JP5320236B2 - 髪ケア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、髪ケア装置に関する。
従来より、風洞部が形成された本体部の連結部にグリップ部を回動可能に連結した折り畳み式の髪ケア装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、本体部に形成したボス部に設けられ、外周に第1凸部を突設した回転リングと、グリップ部に一体に設けられ、当該グリップ部を本体部に対して相対回動させた際に、回転リングを弾性変形させながら第1凸部を乗り越えて第1凸部に係合する第2凸部を突設した環状リブと、で節度機構が形成されており、この節度機構によって、使用位置と折り畳み位置のそれぞれでグリップ部の本体部に対する回動を規制している。
特開平2−77207号公報
近年、髪ケア装置にイオン発生装置を搭載するなどして様々な機能を持たせることがあり、このような高機能化に伴って、髪ケア装置の本体部は、部品構成が増加して重くなる傾向にある。また、安全性を高めるために、ABS樹脂等の樹脂材料に例えば水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金属水和物を混入することで難燃化させた樹脂を用いることもある。このように難燃化させた樹脂は、通常の樹脂よりも強度物性が低下することが知られている。
そのため、従来の髪ケア装置のように、回転リングの第1凸部を受ける第2凸部が設けられた環状リブをグリップ部に一体に形成する構造では、難燃化させた樹脂を用いて安全性を高めた場合に環状リブの強度も低下してしまうため、第2凸部が第1凸部を乗り越える際に環状リブに生じる応力などによって、グリップ部に形状変化や割れが生じるおそれがある。特に、様々な機能を有する髪ケア装置の場合にかかる問題は顕著となる。
そこで、本発明は、節度機構の耐久性をより向上させることのできる髪ケア装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、本体ハウジングと、当該本体ハウジングの連結部に回動可能に取り付けられるグリップハウジングと、使用位置と折り畳み位置のそれぞれで前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する節度機構と、を備える髪ケア装置であって、前記節度機構は、前記グリップハウジングに設けられ、当該グリップハウジングとは別体に形成されたリング状の第1の係合体と、前記本体ハウジングの連結部に設けられ、前記第1の係合体に対して相対移動可能であり使用位置と折り畳み位置のそれぞれで第1の係合体に係合して前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する第2の係合体と、を備え、前記第2の係合体が、前記本体ハウジングの連結部よりも強度の高い材料で形成され、かつ、前記第1の係合体の外周を連続して囲繞するリング状に形成されるとともに、前記本体ハウジングの連結部とは別体に形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の髪ケア装置において、前記第1の係合体と前記第2の係合体とは、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸を中心として相対回動することを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、請求項2に記載の髪ケア装置において、前記第1の係合体は前記回動中心軸を中心としたリング状に形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の髪ケア装置において、前記第2の係合体が前記第1の係合体の外周に対向して配置されるとともに、前記第1の係合体の外周および前記第2の係合体の前記第1の係合体の外周との対向部には、圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部および第2凸部がそれぞれ設けられており、前記第1凸部と第2凸部とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりすることを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、記第2の係合体は、前記本体ハウジングの連結部に設けられた円形凹部の内側に配置され、前記円形凹部の内側底部に対向する前記第2の係合体の端部には、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸と直交する方向に延在し、前記円形凹部の内側底部に設けられた複数の凹所と嵌合する複数の係合凸部を備えた環状の壁部が設けられ、前記第2の係合体の外周に沿った外周部は、前記円形凹部と非接触に構成されていることを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項に記載の髪ケア装置において、前記本体ハウジングが、前記第1の係合部から前記第2の係合部に加わる荷重を、当該第2の係合部の外周部で受けないようにしたことを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記グリップハウジングには、前記第2の係合体を保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記本体ハウジングの連結部および前記グリップハウジングの前記節度機構から離間した位置に、互いに当接して前記本体ハウジングと前記グリップハウジングとの相対回動を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2の係合体を当該第2の係合体が設けられる本体ハウジングよりも強度の高い材料で形成したため、第1の係合体と第2の係合体との係合の際に生じる応力などによって、第2の係合体の形状が変化したり、割れたりしてしまうのを抑制することができる。
