JP5315837B2 - 熱交換装置とそれを備えた発熱体収納装置 - Google Patents

熱交換装置とそれを備えた発熱体収納装置 Download PDF

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本発明は、熱交換装置とそれを備えた発熱体収納装置に関するものである。
例えば、携帯電話の基地局は、数十アンペア以上の電流が流れることから、ある点では発熱体とも表現される。つまり、冷却をすることがその動作を安定化させるためには極めて重要なものとなる。このような携帯電話の基地局はその冷却を行う為に次のような構成をとっている。すなわち、この種の発熱体収納装置は、発熱体となる送・受信機を収納したキャビネットと、このキャビネットの開口部に装着された熱交換装置とを備えた構成となっていた。また、上記携帯電話の基地局は屋外に設置される場合が多いので、発熱体収納装置としての設置面積を小さくすることが要望され、キャビネットに対して、熱交換装置は、その扉部分に取り付けられることが多いことから薄型化が要望されていた(例えば、特許文献1参照)。
以下、その熱交換装置について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、熱交換装置は、発熱体収納装置の壁面に取り付けるために例えば下記のような構成となっていた。すなわち、外気用の第1吸気口101と第1吐出口102および発熱体103を収納したキャビネット104内用の第2吸気口105および第2吐出口106を有する本体ケース107と、この本体ケース107内に設けられた外気用の第1の送風機108およびキャビネット104内用の第2の送風機109と、前記本体ケース107内において室外空気とキャビネット104内空気との熱交換を行う熱交換器110とを備えた構成となっていた。
また、前記第1の送風機108と第2の送風機109は、本体ケース107内中央部に配置した熱交換器110に対して互いに対向する方向に配置し、第1吸気口101および第2吸気口105から吸い込んだ空気を熱交換器110へ吹き込むように構成していた。
特開2000−161875号公報
上記従来の熱交換器において薄型化を図ろうとすると、第1の送風機108および第2の送風機109として遠心ファンを用いて熱交換器110を薄く構成することが考えられる。
しかしながら、所望の風量を確保するには薄くすればするほど遠心ファンはその直径を大きくとらなくてはならず、これでは薄型化できても大型化してしまう。また、所望の熱交換性能を確保するためには熱交換気101も所定の風路面積を確保するために厚みを薄くして縦横の寸法を大きく取らなければならなくなり、これでも薄型化できても大型化してしまう。結論として従来の方式で薄型化を図ることはできなかった。そこで、本発明は、薄型化を図ることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、本体ケースを備え、前記本体ケースの第1環境に面する第1の面に前記第1環境の空気を吸い込む第1吸気口と前記第1環境へ空気を吹き出す第1吐出口と、前記本体ケースの前記第1の面とは反対に位置させて第2環境に面する第2の面に前記第2環境の空気を吸い込む第2吸気口と前記第2環境へ空気を吹き出す第2吐出口と、伝熱板を挟んだ第1風路と第2風路とを有した熱交換器と、前記第1風路に前記第1吸気口と第1吐出口を連通させる第1送風機と、前記第2風路に前記第2吸気口と第2吐出口を連通させる第2送風機と、前記第2風路に設けた前記熱交換器をバイパスする第3風路とを備え、前記第2風路の空気の一部を第3風路を通して前記第2吐出口から前記第2環境へ吹き出す構成とし、前記第2送風機は前記第2吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の上方に配置し、前記第1送風機は前記第1吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の下方に配置し、前記熱交換器の水平位置は、前記第2送風機の中心線位置よりもこの第2送風機の回転方向側(右回転の場合は右側)に寄せて配置し、前記熱交換器と前記本体ケースの側壁との間(前記第2送風機の遠心ファンが右回転する場合は前記熱交換器の左側)に前記第3風路を形成するものである。
