JP5173972B2 - 髪ケア装置 - Google Patents

髪ケア装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5173972B2
JP5173972B2 JP2009220006A JP2009220006A JP5173972B2 JP 5173972 B2 JP5173972 B2 JP 5173972B2 JP 2009220006 A JP2009220006 A JP 2009220006A JP 2009220006 A JP2009220006 A JP 2009220006A JP 5173972 B2 JP5173972 B2 JP 5173972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
main body
grip
hair care
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009220006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011067315A (ja
Inventor
裕二 山根
謙吾 伊東
秀樹 田中
朋哉 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009220006A priority Critical patent/JP5173972B2/ja
Priority to CN 201010294255 priority patent/CN102028349B/zh
Publication of JP2011067315A publication Critical patent/JP2011067315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5173972B2 publication Critical patent/JP5173972B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning And Drying Hair (AREA)
  • Hair Curling (AREA)

Description

本発明は、髪ケア装置に関する。
従来より、風洞部が形成された本体部の連結部にグリップ部を回動可能に連結した折り畳み式の髪ケア装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、本体部に形成したボス部に設けられ、外周に第1凸部を突設した回転リングと、グリップ部に一体に設けられ、当該グリップ部を本体部に対して相対回動させた際に、回転リングを弾性変形させながら第1凸部を乗り越えて第1凸部に係合する第2凸部を突設した環状リブと、で節度機構が形成されており、この節度機構によって、使用位置と折り畳み位置のそれぞれでグリップ部の本体部に対する回動を規制している。
特開平2−77207号公報
近年、髪ケア装置にイオン発生装置を搭載するなどして様々な機能を持たせることがあり、このような高機能化に伴って、髪ケア装置の本体部は、部品構成が増加して重くなる傾向にある。また、安全性を高めるために、ABS樹脂等の樹脂材料に例えば水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金属水和物を混入することで難燃化させた樹脂を用いることもある。このように難燃化させた樹脂は、通常の樹脂よりも強度物性が低下することが知られている。
そのため、従来の髪ケア装置のように、回転リングの第1凸部を受ける第2凸部が設けられた環状リブをグリップ部に一体に形成する構造では、難燃化させた樹脂を用いて安全性を高めた場合に環状リブの強度も低下してしまうため、第2凸部が第1凸部を乗り越える際に環状リブに生じる応力などによって、グリップ部に形状変化や割れが生じるおそれがある。特に、様々な機能を有する髪ケア装置の場合にかかる問題は顕著となる。
そこで、本発明は、節度機構の耐久性をより向上させることのできる髪ケア装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、本体ハウジングと、当該本体ハウジングの連結部に回動可能に取り付けられるグリップハウジングと、使用位置と折り畳み位置のそれぞれで前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する節度機構と、を備える髪ケア装置であって、前記節度機構は、前記本体ハウジングの前記連結部とは別体に形成されたリング状の第1の係合体と、前記グリップハウジングに設けられ、前記第1の係合体の外周を連続して囲繞するリング状に形成されるとともに前記グリップハウジングとは別体に形成され、前記第1の係合体に対して相対移動可能であり使用位置と折り畳み位置のそれぞれで第1の係合体に係合して前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する第2の係合体と、を備え、前記第2の係合体が、前記グリップハウジングよりも強度の高い材料で形成され、かつ、前記第1の係合体の外周を連続して囲繞する環状に形成されているとともに、前記他方の部材とは別体に形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の髪ケア装置において、前記第1の係合体と前記第2の係合体とは、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸を中心として相対回動することを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、請求項2に記載の髪ケア装置において、前記第1の係合体は前記回動中心軸を中心とした環状に形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の髪ケア装置において、前記第2の係合体が前記第1の係合体の外周に対向して配置されるとともに、前記第1の係合体の外周および前記第2の係合体の前記第1の係合体の外周との対向部には、圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部および第2凸部がそれぞれ設けられており、前記第1凸部と第2凸部とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりすることを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記第2の係合体は、前記グリップハウジングに設けられた円形突出部の内側に配置され、前記円形突出部の内側底部に対向する前記第2の係合体の端部には、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸と直交する方向に延在し、前記円形突出部の内側底部に設けられた複数の凹所と嵌合する複数の係合凸部を備えた環状の壁部が設けられ、記第2の係合体の外周に沿った外周部は、前記円形突出部と非接触に構成されていることを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項に記載の髪ケア装置において、前記円形突出部が、前記第1の係合体から前記第2の係合体に加わる荷重を、当該第2の係合体の前記外周部で受けないようにしたことを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記本体ハウジングの前記連結部には、前記第2の係合体を保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明にあっては、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置において、前記本体ハウジングおよび前記グリップハウジングの前記節度機構から離間した位置に、互いに当接して前記本体ハウジングと前記グリップハウジングとの相対回動を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2の係合体を当該第2の係合体が設けられる他方の部材よりも強度の高い材料で形成したため、第1の係合体と第2の係合体との係合の際に生じる応力などによって、第2の係合体の形状が変化したり、割れたりしてしまうのを抑制することができる。また、請求項1の発明によれば、第2の係合体を、第1の係合体の外周を連続して囲繞する環状に形成したため、第2の係合体の形状が変化してしまうのをより一層抑制することができる。また、請求項1の発明によれば、第2の係合体を、他方の部材とは別体に形成したため、第2の係合体および他方の部材を容易に製造することができるようになる。
請求項2の発明によれば、第1の係合体と第2の係合体とを、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動中心軸を中心として相対回動させるようにしたため、グリップハウジングを本体ハウジングに対して回動させる際に、第1の係合体および第2の係合体をそれぞれ一方の部材および他方の部材と一体に回動させることがきるようになる。その結果、節度機構の構造の簡素化を図ることが可能となる。
請求項3の発明によれば、第1の係合体を回動中心軸を中心とした環状に形成したため、第1の係合体の形状が変化してしまうのを抑制することができる。
請求項4の発明によれば、第1凸部と第2凸部とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりするようにしたため、使用状態、回動状態、折り畳み状態の切替時にクリック感を与えることができる。
また、第1の係合体の外周および第2の係合体の第1の係合体の外周との対向部に圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部および第2凸部を設けることで、第1の係合体および第2の係合体を相対回動させる際に、第1の係合体と第2の係合体との間に生じる摩擦を極力低減させることができ、使用状態や折り畳み状態における保持性能の低下を極力抑制しつつ、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動操作性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、環状に形成された第2の係合体に、グリップハウジングの本体ハウジングに対する回動中心軸と直交する方向に延在する壁部を設けたため、第2の係合体が径方向に変形してしまうのを抑制することができる。
請求項の発明によれば、他方の部材が、第1の係合部から第2の係合部に加わる荷重を、当該第2の係合部の外周部で受けないようにしたため、第1の係合部から第2の係合部に加わる荷重が他方の部材に伝達されるのを抑制することができる。その結果、他方の部材が破損してしまうのを抑制することができる。
請求項の発明によれば、一方の部材に、第2の係合体を保持する保持部を設けたため、第1の係合部から第2の係合部に加わる荷重を保持部で受け止めることができ、第2の係合体の形状が変化してしまうのをより一層抑制することができる。
請求項の発明によれば、本体ハウジングおよびグリップハウジングの節度機構から離間した位置に、互いに当接して本体ハウジングとグリップハウジングとの相対回動を規制するストッパー部を設けたため、使用状態や折り畳み状態における保持性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの縦断面図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかる本体右側ハウジングのグリップ取付部と回転リングとを示す分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる本体右側ハウジングのグリップ取付部に回転リングを取り付けた状態を示す斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態にかかる回転リングを示す平面図である。 図6は、本発明の一実施形態にかかるグリップ右側ハウジングとクリックリングとを示す分解斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態にかかるグリップ右側ハウジングにクリックリングを取り付けた状態を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態にかかる本体左側ハウジングとグリップ左側ハウジングの内面側とを示す分解斜視図である。 図9は、本発明の一実施形態にかかる本体左側ハウジングとグリップ左側ハウジングの外面側とを示す分解斜視図である。 図10は、本発明の一実施形態にかかる節度機構を示す断面図である。 図11は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの使用状態における節度機構の内部を示す説明図である。 図12は、本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤーの折り畳み状態における節度機構の内部を示す説明図である。 図13は、本発明の一実施形態の変形例にかかるヘアドライヤーの使用状態における節度機構の内部を示す説明図である。 図14は、本発明の一実施形態の変形例にかかるヘアドライヤーの折り畳み状態における節度機構の内部を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、髪ケア装置としてヘアブラシを例示する。また、図1から図10中、Xは左方、Yは前方、Zは上方を示す。
