JP5319244B2 - 波付保護管の接続構造及び接続具 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル等の配線や、給水管、給湯管、ドレン管等の樹脂管からなる配管材が挿通される挿通孔を有し、この挿通孔から引き出された前記配線や配管材を内部に収容して保護する波付保護管が接続される波付保護管の接続構造及び接続具に関するものである。
戸建て、集合住宅等においては、台所、浴室、洗面化粧台等に給水、給湯を行なうためにまた温水床暖房などのために、給水管、給湯管等の通水管やドレン管などの樹脂管が配管されている。これらの樹脂管は一般に硬質樹脂管で形成されているとともに、紫外線による樹脂管の劣化防止、外部からの傷付き防止などのために、配管経路のほぼ全域に至って波付きの鞘管内に挿通され保護されている。この鞘管内には通常、複数本の樹脂管が挿通されている。そして、鞘管の端部には管引出口形成具が取着されており、鞘管内の樹脂管はこの管引出口形成具から外部に引き出された後、給湯器等の機器などに接続されている。前記管引出口形成具は、樹脂管が引き出される鞘管の端部開口から塵挨、雨水、虫等の異物が鞘管内に侵入するのを防止している。
更に、通常、管引出口形成具と給湯器等との間の樹脂管には、外面が凹凸状に形成されて可撓性を有する波付保護管が外嵌されている。この波付保護管は鞘管と同じく、紫外線による樹脂管の劣化防止、外部からの傷付き防止などのため、管引出口形成具から引き出された樹脂管を保護するものである。この保護管を波付きに形成したのは、管引出口形成具から引き出された樹脂管は各種機器に接続されるまでの間は通常ある程度の曲がりを生じているから、可撓性を付与してそれに対応するためである。なお、管引出口形成具は、樹脂管が引き出される鞘管の端部開口から異物が鞘管内に侵入するのを防止するものであるが、引出側には波付保護管が接続されることも多いので、その点で波付保護管の接続具としても機能する。
この種の波付保護管の接続具としては、意匠登録第996117号公報に掲載のキャップ体などが知られている。この接続具でありまた管引出口形成具でもあるキャップ体は、図13(b)に示すように、軟質樹脂材等で形成され、一端側には、波付鞘管63の端部が取着される筒状の鞘管取付口82が形成されている。そして、キャップ体81の他端側には、図13(a)に示す2本の通水管61の端部を個別に挿通させるための2個の円筒状の樹脂管取付口83と、信号線67を挿通させるための1個の円筒状の信号線取付口84とが形成されている。ここで、前記キャップ体81の樹脂管取付口83は、内部に挿通される樹脂管との間の密閉性、シール性を高め、外部から異物が侵入するのを防止すべく、また、管継手66から漏水が発生したときにはそれが水滴となって樹脂管の外面を伝い、キャップ体81の内部に浸入するのを防止すべく、樹脂管の外面にほぼ密接する大きさに形成されている。
このように構成されたキャップ体81は、図13(a)に示すように、通常、樹脂管取付口83の外面に、通水管61を覆って保護する波付保護管64の端部が外嵌されて接続される。そして、この樹脂管取付口83に接続された波付保護管64はその他端部が給湯器65の底面に取付けられた管継手66などに接続される。なお、この種のキャップ体81は、信号線取付口84に代え、給湯器65からのドレンを排出するドレン管が挿通される樹脂管取付口83が形成され、2本の通水管61及び1本のドレン管の計3本の樹脂管が挿通されるものなど各種形態のものが使用されている。
意匠登録第996117号公報
しかし、前記意匠公報に掲載のキャップ体81等において、通水管取付口83に外嵌され接続される波付保護管64は、製造メーカー間でのサイズの相違や製造誤差等に起因して径にばらつきを生じている。このため、波付保護管64の内径がキャップ体81の樹脂管取付口83の外径より小さいときには、波付保護管64を樹脂管取付口83に外嵌することはできなかった。その一方、波付保護管64の内径が樹脂管取付口83の外径より大きいときには、両者間に隙間を生じ、波付保護管64の端部は樹脂管取付口83から離脱し易かった。また、キャップ体81は樹脂管取付口83の外面に波付保護管64が外嵌されて接続される構造となっているから、サイズの異なる波付保護管64に対応すべく複数を用意する必要があった。
加えて、キャップ体81は、所定長突出した円筒状の樹脂管取付口83が樹脂管の本数に対応する数だけ設けられており、複雑な形態となっている。
なお、上記の波付保護管64は接続具であるキャップ体81から引き出された樹脂管を覆うものであるが、この種の波付保護管は、他に、接続具から引き出されたケーブル等の配線を覆うこともでき、その場合も同様の不具合を生ずる。
そこで、本発明は、鞘管の端部から引き出された配線・配管材を保護する波付保護管の大きさが各種相違していても該波付保護管を確実に安定して接続できるとともに、前記波付保護管を簡易な構造で接続することができる波付保護管の接続構造及び接続具の提供を課題とするものである。
