JP5321465B2 - 燃料電池セパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池セパレータに関し、さらに詳述すると、薄肉化にした場合でも厚さムラが少なく、十分な強度を発揮し得る燃料電池セパレータに関する。
燃料電池は、水素等の燃料と大気中の酸素とを電池に供給し、これらを電気化学的に反応させて水を作り出すことで直接発電させるものである。この燃料電池は、高エネルギー変換可能で、環境適応性に優れていることから、小規模地域発電、家庭用発電、キャンプ場等での簡易電源、自動車、小型船舶等の移動用電源、人工衛星、宇宙開発用電源等の各種用途向けに開発が進められている。
このような燃料電池、特に固体高分子型燃料電池は、板状体の両側面に複数個の水素、酸素などのガス流路を形成する為の凸部を備えた2枚のセパレータと、これらセパレータ間に固体高分子電解質膜と、ガス拡散電極(カーボンペーパー)とを介在させてなる単電池(単位セル)を数十以上並設して(これをスタックという)なる電池本体(モジュール)から構成されている。
燃料電池セパレータは、各単位セルに導電性を持たせる役割、並びに単位セルに供給される燃料及び空気(酸素)の流路を確保するとともに、それらの分離境界壁としての役割を果たすものである。この為、セパレータには、高電気導電性、高ガス不浸透性、化学的安定性、機械的特性、親水性などの諸性能が要求される。
また、燃料電池セパレータの形状としては種々のものがあるが、ガス流路の設け方により大きく分けられる。例えば、板状のセパレータの片面にガス流路を形成するリブを設けた形状、両面にリブを設けた形状、断面が波型の板状で、両面の溝がガス流路となる形状などがある。
ところで近年、様々な製品において小型化や薄型化が要求されるようになってきている。固体高分子型燃料電池においても、車載用の内燃機関の代替電源としての用途を考慮した場合は、容積が小さく、コンパクトなものが望まれる。
高強度の薄型燃料電池セパレータを得る手法として、従来、(1)セパレータの成形用素材に炭素繊維や金属繊維の短繊維を混合させる方法(特許文献1:特開2000−182630号公報)、(2)セパレータの薄肉部分の強度を確保するためにセパレータの厚み方向に対してある一定角度に繊維基材を配向させる方法(特許文献2:特開2001−189160号公報)、(3)衝撃を吸収しやすく、樹脂と馴染みに優れる多孔質人造黒鉛と熱硬化性樹脂からなる組成物を成形する方法(特許文献3:特開2007−134225号公報)などが知られている。
しかし、上記(1)の方法で得られたセパレータは、黒鉛粉末とフェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、及び炭素繊維の混合物を成形したもので、強度は向上するものの、弾性率が非常に高くなる為、薄肉化すると割れ易いという問題があった。
また、(2)の方法で得られたセパレータも、(1)と同様に、黒鉛、熱硬化性樹脂、及び繊維基材を主成分とする炭素複合材組成物を成形したものであり、強度は向上するものの、柔軟性に乏しいという問題があった。
さらに、上記(3)の方法は、(1)、(2)の問題を解決するものの、バインダー樹脂の溶融粘度が高く、燃料電池用組成物が金型内で均一に流動しない為、薄肉化すると厚さムラが生じ易く、その結果、燃料電池を組み立てる際にセパレータの割れが生じるという問題があった。
特開2000−182630号公報 特開2001−189160号公報 特開2007−134225号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、薄肉の燃料電池セパレータの成形が可能で十分な強度と柔軟性を有しており、かつ、薄肉化した場合でも厚さムラが少ない優れた燃料電池セパレータを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成する為に鋭意検討を重ねた結果、所定の多孔質人造黒鉛材料、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック樹脂、及び内部離型剤を、それぞれ所定割合で含む組成物を、圧縮成形、射出成形、トランスファー成形などにより成形して得られた燃料電池セパレータが、曲げ強度や曲げ歪みなどの機械的性質、及び成形性が従来のものに比べ格段に優れているので、薄肉化した場合でも十分な強度と柔軟性を有し、かつ、厚さムラが発生しにくいことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
1. 真密度1.63〜2.20g/ml、かつ、平均粒径(d=50)20〜100μmである多孔質人造黒鉛材料100質量部、主剤及び硬化剤を含んでなるエポキシ樹脂19〜30質量部、並びに内部離型剤0.1〜1.0質量部を含む組成物を成形してなり、前記主剤が、エポキシ当量195〜216g/eq、かつ、150℃のICI粘度0.20〜1.00Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂であり、前記硬化剤が、水酸基当量103〜106g/eq、かつ、150℃のICI粘度0.03〜0.50Pa・sのフェノールノボラック樹脂であり、薄肉部の平均厚さが、0.12〜0.20mmであることを特徴とする燃料電池セパレータ、