この手段により、所期の目的である薄型化を達成することができる。また、第2送風機吹き出し方向に合わせて熱交換器に効率よく空気を吹き込むことができ、薄型化しても性能を確保することができる熱交換装置を提供することができる。熱交換器を第2送風機の回転方向rに対して同方向側に寄せて配置することで、遠心ファンの吹き出し風のうち第2吹込口に対して、垂直に吹き込まれる方向の空気を圧損の高い熱交換器へ直接吹き込み、第2吹込口に対して吹き込み方向が水平もしくは逆方向のなる空気は熱交換器を通さずに圧力損失の低い第3風路を通して第2吐出口から第2環境へ吹き出すこととなる。
また、第3風路は熱交換装置の本体ケースの筐体に形成した第1放熱部を有するものである。
この手段により、第3風路を通過する空気の熱を第1環境へ放熱することのできる熱交換装置を提供することができる。
また、第1環境と第2送風機を仕切る熱交換装置の本体ケースの筐体は第2放熱部を有するものである。
この手段により、第2送風機内の一部の空気を第2放熱部を通過させてその熱を第1環境へ放熱することのできる熱交換装置を提供することができる。
また、放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体内および筐体外に凹凸を設けた構成とするものである。
この手段により、放熱部の伝熱面積を増加し、筐体内での吸熱、筐体外での放熱を一層促進させる熱交換装置を提供することができる。
また、放熱部は、筐体内側は風を流す方向に筐体外側は鉛直方向に連続した線をなして形成するものである。
この手段により、筐体内では気流を整流して効率よく流すことができ、筐体外では雨などの水雨や粉塵などを堆積させずに下へ落とすことができ放熱効果を長期にわたり維持することができる熱交換装置を提供することができる。
また、放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体の一部を断続的に切り抜き、切り抜いた部分に放熱器の凸部を貫通させる構成とするものである。
この手段により、放熱部を通じて筐体内から筐体外への放熱効果が促進できるとともに、筐体と放熱部との接合面も確保でき、風漏れや雨漏りなどを防げる熱交換装置を提供することができる。
また、放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体の一部をプレス加工によって凹凸を付け形成したものである。
この手段により、筐体に穴をあけることなく放熱構造として凹凸を形成することができるので、風漏れや雨漏りなど無く筐体内と筐体外を仕切れるとともに、材料費を低減することができる。
また、第2風路の気流は、熱交換器から吐出した気流と第3風路から吐出した気流が混合した後に、第2環境へ吹き出す構成とするものである。
この手段により、熱交換器を通した空気とバイパスして第3風路を通した空気を混合しても第2環境を均一に冷却することができる熱交換装置を提供することができる。
また、第1吸い込み口へ第1環境の温度を計測する温度計測装置を設け、第2吐出口部分で第3風路を開閉する開閉装置を設け、第1環境の温度が所定の温度を超えたときに前記開閉装置を開く構成とするものである。
この手段により、第1環境の温度が高い場合でも第2環境の冷却性能を確保できる熱交換装置を提供することができる。
また、発熱体を収納したキャビネットと、このキャビネットに装着された熱交換装置とを備えた発熱体収納装置を構成するものである。
この手段により、薄型化を達成した熱交換装置およびそれを備えた発熱体収納装置を提供することができる。
