JP5316227B2 - コンデンサ、配線基板およびそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
(構造)
図1は、本発明の第1の実施形態であるコンデンサの断面図であり、図2は斜視図である。コンデンサ1は、上部電極2と、誘電体層3と下部電極4からなり、基板5上に形成されている。
図3は、本発明の第1の実施形態の製造方法の概略図である。コンデンサ1は、基板5上に形成した下部電極4上に前記熱硬化性樹脂と前記誘電体フィラーと粘度調整用の溶剤や誘電体フィラーの分散材からからなる誘電体ペースト3aを供給し、前記上部電極2を誘電体ペースト3aの上からプレスし、熱硬化させる事によって形成される。
上部電極2に設けられた突起部15により、自動で機械的に膜厚制御が可能である為、容量値の製造ばらつきが小さいコンデンサ構造を得る事ができる。加えて、特開平8−279669に記載の平坦化工程、仮硬化工程を上部電極2と誘電体層3を一括で形成するプレス工程により省略する事ができるので、作製効率を上昇させることが可能である。
(構造)
図5は、本発明の第2の実施形態であるコンデンサの断面図である。図1、2との違いは、上部電極2と下部電極4の間から、誘電体層3がはみ出ている点である。
製造方法は、下部電極4上に供給する誘電体ペースト3aの量を下部電極4と上部電極2の間の空間体積よりも多くする事以外は、第1の実施形態と同様である。
誘電体ペースト3aが上部電極2と下部電極4の間からはみ出ていても、容量値のバラツキには関係がない。この為、誘電体ペースト3aの量を制御する際に広めにマージンをとる事ができる。
(構造)
図6は、本発明の第3の実施形態であるコンデンサの断面図であり、図7は斜視図である。図1、2との違いは、上部電極2の外周部に外側に向かってテーパー(傾斜させた)形状の突起部15を設けているという点である。第1及び第2の実施形態においては、上部電極2の突起部15はコーナー部にのみ配していたが、第3実施形態においては、傾斜させた突起部15を広範囲にわたって延在させている。これは後述のように、接続配線を印刷しやすくするためである。上部電極2から、基板5に印刷により配線を形成する事を想定し、テーパー角は50°以上あった方が好ましい。
テーパー付き電極2aは、YAGレーザー等を用いたレーザー加工により形成できる。まず、板状の金属の外周をテーパー角が50°以上になるように、削ぎ落とす。テーパー形状は、印刷配線の形成する場所にのみあればいいので、全体にテーパー形状をつける必要はない。次に、外周部にテーパー形状の設けられた金属板をレーザーにより中をくり貫く事で、テーパー付き電極2aが形成される。
前記コンデンサが配線基板上に作られている事を想定した場合、上部電極2と配線基板表面に設けられた配線を電気的に接続する必要がある。この接続は、スクリーン印刷やグラビア印刷によって形成した導電性樹脂による印刷配線で行うことが好ましい。スクリーン印刷やグラビア印刷では、印刷版が被刷体に追従する事により、ペーストが転写される。しかし、上部電極2に急峻な段差が有ると、印刷版が段差に追従できない為、段差部でペーストが塗出しない。そこで、テーパー形状を設ける事により、スクリーン印刷やグラビア印刷では、印刷版が上部電極2に追従しやすくなり、断線不良を回避する事ができる。また、インクジェット印刷による配線形成においても、テーパーを設ける事により、液滴が基板5に吸着接着しやすくなる為、断線不良を回避する事ができる。これにより、上部電極2から印刷により確実に配線を形成する事ができる。
(構造、製造方法)
図8は、本発明の第4の実施形態であるコンデンサの断面図であり、図1との違いは、上部電極として多孔質金属電極2bを用いた点である。多孔質金属電極2bの金属中もしくは表面に無数の穴があいており、穴径(ポアサイズ)は直径数μm〜数mmまで用いる事ができ、空隙率(ポロシティ)が高いと導電率が低下するので、5〜50%が好ましい。前記多孔質状の金属として、Cu、Fe、Ni、Mg、Al、Tiを使用する事ができる。
多孔質状の金属は、例えば大阪大学の中嶋英雄らが行っている連続溶融法を用いて精製する事ができる。下記に参考文献を列挙する。
(参考文献)
1) “システム技術開発調査研究17−R−4ポーラス金属の利用技術の可能性に関する調査研究報告書”, p20−26
2) “Fabrication of lotus−type porous iron and its mechanical properties”, S.K.Hyun,T.Ikeda and H.Nakajima,Sci.Tech.Adv.Mater.,5,201 (2004).