2. 前記薄肉部の平均厚さの厚さムラが、±10%以内である1の燃料電池セパレータ、
3. 前記フェノールノボラック樹脂が、前記オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂に対して0.98〜1.02当量含まれる1または2の燃料電池セパレータ、
4. 前記エポキシ樹脂が、さらに硬化促進剤としてイミダゾール化合物を含む1〜3のいずれかの燃料電池セパレータ、
5. 前記イミダゾール化合物が、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂とフェノールノボラック樹脂との混合物100質量部に対して0.65〜1.02質量部含まれる4の燃料電池セパレータ、
6. 真密度1.63〜2.20g/ml、かつ、平均粒径(d=50)20〜100μmである多孔質人造黒鉛材料100質量部と、a)エポキシ当量195〜216g/eq、かつ、150℃におけるICI粘度0.20〜1.00Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、b)水酸基当量103〜106g/eq、かつ、150℃におけるICI粘度0.03〜0.50Pa・sのフェノールノボラック樹脂、及びc)イミダゾール化合物からなるバインダー成分樹脂19〜30質量部と、内部離型剤0.1〜1.0質量部と、を含む組成物を成形してなる、薄肉部の平均厚さが、0.12〜0.20mmである燃料電池セパレータ、
7. 前記薄肉部の平均厚さの厚さムラが、±10%以内である6の燃料電池セパレータ、
8. 前記人造黒鉛材料が、粒径1μm以下の粒子を1質量%以下、粒径300μm以上の粒子を1質量%以下含む1〜7のいずれかの燃料電池セパレータ、
9. 前記内部離型剤が、金属石鹸類、長鎖脂肪酸類、及び炭化水素系合成ワックスから選ばれる少なくとも1種である1〜8のいずれかの燃料電池セパレータ
を提供する。
本発明の燃料電池セパレータは、低溶融粘度のオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂と低溶融粘度のフェノールノボラック樹脂、及び馴染みに優れる多孔質人造黒鉛材料を含む組成物を成形し硬化して得られるものであるため、衝撃を吸収し易く、薄肉化した場合でも十分な強度を有し、金型からの脱型時の破損が発生しにくい。
また、本発明の燃料電池セパレータは、柔軟性にも優れているので、大量生産時の自動搬送中に破損が生じにくく、ハンドリング性も良好である。
さらに、本発明における上記組成物は、金型内での流動性に優れ、金型内の狭いキャビティにも充填されるため、より薄肉の燃料電池セパレータを得ることができる。この薄肉化したセパレータは、上記の組成物が金型内に十分に充填されて成形された結果、良好な厚さ精度を有しているため、その薄肉部に繋がるリブの頂端部における面精度も良好になる。特に、波型のセパレータにおいては、セパレータのガス拡散電極との接触面の面精度が良好になる。このようにセパレータの面精度が良好であることと、上記柔軟性とが相まって、本発明の燃料電池セパレータは、燃料電池を組み立てる際に割れが生じにくい優れたものになる。
以上のような薄肉化した本発明の燃料電池セパレータを用いることで、固体高分子型燃料電池の薄型化を容易に達成することができる。
(A)本発明の一実施形態に係る燃料電池セパレータの概略断面図である。(B)本発明の他の実施形態に係る燃料電池セパレータの概略断面図である。(C)本発明の他の実施形態に係る燃料電池セパレータの概略断面図である。
符号の説明
1,2,3 燃料電池セパレータ
13,23,33 薄肉部
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明に係る薄型燃料電池セパレータは、真密度1.63〜2.20g/ml、かつ、平均粒径(d=50)20〜100μmである多孔質人造黒鉛材料100質量部、主剤及び硬化剤を含んでなるエポキシ樹脂19〜30質量部、並びに内部離型剤0.1〜1.0質量部を含む組成物を成形してなるものであり、上記主剤として、エポキシ当量195〜216g/eq、かつ、150℃のICI粘度0.20〜1.00Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂を、上記硬化剤として、水酸基当量103〜106g/eq、かつ、150℃のICI粘度0.03〜0.50Pa・sのフェノールノボラック樹脂を用い、薄肉部の平均厚さが、0.12〜0.20mmのものである。
本発明において、使用する多孔質人造黒鉛材料としては、塊状黒鉛あるいは塊状黒鉛を球形化したものが好適である。多孔質人造黒鉛材料の真密度は1.63〜2.20g/mlが好ましい。黒鉛材料の真密度が1.63g/ml未満であると、気孔が過剰になり、気孔内部に熱硬化性樹脂が吸着され易くなるので成形性の低下を招く虞がある。また、黒鉛材料の真密度が2.20g/mlを超えると、気孔が少なくなるので、十分な強度が得られなくなる虞がある。
なお、真密度はピクノメーター法による測定値である。
