JP2002303395A - 断熱被覆管端部シール用キャップ、および断熱被覆管端部のシール方法 - Google Patents

断熱被覆管端部シール用キャップ、および断熱被覆管端部のシール方法

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JP2002303395A
JP2002303395A JP2001108079A JP2001108079A JP2002303395A JP 2002303395 A JP2002303395 A JP 2002303395A JP 2001108079 A JP2001108079 A JP 2001108079A JP 2001108079 A JP2001108079 A JP 2001108079A JP 2002303395 A JP2002303395 A JP 2002303395A
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cladding tube
tube
sealing
insulating cladding
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Koichi Ueno
浩一 上野
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Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 断熱材層と合成樹脂管との間の隙間または空
間をシールする断熱被覆管端部シール用キャップ、およ
びこのシール用キャップによって断熱被覆管端部のシー
ル方法を提供する。 【解決手段】 一方に開口部が設けられ、他方に閉鎖壁
3が設けられた断面外周が円形または楕円形で、短筒状
の外観を呈する断熱被覆管端部シール用キャップ1にお
いて、開口部は断熱被覆管11の端部が嵌入可能とされ
てなり、閉鎖壁には断熱被覆管に配置された合成樹脂管
12を挿通して外側にガイドする二本のガイド管4が短
筒の長さ方向に沿って突設されてなることを特徴とし、
上記シール用キャップによって断熱被覆管端部のシール
方法を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱被覆管端部シ
ール用キャップ、および断熱被覆管端部のシール方法に
関する。さらに詳しくは、断熱層の中に複数の合成樹脂
管が配置され、長さ方向に対し直角に切断した断面外周
が円形または楕円形の断熱被覆管の端部シール用キャッ
プ、および、これを使用した断熱被覆管端部のシール方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一戸建て住宅、集合住宅または商
業ビルなどに装備される集中冷暖房システムの冷温水配
管として好適に使用される断熱被覆管、および、一戸建
て住宅、集合住宅または商業ビルなどにおいては、居住
性を向上することを目的として集中冷暖房システムを設
置して、屋内の温度を調節する方式が採用されるように
なった。この集中冷暖房システムにおいては、屋外に設
置された熱源機によって主として熱媒としての水を電気
またはガスで冷却または加熱し、この熱媒を樹脂製の配
管によって屋内に設置された床暖房マット、壁掛け型ま
たは天井埋込み型の冷暖房機などの端末機に導く方式が
採用されている。冷温水を端末機に導く樹脂製管は、行
き管と戻り管とを別々に配置・施工すると、作業能率が
悪いという欠点がある。
【0003】一方、建築作業の合理化を目的として、プ
レハブ建築法が普及してきた。プレハブ建築法において
は、各ユニット、例えば洗面所、風呂および便所を1ユ
ニット、台所および洗濯機を1ユニットなどというよう
に、あらかじめユニットごとに工場で製作し、さらに
床、壁、天井なども工場で製作して、これらの一部は工
場でベルトコンベア上で組み立て、残りを建築現場に運
んで組み立てて目的の建築物とする方法、などが採用さ
れている。
【0004】上記建築物の給水・給湯などの各種の配管
を施工する際、その施工時間を短縮するために、従来か
らヘッダー工法(例えば、特開平7-158128号公報参
照)、サヤ管ヘッダー工法(例えば、特開平7-197495号
