JP2523346Y2 - 配線支持具 - Google Patents

配線支持具

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JP2523346Y2
JP2523346Y2 JP1992090732U JP9073292U JP2523346Y2 JP 2523346 Y2 JP2523346 Y2 JP 2523346Y2 JP 1992090732 U JP1992090732 U JP 1992090732U JP 9073292 U JP9073292 U JP 9073292U JP 2523346 Y2 JP2523346 Y2 JP 2523346Y2
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利信 中村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばコンピュータ等
のように多数の配線を有する装置に取付けられて、多数
の配線を一括して支持する配線支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の配線支持具としては、例
えば図12に示すものがある。即ち、配線支持具60
が、略U字形断面に形成される細長いケース61と、細
長い蓋70を有して角形の筒状に構成される。ケース6
1は、底部62に多数の長孔63が所定の間隔で設けら
れ、両側部64に多数の冷却用の孔65が所定の間隔で
設けられる。また両側部64の開口端66は先細りに形
成され、且つこの開口端66に受け部67がく字形を成
して突設される。蓋70は、両側部71の下端に掛け部
72がく字形断面に形成して設けられる。そこで、この
蓋70の掛け部72を、ケース61に対してその長手方
向から開口端66と受け部67との間に係合してスライ
ドし、またはその係合を解くように引抜くことで、着脱
自在に装着される。
【0003】次に、上記配線支持具60を用いて配線を
支持する場合について説明する。先ず、ケース61と蓋
70が必要な長さに切断される。そしてケース61から
蓋70を外した状態でそのケース61が、取付け板50
の所定の箇所において底部62の長孔63でビス68を
締付けることにより固定される。その後、ケース61の
内部に多数の配線Aが収納され、最後にケース61の開
口端66と受け部67に蓋70の掛け部72を係合して
スライドすることにより抜止めして被着される。こうし
て多数の配線Aが、ケース61と蓋70の内部に一括し
て収納支持されるのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術のものにあっては、配線支持具60が、ケース61と
蓋70とにより長い筒形に構成されているので、大型
化、重量化し、コストも高くなる。また、装置に対して
取付けスペースが多く必要になり、軽量化することが難
しく、配線の収納時間が多くかかって作業性が悪い。直
線的に長い形状であるから、配線の方向性に限界があ
る。配線Aの略全長がケース61と蓋70内部に収納さ
れているので、配線Aの冷却効率が悪くなり、メンテナ
ンスの際にはその都度蓋70を取外す必要があって、時
間がかかる等の問題がある。
【0005】本考案は、この点に鑑みてなされたもの
で、小型、軽量であり、取付けや配線収納等の作業性、
配線の方向性や冷却性に優れた配線支持具を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の配線支持具は、プラスチック等の可撓性材
料により作られ、多数の配線を収納するための1ヵ所を
開いたリング部材と、該リング部材の開口端に設けられ
て、配線の出し入れに応じて開閉するガイド手段と、上
記リング部材の開口端と略反対側の底部の外側に突設さ
れ、取付け板にワンタッチ式に固定する取付け手段を設
けた配線支持具を、該リング部材を底部の肉厚が最も厚
く、開口端に向かって肉厚が徐々に薄くなるように形成
し、該ガイド手段が、該リング部材の両方の開口端に対
称状に設けられ、内側端が相互に当接してV字状に閉口
している、該リング部材の略径方向に延在する、その開
