JP2568656Y2 - 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造 - Google Patents
長尺体の防火区画体貫通部の防火構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラスチックスパイプ
等の可燃性の長尺体が建築物の防火区画体を貫通する部
分に施工される防火構造、特に長尺体が大口径物である
場合に好適な防火構造に関する。
等の可燃性の長尺体が建築物の防火区画体を貫通する部
分に施工される防火構造、特に長尺体が大口径物である
場合に好適な防火構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の床、壁等の防火区画体を貫通し
てプラスチックスパイプが配管されていると、防火区画
体で仕切られた一方の側で起きた火災が、このプラスチ
ックスパイプを介して反対側に燃え広がることがある。
そこでこのような貫通部を熱膨張性耐火材を用いて防火
構造とすることが行われている。
てプラスチックスパイプが配管されていると、防火区画
体で仕切られた一方の側で起きた火災が、このプラスチ
ックスパイプを介して反対側に燃え広がることがある。
そこでこのような貫通部を熱膨張性耐火材を用いて防火
構造とすることが行われている。
【0003】図7は長尺体の防火区画体貫通部の防火構
造(以下、防火構造と略称する)の一従来例を示すもの
である。この防火構造では、壁1に穿設された貫通孔2
に塩化ビニル樹脂製パイプ3が挿通され、このパイプ3
と壁1との間に位置するように2ツ割り型のスリーブ部
材4が挿入されている。そして前記スリーブ部材4は、
熱膨張性耐火材5を収容する筒部7を両端に備え、これ
ら両筒部7が連結部8によって一体に連結されたもので
ある。このスリーブ部材7はその連結部8において挿通
されたパイプ3の外周と貫通孔2の内壁との間の隙間を
モルタル10を充填し埋め戻すことによって、壁1に固
定されている。
造(以下、防火構造と略称する)の一従来例を示すもの
である。この防火構造では、壁1に穿設された貫通孔2
に塩化ビニル樹脂製パイプ3が挿通され、このパイプ3
と壁1との間に位置するように2ツ割り型のスリーブ部
材4が挿入されている。そして前記スリーブ部材4は、
熱膨張性耐火材5を収容する筒部7を両端に備え、これ
ら両筒部7が連結部8によって一体に連結されたもので
ある。このスリーブ部材7はその連結部8において挿通
されたパイプ3の外周と貫通孔2の内壁との間の隙間を
モルタル10を充填し埋め戻すことによって、壁1に固
定されている。
【0004】図8は従来の防火構造の他の例を示すもの
である。この防火構造では、長尺体を貫通させた防火区
画体の貫通孔の両壁(1)面に熱膨張性耐火材5が収容
されたフランジ金具11をビス止めしている。
である。この防火構造では、長尺体を貫通させた防火区
画体の貫通孔の両壁(1)面に熱膨張性耐火材5が収容
されたフランジ金具11をビス止めしている。
【0005】このような防火構造によれば、壁1で仕切
れられた一方の部屋で起きた火災により貫通しているパ
イプ3が燃焼した場合、その燃焼箇所が熱膨張性耐火材
5の配置されている箇所に達すると、前記耐火材5が発
泡膨張し熱軟化しているパイプ3を押し潰す。更に加熱
が続くと発泡した熱膨張性耐火材5は、ついには貫通し
ているパイプ3を外部から隔離して燃焼箇所を酸欠状態
とし、パイプ3の燃焼を鎮火させて、隣室への延焼を防
止する。なお、発泡した熱膨張性耐火材は最終的には耐
熱性に富む灰化生成物となる。
れられた一方の部屋で起きた火災により貫通しているパ
イプ3が燃焼した場合、その燃焼箇所が熱膨張性耐火材
5の配置されている箇所に達すると、前記耐火材5が発
泡膨張し熱軟化しているパイプ3を押し潰す。更に加熱
が続くと発泡した熱膨張性耐火材5は、ついには貫通し