3) “Evaluation of porosity in porous copper fabricated by unidirectional solidification under pressurized hydrogen”, S.Yamamura,H.Shiota,K.Murakami and H.Nakajima,Mater.Sci.Eng.,A318,137 (2001).
4) “水素雰囲気下で一方向凝固法により作製したポーラスマグネシウム合金のポア形態とミクロ組織”, 星山英男,池田輝之,村上健児,中嶋英雄:日本金属学会誌,67,714 (2003).
5) “Fabrication of Lotus−type Porous Metals and their Physical Properties”, H.Nakajima,T.Ikeda and S.K.Hyun,Adv.Eng.Mater.,6,377 (2004).
6) “Fabrication of Lotus−Type Porous Stainless Steel by Continuous Zone Melting Technique and Mechanical Property”, T.Ikeda,T.Aoki and H.Nakajima,Metall.Mater.Trans.,36A,77 (2005).
7) “Anisotropic electrical conductivity of lotus−type porous nickel”, M.Tane,S.K.Hyun,H.Nakajima,J.Appl.Phys.97,103701 (2005).
8) “Sound absorption characteristics of lotus−type porous copper fabricated by unidirectional solidification”, Z.K.Xie,T.Ikeda,Y.Okuda and H.Nakajima,Mater.Sci.Eng.,A386,390−395(2004)
9) “Anisotropic mechanical properties of porous copper fabricated by unidirectional solidification”, S.K.Hyun,K.Murakami and H.Nakajima,Mater.Sci.Eng.,A299,241 (2001).
誘電体ペースト3aには粘度調整用、もしくはフィラーの分散材として溶剤が含まれている。これらの溶剤は、熱硬化時に揮発して抜けていくが、誘電体ペースト3aを上から金属電極でプレスしていると、溶剤成分の抜け道は誘電体ペースト3aの側面しかない。この為、急激な温度変化を与えると溶剤が一度に揮発し、側面から出られなかった揮発分は上部電極2と誘電体層3の界面付近にボイドを形成し、容量の低下原因となる危険性がある。そこで、多孔質状の金属電極を上部電極2として用いる事により、上方向に対しても溶剤の抜け道がある為、急激な温度変化に対してもボイドを作る事なく、揮発する事ができる。これにより、ボイドによる容量低下を防ぐ事ができるので、容量をより高いレベルで安定にする事ができる。加えて、多孔質状にする事で誘電体層3に接している電極の表面積が増加する為、容量値を増加させる事もできる。
(構造)
図9は、本発明の第5の実施形態であるコンデンサの断面図であり、図1との違いは、上部電極2が金属部分9と絶縁体部分8からなる絶縁体−金属複合電極2cとなっており、この複合電極2cの突起部15が絶縁体であるという点である。
金属部分9と絶縁体部分8からなる絶縁体−金属複合電極2cは、金属板に絶縁体である熱硬化性樹脂をスクリーン印刷、グラビア印刷、ディスペンスなどの方法により供給し、硬化させる事により形成する事ができる。前記絶縁体が、誘電体層3として機能すると容量値が不安定になる為、低誘電率な熱硬化性樹脂が好ましい。前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素ゴム樹脂を用いる事ができ、熱硬化は100〜200℃の温度範囲で、0.5〜1.5時間で行う事ができる。
突起部15を絶縁体にする事により、突起部15を介した下部電極4と上部電極2cとのショート不良の危険性を減らす事ができ、より安定してコンデンサを製造する事ができる。
(構造)
図10は、本発明の第6の実施形態であるコンデンサの断面図である。図1との違いは、上部電極2として、芯材にセラミックス(絶縁体部分8)を用い、芯材の表裏面を金属膜(金属部分9)で覆い、かつ芯材に設けられたビアにより表裏面が電気的に繋がっている絶縁体−金属複合電極2cを用いている点である。前記セラミックスとして、窒化アルミ、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素等を用いる事ができる。また、前記金属には、Au、Ag、Cu、Al、Fe、Ni、Co、Cr、Mn、Ti、W、Moを用いる事ができる。