本実施形態にかかるヘアドライヤー1は、図1および図2に示すように、使用者が手で握る部分としてのグリップ部5と、グリップ部5と交差する方向に結合された本体部3とを備えており、使用時にはグリップ部5と本体部3とで略T字状あるいは略L字状(本実施形態では略T字状)の外観を呈するように構成されている。グリップ部5の突出端部からは、電源コード7が引き出されている。また、グリップ部5は、本体部3に回動可能に連結されている。なお、グリップ部5は、本体部3に沿う位置まで折り畳むことができるようになっている。
本体部3は、その外壁をなす本体ハウジング3Hを有している。そして、この本体ハウジング3Hの内部には、その長手方向(図2の左右方向)の一方側(右側)の入口開口3aから出口開口3bに至る風洞2が形成されており、この風洞2内に収容されたファンFを回転させることによって空気流Wが形成される。すなわち、空気流Wは、外部から入口開口3aを介して風洞2内に流入し、当該風洞2内を通って出口開口3bから外部に排出される。
また、本体ハウジング3Hの内部には、略円筒状の内筒3fが設けられており、空気流Wは主にこの内筒3fの内側を流れるようになっている。なお、空気流Wは一部が分岐して後述する空洞3g内を流れるようになっており、この分岐流をイオン送風用に利用している。
内筒3fの内側では、最も上流側にファンFが配置され、その下流側にファンFを駆動するモータMが配置され、モータMのさらに下流側に加熱機構としてのヒータHが配置されている。そして、ヒータHを作動させたときには、出口開口3bから温風が吹き出されることになる。なお、本実施形態では、ヒータHは、帯状かつ波板状の電気抵抗体を内筒3fの内周に沿って巻回して配置したものとして構成されているが、かかる構成には限定されない。
そして、本体ハウジング3Hと内筒3fとの間に形成される空洞3gに、金属微粒子(例えばプラチナイオン)や、ミスト(例えばマイナスイオン)等のイオンを生成するイオン発生装置I、および、イオン発生装置Iに電圧を印加する電圧印加回路等が収容されている。本実施形態では、金属微粒子を生成するイオン発生装置Iおよびミストを生成するイオン発生装置Iが設けられている。
本体ハウジング3Hには、図1に示すように、空洞の出口開口3b側となる位置に、金属微粒子排出口3cとミスト排出口3dと、発光部3eが形成されたカバー3hが形成されている。
また、グリップハウジング5Hの前側中央部には、メインスイッチとなる第1のスイッチ6が上下複数段に移動可能となるように設けられており、この第1のスイッチ6を上下に移動させることで、オン・オフおよび風量調節の切り換えが行われる。また、本体ハウジング3Hのグリップ取付部(接続部)31の前側には第2のスイッチ61が設けられており、この第2のスイッチ61によって温風と冷風の切り換えが行われ、さらに、グリップ取付部31の側面付け根部には第3のスイッチ62が設けられており、この第3のスイッチ62によってイオン発生装置のオン・オフ切り換えが行われる。
また、グリップ取付部31の下端部とグリップハウジング5の上端部との間に設けられた節度機構4によって、本体ハウジング3とグリップハウジング5とがクリック機能をもって回動可能に連結されている。
本実施形態では、本体ハウジング3Hは、左右に2分割された本体左側ハウジング3Hlと本体右側ハウジング3Hrとを結合することで形成されるとともに、グリップハウジング5Hは、左右に2分割されたグリップ左側ハウジング5Hlとグリップ右側ハウジング5Hrとを結合することで形成されている。
そして、節度機構4は、図3に示すように、本体右側ハウジング3Hrのグリップ取付部31の外側下部と、図6に示すように、グリップ右側ハウジング5Hrの内側上部との間に設けられている。
この、節度機構4は、本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hのいずれか一方の部材である本体ハウジング3Hに設けられる弾性変形可能な回転リング(第1の係合体)10と、当該回転リング10に対してグリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸C(図3、4参照)を中心として相対回動(相対移動)可能に、グリップハウジング(他方の部材)5Hに設けられ、使用位置と折り畳み位置のそれぞれで回転リング10に係合してグリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動を規制するクリックリング(第2の係合体)20と、を備えている。
回転リング10は、図3に示すように、回転中心軸C方向に所定長さaを有するリング状(環状)に形成されている。
さらに、本実施形態では、回転リング10は、図5に示すように、当該回転リング10に荷重(直線L1方向に回転リング10を縮ませる力)Rが作用する部分10Kの径方向厚さt1が、他の部分10Nの径方向厚さt2よりも厚く(t1>t2)形成されている。具体的には、厚さt1、t2に差をもたせるために、回転リング10の外周に沿った輪郭形状を円形状とするとともに、内周に沿った輪郭形状を楕円形状としている。すなわち、本実施形態では、回転リング10の径方向厚さは、他の部分10Nから荷重Rが作用する部分10Kに向かうにつれて徐々に厚くなっている。なお、回転リング10の内周に沿った輪郭形状を円形状とし、外周に沿った輪郭形状を楕円形状としてもよい。
また、回転リング10の肉厚t1を厚くした部分10Kの外側に第1凸部12を設けるとともに、回転リング10の肉厚t2が薄くなる部分10Nの内側に、本体ハウジング3Hに設けたボス部33の係合溝33aに係止される係止部としての係止突起11を設けている。本実施形態では、第1凸部12および係止突起11は、回転リング10の周方向にそれぞれ2箇所設けられている。
具体的には、第1凸部12が、回転リング10の中心を通る1つの直線L1上(回転リング10の中心に対して点対称の位置)に2箇所設けられるとともに、係止突起11が、直線L1に対してほぼ直角に配置され回転リング10の中心を通る1つの直線L2上(回転リング10の中心に対して点対称の位置)に2箇所設けられている。
そして、回転リング10は、図3および図4に示すように、その中心(直線L1と直線L2の交点)が、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸Cとほぼ一致するように、本体ハウジング3Hに取り付けられる。
また、回転リング10は、本体右側ハウジング3Hrの外側に設けた円形凹部32内に配置されるとともに、その円形凹部32の底面から回動中心軸Cを中心として突出したボス部33の外側に嵌合される。このとき、回転リング10の内周面とボス部33の外周面との間には、回転リング10の弾性変形(直線L1方向に縮む変形)を許容する程度の隙間が設けられている。