請求項1の波付保護管の接続構造は、配線・配管材が挿通されてその径方向の移動を規制する挿通孔と、外面に軸方向に連続する凹凸が形成され前記挿通孔から引き出された前記配線・配管材を内部に収容して保護する波付保護管が接続される接続部とを備えた接続具に該波付保護管が接続されるものである。前記接続具の接続部は、前記波付保護管の外面に形成された凹部に嵌入してその軸方向の移動を規制する移動規制突部を有する。そして、前記接続部に接続された波付保護管は、その内部に前記配線・配管材が収容されていない状態においては径方向に移動可能であり、一方、その内面に前記配線・配管材が当接することにより径方向の移動を規制されて前記移動規制突部から離脱するのが防止されるようになっている。
即ち、前記波付保護管の接続構造は、接続具の接続部に、波付保護管の凹部に嵌入する移動規制突部が設けられているので、接続部に接続された波付保護管が軸方向に移動するのが防止される。一方、波付保護管はその状態で単に接続具の接続部に配置されているだけでは、径方向への移動は規制されないので、径方向に容易に移動し、移動規制突部から簡単に離脱して接続具から抜脱してしまう。しかし、接続状態において、波付保護管の内部には挿通孔から引き出された配線・配管材が挿通し、かつ、配線・配管材は挿通孔において径方向の移動が規制されるので、波付保護管は接続端部においてその内面に配線・配管材が当接して径方向への移動が阻止される。したがって、波付保護管は移動規制突部から径方向に離脱するのが防止されるとともに、軸方向に離脱するのも防止される。その結果、波付保護管は内部に挿通された配線・配管材及び接続部の移動規制突部を介して接続具に安定して接続される。
更に、波付保護管の径方向の移動は内部に挿通されている配線・配管材のみによって規制できるので、接続部における波付保護管の収容空間を広く確保することができる。このため、波付保護管は配線・配管材を内部に収容できる大きさであれば、径が各種異なっていても接続具の接続部に確実に接続することができる。
また、波付保護管の接続構造は、配線・配管材の挿通孔、及び接続部に設けられた移動規制突部のみの簡易な構造により、波付保護管を安定して接続具に接続することができる。
ここで、前記挿通孔は、配線・配管材の径方向への移動を規制できるものであればよく、その大きさ、形態等は特に問わない。
また、挿通孔は、配線・配管材の径方向の移動を規制できれば、一対の半円切欠等を閉じることにより1個の円孔等が形成される半割孔であってもよい。また、接続具において挿通孔は1個に限られるものではなく、配線・配管材が複数本引き出される場合には、それに対応して複数個形成される。
前記配線・配管材は、硬質合成樹脂等により形成されて剛性を有するものであると、波付保護管の径方向の移動を阻止する力が大きいため、挿通孔から移動規制突部までの距離が長くても波付保護管の径方向の移動を規制できて好ましい。但し、配線・配管材は必ずしも剛性を有するものに限定されるものではない。配線・配管材が剛性を有しない柔軟なものである場合は、移動規制突部はできる限り挿通孔に近い位置に設けて、波付保護管が移動規制突部から離脱するのを防止することが必要である。
請求項2の波付保護管の接続具は、請求項1の接続具の一態様であり、請求項1の配線・配管材が、樹脂管で構成されたものである。具体的には、前記波付保護管の内部に前記樹脂管が収容されていない状態においては、前記波付保護管は径方向に移動可能となっている。また、樹脂管が挿通される挿通孔は、樹脂管の径方向の移動を規制する径を有し、樹脂管の径方向であって波付保護管が移動規制突部から離脱する方向に樹脂管が移動するのを規制するよう形成されている。かつ、挿通孔は、樹脂管が波付保護管の内面に当接することにより該波付保護管が径方向に移動するのを規制して移動規制突部から離脱するのを防止する位置に形成されている。ここで、挿通孔は、樹脂管の外径と略同一の大きさの径に形成されていてもよいし、樹脂管が波付保護管の内面に当接することにより波付保護管が移動規制突部から離脱するのが防止されれば、樹脂管の外径より大きい径に形成されていてもよい。なお、挿通孔が樹脂管の外径と略同一の大きさの径に形成されている場合は、樹脂管は引出箇所において径方向の一定位置に保持され、また、挿通孔と樹脂管との隙間から水や塵埃等の異物が侵入するのが防止される。
請求項3の波付保護管の接続具は、挿通孔の中心が、接続部に接続されている波付保護管の軸心に対して移動規制突部側に偏心している。これにより、波付保護管の径が各種異なる場合でも、樹脂管と接続部の移動規制突起との間隔を一定距離に保つことが可能となる。
請求項4の波付保護管の接続具は、全体が筒状に形成され、一端側に、複数の樹脂管が内部に挿通された鞘管の端部に取着される取着部が形成され、他端側に、複数の樹脂管の全部または一部が個別に挿通される挿通孔を有する引出壁が形成されているとともに、引出壁における樹脂管の引出側に、波付保護管が接続される接続部が立設されている。
請求項1の発明は、波付保護管が、その内部に挿通された配線・配管材と接続部の移動規制突部とによって接続具に接続される構成となっているから、波付保護管を安定して接続具に接続できるとともに、接続部における波付保護管の収容空間を広く確保することができるから、波付保護管の径が各種異なっていても確実に接続具に接続することができる。また、配線・配管材の挿通孔、及び接続部に設けられた移動規制突部のみの簡易な構造により波付保護管を接続具に接続でき、接続部に筒体などが突出しない簡素な外観が得られるとともに、接続具を安価に形成できる。