口端の軸方向の幅と略同じ幅の板状体より構成した。ま
た、該ガイド手段を、該リング部材の開口端の左右の一
方に設けた外側にのみ突出するガイド片と、他方に設け
た内側にのみ突出するガイド片とにより構成し、それら
ガイド片は一定の隙間を有して開いており、ガイド片同
志を結合させることによって閉じるものとした。さら
に、上記支え手段は、上記リング部材の底部の取付け手
段の左右両側に弾性変形可能なアームをハ字形に突設
し、該アームの先端に上記リング部材の軸方向に延在す
る長い脚を設け、該脚を取付け板の表面に弾性接触して
上記リング部材の荷重を支えると共に、前後、左右の傾
倒を防止するように構成した。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、リング部材の開口端のガイ
ド手段に配線をあてがって軽く押すだけで、リング部材
の開口端が薄い肉厚で適度な弾性を有するため、ガイド
手段が容易に拡開し、これにより多数の配線が順次リン
グ部材の内部に収納される。また配線の収納後は、その
都度ガイド手段がV字状の元の閉じた状態に戻って、配
線がリング部材の内部から外れることが防止される。リ
ング部材の内部に収納される多数の配線は、底部に配置
して大きい荷重がかかるが、その底部は肉厚が厚くて大
きい剛性を有することで、リング部材の内部の多数の配
線は確実に支持される。また、リング部材にかかる配線
の荷重は、取付板への取付手段のほかに更に取付手段の
左右に突設された取付板に接触する支え手段により支え
られ、リング部材の前後、左右の傾動を強固にささえ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1と図2において、本考案の第1の実施例につ
いて説明する。配線支持具1は、プラスチック等の可撓
性材料により作られるもので、一ヵ所を開いたリング部
材2を有する。そしてリング部材2の開口端にガイド手
段10が設けられ、ガイド手段10と反対側の底部3の
内側に分割収納手段20が設けられ、外側に取付け手段
30が設けられ、取付け手段30の左右両外側に支え手
段40がハ字形に設けられる。
【0009】リング部材2は、所定の比較的幅の狭い寸
法の円形であって、面積的に最も多くの配線を収納する
ことが可能に形成され、肉厚が不均一に設定される。即
ち、底部3の肉厚が最も厚くて大きい剛性を有する。ま
た底部3の左右半体4,5の肉厚は、開口端に向かって
左右対称的に徐々に薄くなって、開口端で比較的容易に
拡開することが可能な適度な弾性を有するように形成さ
れる。
【0010】分割収納手段20は、リング部材2の底部
3の内側の左右に小径の半円形リング21,22が対称
的に一体成形される。両リング21,22は、リング部
材2と同様に肉厚が変化して形成され、両開口端にはそ
れぞれガイド部21a,22aがV字形の状態で開閉す
るように設けられる。これによりに、比較的径の小さい
配線をリング部材2の内部で分割して収納することが可
能に構成される。
【0011】 ガイド手段10は、リング部材2の両方
の開口端にそれぞれ比較的長い板状体11,12が、略
半分をリング部材2の内側に延在させ、残りを外側に突
出させたT字状の状態に一体成形されている。これら2
つの板状体11,12は、フリーの場合に内側端部同志
は略接触してV字形の状態で閉じ、内部の配線が外れる
のを防止する。また外部から配線を押込む場合には、板
状体11,12によりリング部材2を容易に拡開し、配
線を傷付けないようにリング部材2の内部に案内するよ
うに構成される。板状体は開口端の軸方向の幅と同じ幅
である。また、板状体の各両端部にそれぞれリング部材
側にのみ膨らんだ突条101を設けてある。
【0012】取付け手段30は、リング部材2の底部3
の外側に連結部材31が突設され、連結部材31に押え
部材32と差込み部材33とが一体成形される。押え部
材32は、弾性変形可能に湾曲して形成され、両端に押
えを強化するため凸部32aが形成される。ここで凸部
32aは、フリーの状態で取付け板50の表面52の位
置Oより多く外に出るように設定される。差込み部材3
3は、丸みをおびたV字形の突起34を有し、この突起