また、第2の係合体を、第1の係合体の外周を連続して囲繞するリング状に形成したため、第2の係合体の形状が変化してしまうのをより一層抑制することができる。
また、第2の係合体を、本体ハウジングとは別体に形成したため、第2の係合体および本体ハウジングを容易に製造することができるようになる。
請求項2の発明によれば、第1の係合体と第2の係合体とを、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動中心軸を中心として相対回動させるようにしたため、グリップハウジングを本体ハウジングに対して回動させる際に、第1の係合体および第2の係合体をそれぞれグリップハウジングおよび本体ハウジングと一体に回動させることがきるようになる。その結果、節度機構の構造の簡素化を図ることが可能となる。
請求項3の発明によれば、第1の係合体を回動中心軸を中心としたリング状に形成したため、第1の係合体の形状が変化してしまうのを抑制することができる。
請求項4の発明によれば、第1凸部と第2凸部とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりするようにしたため、使用状態、回動状態、折り畳み状態の切替時にクリック感を与えることができる。
また、第1の係合体の外周および第2の係合体の第1の係合体の外周との対向部に圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部および第2凸部を設けることで、第1の係合体および第2の係合体を相対回動させる際に、第1の係合体と第2の係合体との間に生じる摩擦を極力低減させることができ、使用状態や折り畳み状態における保持性能の低下を極力抑制しつつ、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動操作性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、リング状に形成された第2の係合体に、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動中心軸と直交する方向に延在する壁部を設けたため、第2の係合体が径方向に変形してしまうのを抑制することができる。
請求項の発明によれば、本体ハウジングが、第1の係合部から第2の係合部に加わる荷重を、当該第2の係合部の外周部で受けないようにしたため、第1の係合部から第2の係合部に加わる荷重が本体ハウジングに伝達されるのを抑制することができる。その結果、本体ハウジングが破損してしまうのを抑制することができる。
請求項の発明によれば、グリップハウジングに、第2の係合体を保持する保持部を設けたため、第1の係合部から第2の係合部に加わる荷重を保持部で受け止めることができ、第2の係合体の形状が変化してしまうのをより一層抑制することができる。
請求項の発明によれば、本体ハウジングの連結部およびグリップハウジングの節度機構から離間した位置に、互いに当接して本体ハウジングとグリップハウジングとの相対回動を規制するストッパー部を設けたため、使用状態や折り畳み状態における保持性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの縦断面図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかるグリップ右側ハウジングに回転リングを取り付けた状態を示す斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる回転リングを示す平面図である。 図5は、本発明の一実施形態にかかる本体右側ハウジングとクリックリングとを示す分解斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態にかかる本体右側ハウジングにクリックリングを取り付けた状態を示す図である。 図7は、本発明の一実施形態にかかるクリックリングの内周を回転リングの外周に対向させた状態を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態にかかる本体左側ハウジングとグリップ左側ハウジングの内面側とを示す分解斜視図である。 図9は、本発明の一実施形態にかかる本体左側ハウジングとグリップ左側ハウジングの外面側とを示す分解斜視図である。 図10は、本発明の一実施形態にかかる節度機構を示す断面図である。 図11は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの使用状態における節度機構の内部を示す説明図である。 図12は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの折り畳み状態における節度機構の内部を示す説明図である。 図13は、本発明の一実施形態の変形例にかかるヘアドライヤーの使用状態における節度機構の内部を示す説明図である。 図14は、本発明の一実施形態の変形例にかかるヘアドライヤーの折り畳み状態における節度機構の内部を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、髪ケア装置としてヘアブラシを例示する。また、図中、Xは左方、Yは前方、Zは上方を示す。
本実施形態にかかるヘアドライヤー1は、図1および図2に示すように、使用者が手で握る部分としてのグリップ部5と、グリップ部5と交差する方向に結合された本体部3とを備えており、使用時にはグリップ部5と本体部3とで略T字状あるいは略L字状(本実施形態では略T字状)の外観を呈するように構成されている。グリップ部5の突出端部からは、電源コード7が引き出されている。また、グリップ部5は、本体部3に回動可能に連結されている。なお、グリップ部5は、本体部3に沿う位置まで折り畳むことができるようになっている。