請求項2の発明は、請求項1の配線・配管材が、樹脂管で構成されたものであるから、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項3の発明は、波付保護管の径が各種異なる場合でも、樹脂管と接続部の移動規制突起との間隔を一定距離に保つことができ、波付保護管の内径が樹脂管の外径より相当大きい場合でも、常に、波付保護管が径方向に移動して移動規制突起から離脱するのを防止できるから、各種サイズの波付保護管に対応してこれを接続できる。
請求項4の発明は、一端側に、複数の樹脂管が内部に挿通された鞘管が取着され、他端側に、複数の樹脂管の全部または一部が挿通される挿通孔を有する引出壁が形成されており、請求項2と同様の効果を得ることができる。
〈第一実施形態〉
以下、本発明の第一実施形態の波付保護管の接続構造及び接続具を図1乃至図11に基づいて説明する。ここで、図1乃至図10においては、給湯器に接続される2本の通水管と1本のドレン管との計3本の樹脂管が鞘管の内部に挿通されている場合を示す。
図6において、住宅の追い炊き機能付きの給湯器65の底面には管継手66を介して給湯器65からの温水を浴室や床暖房等に送るための通水管61と、浴室や床暖房等から追い炊きするために戻る通水管61と、給湯器65からの排水を外部に導くドレン管62とが接続されている。これら3本の樹脂管はこれを保護するための合成樹脂製の波付鞘管63内に挿通されており、一般にはテープ等を使用して束ねられた状態で波付鞘管63内に収容されている。波付鞘管63の端部には管引出口形成具でもある接続具1が取着されており、この接続具1から引き出された3本の樹脂管は分岐して給湯器65の底面の3個の管継手66にそれぞれ接続されている。更に、各樹脂管において管継手66と接続具1との間には樹脂管を保護し、保温する遮熱管などの波付保護管64が樹脂管の外側を覆うように取付けられている。ここで、波付保護管64の接続具1側の端部はこの接続具1の接続部9や通水管引出孔7に接続されている。第一実施形態の波付保護管64の接続構造51は、これら接続具1、樹脂管及び波付保護管64によって形成されている。以下、各構成部材について具体的に説明する。
まず、前記通水管61及びドレン管62は、剛性を有する架橋ポリエチレン管、ポリブテン管等の硬質樹脂管からなり、内部を水道水、温熱水や排水等の流体が流れる。
次に、波付鞘管63は、ポリエチレン等の硬質樹脂で形成され、外面が凸部と凹部との凹凸面となっていて可撓性、屈曲性を有し、管継手66との接続端部周辺を除いて通水管61及びドレン管62の配管経路全体に至って外挿されている。波付鞘管63は、通水管61及びドレン管62の外側を覆って外部からの傷付きや損傷を防止し、また、紫外線による劣化を防いでいる。
管継手66と接続具1との間に取付けられる波付保護管64は、硬質樹脂製で、凸部64aと凹部64bとを有する波付管で形成されており、可撓性、屈曲性を有し、端部の外面の凹部64bに後述する接続具1の接続部9の移動規制突部9bが嵌入し係合するなどにより接続具1の端部に接続されるようになっている。波付保護管64の内径は通水管61及びドレン管62の外径と同一またはこれより大きく形成されている。なお、本実施形態においては、波付保護管64の内径は通水管61及びドレン管62の外径より大きく形成されたものを示す。
次に、前記接続具1は、図1乃至図4に示すように、外壁2が半割の略円筒状に形成されており、半円筒状の第1半割体21と第2半割体31とを閉じることにより略円筒状に形成される。接続具1の管軸方向の一端側は、波付鞘管63の端部が連結される鞘管取付部3が設けられ、その内部には波付鞘管63の端部が挿通される鞘管取付孔4が設けられている。この鞘管取付孔4は波付鞘管63の断面形状に合致させて略円形状に形成されているとともに、内径は、波付鞘管63の外面の凸部の外形寸法より小さく、波付鞘管63の凹部の外形寸法より大きく形成されて周縁4aが波付鞘管63の外面の凹部に係止し、この波付鞘管63が抜け止め状態に接続されるようになっている。
一方、接続具1の管軸方向の他端側は、波付鞘管63から更に接続具1の内部を貫通する2本の通水管61が引き出される第1引出壁5と、同じく波付鞘管63から接続具1の内部を貫通するドレン管62が引き出される第2引出壁6が設けられている。第1引出壁5は概略円の弦の部分で円弧の一部が切欠された形状に形成されている。また、第2引出壁6は第1引出壁5より管軸方向に所定距離後退し、第1引出壁5において切欠された部分に相当する形状に形成されている。第1引出壁5には、通水管61が引き出される通水管引出孔7が2個独立して並設されている。この通水管引出孔7はこれに取付けられる波付保護管64の外面の凸部64aの外形寸法より小さく、波付保護管64の凹部64bの外形寸法より大きく形成され、周縁7aが波付保護管64の外面の凹部64bに係止することによりこの波付保護管64が抜け止め状態に接続されるようになっている。通水管引出孔7は、半割構造をなし、第1半割体21と第2半割体31とを第1ヒンジ13を軸に回動して閉じることにより、第1半割体21に形成された通水管引出孔7の半円切欠7bと第2半割体31に形成された通水管引出孔7の半円切欠7bとが合体して1個の円形状の孔に形成される。