前記芯材(絶縁体部分8)を突起部15のある形にレーザー加工、切削、プレス加工のいずれかの方法により形成する。その後、レーザー加工、切削、パンチング、プラズマエッチングのいずれかの方法によりビアを設ける。ビア径が小さいと加工が困難で、ビアの抵抗も高くなる為、直径0.5mm以上はあった方がよい。また、金属膜(金属部分9)の形成は、スパッタ法、無電解メッキ法、蒸着法いずれかの方法で形成可能である。いずれの方法でも表裏面の金属膜形成と同時にビア側面にも金属膜を形成する事ができ、両面をビアを介して、電気的に接続する事ができる。
芯材にセラミックスを使用する事で、硬い材料を選定すれば、絶縁体−金属複合電極2cにより強い剛性を得る事ができる為、絶縁体−金属複合電極2cをより薄く形成する事ができる。加えて、コンデンサを基板内蔵する場合や基板5に実装する場合であれば、基板5の材質に合わせて、芯材を選定する事で、反りの低減を行う事ができる。これにより、コンデンサ内蔵基板を平坦に作製する事ができ、内蔵基板上にも問題無く電子機器を実装する事ができる。
(構造)
図11は、本発明の第7の実施形態であるコンデンサの断面図であり、図1との違いは、上部電極2の誘電体層3と接触する面に、凹凸を形成して凹凸電極2dとしている点である。凹凸は、目的の凹凸高さによって作製方法が異なり、それにより形状も異なる。スクリーン印刷による凸部作製では、球状になり、蒸着法、スパッタ法、Gas Deposition(以下、GD法)であれば、円錐形になる。またレーザー加工やウェットエッチングなどの反応性エッチングによる凹部形成では、パターンに対してダレが生じ、Arスパッタなどの物理エッチングでは、垂直にエッチングされる。凹凸高さは0.1μm〜1mm程度であれば、任意に作製する事ができる。形状としては、最も表面積を増やす事ができる球状が好適である。
前記凸部の高さが10〜100μmのものは、スクリーン印刷により前記導電性樹脂を印刷、硬化する事により形成する事ができる。また、前記凸部の高さが20〜50μm程度のものであれば、AISTの青柳氏らが行っているGas Deposition法(GD法)によるAuバンプ作製も可能である。更に数十μmを超えるような凸部であれば、プレス加工により形成可能である。前記の凸部よりも更に小さい凸部は、ハードマスクを用いたスパッタ法、蒸着法のいずれかで形成する事ができる。
凹凸電極により、電極面積が増加するので、同じコンデンサの厚さでも容量をより増やす事ができる。
(構造)
図12は、本発明の第8の実施形態であるコンデンサの断面図であり、図1との違いは、誘電体層3を積層している点である。図12では、二層積層させた構造を図示しているが、二層構造に限定するものではなく、誘電体層3が何層あっても同様である。
本実施形態では、前記上部電極2を中間電極、もしくは最上部電極に使用する事ができ、電極作製方法に関しても前記の通りである。多層コンデンサは、下部電極4上に誘電体ペースト3aを供給し、前記中間電極2を上からプレスする。加えて、同様の手順で、中間電極2上に誘電体ペースト3aを供給し、中間電極2のプレスを繰り返す。最後に、誘電体ペースト3aを供給後、最上部電極2をプレスし、全体を硬化させるによって形成する。誘電体ペースト3aの硬化は最上部電極2によってプレスした後に1回のみで問題ないが、誘電体ペースト3aが電極によるプレスで、電極外部にはみ出る事があり、外観上、気になる場合には、電極によるプレスを行う度に硬化させてもよい。
多層化する事によって、限られた面積内でも高容量化を図る事ができる。
(構造)
図13は本発明の第9の実施形態である、配線基板5a上に形成したコンデンサの斜視図である。配線基板5aはエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂フィルムとガラス繊維からなる絶縁性の基板5にCuのパターンを形成したものである。
配線基板5aはサブトラクティブ法もしくはアディティブ法で作製できる。配線6および下部電極4はCuからなる。この時、配線6と下部電極4は、接続点が無く繋がって形成している。本明細書に記載のコンデンサは大気中で作製するので、下部電極4表面が酸化してしまう事も多い。この酸化膜は直列低キャパシタ成分を作る為、容量値の低下を引き起こす原因になる。その為、Cu表面に酸化防止用としてNiAuメッキを施した方が好ましい。
配線基板上にコンデンサを作製する事により、電子機器への用途を拡大させる事ができる。
(構造)