本体部3は、その外壁をなす本体ハウジング3Hを有している。そして、この本体ハウジング3Hの内部には、その長手方向(図2の左右方向)の一方側(右側)の入口開口3aから出口開口3bに至る風洞2が形成されており、この風洞2内に収容されたファンFを回転させることによって空気流Wが形成される。すなわち、空気流Wは、外部から入口開口3aを介して風洞2内に流入し、当該風洞2内を通って出口開口3bから外部に排出される。
また、本体ハウジング3Hの内部には、略円筒状の内筒3fが設けられており、空気流Wは主にこの内筒3fの内側を流れるようになっている。なお、空気流Wは一部が分岐して後述する空洞3g内を流れるようになっており、この分岐流をイオン送風用に利用している。
内筒3fの内側では、最も上流側にファンFが配置され、その下流側にファンFを駆動するモータMが配置され、モータMのさらに下流側に加熱機構としてのヒータHが配置されている。そして、ヒータHを作動させたときには、出口開口3bから温風が吹き出されることになる。なお、本実施形態では、ヒータHは、帯状かつ波板状の電気抵抗体を内筒3fの内周に沿って巻回して配置したものとして構成されているが、かかる構成には限定されない。
そして、本体ハウジング3Hと内筒3fとの間に形成される空洞3gに、金属微粒子(例えばプラチナイオン)や、ミスト(例えばマイナスイオン)等のイオンを生成するイオン発生装置I、および、イオン発生装置Iに電圧を印加する電圧印加回路等が収容されている。本実施形態では、金属微粒子を生成するイオン発生装置Iおよびミストを生成するイオン発生装置Iが設けられている。
本体ハウジング3Hには、図1に示すように、空洞の出口開口3b側となる位置に、金属微粒子排出口3cとミスト排出口3dと、発光部3eが形成されたカバー3hが形成されている。
また、グリップハウジング5Hの前側中央部には、メインスイッチとなる第1のスイッチ6が上下複数段に移動可能となるように設けられており、この第1のスイッチ6を上下に移動させることで、オン・オフおよび風量調節の切り換えが行われる。また、本体ハウジング3Hのグリップ取付部(接続部)30の前側には第2のスイッチ61が設けられており、この第2のスイッチ61によって温風と冷風の切り換えが行われ、さらに、グリップ取付部30の側面付け根部には第3のスイッチ62が設けられており、この第3のスイッチ62によってイオン発生装置のオン・オフ切り換えが行われる。
また、グリップ取付部30の下端部とグリップハウジング5の上端部との間に設けられた節度機構4によって、本体ハウジング3とグリップハウジング5とがクリック機能をもって回動可能に連結されている。
本実施形態では、本体ハウジング3Hは、左右に2分割された本体左側ハウジング3Hlと本体右側ハウジング3Hrとを結合することで形成されるとともに、グリップハウジング5Hは、左右に2分割されたグリップ左側ハウジング5Hlとグリップ右側ハウジング5Hrとを結合することで形成されている。
そして、節度機構4は、図3に示すように、本体右側ハウジング3Hrのグリップ取付部30の外側下部と、図6に示すように、グリップ右側ハウジング5Hrの内側上部との間に設けられている。
この、節度機構4は、グリップハウジング5Hに設けられる弾性変形可能な回転リング(第1の係合体)20と、当該回転リング20に対してグリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸C(図3、4参照)を中心として相対回動(相対移動)可能に、本体ハウジング3Hに設けられ、使用位置と折り畳み位置のそれぞれで回転リング20に係合してグリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動を規制するクリックリング(第2の係合体)10と、を備えている。
回転リング20は、図3に示すように、回転中心軸C方向に所定長さを有するリング状(環状)に形成されている。
さらに、本実施形態では、回転リング20は、図4に示すように、当該回転リング20に荷重(直線L1方向に回転リング20を縮ませる力)Rが作用する部分20Kの径方向厚さt1が、他の部分20Nの径方向厚さt2よりも厚く(t1>t2)形成されている。具体的には、厚さt1、t2に差をもたせるために、回転リング20の外周に沿った輪郭形状を円形状とするとともに、内周に沿った輪郭形状を楕円形状としている。すなわち、本実施形態では、回転リング20の径方向厚さは、他の部分20Nから荷重Rが作用する部分20Kに向かうにつれて徐々に厚くなっている。なお、回転リング20の内周に沿った輪郭形状を円形状とし、外周に沿った輪郭形状を楕円形状としてもよい。
また、回転リング20の肉厚t1を厚くした部分20Kの外側に第1凸部22を設けるとともに、回転リング20の肉厚t2が薄くなる部分20Nの内側に、グリップハウジング5Hに設けたボス部53の係合溝53aに係止される係止部としての係止突起21を設けている。本実施形態では、第1凸部22および係止突起21は、回転リング20の周方向にそれぞれ2箇所設けられている。
具体的には、第1凸部22が、回転リング20の中心を通る1つの直線L1上(回転リング20の中心に対して点対称の位置)に2箇所設けられるとともに、係止突起21が、直線L1に対してほぼ直角に配置され回転リング20の中心を通る1つの直線L2上(回転リング20の中心に対して点対称の位置)に2箇所設けられている。
そして、回転リング20は、その中心(直線L1と直線L2の交点)が、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸Cとほぼ一致するように、グリップハウジング5Hに取り付けられる。
