JP2007266323A - 電子部品内蔵基板、電子部品内蔵基板の製造方法、及び電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品内蔵基板、電子部品内蔵基板の製造方法、及び電子部品の製造方法 Download PDF

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Daisuke Kanetani
大介 金谷
Shuji Maeda
修二 前田
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Abstract

【課題】コンデンサや抵抗器等の受動部品を小型化して内蔵することができ、且つ湿式メッキを使用することなく、安定して製造することができる電子部品内蔵基板を提供する。
【解決手段】絶縁基材1の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層2が積層して設けられると共に各接着層2の外面に保護フィルム層3が積層された基板形成材料Cに、厚み方向に貫通する貫通孔4を穿設し、前記貫通孔4にペースト状の電子部品形成材料6を充填し、前記保護フィルム層3を上記接着層2から剥離した後、前記接着層2に導体層を積層する。絶縁基材1に導体層7を設けると同時に絶縁基材1内にコンデンサ等の電子部品9を形成することができ、またこの絶縁基材1の両面の導体層7により電子部品9の電極が設けられると共にこの電子部品内蔵基板に形成される導体配線に導通させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品内蔵基板、及びその製造方法、並びに電子部品の製造方法に関するものである。
近年、電子機器の小型化が活発であり、その背景としては、集積回路の高集積化による多機能化が挙げられる。その一方、かかる電子機器に使用されている実装基板においては、コンデンサ、抵抗器などの占める面積割合は依然として高い。そのため、コンデンサ、抵抗器などの受動部品の小型化も図られているが、それによってコストの上昇も招いている。
ここで、セラミック基板の場合には、基板全体の誘電率が大きいこともあり、基板の表裏に電極パターンを形成することでコンデンサを基板に内蔵させる小型化技術もあるが、基板材料に誘電率の小さい有機物使用されている一般的なプリント基板においては、同様の技術でコンデンサを内蔵させることはできない。
そこで、電子部品をプリント基板内に後付けして埋設させたものが提案され、開示されている。例えば、特許文献1に係る「プリント基板」には、プリント基板に加工した貫通孔にリードレスの回路部品、例えば抵抗、コンデンサ、コイル、ジャンパー等を挿入して埋設したものが開示されており、特許文献2に係る「混成集積回路」には、インダクタ層とコンデンサ層とを積層した混成集積回路を垂直状態でプリント基板のスリットに差し込み、電気的に接合したものが提案されている。また、特許文献3に係る「受動素子付両面配線板」には、基板を貫通する孔に棒状抵抗体やセラミックコンデンサを圧入して埋設し接続する両面配線板が開示されており、特許文献4に係る「ハイブリッド回路装置」には、プリント基板に設けた貫通孔にコンデンサを挿入したものが示されている。
しかし、これらの従来技術では、プリント基板に電子部品を埋設させるために、やはりプリント基板の大型化を招いてしまい、また、部品接続のための半田接続等により製造コストの大幅な上昇を招いていた。
また、これらの技術的問題を解決する手法として、特許文献5では、スルーホールにチタン酸バリウムからなる高誘電率材料を埋め込んだ後に、湿式の無電解メッキ法にて電極を作製する電子部品内蔵プリント基板が提案されている。
しかしながら、チタン酸バリウム等の無機フィラーが強アルカリ液である無電解銅メッキ液に浸漬されて電極が作製される工程では、高誘電率材料の内部に無電解銅メッキ液が残留してしまい、電極のフクレやはがれ等の致命的な欠陥を生じるおそれがあるという問題があり、製造条件が非常に厳しくなってしまうという問題がある。
特開昭54−38561号公報 特開昭59−76455号公報 特公昭60−41480号公報 特開平4−73992号公報 特開平10−5612号公報