以上のように本発明は、本体ケースを備え、前記本体ケースの第1環境に面する第1の面に前記第1環境の空気を吸い込む第1吸気口と前記第1環境へ空気を吹き出す第1吐出口と、前記本体ケースの前記第1の面とは反対に位置させて第2環境に面する第2の面に前記第2環境の空気を吸い込む第2吸気口と前記第2環境へ空気を吹き出す第2吐出口と、伝熱板を挟んだ第1風路と第2風路とを有した熱交換器と、前記第1風路に前記第1吸気口と第1吐出口を連通させる第1送風機と、前記第2風路に前記第2吸気口と第2吐出口を連通させる第2送風機と、前記第2風路に設けた前記熱交換器をバイパスする第3風路とを備え、前記第2風路の空気の一部を第3風路を通して前記第2吐出口から前記第2環境へ吹き出す構成とし、前記第2送風機は前記第2吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の上方に配置し、前記第1送風機は前記第1吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の下方に配置し、前記熱交換器の水平位置は、前記第2送風機の中心線位置よりもこの第2送風機の回転方向側(右回転の場合は右側)に寄せて配置し、前記熱交換器と前記本体ケースの側壁との間(前記第2送風機の遠心ファンが右回転する場合は前記熱交換器の左側)に前記第3風路を形成したものであるので、本体を薄型化しても熱交換器をバイパスする第3風路に空気を流して風量を確保して熱交換装置としての性能を確保することのできる熱交換装置およびそれを備えた発熱体収納装置を提供することができる。また、第2送風機吹き出し方向に合わせて熱交換器に効率よく空気を吹き込むことができ、薄型化しても性能を確保することができる熱交換装置を提供することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、本体ケースを備え、前記本体ケースの第1環境に面する第1の面に前記第1環境の空気を吸い込む第1吸気口と前記第1環境へ空気を吹き出す第1吐出口と、前記本体ケースの前記第1の面とは反対に位置させて第2環境に面する第2の面に前記第2環境の空気を吸い込む第2吸気口と前記第2環境へ空気を吹き出す第2吐出口と、伝熱板を挟んだ第1風路と第2風路とを有した熱交換器と、前記第1風路に前記第1吸気口と第1吐出口を連通させる第1送風機と、前記第2風路に前記第2吸気口と第2吐出口を連通させる第2送風機と、前記第2風路に設けた前記熱交換器をバイパスする第3風路とを備え、前記第2風路の空気の一部を第3風路を通して前記第2吐出口から前記第2環境へ吹き出す構成とし、前記第2送風機は前記第2吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の上方に配置し、前記第1送風機は前記第1吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の下方に配置し、前記熱交換器の水平位置は、前記第2送風機の中心線位置よりもこの第2送風機の回転方向側(右回転の場合は右側)に寄せて配置し、前記熱交換器と前記本体ケースの側壁との間(前記第2送風機の遠心ファンが右回転する場合は前記熱交換器の左側)に前記第3風路を形成したものであり、第2送風機から吹き出した第2環境空気は、一部を熱交換器へ吹き込み他の一部は熱交換器をバイパスして第3風路へ通すことになり、所望の送風風量を確保して、再び第2環境へ吹き出すこととなり、第2環境の空気を冷却することができる。第2送風機吹き出し方向に合わせて熱交換器に空気が吹き込まれることとなる。
また、請求項2記載の発明は、第2送風機は遠心ファンで構成し、熱交換器の水平位置は、前記第2送風機の中心線位置よりもこの第2送風機の回転方向側に寄せて配置する構成としたものであり、第2送風機吹き出し方向に合わせて熱交換器に空気が吹き込まれることとなる。
また、請求項記載の発明は、第3風路は熱交換装置の本体ケースの筐体に形成した第1放熱部を有するものであり、第3風路を通過する空気は第1放熱部の作用により第1環境へ熱を放熱することとなる。
また、請求項記載の発明は、第1環境と第2送風機を仕切る熱交換装置の本体ケースの筐体は第2放熱部を有するものであり、第2送風機から吹き出す空気の一部は、筐体に設けた第2送風機の裏側を通過するときに第2放熱部の作用により熱を第1環境へ放熱することとなる。