また、回転リング20は、グリップ右側ハウジング5Hrの内側に円形突出部51を設けることで形成される円形凹部52内に配置されている。円形突出部51の中心は回動中心軸Cと一致しており、その中心部に段付穴53bが形成されている。段付穴53bは、図3に示すように、段部52aが形成されており、この段部52aに後述する筒状軸56の先端が突き合わされるようになっている。そして、回転リング20は、円形凹部52の底面から回動中心軸Cを中心として突出したボス部53の外側に嵌合される。このとき、回転リング20の内周面とボス部53の外周面との間には、回転リング20の弾性変形(直線L1方向に縮む変形)を許容する程度の隙間が設けられている。
ボス部53の外周部には、中心を通る1つの直線上に一対の係合溝53aが形成されており、それら係合溝53aに回転リング20の係止突起21を係合することで、回転リング20がボス部53に固定され、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して相対回動させた際には、回転リング20がグリップハウジング5Hと一体に本体ハウジング3Hに対して相対回動する。
一方、クリックリング10は、本実施形態では、図5に示すように、本体ハウジング3Hの本体右側ハウジング3Hrとは別体に形成されるとともに、図7に示すように、回転リング20の外周を連続して囲繞する環状に形成されている。すなわち、クリックリング10は、回転リング20の外周に対向して配置されるものである。
また、環状に形成されたクリックリング10の回動中心軸C方向の一端部、すなわち、本体右側ハウジング3Hrの外面に対向する側の端部には、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸Cと直交する方向に延在する底壁部(壁部)11が設けられている。この底壁部11は、クリックリング10と一体に環状に設けられている。
そして、クリックリング10が回転リング20の外周に対向する対向部、すなわち、クリックリング10の内周面には、回転リング20の第1凸部22を圧接を伴って乗り越えることのできる第2凸部12が設けられている。
この第2凸部12は、図6に示すように、ヘアドライヤー1の使用状態、すなわち、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して交差させた状態(使用位置:図1に示す状態)としたときに、第1凸部22を中央部に受容するふたコブ状凸部12aと、このふたコブ状凸部12aに対してグリップハウジング5Hの折り畳み角度θ1だけ変位した位置に設けられるクリック凸部12bと、によって構成されている。ふたコブ状凸部12aおよびクリック凸部12bは、一対の第1凸部22に対応してそれぞれ一対設けられている。また、ふたコブ状凸部12aおよびクリック凸部12bの突出部分は円弧状となっている。
クリックリング10は、図5および図6に示すように、本体右側ハウジング3Hrの上端部に設けた円形凹部31の内側に配置されるようになっている。円形凹部31の中心は回動中心軸Cと一致しており、その中心部に挿通孔32が形成されている。
クリックリング10の底壁部11には、図5に示すように、周方向にほぼ等間隔をもって複数(本実施形態では6箇所)の係合凸部13が円形凹部31に向かって突設されるとともに、円形凹部31の内側には、それら係合凸部13をそれぞれ密接して嵌合する複数の凹所33が設けられている。
凹所33は、回転中心軸Cを中心とする複数の放射状のリブ33c間に設けられるとともに、それらリブ33c同士は回転中心軸Cを中心とする弧状のリブ33dによって補強されている。そして、クリックリング10の係合凸部13を凹所33に挿入して係合させることにより、クリックリング10が本体右側ハウジング3Hrに固定され、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して相対回動させた際には、クリックリング10が、本体ハウジング3Hと一体にグリップハウジング5Hに対して相対回動する。
このとき、図5に示すように、複数の係合凸部13のうちの一部、本実施形態では下方に位置する2つの係合凸部13aを他の係合凸部13bよりも若干突出させて高く形成している。このように係合凸部13のうちの一部を他の係合凸部13bよりも突出させることで、クリックリング10を組み付ける際には、まず、高い係合凸部13aを凹所33に挿入した後に、挿入した係合凸部13aをガイドとして残りの係合凸部13bを凹所33に挿入することができ、係合凸部13を凹所33に挿入し易くすることができる。
また、本実施形態では、係合凸部13aの幅を他の係合凸部13bの幅よりも広くするとともに、係合凸部13aを挿入する凹所33aの幅を、係合凸部13aの幅に合わせて他の凹所33bの幅よりも広くしており、クリックリング10の本体右側ハウジング3Hrへの誤組み付けを防止できるようにしている。
また、本実施形態では、図3に示すように、回転リング20を嵌合するボス部53の係合溝53aの両側に、外方に向かって突出する突起部54が形成されている一方、図5に示すように、円形凹部31がグリップ右側ハウジング5Hrに対向する面には、挿通孔32の周縁部に突起部54を係止する一対の凸部34が中心を通る1つの直線上に形成されている。
そして、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hrとを組み付ける際には、回転リング20をグリップ右側ハウジング5Hrのボス部53に組み付けるとともに、クリックリング10を本体右側ハウジング3Hrの円形凹部31に組み付けた後、円形突出部51を、クリックリング10の内周が回転リング20の外周に対向するようにして本体右側ハウジング3Hrの円形凹部31に外側から被せる。これで、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hrとが仮組み付けされる。
