JP2003273518A - 多層回路基板及びその製造方法 - Google Patents
多層回路基板及びその製造方法Info
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Abstract
の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る多層回路基板100は、絶
縁層2の両面に配線回路を構成する導体層1、7が形成
されている。前記両面にそれぞれ形成された各配線回路
は、半田製導電体8が充填されたビアホール2aによっ
て電気的に接続されており、ビアホール2aの側壁は、
凹凸形状を有することを特徴とする。
Description
接続が、半田製導電体が充填されたビアホールによって
なされた多層回路基板及びその製造方法に関し、特に、
高い接続信頼性を有する多層回路基板及びその製造方法
に関する。
法として、ビアホールを用いた層間接続法が種々知られ
ている。より具体的には、銅粉末や銀粉末等の金属粉末
を樹脂中に分散させたものをビアホール内に充填した
り、銅メッキによってビアホール内を充填する方法が提
案されている。このような背景下、例えば、特開200
1−28481号公報に記載されているように、半田バ
ンプから形成した半田製導電体をビアホールに充填する
ことにより層間接続された多層回路基板も提案されてい
る。
成した半田製導電体をビアホールに充填した多層回路基
板は、外部応力に対して弱いという欠点を有する。これ
は、ビアホール側壁と半田バンプから形成した半田製導
電体との接合面が比較的平坦な形状となり、密着性が不
十分であるため、外部応力が付与された場合に、半田製
導電体がビアホール側壁から剥離し、電気的な層間接続
が解除され易くなるためである。
技術の問題点を解決するべくなされたものであり、高い
接続信頼性を有する多層回路基板及びその製造方法を提
供することを課題とする。
く、本発明は、請求項1に記載の如く、絶縁層の両面に
配線回路を構成する導体層が形成された多層回路基板で
あって、前記両面にそれぞれ形成された各配線回路は、
半田製導電体が充填されたビアホールによって電気的に
接続されており、前記ビアホールの側壁は、凹凸形状を
有することを特徴とする多層回路基板を提供するもので
ある。
側壁が凹凸形状を有することにより、半田製導電体との
接触面積が増加し、半田製導電体とビアホールとの間
に、いわゆるアンカー効果が生じることになる。従っ
て、外部応力が付与された場合にも半田製導電体がビア
ホール側壁から剥離し難く、高い接続信頼性を有する多
層回路基板を得ることが可能である。
絶縁層は、熱硬化性樹脂から形成される。
半田製導電体は、半田粉末を含有するペーストの充填及
び熱圧着によって形成される。
ペーストは、融点が150℃以上350℃以下の半田粉
末を含有する。
ストは、融点が350℃以上の金属粉末と、融点が15
0℃以上350℃以下の半田粉末とを含有する。
田中に分散する硬い金属粉末により半田製導電体の塑性
変形が防止され、強度向上を図ることが可能である。従
って、温度サイクル試験に伴う半田製導電体の変形を抑
制することができ、より一層信頼性の高い層間接続を得
ることが可能である。
金属粉末は、Ni、Au、Ag、Cu、Fe、Al、C
r、Pd、Co及びRhから選ばれる少なくとも一種の
金属か、若しくは、これらの金属の合金とされる。
かに記載の多層回路基板を製造する方法であって、第1
の導体層の上に開口部を有する熱硬化性接着剤層を形成
する工程、或いは、第1の導体層の上に熱硬化性接着剤
層を形成した後に開口部を形成する工程と、前記開口部
に、半田粉末を5〜50℃で充填する工程と、前記半田
粉末が充填された前記開口部を含む前記熱硬化性接着剤
層の上に第2の導体層を形成する工程と、前記半田粉末
を加熱溶融して、前記第1の導体層と前記第2の導体層
とを電気的に接続する工程とを含むことを特徴とする多
層回路基板の製造方法をも提供するものである。
発明に係る多層回路基板の製造方法の一実施形態につい
て説明する。
方法の一実施形態(本実施形態では両面回路基板の製造
方法)を示す説明図であり、図1(a)〜(h)の各々
は、各工程における部材の縦断面図を示す。
(a)に示すように、第1の導体層1(本実施形態では
銅箔とされており、以下、第1の銅箔1という)の上
に、熱硬化性接着剤層2(以下、適宜熱硬化性接着剤2
という)をBステージ状態(熱硬化性接着剤が所定の形
状を保持できる程度まで硬化された硬化途中の状態)で
形成した後、図1(b)に示すように、熱硬化性接着剤