公報参照)などが提案され、実用化されている。これら
提案されている方法によれば、配管の施工時間はある程
度短縮することができる。しかし、端末機器に冷温水配
管、給水・給湯用配管などをそれぞれ別々に敷設し、施
工しなければならず、このような施工作業の繁雑さは、
上記の改良方法によっては軽減されない。樹脂製管に
は、色の区別、表面に印刷文字、色の線などを付して、
冷温水配管、給水・給湯用配管の区別ができるようにさ
れてはいるが、それでも別々に施工しなければならなか
った。
【0005】上記の集中冷暖房システムの冷温水の行き
管、戻り管、同じ場所への給水・給湯用の配管として、
本出願人は先に、二本の樹脂製管を断熱材層で被覆した
断熱被覆管を提案した(例えば、特開平11-82875号公報
参照)。しかしながら、その後さらに検討した結果、断
熱被覆管端部の二本の樹脂製管と断熱材層との隙間また
は空間に、製造後に保管している間に、埃や塵などの異
物が入ったり、害虫が侵入、営巣したり、施工後には施
工した建築物内に生息する害虫が侵入、営巣、繁殖した
りするという欠点があることが分かった。また、断熱被
覆管が建築物の二つの区画する壁面の貫通穴に挿通して
配置されている場合には、一方の区画に火災が発生した
際に断熱被覆管の隙間または空間から、他方の区画に煙
や有毒ガスなどが流れることが分かった。
【0006】
【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、従来提
案されている断熱被覆管に存在していた上記欠点を、一
挙に解決したシール技術を提供すべく鋭意検討の結果、
本発明を完成するに至ったものである。本発明の目的
は、次のとおりである。1.断熱被覆管と断熱層との隙
間または空間をシールする、断熱被覆管端部シール用キ
ャップを提供すること。2.断熱被覆管と断熱層との隙
間または空間をシールする、断熱被覆管端部のシール方
法を提供すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明では、断熱材層の中に二本の合成樹脂管が
配置され、長さ方向に対し直角に切断した断面外周が円
形状または楕円形状の断熱被覆管の端部をシールするも
のであって、一方に開口部が設けられ他方に閉鎖壁が設
けられた断面外周が円形または楕円形で、短筒状の外観
を呈するシール用キャップにおいて、開口部は上記断熱
被覆管の端部が嵌入可能とされてなり、前記閉鎖壁には
上記断熱被覆管に配置された二本の合成樹脂管を挿通し
て外側にガイドするガイド管が、短筒の長さ方向に沿っ
て突設されてなることを特徴とする、断熱被覆管端部シ
ール用キャップを提供する。
【0008】さらに第2発明では、断熱材層の中に二本
の合成樹脂管が配置され、長さ方向に対し直角に切断し
た断面外周が円形状または楕円形状の断熱被覆管の端部
をシールする方法において、前記断熱被覆管の端部を、
一方に開口部が設けられ、他方に閉鎖壁が設けられた断
面外周が円形または楕円形で、短筒状の外観を呈し、開
口部側に筒状の壁面の一部を残して切り込み部が形成さ
れ、前記閉鎖壁には断熱被覆管に配置された複数の細管
を挿通して外側にガイドするガイド細管が、短筒の長さ
方向に沿って突設されたシール用キャップの前記開口部
に嵌入し、かつ、記断熱被覆管に配置された二本の合成
樹脂管を前記ガイド細管に挿通したあと、固定具を前記
切り込み部に挟んで断熱被覆管をシール用キャップに繋
止することを特徴とする、断熱被覆管端部のシール方法
を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る断熱被覆管端部シール用キャップは、長さ
方向に対し直角に切断した断面外周が円形状または楕円
形状の断熱被覆管端部を、シールするキャップである。
本発明において断熱被覆管とは、二本の合成樹脂管が中
央部に配置され、被覆薄膜の外周面または紐の上側が断
熱材層で被覆されてなり、この断熱材層の外周が外皮フ
ィルムで被覆された構造のものをいう(例えば、特開平
11-82875号公報参照)。なお、中央部に配置される二本
の合成樹脂管は、被覆薄膜でまたは紐で結束されている
のが好ましい。被覆薄膜、紐の内側または外側に、信号
線を配置することもできる。断熱被覆管の大きさは、施