34の最も幅の大きい内側に段部35を介して嵌合片3
6が設けられる。ここで嵌合片36は、幅が取付け板5
0の孔51の径より大きい寸法であり、長さが取付け板
50の厚さより大きく設定され、突起34の段部35が
その孔51の径より大きい寸法に設定される。これによ
り取付け板50の孔51に対して、差込み部材33を差
込むことで、その差込み部材33と押え部材32とによ
りリング部材2をワンタッチで抜止め固定するように構
成される。
【0013】支え手段40は、リング部材2の底部3の
左右両側の比較的離れた位置に、弾性変形可能なアーム
41,42がハ字形に突設される。そして両アーム4
1,42の端部には、それぞれリング部材2の幅と略等
しい長さの脚43,44が、リング部材2とほぼ同軸上
に配置して一体成形される。ここで脚43,44は、フ
リーの状態で取付け板50の表面52の位置Oより少し
外に出るように設定される。これにより取付け手段30
によりリング部材2を取付け板50に固定した際に、長
い脚43,44を取付け板50の表面52に弾性接触し
てリング部材2を、前後、左右の方向で強固に支えるよ
うに構成される。
【0014】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、配線支持具1を取付け板50に取付ける場合
は、リング部材2の左右半体4,5を手に持って、取付
け手段30の差込み部材33を取付け板50の孔51に
押込む。すると、差込み部材33のV字形の突起34が
縮径しながら孔51を通り、突起34が取付け板50の
裏側に突出した際に、嵌合片36が孔51に嵌合して段
部35が裏面53に係合する。このとき押え部材32が
取付け板50の表面52により弾性変形しながら強く押
えるようになり、この押え部材32の押さえと段部35
の係合とによりリング部材2は、図3のようにそこから
手を離しても取付け板50に抜止めした状態に固定され
る。
【0015】一方、取付け手段30による取付け時で
は、段部35が取付け板50の孔51を通過する直前
に、支え手段40の脚43,44も取付け板50の表面
52に接する。そしてこれ以降はアーム41,42も一
緒に弾性変形し、抜止め固定される際に、図3のように
長い脚43,44が取付け板50の表面52に強固に弾
性接触して、リング部材2の前後、左右の方向の傾倒が
防止される。従って、リング部材2は、取付け手段30
により抜止め固定され、更に支え手段40により前後、
左右の方向にブレないように支えられて、取付け板50
に対する取付け強度が非常に大きいものになる。
【0016】 ところで、上記リング部材2の取付け時
には、その開口端のガイド手段10が最上に位置して略
閉じている。そこで配線Aを配線支持具1に収納する場
合は、図3のように1本または2本以上の配線Aをリン
グ部材2の板状体11,12の間に接して押す。する
と、リング部材2はガイド手段側が最も肉厚が薄くて変
形し易いことから容易に拡開し、これにより配線Aは2
つの板状体11,12により案内されてリング部材2の
内部に滑り落ちる。また配線Aがガイド手段10を通過
すると、そのガイド手段10はリング部材2の弾性によ
り自動的に元の閉じた状態に戻って、配線Aの離脱が防
止される。こうして配線Aを単にガイド手段10から押
込むだけで、多数の配線Aはリング部材2の内部に、振
動等により外れることなく順次収納される。
【0017】また細い配線Bの場合は、リング部材2の
内部でその細い配線Bを、更に分割収納手段20のガイ
ド部21a,22aに接して押込む。これにより左右の
リング21,22が上述と同様に拡開して、リング2
1,22の内部に細い配線Bが分割して収納される。
【0018】そして、特にリング部材2の内部に収納さ
れる多数の配線Aは、下方の底部側に重合して配置され
るため、リング部材2の底部3には多数の配線Aの大き
い荷重がかかるが、その底部3は厚い肉厚で大きい剛性
を有する。またリング部材2の下方にかかる荷重は、左
右の支え手段40により取付け板50の方にも直接的に
及ぶ。そこで配線Aの大きい荷重は、リング部材2自体
の底部側の剛性と、取付け板50により強固に支持され
る。また配線Aが片寄って収納されることがあるが、支
