駆動部材として、2本のチェーンベルトと、該チェーンベルトに定間隔に取付けると共に前記コレットチャックを回転自在に装着するか或いは回転センターを回転自在で且つスライド可能に装着するための多数の支持ブロックと、前記チェーンベルト用のスプロケットと、その対向するスプロケットを連結する一対の連結軸と、搬出側の連結軸を駆動させるためのチェーン駆動ベルトと搬送駆動モーターとから成すものとしても良い。そして前記ワーク着脱手段として、各回転センターの外側端部に固着させた挿入円板と、該挿入円板が内部を通過すると共にチェーンベルトよりも外側に配置させた略コの字状の着脱ブロックと、該着脱ブロックに先端を固着させたシリンダーとから成るものとしても良く、前記加工位置案内部材として、各支持ブロックの下部に設けた突起片と、該突起片を挿入させると共にワークが加工される間、コレットチャックと回転センターを案内するためにチェーンベルトに沿って配置させた2つの案内ブロックとから成すと良い。また前記ワーク回転用部材として、各コレットチャックの外側端部に固着させたゴムローラーと、該ゴムローラーに当接させてコレットチャックが研削加工中に回転し続ける長さを有したゴムベルトと、そのゴムベルトを駆動させるための回転モーターとから成し、前記コレットチャックと回転センターの下方に、加工済みのワークが受取られるための受取部材を配置させると良く、前記コレットチャックと回転センターがワークを受取りその両端を支持させた状態からワークの研削を完了するまでの状態が隔離されるためのカバー体を備えたものとしても良い。尚、本発明で言う「連続研削作業」とは、少なくとも、ワークをスパークアウトすることなく、ワークが連続的に移動しながら研削加工されることを指す。
請求項1のようにワーク(W)の芯金(W1)の両端が支持されるためのコレットチャック(1)と回転センター(2)を対向させて多数設け、ワーク(W)の外周が研削されるための幅広円筒砥石(3)を配置し、素材供給装置()によって受取位置まで搬送されたワーク(W)を順次受取ると共に該ワーク(W)の両端がコレットチャック(1)と回転センター(2)で順次支持され、ワーク(W)が搬送されてその外周を研削し、ワーク(W)を搬出させるものであり、少なくとも、幅広円筒砥石(3)の上方で且つワーク(W)の両端側に、チェーンベルト(51)が2本設けられた搬送駆動部材(5)を配置し、チェーンベルト(51)にコレットチャック(1)を定間隔に取付け、他のチェーンベルト(51)に回転センター(2)をコレットチャック(1)に対向させて定間隔に取付け、素材供給装置()側と搬出側には、回転センター(2)がスライドするためのワーク着脱手段(6)をそれぞれに配置し、ワーク(W)が正確に加工されるための加工位置案内部材(7)をチェーンベルト(51)に沿って配置させ、且つワーク(W)が回転するためのワーク回転用部材(8)を備えることにより、取付け部,研削加工部,取外し部とに分けられるため、連続ワーク送りと研削加工が出来るものとなり、作業性がより向上すると共に大量のワーク(W)の研削加工が可能なものとなる。
請求項2のように幅広円筒砥石(3)の軸が、ワーク(W)の軸芯に対して傾斜されて配置することにより、従来の如く大きな研削抵抗が一度に掛かる軸方向でなく、傾斜角度を付けた幅広円筒砥石(3)でワーク(W)は徐々に研削抵抗が掛かる方向に砥石表面を通過させることが出来るため、芯金(W1)が殆ど曲がることなく研削加工され、スパークアウトをする必要がなくなり、その分だけ作業性が向上するものとなる。また研削抵抗を減少させることができるため、長尺で細い芯金(W1)のワーク(W)であってもベンディングせず、且つスパークアウトが不要となり、短時間で研削加工が可能となる。
請求項3に示すように搬送駆動部材(5)が、2本のチェーンベルト(51)と、該チェーンベルト(51)に定間隔に取付けると共にコレットチャック(1)を回転自在に装着するか或いは回転センター(2)を回転自在で且つスライド可能に装着するための多数の支持ブロック(52)と、チェーンベルト用のスプロケット(53)と、その対向するスプロケット(53)を連結する一対の連結軸(54)と、搬出側の連結軸(54)を駆動させるためのチェーン駆動ベルト(55)と搬送駆動モーター(56)とから成されることにより、極めて簡単な構造で多数のワーク(W)を効率良く搬送させることが出来るものとなる。