また、請求項記載の発明は、放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体内および筐体外に凹凸を設けた構成とするものであり、放熱部の伝熱面積を増加し、筐体内での吸熱、筐体外での放熱が一層促進させることができる。
また、請求項記載の発明は、放熱部は、筐体内側は風を流す方向に筐体外側は鉛直方向に連続した線をなして形成するものであり、筐体内では気流を整流して通気抵抗を低減し、筐体外では雨などの水雨や粉塵などを堆積させずに下へ落とすこととなる。
また、請求項記載の発明は、放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体の一部を断続的に切り抜き、切り抜いた部分に放熱器の凸部を貫通させる構成とするものであり、筐体と放熱部との接合面も確保しながら、筐体内から筐体外への放熱効果を促進することとなる。
また、請求項記載の発明は、放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体の一部をプレス加工によって凹凸を付け形成したものであり、筐体に穴をあけることなく放熱構造として凹凸を形成して熱交換装置内の空気の放熱をすることとなる。
また、請求項記載の発明は、第2風路の気流は、熱交換器から吐出した気流と第3風路から吐出した気流が混合した後に、第2環境へ吹き出す構成とするものであり、第2環境へ吹き出す気流の温度の均一化が図れる。
また、請求項記載の発明は、第1吸気口へ第1環境の温度を計測する温度計測装置を設け、第2吐出口部分で第3風路を開閉する開閉装置を設け、第1環境の温度が所定の温度を超えたときに前記開閉装置を開く構成としたものであり、第1環境の温度が所定の温度を超えてときに第3風路を空気が流れ、第2吐出口から第2環境へ吹きだすこととなる。そして、第2環境を循環する空気の風量を確保することとなる。
また、請求項10記載の発明は、発熱体を収納したキャビネットと、このキャビネットに装着された熱交換装置とを備えた発熱体収納装置の構成であり、熱交換装置を薄型化しても第3風路に空気を流して、所定の風量を確保して、熱交換装置としての性能を確保して発熱体収納装置内の冷却を行うこととなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1において、1はビルディングを示し、その屋上2には携帯電話の基地局3が設けられている。携帯電話の基地局3は箱状のキャビネット4とこのキャビネット4内に設けた送・受信機5と前記キャビネット4の前面に設けた熱交換装置6とにより構成されている。
前記熱交換装置6は、図2に示すように、外気(第1環境)に面する第1の面7に外気(第1環境)用の第1吸気口8と、第1吐出口9を設け、前記第1の面7とは反対に位置させてキャビネット4内(第2環境)に面する第2の面10にキャビネット4内(第2環境)用の第2吸気口11と、第2吐出口12を設けた本体ケース13と、この本体ケース13内であって第1吸気口8にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成した外気(第1環境)用の第1送風機14および第2吸気口11にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成したキャビネット4内(第2環境)用の第2送風機15と、本体ケース13内において外気(第1環境)とキャビネット4内(第2環境)の空気との熱交換を行う熱交換器16を備えている。
前記熱交換器16は、長方形状で合成樹脂製の伝熱板17を重ねて内部にこの伝熱板17を挟んで交差させた第1風路18と第2風路19の一部を形成した構成としている。
そして、熱交換器16は、前記第2風路19にあって、上面側に位置する第2送風機15から空気を吹き込む第2吹込口20と第2の面10側へ空気を吹き出す第2吹出口21を有し、この第2吹出口21は第2吐出口12に連通する構成としている。また、熱交換器16は、前記第1風路18にあって、下面側に配置した第1送風機14から空気を吹き込む第1吹込口22と第1の面7側へ空気を吹き出す第1吹出口23を有し、この第1吹出口23は第1吐出口9に連通する構成としている。
