JP2007500825A - ボーデンケーブル装置の調節構造 - Google Patents
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Abstract
ハウジング(10)と、ボーデンケーブル装置にワイヤによって連結される、耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能にハウジング(10)内に案内されるねじ付きスピンドル(70)と、軸方向に固定されるとともに回転可能にハウジング(10)内に配置され、ねじ付きスピンドル(70)とねじの噛合いにより係合している2つの半シェル要素(50)とからなる、手動ロックまたは引張ロックの形状をなす、ボーデンケーブル装置用の調節構造が開示される。ハウジング(10)には、開口部(13)を備えるショルダ要素(16)が配置され、同開口部(13)を介してボーデンケーブル装置のワイヤが調節構造から軸方向に案内される。ショルダ要素(16)には、ショルダ要素(16)上に正嵌合して配置されて、調節構造が作動した場合に、ショルダ要素(16)の変形を防止するスリーブ(30)が配置されている。
Description
本発明は、特に自動車シートなどのシートの裏側に配置された骨盤および/または腰椎支持体のキャンバの調節に使用されるボーデンケーブル装置の調節構造に関する。
このような調節構造は、アクチュエータ、引張ロック、または手動ロックと称される。この装置により回転運動がボーデンケーブル装置のケーブル、ライン、またはワイヤの引張や推進運動に変換される。これは、例えば、該シートに配置されたハンドホイールまたはレバーを用いて行うことができる。
また、このような調節構造は、例えば、出願人による特許文献1により知られている。同特許文献において提案される調節構造は、ハウジング内で軸方向に移動可能であるように案内され、耐ねじれ性を有するように配置された、外側ねじを備えるねじ付きスピンドルの形の第1のねじ付き部を備えている。外側ねじは軸方向において固定および回転可能にハウジング内に配置されたねじ付きリングの形の第2のねじ付き部の内側ねじとねじ切り係合して配置される。それぞれにおいて、ボーデンケーブル装置のワイヤを通すために軸方向に互いに整合された中心孔が、ハウジングおよびねじ付きスピンドル内に配置されている。この構成により中心スピンドルの中心孔は調節ハンドルに向いている内側チャンバ内に開口して、対応するねじ端部のニップルを収容する。これに加えて、径方向開口部がハウジングの側壁部に形成され、横孔がねじ付きスピンドルの側壁面に形成され、それによりハウジングの径方向開口部およびねじ付きスピンドルの横孔は、ハウジングに対してねじ付きスピンドルの対応する設置位置で互いに整合し、ワイヤの端部のニップルの通過を可能にする共通の通路を形成する。ハウジングの側壁の開口部、およびねじ付きスピンドルの側壁の横孔は、それぞれスロットにより中心孔と連結している。よって、ワイヤの端部のニップルをハウジングの側壁の径方向開口部、およびねじ付きスピンドルの側壁のそれに対応して位置合わせされた横孔を通して、径方向にねじ付きスピンドルの内側チャンバに挿入することができる。その後、ワイヤは、ハウジングおよびねじ付きスピンドルに形成されたスロットに沿って中心孔内へ移動または旋回させられ、ワイヤの端部がねじ付きスピンドルの内部にニップルで保持されて、ワイヤはねじ付きスピンドルおよびハウジングから軸方向に案内される。ボーデンケーブル装置のワイヤは、移動可能なように、シースまたはケーブル内に取り付けられており、シースはハウジングに対して軸方向に形成されたショルダ要素上に支持されている。ねじ付きリングが回転すると、ねじ付きスピンドルは、ねじ付きリングおよびハウジング内へある程度の距離を移動され、ワイヤは、これに対応してボーデンケーブル装置のシースから引っ張られる。
特許文献1によれば、上述の調節構造の実施形態において、ニップルでワイヤ端部を案内すること、および軸方向に移動可能なねじ付きスピンドル内で固定することが、完全に製造されたボーデンケーブル装置において大きな設置労力や費用を必要としないで行うことができる。したがって、調節構造をボーデンケーブル装置に取り入れることにより、時間や費用を削減できる。
特許文献2では、ボーデンケーブル装置用の同様の調節構造が記載されており、ボーデンケーブル装置のニップルでワイヤ端部を収容するための径方向開口部が、ねじ付きスピンドルの外側ねじの一部内に形成される。前記外側ねじの一部も、その中に懸架、または掛吊されたボーデンケーブルを備え、2つのシェル要素によって形成され、共に組み立てられ、ハウジング内に圧入された他のねじ付き部の内側ねじと共にねじ込むことができる。
上述の従来の調節構造では、ねじ付きスピンドルが調節されると、比較的高い力学的応力が生じて、加えられる調節力に対する必要性が高まる。多くの改良にも関わらず、調節構造および対応する個々の構成部品を製造するための導入概念および物流管理は依然複雑であり費用を要する。
特許文献1および特許文献2の両者によれば、ボーデンケーブルのシースは、ハウジングから軸方向に突出するショルダ要素上に支持されている。
特許文献2は、特にボーデンケーブルのワイヤを通すための軸方向孔が中心に形成されたショルダ要素に関し、同ショルダ要素は、調節構造の前面に円形またはリング状突起によって形成され、同調節構造は軸方向孔をハウジングの側壁に形成された径方向開口部に連結させるスロットによって遮られている。このスロットにより、リング状ショルダの変形に対する耐性強度がかなり弱まり、その結果、調節構造またはボーデンケーブルがそれぞれ作動されると、徐々にこのリング状ショルダの変形が起こり、ショルダ要素の破断、または全体としてハウジングの損傷につながる可能性がある。原則として、ボーデンケーブルのシースがリング状突起に挿入されるので、「溝」がボーデンケーブルのシースに対して経時的に形成される可能性があり、これはシースが対応して変形したことを意味する。
特許文献2は、特にボーデンケーブルのワイヤを通すための軸方向孔が中心に形成されたショルダ要素に関し、同ショルダ要素は、調節構造の前面に円形またはリング状突起によって形成され、同調節構造は軸方向孔をハウジングの側壁に形成された径方向開口部に連結させるスロットによって遮られている。このスロットにより、リング状ショルダの変形に対する耐性強度がかなり弱まり、その結果、調節構造またはボーデンケーブルがそれぞれ作動されると、徐々にこのリング状ショルダの変形が起こり、ショルダ要素の破断、または全体としてハウジングの損傷につながる可能性がある。原則として、ボーデンケーブルのシースがリング状突起に挿入されるので、「溝」がボーデンケーブルのシースに対して経時的に形成される可能性があり、これはシースが対応して変形したことを意味する。
さらに、特許文献2において、ストッパ要素が、半シェルのねじ付き部と、半シェルに対する両者の軸方向のねじ付きスピンドルの移動を抑制する、ねじの噛合いにより係合するねじ付きスピンドルのねじ付き部の両者に形成されている。しかしながら、ねじ付き部にこれらのストッパ要素を形成することにより、過剰な調節力が使用されると、ねじ付き部に損傷を与える可能性がある。加えて、ストッパ要素は比較的繊細な形状に設計されており、そのため特定の状況において、比較的高い調節力に耐えることができない。これに加えて、これに応じた高い調節力が使用される場合、ねじ付きスピンドルの対応するストッパ要素および半シェル要素は互いに係合したり、互いに引っ掛かったりすることがある。
従来の調節構造の別の問題は、ねじ付きスピンドルの製造である。ねじ付きスピンドルを製造するために、スピンドルの算定に応じた形状の工具を使用する必要がある。よって、ねじ付きスピンドルを形成する工具が終端するスピンドルの領域で、最終的に形成されたねじ付きスピンドルのねじが平坦化される。しかしながら、これによりねじ付きスピンドルの機能が損なわれるので、ねじ付きスピンドルに関する要件は、製造が容易であることと、適切な安定性および機能的性能を備えていることである。
従来の調節構造はまた、比較的高い剛性を備えるハウジングを設計しているため、個々の構成部品に対する材料選択は、主にハウジングとボーデンケーブル入口との接合部分に焦点を当てている。これは、一般的に、最大荷重が生じる箇所であるためである。しかしながら、これによる材料の選択は、例えば、ねじ付きスピンドルとシェル要素との間の調節構造内の残りの接合部分には適していないこともある。
さらに、特許文献2において、ねじ付きスピンドルは、その前端部において、径方向に突出する2つのノーズが、軸方向に延びるハウジング壁面内の対応する切欠部または溝と係合するように、ハウジング内に案内される。これらの溝または切欠部は、ハウジングの内壁から突出するハウジングの周面方向に延びるウェブ型または壁面型突起によって区切られ、ハウジング内のねじ付きスピンドルのガイドの領域内の材料の堆積を起こし、これは、プラスチック技術に関して問題である可能性があり、また、ねじ付きスピンドルを調節する場合に効率の低下を招く。上述したように、調節構造はハンドホイールまたはレバーにより手動で作動させることができ、ハウジング内のねじ付きスピンドルのガイドの領域内で材料がこのように堆積するので、スピンドルを案内することは時には難しく、時には容易であるため、使用者には付与される調節力が均一でないと評価されることになる。