多孔質人造黒鉛材料の平均粒径は、粒度分布d50にて20〜100μmが好ましく、より好ましくは30〜80μmである。平均粒径が20μm未満であると、熱硬化性樹脂が黒鉛材料の表面を覆い易くなり、粒子同士の接触面積が小さくなる為、セパレータ自体の導電性が悪化する虞がある。また、平均粒径が100μmを超えると、黒鉛粒子と熱硬化性樹脂との接触面積が小さくなり、十分な機械的強度が得られない虞がある。
燃料電池セパレータを薄型化した際にも十分な強度を発揮させるためには、粒径1μm以下の黒鉛粒子が1質量%以下、粒径300μm以上の黒鉛粒子が1質量%以下の多孔質人造黒鉛材料がより好ましく、粒径3μm以下が1質量%以下、250μm以上が1質量%以下の人造黒鉛材料が最適である。
なお、平均粒径は、粒度測定装置(Microtrak社製)による測定値である。
本発明において、バインダー成分樹脂であるエポキシ樹脂は、主剤であるオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、及び硬化剤であるフェノールノボラック樹脂を少なくとも含み、必要に応じて硬化促進剤であるイミダゾール化合物を含んで構成される。
この場合、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂に対してフェノールノボラック樹脂を0.98〜1.02当量配合することが好ましい。フェノール樹脂が0.98当量未満になると、未反応のエポキシ樹脂が残存して発電中に未反応成分が溶出する虞があり、1.02当量を超えると、未反応のフェノール樹脂が残存して発電中に未反応成分が溶出する虞がある。
さらに、イミダゾール化合物を用いる場合、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂とフェノールノボラック樹脂との混合物100質量部に対し、イミダゾール化合物を0.65〜1.02質量部配合することが好ましい。イミダゾール化合物の配合量が0.65質量部未満であると、バインダー成分の硬化反応が遅くなったり、硬化反応が不十分になったりする虞があり、1.02質量部を超えると、バインダー成分の硬化反応が過敏になるためポットライフが短くなる虞がある。
オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂のエポキシ当量は、195〜216g/eqが好ましく、より好ましくは200〜208g/eqである。エポキシ当量が195g/eq未満であるとエポキシ樹脂の分子量が低い為、燃料電池セパレータの耐熱性が乏しくなる虞があり、エポキシ当量が216g/eqを超えると硬化物の架橋密度が低くなり、耐熱性が乏しくなる虞がある。オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂の150℃におけるICI粘度は、0.20〜1.00Pa・sが好ましく、より好ましくは0.50〜0.80Pa・sが好ましい。ICI粘度が0.20Pa・s未満であるとエポキシ樹脂の分子量が低い為、耐熱性が乏しくなる虞がある。ICI粘度が1.00Pa・sを超えるとバインダー樹脂の流動性が乏しくなり、薄肉のセパレータが成形出来なくなったり、厚さムラが100μm以上になったりする虞がある。
上記エポキシ樹脂の硬化剤であるフェノールノボラック樹脂の水酸基当量は、103〜106g/eqが好ましい。水酸基当量が103g/eq未満であるとフェノールノボラック樹脂の分子量が低いため、セパレータの耐熱性が乏しくなる虞があり、水酸基当量が106g/eqを超えると硬化時の架橋密度が低くなるので耐熱性が乏しくなる虞がある。フェノールノボラック樹脂の150℃におけるICI粘度は、0.03〜0.50Pa・sが好ましく、さらには0.05〜0.30Pa・sが好ましい。150℃におけるICI粘度が0.03Pa・s未満であるとフェノールノボラック樹脂の分子量が低いので耐熱性が乏しくなる虞があり、ICI粘度が0.50Pa・sを超えるとバインダー樹脂の流動性が乏しくなり、薄肉のセパレータが成形出来なくなったり、厚さムラが100μm以上になったりする虞がある。
硬化促進剤としてのイミダゾール化合物は、特に限定はないが、得られるセパレータの耐熱性向上などを考慮すると、2−アルキルイミダゾールが好ましく、2−炭素数6〜17アルキルイミダゾールがより好ましく、炭素数10〜17アルキルイミダゾールがより一層好ましい。具体例としては、2−ヘキシルイミダゾール、2−ヘプチルイミダゾール、2−オクチルイミダゾール、2−ノニルイミダゾール、2−デシルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール等が挙げられるが、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾールが好適である。なお、イミダゾール化合物は、1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