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、コンデンサや抵抗器等の受動部品を小型化して内蔵することができ、且つ湿式メッキを使用することなく、安定して製造することができる電子部品内蔵基板、この電子部品内蔵基板の製造方法、及び電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電子部品内蔵基板は、絶縁基材1の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層2が積層して設けられると共に各接着層2の外面に保護フィルム層3が積層された基板形成材料Cに、厚み方向に貫通する貫通孔4を穿設し、前記貫通孔4にペースト状の電子部品形成材料6を充填し、前記保護フィルム層3を上記接着層2から剥離した後、前記接着層2に導体層7を積層して成ることを特徴とする。
このため、絶縁基材1に導体層7を設けると同時に絶縁基材1内にコンデンサ等の電子部品9を形成することができ、またこの絶縁基材1の両面の導体層7により電子部品9の電極が設けられると共にこの電子部品内蔵基板Aに形成される導体配線に導通させることができる。
また、本発明に係る他の電子部品内蔵基板は、一面に導体層7が設けられた絶縁基材1の他面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層2を積層して設けると共に前記接着層2の外面に保護フィルム層3を積層した基板形成材料Cに、前記絶縁基材1、接着層2及び保護フィルム層3を厚み方向に貫通すると共に導体層7は貫通しない非貫通孔5を穿設し、前記非貫通孔5にペースト状の電子部品形成材料6を充填し、前記保護フィルム層3を上記接着層2から剥離した後、前記接着層2に導体層7を積層して成ることを特徴とする。
このため、絶縁基材1に導体層7を設けると同時に絶縁基材1内にコンデンサ等の電子部品9を形成することができ、またこの絶縁基材1の両面の導体層7により電子部品9の電極が設けられると共にこの電子部品内蔵基板Aに形成される導体配線に導通させることができる。
上記電子部品内蔵基板において、上記電子部品形成材料6として高誘電率材料を用い、電子部品9としてコンデンサ9aを内蔵するようにしても良い。この場合、コンデンサ9aを内蔵した電子部品内蔵基板Aを得ることができる。
また、上記高誘電率材料が、高誘電率のセラミックス粉体を含有する熱硬化性樹脂であることが好ましい。この場合、絶縁基材1に導体層7を設けるために加熱圧縮成形を行えば、同時に高誘電率材料が熱硬化してコンデンサ9aの誘電体層10を形成することができる。
また、本発明に係る電子部品内蔵基板の製造方法は、絶縁基材1の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層2が積層して設けられると共に各接着層2の外面に保護フィルム層3が積層された基板形成材料Cに厚み方向に貫通する貫通孔4を穿設する工程、前記貫通孔4にペースト状の電子部品形成材料6を充填する工程、前記保護フィルム層3を前記接着層2から剥離する工程、及び前記接着層2に導体層7を積層して重ねた状態で加熱加圧成形を行う工程を含むことを特徴とする。
このため、絶縁基材1に導体層7を設けると同時に絶縁基材1内にコンデンサ9a等の電子部品9を形成することができ、またこの絶縁基材1の両面の導体層7により電子部品9の電極が設けられると共にこの電子部品内蔵基板Aに形成される導体配線に導通させることができる。
また、本発明に係る電子部品の製造方法は、絶縁基材1の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層2が積層して設けられると共に各接着層2の外面に保護フィルム層3が積層された基板形成材料Cに厚み方向に貫通する貫通孔4を穿設する工程、前記貫通孔4にペースト状の電子部品形成材料6を充填する工程、前記保護フィルム層3を前記接着層2から剥離する工程、前記接着層2に導体層7を積層して重ねた状態で加熱加圧成形を行い電子部品内蔵基板Aを得る工程、及び前記電子部品内蔵基板Aを切断して個片化する工程を含むことを特徴とする。
このため、絶縁基材1に導体層7を設けると同時に絶縁基材1内にコンデンサ等の電子部品を形成することができ、またこの絶縁基材1の両面の導体層7により電子部品9の電極が設けられると共にこの電子部品内蔵基板Aに形成される導体配線に導通させることができる。そして、得られた電子部品内蔵基板Aを切断することで、電子部品Cを得ることができる。