上述のように、公知の調節構造の内部に案内されるワイヤの端部に配置されたニップルが、ねじ付きスピンドルの内部に配置されている。ニップルが定位置に配置されると、ボーデンケーブル装置のワイヤは、ねじ付きスピンドルの内部からねじ付きスピンドルおよびハウジング内の軸方向孔を介して、軸方向に延びて外側へ達する。しかしながら、調節構造またはボーデンケーブル装置それぞれの作動中に、スピンドルの内部のニップルの位置が変化することがあり、それにより特に、ニップルがスピンドルの内壁と接触して、スピンドルの内部を画定するので、摩擦による効率の低下を招くことがある。加えて、調節力が軸方向に正確にボーデンケーブル装置に加えられないという事実により、調節構造のハウジング内でねじ付きスピンドルの傾斜が起こることがあり、そのため効率が低下し、ねじ付きスピンドルおよびハウジングが損傷する場合がある。
上述のタイプの調節構造に伴う設計に関する一般的な問題は、調節構造内のねじ付きスピンドルが最も円滑かつ最も均一に延びるようにすることである。特に、最も均一な調節力がねじ付きスピンドルの軸方向の調節には必要であり、スピンドルの調節中に耐痙攣性があってはならない。しかしながら、特にスピンドルのねじの横方向の平坦化と合わせて、特許文献2において、ねじ付きスピンドルまたは半シェル要素のねじ付き部内に直接ストッパ縁部を形成することにより、ねじ付きスピンドルが比較的不均一に延びることがある。
すでに述べたように、特定の問題がねじ付きスピンドルの製造において発生する。スピンドルの製造中に、スライド要素がスピンドルの内部に圧入されるので、スピンドルを正確に製造するためには、スピンドルには工具に対して同心位置を維持することが必要である。しかしながら、従来のねじ付きスピンドルでは、スライド要素の挿入中や外側ねじの形成中に、スピンドルが確実に保持されない。
上記したように、上述のタイプのボーデンケーブル装置用の調節構造に関する多数の異なる要求がある。これらの異なる要求に共通することは、効率性を向上させ、かつ、調節構造の製造を容易にして、ねじ付きスピンドルを最も円滑に動作させることである。
欧州特許第0706338号明細書
欧州特許第0774590号明細書
本発明の目的は、上記の問題を解決し、ボーデンケーブル装置用の調節構造を提供することであり、調節構造の機能的性能を改善し、特に、調節構造の容易な製造と調節構造の個々のねじ付き部品の効率と調節性を向上させるものである。
上記の目的は、特許請求の範囲の請求項1、14、30、37、47、54、62の特徴を備えるボーデンケーブル装置用の調節構造により達成される。特許請求の範囲の従属項は、本発明の好適で有利な実施形態を画定する。
ボーデンケーブルまたはライン/ケーブル引張装置用の調節構造は、その設計形態に応じて、アクチュエータ、引張ロック、または手動ロックと称され、ハウジングと、耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能にハウジング内に案内され、ボーデンケーブルに連結される第1のねじ付き部と、軸方向に固定および回転可能にハウジング内に配置され、第1のねじ付き部とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部とからなる。第1のねじ付き部は特に、外側ねじを備えるねじ付きスピンドルの形に設計することができ、第2のねじ付き部は特に、内側ねじを備える中空シリンダまたはリングの形にすることができる。好適な実施形態において、第2のねじ付き部は、複数の部分シェル要素、特に2つの半シェル要素からなっており、これらの要素が共に配置されると、第2のねじ付き部を形成し、ハウジング内に圧入されるようになっている。しかしながら、第2のねじ付き部がねじ付きスピンドルの形に設計され、第1のねじ付き部が中空シリンダまたはリングとして設計されるように、第1および第2のねじ付き部の機能を逆にすることも可能である。
第1のねじ付き部およびハウジングはそれぞれ側壁内に径方向開口部を有し、ハウジングに対して第1のねじ付き部が適切な方向を維持して、ボーデンケーブル装置またはそのワイヤを第1のねじ付き部に連結するために、ワイヤまたはワイヤの端部に配置されたニップルは、これらの開口部を通して径方向に第1のねじ付き部内に案内される。このため、第1のねじ付き部には、特に、径方向開口部に連結された対応する内部空間が設けられるので、ニップルを備えるワイヤ端部が第1のねじ付き部のこの内部空間内に静止する。第1のねじ付き部およびハウジングの両者では、長手方向端部または側面部で軸方向に延びる開口部を提供することも可能であり、それにより対応する軸方向開口部が、ねじ付き部またはハウジングの側壁に形成されたスロットによって径方向開口部に連結される。ニップルを備えるワイヤ端部が定位置に配置された後に、ボーデンケーブル装置のワイヤは、軸方向に延びて第1のねじ付き部およびハウジングの軸方向開口部を経て外側に達するように、スロットに沿って移動させることができる。次に、ワイヤが移動可能に取り付けられたボーデンケーブル装置のシースは、ハウジングの対応する軸端部で支持されることが望ましい。
本発明の第1の態様によると、ハウジングは、ボーデンケーブル装置を収容する軸方向開口部を備えた突起を有する。特に、ハウジングの対応する長手端部からリング状に軸方向に突出し、上述のスロットによって遮られるこの突起に対応する部材として、ボーデンケーブル装置のシースを収容する開口部を有するスリーブが設けられている。これに加えて、スリーブはまた通過孔を備え、これを介してボーデンケーブル装置のワイヤをハウジングの突起の開口部内へ案内して、第1のハウジング部との連結状態を形成する。スリーブは、ハウジングの突起の周りに係合する周面部からなる。
ボーデンケーブル装置のシースは、上記のスリーブの開口部内へシースを容易に案内し、適切な安定性を付与するために、例えば真鍮からなるシースにより補強および囲まれてもよい。特に、ハウジングに向かって旋回された部分においてショルダの形状を補完するように設計された上述のシースによってショルダを囲むあるいは包含した結果、中に形成されたスロットにより、または、他の要因により調節構造の作動中にショルダが変形するという問題が防止され、これはショルダの元の形状がこのシースによって保持され、ショルダ、ハウジング、および調節構造全体の安定性がより良くなるためである。ボーデンケーブル装置のシースの「埋没」すなわち伸張が防止される。
さらに、スリーブおよびこれが保証する安定性により、ハウジングとボーデンケーブル装置との間の接合部分に集中する必要なく、調節構造の全ての構成部品に適切な材料を選択することが可能になる。ハウジングの場合は、例えば、繊維ガラスの有無に関わらずポリアミドプラスチックを使用することができる。ねじ付きスピンドルの形に設計されていることが望ましい第1のねじ付き部の場合は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用することができ、ねじ付きスピンドルを調節する場合に、特定の高い精度を得ることが可能になる。いくつかの部分シェル要素からなることが望ましく、第1のねじ付き部とねじの噛合いにより係合している第2のねじ付き部の場合、POM(ポリオキシメチレン)を使用することができ、この樹脂はPBTに対して特に優れたスライド相手材料である。適切な安定性、強度、および優れた延び性を得るため、ボーデンケーブル装置のシースを収容および支持するスリーブは、繊維ガラス強化プラスチック、特に繊維ガラスを備えるポリアミドプラスチック(繊維ガラスを備えるポリアミド6/6.6など)で形成することができる。したがって、各構成部品の機能に応じて、材料の選択を最適化することができると考えられる。
上述したように、スリーブは、ショルダおよびハウジングを共に保持するだけでなく、特にボーデンケーブル装置のシースを支持するために使用されることが望ましく、ボーデンケーブル装置のシースはハウジングショルダの軸方向開口部ではなく、スリーブの対応する軸方向開口部内に配置されており、そこで支持される。この開口部は、ボーデンケーブル装置のワイヤの通過孔を有する、対応する接触面によりスリーブの内部において形成されており、ワイヤは、スリーブを介して調節構造のハウジングのショルダの軸方向開口部内に延びる。
本発明の第2の態様において、ストッパ要素が、第1と第2のねじ付き部の間に形成されている。2つのねじ付き部のストッパ要素は、対応する接触面が周面方向または径方向と、軸方向との両方向へ向かう2つのねじ付き部の移動を制限するように設計されている。特に、ストッパ要素は、正嵌合接触面が形成されるように設計されてもよい。
これにより、2つのねじ付き部が互いに向かって相対移動すること、および比較的高い調節力を加えることを防止することができ、加えて、例えば誤使用により極めて高い調節力が加えられた場合に、調節構造全体の2つのねじ付き部への損傷を防ぐことができる。2つのねじ付き部の間の引っ掛かりなどが確実に防止され、特にストッパ要素の場合に、2つのねじ付き部の対応する接触面の間の接触を容易かつ何の問題もなく再び解除することができる。