層2に開口部2aを形成する。
剤層に通常使用され、Bステージ状態とすることができ
る限りにおいて、特に制限されるものではなく、例え
ば、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、アミドイミ
ド系接着剤、ポリイミド系接着剤、及び、これらの熱硬
化性接着剤を混合したものが用いられる。なお、熱硬化
性接着剤2は、その硬化温度が、100℃以上、好まし
くは、125〜200℃のものが好ましく用いられる。
化性接着剤層2をBステージ状態で形成するには、例え
ば、熱硬化性接着剤を含む溶液を、第1の銅箔1の上に
塗布した後、加熱して乾燥させると同時にBステージ状
態とするか、或いは、予めBステージ状態とされた熱硬
化性接着剤からなる接着シートを第1の銅箔1の上に、
加熱及び/又は加圧することにより積層(仮接着)すれ
ば良い。
形成するには、例えば、YAGレーザなどのレーザを用
いて開口し形成すれば良い。開口部2aの大きさは、例
えば、円形である場合には、その直径が50〜300μ
m、好ましくは、50〜200μmとされる。なお、第
1の銅箔1の上に熱硬化性接着剤層2を形成した後に開
口部2aを形成するのではなく、第1の銅箔1の上に予
め開口部2aが形成された熱硬化性接着剤層2を形成す
るようにしても良い。この場合には、例えば、熱硬化性
接着剤からなる接着シートに、ドリルやパンチなどを用
いて予め開口部2aを開口し形成し、これを熱硬化性接
着剤層2として第1の銅箔1の上に積層すれば良い。
硬化性接着剤層2には、第1の銅箔1と接触している表
面と反対側の表面に、後述する半田粉末3の充填工程に
おいて半田粉末3が不必要な部分に付着することを防止
するべく、好ましくは、セパレータ4を積層する。
テル樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリイミド
樹脂などの合成樹脂のフィルムが用いられ、その厚み
は、7.5〜50μmとされる。なお、セパレータ4
は、開口部2aが形成される前の熱硬化性接着剤層2の
表面に貼着しておき、熱硬化性接着剤層2に開口部2a
を形成する際に、当該開口部2aに相当する箇所が同時
に開口されるようにすれば良い。
接着剤層2の開口部2aに、半田粉末3を5〜50℃で
充填する。
いが、例えば、Sn/Ag、Sn/Cu、Sn/Znな
どからなる二元系組成や、Sn/Ag/Cu、Sn/A
g/Cu/Biなどからなる多元系組成のものを用いる
ことができる。また、半田粉末4の平均粒子径として
は、50μm以下、好ましくは、20μm以下のものが
用いられる。
半田粉末3を充填するには、まず、半田粉末3を溶剤6
に配合して半田ペースト5を調整し、セパレータ4をマ
スクとして、半田ペースト5を5〜50℃、好ましく
は、10〜30℃、より具体的には、常温下において、
開口部2aに対して適量(相当量程度)で印刷すればよ
い。なお、常温下とは、特に加熱しない室温雰囲気下の
ことを意味する。
する乾燥工程において、75〜200℃、好ましくは、
75〜160℃の範囲で乾燥除去が可能な溶剤6を選択
することが好ましい。75℃より低い温度で乾燥可能な
溶剤6を選択すると、半田ペースト5の保存安定性や連
続印刷性が低下する場合があり、200℃より高い温度
で乾燥可能な溶剤6を選択すると、乾燥工程において熱
硬化性接着剤層2の硬化が進み、後述する第2の導体層
7(本実施形態では銅箔とされており、以下、第2の銅
箔7という)との界面の接着強度が低下する場合がある
からである。
脂肪族アルコールに、増粘効果を付与すべく、セルロー
ス系樹脂を添加したもの等が好ましく用いられる。な
お、セルロース系樹脂の添加量は、例えば、半田粉末3
に対して、0.005〜5体積%程度とされる。半田ペ
ースト5は、例えば、半田粉末3及び溶剤6を、その体
積比が1:1程度となる割合で混合することにより調整
することができる。
防止し、強度向上を図るべく、半田粉末3に対して所定
量の金属粉末を混合することも可能である。金属粉末と
しては、Ni、Au、Ag、Cu、Fe、Al、Cr、
Pd、Co及びRhから選ばれる少なくとも一種の金属
か、若しくは、これらの金属の合金が好適に用いられ
る。また、金属粉末の平均粒子径としては、50μm以
下、好ましくは、20μm以下のものが用いられる。
比は、0.1〜60重量%とするのが好ましい。この範
囲より小さいと、開口部2a内において金属粉末の分散
性が確保できず、前記範囲より大きいと、金属粉末同士
の凝集が発生し、半田粉末3同士の溶融一体化を妨げる
からである。
って溶剤6を除去する。溶剤6の乾燥除去は、前述のよ