工される建造物や建造物内の場所などによって、長径が
3cm〜10cm、短径が2cm〜7cmの範囲で選ぶことがで
きる。
【0010】合成樹脂管製造用の材料としては、架橋ポ
リエチレン管、ポリブテン管のような機械的にまたは熱
融着法で接続できる管などが挙げられる。中でも好まし
いのは、架橋ポリエチレン管である。合成樹脂管は、着
色しまたは色線などを付して、冷温水の行き管・戻り
管、および、給水用管・給湯用管の区別ができるように
しておくのが好ましい。合成樹脂管の直径は、特に制限
はないが、5mm〜50mmの範囲で選ぶのが好ましい。
【0011】断熱被覆管は、二本の合成樹脂管を中央部
に配置し、これら二本の合成樹脂管を固定する。好まし
くは、被覆薄膜によって被覆するかまたは細紐によって
緊締して固定する。被覆薄膜は、金属箔、オレフィン系
樹脂製フィルム、ポリエステル系樹脂製フィルム、金属
箔と樹脂製フィルムとの積層物などが挙げられる。二本
の合成樹脂管を固定する前に、一方の冷熱が他方に伝わ
るのを防ぐ目的で、合成樹脂管の表面を薄い発泡合成樹
脂製テープで巻回しておくこともできる。一方の合成樹
脂管の表面を発泡合成樹脂製テープで巻回した場合は、
接着剤または細紐によって固定するのが好ましい。被覆
薄膜によって被覆するかまたは細紐によって緊締して固
定する際に、これら固定部材の内側に、ポリ塩化ビニ
ル、架橋ポリエチレンなどの樹脂で被覆した銅線を、信
号線として同時に配置することもできる。なお信号線
は、上記固定部材の外側に配置することもできる。
【0012】断熱被覆管は、固定された二本の合成樹脂
管の外側を断熱材層によって被覆されている。断熱材層
は、冷水が回りの温度で暖められないように、温水は回
りの温度で冷やされないように機能し、場合によって
は、ウォターハンマー音を消音するように機能する。断
熱材層製造用の材料としては、ポリエチレン発泡体、ポ
リプロピレン発泡体、グラスウールなどが挙げられる。
中でも、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体な
どの発泡樹脂が好ましい。断熱材層の厚さは、2mm〜2
0mmの範囲で選ぶのが好ましい。
【0013】断熱被覆管の外周を被覆する外皮フィルム
は、合成樹脂管を被覆した断熱材層の外側を覆い、断熱
材層が緩まないように、かつ、断熱被覆管を取り扱い易
くする機能を果たす。外皮フィルム製造用の材料として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられる。外皮フィルム
は、エンボスを施したり、発泡フィルムしたりすると施
工性が向上し、好ましい。
【0014】断熱被覆管は、二本の合成樹脂管の外側を
断熱材層によって被覆しているので、長さ方向に対し直
角に切断した断面外周が円形状または楕円形状を呈す
る。断熱被覆管は、長径が3cm〜7cm、短径が2cm〜5
cmの範囲で選ぶことができる。断熱被覆管の両端部は、
二本の合成樹脂管は断熱材層によって被覆されずに露出
されている。信号線を配置した場合は、この信号線も露
出されている。断熱被覆管が給湯、給水配管として使用
される場合には、露出している合成樹脂管の一方の端部
は、給湯側のヘッダー、給水側のヘッダーなどに接続さ
れ、他方の端部は末端機器に接続され、二本の合成樹脂
管は行き管、戻り管とされる。
【0015】本発明に係る断熱被覆管端部シール用キャ
ップ(以下、単に「シール用キャップ」と記載すること
がある。)は、一方に開口部が設けられ、他方に閉鎖壁
が設けられ、長さ方向に対し直角に切断した断面外周が
円形状または楕円形で、短筒状の外観を呈する。開口部
は、上記断熱被覆管の端部が挿入可能とされている。シ
ール用キャップの長さは、3cm〜10cmとするのが好ま
しい。開口部の寸法は、断熱被覆管の断熱材層が発泡樹
脂より構成されている場合には、断熱被覆管の長径、短
径の10〜40%程度小さい寸法とすると、断熱被覆管
の端部を嵌入したあと、固定具でシール用キャップに繋
止することによって、断熱被覆管を抜け難くすることが
でき、好ましい。
【0016】シール用キャップの外周面には、開口部の
端部に平行に、短筒周壁面の一部を残して切り込み部が
形成するのが好ましい。なお、切り込みを形成せずに残