ているパイプ3を外部から隔離して燃焼箇所を酸欠状態
とし、パイプ3の燃焼を鎮火させて、隣室への延焼を防
止する。なお、発泡した熱膨張性耐火材は最終的には耐
熱性に富む灰化生成物となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし前記従来の防火
構造では、次のような問題があった。 1) 前記従来の防火構造では、膨張した熱膨張性耐火
材5と壁1とが接触する面積が小さいため、壁1の表面
状態などによってはこれらの間に隙間が残る可能性があ
った。ここに隙間が存在すると、この隙間を通して火炎
や煙が隣室へ侵入したり、パイプ3の燃焼部を外部から
十分隔離できない場合がある。このためこの従来の防火
構造は、防火性能の向上に改善の余地があった。 2) 貫通するパイプ3が大口径のものであると熱膨張
性耐火材5を多量に用いる必要があるが、このように熱
膨張性耐火材5を多量に使用した場合、前記従来の防火
構造では、熱膨張性耐火材5の膨張代を確保するため
に、図7または図8に2点鎖線で示すように、スリーブ
部材4の筒部7やフランジ金具11を長く形成しなけれ
ばならず、防火構造を施工するために多くのスペースが
犠牲になる問題があった。 3) 前記従来の防火構造は、壁1の両側から施工しな
ければならない不満があった。
構造では、次のような問題があった。 1) 前記従来の防火構造では、膨張した熱膨張性耐火
材5と壁1とが接触する面積が小さいため、壁1の表面
状態などによってはこれらの間に隙間が残る可能性があ
った。ここに隙間が存在すると、この隙間を通して火炎
や煙が隣室へ侵入したり、パイプ3の燃焼部を外部から
十分隔離できない場合がある。このためこの従来の防火
構造は、防火性能の向上に改善の余地があった。 2) 貫通するパイプ3が大口径のものであると熱膨張
性耐火材5を多量に用いる必要があるが、このように熱
膨張性耐火材5を多量に使用した場合、前記従来の防火
構造では、熱膨張性耐火材5の膨張代を確保するため
に、図7または図8に2点鎖線で示すように、スリーブ
部材4の筒部7やフランジ金具11を長く形成しなけれ
ばならず、防火構造を施工するために多くのスペースが
犠牲になる問題があった。 3) 前記従来の防火構造は、壁1の両側から施工しな
ければならない不満があった。
【0007】加えて図7に示した、前記第一の従来例の
防火構造では次のような問題もあった。 4) 貫通孔部をモルタル10により埋め戻しを行うた
め、この防火構造を施工する際に多種の用具を準備する
と共に、貫通孔部のモルタル10を詰める側と反対側を
目止めしなければならず、施工工数が掛かる。 5) モルタル10による埋め戻し代を見込んで予め防
火区画体の貫通孔2を大きく形成しなければならない不
満があった。
防火構造では次のような問題もあった。 4) 貫通孔部をモルタル10により埋め戻しを行うた
め、この防火構造を施工する際に多種の用具を準備する
と共に、貫通孔部のモルタル10を詰める側と反対側を
目止めしなければならず、施工工数が掛かる。 5) モルタル10による埋め戻し代を見込んで予め防
火区画体の貫通孔2を大きく形成しなければならない不
満があった。
【0008】この考案は前記事情に鑑みてなされたもの
で、前記1)ないし5)の課題を解決できる防火構造を
提供することを目的とする。
で、前記1)ないし5)の課題を解決できる防火構造を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本考案の防火構造では、防火区画体を貫通する長尺体
を保持するスリーブ部材として、熱膨張性耐火材5を収
容する筒部7を両端に備え、前記筒部7、7間に窓部9
が形成された連結部8をもつスリーブ部材4を用い、こ
のスリーブ部材4をその窓部9が貫通孔2内に位置する
ように防火区画体1内に挿入、固定し、前記窓部9を介
して、スリーブ部材4の内部から貫通孔2の壁面まで連