2つのねじ付き部の間の相対移動を確実に制限するために、径方向において対向して位置する突起が両者のねじ付き部に形成されることが望ましい。第1のねじ付き部をねじ付きスピンドルとして形成する場合、ストッパ要素を対応する突起を備える周面が広がった形状をなすように、ねじ付きスピンドルの基部または脚部において形成することができ、それにより突起の高さはねじ付きスピンドルの周面方向において徐々に大きくなる。周面方向および軸方向の両者において、これらの突起は接触面を画定し、それにより複数の部分シェル要素によって形成されることが望ましく、第2のねじ付き部の接触面に対しても相補的である、対応する接触面が形成される。ねじ付きスピンドルのヘッド部には、周面方向および軸方向の両者に接触面を同様に画定し、他のねじ付き部の相補的接触面と相互に作用するノーズ状突起を設けることができる。ノーズ型突起は少なくとも1つのリブを備えることができるが、互いに隣接して配置された複数のリブを備えることが望ましい。特に波形に延びる少なくとも1つのリブは、特にねじ付きスピンドルの長手方向に延びる支えリブとして機能し、線形的に変化する荷重に対応することができる。少なくとも1つのリブはまた、ハウジングの内壁の反対側のストッパ部として同時に機能する突起を有することもできる。ねじ付きスピンドルのノーズ状突起のこのような配置により、2つのねじ付き部のねじが延びる外側に正嵌合ストッパ要素を設けるために前記した収容能力を維持する。
本発明の第3の態様によると、2つのねじ付き部の一方は、他方のねじ付き部の内側ねじとねじの噛合いにより係合する外側ねじを備えるねじ付きスピンドルであり、ねじ付きスピンドルの少なくとも外側ねじが、複数のねじ付き部分に分割されて、それぞれねじ付きスピンドルの長手方向に延び、ねじのない部分または分離されたねじ付き部分により、ねじ付きスピンドルの周面方向に互いに離間して配置される。特に、ねじ付きスピンドルの長手方向において溝状に延びるこれらのねじのない部分により、ねじ付きスピンドルの外側ねじのねじ進路に影響を与えることなく、ねじ付きスピンドルの製造に使用される工具を使用して、ねじのない部分においてスピンドルを取り巻くことが可能になる。したがって、従来技術と比較して、工具に対して繊細な分離面を考慮する必要がない。しかしながら、ねじ付きスピンドルの動作中に、外側ねじの全ての箇所が、別のねじ付き部の内側ねじとの接触点として使用されるわけではないので、ねじ付きスピンドルの外側ねじのこのような分割はまた、ねじ付きスピンドルの機能または動作を損なうことはない。
ねじ付きスピンドルの外側ねじは3つの部分からなり、すなわち、ねじ付きスピンドルの周面方向に等しく分割された3つのねじ付き部分からなり、それぞれ隣接するねじ付き部分の中線は、周面方向に120°の角度間隔を有することが望ましい。このような三脚ショルダ配置により、他のねじ付き部の内側ねじ内のねじ付きスピンドルの優れた安定性および位置が保証される。これは、内側ねじ内のねじ付きスピンドルの位置が静的に決定されるためである。
本発明の第4の態様において、ハウジング内の第1のねじ付き部のガイドの領域内の材料の堆積が防止される。従来技術による調節構造に設けられたリング状突起はガイド溝によって遮られるが、本発明のこの態様において少なくとも部分的に取り除かれ、その結果、不必要な材料の堆積を防ぐため、ハウジング内に第1のねじ部を確実に案内するためには不要な、少なくともその周辺材料が除外される。このように材料が節約され、製造費用が削減できるだけでなく、ハウジング内への第1のねじ付き部の案内領域の効率を向上させる。
したがって、この態様において、隣接する突起が軸方向の長さ全体にわたって互いに連結しないように、ハウジングの内壁から内側に突出し、第1のねじ付き部用の対応するガイド溝を画定する、隣接する突起の間に材料切取部を設けることが提案されている。材料切取部は、特に、ガイド溝を画定しない箇所において、周面方向の隣接する突起が対応する材料切取部により全長にわたって互いに離間するように設けられてもよい。
本発明の第5の態様において、ボーデンケーブル装置のワイヤに対して、開口部が第1のねじ付き部内に軸方向端部または長手方向端部の1つに設けられ、それにより位置決め手段が第1のねじ付き部の開口部内に設けられ、この部分は、ワイヤ、またはそれぞれ対応するワイヤ端部に配置されたニップルを第1のねじ付き部の開口部内に位置決めするために、外側ねじを備えるねじ付きスピンドルとして設計されていることが望ましい。これらの位置決め手段は、特にワイヤまたはニップルを開口部のほぼ中心の位置に保持するように設計することができ、したがって、ワイヤまたは対応するワイヤ端部に配置されたニップルが第1のねじ付き部のこの開口部の内壁または縁部と接触するのを防ぎ、それにより生じる摩擦による効率が損なわれること、またはワイヤの上に全体的に伝達されない軸方向の調節力による第1のねじ付き部の傾斜が防止される。
位置決め手段は、特にリブ型の、開口部の内壁または第1のねじ付き部から突出するいくつかの突起からなっていてもよい。これらの突起は、開口部の周面方向に均一に分配されていることが望ましく、特に4つのこのようなリブ形突起を設けることができる。
本発明の第6の態様において、2つのねじ付き部の一方は外側ねじを備えるねじ付きスピンドルであり、これは他方のねじ付き部の内側ねじとねじの噛合いにより係合している。この他方のねじ付き部は、特に中空円筒形またはリング状本体の形に設計されており、その内壁には内側ねじの対応するねじ付き部が形成されている。これらの部分シェル要素は対応する分離面で係合され、その後ハウジング内に圧入され、それにより、好適に環状の突起の対応する部分を部分シェル要素の外側に設けることができ、同様に好適に環状のハウジングの内壁のこれに応じて設計された窪みと係合することができる。部分シェル要素の分離面では、ねじ付き部が周面方向に丸みを付けられており、それにより、部分シェル要素が組み立てられた後に、一方の部分シェル要素のねじ付き部分から他方の部分シェル要素のねじ付き部分までの間の急な移行線が防止される。調節構造が動作中の場合、ねじ付き部分の半径、または部分シェル要素の分離表面に形成された部分ねじ進路が、部分シェル要素によって形成された相補的な内側ねじ内の第1のねじ付き部、またはねじ付きスピンドルそれぞれのより円形をなす進路を保証し、これは特に手動調節において使用者にとってより良好であり、効率を向上させることになる。
部分シェル要素の分離面には、部分シェル要素が組み立てられた場合に、それぞれ一方の部分シェル要素の分離面上の突起が他方の部分シェル要素の分離面上の対応する窪みに係合することができるような凹凸の関係よりなる組合せを設けることができる。この凹凸組合せが、各部分シェル要素の各分離面に設けられていることが望ましい。
本発明の第7の態様において、2つのねじ付き部の一方がねじ付きスピンドルとして設計されており、ねじ付きスピンドルをより繊細に製造することが可能になるように、製造中、および特に前述のスライド要素の挿入中に、対応するスピンドルを定位置に保持することを可能にするねじ付きスピンドルの側壁内に少なくとも1つの開口部、特に径方向開口部を有する。このような少なくとも1つの開口部が、特にねじ付きスピンドルのねじのない部分において、好適にねじ付きスピンドルのヘッド側端部に設けられている。これに加えて、開口部は、ねじ付きスピンドルの側壁の別の開口部に対して径方向において対向して位置するように設計することができ、それにより別の開口部は特に、ボーデンケーブル装置のワイヤ、またはそれぞれ対応するワイヤ端部に配置されたニップルを案内する径方向開口部をなす。
上述の本発明の態様は、基本的に互いに独立しており、それぞれの場合に、製造性の向上、費用の削減、調節性および動作性の向上、ならびにその結果生じる、調節構造の性能および/または効率の向上を可能にする。しかしながら、上述の異なる態様が1つの同じ調節構造に組み合わされることが望ましい。
本発明による調節構造は、自動車シートなどのシートの裏側に配置された骨盤および/または腰椎支持体のキャンバを調節するためのボーデンケーブル装置用調節構造として適切であることが望ましい。しかしながら、本発明による調節構造は本出願の好適な範囲に限定されるものではなく、加えて、手動および電気の両者で作動させることができる。
図1〜6に示された調節構造は、ボーデンケーブル装置(図示せず)を調節する、またはより正確には、ボーデンケーブル装置のシースに配置された可動ワイヤを調節するように機能する。調節構造の基本的な構成要素は、スピンドルアクチュエータ、引張ロック、または手動ロックと称され、ハウジング10と、組み立てられた状態において中空円筒本体を形成する2つの半シェル要素50と、ねじ付きスピンドル70とである。2つの半シェル要素50は、軸方向に固定され回転可能にハウジング10内に配置され、ねじ付きスピンドル70は、耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能にハウジング内に案内されている。ねじ付きスピンドル70は、ボーデンケーブル装置、またはそれぞれボーデンケーブル装置のワイヤに結合されるようになっているため、ハウジング10内および半シェル要素50内のねじ付きスピンドル70の軸方向の移動によって、ボーデンケーブル装置のワイヤがハウジング10内に多少引っ張られる。これは、ボーデンケーブル装置のワイヤの他端に連結された腰椎支持体のキャンバを調節するために使用できる。この点においては、ボーデンケーブル装置により腰椎支持体のキャンバを調節するために、従来技術において知られる様々な解決法があるため、ここでは詳細に論じる必要はない。