このとき、回転リング20を嵌合したボス部53の突起部54は、挿通孔32周縁部の一対の凸部34間に形成される弧状凹部34aにそれぞれ嵌合され、グリップハウジング5Hの使用位置と折り畳み位置との間の回動によって突起部54が弧状凹部34a内を移動する。そして、ヘアドライヤー1を使用状態としたときには、突起部54が一対の凸部34の一方に突き当たるとともに、ヘアドライヤー1を折り畳み状態、すなわち、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに沿わせた状態(折り畳み位置)としたときには、突起部54が一対の凸部34の他方に突き当たる。このように、本実施形態では、突起部54と凸部34とによって内側の第1のストッパー部S1が構成されている。
次に、本体左側ハウジング3Hlとグリップ左側ハウジング5Hlとの組み付けを説明する。
図8に示すように、本体左側ハウジング3Hlのグリップ取付部30の下部外側には円形凹部35が形成されており、グリップ左側ハウジング5Hlの上端部には円形突出部55が設けられている。そして、円形突出部55の内側には、回転中心軸Cを中心として、グリップ右側ハウジング5Hrの段付穴53b(図10参照)に到達する筒状軸56が突設される一方、本体左側ハウジング3Hlの円形凹部35の中心部には回転中心軸C上に筒状軸56を回転自在に密接して嵌合する挿通孔36が形成されている。
また、円形凹部35の外側面には、挿通孔36を中心として一対の扇形凸部37が所定角度θ2をもって突設されるとともに、円形突出部55の内側面には筒状軸56を中心として扇形凸部37を受容する一対の弧状凹部57が設けられている。
そして、図9に示すように、グリップ左側ハウジング5Hlの円形突出部55を、筒状軸56を挿通穴36に挿通させるようにして本体左側ハウジング3Hlの円形凹部35の外側に被せる。これで、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hrとの仮組み付けが完了する。このとき、筒状軸56の先端部は挿通穴36の内側から所定量突出した状態となっている。
また、円形突出部55を円形凹部35に被せた際に、扇形凸部37が弧状凹部57に嵌合し、グリップハウジング5Hの回動に伴って扇形凸部37が弧状凹部57内を移動する。そして、ヘアドライヤー1の使用状態および折り畳み状態になったときに、扇形凸部37は弧状凹部57の両端壁57aにそれぞれ突き当たるようになっており、それら扇形凸部37と両端壁57aとによって内側の第2のストッパー部S2が構成されている。
さらに、図8に示すように、本体左側ハウジング3Hlの円形凹部35の下部には、円弧状の開口部38が形成されているが、その開口部38の外周部分の一部には切欠部38aが形成されている。そして、図4および図10に示すように、本体右側ハウジング3Hrのグリップ取付部30の下端部には、上記切欠部38aに密接して挿入される突起39が突設されている。
このようにして仮組み付けされた本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hr、および本体左側ハウジング3Hlとグリップ左側ハウジング5Hlは、ファンF、ヒータH、モータM、イオン発生装置I、第1から第3のスイッチ6、61、62および電源コード7などの各機能部品を組み込んだ後に、本体右側ハウジング3Hrと本体左側ハウジング3Hlとを突き合わせるとともに、グリップ右側ハウジング5Hrとグリップ左側ハウジング5Hlとを突き合わせて、それぞれの突き合わせ部分を結合する。
このとき、本体左側ハウジング3Hlに形成した挿通穴36の内側から突出している筒状軸56の先端部は、図10に示すように、グリップ右側ハウジング5Hrの段付穴53bに挿入され、この状態で段部52aの中心孔52bに固定ビス(ボルトでもよい)Bを外方(図10中右側)から挿入して筒状軸56の中心穴56aに螺合して締め付けるようになっている。これにより、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hr、および本体左側ハウジング3Hlとグリップ左側ハウジング5Hlは、節度機構4を備えた状態で相互に固定されることになる。
また、本体左側ハウジング3Hlと本体右側ハウジング3Hrとを突き合わせた際に、本体右側ハウジング3Hrの突起39を本体左側ハウジング3Hlの切欠部38aに密接嵌合させることで、両ハウジング3Hl、3Hrの下部の位置合せが行われる。
このように組み付けられた本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとは、使用位置と折り畳み位置との間で相対回動可能に連結されることになる。そして、回動中心軸Cを中心として本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとが相対回動することで、回転リング20とクリックリング10とが相対回動する。すると、回転リング20の第1凸部22と、クリックリング10の第2凸部12(ふたコブ状凸部12aおよびクリック凸部12b)と、が圧接を伴って相互に乗り越えて移動することになる。
具体的には、図11に示すように、ヘアドライヤー1を使用するためにグリップハウジング5Hを使用位置に回動(例えば、図12の状態から図11の状態となるように、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して反時計回りに回動)させたときには、第1凸部22がふたコブ状凸部12aのクリック凸部12b側のコブ12cを圧接を伴って乗り越えて、コブ状凸部12aの中央部に嵌合(係合)する。このように、第1凸部22をふたコブ状凸部12aの中央部に嵌合させることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する相対回動は、図11におけるグリップハウジング5Hの反時計回り方向(使用方向)および時計回り方向(折り畳み方向)のいずれもが規制され、グリップハウジング5Hが使用位置で保持される。なお、この使用状態では、第1のストッパー部S1および第2のストッパー部S2によっても、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する使用方向への相対回動が規制された状態となっている。