請求項4に示すようにワーク着脱手段(6)が、各回転センター(2)の外側端部に固着させた挿入円板(61)と、該挿入円板(61)が内部を通過すると共にチェーンベルト(51)よりも外側に配置させた略コの字状の着脱ブロック(62)と、該着脱ブロック(62)に先端を固着させたシリンダー(63)とから成されることにより、ワーク(W)の自動取付けや自動取外しが行えるものとなる。
請求項5のように加工位置案内部材(7)が、各支持ブロック(52)の下部に設けた突起片(71)と、該突起片(71)を挿入させると共にワーク(W)が加工される間、コレットチャック(1)と回転センター(2)を案内するためにチェーンベルト(51)に沿って配置させた2つの案内ブロック(72)とから成されることにより、極めて簡単な構造で多数のワーク(W)の支持が可能となるため、精度の良好な加工が可能となる。
請求項6のようにワーク回転用部材(8)が、各コレットチャック(1)の外側端部に固着させたゴムローラー(81)と、該ゴムローラー(81)に当接させてコレットチャック(1)が加工中に回転し続ける長さを有したゴムベルト(82)と、そのゴムベルト(82)を駆動させるための回転モーター(83)とから成されることにより、研削加工中だけワーク(W)に回転力が付与されるため、構造が簡単で加工コストの減少も可能なものとなる。
請求項7に示すようにコレットチャック(1)と回転センター(2)の下方に、加工されたワーク(W)を受取るための受取部材(9)が配置されることにより、研削加工済みのワーク(W)を自動的に受取ることが出来るものとなる。
請求項8に示すようにコレットチャック(1)と回転センター(2)がワーク(W)を受取りその両端を支持させた状態からワーク(W)の研削を完了するまでの状態が隔離されるためのカバー体(10)を備えることにより、下方から集塵装置で吸引することが可能となり、吸引すれば、粉塵が周囲に舞上がる恐れがなくなると共に研削粉を下方から効率良く回収することが簡単に行えるものとなる。またワーク(W)の表面に粉塵が付着しなくなるため、従来行われていたエアーブロー作業が不要となる。
図1〜図4は本発明の実施形態を示す図であり、これについて説明する。(1)はコレットチャックであり、(2)はコレットチャック(1)と対向して設けた回転センターであり、該回転センター(2)には、先端に凹みを有した逆センター(2a)が取付けられている。尚、前記逆センター(2a)を用いず、一般の先端が尖ったセンターを用いても良い。
(3)はワーク(W)の外周を研削するための幅広円筒砥石であり、該幅広円筒砥石(3)は図1に示すようにワーク(W)の軸芯に対し傾斜して配置されている。この時の幅広円筒砥石(3)の傾斜角度としては、6度前後が好ましい。尚、前記幅広円筒砥石(3)に傾斜角度を設けず、前記コレットチャック(1)と回転センター(2)の支持側に傾斜角度が付くような構造としても良い。又、前記幅広円筒砥石(3)と、コレットチャック(1)及び回転センター(2)とを進行方向に対して必ずしも傾斜させず、従来と同様に設け、送り量を減らして2回以上に分けて研削加工するものとしても良い。
(4)はワーク(W)をコレットチャック(1)と回転センター(2)で支持する受取位置まで搬送させる素材供給装置であり、該素材供給装置(4)には、上辺に二等辺三角形状波を連続させた長尺な固定片と、該固定片と略同形で且つ上辺の三角形状波を不等辺三角形状に形成させると共にその谷部が固定片の頂点から搬送方向へずらせて谷部が固定片の頂点まで持上げられて固定片側にワーク(W)を移すためのモーター(4a)が配置されている。また素材供給装置(4)の端部には、ワーク(W)をコレットチャック(1)と回転センター(2)で支持された後、下方へ回転する図示しない素材受渡部が設けられている。尚、前記素材供給装置(4)は、上記の構造に限定されるものではない。
(5)はワーク(W)の芯金(W1)の両端が支持されるためのコレットチャック(1)と回転センター(2)を対向させてチェーンベルト(51)に多数組固着させ、ワーク(W)が順次搬送されてその外周を研削するための搬送駆動部材であり、該搬送駆動部材(5)には、2本のチェーンベルト(51)と、該チェーンベルト(51)に定間隔に固着させると共に前記コレットチャック(1)を回転自在に装着するか或いは前記回転センター(2)を回転自在で且つスライド可能に装着するための多数の支持ブロック(52)と、前記チェーンベルト用のスプロケット(53)と、その対向するスプロケット(53)間を連結する一対の回転自在な連結軸(54)と、搬出側の連結軸(54)を駆動させるためのチェーン駆動ベルト(55)と搬送駆動モーター(56)とがある。また前記支持ブロック(52)は、チェーンベルト(51)の取付用金具に固着され、前記支持ブロック(52)の中央には、コレットチャック(1)或いは回転センター(2)を挿入するための穴が穿設されている。更に回転センター(2)を挿入した支持ブロック(52)には、回転センター(2)が常に内側へ移動する力が作用するようにスプリングが設けられている(図1、図2参照)。