通した状態とすることとした。前記筒部7は、有底筒状
体の底部の中央に、長尺体の通る孔を開け、周辺をつば
部30として残した形状であり、かつ有底筒状体の開口
側において連結部8と連設されていることが望ましい。
に本考案の防火構造では、防火区画体を貫通する長尺体
を保持するスリーブ部材として、熱膨張性耐火材5を収
容する筒部7を両端に備え、前記筒部7、7間に窓部9
が形成された連結部8をもつスリーブ部材4を用い、こ
のスリーブ部材4をその窓部9が貫通孔2内に位置する
ように防火区画体1内に挿入、固定し、前記窓部9を介
して、スリーブ部材4の内部から貫通孔2の壁面まで連
通した状態とすることとした。前記筒部7は、有底筒状
体の底部の中央に、長尺体の通る孔を開け、周辺をつば
部30として残した形状であり、かつ有底筒状体の開口
側において連結部8と連設されていることが望ましい。
【0010】
【作用】前記構成を備えた本考案の防火構造にあって
は、火災時に防火区画体の貫通孔に挿着されているスリ
ーブ部材4の端部の筒部7内の熱膨張性耐火材5が膨張
すると、膨張した耐火材5が前記スリーブ材の連結部8
に設けられている窓部9を通過して貫通孔2の内壁まで
達し、貫通孔2全体を閉塞する。筒部7に前述のように
つば部30を形成しておくと、熱膨脹性耐火材5の膨脹
は外方に向かうのを阻止され、この結果、内方に向かう
ので前記作用がより効率よく発揮される。
は、火災時に防火区画体の貫通孔に挿着されているスリ
ーブ部材4の端部の筒部7内の熱膨張性耐火材5が膨張
すると、膨張した耐火材5が前記スリーブ材の連結部8
に設けられている窓部9を通過して貫通孔2の内壁まで
達し、貫通孔2全体を閉塞する。筒部7に前述のように
つば部30を形成しておくと、熱膨脹性耐火材5の膨脹
は外方に向かうのを阻止され、この結果、内方に向かう
ので前記作用がより効率よく発揮される。
【0011】
【実施例】(実施例1) 図1は、本実施例の防火構造を示すものである。この防
火構造は、大口径の塩化ビニル樹脂製のパイプ3が貫通
された壁1の貫通孔2に施工されている。この防火構造
ではパイプ3と壁1の貫通孔2との間の間隙にはパイプ
3を囲むように後記構造の2ツ割型のスリーブ材4が挿
入されている。このスリーブ部材4両端の筒部7とパイ
プ3との間には熱膨張性耐火材5が配置されている。
火構造は、大口径の塩化ビニル樹脂製のパイプ3が貫通
された壁1の貫通孔2に施工されている。この防火構造
ではパイプ3と壁1の貫通孔2との間の間隙にはパイプ
3を囲むように後記構造の2ツ割型のスリーブ材4が挿
入されている。このスリーブ部材4両端の筒部7とパイ
プ3との間には熱膨張性耐火材5が配置されている。
【0012】前記2ツ割り型のスリーブ部材4は、図2
に示すように、熱膨張性耐火材5を収容する筒部7を両
端に備え、これら筒部7が窓部9を有する連結部8によ
って連結されたものである。筒部7は、有底筒状体の底
部にパイプ3が通る孔が開けられ周辺がつば部30とし
て残された形状のものである。この筒部7は、有底筒状
体の開口側において連結部8に連結されている。筒部7
の内側端部には内方に突出した爪13が内装される熱膨
張性耐火材5の位置を定めるために部分的に設けられて
いるが、それ以外の部分ではスリーブ部材4は筒部7の
箇所から連結部8の箇所にかけて連通状態となってい
る。連結部8は細板材によって形成されており、これら
連結部8と筒部7、7の間は、円周方向に等間隔に4箇
所、スリーブ部材4の内外を連通する窓部9と成ってい
る。このスリーブ部材4は、径方向に2分割できるよう
になっている。
に示すように、熱膨張性耐火材5を収容する筒部7を両
端に備え、これら筒部7が窓部9を有する連結部8によ
って連結されたものである。筒部7は、有底筒状体の底
部にパイプ3が通る孔が開けられ周辺がつば部30とし
て残された形状のものである。この筒部7は、有底筒状