うに、75〜200℃、好ましくは、76〜160℃の
範囲で所定時間加熱することにより実施される。乾燥時
間は、開口部2aに対する半田ペースト5の充填量や、
第1の銅箔1のサイズ等に応じて適宜決定される。一般
的に、乾燥時間が短過ぎると、溶剤6が開口部2aに残
存して、加熱によりアウトガスの発生を招き、導通不良
の要因となる場合がある。また、逆に乾燥時間が長過ぎ
ると、熱硬化性接着剤層2の硬化が進行し、後述する第
2の銅箔7との界面の接着力が低下する場合がある。以
上の観点より、乾燥時間としては、例えば1〜5分程度
にするのが好ましい。斯かる乾燥工程を経て、図1
(e)に示すように、セパレータ4を剥離する。
箔7を別途用意し、当該第2の銅箔7を、半田粉末3が
充填された開口部2aを含む熱硬化性接着剤層2の上に
積層形成する。
熱加圧装置を、第1の銅箔1及び第2の銅箔7の両側に
配置して、加圧及び/又は加熱することにより実施すれ
ば良い。加圧及び/又は加熱の条件は、第1の銅箔1や
第2の銅箔7のサイズ等に応じて適宜決定すれば良い
が、加圧条件としては、例えば、1〜10MPa、好ま
しくは、3〜5MPaとされ、また、加熱条件として
は、半田粉末3が溶融しない温度とされ、例えば、16
0〜225℃、好ましくは、175〜200℃とされ
る。これにより、Bステージ状態である熱硬化性接着剤
層2が硬化して、第2の銅箔7が熱硬化性接着剤層2を
介して第1の銅箔1に接着積層される。
3を加熱溶融して、互いに対向する第1の銅箔1と第2
の銅箔7とを電気的に接続する半田製導電体8を形成す
る。ここで、半田粉末3の加熱溶融は、使用する半田粉
末3の溶融温度以上に設定すれば良く、この加熱と共
に、1〜10MPa、好ましくは、3〜5MPaで加圧
することが好ましい。
で、第2の銅箔7を熱硬化性接着剤層2を介して第1の
銅箔1に接着積層し、その後、半田粉末3を加熱溶融す
る製造方法であるため、接着積層の際に、熱硬化性接着
剤層2の開口部2aの側壁が半田粉末3を押圧し、これ
により、開口部2aの側壁には凹凸形状が生じると共
に、熱硬化性接着剤層2の硬化により当該凹凸形状が保
持されることになる。
の硬化、及び、半田粉末3の加熱溶融は、本実施形態の
ようにそれぞれ別工程として順次行っても良く、例え
ば、一定加圧条件下(1〜10MPa)で、160〜2
25℃の温度で接着積層した後、250℃以上に昇温す
ることも可能である。
エッチング法によって、第1の銅箔1及び第2の銅箔7
に配線回路を形成することにより、両面の配線回路が、
半田製導電体8が充填された開口部(ビアホール)2a
によって電気的に接続された両面回路基板100を形成
することができる。
により得られた両面回路基板100の開口部(ビアホー
ル)2aの側壁は、凹凸形状を有することにより、半田
製導電体8との接触面積が増加し、半田製導電体8と開
口部2aとの間に、いわゆるアンカー効果が生じること
になる。従って、外部応力が付与された場合にも半田製
導電体8が開口部2a側壁から剥離し難く、高い接続信
頼性を有する。
に第2の銅箔7を積層する態様として説明したが、その
積層数などは何ら限定されず、例えば、予め配線回路が
形成された2枚の両面回路基板を用意し、これらを積層
すれば、4層回路基板を形成することができる。
本発明の特徴とするところをより一層明らかにする。
9、10(厚み18μm)と、アミドイミド系接着剤か
らなる接着シート11(厚み50μm)とを用意した。
接着シート11を、更にその上に、厚み12μmのポリ
エチレンナフタレートフィルム12を、真空プレス装置
を用いて、150℃、1.5MPa、3minの条件で
仮接着した。
上に積層された接着シート11の所定箇所(図2(e)
の半田製導電体15を充填する箇所)に、YAGレーザ
を用いて開口部11a(150μmφ)を形成した。
1aに、ポリエチレンナフタレートフィルム12をマス
クとし、スクリーン印刷によってSn/Ag系の半田ペ
ースト13(平均粒子径10μm)を印刷した後、16
0℃で5分間乾燥し、半田ペースト13内に含まれる溶
剤成分を除去した。ここで、半田ぺースト13として
は、半田粉末としてのSn/Ag粉末、アルコール系溶
剤及びエチルセルロースを、体積比50:49.5:
0.5で配合したものを用いた。
レンナフタレートフィルム12を剥離した後、開口部1
1aに半田粉末が充填された基材14上に、銅箔10を
積層し、真空下(10mmHg以下)において、加熱加
圧(200℃、3MPa、30分間)することにより、
これらを一体化させた。なお、この状態において、接着