本発明によれば、コンデンサ等の電子部品を小型化して電子部品内蔵基板に内蔵することができ、且つこの電子部品内蔵部品の電極を湿式メッキ処理を伴わずに形成することができる。
また、本発明によれば、通常の基板に半田実装等により実装可能な電子部品を非常に効率よく作製することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(実施形態1)
本実施形態を図1を示して説明する。
基板形成材料Cは、図1(a)に示すように絶縁基材1の両面にそれぞれ接着層2と保護フィルム層3とを順次積層して構成される。
絶縁基材1は、一般的に配線板材料として使用されるものであれば適宜使用できるが、例えばガラス織布基材エポキシ樹脂積層板、ガラス不織布基材エポキシ樹脂積層板、ガラス織布基材ビスマレイミドトリアジン樹脂積層板、アラミド不織布基材エポキシ樹脂積層板、ガラス織布基材フッ素樹脂積層板等のような不織布又は織布を基材とする絶縁基板や、ポリイミド、液晶ポリマーに代表されるフレキシブルな絶縁材料からなるものを用いることができる。
絶縁基材1の寸法は適宜設定されるが、例えば40〜200μmの厚み範囲に形成することができる。
また、接着層2はBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物にて形成される。このBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物は、加熱により一時的に溶融させることが可能なものを用いる。前記熱硬化性樹脂組成物としては、適宜のものを挙げることができ、例えばエポキシ樹脂及び硬化剤を含有するエポキシ樹脂組成物のほか、ポリイミド系、ビスマレイミドトリアジン系、アクリレート系、フェノール系等の熱硬化性樹脂組成物を用いることができる。接着層2の厚みは、金属箔や金属膜等との十分な接着性が確保することができる程度に適宜調整されるが、この厚みが過大になると基板形成材料Cの厚みの増大化を招く。好ましくは接着層2の厚みを15〜30μmの範囲とする。
また、保護フィルム層3は適宜のシート材にて形成することができるが、例えばポリエチレンテレフタレート製のシート材にて形成することができる。ここで、保護フィルム層3の厚みにより、後述するようにペースト状の電子部品形成材料6の貫通孔4からの突出寸法が決定されるため、保護フィルム層3の厚みはペースト状の電子部品形成材料6の突出量を十分確保することができるように適宜調整されるものであるが、好ましくは10〜50μmの範囲とする。
接着層2及び保護フィルム層3は適宜の手法で形成することができるが、例えば絶縁基材1の両面に接着層2の形成のための熱硬化性樹脂組成物をロールコータ、カーテンコータ、スプレーコータ、スクリーン印刷などの手段で塗布し、乾燥した後、保護フィルム層3となるシート材を積層して配置し、この状態で加熱することにより熱硬化性樹脂組成物を半硬化させてBステージ状態とする。これにより、Bステージ状態となった熱硬化性樹脂組成物にて接着層2が形成されると共に、シート材にて保護フィルム層3が形成される。また、保護フィルム層3となるシート材の一面に接着層2の形成のための熱硬化性樹脂組成物を塗布した後、これを熱ロール等を用いて絶縁基材1の両面にラミネートしてもよく、この場合も、Bステージ状態となった熱硬化性樹脂組成物にて接着層2が形成されると共に、シート材にて保護フィルム層3が形成される。
次に、このような基板形成材料Cを用いた電子部品内蔵基板Aの製造方法について説明する。
まず、基板形成材料Cにドリル加工やレーザ加工等を施すことにより、図1(b)に示すように一方の保護フィルム層3、一方の接着層2、絶縁基材1、他方の接着層2、他方の保護フィルム層3を順次貫通する貫通孔4を穿設する。この貫通孔4の開口径は特に制限されないが、ペースト状の電子部品形成材料6の充填量を適正に確保する為には、直径100〜500μmの範囲とすることが好ましい。
次に、図1(c)に示すように一方の保護フィルム層3側から、ペースト状の電子部品形成材料6を貫通孔4内に印刷法等により充填した後、図1(d)に示すように両側の保護フィルム層3を剥離する。このとき保護フィルム層3の厚み分だけ、ペースト状の電子部品形成材料6が貫通孔4から突出することになる。