内部離型剤としては、特に限定されるものではなく、従来、燃料電池セパレータの成形に用いられている各種内部離型剤を用いることができる。例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類、ポリエチレンワックス等の炭化水素系合成ワックス、カルナバワックス等のその他の長鎖脂肪酸類などが挙げられ、これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明において、多孔質人造黒鉛材料、バインダー成分樹脂及び内部離型剤の配合割合は、多孔質人造黒鉛材料100質量部に対し、バインダー成分樹脂19〜30質量部、内部離型剤0.1〜1.0質量部であるが、多孔質人造黒鉛材料100質量部に対し、バインダー成分樹脂は、好ましくは21〜28質量部、より好ましくは23〜26質量部、内部離型剤は、好ましくは0.2〜0.7質量部、より好ましくは0.3〜0.5質量部である。
バインダー成分樹脂の含有量が19質量部未満では、黒鉛粉末間に隙間が生じ易くなるため、ガス不浸透性及び強度の低下を招く虞がある。また、バインダー成分樹脂の含有量が30質量部を超えると、バインダー成分樹脂が黒鉛粉末の表面を覆ってしまう為、導電性が低下する虞がある。
また、内部離型剤の含有量が0.1質量部未満では内部離型剤が不足する為に金型表面に燃料電池セパレータが貼りついてしまい、金型からセパレータを脱型出来なくなる虞がある。また、内部離型剤の含有量が1.0質量部を超えると、バインダー成分樹脂の硬化反応が遅くなったり、硬化反応が不十分になったりする虞がある。
なお、本発明において、成形体の性能を損なわない程度であれば、燃料電池セパレータ用組成物中に、その他の添加剤(炭素繊維や金属繊維などの短繊維)を配合してもよい。
本発明の燃料電池セパレータは、上述の各成分を配合して燃料電池セパレータ用組成物を調製し、この組成物から成形体を作製するものである。
この場合、組成物の調製方法は特に限定されるものではなく、従来公知の種々の方法を用いることができる。例えば、多孔質人造黒鉛材料、バインダー成分樹脂、及び内部離型剤のそれぞれを任意の順序で所定割合混合して調製すればよい。組成物調製に用いられる混合機としては、例えば、プラネタリーミキサ、リボンブレンダ、レディゲミキサ、ヘンシェルミキサ、ロッキングミキサ、ナウタミキサ等が挙げられる。
燃料電池セパレータの成形方法としても、特に限定されるものではなく、射出成形、トランスファー成形、圧縮成形等を採用することができる。成形時の金型温度、成形圧力、成形時間についても、従来公知の条件を用いればよく、例えば、金型温度150〜180℃、成形圧力20〜50MPa、成形時間1〜5分間程度の条件を採用することができる。
本発明の燃料電池セパレータは、上記組成物を用いることにより、薄肉部の厚さを0.12〜0.20mmまで薄肉化することができるうえに、曲げ強度67〜90MPa、曲げ弾性率10〜12GPa、曲げ歪み0.7〜1.0%という、高強度、高靭性のものとし、かつ厚さムラを少なくすることができる。特に厚さムラは、上記平均厚さの範囲において、厚さの±10%以内、例えば、±4〜10%に抑えることができる。
ここで、本発明の燃料電池セパレータにおける薄肉部とは、燃料電池セパレータに形成されたガス流通溝の底面と、その反対側の面とで構成される部位をいう。
例えば、図1(A)に示されるように、一方の表面11にガス流通溝11Aが形成されたセパレータ1においては、流通溝底部11Bと、流通溝が形成されていないセパレータ表面12とで構成される部分が薄肉部13であり、図1(B)に示されるように、両表面21,22にガス流通溝21A,22Aがそれぞれ形成されたセパレータ2においては、相対向する各流通溝底部21B,22Bで構成される部分が薄肉部23であり、図1(C)に示されるように、断面が波型で両面31,32にガス流通溝31A,32Aがそれぞれ形成されたセパレータ3においては、各流通溝底部31B,32Bと、これらの反対側の面32,31で構成される部分が薄肉部33である。
なお、上記各実施形態のように、薄肉部が複数存在する場合、平均厚さとは、全ての薄肉部の平均厚さを意味する。
以上のような特性を有する燃料電池セパレータは、特に、固体高分子型燃料電池のセパレータとして好適に用いることができる。一般的に固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜を挟む一対の電極と、これらの電極を挟んでガス供給排出用流路を形成する一対のセパレータとから構成される単位セルが多数並設されてなるものであるが、これら複数のセパレータの一部または全部として本発明の燃料電池セパレータを用いることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。なお、平均粒径及び真密度は、下記手法により測定した。ICI粘度及び当量は、樹脂メーカ測定による検査成績書中の値である。
[1]平均粒径
粒度測定装置(Microtrak社製)により測定した。
[2]真密度
ピクノメーター法により測定した。
[実施例1]