シート11は、絶縁層(接着剤層)11bとなる。
下(10mmHg以下、3MPa)において、半田粉末
の溶融温度以上(250℃)に昇温し、溶融一体化され
た半田製導電体15を形成した。
ング法によって、銅箔9、10に配線回路9a、10a
を形成し、両面回路基板200を得た。
路基材17、18(商品名「ESPANEX」、Cu/
PI/Cu=18/13/18μm)と、アミドイミド
系接着剤からなる接着シート19(厚み50μm)とを
用意した。
7の上に、接着シート19を、更にその上に、厚み12
μmのポリエチレンナフタレートフィルム20を、真空
プレス装置を用いて、150℃、1.5MPa、3mi
nの条件で仮接着した。
基材17の配線回路17a上に積層された接着シート1
9の所定箇所(図3(e)の半田製導電体22を充填す
る箇所)に、YAGレーザを用いて開口部19a(15
0μmφ)を形成した。
9aに、ポリエチレンナフタレートフィルム20をマス
クとし、スクリーン印刷によってSn/Ag系の半田ペ
ースト21(平均粒子径10μm)を印刷した後、16
0℃で5分間乾燥し、半田ペースト21内に含まれる溶
剤成分を除去した。ここで、半田ペースト21として
は、半田粉末としてのSn/Ag粉末、アルコール系溶
剤及びエチルセルロースを、体積比50:49.5:
0.5で配合したものを用いた。
レンナフタレートフィルム20を剥離した後、開口部1
9aに半田粉末が充填された両面回路基材17と、配線
回路18aが形成された両面回路基材18とを、それぞ
れ位置合わせして積層し、真空下(10mmHg以下)
で加熱加圧(200℃、3MPa、30分間)すること
により、これらを一体化させた。なお、この状態では、
接着シート19は、絶縁層(接着剤層)19bとなる。
下(10mmHg以下、3MPa)において、半田粉末
の溶融温度以上(250℃)に昇温し、溶融一体化され
た半田製導電体22を形成した。これにより、2枚の両
面回路基材が積層一体化された4層回路基板23を得
た。
4、25(厚み18μm)と、芳香族アミド系接着剤か
らなる接着シート26とを用意した。
を用いて、銅箔24の上に接着シート26を、150
℃、1.5MPa、3minの条件で仮接着した。
(銅箔24及び接着シート26)の所定箇所に、YAG
レーザを用いて開口部26a(150μmφ)を形成し
た。
6aに、メタルマスク28を用い、スクリーン印刷によ
ってSn/Ag系の半田ペースト29を印刷した後、図
4(d)に示すように、リフロー炉(最高到達温度25
0℃)によって半田バンプ30を形成し、水系洗浄剤に
よってフラックス残渣を洗浄した。
6aに半田バンプ30が形成された基材27上に、銅箔
25を積層し、真空下(10mmHg以下)で加熱加圧
(150℃、30MPa、30分間)することにより、
これらを一体化させた。なお、この状態において、接着
シート26は、絶縁層26bとなる。
圧下(10mmHg以下、3MPa)において、半田バ
ンプ30の溶融温度以上(250℃)に昇温し、溶融一
体化された半田製導電体31を形成した。
ング法によって、銅箔24、25に配線回路24a、2
5aを形成し、両面回路基板300を得た。
路基材32、33(商品名「ESPANEX」、Cu/
PI/Cu=18/13/18μm)と、芳香族アミド
系接着剤からなる接着シート34とを用意した。
を用いて、両面回路基材32の上に接着シート34を、
150℃、1.5MPa、3minの条件で仮接着し
た。
基材32の配線回路32a上に積層された接着シート3
4の所定箇所に、YAGレーザを用いて開口部34a
(150μmφ)を形成した。
4aに、メタルマスク35を用い、スクリーン印刷によ
ってSn/Ag系の半田ペースト36を印刷した後、図
5(d)に示すように、リフロー炉(最高到達温度25
0℃)によって半田バンプ37を形成し、水系洗浄剤に
よってフラックス残渣を洗浄した。
4aに半田バンプ37が形成された両面回路基材32
と、配線回路33aが形成された両面回路基材33と
を、それぞれ位置合わせして積層し、真空下(10mm
Hg以下)で加熱加圧(150℃、5MPa、30分
間)することにより、これらを一体化させた。なお、こ
の状態では、接着シート34は、絶縁層38となる。
圧下(10mmHg以下、3MPa)において、半田バ
ンプ37の溶融温度以上(250℃)に昇温し、溶融一
体化された半田製導電体39を形成した。これにより、
2枚の両面回路基材が積層一体化された4層回路基板4
00を得た。
た回路基板のビアホール断面写真を示す。また、図7
は、比較例1によって得られた回路基板のビアホール断
面写真を示す。