した部分を、連絡部という。切り込み部は、シール用キ
ャップの開口部に、断熱被覆管の端部を閉鎖壁に当接さ
せて挿入したあと、切り込み部に固定具を挟み、断熱被
覆管を連絡部に緊締する際に活用できる。切り込み部を
設ける位置は、シール用キャップの長さ方向中央部、な
いし若干開口部側に寄った位置が好ましい。切り込み部
の幅は、シール用キャップの長さに応じて、2mm〜10
mmの範囲で選ぶことができる。断面が楕円形の短筒周壁
面である場合、長径の両端側に設けることができる。こ
の際の切り込み部の深さ(寸法)は、楕円形の両端から
長径の1/3程度とし、楕円形外周の短径部分の対向す
る双方の面を、長径の1/3程度の連絡部として残すこ
とができる。また、楕円形外周の短径部分の一方の面の
みを連絡部として残すこともできる。
【0017】シール用キャップの開口部側内側に、円形
または楕円形の円周に沿って突起した複数の突起環を設
けるのが好ましい。この突起環は、シール用キャップの
開口部に、断熱被覆管の端部を閉鎖壁に当接させて挿入
した際に、断熱被覆管の端部を押圧し、抜け難くするよ
うに機能する。突起環を設ける位置は、開口部の端部と
切り込み部を設けた部分との間が好ましい。突起環の高
さは、0.5mm〜1mmが好ましく、隣接する突起環同士
の間隔は3mm〜10mmの範囲で選ぶことができる。
【0018】シール用キャップの開口部と反対側には閉
鎖壁を設け、この閉鎖壁には複数本のガイド管を短筒状
の長さ方向に沿って突設する。ガイド管は、断熱被覆管
端部に露出されている合成樹脂管を挿通し、合成樹脂管
をシール用キャップの外側にガイドする。ガイド管の内
径は、合成樹脂管の外壁がガイド管の内壁に接触した状
態で挿通できる大きさとし、長さは2cm〜5cmの範囲で
選ぶのが好ましい。なお、信号線が配置された断熱被覆
管用のシール用キャップには、閉鎖壁に信号線を挿通す
るためのガイド管も併せて突設するのが好ましい。信号
線挿通用のガイド管の内径は、合成樹脂管を挿通するガ
イド管より小径とし、かつ、短くすることができる。
【0019】上記シール用キャップ製造用の材料として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体などのオレフィン系樹脂、ABS樹脂、ゴ
ム強化ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、アクリル系
樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド
などが挙げられる。シール用キャップは、これら合成樹
脂を原料とし、射出成形法によって製造することができ
る。切り込み部は、射出成形法によって製造する際に一
挙に形成することができるが、金型が複雑になるので、
切り込み部のないものを製造したあと、後加工して設け
ることもできる。
【0020】次に、前記断熱被覆管の端部を、本発明に
係るシール用キャップによってシールする方法について
説明する。まず、断熱被覆管の端部の露出されている合
成樹脂管を、シール用キャップの開口部から挿入し、合
成樹脂管をガイド管に挿通し、信号線が配置されている
場合には信号線挿入用のガイド管に挿通し、これらをシ
ール用キャップの外側にガイドする。断熱被覆管は、そ
の断熱材層がシール用キャップの閉鎖壁に当接するまで
挿入する。断熱被覆管が断熱材層が発泡樹脂より構成さ
れている場合で、シール用キャップの開口部の寸法が断
熱材層の寸法より小さくされているときは、断熱材層は
シール用キャップ内壁面によって保持される。また、シ
ール用キャップ内壁面に複数の突起環を設けた場合に
は、相互保持性があって外れ難くすることができる。
【0021】しかし、施工現場において、断熱被覆管を
シール用キャップによってシールした場合、通水、通湯
などの使用により合成樹脂管の伸縮、断熱材層の伸縮が
起こり、シール用キャップが外れることがあり、また端
部をシール用キャップによってシールした断熱被覆管を
工場で製作し、施工現場に輸送する際、施工現場で施工
する際などに、外れることがある。このシール用キャッ
プの断熱被覆管からの外れを防ぐためには、シール用キ
ャップに断熱被覆管を挿入したあと、切り込み部に固定
具を挟んで断熱被覆管をシール用キャップの連絡部に繋