また、図12に示すように、ヘアドライヤー1の使用が終了してグリップハウジング5Hを折り畳むときには、まず、第1凸部22がふたコブ状凸部12aのクリック凸部12b側のコブ12cを逆方向(折り畳み方向)に乗り越えて、さらに回動させて第1凸部22がクリック凸部12bを乗り越えることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する使用方向への相対回動が規制される。なお、このときには、第1のストッパー部S1および第2のストッパー部S2によって、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する折り畳み方向への相対回動が規制された状態となっている。したがって、第1凸部22とクリック凸部12bとの係合と、第1のストッパー部S1および第2のストッパー部S2によって、回転リング20とクリックリング10の反時計回り方向(使用方向)および時計回り方向(折り畳み方向)の相対回転が規制され、グリップハウジング5Hは、折り畳み状態で保持されることになる。
このように、本実施形態では、第1凸部22と第2凸部12とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりしている。こうすることで、使用状態、回動状態、折り畳み状態の切替時にクリック感を与えることができるようにしている。
ここで、本実施形態では、クリックリング10を、本体右側ハウジング3Hr(本体プハウジング3H)よりも強度の高い材料で形成している。たとえば、合成樹脂を材料として射出成型などでそれぞれを一体成形する場合には、クリックリング10を本体ハウジング3Hの合成樹脂材料よりも強度が高くなる合成樹脂材料を用いて形成するようにしている。本実施形態では、本体ハウジング3Hの左・右側ハウジング3Hl、3Hrおよびグリップハウジング5Hの左・右側ハウジング5Hl、5Hrは、ABS樹脂等の樹脂材料に例えば水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金属水和物を混入することで難燃化させた樹脂を用いて形成しており、クリックリング10を金属水和物を混入していないABS樹脂等の樹脂材料を用いて形成している。なお、クリックリング10をアルミニウムなどの金属を用いて形成することもできるが、加工性やコスト面では、金属を用いるよりも強度の高い合成樹脂を用いて成形するほうが好ましい。
また、本実施形態では、本体右側ハウジング3Hr(本体ハウジング3H)が、回転リング20からクリックリング10に加わる荷重(クリックリング10が弾性変形した回転リング20から受ける反力)を、クリックリング10の外周部14で受けないようにしている。
具体的には、本体右側ハウジング3Hrに、クリックリング10の外周部(側壁部の外周面)14に接触しない非接触部41を設けている。すなわち、クリックリング10は、円形凹部31に設けた凹所33に係合凸部13を嵌合させることにより、本体右側ハウジング3Hrに固定されるが、このときに、円形凹部31の内面とクリックリング10の外周部14との間に隙間を設けることで、本体右側ハウジング3Hrに非接触部41を形成し、本体右側ハウジング3Hrがクリックリング10の外周に接触しないようにしている。
言い換えると、クリックリング10を本体右側ハウジング3Hrにクリックリング10の外周部14以外の部位で当接させて、クリックリング10を本体右側ハウジング3Hrに固定している。
一方、グリップ右側ハウジング5Hrには、クリックリング10の外側14を保持する保持部51aを設けている。本実施形態では、この保持部51aは、円形突出部51を利用しており、円形突出部51の外周壁51aによって保持部51aを形成している。
さらに、本実施形態では、図11および図12に示すように、本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hのクリックリング10よりも外側の位置(節度機構4から離間した位置)に、互いに当接して本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとの相対回動を規制する外側のストッパー部S3が設けられている。このストッパー部S3は、本体ハウジング3Hのグリップ取付部30の前側下端部をさらに下方に向けて延設した突出部40と、グリップハウジング5Hの後側内面に設けられた受け座59と、によって構成されており、グリップハウジング5Hを折り畳んだ際に、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する折り畳み方向への相対回動を規制するストッパーとなる。
突出部40は、図5および図8に示すように、本体右側ハウジング3Hrおよび本体左側ハウジング3Hlに、それぞれ分割された半割突出部40a、40bとして設けられており、それら両ハウジング3Hr、3Hlを突き合わせることで半割状突出部40a、40bが結合されて、先端部が円弧状に突出する舌状の突出部40が形成される。
一方、受け座59は、図3に示すように、節度機構4が取り付けられる右側、すなわち、グリップ右側ハウジング5Hrの後側内面に断面台形状として設けられる。このとき、受け座59は、グリップ右側ハウジング5Hrの深さに相当する高さhに形成される。
なお、両ハウジング5Hr、5Hlを突き合わせた際に、受け座59がグリップハウジング5Hの内側全幅に亘って配置されるようにしてもよい。こうすれば、グリップハウジング5Hを折り畳んだ際に突出部40を受け座59によって確実に受け止めることができるようになる。また、図1に示すように、グリップハウジング5Hの前側上部は突出部40の形状に沿った凹設形状部5aとなっている。