え手段40によりリング部材2の前後、左右の一方の傾
倒が防止されるため、この場合の配線Aも確実に支持さ
れる。
【0019】 一方、メンテナンス等の場合において、
特定の配線を外す場合には、板状体11,12の外側を
手で摘んで押し開く。すると、ガイド手段10は容易に
所定量開き、この開いた状態で特定の配線をリング部材
2の外に迅速に出すことが可能となる。
【0020】 図4において、配線が少ない場合の配
線支持具1の他の使用例について説明する。これはリン
グ部材2の開口端側の小さい弾性、リング部材2の内外
に及ぶ長いガイド手段10を利用したものである。そこ
でリング部材2の例えば左側の半体5を深く曲げ、左側
板状体11の上に右側板状体12を重ねて板状体11,
12同志を係止する。これによりリング部材2の左右の
半体4,5の復元力が2つの板状体11,12の逆方向
に作用して、左右の板状体11,12同志が弾性的に強
く結合しあう。このためリング部材2の開口側は全閉状
態に保持され、内部の配線の離脱が確実に防止される。
またリング部材2の左側半体4は縮径して、少ない配線
Aがガタの少ない状態で適確に支持される。
【0021】 図5において、第2の実施例について説
明する。この実施例では、リング部材2の例えば右側半
体5の内側の途中に軸方向に延びる突条6が付設され
る。そこで配線Aをリング部材2の内部に収納した後
に、リング部材2の左側半体4を深く曲げてその板状体
11を突条6に係止する。するとこの場合は、左右半体
4,5の復元力により板状体11と突起6が更に強く結
合して全閉し、配線Aの離脱等が有効に防止される。こ
のとき、板状体の突条101は係合が容易に外れないよ
うに機能する。
【0022】 図6において、第3の実施例について説
明する。この実施例は、リング部材2のガイド手段10
の板状体11,12を利用して分割収納手段20を形成
したものである。そこでガイド手段10の例えば左側の
板状体11のリング部材内側にリング部23が、く字形
に屈曲して延設される。リング部23の先端23aは曲
がって左側半体4に近接され、その半体4の先端23a
と対向する位置にガイド突条24が設けられる。こうし
て板状体11の内側の箇所に、その板状体11、リング
部23及び半体4の一部により分割収納手段20が形成
される。同様にして右側の板状体12の内側の箇所にも
分割収納手段20′が形成される。
【0023】 そこでこの実施例では、細い配線Bをリ
ング部材2の内部に挿入した後に、更にその細い配線B
を一方の分割収納手段20において、リング部23とガ
イド突条24との隙間から内部に押込むことで、リング
部材2の上方に分割して収納される。また他方の分割収
納手段20′には、異なる種類の細い配線Cが、更に分
割して収納される。更にこの場合は、細い配線B,Cが
リング部材2の内部の太い配線Aの上方に分離して収納
されることで、非常に見易くなって、メンテナンス等の
点で有利になる。
【0024】 図7において、上記第3の実施例におい
て、配線が少ない場合の他の使用例について説明する。
この場合も図4と同様に、リング部材2の例えば左側半
体4を深く曲げる。そして左側半体4の上に右側リング
部23′を重ね、左側板状体11を右側リング部23′
の先端に係止する。そこでこの場合も、左右の半体
4,5の復元力で左右の板状体11とリング部23′が
強く結合してあってリング部材2の開口側は全閉し、内
部の配線Aの離脱が確実に防止される。またリング部材
2の左側半体4は縮径して、少ない配線Aがガタの少な
い状態で適確に支持される。
【0025】図8において、第4の実施例について説明
する。この実施例では、リング部材2の底部側において
例えば右側半体5から仕切り25が左側に水平に延びて
設けられる。仕切り25は先端が左側半体4に近接し、
その左側半体4にガイド突起26が設けられたものであ
り、こうしてリング部材2の底部3と仕切り25とによ
り分割収納手段20が、広範囲に安定して形成され、多
数の細い配線Bが分割して収納される。
【0026】 図9において、第5の実施例について説
明する。この実施例では、リング部材2のガイド手段1
0において、例えば右側半体5では板状体14が外側に