止する。短筒状のシール用キャップの周壁面に設けた切
り込み部には連続部が残されているので、断熱被覆管は
固定具によって連続部に繋止され、シール用キャップか
ら抜け難くすることができる。信号線が断熱被覆管の断
熱材層に配置されている場合には、信号線を連続部の内
側に配置して繋止するのが好ましい。なお、固定具は、
紐、テープ、バンドなどでよく、これらの材質は合成樹
脂、金属などのいずれでもよい。
【0022】本発明に係る断熱被覆管端部シール用キャ
ップは、これを断熱被覆管両端部に被せることにより、
断熱被覆管端部の二本の樹脂製管と断熱材層との隙間ま
たは空間をシールすることができる。これにより、隙間
または空間を閉鎖することができ、これらの箇所に埃や
塵などの異物が混入、害虫の侵入、営巣などを防ぐこと
ができる。また、シール用キャップに設けられた切り込
み部に、固定具を挟んで断熱被覆管を連続部に繋止・緊
締しているので、断熱被覆管が外れることがない。シー
ル用キャップによってシールされた断熱被覆管端部は、
前記したとおり、露出している合成樹脂管の一方の端部
は、給湯側のヘッダー、給水側のヘッダーなどに接続さ
れ、他方の端部は末端機器に接続され、二本の合成樹脂
管は行き管、戻り管とされる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
るが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の記載例
に限定されるものではない。
【0024】図1は断熱被覆管端部の一例の斜視図であ
り、図2は本発明に係る断熱被覆管端部シール用キャッ
プの一例の斜視図であり、図3は図1に示した断熱被覆
管端部を、図2に示したシール用キャップによってシー
ルした状態を示す側面図である。
【0025】図示したシール用キャップ1は、短筒状の
外観を呈し、一方に楕円形の開口部2が設けられ、他方
に閉鎖壁3が設けられており、断面外周が楕円形されて
いる。閉鎖壁3には、ガイド管4、5が短筒の長さ方向
に沿って突設されている。閉鎖壁3には、合成樹脂管用
ガイド管4は合成樹脂管を挿通するためのものであり、
信号線用ガイド管5は信号線を挿通するためのものであ
る。信号線が配置されていない断熱被覆管をシールする
シール用キャップには、信号線用ガイド管5を突設する
必要はない。短筒周壁面の長さ方向中央部より若干開口
部寄りの位置に、長径の両端側に切り込み6が設けら
れ、切り込まれていない部分が連絡部7とされる。
【0026】断熱被覆管11は、図2に示したように、
二本の合成樹脂管12が被覆薄膜(図示せず)などで結
束された状態で断熱材層13で被覆され、断熱材層13
の中央部に配置されている。信号線14は、図示した例
では合成樹脂管12と同様に、被覆薄膜と断熱材層との
間に配置されている。二本の樹脂管は、相互に接触させ
た状態で被覆薄膜によって被覆されまたは紐で結束され
ている。断熱材層13の外側は、断熱材層が緩まないよ
うに、外皮フィルム(図示せず)で堅く覆うのが好まし
い。断熱被覆管11の合成樹脂管12が露出した端部
は、二本の合成樹脂管12と被覆薄膜との間に隙間また
は空間ができる。
【0027】上記の隙間または空間をシールする際に
は、図3に示したように、シール用キャップ1の開口部
側から、断熱材層13がシール用キャップ1の閉鎖壁3
に当接するまで挿入する。二本の合成樹脂管12はガイ
ド管4に挿通して外側にガイドし、信号線14は信号線
用ガイド管5に挿通して外側にガイドする。シール用キ
ャップ1に断熱被覆管11を挿入したあと、固定具16
を切り込み6に挟んで断熱被覆管11をシール用キャッ
プの連絡部7に繋止する。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したとおりで
あり、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上
の利用価値は極めて大である。1.本発明に係る断熱被
覆管端部シール用キャップは、これを断熱被覆管両端部
に被せることにより、断熱被覆管端部の二本の樹脂製管
と断熱材層との隙間または空間をシールすることがで
き、隙間または空間に埃や塵などの異物の侵入、害虫の
侵入、営巣、繁殖などを防ぐことができる。2.本発明