ボス部33の外周部には、中心を通る1つの直線上に一対の係合溝33aが形成されており、それら係合溝33aに回転リング10の係止突起11を係合することで、回転リング10がボス部33に固定され、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して相対回動させた際には、回転リング10が本体ハウジング3Hのグリップ取付部31と一体にグリップハウジング5Hに対して相対回動する。
一方、クリックリング20は、本実施形態では、図6に示すように、グリップハウジング5Hのグリップ右側ハウジング5Hrとは別体に形成されるとともに、図11に示すように、回転リング10の外周を連続して囲繞する環状に形成されている。すなわち、クリックリング20は、回転リング10の外周に対向して配置されるものである。
また、環状に形成されたクリックリング20の回動中心軸C方向の一端部、すなわち、グリップ右側ハウジング5Hrの内面に対向する側の端部には、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸Cと直交する方向に延在する底壁部(壁部)21が設けられている。この底壁部21は、クリックリング20と一体に環状に設けられている。
そして、クリックリング20が回転リング10の外周に対向する対向部、すなわち、クリックリング20の内周面には、回転リング10の第1凸部12を圧接を伴って乗り越えることのできる第2凸部22が設けられている。
この第2凸部22は、図7に示すように、ヘアドライヤー1の使用状態、すなわち、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して交差させた状態(使用位置:図1に示す状態)としたときに、第1凸部12を中央部に受容するふたコブ状凸部22aと、このふたコブ状凸部22aに対してグリップハウジング5Hの折り畳み角度θ1だけ変位した位置に設けられるクリック凸部22bと、によって構成されている。ふたコブ状凸部22aおよびクリック凸部22bは、一対の第1凸部12に対応してそれぞれ一対設けられている。また、ふたコブ状凸部22aおよびクリック凸部22bの突出部分は円弧状となっている。
クリックリング20は、図6および図7に示すように、グリップ右側ハウジング5Hrの上端部に設けた円形突出部51の内側に配置されるようになっている。円形突出部51の中心は回動中心軸Cと一致しており、その中心部に段付穴52が形成されている。段付穴52は、図10に示すように、円形突出部51(本体右側ハウジング3Hr)に対向する側の端部を縮径して段部52aが形成されており、この段部52aに後述する筒状軸56の先端が突き合わされるようになっている。
クリックリング20の底壁部21には、図6に示すように、周方向にほぼ等間隔をもって複数(本実施形態では6箇所)の係合凸部23が円形突出部51に向かって突設されるとともに、円形突出部51の内側には、それら係合凸部23をそれぞれ密接して嵌合する複数の凹所53が設けられている。
凹所53は、回転中心軸Cを中心とする複数の放射状のリブ53a間に設けられるとともに、それらリブ53a同士は回転中心軸Cを中心とする弧状のリブ53bによって補強されている。そして、クリックリング20の係合凸部23を凹所53に挿入して係合させることにより、クリックリング20がグリップ右側ハウジング5Hrに固定され、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して相対回動させた際には、クリックリング20が、グリップハウジング5Hと一体に本体ハウジング3Hに対して相対回動する。
このとき、図6に示すように、複数の係合凸部23のうちの一部、本実施形態では下方に位置する2つの係合凸部23aを他の係合凸部23bよりも若干突出させて高く形成している。このように係合凸部23のうちの一部を他の係合凸部23bよりも突出させることで、クリックリング20を組み付ける際には、まず、高い係合凸部23aを凹所53に挿入した後に、挿入した係合凸部23aをガイドとして残りの係合凸部23bを凹所53に挿入することができ、係合凸部23を凹所53に挿入し易くすることができる。
また、本実施形態では、係合凸部23aの幅を他の係合凸部23bの幅よりも広くするとともに、係合凸部23aを挿入する凹所53aの幅を、係合凸部23aの幅に合わせて他の凹所53bの幅よりも広くしており、クリックリング20のグリップ右側ハウジング5Hrへの誤組み付けを防止できるようにしている。
また、本実施形態では、図4に示すように、回転リング10を嵌合するボス部33の係合溝33aの両側に、外方に向かって突出する突起部34が形成されている一方、図6に示すように、円形突出部51が本体右側ハウジング3Hrに対向する面には、段付穴52の周縁部に突起部34を係止する一対の凸部54が中心を通る1つの直線上に形成されている。
そして、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hrとを組み付ける際には、回転リング10を本体右側ハウジング3Hrのボス部33に組み付けるとともに、クリックリング20をグリップ右側ハウジング5Hrの円形突出部51に組み付けた後、円形突出部51を、クリックリング20の内周が回転リング10の外周に対向するようにして本体右側ハウジング3Hrの円形凹部32に外側から被せる。これで、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hrとが仮組み付けされる。
このとき、回転リング10を嵌合したボス部33の突起部34は、段付穴52周縁部の一対の凸部54間に形成される弧状凹部54aにそれぞれ嵌合され、グリップハウジング5Hの使用位置と折り畳み位置との間の回動によって突起部34が弧状凹部54a内を移動する。そして、ヘアドライヤー1を使用状態としたときには、突起部34が一対の凸部54の一方に突き当たるとともに、ヘアドライヤー1を折り畳み状態、すなわち、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに沿わせた状態(折り畳み位置)としたときには、突起部34が一対の凸部54の他方に突き当たる。このように、本実施形態では、突起部34と凸部54とによって内側の第1のストッパー部S1が構成されている。
次に、本体左側ハウジング3Hlとグリップ左側ハウジング5Hlとの組み付けを説明する。
図8に示すように、本体左側ハウジング3Hlのグリップ取付部31の下部外側には円形凹部35が形成されており、グリップ左側ハウジング5Hlの上端部には円形突出部55が設けられている。そして、円形突出部55の内側には、回転中心軸Cを中心として、グリップ右側ハウジング5Hrの段付穴52(図10参照)に到達する筒状軸56が突設される一方、本体左側ハウジング3Hlの円形凹部35の中心部には回転中心軸C上に筒状軸56を回転自在に密接して嵌合する挿通孔36が形成されている。
また、円形凹部35の外側面には、挿通孔36を中心として一対の扇形凸部37が所定角度θ2をもって突設されるとともに、円形突出部55の内側面には筒状軸56を中心として扇形凸部37を受容する一対の弧状凹部57が設けられている。