以上のように、第1風路18は、外気(第1環境)用の第1吸気口8から第1送風機14、熱交換器16の第1吹込口22および第1吹出口23、第1吐出口9を通って再び外気(第1環境)へ空気を循環する風路を形成する。また、第2風路19は、キャビネット4内(第2環境)用の第2吸気口11から第2送風機15、熱交換器16の第2吹込口20および第2吹出口21、第2吐出口12を通って再びキャビネット4内(第2環境)へ空気を循環させる風路を形成する。
そして、第1風路18は、第1吸気口8の内側に設けた第1送風機14の作用により、第1吸気口8から熱交換器16、第1吐出口9を経て外気を連通させるように構成する。
また、第2風路19は、第2吸気口11の内側に設けた第2送風機15で、第2吸気口11から熱交換器16、第2吐出口12を経てキャビネット4内の空気を連通させるように構成する。
さらに、図3に示すように、熱交換器16の水平位置は、その上方側に配置した第2送風機15の中心線CLに対して第2送風機15の回転方向r側へ寄せて配置し、第2送風機15から熱交換器16の側面24と本体ケース13の筐体の一部である側壁25によって囲まれた第3風路26を形成し、この第3風路26は、第2吐出口12からキャビネット4内(第2環境)空気を吹き出す構成としている。すなわち、第2送風機15の遠心ファンが右回転をする構成において、熱交換器16をキャビネット4内で右側面へ寄せて配置して、熱交換器16の左側に本体ケース13の側壁25との間に第3風路26を形成する。そして、熱交換器16は、前記中心線CLに対して、その左右の幅を左側L1<右側L2となるように配置するものである。
また、同図3に示すように第3風路26を形成する側壁25には、第3風路26内の空気の熱を外気(第1環境)へ放熱させる第1放熱部27としてヒートシンクを設ける構成とする。さらに、第2送風機15の反吸い込み側に位置する第1の面7には第2放熱部28としてヒートシンクを設ける構成とする。
第1放熱部27および第2放熱部28のヒートシンクは、キャビネット4の筐体内側と筐体外側に凹凸を配置する構成であって、筐体内側は風を流す方向に筐体外側は鉛直方向に連続して線をなして形成する。
そして、図4に示すように第1放熱部27と第2放熱部28として設けたヒートシンクは、本体ケース13の一部を断続的に切り抜き、切り抜いた部分に第1放熱部27と第2放熱部28の凸部を貫通し、本体ケース13と張り合わせて、同時に筐体内側と筐体外側に凹凸を形成するものである。
また、第1放熱部27と第2放熱部28として設けたヒートシンクは、本体ケース13の一部をプレス加工によって凹凸を付けて、そこに空気を流すものであっても良い。
上記構成において、図5に示すように外気(第1環境)の空気は、熱交換装置6の第1送風機14の作用により第1風路18を通って再び外気(第1環境)へ吹き出すこととなる。すなわち、第1吸気口8を通って、熱交換装置6へ吸い込まれ、第1吹込口22から熱交換器16へ吹き込まれ第1吹出口23から第1吐出口9を通って再び外気(第1環境)へ吹き出すこととなる。
また、キャビネット4内(第2環境)の空気は、第2送風機15の作用により第2風路19と第3風路26を通って再びキャビネット4内(第2環境)へ吹き出すこととなる。すなわち、第2吸気口11を通って、熱交換装置6へ吸い込まれ、第2吹込口20から熱交換器16へ吹き込まれ第2吹出口21から第2吐出口12からキャビネット4内(第2環境)へ再び吹き出すこととなる。また、第2送風機15から吹き出した空気の一部は、側面24と側壁25で囲まれた第3風路26を通って、第2吐出口12からキャビネット4内(第2環境)へ吹き出すこととなる。
このようにして、キャビネット4内(第2環境)の空気は、熱交換器16へ吹き込まれたものは、第1環境の空気と熱交換され、その熱を奪われ温度を低くすることができる。また、第3風路26を通ったものは、第3風路26内の第1放熱部27に触れることで、外気(第1環境)側へ熱を放熱することとなる。そして、キャビネット4内(第2環境)の空気を冷却することができる。
また、上記に加えて第2送風機15に吸い込まれた空気は、その一部が第2送風機15の裏側へまわり第2放熱部28に触れることで、外気(第1環境)側へ熱を放熱することとなり、キャビネット4内(第2環境)の空気の熱を放熱して冷却することができる。