体の開口側において連結部8に連結されている。筒部7
の内側端部には内方に突出した爪13が内装される熱膨
張性耐火材5の位置を定めるために部分的に設けられて
いるが、それ以外の部分ではスリーブ部材4は筒部7の
箇所から連結部8の箇所にかけて連通状態となってい
る。連結部8は細板材によって形成されており、これら
連結部8と筒部7、7の間は、円周方向に等間隔に4箇
所、スリーブ部材4の内外を連通する窓部9と成ってい
る。このスリーブ部材4は、径方向に2分割できるよう
になっている。
【0013】このスリーブ部材4の筒部7の一方の外面
にはL字状の取付フランジ15が突設されており、図1
に示すように、この取付フランジ15を壁1の一方の面
にビス止めすることにより、このスリーブ部材4はその
窓部9が貫通孔2内に位置するように壁1に固定されて
いる。そしてこの窓部9の部分によって、パイプ3の外
周から貫通孔2の壁面まで連通した空間が形成されてい
る。すなわち、スリーブ部材4の内方から貫通孔2の内
周面まで連通した状態となっている。
にはL字状の取付フランジ15が突設されており、図1
に示すように、この取付フランジ15を壁1の一方の面
にビス止めすることにより、このスリーブ部材4はその
窓部9が貫通孔2内に位置するように壁1に固定されて
いる。そしてこの窓部9の部分によって、パイプ3の外
周から貫通孔2の壁面まで連通した空間が形成されてい
る。すなわち、スリーブ部材4の内方から貫通孔2の内
周面まで連通した状態となっている。
【0014】前記壁1の貫通孔2はこのスリーブ部材4
の外径より、1〜30mm程度大きく形成されることが
望ましい。またスリーブ部材4の筒部7の内側の端縁が
貫通孔2内に侵入する距離は、0mm以上50mm以下
であれば良いが、10mm程度が望ましい。さらにこの
スリーブ部材4の窓部9の幅は30mm以上であること
が望ましい。
の外径より、1〜30mm程度大きく形成されることが
望ましい。またスリーブ部材4の筒部7の内側の端縁が
貫通孔2内に侵入する距離は、0mm以上50mm以下
であれば良いが、10mm程度が望ましい。さらにこの
スリーブ部材4の窓部9の幅は30mm以上であること
が望ましい。
【0015】このスリーブ部材4の筒部7には、熱膨張
性耐火材5が配設されている。この熱膨張性耐火材5と
しては、古河電気工業(株)製のダンシールDやダンシ
ールF等を利用できる。この熱膨張性耐火材5の内面に
は、施工時にこの耐火材5がパイプ3上を滑り易いよう
にポリエチレン製フィルム17が積層されている。この
熱膨張性耐火材5とパイプ3との間隙は2〜3mm程度
であることが望ましい。また壁1の外面から貫通孔2内
に挿入された熱膨張性耐火材5の端部までの距離lは、
±5〜30mmの範囲で設定されることが望ましい。
性耐火材5が配設されている。この熱膨張性耐火材5と
しては、古河電気工業(株)製のダンシールDやダンシ
ールF等を利用できる。この熱膨張性耐火材5の内面に
は、施工時にこの耐火材5がパイプ3上を滑り易いよう
にポリエチレン製フィルム17が積層されている。この
熱膨張性耐火材5とパイプ3との間隙は2〜3mm程度
であることが望ましい。また壁1の外面から貫通孔2内
に挿入された熱膨張性耐火材5の端部までの距離lは、
±5〜30mmの範囲で設定されることが望ましい。
【0016】この防火構造を施工するには、防火区画体
1の貫通孔2に通されたパイプ3に熱膨張性耐火材5を
フィルム17を介して緩く巻き付ける。これを2箇所に
行った後、これら熱膨張性耐火材5を両端の筒部7にて
内包するようにスリーブ部材4を組み立て、これを貫通
孔2に挿入し、その取付フランジ15を壁1にビス止め
する。
1の貫通孔2に通されたパイプ3に熱膨張性耐火材5を
フィルム17を介して緩く巻き付ける。これを2箇所に
行った後、これら熱膨張性耐火材5を両端の筒部7にて
内包するようにスリーブ部材4を組み立て、これを貫通