また、図12〜15に詳細に示され、ハウジング10の実質的にリング状をなすショルダが上に設置されたスリーブは、図1〜6に示された調節構造に配置されている(これらの図には図示せず)。図1〜6の調節構造およびスリーブの個々の構成要素を、図7〜26を参照して以下に説明する。
図7はハウジング10の斜視図を示し、図8はハウジング10を上方から示す平面図であり、図9はハウジング10を下方から示す平面図であり、図10はハウジング10の正面図であり、図11はハウジング10の側面図である。
ハウジング10は、望ましくは繊維ガラスを備えたポリアミドプラスチックから形成される。ハウジング10は、実質的に中空円筒体の形状をなし、2つのフランジ状突起11は、ハウジング10の側壁から形成され、ハウジング10の側壁から径方向外向きへ突出する固定孔12を備えている。これらのフランジ状突起11およびそこに形成された固定孔12により、(半シェル要素50、ねじ付きスピンドル70、およびスリーブ30を備えた)ハウジング10を、所望の対象物、例えば自動車シートに固定することができる。
加えて、ハウジング10の側壁において、径方向開口部14が、同様に形成されたスロット15を介して、ハウジング10の軸方向開口部13に連結されている。ハウジング10の軸方向開口部13は、ハウジング10のそれぞれ前面または軸方向端部表面から軸方向に突出する、リング状ショルダ16によって画定されている。また、スロット15は、このようなリング状ショルダすなわち突起16を貫通して延びる。
径方向開口部14は、そこからボーデンケーブル装置の対応するワイヤ端部に配置されたニップルを案内するように機能し、ボーデンケーブル装置のワイヤはスロット15を経て軸方向開口部13へ移動する。それにより、ワイヤは、ハウジング10の内側から軸方向開口部13を経てハウジング10の長手方向に延びて外側に達する。
図9に示されたハウジング10を下方から示す平面図において、ハウジング10の内壁から径方向に突出する突起18がハウジング10の内側に形成されている。これらの突起18は、長手方向に延びるガイド溝17を形成し、ねじ付きスピンドル70がハウジング10の内側のこれらのガイド溝17に沿って長手方向に移動ができるように、その中にねじ付きスピンドル70のノーズ形突起78を配置することができる。
図9において示すように、ハウジング10の周面方向に隣接する径方向突起18は、周面方向においてその軸方向全体にわたって互いに連結されていない。代わりに、材料切取部19が、周面方向にそれぞれ2つの隣接する径方向突起18の間に設けられ、これらの材料切取部19は径方向突起18の軸方向長さの一部のみに延び、あるいは、径方向突起18の軸方向全長にわたって延びる。後者の場合は、ハウジング10の周面方向に隣接する径方向突起18は、軸方向全長に沿って互いに分離されている。したがって、これらの材料切取部19が、径方向突起18がハウジング10の内壁のより大きな面にわたって環状または壁状に延びるのを防ぐので、プラスチック技術に関して問題となり得る不必要な材料の堆積を防ぐために、過剰な材料が、ねじ付きスピンドル70のガイドの領域において確実に省かれる。この結果生じる製造費用の削減とは別に、効率を向上させることにもなるが、これは、ねじ付きスピンドル70のガイドの領域における不必要な材料の堆積は、ねじ付きスピンドル70または対応するノーズ形突起78をガイド溝17に案内する場合に抵抗の原因となることが多いためである。
図9に示す実施形態では、軸方向ガイド溝17を形成する径方向突起18は、断面においてほぼ台形形状をなす。しかしながら、突起18はあらゆる所望の形状を有していてもよく、また、ねじ付きスピンドル70がガイド溝17内へ確実に案内される限り、より少ない厚さで設計される。加えて、ハウジング10の側面端部の領域内の径方向突起18が、内部に配置されていれば十分であるのは、以下により詳細に説明するように、ねじ付きスピンドル70が、ハウジング10の反対側の長手方向端部で半シェル要素50によって適切に保持されるためである。
図12〜15に示されるスリーブは、ハウジング10のリング状ショルダすなわち突起16上に配置される。図12はスリーブ30を下方から示す平面図であり、図13はスリーブ30の側面図を示し、図14はスリーブ30を上方から示す平面図であり、図15はスリーブ30の斜視図を示す。
スリーブ30は、収容部31と基部すなわち周面部33とからなり、これらはスリーブ30の長手方向において両端部に形成されている。スリーブ30は、その長手方向中間軸に対してほぼ点対称であり、ベル型をなすように設計されている。
収容部31は長手方向に延びる開口部を有し、その中へボーデンケーブル装置のシースが案内される。本実施の態様においては、開口部32の寸法は、ボーデンケーブル装置のスリーブの寸法に対応し、図14にも示されるように、内壁から周面方向に均一に配置されたリブは、ボーデンケーブル装置のシースを開口部32内に固定するため、径方向に突出してもよい。
図15に示されるように、リング状突起35は収容部31の底部から長手方向に延び、リング状突起35の中間領域には通過孔36が形成され、これを介してシース内で移動可能なように取り付けられたワイヤを案内することができる。収容部31に向かって旋回されるリング状突起35の表面は、ボーデンケーブル装置のシース用のストッパ面として同時に機能する。すなわち、シースをリング状窪み34の基部まで開口部32内に案内する。
また、図15において、スリーブ30の周面領域33は、ほぼ環状をなしており、同様にほぼ環状をなす窪み、すなわち溝34によりリング状突起35から離間されている。窪み34の形状および寸法は、ハウジング10のリング状突起16の形状および窪みと相補的であるように選択される。しかしながら、ハウジング10のリング状突起16と比べると、周面領域33はほぼ円形の断面をなして閉じられている。リング状突起35およびリング状窪み34もまた、ほぼ円形の断面を有する。
ボーデンケーブル装置のシースは、スリーブ30の収容部31の開口部32内へ案内され、ボーデンケーブル装置のワイヤは通過孔36を介して案内される。対応するワイヤ端部にはニップルが取り付けられており、上述したように、ハウジング10の側壁の径方向開口部14を通して(また、以下により詳細に説明する、ねじ付きスピンドル70内にこれに応じて形成された径方向開口部75を通して)案内され、ねじ付きスピンドル70に連結されている。ワイヤは、ハウジング10の側壁のスロット15(およびねじ付きスピンドル70の側壁に形成された対応するスロット76)を通り、ハウジング10の軸方向開口部13(およびねじ付きスピンドル70のそれに対応して形成された軸方向開口部77)へ移動されて、ハウジング10およびねじ付きスピンドル70の長手方向に延びる。次に、スリーブ30は、ハウジング10の軸方向突起16上に押圧すなわち配置され、リング状突起35および周面部33によって画定された周面部33およびリング状窪み34は、ハウジング10の軸方向突起16がスリーブ30のリング状窪み34内にできるだけ正確に嵌合し、嵌合したスリーブ30の周面部33とリング状突起35との間に保持されるように形成される。特に、周面部33はハウジングの軸方向突起16全体を囲んでおり、実質的な調節力がボーデンケーブル装置やボーデンケーブル装置のシースに加えられた場合でも、突起16に形成されたスロット15は共に保持され、拡張することができない。したがって、ハウジング10の軸方向突起16は変形しないように保護される。同様に、ボーデンケーブル装置のシースの「埋没」または伸張を確実に防止することができる。これは、上述したように、ボーデンケーブル装置のシースが、スリーブ30の収容部31の開口部32に配置され、そこで同様に正嵌合して、リング状突起35の基部で、開口部32の内壁およびそこに形成された径方向リブ37、およびスリーブ30の長手軸に対してほぼ直交するストッパ面を通して保持されるためである。
ハウジング10と同様にスリーブ30は、ポリアミド6/6.6などのポリアミドプラスチックから形成されてもよく、スリーブ30は、安定性および強度を向上させるために、繊維ガラスで補強されることが望ましい。
図1〜6に示す調節構造の2つの半シェル要素50を以下により詳細に説明する。図16は半シェル要素50の斜視図を示し、図17は半シェル要素50の正面図を示し、図18は半シェル要素50の側面図であり、図19は半シェル要素50を上方から示す平面図であり、図20は半シェル要素50を下方から示す平面図である。