そして、図9に示すように、グリップ左側ハウジング5Hlの円形突出部55を、筒状軸56を挿通穴36に挿通させるようにして本体左側ハウジング3Hlの円形凹部35の外側に被せる。これで、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hrとの仮組み付けが完了する。このとき、筒状軸56の先端部は挿通穴36の内側から所定量突出した状態となっている。
また、円形突出部55を円形凹部35に被せた際に、扇形凸部37が弧状凹部57に嵌合し、グリップハウジング5Hの回動に伴って扇形凸部37が弧状凹部57内を移動する。そして、ヘアドライヤー1の使用状態および折り畳み状態になったときに、扇形凸部37は弧状凹部57の両端壁57aにそれぞれ突き当たるようになっており、それら扇形凸部37と両端壁57aとによって内側の第2のストッパー部S2が構成されている。
さらに、図8に示すように、本体左側ハウジング3Hlの円形凹部35の下部には、円弧状の開口部38が形成されているが、その開口部38の外周部分の一部には切欠部38aが形成されている。そして、図4および図10に示すように、本体右側ハウジング3Hrのグリップ取付部31の下端部には、上記切欠部38aに密接して挿入される突起39が突設されている。
このようにして仮組み付けされた本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hr、および本体左側ハウジング3Hlとグリップ左側ハウジング5Hlは、ファンF、ヒータH、モータM、イオン発生装置I、第1から第3のスイッチ6、61、62および電源コード7などの各機能部品を組み込んだ後に、本体右側ハウジング3Hrと本体左側ハウジング3Hlとを突き合わせるとともに、グリップ右側ハウジング5Hrとグリップ左側ハウジング5Hlとを突き合わせて、それぞれの突き合わせ部分を結合する。
このとき、本体左側ハウジング3Hlに形成した挿通穴36の内側から突出している筒状軸56の先端部は、図10に示すように、グリップ右側ハウジング5Hrの段付穴52に挿入され、この状態で段部52aの中心孔52bに固定ビス(ボルトでもよい)Bを外方(図10中右側)から挿入して筒状軸56の中心穴56aに螺合して締め付けるようになっている。これにより、本体右側ハウジング3Hrとグリップ右側ハウジング5Hr、および本体左側ハウジング3Hlとグリップ左側ハウジング5Hlは、節度機構4を備えた状態で相互に固定されることになる。
また、本体左側ハウジング3Hlと本体右側ハウジング3Hrとを突き合わせた際に、本体右側ハウジング3Hrの突起39を本体左側ハウジング3Hlの切欠部38aに密接嵌合させることで、両ハウジング3Hl、3Hrの下部の位置合せが行われる。
このように組み付けられた本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとは、使用位置と折り畳み位置との間で相対回動可能に連結されることになる。そして、回動中心軸Cを中心として本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとが相対回動することで、回転リング10とクリックリング20とが相対回動する。すると、回転リング10の第1凸部12と、クリックリング20の第2凸部22(ふたコブ状凸部22aおよびクリック凸部22b)と、が圧接を伴って相互に乗り越えて移動することになる。
具体的には、図11に示すように、ヘアドライヤー1を使用するためにグリップハウジング5Hを使用位置に回動(例えば、図12の状態から図11の状態となるように、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して時計回りに回動)させたときには、第1凸部12がふたコブ状凸部22aのクリック凸部22b側のコブ22cを圧接を伴って乗り越えて、コブ状凸部22aの中央部に嵌合(係合)する。このように、第1凸部12をふたコブ状凸部22aの中央部に嵌合させることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する相対回動は、図11におけるグリップハウジング5Hの時計回り方向(使用方向)および反時計回り方向(折り畳み方向)のいずれもが規制され、グリップハウジング5Hが使用位置で保持される。なお、この使用状態では、第1のストッパー部S1および第2のストッパー部S2によっても、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する使用方向への相対回動が規制された状態となっている。
また、図12に示すように、ヘアドライヤー1の使用が終了してグリップハウジング5Hを折り畳むときには、まず、第1凸部12がふたコブ状凸部22aのクリック凸部22b側のコブ22cを逆方向(折り畳み方向)に乗り越えて、さらに回動させて第1凸部12がクリック凸部22bを乗り越えることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する使用方向への相対回動が規制される。なお、このときには、第1のストッパー部S1および第2のストッパー部S2によって、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する折り畳み方向への相対回動が規制された状態となっている。したがって、第1凸部12とクリック凸部22bとの係合と、第1のストッパー部S1および第2のストッパー部S2によって、回転リング10とクリックリング20の時計回り方向(使用方向)および反時計回り方向(折り畳み方向)の相対回転が規制され、グリップハウジング5Hは、折り畳み状態で保持されることになる。
このように、本実施形態では、第1凸部12と第2凸部22とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりしている。こうすることで、使用状態、回動状態、折り畳み状態の切替時にクリック感を与えることができるようにしている。
ここで、本実施形態では、クリックリング20を、グリップ右側ハウジング5Hr(グリップハウジング5H)よりも強度の高い材料で形成している。たとえば、合成樹脂を材料として射出成型などでそれぞれを一体成形する場合には、クリックリング20をグリップハウジング5Hの合成樹脂材料よりも強度が高くなる合成樹脂材料を用いて形成するようにしている。本実施形態では、本体ハウジング3Hの左・右側ハウジング3Hl、3Hrおよびグリップハウジング5Hの左・右側ハウジング5Hl、5Hrは、ABS樹脂等の樹脂材料に例えば水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金属水和物を混入することで難燃化させた樹脂を用いて形成しており、クリックリング20を金属水和物を混入していないABS樹脂等の樹脂材料を用いて形成している。なお、クリックリング20をアルミニウムなどの金属を用いて形成することもできるが、加工性やコスト面では、金属を用いるよりも強度の高い合成樹脂を用いて成形するほうが好ましい。