孔2に挿入し、その取付フランジ15を壁1にビス止め
する。
【0017】上記構成を有する本実施例の防火構造によ
れば、スリーブ部材4の両端の筒部7、7間の連結部8
に窓9が形成されており、この窓部9が貫通孔2内に位
置するように、前記スリーブ部材4が防火区画体1に取
り付けられており、この窓部9を介してスリーブ部材4
の内部から貫通孔2の壁面まで連通した状態となってい
るので、火災時に熱膨張性耐火材5が膨張すると、膨張
した熱膨張性耐火材5が窓部9を通過して貫通孔2の壁
面まで膨張移行し、図3に示すように、膨張した耐火材
5が防火区画体1と広い面積で接して貫通孔2を閉塞す
る。この時、熱膨張性耐火材5は貫通孔2の壁面に膨張
圧により圧着するので、貫通孔2の壁面の凹凸に良く追
従しここにしっかりと密閉する。従って本実施例の防火
構造によれば、熱膨張した耐火材5と防火区画体1との
間に火災時に火炎や煙が隣室へ侵入するのを許すような
隙間が生じる可能性を大幅に低減でき、防火性能をより
一層向上できる。
れば、スリーブ部材4の両端の筒部7、7間の連結部8
に窓9が形成されており、この窓部9が貫通孔2内に位
置するように、前記スリーブ部材4が防火区画体1に取
り付けられており、この窓部9を介してスリーブ部材4
の内部から貫通孔2の壁面まで連通した状態となってい
るので、火災時に熱膨張性耐火材5が膨張すると、膨張
した熱膨張性耐火材5が窓部9を通過して貫通孔2の壁
面まで膨張移行し、図3に示すように、膨張した耐火材
5が防火区画体1と広い面積で接して貫通孔2を閉塞す
る。この時、熱膨張性耐火材5は貫通孔2の壁面に膨張
圧により圧着するので、貫通孔2の壁面の凹凸に良く追
従しここにしっかりと密閉する。従って本実施例の防火
構造によれば、熱膨張した耐火材5と防火区画体1との
間に火災時に火炎や煙が隣室へ侵入するのを許すような
隙間が生じる可能性を大幅に低減でき、防火性能をより
一層向上できる。
【0018】また上記構成を有する本実施例の防火構造
では、熱膨張性耐火材5がスリーブ部材4の外側にも膨
張移行できるので、大口径のパイプ3を対象とした熱膨
張性耐火材5を多量に用いる防火構造であっても、前記
図7および図8に示した従来の防火構造のように、スリ
ーブ部材4の筒部7やフランジ金具11を長くして多量
に用いた熱膨張性耐火材5の膨張代を確保する必要はな
い。従って本実施例の防火構造では、パイプ3が大口径
であっても、筒部7を短く形成でき、少ないスペースで
施工できる。またこの防火構造では、筒部7に前述のよ
うにつば部30を設けたので熱膨脹性耐火材5の膨脹が
外へ進むのを阻止して内方に向かわせることができる。
この結果、上記作用効果がより高まる。
では、熱膨張性耐火材5がスリーブ部材4の外側にも膨
張移行できるので、大口径のパイプ3を対象とした熱膨
張性耐火材5を多量に用いる防火構造であっても、前記
図7および図8に示した従来の防火構造のように、スリ
ーブ部材4の筒部7やフランジ金具11を長くして多量
に用いた熱膨張性耐火材5の膨張代を確保する必要はな
い。従って本実施例の防火構造では、パイプ3が大口径
であっても、筒部7を短く形成でき、少ないスペースで
施工できる。またこの防火構造では、筒部7に前述のよ
うにつば部30を設けたので熱膨脹性耐火材5の膨脹が
外へ進むのを阻止して内方に向かわせることができる。
この結果、上記作用効果がより高まる。
【0019】さらに上記構成を有する本実施例の防火構
造では、防火区画体1の一方で2ツ割り型のスリーブ部
材4等を組み立てたあとこれを貫通孔2に挿入し、ビス
止めするだけで施工できる。従って本実施例の防火構造
は、片側から簡単に施工できる利点がある。
造では、防火区画体1の一方で2ツ割り型のスリーブ部
材4等を組み立てたあとこれを貫通孔2に挿入し、ビス
止めするだけで施工できる。従って本実施例の防火構造
は、片側から簡単に施工できる利点がある。