さらに、図11に示すように、ヘアドライヤー1の使用状態では、グリップ取付部30の後側下端部30aが、グリップハウジング5Hの後側上端部5bに当接するようになっており、これら後側下端部30aと後側上端部5bとで、グリップハウジング5Hの使用位置における外側のストッパー部S4が構成されている。
以上説明したように、グリップハウジング5Hと一体に回動する回転リング20と、本体ハウジング3Hと一体に回動するクリックリング10とが相対回動して、回転リング20の第1凸部22とクリックリング10の第2凸部12とが相互に乗り越える際には、回転リング20が弾性変形して直線L1方向に縮むことになり、このように弾性変形した回転リング20による反力がクリックリング10に入力されることになる。
しかしながら、本実施形態では、クリックリング10を本体ハウジング3Hよりも強度の高い材料で形成したので、強度が高くなったクリックリング10で上記反力を強固に受け止めることができ、本体ハウジング3Hに及ぶのを緩和することができる。そのため、クリックリング10の形状が変化したり、割れたりしてしまうのを抑制することができる上、本体ハウジング3Hに形状変化や割れなどが発生するのを抑制することができる。これにより、節度機構4の耐久性を向上させることができる。
このことは、特に、本実施形態のように、グリップハウジング5Hや本体ハウジング3Hを難燃化した材料を用いて形成し、安全性の向上を図った場合に有効である。
また、本実施形態によれば、回転リング20とクリックリング10とを、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸Cを中心として相対回動させるようにしたため、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して回動させる際に、回転リング20およびクリックリング10をそれぞれグリップハウジング5Hおよび本体ハウジング3Hと一体に回動させることができるようになる。その結果、節度機構4の構造の簡素化を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、回転リング20を回動中心軸Cを中心とした環状に形成したため、回転リング20の形状が変化してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1凸部22と第2凸部12とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりするようにしたため、使用状態、回動状態、折り畳み状態の切替時にクリック感を与えることができる。
また、回転リング20の外周およびクリックリング10の回転リング20の外周との対向部(内周)に圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部22および第2凸部12を設けることで、回転リング20およびクリックリング10を相対回動させる際に、回転リング20とクリックリング10との間に生じる摩擦を極力低減させることができ、使用状態や折り畳み状態における保持性能の低下を極力抑制しつつ、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動操作性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、クリックリング10を環状に形成して回転リング20の外周を連続して囲繞したため、クリックリング10の形状が変化してしまうのをより一層抑制することができ、節度機構4の耐久性をより向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、クリックリング10を本体ハウジング3Hとは別体に形成したため、クリックリング10および本体ハウジング3Hを容易に製造することができるようになる。
また、クリックリング10に入力される回転リング20の弾性変形による反力が本体ハウジング3Hに直接伝達されるのを防止できるため、難燃化等により本体ハウジング3Hの強度が低下したとしても、節度機構4の耐久性を向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、環状に形成されたクリックリング10の回動中心軸C方向の一端部に、回動中心軸Cと直交する方向に延在する底壁部(壁部)11を一体に設けたため、底壁部11によってクリックリング10が径方向に拡がってしまうのを抑制することができる。これにより、クリックリング10の強度をさらに高めることができ、節度機構4の耐久性をより向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング3Hが、回転リング20からクリックリング10に加わる反力(荷重)を、当該クリックリング10の外周部で受けないようにしたため、すなわち、本体ハウジング3Hに、クリックリング10の外周部14に接触しない非接触部41を設けたため、クリックリング10が拡径方向に受けた反力が本体ハウジング3Hに伝達されるのを抑制することができる。その結果、本体ハウジング3Hが破損してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、グリップハウジング5Hに、クリックリング10の外側を保持する保持部51aを設けたため、回転リング20からクリックリング10に加わる反力(荷重)を保持部51aで受け止めることができ、クリックリング10の形状が変形してしまうのをより一層抑制することができる。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hのクリックリング10よりも外側の位置(節度機構4から離間した位置)に、互いに当接して本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとの相対回動を規制する外側のストッパー部S3を設けたため、使用状態や折り畳み状態における保持性能の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、髪ケア装置としてヘアドライヤーを例示したが、ブラシ部(本体部)とグリップ部とを有し、グリップ部をブラシ部に対して折り畳み可能としたヘアブラシに本願発明を適用することも可能である。また、その他の髪ケア装置に本願発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、クリックリングを本体ハウジングとは別体に設けたものを例示したが、クリックリングを例えば2色成形等により本体ハウジングと一体に成形してもよい。