のみ突出し、左側半体4では板状体13が内側にのみ挿
入して設けられる。これら板状体13,14は、ジクザ
クに傾斜して配線の出入りを案内することが可能に配設
される。そこでこの場合は、左右の板状体13,14同
志の隙間が大きくなって、配線Aの出入れが容易にな
る。また配線Aをリング部材2に収納した後は、板状体
13,14同志を係合することで、全閉した状態に保持
される。尚、板状体の突出と挿入の関係は、左右逆であ
っても良いことは勿論である。
【0027】図10と図11において、第6の実施例と
して、両面テープを使用する場合について説明する。図
10では、リング部材2の底部3の外側に取付け手段3
0として、接着台37が突設され、接着台37に両面テ
ープ39が付着される。図11では、リング部材2の底
部3の外側のハ字形の支え手段40のアーム41,42
相互の間に、取付け手段30として長い接着台38が連
結され、接着台38に同様に両面テープ39が付着され
る。そこでこの場合は、リング部材2が両面テープ39
により取付け板50の任意の場所に一層簡単に固定され
る。そして取付け手段30自体の取付け強度は小さいた
め、専ら支え手段40によりリング部材2とその内部に
収納される配線Aとが支持される。
【0028】以上、本考案の実施例について説明した
が、リング部材2の内部に配置される分割収納手段30
は、細い配線の収納以外に、コネクタの仮固定に用いる
ことも可能である。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
配線支持具が一ヵ所を開いたリング部材をベースとし、
このリング部材の開口端にガイド手段を設け、底部に取
付け手段を設けて多数の配線を一括して支持する構成で
あるから、構造が非常に簡素化して、小型、軽量にな
る。このため取付けスペースが少なくて済み、配線の方
向性の制限が無くなり、配線の一部を収納するだけであ
るから、冷却にも有利になり、メンテナンスも容易にな
り、更に使用材料が少なくなるので、省資源にもなる。
リング部材は取付け手段によりワンタッチで固定され、
配線はガイド手段を自動的に開閉しながらリング部材の
内部に次々に収納されるので、配線の作業効率が大幅に
向上する。リング部材は肉厚が変化して形成されるの
で、ガイド手段を容易に開閉することができ、底部では
大きい剛性を有して配線を収納状態で強固に支持するこ
とができる。
【0030】配線支持具は、リング部材の取付け手段の
左右に支え手段を各別に備えた構成であるから、この支
え手段によりリング部材にかかる多数の配線の荷重を取
付け板側で支持することができて、支持強度が増す。ま
た支え手段によりリング部材の傾倒を防止することもで
きて、安定性が向上する。取付け手段と別個に支え手段
を有するので、取付け手段の強度は軽減することができ
て、構造が簡単になり、作業性も良い。
【0031】 配線支持具は、リング部材の内部に分割
収納手段を備えた構成であるから、細い配線等を分離、
分割して収納することができる。このため細い配線の破
損を回避することができ、配線の作業性、メンテナンス
も良くなる。図2のようにリング部材の底部の中心に分
割収納手段を配置すると、配線の収納が容易化する。図
6のようにリング部材の板状体の2箇所に分割収納手段
を配置すると、細い配線を2種類に分けて収納すること
ができ、上方に分離して収納されるので、メンテナンス
等が容易になる。図8のようにリング部材の底部の全域
に分割収納手段を配置すると、多量の細い配線を安定し
て収納できる。
【0032】 ガイド手段は、長い板状体をリング部材
の開口端の内外に及んで取付けた構成であるから、配線
を適切に案内することができる。また板状体同志の係
合、板状体と突起等との係合でリング部材の開口端を強
固に閉じて離脱を防ぎ、少ない配線の場合にガタを少な
くして支持することができる。図9のように板状体が簡
略化したものでは、配線の出入れが容易になり、構造が
簡素化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る配線支持具の第1の実施例を示す
斜視図である。
【図2】同実施例の正面図である。
【図3】同実施例の取付け、収納、支持状態を示す正面