(6)は素材供給装置()側と搬出側に配置し且つ回転センター(2)を外側にスライドさせてワーク(W)の芯金(W1)から逆センター(2a)を離すためのワーク着脱手段であり、該ワーク着脱手段(6)には、各回転センター(2)の外側端部に固着させた円板状の挿入円板(61)と、該挿入円板(61)が内部を通過すると共にチェーンベルト(51)よりも外側に配置させた略コの字状の着脱ブロック(62)と、その着脱ブロック(62)に先端を固着するシリンダー(63)とがある。(7)はワーク(W)を正確に研削加工するための加工位置案内部材であり、該加工位置案内部材(7)には、各支持ブロック(52)の下部に設けた突起片(71)と、該突起片(71)を挿入させると共にワーク(W)が研削加工される間、コレットチャック(1)と回転センター(2)が案内されるためにチェーンベルト(51)に沿って下方へ配置した2つの案内ブロック(72)とがある。(8)はワーク(W)を回転させるために備えたワーク回転用部材であり、該ワーク回転用部材(8)には少なくとも、各コレットチャック(1)の外側端部に固着させたゴムローラー(81)と、該ゴムローラー(81)に当接させてコレットチャック(1)が研削加工中に回転し続ける長さを有したゴムベルト(82)と、そのゴムベルト(82)を駆動させるための回転モーター(83)とがある。尚、前記ゴムローラー(81)は金属製の円板の周囲にゴム輪を取付けたものを用いると、耐久性が良くなると共にスリップが発生した際には外周のゴム輪の交換を行うだけの簡単な修理で済むものとなる。
(9)は搬出側のワーク着脱手段(6)によって落下するワーク(W)を受取って搬出するための受取部材であり、該受取部材(9)としては、ワーク(W)の両側を支持するもの、或いは板状にして全体を支持するものとしても良い。10)はカバー体であり、該カバー体(10)は図に示すように、幅広円筒砥石(3)と、加工位置案内部材(7)と、ワーク(W)が受渡され且つ受取部材(9)で受取られる手前までの区間を通過する支持ブロック(52)が覆われるように設けている。また前記カバー体(10)の上部には図4に示すようにフィルターを設けておくと良い。(11)は機体である。
次に本発明の作用について説明する。先ず始めに搬送駆動部材(5)を作動させると、コレットチャック(1)と回転センター(2)は支持ブロック(52)を介してチェーンベルト(51)に固着されているので、コレットチャック(1)と回転センター(2)は対向してチェーンベルト(51)の動きに合せて搬送される。この時、図4に示すようにスプロケット(53)の上方から下方へ回転してコレットチャック(1)と回転センター(2)が繰出されると、回転センター(2)の外側端部に固着した挿入円板(61)が略コの字状の着脱ブロック(62)の内部に入る(図3参照)。入ると同時にシリンダー(63)が図1のa位置(図中の右側)の上方矢印の如く作動して収縮し、回転センター(2)が外側へ移動すると、ワーク(W)が素材供給装置()によって受取位置まで搬送されて来る。この時、ワーク(W)の芯金(W1)端部と回転センター(2)の逆センター(2a)には隙間が開いていると共にコレットチャック(1)と回転センター(2)の中心に合せてワーク(W)の芯金(W1)の中心が合致した状態となる。その後、シリンダー(63)が作動して伸長すると、回転センター(2)の逆センター(2a)は上側のワーク(W)の芯金(W1)端部を当接させながらワーク(W)は下側へ移動し、下側の芯金(W1)がコレットチャック(1)によって挟持されると共にスプリングの弾性力によって上側の芯金(W1)は回転センター(2)の逆センター(2a)で押圧された状態に支持される。このワーク(W)が受渡される間は搬送駆動部材(5)は停止している。そして搬送駆動部材(5)が作動されると、ワーク(W)が図中の矢印の搬送方向へ移動するので、挿入円板(61)は着脱ブロック(62)の内部から出て通過する。この時、回転センター(2)にはスプリングの弾性力によってワーク(W)を常時押圧する力が作用し続けられる。又、前記素材供給装置(4)の作動は、上辺が二等辺三角形状波の長尺な固定片側に、上辺が不等辺三角形状波に形成した長尺な片を作動させてワーク(W)を1山ずつ移して行くが、この構造のものは公知であるので、これ以上の説明は省略する。