図16に示すように、2つの半シェル要素50はほぼ半円筒形の形状をなし、一方の長手方向端部に内側ねじ51を、他方の長手方向端部に中空キャビティ54を有し、このキャビティにおいて、以下により詳細に説明するねじ付きスピンドル70の基部要素72が軸方向に案内される。図16に示すように、各半シェル要素50の内側ねじは、丸み52を備える分離面の領域において径方向に丸み53を備えている。2つの半シェル要素50がその分離面で係合されると、丸みおよび半径52、53により、半シェル要素50の内側にねじ付きスピンドル70が円形を維持して延びることが可能になる。特に分離面の領域に設けられた横方向の丸み52により、2つの半シェル要素50の内側ねじ部の間の急な移行が防止され、ねじ付きスピンドル70が、大きな抵抗を受けることなく、半シェル要素50およびハウジング10にねじ込むことができる。
各半シェル要素50の各分離面は、突起および窪みの組合せを有する。図16において、各半シェル要素50の一方の分離面は比較的大きな突起55を有し、他方の分離面は比較的小さな突起57を有する。これに加えて、第1の分離面は他方の半シェル要素の比較的小さな突起57を収容する窪み58を有し、比較的小さな突起57に隣接する各半シェル要素50の他方の分離面は、他方の半シェル要素50の比較的大きな突起55を収容する窪み56を有する。突起と窪みの順序は、各半シェル要素50の両者の分離面上で交換され、2つの要素50が係合されたときに、定位置に確実に保持されて、ねじ付きスピンドル70を収容するための閉じられた中空円筒形本体が形成される。各半シェル要素50の2つの分離面上の凹凸組合せ55、58および57、56がそれぞれ、内側ねじ部51の領域に形成され、2つの半シェル要素50が共に内側ねじの領域内で確実に保持される。
周面方向に延びる突起59が、2つの半シェル要素50の外壁から径方向に突出し、組み立てられた半シェル要素50は、ハウジング10内に圧入されると、ハウジング10の内壁内で周面方向に延びる対応する切取部(図示せず)に係合し、半シェル要素50は軸方向に固定されるがハウジング10内で回転可能に保持される。
図16において、半シェル要素50が回転すると、半シェル要素50に加えられる傾斜モーメントが、ハウジング10内の半シェル要素50の外端部において周面方向に延びる径方向突起59の領域にのみ吸収される。あるいは、ハウジング10の区切領域を摩擦面として完全に使用することも可能であり、これは、自由空間60のより広い面積がこの目的で利用できるため、対応する製造工具の分離縁部は摩擦面上に正確に延びている必要がないからである。
半シェル要素50は、ポリオキシメチレン(POM)から形成されてもよく、これは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)の非常に好ましいスライド相手物質であり、ねじ付きスピンドル70の好適な材料である。PBTにより、半シェル要素50内のねじ付きスピンドル70の調節の精度を極めて高くすることができる。
図17および図18に示すように、半シェル要素50は、キャビティ54(図16参照)の長手方向端部の外側に、ハンドホイール(図示せず)を固定または押圧するように機能する切取部すなわち溝62を有する。すでに説明したように、2つの半シェル要素50は、ねじ付きスピンドル70が挿入されると係合され、ねじ付きスピンドル70を備える半シェル要素50は、ハウジング10へ圧入されて係合する。半シェル要素50は、軸方向には固定されるが、ハウジング10内において回転可能に保持され、ねじ付きスピンドル70は、外側ねじ73により、半シェル要素50の内側ねじ53とねじの噛合いにより係合しているため、半シェル要素50およびハウジング10内で軸方向に移動できる。しかしながら、ねじ付きスピンドル70のノーズ型突起78が、ハウジング10のガイド溝17に係合すると、ねじ付きスピンドル70は、回動不能にハウジング10内に取り付けられる。この結果、半シェル要素50が前述のハンドホイールにより回転すると、回転方向および回転周面に応じて、ねじ付きスピンドル70は、半シェル要素50およびハウジング10の内外へ多少移動される。ねじ付きスピンドル70がボーデンケーブル装置のワイヤの端部のニップルに連結された後、ハンドホイールまたは半シェル要素50の回転方向および回転周面によって、ボーデンケーブル装置のワイヤが、ハウジング10において支持されたボーデンケーブル装置のスリーブ30から、ハウジング10内へ多少引っ張られる。
半シェル要素50に対するねじ付きスピンドル70の相対移動は、これに応じて設計されたストッパ部によって両長手方向に制限されるが、これは以下により詳細に説明する。
図21〜26に示すねじ付きスピンドルに関して、ねじ付きスピンドル70は、すでに説明した外側ねじ73を備えるスピンドル本体に加えて、上端部に配置されたねじのないスピンドルヘッド71と、下端部に配置されたねじのないスピンドル基部72とからなる。スピンドル基部72は、外側ねじ73を備えるスピンドル本体を囲む広い領域の形状をなすように設計されており、ストッパ部83がスピンドル基部72の2つの径方向において対向する位置に配置されている。図示される実施形態においては、これらのストッパ部83は突起の形状で示され、その高さは図22に示すように、ねじ付きスピンドル70またはスピンドル基部72の周面方向において徐々に増加する。突起すなわちストッパ部83の高さは、周面方向に(径方向)ストッパ面を形成し、突起すなわちストッパ部83の上面は、軸方向においてストッパ面を形成する。
図21〜26に示すねじ付きスピンドルに関して、ねじ付きスピンドル70は、すでに説明した外側ねじ73を備えるスピンドル本体に加えて、上端部に配置されたねじのないスピンドルヘッド71と、下端部に配置されたねじのないスピンドル基部72とからなる。スピンドル基部72は、外側ねじ73を備えるスピンドル本体を囲む広い領域の形状をなすように設計されており、ストッパ部83がスピンドル基部72の2つの径方向において対向する位置に配置されている。図示される実施形態においては、これらのストッパ部83は突起の形状で示され、その高さは図22に示すように、ねじ付きスピンドル70またはスピンドル基部72の周面方向において徐々に増加する。突起すなわちストッパ部83の高さは、周面方向に(径方向)ストッパ面を形成し、突起すなわちストッパ部83の上面は、軸方向においてストッパ面を形成する。
図20に示すように、各半シェル要素50の内側で、キャビティ54に向かって旋回した内側ねじ53の端部において、突起すなわちストッパ部63が形成され、その形状はスピンドル基部72の突起すなわちストッパ部83に対して相補的であってもよい。しかしながら、示された実施形態では、突起すなわちストッパ部63は、ストッパ部83の傾斜した軸方向上側部に対応する傾斜を備えていない。突起すなわちストッパ部63はさらに、2つのストッパ面、つまりスピンドル基部72の対応するストッパ部すなわち突起83と共に、周面方向において対応する半シェル要素50に対するねじ付きスピンドル70の相対移動を画定するための半シェル要素50の対応する分離面の平面内の止め表面と、半シェル要素50の軸方向に延びるストッパ面とを画定し、それにより、スピンドル基部72の対応するストッパ部すなわち突起83の軸方向上面と共に、ねじ付きスピンドル70の相対移動の画定が、軸方向において半シェル要素50に対して行われる。特に、ストッパ面63、83の方向により、正嵌合した楔形ストッパ部が形成される。スピンドル基部72の突起すなわちストッパ部83から類推して、半シェル要素50の組立後、互いにほぼ径方向において対向する位置に配置された類似する2つの反ストッパ部63が設けられる。
ねじ付きスピンドル70または半シェル要素50の上端部にも、軸方向と、周面方向の両方向において半シェル要素50に対するねじ付きスピンドル70の相対移動を制限する、対応するストッパ部が配置されている。図21〜26に示すように、上記の径方向において対向して位置するノーズ形突起78が、ハウジング10のガイド溝17内に案内されるようにスピンドルヘッド71から突出している。これらのノーズ形突起78は、周面方向と軸方向の両方向においてストッパ部を形成する、突起82を下側部に有する。図16〜20に示す半シェル要素50に関して、各半シェル要素50の上縁部では、一周端部において、対応する半シェル要素50の縁部の高さが徐々に増加することによりストッパ部61が形成される。このストッパ部61は、ねじ付きスピンドル70の対応するストッパ部82と相互に作用する。特に、半シェル要素50のストッパ部61は、ねじ付きスピンドル70の突起82の周面方向の対応するストッパ面に対する周面方向のストッパ面を画定し、これに加えて、軸方向のストッパ部61の上面が、突起82のストッパ面、またはノーズ形突起78の下側に対応するストッパ面を形成する。さらに、半シェル要素50のストッパ部61のこのような軸方向ストッパ面の高さが徐々に増加することにより、正嵌合した楔形ストッパ部が径方向に形成される。半シェル要素50が組み立てられた後、2つのほぼ径方向において対向して位置するストッパ部61が、ねじ付きスピンドル70の同様にほぼ径方向において対向して位置するストッパ部82に対応して形成される。
すでに説明したように、半シェル要素50およびねじ付きスピンドル70のストッパ部および反ストッパ部は、それぞれ半シェル要素50またはねじ付きスピンドル70のねじのない部分に形成される。