第2引出壁6には、その略中央にドレン管62が挿通し引き出される挿通孔8が1個設けられている。この挿通孔8は円形状の貫通孔で形成され、ドレン管62の外径と同一またはこれより極く僅かに大きい内径に形成されている。これにより、ドレン管62の外周面と挿通孔8の周縁とが当接し、ドレン管62と挿通孔8との隙間から水が浸入するのが防止される。本実施形態においては、波付保護管64の内径はドレン管62の外径より大きく形成されており、図2に示すように、挿通孔8の中心O1は、接続部9に接続された状態での波付保護管64の軸心O2に対して後述する移動規制突部9b側に所定距離離間し、偏心している。ここで、図1乃至図7においては、移動規制突部9bは左右に計2個設けられているので、前記移動規制突部9b側に所定距離離間とは、後述する円弧凹部9aにおける一対の移動規制突部9b,9bの中間位置側に所定距離離間していることを意味し、挿通孔8の中心O1は、波付保護管64の軸心O2に対して図2の垂直下方に所定距離離間している。この状態において、挿通孔8の周縁下端と円弧凹部9aとの間隔は波付保護管64の外周壁の厚さ即ち凸部64aの外面と凹部64bの内面との間隔と略同一となるように設定されている。したがって、図2の二点鎖線で示す波付保護管64の凸部64aの最下点は接続具1の円弧凹部9aに当接または近接する状態となる。また、波付保護管64とドレン管62との内外径差から生ずる両者間の隙間は波付保護管64の上部側に形成されることになる。
第1引出壁5と第2引出壁6との段部には、第2引出壁6から引出側に立設され、第1引出壁5と第2引出壁6との上部の隙間を閉塞する立設壁17の一部に接続部9が設けられている。この接続部9は立設壁17の中央部にドレン管62の外側を覆う波付保護管64の外面に対応して下方の第1引出壁5側に円弧状に凹む円弧凹部9aが形成されてなり、この円弧凹部9a内に前記波付保護管64の外面の一部が収容されるようになっている。円弧凹部9aは内部に大きめの波付保護管64をも収容できるよう、その曲率半径は波付保護管64の半径よりもかなり大きめに設定されている。更に、接続部9の円弧凹部9aにおける前方側即ち第1引出壁5寄りの端部には左右両側に板状突起からなる一対の移動規制突部9b、9bが管軸と直交する方向に一体に突設されており、この移動規制突部9bがドレン管62の波付保護管64の外面の凹部64bに嵌入し係止して、波付保護管64が管軸方向に抜け止め状態で円弧凹部9aに接続されるようになっている。
更に、接続具1の内部には、前記鞘管取付部3と前記第1引出壁5との間において、管軸方向における第1引出壁5寄りの位置であって前記第2引出壁6と同一の位置には隔壁10が形成されている。この接続具1の内部の隔壁10には、通水管61が挿通する円形状の半割孔11が2個独立して並設されている。半割孔11は、第1半割体21と第2半割体31とを第1ヒンジ13を軸に回動して閉じることにより、第1半割体21の半割孔11の半円切欠11aと第2半割体31の半割孔11の半円切欠11aとが合体して1個の円形状の孔に形成される。そして、半割孔11は、通水管61の外径と同一またはこれより極く僅かに大きい内径に形成されている。これにより、前記ドレン管62の挿通孔8と同様に、通水管61の外周面と半割孔11の周縁とが当接し、通水管61と半割孔11との隙間から水が浸入するのが防止される。
第1引出壁5と隔壁10との間における外壁2及び立設壁17には、接続具1の内外に貫通する水抜孔14がそれぞれに2個の計4個設けられている。水抜孔14は、第1引出壁5と隔壁10との間の空間内に管継手66からの漏水が通水管61の外周面を伝って流下したときに、それを外部に排出するものであり、外部からの異物の侵入を防ぐべく小さい角孔や楕円孔、丸孔等で形成されている。
本実施形態における接続具1は、割面12において分割された第1半割体21と第2半割体31との2つの半割体で構成され、この第1半割体21と第2半割体31との間に管軸方向に薄肉形成してなる第1ヒンジ13が設けられ、この第1ヒンジ13を軸に第1半割体21と第2半割体31とを相対的に回動して閉じることにより、筒状体に形成されている。この接続具1は第1半割体21及び第2半割体31が展開された形態で樹脂の一体成形により形成することができる。
前記接続具1の第1半割体21において、隔壁10の割面上には、図4(b)に示すように、接続具1の幅全体に至って通水管61の外周面に沿って当接する小突条からなるリブ10aが一体に突設されている。このリブ10aは後述する第2半割体のリブ10bとともに、通水管61の外周面との密接性を高め、止水性を高める。また、第1半割体21の内壁面において隔壁10の近傍には、波付鞘管63の先端と当接してそれ以上の挿入を阻止するストッパ15が立設されている。
更に、この第1半割体21は、図3及び図4に示すように、第1ヒンジ13を軸に閉じて筒状体を形成すべく、第1ヒンジ13と反対側の側壁部22における管軸方向の両側に、左右一対の被係止突起24,24が一体に設けられている。この被係止突起24はL字板状に形成され、屈曲先端部は後述する第2半割体31の係止片34の係止孔36に係止するようになっている。被係止突起24の管軸方向の中央寄り2箇所には、コ字状に切欠され、1辺側が第1半割体21側の割面12における側端面23に開口する第1切欠孔25が形成されており、更にこの第1切欠孔25の周縁2辺には外壁2の表面から僅かに突出する窓枠26が一体に形成されている。