このようにしてワーク(W)の受渡しが完了し搬送されると、予め回転している幅広円筒砥石(3)の下側にワーク(W)の外周の一部が接触する前に、コレットチャック(1)と回転センター(2)は加工位置案内部材(7)によって規制される。つまり、コレットチャック(1)と回転センター(2)の支持ブロック(52)の下部に設けた各突起片(71)が案内ブロック(72)に挿入されるのである。又、この時、コレットチャック(1)はワーク回転用部材(8)によって回転力が付与される。つまり、コレットチャック(1)の外側端部に固着したゴムローラー(81)がゴムベルト(82)と当接することにより、コレットチャック(1)は研削加工中に回転し続けるのである。前記コレットチャック(1)と回転センター(2)の各突起片(71)が案内ブロック(72)を通過する間に於いては、ワーク(W)の外周の一部が幅広円筒砥石(3)に接触し始め、ワーク(W)の外周は徐々に接触を増やし、ワーク(W)は図1のb位置(図中の中央)に来ると、幅広円筒砥石(3)の略中央で接触抵抗が増加するが、ワーク(W)が左側に搬送されるにしたがって接触抵抗が徐々に減少するのである。そして研削加工が終了すると、各突起片(71)が案内ブロック(72)を通過することにより、コレットチャック(1)と回転センター(2)の規制は解除されるのである。これよりも若干遅れて或いは略同時にゴムローラー(81)がゴムベルト(82)から外れるため、コレットチャック(1)の回転は停止すると共にワーク(W)の回転も停止するのである。
更にワーク(W)が左側に搬送されて図1のc位置(図中の左側)に来た後、回転センター(2)の外側端部に固着した挿入円板(61)が左側に配置した着脱ブロック(62)の内部に入る。入ると同時にシリンダー(63)が作動して収縮し、回転センター(2)が外側へ移動すると、ワーク(W)の下側の芯金(W1)はコレットチャック(1)から外され、上側の芯金(W1)は逆センター(2a)から離れるため、落下する。落下したワーク(W)は受取部材(9)によって受取られ転がって受取部材(9)の先端側まで自然に搬出されるのである(図4参照)。その後、シリンダー(63)が作動して元に戻されると共に挿入円板(61)が着脱ブロック(62)の内部から出され、コレットチャック(1)と回転センター(2)は搬送される。そして、左側のスプロケット(53)の下方から上方にコレットチャック(1)と回転センター(2)は回転され、そのスプロケット(53)の上側を通過し、前記同様に右端まで来ると、コレットチャック(1)と回転センター(2)は右側のスプロケット(53)の上方から下方へ回転し元の位置に戻されるのである。このようにコレットチャック(1)と回転センター(2)はスプロケット(53)の上方から下方へ順次繰出されると共にワーク(W)を受取り、そのワーク(W)の研削加工が順次終了するのである。又、この時、コレットチャック(1)と回転センター(2)は搬送駆動部材(5)で搬送されながら、加工位置案内部材(7)によってワーク(W)を正確に加工出来るように規制され、且つコレットチャック(1)はワーク回転用部材(8)によって回転力が付与されワーク(W)を回転させるのである。
次に本発明品と従来品でワーク(W)の研削加工を行いその作業時間を比較する。この時、幅広円筒砥石(3)の直径150mm、長さ235mmのC60VAを使用し、周速度を毎分1800mとして、幅広円筒砥石(3)の回転数を毎分3800回、ワーク(W)の回転数を毎分300〜600回で、同一研削加工条件で且つ研削タクト10s以下に仕上げる作業を行った。この結果、本発明品のものでは平均作業時間が約8秒であり、従来品のものでは平均作業時間が30秒〜45秒であった。このように本発明品の平均作業時間は、従来品のものよりも4分の1〜6分の1以下になることが確認出来た。
本発明の要部を示す説明図である。 本発明の側面を示す説明図である。 本実施形態の主要部品の配置状態を示す説明図である。 本実施形態の主要部品を示す説明図である。
W ワーク
W1 芯金
1 コレットチャック
2 回転センター
幅広円筒砥石
素材供給装置
5 搬送駆動部材
51 チェーンベルト
52 支持ブロック
53 スプロケット
54 連結軸
55 チェーン駆動ベルト
56 搬送駆動モーター
6 ワーク着脱手段