また、本実施形態では、グリップ右側ハウジング5Hr(グリップハウジング5H)が、回転リング10からクリックリング20に加わる荷重(クリックリング20が弾性変形した回転リング10から受ける反力)を、クリックリング20の外周部で受けないようにしている。
具体的には、グリップ右側ハウジング5Hrに、クリックリング20の外周部(側壁部の外周面)に接触しない非接触部58を設けている。すなわち、クリックリング20は、円形突出部51の内側に設けた凹所53に係合凸部23を嵌合させることにより、グリップ右側ハウジング5Hrに固定されるが、このときに、円形突出部51の外周を凹所53の先端面とほぼ同一面とすることで、グリップ右側ハウジング5Hrに非接触部58を形成し、クリックリング20の外周に接触する部分を無くしている。
言い換えると、クリックリング20をグリップ右側ハウジング5Hrにクリックリング20の外周部以外の部位で当接させて、クリックリング20をグリップ右側ハウジング5Hrに固定している。
一方、本体右側ハウジング3Hrには、クリックリング20の外側を保持する保持部32aを設けている。本実施形態では、この保持部32aは、ボス部33を形成した円形凹部32を利用しており、円形凹部32の外周壁32aによって保持部32aを形成している。
さらに、本実施形態では、図11および図12に示すように、本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hのクリックリング20よりも外側の位置(節度機構4から離間した位置)に、互いに当接して本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとの相対回動を規制する外側のストッパー部S3が設けられている。このストッパー部S3は、本体ハウジング3Hのグリップ取付部31の前側下端部をさらに下方に向けて延設した突出部40と、グリップハウジング5Hの後側内面に設けられた受け座59と、によって構成されており、グリップハウジング5Hを折り畳んだ際に、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する折り畳み方向への相対回動を規制するストッパーとなる。
突出部40は、図3および図8に示すように、本体右側ハウジング3Hrおよび本体左側ハウジング3Hlに、それぞれ分割された半割突出部40a、40bとして設けられており、それら両ハウジング3Hr、3Hlを突き合わせることで半割状突出部40a、40bが結合されて、先端部が円弧状に突出する舌状の突出部40が形成される。
一方、受け座59は、図6に示すように、節度機構4が取り付けられる右側、すなわち、グリップ右側ハウジング5Hrの後側内面に断面台形状として設けられる。このとき、受け座59は、グリップ右側ハウジング5Hrの深さに相当する高さhに形成される。
なお、両ハウジング5Hr、5Hlを突き合わせた際に、受け座59がグリップハウジング5Hの内側全幅に亘って配置されるようにしてもよい。こうすれば、グリップハウジング5Hを折り畳んだ際に突出部40を受け座59によって確実に受け止めることができるようになる。また、図1に示すように、グリップハウジング5Hの前側上部は突出部40の形状に沿った凹設形状部5aとなっている。
さらに、図11に示すように、ヘアドライヤー1の使用状態では、グリップ取付部31の後側下端部31aが、グリップハウジング5Hの後側上端部5bに当接するようになっており、これら後側下端部31aと後側上端部5bとで、グリップハウジング5Hの使用位置における外側のストッパー部S4が構成されている。
以上説明したように、本体ハウジング3Hと一体に回動する回転リング10と、グリップハウジング5Hと一体に回動するクリックリング20とが相対回動して、回転リング10の第1凸部12とクリックリング20の第2凸部22とが相互に乗り越える際には、回転リング10が弾性変形して直線L1方向に縮むことになり、このように弾性変形した回転リング10による反力がクリックリング20に入力されることになる。
しかしながら、本実施形態では、クリックリング(第2の係合体)20をグリップハウジング(他方の部材)5Hよりも強度の高い材料で形成したので、強度が高くなったクリックリング20で上記反力を強固に受け止めることができ、グリップハウジング5Hに及ぶのを緩和することができる。そのため、クリックリング20の形状が変化したり、割れたりしてしまうのを抑制することができる上、グリップハウジング5Hに形状変化や割れなどが発生するのを抑制することができる。これにより、節度機構4の耐久性を向上させることができる。
このことは、特に、本実施形態のように、グリップハウジング5Hや本体ハウジング3Hを難燃化した材料を用いて形成し、安全性の向上を図った場合に有効である。
また、本実施形態によれば、回転リング(第1の係合体)10とクリックリング(第2の係合体)20とを、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動中心軸Cを中心として相対回動させるようにしたため、グリップハウジング5Hを本体ハウジング3Hに対して回動させる際に、回転リング10およびクリックリング20をそれぞれ本体ハウジング(一方の部材)3Hおよびグリップハウジング(他方の部材)5Hと一体に回動させることができるようになる。その結果、節度機構4の構造の簡素化を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、回転リング10を回動中心軸Cを中心とした環状に形成したため、回転リング10の形状が変化してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1凸部12と第2凸部22とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりするようにしたため、使用状態、回動状態、折り畳み状態の切替時にクリック感を与えることができる。
また、回転リング10の外周およびクリックリング20の回転リング10の外周との対向部(内周)に圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部12および第2凸部22を設けることで、回転リング10およびクリックリング20を相対回動させる際に、回転リング10とクリックリング20との間に生じる摩擦を極力低減させることができ、使用状態や折り畳み状態における保持性能の低下を極力抑制しつつ、グリップハウジング5Hの本体ハウジング3Hに対する回動操作性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、クリックリング20を環状に形成して回転リング10の外周を連続して囲繞したため、クリックリング20の形状が変化してしまうのをより一層抑制することができ、節度機構4の耐久性をより向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、クリックリング20をグリップハウジング5Hとは別体に形成したため、クリックリング20およびグリップハウジング5Hを容易に製造することができるようになる。