真密度2.20g/mlで、平均粒径50μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料100質量部、エポキシ当量200g/eqで150℃におけるICI粘度0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂17質量部、水酸基当量105g/eqで150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂9質量部、硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.26質量部、及び内部離型剤であるカルナバワックス1質量部をヘンシェルミキサ内に投入し、1500rpmで3分間混合して燃料電池セパレータ用組成物を調製した。得られた燃料電池セパレータ用組成物28グラムを、300mm×200mmの金型に投入し、金型温度180℃、成形圧力40MPa、成形時間2分間にて圧縮成形し、図1に示されるような、薄肉部13の平均厚さが0.16mmの燃料電池セパレータを得た。
[実施例2]
真密度2.00g/mlで、平均粒径100μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.20mmであった。
[実施例3]
真密度1.92g/mlで、平均粒径80μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.18mmであった。
[実施例4]
真密度1.75g/mlで、平均粒径30μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.13mmであった。
[実施例5]
真密度1.63g/mlで、平均粒径20μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.12mmであった。
[比較例1]
真密度1.63g/mlで、平均粒径15μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.12mmであった。
[比較例2]
真密度1.60g/mlで、平均粒径22μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均の厚さは0.23mmであった。
[比較例3]
真密度2.20g/mlで、平均粒径124μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、脱型時に割れが生じ、燃料電池セパレータを得ることができなかった。
[比較例4]
真密度2.21g/mlで、平均粒径100μm(d=50)の多孔質人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、脱型時に割れが生じ、燃料電池セパレータを得ることができなかった。
[比較例5]
真密度2.25g/mlで、平均粒径60μm(d=50)の針状人造黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、脱型時に割れが生じ、燃料電池セパレータを得ることができなかった。
[比較例6]
真密度2.28g/mlで、平均粒径30μm(d=50)の天然黒鉛材料を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、脱型時に割れが生じ、燃料電池セパレータを得ることができなかった。
表1は、実施例1〜5、比較例1〜6について、黒鉛の種類によるセパレータの曲げ強度、曲げ弾性率、曲げ歪み、固有抵抗、厚さムラの違いを示したものである。
Figure 0005321465
表1に示されるように、実施例1〜5では薄肉部の平均厚さが0.12〜0.20mmで、かつ、厚さムラが25μm以内の燃料電池セパレータを成形することが出来た。比較例1でも実施例1〜5と同様の薄肉で、かつ、厚さムラが32μmの燃料電池セパレータを成形することが出来たが、導電性が不十分であった。比較例2では材料の流動性が不十分の為、厚さムラが70μmとなり厚さ精度が不十分であった。比較例3〜6において、金型からの脱型時に燃料電池セパレータが割れたのは、燃料電池セパレータの強度、及び曲げ歪みが不十分な為であると考えられる。
[実施例6]
エポキシ当量195g/eqで、150℃におけるICI粘度0.20Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂17質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の厚さは0.15mmであった。
[実施例7]
エポキシ当量202g/eqで、150℃におけるICI粘度0.60Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂17質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.16mmであった。
[実施例8]
エポキシ当量216g/eqで、150℃におけるICI粘度1.00Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂18.5質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.19mmであった。
[比較例7]