さらに、第1放熱部27と第2放熱部28は、筐体内側と筐体外側に凹凸を設けているので筐体内側の熱を筐体外側へ速やかに放熱することができる。また、筐体内側においては空気の流れる方向に連続して線をなして凹凸を配置していることと、筐体外側においてはその方向を鉛直方向に配置することを一つのヒートシンクで兼ね備えた構成としていることで、熱交換装置6の内部では、第2風路19および第3風路26を流れる空気を整流し、外部においては、外側の筐体に雨などの水雨や粉塵などを堆積させずに速やかに下へ落とすことができ、この結果として、長期にわたり放熱効果を維持することができる。
また、熱交換器16を第2送風機15の回転方向rに対して同方向側に寄せて配置することで、遠心ファンの吹き出し風のうち第2吹込口20に対して、垂直に吹き込まれる方向の空気を圧損の高い熱交換器16へ直接吹き込み、第2吹込口20に対して吹き込み方向が水平もしくは逆方向のなる空気は熱交換器16を通さずに圧力損失の低い第3風路26を通して第2吐出口12からキャビネット4内へ吹き出すこととなる。
さらに、熱交換器16の側面24は、伝熱板17で構成し、その内側は、第1風路18を配置することで、この部分に伝熱板17を挟んでキャビネット4内の空気と外気(第1環境)の空気を熱交換する構成とすることができ、第3風路26を通過する空気の一部も第1風路18を通る外気(第1環境)の空気と熱交換をして、熱を排出することができ熱交換装置6の性能をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態の第3風路26は第2吐出口12から直接キャビネット4内(第2環境)へ空気を吹き出す構成としたが、第2吐出口12の直前にチャンバーボックス(図示せず)を設けて熱交換器16の第2吹出口21から吹き出した空気と混合させる構成にすることでキャビネット4内(第2環境)へ吹き出して温度むらの少ない空気を送風することができる。この結果として、キャビネット4内(第2環境)の温度をより均一にしながら冷却することができる。なおこの場合、第3風路26側から第2吹出口21側空気を流すように、案内板(図示せず)を設けて第3風路26から吹き出す空気を当てて第2吹出口21へ誘導すると効果が増大する。
以上のように、本実施の形態によれば、熱交換器16をバイパスする第3風路26に空気を流して風量を確保することができるので本体を薄型化しても熱交換装置としての性能を確保することのできる。そしてそれを備えた発熱体収納装置を提供することができる。
(実施の形態2)
また、本実施の形態は、実施の形態1に対して、以下を追加したものである。すなわち、図6に示すように外気(第1環境)の温度を計測する温度計測装置29を第1吸気口8に設け、第2吐出口12部分で第3風路26を開閉する開閉装置30を設け、第1環境の温度が所定の温度、例えば45℃を超えたときに前記開閉装置30を開く構成としたものである。
この構成により、まずは、第1送風機14の動作により外気(第1環境)の空気が熱交換装置6内へ吸い込まれる。そして、第1環境の温度を温度計測装置29で計測して所定の温度以下の場合は、開閉装置30は閉じた状態となり、キャビネット4内(第2環境)の空気は、第2風路のみを流れて熱交換装置6の作用によりキャビネット4内(第2環境)の空気を冷却することとなる。
しかし、外気温度が所定の温度よりも高い状態になると、キャビネット4内(第2環境)の空気の温度も高くなり、内部の送・受信機5もその許容温度に対して、余裕がなくなってくる。そして、キャビネット4内の温度をさらに下げるために、循環させる空気の風量を特に増やす必要がある。この場合に、図7に示すように、温度計測装置29が、所定の温度を超えたことを検知して、開閉装置30を開いた状態にして、実施の形態1ですでに説明したように、キャビネット4内(第2環境)側では、第2風路19と第3風路26に空気を流して、キャビネット4内の空気の熱を外気(第1環境)へ放出して、冷却を行うこととなる。第3風路26を通過した空気は、第1放熱部27により熱を放出することは実施の形態1で説明した通りであるが、熱交換器16を通過していないことから、より大きな風速が得られ、キャビネット4内(第2環境)にて、送・受信機5に対して、より十分に風を送って、冷却を行うことができる。