また、上記実施形態では、ABS樹脂等の樹脂材料に金属水和物を混入することで難燃化させた樹脂を用いたものを例示したが、これに限らず、公知の難燃化樹脂を用いることも可能である。
さらに、上記実施形態では、本体部にイオン発生装置等を搭載するなどして様々な機能を持った髪ケア装置を例示したが、これら公知の機能のうちいずれの機能を搭載させるかは、何も搭載させない場合も含め、適宜に設定可能である。
また、本体ハウジングやグリップハウジング、クリックリングや回転リング、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。例えば、上記実施形態では、クリックリング10の第2凸部12をふたコブ状凸部12aおよびクリック凸部12bとで構成し、折り畳み位置ではクリック凸部12bが第1凸部22を係合するものを例示したが、図13および図14に示すように、コブ状凸部12aのみが設けられたクリックリング10Aを用い、使用位置、折り畳み位置のいずれにおいてもふたコブ状凸部12aが第1凸部22を係合するようにしてもよい。こうすれば、折り畳み状体における保持性能をさらに向上させることができる。
1 ヘアドライヤー(髪ケア装置)
3H 本体ハウジング
4 節度機構
5H グリップハウジング
10 クリックリング(第2の係合体)
11 底壁部(壁部)
12 第2凸部
20 回転リング(第1の係合体)
22 第1凸部
51a 保持部
C 回動中心軸
S3 ストッパー部

Claims (8)

  1. 本体ハウジングと、当該本体ハウジングの連結部に回動可能に取り付けられるグリップハウジングと、使用位置と折り畳み位置のそれぞれで前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する節度機構と、を備える髪ケア装置であって、
    前記節度機構は、前記グリップハウジングに設けられ、当該グリップハウジングとは別体に形成されたリング状の第1の係合体と、前記本体ハウジングの連結部に設けられ、前記第1の係合体に対して相対移動可能であり使用位置と折り畳み位置のそれぞれで第1の係合体に係合して前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する第2の係合体と、を備え、
    前記第2の係合体が、前記本体ハウジングの連結部よりも強度の高い材料で形成され、かつ、前記第1の係合体の外周を連続して囲繞するリング状に形成されるとともに、前記本体ハウジングの連結部とは別体に形成されていることを特徴とする髪ケア装置。
  2. 前記第1の係合体と前記第2の係合体とは、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸を中心として相対回動することを特徴とする請求項1に記載の髪ケア装置。
  3. 前記第1の係合体は前記回動中心軸を中心とした前記リング状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の髪ケア装置。
  4. 前記第2の係合体が前記第1の係合体の外周に対向して配置されるとともに、
    前記第1の係合体の外周および前記第2の係合体の前記第1の係合体の外周との対向部には、圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部および第2凸部がそれぞれ設けられており、
    前記第1凸部と第2凸部とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりすることを特徴とする請求項3に記載の髪ケア装置。
  5. 記第2の係合体は、前記本体ハウジングの連結部に設けられた円形凹部の内側に配置され、
    前記円形凹部の内側底部に対向する前記第2の係合体の端部には、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸と直交する方向に延在し、前記円形凹部の内側底部に設けられた複数の凹所と嵌合する複数の係合凸部を備えた環状の壁部が設けられ
    前記第2の係合体の外周に沿った外周部は、前記円形凹部と非接触に構成されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
  6. 前記本体ハウジングが、前記第1の係合部から前記第2の係合部に加わる荷重を、当該第2の係合部の外周部で受けないようにしたことを特徴とする請求項に記載の髪ケア装置。
  7. 前記グリップハウジングには、前記第2の係合体を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
  8. 前記本体ハウジングの連結部および前記グリップハウジングの前記節度機構から離間した位置に、互いに当接して前記本体ハウジングと前記グリップハウジングとの相対回動を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
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