上記電子部品形成材料6としては、例えばフェノール・ノボラック樹脂等の熱硬化性樹脂に、チタン酸バリウム等の高誘電率材料の粉体を含有させたものを用いることができる。この場合の電子部品形成材料6中の高誘電率材料の粉体の含有量は40〜90重量%の範囲が好ましい。この場合、電子部品9としてコンデンサ9aを内蔵した電子部品内蔵基板Aを形成することができる。
次に、図1(e)に示すように、露出した各接着層2の表面にそれぞれ金属箔等からなる導体層7を配置した状態で、加熱加圧成形する。
この加熱加圧成形時においては、接着層2は一旦加熱により溶融した後、熱硬化することとなり、このため接着層2と導体層7(金属箔)とが密着し、また同時に絶縁基材1とその両側の接着層2とによって、絶縁層8が形成される。
また、このときペースト状の電子部品形成材料6の両側の貫通孔4から突出する部分が導体層7(金属箔)に密接すると共に、この電子部品形成材料6が熱硬化して誘電体層10が形成される。これにより、電子部品9として、誘電体層10の両側に導体層7が配置された構造を有するコンデンサ9aが形成される。
ここで、上記工程において、基板形成材料Cに形成した複数の貫通孔4のうち、特定の貫通孔4に上記のように電子部品形成材料6を充填し、他の貫通孔4に導電性ペーストを充填しても良い。この場合、導電性ペーストが充填された貫通孔4の形成位置では、両側の導体層7を導通するバイアホールが形成される。
このようにして得られた電子部品内蔵基板Aには、更に必要に応じて絶縁層8の両側の導体層7(金属箔)にアディティブ法やサブトラクティブ法等を施すことにより、導体配線を形成することができる。
各接着層2の一方又は双方に重ねる導体層7としては、上記のような金属箔に限るものではない。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の剥離フィルムの表面に導体層7として配線加工がなされた金属膜を形成したものを用いることもできる。この場合、保護フィルム層3を剥離することにより露出した各接着層2の表面にそれぞれ剥離フィルムを金属膜からなる導体層7が各接着層2と重なるように配置した状態で、加熱加圧成形する。このとき導体層7(金属膜)における所定位置が上記貫通孔4から突出するペースト状の電子部品形成材料6と重なるようにする。この加熱加圧成形時においても、接着層2と導体層7(金属膜)とが密着すると共に絶縁基材1とその両側の接着層2とによって絶縁層8が形成され、また貫通孔4の形成位置において電子部品9が形成される。
次に、剥離フィルムを剥離して導体層7(金属膜)を絶縁層8側に残存させることにより、電子部品内蔵基板Aが形成される。このとき、導体層7(金属膜)は既に配線加工がなされているため、更にアディティブ法やサブトラクティブ法等を施すことなく、導体配線として形成される。
また、このように形成された電子部品内蔵基板Aに対して更に絶縁層と導体層を積層成形し、更に多層の電子部品内蔵基板Aを得ることもできる。
また、このように形成された複数の電子部品9を内蔵する電子部品内蔵基板Aを切断して、図1(f)に示すように電子部品9を含む複数の個片を形成することにより、この各個片を電子部品Bとして形成することができる。このようにして形成される電子部品Bは、端部の銅箔面等の導体層7を電極として、他の配線板に半田実装等により実装することで、チップコンデンサー等としての働きを有することが可能になる。
(実施形態2)
本実施形態を図2を示して説明する。
基板形成材料Cは、図1(a)に示すように、一面に導体層7が形成された絶縁基材1の他面に、接着層2と保護フィルム層3とを順次積層して構成される。
絶縁基材1としては、上記実施形態1と同様のものが用いられる。この絶縁基材1の一面に設ける導体層7としては、銅箔等の金属箔を挙げることができる。このような一面に導体層7が形成された絶縁基材1としては、ガラス織布基材フッ素樹脂片面銅張積層板等のような、一般的に配線板材料として使用される適宜のものを用いることができる。
また、接着層2及び保護フィルム層3としては、実施形態1と同様のものを設けることができ、また、絶縁基材1の他面にのみ設けることを除けば、実施形態1と同様の手法により形成することができる。
次に、このような基板形成材料Cを用いた電子部品内蔵基板Aの製造方法について説明する。