に係る断熱被覆管端部シール用キャップは、短筒状の外
観を呈する一方の端に閉鎖壁が設けられ、断熱被覆管に
配置された合成樹脂管を外側にガイドする複数のガイド
管が短筒の長さ方向に沿って突設されているので、断熱
被覆管端部をシール用キャップによるシール作業が簡単
である。3.本発明に係る断熱被覆管端部シール用キャ
ップには切り込み部が設けられているので、断熱被覆管
の端部を閉鎖壁に当接させて挿入したあと、切り込み部
に固定具を挟み、断熱被覆管を連絡部に繋止することに
より、断熱被覆管端部からシール用キャップが外れるの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 断熱被覆管端部の一例の斜視図である。
【図2】 本発明に係る断熱被覆管端部シール用キャッ
プの一例の斜視図である。
【図3】 図1に示した断熱被覆管端部を、図2に示し
たシール用キャップによってシールした状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
1:シール用キャップ 2:開口部 3:閉鎖壁 4:合成樹脂管用ガイド管 5:信号線用ガイド管 6:切り込み 7:連絡部 11:断熱被覆管 12:樹脂管 13:断熱材層 14:信号線 15:隙間または空間 16:固定具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材層の中に二本の合成樹脂管が配置
    され、長さ方向に対し直角に切断した断面外周が円形状
    または楕円形状の断熱被覆管の端部をシールするもので
    あって、一方に開口部が設けられ他方に閉鎖壁が設けら
    れた断面外周が円形または楕円形で、短筒状の外観を呈
    するシール用キャップにおいて、開口部は上記断熱被覆
    管の端部が嵌入可能とされてなり、前記閉鎖壁には上記
    断熱被覆管に配置された合成樹脂管を挿通して外側にガ
    イドする二本のガイド管が短筒の長さ方向に沿って突設
    されてなることを特徴とする、断熱被覆管端部シール用
    キャップ。
  2. 【請求項2】 シール用キャップの壁面に、開口部端部
    に平行に短筒周壁面の一部を残して切り込み部が形成さ
    れてなる、請求項1に記載の断熱被覆管端部シール用キ
    ャップ。
  3. 【請求項3】 シール用キャップの開口部側内側に、円
    形または楕円形の円周に沿って突起した複数の突起環が
    設けられてなる、請求項1または請求項2に記載の断熱
    被覆管端部シール用キャップ。
  4. 【請求項4】 断熱被覆管に信号線が配置されてなり、
    前記閉鎖壁に信号線を挿通して外側にガイドするガイド
    管が、短筒状の長さ方向に沿って突設されてなる、請求
    項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の断熱被覆管
    端部シール用キャップ。
  5. 【請求項5】 断熱材層の中に二本の合成樹脂管が配置
    され、長さ方向に対し直角に切断した断面外周が円形状
    または楕円形状の断熱被覆管の端部をシールする方法に
    おいて、前記断熱被覆管の端部を、一方に開口部が設け
    られ、他方に閉鎖壁が設けられた断面外周が円形または
    楕円形で、短筒状の外観を呈し、開口部側に筒状の壁面
    の一部を残して切り込み部が形成され、前記閉鎖壁には
    断熱被覆管に配置された二本の合成樹脂管を挿通して外
    側にガイドするガイド管が、短筒の長さ方向に沿って突
    設されたシール用キャップの前記開口部に嵌入し、か
    つ、記断熱被覆管に配置された二本の合成樹脂管を前記
    ガイド管に挿通したあと、固定具を前記切り込み部に挟
    んで断熱被覆管をシール用キャップに繋止することを特
    徴とする、断熱被覆管端部のシール方法。
JP2001108079A 2001-04-06 2001-04-06 断熱被覆管端部シール用キャップ、および断熱被覆管端部のシール方法 Pending JP2002303395A (ja)

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