エポキシ当量194g/eqで、150℃におけるICI粘度0.16Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂16.5質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.13mmであった。
[比較例8]
エポキシ当量202g/eqで、150℃におけるICI粘度1.15Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂17質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、燃料電池セパレータの成形は不完全であった。
[比較例9]
エポキシ当量223g/eqで、150℃におけるICI粘度2.28Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂19質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、燃料電池セパレータの成形は不完全であった。
表2は、実施例6〜8、比較例7〜9について、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂の粘度によるセパレータの曲げ強度、曲げ弾性率、曲げ歪み、ガラス転移点(Tg)、厚さムラの違いを示したものである。
Figure 0005321465
表2に示されるように、実施例6〜8では薄肉部の平均厚さが0.15〜0.19mmで、かつ、厚さムラが30μm以内の燃料電池セパレータを成形することが出来た。比較例7でも実施例6〜8と同様の薄肉で、かつ、厚さムラが16μmの燃料電池セパレータを成形することが出来たが、ガラス転移点が低く、耐熱性が不十分であった。比較例8、9において、平均厚さ0.2mm以下の燃料電池セパレータを成形することが出来なかったのは、エポキシ樹脂の粘度が高い為、燃料電池セパレータ用組成物の金型内での流動性が悪く、組成物が金型内の隅々まで充填されなかったためであると考えられる。
[実施例9]
水酸基当量106g/eqで、150℃におけるICI粘度0.03Pa・sのフェノールノボラック樹脂9・1質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.12mmであった。
[実施例10]
水酸基当量103g/eqで、150℃におけるICI粘度0.32Pa・sのフェノールノボラック樹脂8.9質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.18mmであった。
[実施例11]
水酸基当量104g/eqで、150℃におけるICI粘度0.46Pa・sのフェノールノボラック樹脂9質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.19mmであった。
[比較例10]
水酸基当量102g/eqで、150℃におけるICI粘度0.02Pa・sのフェノールノボラック樹脂8.8質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の厚さは0.12mmであった。
[比較例11]
水酸基当量107g/eqで、150℃におけるICI粘度0.62Pa・sのフェノールノボラック樹脂9.1質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、圧縮成形したが、燃料電池セパレータの成形は不完全であった。
表3は、実施例9〜11、比較例10、11について、フェノールノボラック樹脂の粘度によるセパレータの曲げ強度、曲げ弾性率、曲げ歪み、ガラス転移点(Tg)、厚さムラの違いを示したものである。
Figure 0005321465
表3に示されるように、実施例9〜11では薄肉部の平均厚さが0.12〜0.19mmで、かつ、厚さムラが21μm以内の燃料電池セパレータを成形することが出来た。比較例10でも実施例9〜11と同様の薄肉で、かつ、厚さムラが17μmの燃料電池セパレータを成形することが出来たが、ガラス転移点が低く、耐熱性が不十分であった。比較例11において、薄肉部の平均厚さが0.20mm以下の燃料電池セパレータを成形することが出来なかったのは、フェノールノボラック樹脂の粘度が高い為、燃料電池セパレータ用組成物の金型内での流動性が悪く、組成物が金型内の隅々まで充填されなかったためであると考えられる。
[実施例12]
エポキシ当量200g/eqで、150℃におけるICI粘度0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂12.8質量部、水酸基当量105g/eqで、150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂6.8質量部、及び硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.20質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.20mmであった。
[実施例13]