スピンドルヘッド71のノーズ形突起78は、周面方向に互いに隣接して配置された複数の波形リブ79を有し、これらのリブ79はそれぞれ、軸方向に延びる隆起80を有する。ノーズ形突起78のこのような繊細な配置により、各リブ79は線形的に変化する荷重に対応することが可能である。リブ79はまた、摩擦力の一部を吸収し、それにより面端部でハウジング10の内部にねじ付きスピンドル78の正嵌合ストッパ部を支持するように、支えリブとして機能する。ノーズ形突起78がこのように繊細に形成されることにより、周面方向および軸方向に有効なストッパ面を備える半シェル要素50およびねじ付きスピンドル70のストッパ部の上述した配置により、極めて高い調節力を誤使用または付加した場合でも、ノーズ形突起78の損傷や裂傷ですらも確実に防ぐことができる。
図21〜24に示すねじ付きスピンドルに関して、ねじ付きスピンドル70の外側ねじ73は完全に円周をなすように設計されていない。代わりに、溝状をなすねじのない部分74が、ねじ付きスピンドルの長手方向に延びるように形成され、ねじ付きスピンドルの周面方向に等間隔に配置された3つのほぼ同寸法のねじ部に、外側ねじ73を分割する。これらのねじ部分は、ねじ付きスピンドルの長手方向においてほぼ同じ長さ、および周面方向においてほぼ同じ幅を有しており、すなわちほぼ同じ角度で延びている。ねじ付きスピンドル70の外側ねじ73を3つの部分に分割することにより、ねじ付きスピンドル73を製造する工具がねじのない部分74において閉じることができる。これに加えて、選択された三脚ショルダの配置により、半シェル要素50内のねじ付きスピンドルが好適に安定性を備える。
スピンドルヘッド72は、ボーデンケーブル装置のワイヤのニップルを配置するために、すでに説明した径方向開口部75を側壁において備え、同径方向開口部は、側壁に同様に形成されたスロット76を備えて、ねじ付きスピンドルの面に形成された軸方向開口部77に連結される。それにより、ハウジング10の側壁の径方向開口部14およびスピンドルヘッド71の側壁の径方向開口部75を通して、ボーデンケーブル装置のワイヤのニップルを配置した後に、ワイヤをねじ付きスピンドル70およびハウジング10から軸方向に外側へ向かって案内するために、ワイヤをスロット15、76に沿ってハウジング10およびねじ付きスピンドル70の軸方向開口部13、77それぞれへ移動させることができる。ワイヤのニップルは、ねじ付きスピンドル70の画定された内部空間に保持される。
図21、22、25において特に示すように、スピンドルヘッド71の内部には、スピンドルヘッド71の内壁に沿って長手方向に延びる複数のリブ84が形成されている。図示された実施形態において、スピンドルヘッド71の内壁の周面に沿って均等に分配された4つのリブ84が設けられている。これらのリブ84は、ニップルがスピンドルヘッド71の内壁と接触しないように(さもなければ摩擦により損傷するため)、ワイヤ、および軸方向開口部77の内側にそれぞれワイヤの対応する端部に配置されたニップルを位置決めする。特に、リブ84は、ニップルおよびワイヤがそれぞれ、軸方向開口部77内のほぼ中心に保持されるように設計されている。このように、ねじ付きスピンドル70の調節は、ボーデンケーブル装置のワイヤ上に軸方向にできるだけ正確に伝達することができ、その結果、ハウジング10または半シェル要素50それぞれの内側のねじ付きスピンドル70の傾斜を確実に防ぐことができる。
径方向開口部75の反対側において、スピンドルヘッド71の側壁には、他の径方向開口部81が形成されており、同開口部81は、ねじ付きスピンドルを製造するための工具の係合を可能にする、幾分小さめの孔の形状をとる。ねじ付きスピンドルを製造する際に、製造工具は、スピンドルに対して同心状に配置されることが必要である。径方向開口部81、75により、製造中にスピンドルの内部へ製造工具のスライド要素をスライドさせる際に、スピンドルを確実に定位置に保持することが可能である。これにより、ねじ付きスピンドル70の繊細な製造が可能になる。
Claims (73)
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向において固定されるとともに、回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該ハウジング(10)は開口部(13)を備える突起(16)を有し、
ボーデンケーブル装置のシースを収容する開口部(32)を有するスリーブ(30)が設けられ、該スリーブ(30)は、該ハウジング(10)の該突起(16)の開口部(13)を介してボーデンケーブル装置のワイヤを案内することにより該第1のねじ付き部(70)と連結するように、該ワイヤを案内することができる通路孔(36)を有し、
該スリーブ(30)は該ハウジング(10)の該突起(16)上に配置されると、該ハウジングの突起の周面に係合する外周面部(33)を有する調節構造。 - 前記ボーデンケーブル装置のシースを収容するように設けられた前記開口部(32)は、前記スリーブ(30)の一方の長手方向端部に設けられ、周面部(33)は、前記スリーブ(30)の他方の長手方向端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の調節構造。
- 前記スリーブ(30)は、前記ボーデンケーブル装置のシース用のストッパ面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の調節構造。
- 前記ボーデンケーブル装置のシース用のストッパ面は、前記ボーデンケーブル装置のワイヤの通過孔(36)を有することを特徴とする請求項3に記載の調節構造。
- 前記ボーデンケーブル装置のシース用のストッパ面は、前記スリーブ(30)の長手軸にほぼ直交して延びることを特徴とする請求項3または4に記載の調節構造。
- 前記ボーデンケーブル装置のシース用のストッパ面は、前記周面部(33)内へ突出する突起(35)により形成されて、前記スリーブ(30)が前記ハウジング(10)の突起(16)上に配置されると、前記スリーブ(30)の該突起(35)が前記ハウジングの突起の開口部(13)内へ突出することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ハウジング(10)の突起(16)は、前記スリーブ(30)が定位置にあるときに、前記スリーブ(30)の周面部(33)と突起(35)との間に形成された窪み(34)に嵌合保持されていることを特徴とする請求項6に記載の調節構造。
- 前記スリーブ(30)の突起(35)はほぼ円形の断面を有することを特徴とする請求項6または7に記載の調節構造。
- 前記ハウジング(10)の突起(16)および前記スリーブ(30)の周面部(33)は、ほぼ円形の断面を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記スリーブ(30)は、その長手軸に関して点対称である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記スリーブ(30)の開口部(32)に前記ボーデンケーブル装置のシースを固定するリブ(37)は、前記ボーデンケーブル装置のシースを収容するように設けられた前記スリーブ(30)の開口部(32)に形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ハウジング(10)の側壁には、スロット(15)を介して前記ハウジング(10)の突起(16)内の開口部(13)に連結された、別の開口部(14)が形成され、
前記スリーブ(30)が前記ハウジング(10)の突起(16)上に配置されている場合に、該スロット(15)および前記ハウジング(10)の突起(16)に形成された開口部(13)の変形が、調節構造が作動しているときに防止されるように、前記スリーブ(30)の周面部(33)は設計されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の調節構造。 - 前記ボーデンケーブル装置のシースを収容するために設けられた前記開口部(32)は、前記スリーブ(30)の収容部(31)の閉じられた周縁部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の調節構造。
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向に固定および回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該第1のねじ付き部(70)および該第2のねじ付き部(50)は、それぞれ互いにねじの噛合いにより係合するねじ部分(75;33)を有し、該第1のねじ付き部(70)および該第2のねじ付き部(50)は、それぞれ各ねじ付き部分(73;53)に隣接するねじ付き部に配置された、他方のねじ付き部に対するストッパ部(82、83;61、63)を有する調節構造。 - 前記第1および第2のねじ付き部(70;50)のストッパ部(82、83;61、63)は、前記調節構造の周面方向と軸方向とにおいて前記第1と第2のねじ付き部の間の移動の範囲を画定することを特徴とする請求項14に記載の調節構造。