また、クリックリング20に入力される回転リング10の弾性変形による反力がグリップハウジング5Hに直接伝達されるのを防止できるため、難燃化等によりグリップハウジング5Hの強度が低下したとしても、節度機構4の耐久性を向上させることができるようになる。
さらに、クリックリング20をグリップハウジング5Hとは別体に形成することで、グリップハウジング5Hの成形時に外観面にヒケなどが発生してしまうのを抑制することができ、外観の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、環状に形成されたクリックリング20の回動中心軸C方向の一端部に、回動中心軸Cと直交する方向に延在する底壁部(壁部)21を一体に設けたため、底壁部21によってクリックリング20が径方向に拡がってしまうのを抑制することができる。これにより、クリックリング20の強度をさらに高めることができ、節度機構4の耐久性をより向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、グリップハウジング5Hが、回転リング10からクリックリング20に加わる反力(荷重)を、当該クリックリング20の外周部で受けないようにしたため、すなわち、グリップハウジング5Hに、クリックリング20の外周部に接触しない非接触部58を設けたため、クリックリング20が拡径方向に受けた反力がグリップハウジング5Hに伝達されるのを抑制することができる。その結果、グリップハウジング5Hが破損してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング3Hに、クリックリング20の外側を保持する保持部32aを設けたため、回転リング10からクリックリング20に加わる反力(荷重)を保持部32aで受け止めることができ、クリックリング20の形状が変形してしまうのをより一層抑制することができる。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hのクリックリング20よりも外側の位置(節度機構4から離間した位置)に、互いに当接して本体ハウジング3Hとグリップハウジング5Hとの相対回動を規制する外側のストッパー部S3を設けたため、使用状態や折り畳み状態における保持性能の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、髪ケア装置としてヘアドライヤーを例示したが、ブラシ部(本体部)とグリップ部とを有し、グリップ部をブラシ部に対して折り畳み可能としたヘアブラシに本願発明を適用することも可能である。また、その他の髪ケア装置に本願発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、クリックリングをグリップハウジングとは別体に設けたものを例示したが、クリックリングを例えば2色成形等によりグリップハウジングと一体に成形してもよい。
また、上記実施形態では、ABS樹脂等の樹脂材料に金属水和物を混入することで難燃化させた樹脂を用いたものを例示したが、これに限らず、公知の難燃化樹脂を用いることも可能である。
さらに、上記実施形態では、本体部にイオン発生装置等を搭載するなどして様々な機能を持った髪ケア装置を例示したが、これら公知の機能のうちいずれの機能を搭載させるかは、何も搭載させない場合も含め、適宜に設定可能である。
また、本体ハウジングやグリップハウジング、クリックリングや回転リング、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。例えば、上記実施形態では、クリックリング20の第2凸部22をふたコブ状凸部22aおよびクリック凸部22bとで構成し、折り畳み位置ではクリック凸部22bが第1凸部を係合するものを例示したが、図13および図14に示すように、コブ状凸部22aのみが設けられたクリックリング20Aを用い、使用位置、折り畳み位置のいずれにおいてもふたコブ状凸部22aが第1凸部を係合するようにしてもよい。こうすれば、折り畳み状体における保持性能をさらに向上させることができる。
1 ヘアドライヤー(髪ケア装置)
3H 本体ハウジング(一方の部材)
4 節度機構
5H グリップハウジング(他方の部材)
10 回転リング(第1の係合体)
12 第1凸部
20 クリックリング(第2の係合体)
21 底壁部(壁部)
22 第2凸部
32a 保持部
C 回動中心軸
S3 ストッパー部

Claims (8)

  1. 本体ハウジングと、当該本体ハウジングの連結部に回動可能に取り付けられるグリップハウジングと、使用位置と折り畳み位置のそれぞれで前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する節度機構と、を備える髪ケア装置であって、
    前記節度機構は、前記本体ハウジングの前記連結部とは別体に形成されたリング状の第1の係合体と、前記グリップハウジングに設けられ、前記第1の係合体に対して相対移動可能であり使用位置と折り畳み位置のそれぞれで第1の係合体に係合して前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制する第2の係合体と、を備え、
    前記第2の係合体が、前記グリップハウジングよりも強度の高い材料で形成され、かつ、前記第1の係合体の外周を連続して囲繞するリング状に形成されるとともに、前記グリップハウジングとは別体に形成されることを特徴とする髪ケア装置。
  2. 前記第1の係合体と前記第2の係合体とは、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸を中心として相対回動することを特徴とする請求項1に記載の髪ケア装置。
  3. 前記第1の係合体は前記回動中心軸を中心とした環状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の髪ケア装置。
  4. 前記第2の係合体が前記第1の係合体の外周に対向して配置されるとともに、
    前記第1の係合体の外周および前記第2の係合体の前記第1の係合体の外周との対向部には、圧接を伴って相互に乗り越え自在な第1凸部および第2凸部がそれぞれ設けられており、
    前記第1凸部と第2凸部とが圧接を伴って相互に乗り越えることで、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動を規制したり、当該回動の規制を解除したりすることを特徴とする請求項3に記載の髪ケア装置。