一方、前記接続具1の第2半割体31において、隔壁10の割面上には、第1半割体21のリブ10aと同様に、図4(b)に示すように、接続具1の幅全体に至って通水管61の外周面に沿って当接する小突条からなるリブ10bが一体に突設されている。また、第2半割体31の内壁面において隔壁10の近傍には、第1半割体21のストッパ15と対応する位置に、波付鞘管63の先端と当接してそれ以上の挿入を阻止するストッパ15が立設されている。
更に、この接続具1の第2半割体31は、第1ヒンジ13と反対側の側壁部32の管軸方向の両側において、第1半割体21の被係止突起24に対応する位置に、矩形板状の左右一対の係止片34,34が外壁2との接合部を基端として水平方向に一体に突設されている。この係止片34はその基端に薄肉形成により設けられた第2ヒンジ35を軸に回動できるようになっている。各係止片34には角孔からなる係止孔36が設けられ、更に、この係止孔36より先端側は傾斜面となっていて、この傾斜面は指で摘んで係止片34を回動操作するための摘み部37を形成している。また、各係止片34の側部には矩形板材からなり、後述する信号線引出孔16を閉塞する閉塞蓋38が管軸方向の中央側に向けて一体に延設されている。したがって、第2ヒンジ35を軸に係止片34を回動して係止孔36を第1半割体21の被係止突起24に係止すれば、その回動に連動して閉塞蓋38は信号線引出孔16を個別に閉塞するようになっている。更に、閉塞蓋38は、係止片34との間に薄肉形成により設けられた折取溝39に沿って折り取ることが可能となっており、閉塞蓋38を折り取ることによって信号線引出孔16を露出させることができるようになっている。
また、第2半割体31の割面12周辺の外壁2には、第1半割体21の2個の第1切欠孔25と対向する位置にそれぞれ、コ字状に切欠され、1辺側が割面12における側端面33に開口する第2切欠孔40が形成されており、更にこの第2切欠孔40の周縁2辺には第2半割体31の外壁2の表面から僅かに突出する窓枠41が周縁に沿って一体に形成されている。第2半割体31の2個の第2切欠孔40は、第1半割体21と第2半割体31とを相対的に回動して閉じることによって筒状体に形成したときに、対向する第1半割体21の2個の第1切欠孔25と連通し、この第1切欠孔25と一体となって、接続具1の割面12に、左右2個の矩形状の信号線引出孔16を形成する。この信号線引出孔16は、給湯器65等に電気信号を送る信号線を外部に引き出すための孔である。更に、側端面33の管軸方向の中央部には、板状の嵌合突起42が突設されており、この嵌合突起42は、第1半割体21と第2半割体31とを相対的に回動して閉じる際に、第1半割体21の左右一対の窓枠26間の空間である被嵌合部27に嵌入し、第1半割体21の側端面23と第2半割体31の側端面33とが合致して当接するよう位置決めする。
次に、上記のように構成された接続具1に通水管61及びドレン管62を挿通し、波付保護管64を接続する方法を説明する。
まず、波付鞘管63内に挿通されている行きと戻りの2本の通水管61及びドレン管62を該波付鞘管63の端部から所定長引き出す。
次に、接続具1を展開した状態で、ドレン管62を接続具1の挿通孔8に管軸方向から挿入し、第2引出壁6の反対側に引き出す。
続いて、図5に示すように、波付保護管64をドレン管62に外嵌し、接続具1の引出側の接続部9に接続する。それには、波付保護管64をドレン管62に外嵌し、ドレン管62に沿って押し込むことにより、接続部9の円弧凹部9aの移動規制突部9bを波付保護管64の先端部の凹部64b、図5においては先端から2つ目の凹部64bに強制的に嵌入させる。或いは、ドレン管62を接続具1の挿通孔8に挿通させる前に、波付保護管64の凹部64bに移動規制突部9bが嵌入した状態で波付保護管64の端部を接続具1の接続部9の円弧凹部9a上に配置しておき、その状態でドレン管62を挿通孔8とともに波付保護管64内に挿通させて接続することもできる。なお、ドレン管62の外面と接続具1の接続部9の円弧凹部9aとの間隔が小さければ、波付保護管64の端部はドレン管62と接続部9の円弧凹部9aとによって挟持された状態で接続される。また、ドレン管62を保護するこの波付保護管64は、接続具1に次の波付鞘管63及び2本の通水管61を保護する波付保護管64を接続した後に、接続具1に接続することもできる。
次に、2本の通水管61を接続具1内に挿通させ、波付鞘管63を接続具1に接続するとともに、ドレン管62を保護する波付保護管64とは別の2本の波付保護管64、即ち、波付鞘管63から引き出された2本の通水管61をそれぞれ覆って保護する、図2の下側に示した2本の波付保護管64を接続具1に接続する。それには、まず、2本の通水管61それぞれに波付保護管64を外嵌する。次に、接続具1にドレン管62が挿通され、接続具1がこのドレン管62に保持された状態で、図4(b)の二点鎖線で示すように、波付鞘管63を第1半割体21または第2半割体31の鞘管取付孔4の周縁4aに配置し、その周縁4aを波付鞘管63の外面の凹部に係止させる。また、通水管61を第1半割体21または第2半割体31の半割孔11の半円切欠11a上に配置する。そして、図示しないが、通水管61に外嵌した波付保護管64の先端を第1半割体21または第2半割体31の通水管引出孔7の半円切欠7b上に配置し、その周縁を波付保護管64の外面の凹部64bに係止させる。続いて、第1ヒンジ13を軸に第1半割体21を回動して閉じる。これにより、波付鞘管63は接続具1の鞘管取付部3に抜け止め状態に連結される。また、2本の通水管61を保護する波付保護管64は接続具1の第1引出壁5の通水管引出孔7に抜け止め状態に連結される。そして、接続具1の隔壁10の半割孔11は通水管61の外周面に当接する。