- 前記第1および第2のねじ付き部の一方のねじ付き部は、外側ねじ(73)を備えるねじ付きスピンドル(70)であり、前記第1および第2のねじ付き部の他方のねじ付き部は、内側ねじ(53)を備えたほぼ中空シリンダの形状をなし、該ねじ付きスピンドル(70)の外側ねじ(73)は、前記他方の中空シリンダ状ねじ付き部(50)の内側ねじ(53)とねじの噛合いにより係合することを特徴とする請求項14または15に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)は、ねじのない端部(82)に、少なくとも1つのストッパ面を画定する少なくとも1つの突起(83)を有することを特徴とする請求項16に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)のねじのない端部(82)の少なくとも1つの突起(83)は、前記ねじ付きスピンドル(70)の周面方向において有効なストッパ面と、前記ねじ付きスピンドル(70)の軸方向において有効なストッパ面の両者を形成することを特徴とする請求項17に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)のねじのない端部(82)の少なくとも1つの突起(83)の高さは、前記ねじ付きスピンドル(70)の周面方向において徐々に増加することを特徴とする請求項17または18に記載の調節構造。
- 前記ねじのない端部(82)のねじ付きスピンドル(70)は、ストッパ部として少なくとも2つの径方向において対向して位置する突起(83)を有することを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)は、少なくとも1つのストッパ面を画定する1つのねじのない端部(71)において、少なくとも1つのノーズ形突起(78)を有することを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)のねじのない端部(71)の少なくとも1つのノーズ形突起(78)は、前記ねじ付きスピンドル(70)の周面方向および軸方向の両者に有効なストッパ面を画定することを特徴とする請求項21に記載の調節構造。
- 前記少なくとも1つのノーズ形突起(78)は、少なくとも1つのリブ(79)を備えていることを特徴とする請求項21または22に記載の調節構造。
- 前記少なくとも1つのリブ(79)は、前記少なくとも1つのノーズ形突起(78)の上側部に形成され、前記少なくとも1つのストッパ面は、前記少なくとも1つのノーズ形突起(78)の下側部に形成されることを特徴とする請求項23に記載の調節構造。
- 前記少なくとも1つのリブ(79)は少なくとも1つの隆起(80)を有することを特徴とする請求項23または24に記載の調節構造。
- 前記少なくとも1つのリブ(79)の少なくとも1つの隆起(80)は、前記ねじ付きスピンドル(70)の軸方向を向いており、それにより前記少なくとも1つのリブ(79)は、前記ハウジング(10)の内壁に対するストッパ部として前記少なくとも1つの隆起(80)と相互に作用することを特徴とする請求項25に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)は、前記ねじ付きスピンドルの周面方向に互いに隣接して配置された、それぞれ複数の波形リブ(79)を備える少なくとも2つの径方向において対向して位置するノーズ形突起(78)を有することを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載の調節構造。
- ほぼ中空シリンダの形状をなす前記ねじ付き部(50)は、1つのねじのない端部に少なくとも1つの突起(61)を有し、その高さは周面方向に徐々に増加し、該少なくとも1つの突起(61)は、周面方向に有効なストッパ面と、軸方向に有効なストッパ面とを画定することを特徴とする請求項16乃至27のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記第1のねじ付き部(70)および前記第2のねじ付き部(50)のストッパ部(82、83;61、63)は、正嵌合ストッパ面が前記第1のねじ付き部(70)と前記第2のねじ付き部(50)との間のストッパ部によって画定されるように設計されていることを特徴とする請求項14乃至28のいずれか1項に記載の調節構造。
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向に固定および回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該第1および第2のねじ付き部の一方のねじ付き部は、他方のねじ付き部(50)の内側ねじ(53)とねじの噛合いにより係合する外側ねじ(73)を備えるねじ付きスピンドル(70)を有し、該ねじ付きスピンドル(70)の外側ねじ(73)は、ねじのない部分(74)によって該ねじ付きスピンドル(70)の周面方向に分離された少なくとも2つのねじ付き部分を有する調節構造。 - 前記ねじのない部分(74)は、前記ねじ付きスピンドル(70)の長手方向に溝形状をなすように延びることを特徴とする請求項30に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)の外側ねじ(73)の少なくとも2つのねじ付き部分は、前記ねじ付きスピンドル(70)の周面にわたって均一に配置されることを特徴とする請求項30または31に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)の外側ねじ(73)の少なくとも2つのねじ付き部分は、ほぼ同じ長さにわたって前記ねじ付きスピンドル(70)の長手方向に延び、ほぼ同じ角度をなすように前記ねじ付きスピンドル(70)の周面方向に延びることを特徴とする請求項30乃至32のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)の外側ねじ(73)は、前記ねじのない部分(74)によって離間された3つのねじ部分に分割されることを特徴とする請求項30乃至33のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)は、前記ボーデンケーブル装置に連結される前記第1のねじ付き部であることを特徴とする請求項30乃至34のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記他方のねじ付き部(50)はほぼ中空シリンダの形状をなすことを特徴とする請求項30乃至35のいずれか1項に記載の調節構造。
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向に固定および回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該第1のねじ付き部(70)は、少なくとも1つのガイド溝(17)に沿って長手方向において該ハウジング(10)内へ案内され、
該少なくとも1つのガイド溝(17)は、該ハウジング(10)の内壁から突出する突起(18)によって画定され、
材料切取部(19)は、該突起(18)が該少なくとも1つのガイド溝(17)を画定しない一面において、該ハウジング(10)の周面方向に隣接する該突起(18)の間に設けられる調節構造。 - 前記第1のねじ付き部(70)は、前記ハウジングの長手方向に前記ハウジング(10)の少なくとも1つのガイド溝(17)に案内される、少なくとも1つのノーズ形突起(78)を有することを特徴とする請求項37に記載の調節構造。
- 前記突起(18)は、前記ハウジング(10)の長手方向に延びることを特徴とする請求項37または38に記載の調節構造。
- 前記第1のねじ付き部(70)は、前記ハウジング(10)の長手方向に延びる少なくとも2つのガイド溝(17)に案内される、少なくとも2つのノーズ形突起(78)を有し、
材料切取部(19)が、該突起(18)が該ガイド溝(17)の一方を画定しない該突起の一面において、該ハウジング(10)の周面方向に隣接する2つの突起(18)の間に設けられていることを特徴とする請求項37乃至39のいずれか1項に記載の調節構造。 - 前記隣接する突起(18)の間の前記材料切取部(19)は、前記隣接する突起(18)が前記ハウジング(10)の長手方向の全長にわたって互いに連結されないように設けられることを特徴とする請求項37乃至40のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記隣接する突起(18)の間の前記材料切取部(19)は、前記隣接する突起(18)が前記ハウジング(10)の長手方向の全長にわたって互いに離間するように設けられることを特徴とする請求項37乃至41のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記第1のねじ付き部(70)は、前記ハウジング(10)の少なくとも1つのガイド溝(17)内に案内される少なくとも1つのノーズ形突起(78)を有し、該ノーズ形突起(78)から突出する少なくとも1つのリブ(79)を有することを特徴とする請求項37乃至42のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記少なくとも1つのノーズ形突起(78)の少なくとも1つのリブ(79)は、前記第1のねじ付き部(70)の長手方向に向いている少なくとも1つの隆起(80)を有することを特徴とする請求項43に記載の調節構造。