まず、基板形成材料Cにレーザ加工等を施すことにより、図2(b)に示すように保護フィルム層3、接着層2、絶縁基材1を順次貫通すると共に導体層7は貫通しない非貫通孔5を穿設する。この非貫通孔5の開口径は特に制限されないが適正な電子部品形成材料6の充填量を確保するためには、直径100〜500μmの範囲とすることが好ましい。
次に、図2(c)に示すように保護フィルム層3側から、ペースト状の電子部品形成材料6を非貫通孔5内に印刷法等により充填した後、図2(d)に示すように保護フィルム層3を剥離する。このとき保護フィルム層3の厚み分だけ、ペースト状の電子部品形成材料6が非貫通孔5から突出することになる。
上記電子部品形成材料6としては、実施形態1の場合と同様のものを用いることができる。
次に、図2(e)に示すように、露出した接着層2の表面に金属箔等からなる導体層7を配置した状態で、加熱加圧成形する。
この加熱加圧成形時においては、接着層2は一旦加熱により溶融した後、熱硬化することとなり、このため接着層2と導体層7(金属箔)とが密着し、また同時に絶縁基材1と接着層2とによって、絶縁層8が形成される。
また、このときペースト状の電子部品形成材料6の片側の非貫通孔5から突出する部分が導体層7(金属箔)に密接すると共に、この電子部品形成材料6が熱硬化して誘電体層10が形成される。これにより、電子部品9として、誘電体層10の両側に導体層7が配置された構造を有するコンデンサ9aが形成される。
ここで、上記工程において、基板形成材料Cに形成した複数の非貫通孔5のうち、特定の非貫通孔5に上記のように電子部品形成材料6を充填し、他の非貫通孔5に導電性ペーストを充填しても良い。この場合、導電性ペーストが充填された非貫通孔5の形成位置では、両側の導体層7を導通するバイアホールが形成される。
このようにして得られた電子部品内蔵基板Aには、更に必要に応じて絶縁層8の両側の導体層7(金属箔)にアディティブ法やサブトラクティブ法等を施すことにより、導体配線を形成することができる。
各接着層2の一方又は双方に重ねる導体層7としては、上記のような金属箔に限るものではなく、上記実施形態1と同様に適宜の手法で導体層7を形成することができる。
また、このように形成された電子部品内蔵基板Aに対して更に絶縁層と導体層を積層成形し、更に多層の電子部品内蔵基板Aを得ることもできる。
また、このように形成された複数の電子部品9を内蔵する電子部品内蔵基板Aを切断して、図2(f)に示すように電子部品9を含む複数の個片を形成することにより、この各個片を電子部品Bとして形成することができる。
(実施形態3)
上記実施形態1,2において、図3又は図4に示すように、各接着層2の一方又は双方に重ねる導体層7として、別の配線板Dに形成された導体配線7aを適用することもできる。図示の例では、配線板Dは絶縁基材11の両面に導体層7が設けられており、このうち接着層2に重ねられる面の導体層7として、導体配線7aが形成されている。この場合、保護フィルム層3を剥離することにより露出した接着層2の表面に別の配線板Dを、その導体配線7aが各接着層2と重なるように配置した状態で、加熱加圧成形する。このとき配線板Dの導体層7(導体配線7a)における所定位置が上記貫通孔4又は非貫通孔5から突出するペースト状の電子部品形成材料6と重なるようにする。この加熱加圧成形時においても、接着層2と導体層7(導体配線7a)とが密着すると共に絶縁基材1と接着層2とによって絶縁層8が形成され、また貫通孔4又は非貫通孔5の形成位置において両側の導体層7(導体配線7a)に挟まれた構造を有するコンデンサ9a等の電子部品9が形成される。これにより、多層の電子部品内蔵基板Aが形成されるものである。
また、このように形成された電子部品内蔵基板Aに対して更に絶縁層と導体層を積層成形し、更に多層の電子部品内蔵基板Aを得ることもできる。
以下、本発明を実施例にて更に詳述する。
絶縁基材1(松下電工株式会社製のFR−4タイプのガラス基材エポキシ樹脂積層板、品番「R1721」、厚み0.1mm)の両面に、液状のエポキシ樹脂組成物(前記絶縁基板2を構成するエポキシ樹脂組成物と同一のもの)をロールコータにて厚み30μmの塗布厚みで塗布し、60℃でタック性が無くなるまで加熱乾燥してBステージ状態の接着層2を形成した。この各接着層2に、厚み38μmのPETフィルム(東レ株式会社製「T−60」)を180℃、0.05mPaの条件で熱圧着して、保護フィルム層3を形成し、基板形成材料Cを得た。