エポキシ当量200g/eqで、150℃におけるICI粘度0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂14.8質量部、水酸基当量105g/eqで、150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂7.8質量部、及び硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.23質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.18mmであった。
[実施例14]
エポキシ当量200g/eqで、150℃におけるICI粘度が0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂17.5質量部、水酸基当量105g/eqで、150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂9.2質量部、及び硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.27質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.15mmであった。
[実施例15]
エポキシ当量200g/eqで、150℃におけるICI粘度0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂19.2質量部、水酸基当量105g/eqで、150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂10.1質量部、及び硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.30質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.12mmであった。
[比較例12]
エポキシ当量200g/eqで、150℃におけるICI粘度0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂11.8質量部、水酸基当量105g/eqで、150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂6.3質量部、及び硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.18質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製し、これを圧縮成形したが、燃料電池セパレータの成形は不完全であった。
[比較例13]
エポキシ当量200g/eqで、150℃におけるICI粘度0.26Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂20.4質量部、水酸基当量105g/eqで、150℃におけるICI粘度0.10Pa・sのフェノールノボラック樹脂10.7質量部、及び硬化促進剤である2−ヘプタデシルイミダゾール0.31質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.11mmであった。
表4は、実施例12〜15、比較例12、13について、バインダー成分樹脂の配合量による、セパレータの固有抵抗、厚さムラの違いを示したものである。なお全て多孔質人造黒鉛添加量は100質量部としている。
Figure 0005321465
表4に示されるように、実施例12〜15では薄肉部の平均厚さが0.12〜0.20mmで、かつ、厚さムラが32μm以内の燃料電池セパレータを成形することが出来た。比較例12では燃料電池セパレータ用組成物の流動性不足の為、組成物が金型内の隅々まで充填されず、薄肉部の平均厚さが0.12〜0.20mmの燃料電池セパレータを成形することが出来なかった。比較例13では薄肉部が0.11mmの燃料電池セパレータを成形することが出来たが、バインダー成分樹脂が多すぎる為、導電性が不十分であった。また、バリが多量に発生した為、厚さムラが78μmとなり、厚さ精度が不十分であった。
[実施例16]
カルナバワックス0.1質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.16mmであった。
[実施例17]
ステアリン酸亜鉛0.5質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.16mmであった。
[実施例18]
ポリエチレンワックス1.0質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.16mmであった。
[比較例14]
モンタン酸ワックス1.2質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物及び燃料電池セパレータを得た。得られたセパレータの薄肉部13の平均厚さは0.16mmであった。
[比較例15]
モンタン酸ワックス0.09質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製して圧縮成形したが、脱型時に割れが生じ、燃料電池セパレータを得ることができなかった。