図である。
【図4】同実施例のガイド手段の他の使用例を示す正面
図である。
【図5】本考案の第2の実施例を示す正面図である。
【図6】本考案の第3の実施例を示す正面図である。
【図7】同実施例のガイド手段の他の使用例を示す正面
図である。
【図8】本考案の第4の実施例を示す正面図である。
【図9】本考案の第5の実施例を示す正面図である。
【図10】本考案の第6の実施例を示す正面図である。
【図11】同実施例の変形例を示す正面図である。
【図12】従来の配線支持具の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 配線支持具 2 リング部材 3 底部 4,5 半体 10 ガイド手段 30 取付け手段 50 取付け板

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック等の可撓性材料により作ら
    れ、多数の配線を収納するための1ヵ所を開いたリング
    部材と、該リング部材の開口端に設けられて、配線の出
    し入れに応じて開閉するガイド手段と、上記リング部材
    の開口端と略反対側の底部の外側に突設され、取付け板
    にワンタッチ式に固定する取付け手段を設けた配線支持
    具において、 該リング部材を底部の肉厚が最も厚く、開口端に向かっ
    て肉厚が徐々に薄くなるように形成し、該ガイド手段
    が、該リング部材の両方の開口端に対称状に設けられ、
    内側端が相互に当接してV字状に閉口している、該リン
    グ部材の略径方向に延在する、その開口端の軸方向の幅
    と略同じ幅の板状体よりなる、ことを特徴とする配線支
    持具。
  2. 【請求項2】 該板状体の各両端部にそれぞれリング部
    材側にのみ膨らんだ突条を設けた請求項1の配線支持
    具。
  3. 【請求項3】 該リング部材の内壁の開口端寄りに軸方
    向に延在する突条を設けた請求項1の配線支持具。
  4. 【請求項4】 該ガイド手段の板状体の内側部を延長さ
    せてその先端を開口端内壁近くまで曲折させ、該リング
    部材の開口端内壁との間に一定の空間を形成した請求項
    1の配線支持具。
  5. 【請求項5】 該ガイド手段の板状体の延長部の先端付
    近の該リング部材の内壁に軸方向に延在する突条を設け
    た請求項4の配線支持具。
  6. 【請求項6】 プラスチック等の可撓性材料により作ら
    れ、1ヵ所を開いた、多数の配線を収納するためのリン
    グ部材と、該リング部材の左右半体の開口端に設けられ
    て、配線の出し入れに応じて開閉するガイド手段と、上
    記リング部材の開口端と略反対側の底部の外側に突設さ
    れ、取付け板にワンタッチ式に固定する取付け手段を設
    けた配線支持具において、 該ガイド手段を、該リング部材の開口端の左右の一方に
    設けた外側にのみ突出するガイド片と、他方に設けた内
    側にのみ突出するガイド片とにより構成し、それらガイ
    ド片は一定の隙間を有して開いており、ガイド片同志を
    結合させることによって閉じることを特徴とする配線支
    持具。
  7. 【請求項7】 プラスチック等の可撓性材料により作ら
    れ、1ヵ所を開いた、多数の配線を収納するためのリン
    グ部材と、該リング部材の左右半体の開口端に設けられ
    て、配線の出し入れに応じて開閉するガイド手段と、上
    記リング部材の開口端と略反対側の底部の外側に突設さ
    れ、取付け板にワンタッチ式に固定する取付け手段を設
    けた配線支持具において、 上記支え手段は、上記リング部材の底部の取付け手段の
    左右両側に弾性変形可能なアームをハ字形に突設し、該
    アームの先端に上記リング部材の軸方向に延在する長い
    脚を設け、該脚を取付け板の表面に弾性接触して上記リ
    ング部材の荷重を支えると共に、前後、左右の傾倒を防
    止するように構成されている請求項1の配線支持具。
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