図14は、本発明の第10の実施形態である配線基板5a上に形成したコンデンサの断面であり、図15は斜視図である。図13と異なり、上部電極2と基板5間に樹脂による傾斜を設け、その上を通り、上部電極2と配線6(又は金属パッド)が印刷配線6aを介して接続している。前記樹脂としては、アンダーフィル剤(以下、UF剤)が好適である。前記印刷配線6aは、導電性フィラーと熱硬化性樹脂と粘度調整用の溶剤および導電性フィラーの分散剤からなる導電性樹脂を印刷、硬化する事により形成される。前記導電性フィラーとして、Ag,Au,Cu,Pd,Ni,Cおよびこれらの合金材、もしくは表面をメッキしたものを用いる事ができ、前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素ゴム樹脂、および、その複合材料を用いる事ができる。
基板5と上部電極2の間をUF剤で満たし、基板5とUF剤の作る角度が40°以下になるように、傾斜を作る。その後、傾斜を通り、上部電極2と配線6間を覆うように導電性樹脂を供給する。前記導電性樹脂は、スクリーン印刷やグラビア印刷、インクジェット印刷などの方法により、塗布できる。その後、導電性樹脂を100℃〜250℃の温度範囲で0.5〜1時間熱硬化する事により、上部電極2と配線6を接続させる印刷配線6aを形成する事ができる。また、コンデンサ高さが印刷配線膜厚よりも小さい場合には、傾斜を設けなくても印刷配線の形成が可能であり、この場合はUF剤を挿入する必要はない。
WB接続に比べて、高さを低くできるので、携帯電話機器等の薄型電子機器に好適である。
(構造)
図16は、本発明の第11の実施形態である配線基板上に形成したコンデンサの斜視図である。図15と異なり、上部電極2、もしくは多層コンデンサの最上部電極2にテーパー形状が設けられており、上部電極2と基板5間をアンダーフィル樹脂で満たす事無く、印刷配線を形成する事ができる。図17は多層コンデンサを用いた場合の斜視図であり、図18は断面図である。
UF剤を挿入しない以外は、第10の実施形態と同様の作製方法にて作製可能である。
UF剤を挿入しなくてよいので、作製効率が上がる。
(構造)
図19は、本発明の第12の実施形態であるコンデンサを内蔵した配線基板5bの断面図である。配線基板の内部にコンデンサが内蔵されており、下部電極4と上部電極2がそれぞれCu配線6と接続している。
図20は、図19に示すコンデンサ内蔵基板の製造方法の概略図である。最初に図20(a)では、本発明の第8〜第10の実施形態に従い、配線基板上にコンデンサを作製する。
コンデンサ素子が内蔵されているため、コンデンサ内蔵基板の表面に他の部品を搭載することが可能である。
コンデンサ1はガラスエポキシ基板からなる基板にCuからなる下部電極4および配線6を形成し、下部電極4の上に熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂と高誘電率材料であるBTOフィラーと粘度調整用のブチルカルビトールからなる誘電体ペーストを供給し、前記上部電極2を誘電体ペースト3aの上からプレスし、熱硬化させる事によって形成した。
上部電極2に設けられた突起により、自動で機械的に膜厚制御ができ、容量値の製造ばらつきが小さいコンデンサ構造を得る事ができ、作製効率も向上した。
1a 多層コンデンサ
2 上部電極
2a テーパー付き電極
2aa テーパー角
2b 多孔質金属電極
2c 絶縁体−金属複合電極
2d 凹凸電極
3 誘電体層
3a 誘電体ペースト
4 下部電極
5 基板
5a 配線基板
5b 内蔵基板
6 配線
6a 印刷配線
7 樹脂
8 上部電極の絶縁体部分
9 上部電極の金属部分
10 ビア
15 突起部
16 ワイヤーボンディング
Claims (22)
- 基板と、
前記基板上に設けられた下部電極と、
少なくとも前記下部電極上に設けられ、少なくとも熱硬化性を有する樹脂と誘電体フィラーとからなる誘電体層と、
前記誘電体層の上に設けられ、熱硬化前の前記誘電体よりも高い剛性を有する上部電極と、からなり、
前記上部電極の少なくとも一部に、前記基板と前記上部電極との間隔を規定するための突起部を有し、
前記上部電極の前記誘電体層に対向する面の少なくとも一部は、前記誘電体層に接触していない事を特徴とするコンデンサ。 - 基板と、
前記基板上に設けられた下部電極と、
前記基板上と前記下部電極上に設けられ、少なくとも熱硬化性を有する樹脂と誘電体フィラーからなる誘電体層と、
前記誘電体層の上に設けられ、熱硬化前の前記誘電体よりも高い剛性を有する上部電極と、からなり、
前記上部電極の少なくとも一部に、前記基板と前記上部電極との間隔を規定するための突起部を有し、
前記誘電体層が前記上部電極と前記下部電極の間からはみ出ている事を特徴とするコンデンサ。 - 前記上部電極の外周部の少なくとも一部に配された突起部がテーパー形状をしていることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のコンデンサ。
- 前記上部電極は金属からなる事を特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載のコンデンサ。