【0020】加えて本実施例の防火構造では貫通孔2の
埋戻しのためにモルタル10を使用しないので、施工時
にモルタル10を取り扱うための用具を準備する必要が
ない。従って本実施例の防火構造によれば、施工工数を
低減できる。
埋戻しのためにモルタル10を使用しないので、施工時
にモルタル10を取り扱うための用具を準備する必要が
ない。従って本実施例の防火構造によれば、施工工数を
低減できる。
【0021】また本実施例の防火構造では、貫通孔の穿
設にあたりモルタル10による埋め戻し代を見込む必要
がなく、壁などに穿設する貫通孔2を小さくできる利点
がある。
設にあたりモルタル10による埋め戻し代を見込む必要
がなく、壁などに穿設する貫通孔2を小さくできる利点
がある。
【0022】(実施例2) 図4は、本実施例の防火構造で用いた2ツ割り型のスリ
ーブ部材4を示す図である。このスリーブ部材4は、連
結部8と筒部7とが同一の板材から一体に形成されてい
る。このスリーブ部材4を用いた防火構造においても、
実施例1と同様の作用効果が得られる。
ーブ部材4を示す図である。このスリーブ部材4は、連
結部8と筒部7とが同一の板材から一体に形成されてい
る。このスリーブ部材4を用いた防火構造においても、
実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0023】(実施例3) 図5は、本実施例の防火構造で用いた2ツ割り型のスリ
ーブ部材4を示す図である。このスリーブ部材4は、連
結部8に窓部補強用の横桁18が連接されている。この
スリーブ部材4を用いた防火構造においても、実施例1
と同様の作用効果が得られる。
ーブ部材4を示す図である。このスリーブ部材4は、連
結部8に窓部補強用の横桁18が連接されている。この
スリーブ部材4を用いた防火構造においても、実施例1
と同様の作用効果が得られる。
【0024】(実施例4) 図6に示す防火構造では、気密性を持たすため貫通孔に
挿着させたスリーブ部材4の両端側においてパイプ3と
スリーブ部材4との隙間およびスリーブ部材4と壁1と
の隙間を耐火パテやシーラント20によってコーキング
されている。このスリーブ部材4を用いた防火構造にお
いても、実施例1と同様の作用効果が得られる。
挿着させたスリーブ部材4の両端側においてパイプ3と
スリーブ部材4との隙間およびスリーブ部材4と壁1と
の隙間を耐火パテやシーラント20によってコーキング
されている。このスリーブ部材4を用いた防火構造にお
いても、実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0025】なお、上記実施例1では、施工時に、熱膨
張性耐火材5がパイプ3上を滑り易いように、これらの
間にフィルム17を配置したが、このフィルム17の代
わりに薄肉のプラスチックパイプや金属箔を用いても良
い。また射出成形等で用いられる離型剤を利用すること
によって同様の効果を得ることもできる。
張性耐火材5がパイプ3上を滑り易いように、これらの
間にフィルム17を配置したが、このフィルム17の代
わりに薄肉のプラスチックパイプや金属箔を用いても良
い。また射出成形等で用いられる離型剤を利用すること
によって同様の効果を得ることもできる。
【0026】
【考案の効果】上記構成を有する本考案の防火構造で
は、スリーブ部材4の両端の筒部7、7間の連結部8に
窓部9が形成されており、この窓部9が貫通孔2内に位
置するように、スリーブ部材4が防火区画体1に取り付
けられており、この窓部9を介してスリーブ部材4の内
部から貫通孔2の内壁面まで連通状態となっているの
で、火災時に熱膨張性耐火材5が膨張すると、膨張した
耐火材5が窓部9を通過して貫通孔2の内壁まで膨張移
行して、貫通孔2を全面的に閉塞する。この時、熱膨張
性耐火材5が貫通孔2の内壁面に膨張圧により圧着する
ので、貫通孔2の壁面の凹凸に良く追従しここにしっか