- 前記少なくとも1つのリブは波形を有することを特徴とする請求項43または44に記載の調節構造。
- 前記第1のねじ付き部(70)の少なくとも1つのノーズ形突起(78)は、前記第1のねじ付き部(70)の周面方向に互いに隣接して配置された複数のリブ(79)を有することを特徴とする請求項43乃至45のいずれか1項に記載の調節構造。
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向に固定されるとともに、回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該第1のねじ付き部(70)は、1つの長手端部においてボーデンケーブル装置のワイヤ用の開口部(77)を有し、該ワイヤが該第1のねじ付き部(70)と連結されるように、該開口部(77)を介して該第1のねじ付き部(70)内へ該ワイヤを長手方向に案内し、
位置決め手段(84)が、該ワイヤを該第1のねじ付き部(70)の開口部(77)内に位置決めするように、該開口部(77)に設けられている調節構造。 - 前記位置決め手段は、前記第1のねじ付き部(70)の内壁から突出する複数の突起(84)を備えていることを特徴とする請求項47に記載の調節構造。
- 前記突起(84)はリブ形状をなすように設計されていることを特徴とする請求項48に記載の調節構造。
- 前記突起(84)は、前記第1のねじ付き部(70)の内壁に沿って、前記第1のねじ付き部(70)の周面方向に均一に配置されていることを特徴とする請求項48または49に記載の調節構造。
- 前記位置決め手段は、前記第1のねじ付き部(70)の内壁から突起する4つの突起(84)を備えることを特徴とする請求項47乃至50のいずれか1項に記載の調節構造。
- 別の開口部(75)は、前記第1のねじ付き部(70)の側壁に設けられ、該開口部(75)が、該側壁に形成されたスロット(76)により前記第1のねじ付き部(70)の長手端部に形成された前記開口部(77)に連結されていることを特徴とする請求項47乃至51のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記位置決め手段(84)は、前記第1のねじ付き部(70)の長手端部に形成された前記開口部(77)のほぼ中心に前記ワイヤを保持するように設計されていることを特徴とする請求項47乃至52のいずれか1項に記載の調節構造。
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向に固定されるとともに、回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該第1および第2のねじ付き部の一方のねじ付き部は、他方のねじ付き部の内側ねじ(53)とねじの噛合いにより係合する外側ねじ(73)を備えるねじ付きスピンドル(70)であり、
該他方のねじ付き部は複数の部分シェル要素(50)によって形成され、
該内壁(53)のねじ付き部分は、該部分シェル要素(50)の内壁上に形成され、
該内壁(53)のねじ付き部分は、該部分シェル要素(50)の分離面に形成され、
該部分シェル要素(50)の分離面において、該ねじ付き部分が丸みを付けられる調節構造。 - 前記部分シェル要素(50)の分離面において、それぞれ突起(55、57)および窪み(56、58)の組合せが形成され、それにより前記部分シェル要素(50)の一方の分離面の該突起(55、57)が、前記部分シェル要素(50)の他方の分離面の該窪み(56、58)と係合することを特徴とする請求項54に記載の調節構造。
- 各部分シェル要素(50)は2つの分離面を有し、それぞれ突起(55、57)および窪み(56、58)の組合せを備え、対応する部分シェル要素(50)の長手方向の前記一方の分離面の該突起(55)および該窪み(58)の順序は、対応する部分シェル要素(50)の前記他方の分離面の該突起(57)および該窪み(56)の順序と逆であることを特徴とする請求項55に記載の調節構造。
- 各部分シェル要素(50)の突起(55、57)および窪み(56、58)の前記少なくとも1つの組合せが、前記対応するねじ付き部分(53)に設けられていることを特徴とする請求項55または56に記載の調節構造。
- 前記部分シェル要素(50)は、係合連結部によって前記ハウジング(10)内に軸方向に固定して維持されることを特徴とする請求項54乃至57のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記各部分シェル要素(50)の係合連結部は、前記ハウジング(10)の内壁に形成された窪みと係合する、外方へ突出する突起(59)を備えることを特徴とする請求項58に記載の調節構造。
- 前記部分シェル要素(50)から外側に突出する前記突起(59)は、前記部分シェル要素(50)の外側において前記ねじ付き部分(53)に形成されることを特徴とする請求項59に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)は前記第1のねじ付き部をなし、前記部分シェル要素(50)は前記第2のねじ付き部を形成することを特徴とする請求項54乃至60のいずれか1項に記載の調節構造。
- ハウジング(10)と、
耐ねじれ性を有し軸方向に移動可能に該ハウジング(10)内に案内され、ボーデンケーブル装置に連結される第1のねじ付き部(70)と、
軸方向において固定されるとともに、回転可能に該ハウジング(10)内に配置され、該第1のねじ付き部(70)とねじの噛合いにより係合する第2のねじ付き部(50)とを備えるボーデンケーブル装置用調節構造であって、
該第1および第2のねじ付き部の一方のねじ付き部は、他方のねじ付き部の内側ねじ(53)とねじの噛合いにより係合する外側ねじ(73)を備えるねじ付きスピンドル(70)であり、
該スピンドル(70)の製造中に該ねじ付きスピンドル(70)を定位置に保持するように、少なくとも1つの開口部(81)が該ねじ付きスピンドル(70)内に形成される調節構造。 - 前記少なくとも1つの開口部(81)は、前記ねじ付きスピンドル(70)のねじのない部分(71)において前記ねじ付きスピンドル(70)の側壁に形成されることを特徴とする請求項62に記載の調節構造。
- 前記ねじのない部分は、前記ねじ付きスピンドル(70)のヘッド部(71)であることを特徴とする請求項63に記載の調節構造。
- 前記ねじ付きスピンドル(70)の製造中に、前記ねじ付きスピンドル(70)を定位置に保持する前記少なくとも1つの開口部(81)は、ボーデンケーブル装置のワイヤを案内するように、前記ねじ付きスピンドル(70)内で別の開口部(75)の反対側に配置されることを特徴とする請求項62乃至64のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記第1のねじ付き部(70)は外側ねじ(73)を備えるねじ付きスピンドルであり、前記第2のねじ付き部(50)は、該ねじ付きスピンドルの外側ねじ(73)とねじの噛合いにより係合する内側ねじ(53)を備えた中空シリンダの形状をなすことを特徴とする請求項1乃至65のいずれか1項に記載の調節構造。
- 中空シリンダの形状をなす前記第2のねじ付き部(50)は、2つの半シェル要素によって形成され、前記第2のねじ付き部の内側ねじのねじ付き部分(53)は、前記半シェル要素の内壁に形成されることを特徴とする請求項66に記載の調節構造。
- 前記2つの半シェル要素(50)は、前記半シェル要素(50)の外面から突出する突起(59)によって、前記ハウジング(10)内において軸方向に固定して保持されることを特徴とする請求項67に記載の調節構造。
- 前記ハウジング(10)および前記第1のねじ付き部(70)は、それぞれ対応する側壁に形成された開口部(14;75)と、対応する長手方向端部に形成された軸方向開口部(13;77)とを有し、これらは対応する側壁に形成された該開口部(14;75)に、該対応する側壁に形成されたスロット(15;76)を介して連結されることを特徴とする請求項1乃至68のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記第2のねじ付き部(50)は、前記ハウジング(10)内で前記第2のねじ付き部(50)を回転させるために、作動要素に連結されることを特徴とする請求項1乃至69のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記ハウジング(10)はポリアミドプラスチックから形成されることを特徴とする請求項1乃至70のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記第1のねじ付き部(70)は、ポリブチレンテレフタレートプラスチックから形成されることを特徴とする請求項1乃至71のいずれか1項に記載の調節構造。
- 前記第2のねじ付き部(50)は、ポリオキシメチレンプラスチックから形成されることを特徴とする請求項1乃至72のいずれか1項に記載の調節構造。
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