以上により、接続具1を波付鞘管63の端部に取着し、3本の樹脂管を接続具1内に挿通し、接続具1の引出側に波付保護管64を接続したら、図6に示すように、3本の樹脂管の先端部及び波付保護管64の他端部を給湯器65の底面の管継手66に接続する。
ところで、上記実施形態において、接続具1の円弧凹部9aの曲率半径は波付保護管64の半径よりもかなり大きめに設定されているので、接続部9には各種の大きさの波付保護管64を接続することができる。そして、挿通孔8の中心O1は、接続された状態の波付保護管64の軸心O2に対して移動規制突部9b側に偏心し、挿通孔8の周縁下端と接続具1の円弧凹部9aとの間隔は波付保護管64の外周壁の厚さと略同一に形成されている。したがって、例えば、ドレン管62に対して大きさの異なる2種類の波付保護管64を外嵌し接続具1に接続した場合は、各波付保護管64は図7の上部側の二重環の二点鎖線で示した位置に配置される。
次に、波付保護管64の接続構造及び接続具1の作用を説明する。
接続具1は、その接続部9に、波付保護管64の凹部64bに嵌入する移動規制突部9bが設けられているので、接続部9に接続された波付保護管64が軸方向に移動するのを防止する。一方、波付保護管64は、接続部9への接続状態において、内部を挿通孔8から引き出されたドレン管62が挿通し、かつ、そのドレン管62は挿通孔8により径方向の移動が規制される。このため、波付保護管64は接続端部において接続具1の接続部9から径方向に離脱しようとしてもその内面に剛性を有するドレン管62が一種の芯材として当接することにより、径方向への移動は阻止される。したがって、波付保護管64は移動規制突部9bから径方向に離脱するのが防止される。その結果、波付保護管64はその軸方向及び径方向のいずれに対しても移動を阻止されることとなり、内部に挿通された剛性を有するドレン管62及び接続部9の移動規制突部9bを介して接続具1に安定して接続される。
更に、波付保護管64の径方向の移動は内部に挿通されているドレン管62のみによって規制できるので、接続部9に特別の移動規制手段を設ける必要がなく、接続部9における波付保護管64の収容空間を広く確保できる。そして、挿通孔8の中心O1は、接続された状態の波付保護管64の軸心O2に対して移動規制突部9b側に偏心し、挿通孔8の周縁下端と接続具1の円弧凹部9aとの間隔は波付保護管64の外周壁の厚さと略同一に形成されている。このため、波付保護管64はドレン管62を内部に収容できる大きさであれば、径が各種異なっていても、常に凹部64b内に接続部9の移動規制突部9bを嵌入させることができ、確実に接続具1の接続部9に接続することができる。
また、波付保護管64は、ドレン管62の挿通孔8、及び接続部9に設けられた移動規制突部9bのみの簡易な構造により、安定して接続具1に接続することができる。
ところで、図1乃至図7に示す接続具1においては、接続部9は、第2引出壁6に立設した立設壁17に波付保護管64の外形状に対応する円弧凹部9aを形成して成るが、波付保護管64の外形状に対応していなくてもよく、例えば、図8に示すように、平坦面に形成してもよい。この場合も、同様にして、波付保護管64の離脱を防止できるとともに、より広範囲に径の異なる各種波付保護管64を接続することができる。
次に、上記実施形態におけるドレン管62等の樹脂管は、剛性を有する硬質合成樹脂で形成され、直線性を有するので、図9(a)に示すように、接続部9の移動規制突部9bが挿通孔8を有する第2引出壁6から相当大きい距離L1だけ離間していても、波付保護管64の凹部64bに移動規制突部9bを嵌入させ係止させることができる。その一方、ドレン管62等の樹脂管は、必ずしも剛性を要するものではない。樹脂管が剛性を有しない場合は、図9(b)に示すように、挿通孔8を有する第2引出壁6から接続部9の移動規制突部9bまでの距離を短くして距離L2とすることにより、対応することが可能となる。即ち、剛性を有しないドレン管62等の樹脂管を用いた場合は、挿通孔8から引き出した後、例えば、図9(b)に示すように、上方にかなり急激な曲がりを生ずることがあるが、第2引出壁6からの距離を小さくすることにより、波付保護管64の凹部64bに移動規制突部9bを嵌入させ、係止させることが可能となる。
ところで、上記実施形態における接続具1の移動規制突部9bは、接続部9に一体に突設されているが、図10に示すように、立設壁17の接続部9の一部をコ字状に切欠して第2引出壁6側の基端9dを軸に内方即ち図10において下方に弾性的に回動し後退する弾性片9cを設け、この弾性片9cの先端部に移動規制突部9bを設けたものとすることもできる。この場合、波付保護管64の接続においては、ドレン管62が第2引出壁6の挿通孔8及び波付保護管64を挿通した状態で、波付保護管64の先端部を第2引出壁6に向けて押し込むことにより、弾性片9cは基端9dを軸に弾性的に回動し、移動規制突部9bは下方に後退するので、先端が所定位置に達するまで波付保護管64を楽に押し込んで接続部9に挿入し、接続することができる。