りと閉塞する。また貫通孔2の壁面に膨張した耐火材5
が接するので、防火区画体1と耐火材5との接触面積を
広く取ることができる。従って本考案の防火構造によれ
ば、熱膨張した耐火材5と防火区画体1との間に火災時
に火炎や煙が隣室へ侵入するのを許すような隙間が生じ
る可能性を大幅に低減でき、防火性能をより一層向上で
きる。また上記構成を有する本考案の防火構造では、熱
膨張性耐火材5がスリーブ部材4の外側に膨張できるの
で、熱膨張性耐火材5を多量に用いる大口径長尺体3を
対象とした防火構造であっても、膨張代を十分確保でき
る。従って本考案の防火構造では、長尺体3が大口径で
あっても、筒部7を短く形成でき少ないスペースで施工
できる。さらに上記構成を有する本考案の防火構造で
は、防火区画体1の一方でスリーブ部材4等を組み立て
たあとこれを貫通孔2に挿入し、ビス止めするだけで施
工できる。従って本考案の防火構造は、片側から簡単に
施工できる利点がある。加えて本考案の防火構造では、
貫通孔の埋戻しのためのモルタル10を使用しないの
で、施工時にモルタル10を取り扱うための用具を準備
する必要がない。従って本考案の防火構造によれば、施
工工数を低減できる。また本考案の防火構造では、モル
タル10による埋め戻し代を見込む必要がなく、貫通孔
2を小さくできる利点がある。また筒部7につば部30
を設けた防火構造においては、熱膨脹性耐火材の膨脹を
内方に向かわせることができるので、上記効果がより顕
著に発揮される。
は、スリーブ部材4の両端の筒部7、7間の連結部8に
窓部9が形成されており、この窓部9が貫通孔2内に位
置するように、スリーブ部材4が防火区画体1に取り付
けられており、この窓部9を介してスリーブ部材4の内
部から貫通孔2の内壁面まで連通状態となっているの
で、火災時に熱膨張性耐火材5が膨張すると、膨張した
耐火材5が窓部9を通過して貫通孔2の内壁まで膨張移
行して、貫通孔2を全面的に閉塞する。この時、熱膨張
性耐火材5が貫通孔2の内壁面に膨張圧により圧着する
ので、貫通孔2の壁面の凹凸に良く追従しここにしっか
りと閉塞する。また貫通孔2の壁面に膨張した耐火材5
が接するので、防火区画体1と耐火材5との接触面積を
広く取ることができる。従って本考案の防火構造によれ
ば、熱膨張した耐火材5と防火区画体1との間に火災時
に火炎や煙が隣室へ侵入するのを許すような隙間が生じ
る可能性を大幅に低減でき、防火性能をより一層向上で
きる。また上記構成を有する本考案の防火構造では、熱
膨張性耐火材5がスリーブ部材4の外側に膨張できるの
で、熱膨張性耐火材5を多量に用いる大口径長尺体3を
対象とした防火構造であっても、膨張代を十分確保でき
る。従って本考案の防火構造では、長尺体3が大口径で
あっても、筒部7を短く形成でき少ないスペースで施工
できる。さらに上記構成を有する本考案の防火構造で
は、防火区画体1の一方でスリーブ部材4等を組み立て
たあとこれを貫通孔2に挿入し、ビス止めするだけで施
工できる。従って本考案の防火構造は、片側から簡単に
施工できる利点がある。加えて本考案の防火構造では、
貫通孔の埋戻しのためのモルタル10を使用しないの
で、施工時にモルタル10を取り扱うための用具を準備
する必要がない。従って本考案の防火構造によれば、施
工工数を低減できる。また本考案の防火構造では、モル
タル10による埋め戻し代を見込む必要がなく、貫通孔
2を小さくできる利点がある。また筒部7につば部30
を設けた防火構造においては、熱膨脹性耐火材の膨脹を
内方に向かわせることができるので、上記効果がより顕
著に発揮される。
【図1】実施例1の防火構造を示す断面図。
【図2】同実施例1の防火構造で用いたスリーブ部材を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図3】同実施例1の防火構造により延焼を食い止めた
状態を示す概略断面図。
状態を示す概略断面図。