この基板形成材料Cに対して、ドリルマシンにて直径200μmの貫通孔4を穿設し、この貫通孔4内に、スクリーン印刷法にてペースト状の電子部品形成材料6(主成分としてチタン酸バリウム粉を85重量%、フェノール・ノボラック樹脂を15重量%含むペースト)を印刷充填した。
次に、両面の保護フィルム層3を剥離して、ペースト状の電子部品形成材料6からなるバンプを突出させて露出させ、この状態で厚み35μm銅箔を各両面に配して、真空プレスを用いて真空下で、180℃、1.0MPaの条件下で1時間、加熱加圧成形した。
これにより、電子部品9としてコンデンサ9aを内蔵する電子部品内蔵基板Aを得ることができた。
本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)乃至(f)は断面図である。 本発明の実施の形態の他例を示すものであり、(a)乃至(f)は断面図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示すものであり、(a)(b)は断面図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示すものであり、(a)(b)は断面図である。
符号の説明
A 電子部品内蔵基板
B 電子部品
C 基板形成材料
1 絶縁基材
2 接着層
3 保護フィルム層
4 貫通孔
5 非貫通孔
6 電子部品形成材料6
7 導体層
9 電子部品
9a コンデンサ

Claims (6)

  1. 絶縁基材の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層が積層して設けられると共に各接着層の外面に保護フィルム層が積層された基板形成材料に、厚み方向に貫通する貫通孔を穿設し、前記貫通孔にペースト状の電子部品形成材料を充填し、前記保護フィルム層を上記接着層から剥離した後、前記接着層に導体層を積層して成ることを特徴とする電子部品内蔵基板。
  2. 一面に導体層が設けられた絶縁基材の他面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層が積層して設けられると共に前記接着層の外面に保護フィルム層が積層された基板形成材料に、前記絶縁基材、接着層及び保護フィルムを厚み方向に貫通すると共に導体層は貫通しない非貫通孔を穿設し、前記非貫通孔にペースト状の電子部品形成材料を充填し、前記保護フィルム層を上記接着層から剥離した後、前記接着層に導体層を積層して成ることを特徴とする電子部品内蔵基板。
  3. 上記電子部品形成材料が高誘電率材料であり、電子部品としてコンデンサを内蔵していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品内蔵基板。
  4. 上記高誘電率材料が、高誘電率のセラミックス粉体を含有する熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の電子部品内蔵基板。
  5. 絶縁基材の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層を積層して設けると共に各接着層の外面に保護フィルム層を積層した基板形成材料に厚み方向に貫通する貫通孔を穿設する工程、前記貫通孔にペースト状の電子部品形成材料を充填する工程、前記保護フィルム層を前記接着層から剥離する工程、及び前記接着層に導体層を積層して重ねた状態で加熱加圧成形を行う工程を含むことを特徴とする電子部品内蔵基板の製造方法。
  6. 絶縁基材の両面にBステージ状態の熱硬化性樹脂組成物からなる接着層を積層して設けると共に各接着層の外面に保護フィルム層を積層した基板形成材料に厚み方向に貫通する貫通孔を穿設する工程、前記貫通孔にペースト状の電子部品形成材料を充填する工程、前記保護フィルム層を前記接着層から剥離する工程、前記接着層に導体層を積層して重ねた状態で加熱加圧成形を行い電子部品内蔵基板を得る工程、及び前記電子部品内蔵基板を切断して個片化する工程を含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
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