次に、接続部9を平坦面に形成した図8の接続具1の変形例を図11に示す。図11は引出壁が第2引出壁6のみで形成され、これに複数本の通水管61が挿通されるとともに、各通水管61に外嵌される複数本の波付保護管64がそれぞれ移動規制突部9bを介して接続部9に接続されるものを示す。図11(a)及び(b)において、接続具1は第2引出壁6が円板状の平坦面に形成され、2個の挿通孔8が左右に1個ずつ設けられている。そして、第2引出壁6の中央部には矩形板状の支柱9eが立設されており、更にその上端部には、挿通孔8側に向けて水平方向に突出する一対の移動規制突部9b,9bが設けられている。この接続具1においては、2本の波付保護管64は、2本並置された状態でそれぞれの凹部64bに移動規制突部9b,9bが嵌入し係止して接続部9に接続される。
図11(c)は4本の波付保護管64が並置された状態で接続具1に接続されたものを示す。4本の波付保護管64はそれぞれ通水管61を芯材とし、凹部64bに移動規制突部9bが嵌入、係止することによって接続具1に接続される。
このように、本実施形態の接続具1は、波付保護管64が複数本接続される場合も、内部に挿通される樹脂管と移動規制突部9bとを介して同様に接続することができる。したがって、図1乃至図10に示した接続具1においても、図11に示したような構成とすることにより、通水管61及びドレン管62の3本の樹脂管に外嵌される全ての波付保護管64について、同様に、樹脂管と移動規制突部9bとを介して接続することもできる。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の波付保護管の接続構造及び接続具を図12に基づいて説明する。第二実施形態は、ケーブル等の配線を覆って保護する波付保護管64を接続具に接続するものを示す。
図12において、接続具71は、矩形板状の基板72上にサドル73が取付けられている。また、基板72上においてサドル73からケーブル68が引き出される部分には接続部74が形成されている。そして、この接続部74においてサドル73から所定距離離間した位置には板状突起からなる移動規制突部74aが立設されている。サドル73は縦断面が略Ω形状に形成され、両側のフランジ73aに設けた取付孔73bに固定ねじ76が挿入され、基板72に螺着されることによりこの基板72上に固定されている。基板72とサドル73とで囲まれたサドル73の内部にはケーブル68が挿通される挿通孔75が形成されている。この挿通孔75は、これを挿通したケーブル68が波付保護管64の内面に当接して波付保護管64が径方向に移動するのを規制し、移動規制突部74aから離脱するのを防止する位置に形成されている。また、挿通孔75における円の中心は、接続部74に接続されている波付保護管64の軸心に対して移動規制突部74a側に偏心している。なお、ケーブル68は径が比較的大きく剛性を有するものが用いられるが、必ずしもこれに限られるものではない。
この接続具71にケーブル68を保護する波付保護管64を接続するには、第一実施形態と同様に、接続具71の挿通孔75に挿通したケーブル68に波付保護管64を図12(a)の右方向から外嵌し、ケーブル68に沿ってサドル73側に向けて押し込むことにより、接続部74の移動規制突部74aを波付保護管64の先端部の凹部に強制的に嵌入させる。或いは、ケーブル68を接続具71の挿通孔75に挿通させる前に、波付保護管64の凹部に移動規制突部74aが嵌入した状態で波付保護管64の端部を接続具71の接続部74上に配置しておき、その状態でケーブル68を図12の左方向から挿通孔75次いで波付保護管64内に挿通させて接続することもできる。
この接続具71は、基板72から上方に所定距離離間した位置にケーブル68が挿通する挿通孔75が設けられているとともに、接続部74に波付保護管64の凹部に嵌入する移動規制突部74aが設けられているから、第一実施形態の接続具1と同様に作用する。即ち、波付保護管64はその軸方向及び径方向のいずれに対しても移動を阻止され、内部に挿通されたケーブル68及び接続部74の移動規制突部74aを介して接続具71に安定して接続される。また、径が各種異なる波付保護管64に対応してこれを確実に接続部71の接続部74に接続させることができる。更に、接続具71は、ケーブル68の挿通孔75、及び接続部74に設けられた移動規制突部74aのみの簡易な構造で、波付保護管64を接続することができる。
なお、接続具71のサドル73は、縦断面が略Ω形状に形成されているが、フランジ73aを除く本体部分を半円形状或いは逆U字形状等に形成してもよい。
また、接続具71は、接続部74が基板72上においてサドル73の一方側に形成されているが、接続部74がサドル73の左右両側にそれぞれ形成されたものとしてもよい。この場合は、2本の波付保護管64がサドル73を中心とする左右両側に接続される。
〈その他〉
ところで、上記第一実施形態の樹脂管が挿通される挿通孔8は、ドレン管62の外径と同一またはこれより極く僅かに大きい内径に形成されているが、これに限られるものではなく、ドレン管62が波付保護管64の内面に当接することにより波付保護管64が移動規制突部9bから離脱するのを防止できれば、ドレン管62より大きい径に形成してもよい。また、挿通孔8は、長孔であって、その幅が、波付保護管が移動規制突部から離脱する方向に樹脂管が移動するのを規制する大きさであり、この離脱方向と直交する方向の長さは幅に比して大きいものに形成してもよい。更には、挿通孔8は、樹脂管が径方向に移動するのを規制できるものであれば、角孔などで形成してもよい。