れたビアホールの側壁は比較的平坦な形状となるのに対
し、図6に示すように、実施例1によって得られたビア
ホールの側壁は凹凸形状を有することが観察できた。
2の回路基板、並びに、比較例1及び比較例2の回路基
板を用いて、信頼性評価試験を行った。より具体的に
は、ビアホールにおける上側の導体層(銅箔)の剥離試
験を実施した。
については、上側の導体層(銅箔)と半田製導電体との
接合部において剥離が生じた。これに対し、比較例1の
半田製導電体については、下側の導体層(銅箔)と半田
製導電体との接合部において剥離が生じた。つまり、比
較例1の半田製導電体については、図7に示すように、
上面と比較して接合面積の小さい下面において剥離した
のに対して、実施例1の半田製導電体については、図6
に示すように、ビアホールの側壁に凹凸形状を有するこ
とにより、いわゆるアンカー効果が生じ、下面よりも接
合面積が大きいにも関わらず、上面において剥離したこ
とになる。これは、ビアホールの側壁を凹凸形状にする
ことにより、半田製導電体がビアホール側壁から剥離し
難くなり、高い接続信頼性を得たことを意味するといえ
る。
層回路基板は、ビアホール側壁が凹凸形状を有すること
により、半田製導電体との接触面積が増加し、半田製導
電体とビアホールとの間に、いわゆるアンカー効果が生
じることになる。従って、外部応力が付与された場合に
も半田製導電体がビアホール側壁から剥離し難く、高い
接続信頼性を有するという優れた効果を奏するものであ
る。
法の一実施形態を示す説明図である。
方法を示す説明図である。
方法を示す説明図である。
方法を示す説明図である。
方法を示す説明図である。
のビアホール断面写真を示す。
のビアホール断面写真を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁層の両面に配線回路を構成する導体
層が形成された多層回路基板であって、 前記両面にそれぞれ形成された各配線回路は、半田製導
電体が充填されたビアホールによって電気的に接続され
ており、 前記ビアホールの側壁は、凹凸形状を有することを特徴
とする多層回路基板。 - 【請求項2】 前記絶縁層は、熱硬化性樹脂から形成さ
れることを特徴とする請求項1に記載の多層回路基板。 - 【請求項3】 前記半田製導電体は、半田粉末を含有す
るペーストの充填及び熱圧着によって形成されているこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の多層回路基板。 - 【請求項4】 前記ペーストは、融点が150℃以上3
50℃以下の半田粉末を含有することを特徴とする請求
項3に記載の多層回路基板。 - 【請求項5】 前記ペーストは、融点が350℃以上の
金属粉末と、融点が150℃以上350℃以下の半田粉
末とを含有することを特徴とする請求項3に記載の多層
回路基板。 - 【請求項6】 前記金属粉末は、Ni、Au、Ag、C
u、Fe、Al、Cr、Pd、Co及びRhから選ばれ
る少なくとも一種の金属か、若しくは、これらの金属の
合金であることを特徴とする請求項5に記載の多層回路
基板。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の多層
回路基板を製造する方法であって、 第1の導体層の上に開口部を有する熱硬化性接着剤層を
形成する工程、或いは、第1の導体層の上に熱硬化性接
着剤層を形成した後に開口部を形成する工程と、 前記開口部に、半田粉末を5〜50℃で充填する工程
と、 前記半田粉末が充填された前記開口部を含む前記熱硬化
性接着剤層の上に第2の導体層を形成する工程と、 前記半田粉末を加熱溶融して、前記第1の導体層と前記
第2の導体層とを電気的に接続する工程とを含むことを
特徴とする多層回路基板の製造方法。
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JP2002076569A JP3786616B2 (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 多層回路基板及びその製造方法 |
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JP2007266323A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 電子部品内蔵基板、電子部品内蔵基板の製造方法、及び電子部品の製造方法 |
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