- 前記上部電極の少なくとも一部が多孔質である事を特徴とする、請求項4に記載のコンデンサ。
- 前記上部電極が金属と絶縁体とからなる事を特徴とする、請求項1から3のいずれか一に記載のコンデンサ。
- 前記上部電極の突起部の少なくとも一部が絶縁体であって、前記絶縁体が前記基板に接触する事を特徴とする、請求項6に記載のコンデンサ。
- 前記上部電極は、金属よりも高い剛性を有する前記絶縁体からなる絶縁層と、
前記絶縁層を貫通し導電体からなるビアと、
前記絶縁層の前記誘電体層に隣接する面の少なくとも一部を被覆する第1の金属層と、
前記絶縁層の前記金属層により被覆された面の反対面の少なくとも一部を被覆する第2の金属層と、からなり、
前記ビアを介して前記上部電極の前記第1の金属層と前記第2の金属層とが電気的に繋がっていること、
を特徴とする、請求項6または7に記載のコンデンサ。 - 前記絶縁体はセラミックスであることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一に記載のコンデンサ。
- 前記上部電極と前記下部電極の少なくとも一部に凹凸を有する事を特徴とする、請求項1から9のいずれか一に記載のコンデンサ。
- 前記上部電極の上に設けられ熱硬化性を有する樹脂と誘電体フィラーとからなる第2の誘電体層と、
前記第2の誘電体層の上に設けられ熱硬化前の誘電体よりも高い剛性を有する第2の上部電極と、を更に有し、
前記第2の上部電極の少なくとも一部に前記基板と接触する為の突起部を有すること
を特徴とする、請求項1から10のいずれか一に記載のコンデンサ。 - 前記誘電体層を構成する樹脂がエポキシ樹脂、シリコン樹脂、フェノール樹脂、フッ素ゴム樹脂のいずれかまたはそれらの複合材料であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一に記載のコンデンサ。
- 前記誘電体層を構成する誘電体フィラーがチタン酸化物であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一に記載のコンデンサ。
- 請求項1〜13のいずれか一に記載の前記コンデンサが表面に設置されていることを特徴とする配線基板。
- 請求項3に記載のコンデンサが設置されている配線基板であって、前記上部電極と前記配線基板上の金属パッドもしくは配線とが導電性樹脂又はワイヤーボンディングにより電気的に接続されている事を特徴とする、請求項14に記載の配線基板。
- 請求項11に記載のコンデンサが設置されている配線基板であって、最上部電極にテーパー形状を設け、前記最上部電極が導電性樹脂により前記配線基板上の金属パッドもしくは配線に電気的に接続されていることを特徴とする配線基板。
- 請求項1〜13のいずれか一に記載の前記コンデンサを内蔵することを特徴とする配線基板。
- 基板上に設置した下部電極上に、熱硬化前の誘電体を所望のコンデンサ膜厚よりも高く供給する工程と、
前記熱硬化前の誘電体を、前記基板との間隔を規定するための上部電極突起部を有する上部電極でプレスする工程と、
前記誘電体を熱硬化させる工程と、を含むことを特徴とする、コンデンサの製造方法。 - 前記熱硬化前の誘電体を前記下部電極上に供給する工程において、次工程の前記上部電極によるプレス時に前記熱硬化前の誘電体が押し広げられて以降も、前記熱硬化前の誘電体が前記基板と前記上部電極突起部の接触部に接しないよう、前記熱硬化性誘電体の塗布量、塗布位置、および塗布形状を制御することを特徴とする、請求項18に記載のコンデンサの製造方法。
- 配線基板の絶縁層上に下部電極を設置する工程と、
前記下部電極上に、熱硬化前の誘電体を所望のコンデンサ膜厚よりも高く供給する工程と、
前記熱硬化前の誘電体を、前記配線基板との間隔を規定するための上部電極突起部を有する上部電極でプレスする工程と、
前記誘電体を熱硬化させる工程と、を含むことを特徴とする、コンデンサを有する配線基板の製造方法。 - 前記熱硬化前の誘電体を前記下部電極上に供給する工程において、次工程の前記上部電極によるプレス時に前記熱硬化前の誘電体が押し広げられて以降も、前記熱硬化前の誘電体が前記配線基板と前記上部電極突起部の接触部に接しないよう、前記熱硬化性誘電体の塗布量、塗布位置、および塗布形状を制御することを特徴とする、請求項20に記載のコンデンサを有する配線基板の製造方法。
- 前記誘電体を熱硬化させる工程の後に、
前記上部電極および前記誘電体の側壁と前記配線基板上面の間に絶縁体の傾斜部を設ける工程と、
前記絶縁体の傾斜部を介して前記上部電極と前記配線基板上の電極または配線を電気的に接続する工程と、
をさらに含む事を特徴とする、請求項20又は21に記載のコンデンサを有する配線基板の製造方法。
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