【図4】実施例2の防火構造で用いたスリーブ部材を示
す斜視図。
す斜視図。
【図5】実施例3の防火構造で用いたスリーブ部材を示
す斜視図。
す斜視図。
【図6】実施例4の防火構造を示す断面図。
【図7】従来の防火構造を示す断面図。
【図8】従来の他の防火構造を示す断面図。
2 貫通孔 1 防火区画体(壁) 3 長尺体(パイプ) 4 スリーブ部材 5 熱膨張性耐火材 7 筒部 8 連結部 9 窓 10 モルタル 11 フランジ金具 13 爪 14 細棒材 15 取付フランジ 17 フィルム 18 横桁 20 シーラント 30 つば部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 尾張 正典 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 審査官 鈴野 幹夫
Claims (2)
- 【請求項1】 長尺体(3)が挿通された防火区画体
(1)の貫通孔(2)に長尺体(3)を囲むようにスリ
ーブ部材(4)が挿入され、前記スリーブ部材(4)の
内周に前記長尺体(3)を囲むように熱膨張性耐火材
(5)が配置されてなる長尺体の防火区画体貫通部の防
火構造において、前記スリーブ部材(4)が、熱膨張性
耐火材(5)を収容する筒部(7)を両端に備え、これ
ら筒部(7)間にスリーブ部材(4)の内外を連通する
窓部(9)が形成された連結部(8)を有するものであ
り、前記スリーブ部材(4)の窓(9)が前記防火区画
体の貫通孔(2)内に位置するように固定され、前記窓
(9)を介して、スリーブ部材(4)の内部から貫通孔
(2)の壁面まで連通した状態になっていることを特徴
とする長尺体の防火区画体貫通部の防火構造。 - 【請求項2】 前記筒部(7)が、有底筒状体の底部の
中央に長尺体の通る孔を開け周辺をつば部(30)とし
て残した形状のものであり、かつ有底筒状体の開口側に
おいて連結部(8)と連設されていることを特徴とする
請求項1記載の長尺体の防火区画体貫通部の防火構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214192U JP2568656Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214192U JP2568656Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067755U JPH067755U (ja) | 1994-02-01 |
JP2568656Y2 true JP2568656Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12906601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5214192U Expired - Lifetime JP2568656Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568656Y2 (ja) |
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JP7385622B2 (ja) * | 2021-06-01 | 2023-11-22 | 因幡電機産業株式会社 | 熱膨張材取付具、区画貫通具、及び、耐火区画貫通具 |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP5214192U patent/JP2568656Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH067755U (ja) | 1994-02-01 |
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