  5. 前記第2の係合体は、前記グリップハウジングに設けられた円形突出部の内側に配置され、
    前記円形突出部の内側底部に対向する前記第2の係合体の端部には、前記グリップハウジングの前記本体ハウジングに対する回動中心軸と直交する方向に延在し、前記円形突出部の内側底部に設けられた複数の凹所と嵌合する複数の係合凸部を備えた環状の壁部が設けられ、
    記第2の係合体の外周に沿った外周部は、前記円形突出部と非接触に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
  6. 前記円形突出部が、前記第1の係合体から前記第2の係合体に加わる荷重を、当該第2の係合体の前記外周部で受けないようにしたことを特徴とする請求項5に記載の髪ケア装置。
  7. 前記本体ハウジングの前記連結部には、前記第2の係合体を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
  8. 前記本体ハウジングおよび前記グリップハウジングの前記節度機構から離間した位置に、互いに当接して前記本体ハウジングと前記グリップハウジングとの相対回動を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の髪ケア装置。
JP2009220006A 2009-09-25 2009-09-25 髪ケア装置 Active JP5173972B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009220006A JP5173972B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 髪ケア装置
CN 201010294255 CN102028349B (zh) 2009-09-25 2010-09-21 头发护理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009220006A JP5173972B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 髪ケア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011067315A JP2011067315A (ja) 2011-04-07
JP5173972B2 true JP5173972B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=43882222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009220006A Active JP5173972B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 髪ケア装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5173972B2 (ja)
CN (1) CN102028349B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5800772B2 (ja) * 2011-05-12 2015-10-28 シャープ株式会社 ヘアドライヤー
JP2024017312A (ja) 2022-07-27 2024-02-08 株式会社 Mtg ヘアドライヤー

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6139009U (ja) * 1984-08-15 1986-03-12 東芝熱器具株式会社 ヘア−ドライヤ
JP2749332B2 (ja) * 1988-09-14 1998-05-13 松下電工株式会社 折り畳み式ヘアドライヤー
JP4683433B2 (ja) * 2007-02-17 2011-05-18 九州日立マクセル株式会社 ヘアードライヤー
JP5173553B2 (ja) * 2008-04-23 2013-04-03 パナソニック株式会社 ヘアドライヤ
CN201299241Y (zh) * 2008-12-03 2009-09-02 胡贵川 一种便携式折叠牙刷

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011067315A (ja) 2011-04-07
CN102028349A (zh) 2011-04-27
CN102028349B (zh) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10654161B2 (en) Work tool
JP5173972B2 (ja) 髪ケア装置
US11408159B2 (en) Multifunctional water outflow device and water flow divider
JP7432674B2 (ja) ブロワ装置
US20160260559A1 (en) Rotatable Control Device with Axial Translation
JP5320236B2 (ja) 髪ケア装置
KR200469387Y1 (ko) 배전반용 핸들
JP5081882B2 (ja) 髪ケア装置
JP2011067318A (ja) 髪ケア装置
JP2008200153A (ja) ヘアードライヤー
WO2018088440A1 (ja) 電動工具
JP5173553B2 (ja) ヘアドライヤ
CN102938989B (zh) 拉带定位结构
JP6741531B2 (ja) レジスタとその製造方法
JP2749332B2 (ja) 折り畳み式ヘアドライヤー
TWI619898B (zh) Valve device
JP7163087B2 (ja) 水栓
JP4419153B2 (ja) ヘアードライヤー
JPH0760621B2 (ja) 電気的なスイッチに用いられる切換装置
JP7254456B2 (ja) ハンドル及び水栓
JP2021002469A (ja) コネクタ
CN108553995B (zh) 一种滤芯锁紧装置以及净水器滤芯组件
JP3496408B2 (ja) ノズルキャップ
CN218030741U (zh) 便携式风扇
JP7220893B2 (ja) ヘアードライヤー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110920

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5173972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150