[比較例16]
内部離型剤を添加せず、スプレー式の外部離型剤を用いた以外は、実施例1と同様にして、燃料電池セパレータ用組成物を調製して圧縮成形したが、脱型時に割れが生じ、燃料電池セパレータを得ることができなかった。
表5は、実施例16〜18、比較例14〜16について、内部離型剤によるセパレータの曲げ強度、曲げ弾性率、曲げ歪み、固有抵抗、厚さムラの違いを示したものである。
Figure 0005321465
表5に示されるように、実施例16〜18では薄肉部の平均厚さが0.16mmで、かつ、厚さムラが21μm以内の燃料電池セパレータを成形することが出来た。比較例14では薄肉部の平均厚さが0.16mmの燃料電池セパレータを成形することが出来たが、厚さムラが48μmもあり、しかも内部離型剤が多すぎる為、所定の成形時間内で燃料電池セパレータが硬化せず、強度が不十分であった。比較例15,16では離型性が不十分な為、金型内に燃料電池セパレータが強固に張り付き、脱型時に燃料電池セパレータが割れてしまった。
なお、上記各表における各特性は、以下の方法により測定した。
[1]曲げ強度、曲げ弾性率、曲げ歪み
ASTM D790 (Standard Test Methods for Flexural Properties of Unreinforced and Reinforced Plastics and Electrical Insulating Materials)に基づいて測定した。
[2]固有抵抗
JIS H0602(シリコン単結晶及びシリコンウエーハの4探針による抵抗率測定方法)に基づいて測定した。
[3]ガラス転移点(Tg)
熱機械的分析装置(Thermomechanical analyzer)を用いて測定した。
[4]厚さムラ
マイクロメータにより、セパレータの全ての薄肉部の厚さを10点ずつ測定して、平均厚さを算出し、さらに下記式により厚さムラ、及び厚さムラの割合を評価した。
厚さムラ=最大厚さ−最小厚さ
厚さムラ±(%)=(厚さムラ/平均厚さ)/2×100

Claims (9)

  1. 真密度1.63〜2.20g/ml、かつ、平均粒径(d=50)20〜100μmである多孔質人造黒鉛材料100質量部、主剤及び硬化剤を含んでなるエポキシ樹脂19〜30質量部、並びに内部離型剤0.1〜1.0質量部を含む組成物を成形してなり、
    前記主剤が、エポキシ当量195〜216g/eq、かつ、150℃のICI粘度0.20〜1.00Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂であり、
    前記硬化剤が、水酸基当量103〜106g/eq、かつ、150℃のICI粘度0.03〜0.50Pa・sのフェノールノボラック樹脂であり、
    薄肉部の平均厚さが、0.12〜0.20mmであることを特徴とする燃料電池セパレータ。
  2. 前記薄肉部の平均厚さの厚さムラが、±10%以内である請求項1記載の燃料電池セパレータ。
  3. 前記フェノールノボラック樹脂が、前記オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂に対して0.98〜1.02当量含まれる請求項1または2記載の燃料電池セパレータ。
  4. 前記エポキシ樹脂が、さらに硬化促進剤としてイミダゾール化合物を含む請求項1〜3のいずれか1項記載の燃料電池セパレータ。
  5. 前記イミダゾール化合物が、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂とフェノールノボラック樹脂との混合物100質量部に対して0.65〜1.02質量部含まれる請求項4記載の燃料電池セパレータ。
  6. 真密度1.63〜2.20g/ml、かつ、平均粒径(d=50)20〜100μmである多孔質人造黒鉛材料100質量部と、
    a)エポキシ当量195〜216g/eq、かつ、150℃におけるICI粘度0.20〜1.00Pa・sのオルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、b)水酸基当量103〜106g/eq、かつ、150℃におけるICI粘度0.03〜0.50Pa・sのフェノールノボラック樹脂、及びc)イミダゾール化合物からなるバインダー成分樹脂19〜30質量部と、
    内部離型剤0.1〜1.0質量部と、を含む組成物を成形してなる、薄肉部の平均厚さが、0.12〜0.20mmである燃料電池セパレータ。
  7. 前記薄肉部の平均厚さの厚さムラが、±10%以内である請求項6記載の燃料電池セパレータ。
  8. 前記人造黒鉛材料が、粒径1μm以下の粒子を1質量%以下、粒径300μm以上の粒子を1質量%以下含む請求項1〜7のいずれか1項記載の燃料電池セパレータ。
  9. 前記内部離型剤が、金属石鹸類、長鎖脂肪酸類、及び炭化水素系合成ワックスから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜8のいずれか1項記載の燃料電池セパレータ。
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