加えて、挿通孔8は、通常の形態の貫通孔で形成されているが、これに限られるものではなく、第二実施形態の挿通孔75と同様の、2部材が組み合わされて形成されるものや、一対の半円切欠を閉じることにより1つの円孔となる半割孔などとしてもよい。
そして、上記各実施形態の接続具は、第1半割体21と第2半割体31とを第1ヒンジ13を軸に回動し、第1半割体21の被係止突起24を第2半割体31の係止孔36に係止させて筒状体に形成しているが、これに限られるものではない。例えば、2個の半割体が互いに分離したものであって、各半割体のそれぞれの両側端部に係止手段を設け、両側端部において係止させて筒状体に形成するものとしてもよい。
更に、接続具1は略円筒状に形成されているが、これに限られず、四角筒状などの多角筒状等に形成してもよい。
加えて、上記各実施形態の接続具に接続される波付保護管64は、給湯器65等の管継手66に接続される端部を漏斗状に形成した遮熱キャップからなる波付管などで形成してもよい。
本発明の第一実施形態の波付保護管の接続具を示す斜視図である。 図1の接続具の平面図である。 図1の接続具を展開した状態を示し、(a)は外部側を見た斜視図、(b)は内部側を見た斜視図である。 図3の接続具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1の接続具に波付保護管を接続した状態を示す断面図である。 図5の波付保護管が接続具と給湯器との間に配設された状態を示す正面図である。 図2の接続具の接続部に接続される各種サイズの波付保護管の接続位置を示す平面図である。 図2の接続具の変形例を示す平面図である。 図1の接続具に硬軟2種類の樹脂管が挿通されるときの各移動規制突部の立設位置を示す断面図である。 図1の接続具における接続部の変形例を示す要部断面図である。 第一実施形態の別の接続具を示し、(a)及び(c)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の第二実施形態の波付保護管の接続具を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 従来の波付保護管の接続具を示す正面図である。
符号の説明
1、71 接続具
3 鞘管取付部
6 第2引出壁
8、75 挿通孔
9、74 接続部
9b、74a 移動規制突部
51 接続構造
61 通水管
62 ドレン管
63 波付鞘管
64 波付保護管
64b 凹部
68 ケーブル
O1 挿通孔の中心
O2 波付保護管の軸心

Claims (4)

  1. 配線・配管材が挿通されその径方向の移動を規制する挿通孔と、
    外面に軸方向に連続する凹凸が形成され前記挿通孔から引き出された前記配線・配管材を内部に収容して保護する波付保護管が接続される接続部と
    を備えた接続具に前記波付保護管が接続される波付保護管の接続構造であって、
    前記接続部は、前記波付保護管の外面に形成された凹部に嵌入してその軸方向の移動を規制する移動規制突部を有し、
    前記接続部に接続された波付保護管は、その内部に前記配線・配管材が収容されていない状態においては径方向に移動可能であり、一方、その内面に前記配線・配管材が当接することにより径方向の移動を規制されて前記移動規制突部から離脱するのが防止されることを特徴とする波付保護管の接続構造。
  2. 樹脂管が挿通されその径方向の移動を規制する径を有する挿通孔と、
    外面に軸方向に連続する凹凸が形成され前記挿通孔から引き出された前記樹脂管を内部に収容して保護する波付保護管が接続される接続部と
    を備えた波付保護管の接続具であって、
    前記接続部は、前記波付保護管の外面に形成された凹部に嵌入してその軸方向の移動を規制する移動規制突部を有し、
    前記波付保護管の内部に前記樹脂管が収容されていない状態においては、前記波付保護管は径方向に移動可能であり、
    前記挿通孔は、前記樹脂管の径方向であって前記波付保護管が前記移動規制突部から離脱する方向に該樹脂管が移動するのを規制するとともに、前記樹脂管が前記波付保護管の内面に当接することにより該波付保護管が径方向に移動するのを規制して前記移動規制突部から離脱するのを防止する位置に形成されたことを特徴とする波付保護管の接続具。
  3. 前記挿通孔の中心は、前記接続部に接続されている前記波付保護管の軸心に対して前記移動規制突部側に偏心していることを特徴とする請求項2に記載の波付保護管の接続具。
  4. 全体が筒状に形成され、一端側に、複数の前記樹脂管が内部に挿通された鞘管の端部に取着される取着部が形成され、他端側に、前記複数の樹脂管の全部または一部が個別に挿通される前記挿通孔を有する引出壁が形成されているとともに、前記引出壁における樹脂管の引出側に、前記波付保護管が接続される接続部が立設されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の波付保護管の接続具。
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