61 挿入円板
62 着脱ブロック
63 シリンダー
7 加工位置案内部材
71 突起片
72 案内ブロック
8 ワーク回転用部材
81 ゴムローラー
82 ゴムベルト
83 回転モーター
9 受取部材
10 カバー体

Claims (8)

  1. ワーク(W)の芯金(W1)の両端を支持するためのコレットチャック(1)と回転センター(2)を対向させて多数設け、ワーク(W)の外周が研削されるための幅広円筒砥石(3)を配置し、素材供給装置()によって受取位置まで搬送されたワーク(W)を順次受取ると共に該ワーク(W)の両端が前記コレットチャック(1)と前記回転センター(2)で順次支持され、ワーク(W)が搬送されてその外周を研削し、ワーク(W)を搬出させるものであり、少なくとも、前記幅広円筒砥石(3)の上方で且つワーク(W)の両端側に、チェーンベルト(51)が2本設けられた搬送駆動部材(5)を配置し、前記チェーンベルト(51)に前記コレットチャック(1)を定間隔に取付け、前記他のチェーンベルト(51)に前記回転センター(2)を前記コレットチャック(1)に対向させて定間隔に取付け、前記素材供給装置()側と搬出側には、前記回転センター(2)がスライドするためのワーク着脱手段(6)をそれぞれに配置し、ワーク(W)が正確に加工されるための加工位置案内部材(7)を前記チェーンベルト(51)に沿って配置させ、且つワーク(W)が回転するためのワーク回転用部材(8)を備えたことを特徴とする連続作業可能な円筒研削盤。
  2. 前記幅広円筒砥石(3)の軸が、ワーク(W)の軸芯に対して傾斜されて配置した請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
  3. 前記搬送駆動部材(5)が、2本のチェーンベルト(51)と、該チェーンベルト(51)に定間隔に取付けると共に前記コレットチャック(1)を回転自在に装着するか或いは前記回転センター(2)を回転自在で且つスライド可能に装着するための多数の支持ブロック(52)と、前記チェーンベルト用のスプロケット(53)と、その対向するスプロケット(53)を連結する一対の連結軸(54)と、搬出側の連結軸(54)を駆動させるためのチェーン駆動ベルト(55)と搬送駆動モーター(56)とから成された請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
  4. 前記ワーク着脱手段(6)が、前記各回転センター(2)の外側端部に固着させた挿入円板(61)と、該挿入円板(61)が内部を通過すると共に前記チェーンベルト(51)よりも外側に配置させた略コの字状の着脱ブロック(62)と、該着脱ブロック(62)に先端を固着させたシリンダー(63)とから成された請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
  5. 前記加工位置案内部材(7)が、前記各支持ブロック(52)の下部に設けた突起片(71)と、該突起片(71)を挿入させると共にワーク(W)が加工される間、前記コレットチャック(1)と前記回転センター(2)を案内するために前記チェーンベルト(51)に沿って配置させた2つの案内ブロック(72)とから成された請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
  6. 前記ワーク回転用部材(8)が、前記各コレットチャック(1)の外側端部に固着させたゴムローラー(81)と、該ゴムローラー(81)に当接させて前記コレットチャック(1)が研削加工中に回転し続ける長さを有したゴムベルト(82)と、そのゴムベルト(82)を駆動させるための回転モーター(83)とから成された請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
  7. 前記コレットチャック(1)と前記回転センター(2)の下方に、加工されたワーク(W)を受取るための受取部材(9)が配置された請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
  8. 前記コレットチャック(1)と前記回転センター(2)がワーク(W)を受取りその両端を支持させた状態からワーク(W)の研削を完了するまでの状態が隔離されるためのカバー体(10)を備えた請求項記載の連続作業可能な円筒研削盤。
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