また、上記において、開閉装置30を第2吐出口12部分に配置することで、開閉装置30を閉じた状態でも第3風路26は第2送風機15の吹き出し側と連通する構成にすることができるので、この場合に第3風路26がチャンバーとなり第1放熱部27の作用により内部の熱を外気(第1環境)放熱することができる。そして、第2風路 を流れる空気に温度を下げることができる。結果として、開閉装置30をこの位置に設けることは、熱交換装置6内の熱およびキャビネット4内の熱を放熱して、冷却するうえで有効である。
以上のように本発明は、薄型化が図れることで各種熱交換装置とそれを備えた発熱体収納装置に広く活用されることが期待される。
本発明の実施の形態1の設置例を示す斜視図 同熱交換装置の断面図 同第2送風機と熱交換器の配置および第3風路の構成を示す図 同放熱部の構成を示す図 同熱交換装置動作時の風の流れを示す斜視図 同実施の形態2の熱交換装置の構成および動作を示す斜視図 同熱交換装置の動作を説明する斜視図 従来の熱交換装置の構成を示す図
符号の説明
3 携帯電話の基地局
4 キャビネット
6 熱交換装置
7 第1の面
8 第1吸気口
9 第1吐出口
10 第2の面
11 第2吸気口
12 第2吐出口
13 本体ケース
14 第1送風機
15 第2送風機
16 熱交換器
17 伝熱板
18 第1風路
19 第2風路
20 第2吹込口
21 第2吹出口
22 第1吹込口
23 第1吹出口
24 側面
25 側壁
26 第3風路
27 第1放熱部
28 第2放熱部
29 温度計測装置
30 開閉装置

Claims (10)

  1. 本体ケースを備え、前記本体ケースの第1環境に面する第1の面に前記第1環境の空気を吸い込む第1吸気口と前記第1環境へ空気を吹き出す第1吐出口と、前記本体ケースの前記第1の面とは反対に位置させて第2環境に面する第2の面に前記第2環境の空気を吸い込む第2吸気口と前記第2環境へ空気を吹き出す第2吐出口と、伝熱板を挟んだ第1風路と第2風路とを有した熱交換器と、前記第1風路に前記第1吸気口と第1吐出口を連通させる第1送風機と、前記第2風路に前記第2吸気口と第2吐出口を連通させる第2送風機と、前記第2風路に設けた前記熱交換器をバイパスする第3風路とを備え、前記第2風路の空気の一部を第3風路を通して前記第2吐出口から前記第2環境へ吹き出す構成とし、前記第2送風機は前記第2吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の上方に配置し、前記第1送風機は前記第1吸気口にその吸込口を臨ませて設けた遠心ファンで構成し前記熱交換器の下方に配置し、前記熱交換器の水平位置は、前記第2送風機の中心線位置よりもこの第2送風機の回転方向側(右回転の場合は右側)に寄せて配置し、前記熱交換器と前記本体ケースの側壁との間(前記第2送風機の遠心ファンが右回転する場合は前記熱交換器の左側)に前記第3風路を形成する熱交換装置。
  2. 第3風路は熱交換装置の本体ケースの筐体に形成した第1放熱部を有する請求項1記載の熱交換装置。
  3. 第1環境と第2送風機を仕切る熱交換装置の本体ケースの筐体は第2放熱部を有する請求項1記載の熱交換装置。
  4. 放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体内および筐体外に凹凸を設ける構成とする請求項2または3記載の熱交換装置。
  5. 放熱部は、筐体内側は風を流す方向に筐体外側は鉛直方向に連続した線をなして形成する請求項記載の熱交換装置。
  6. 放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体の一部を断続的に切り抜き、切り抜いた部分に放熱器の凸部を貫通させる構成とする請求項2または3記載の熱交換装置。
  7. 放熱部は、熱交換装置の本体ケースの筐体の一部をプレス加工によって凹凸を付け形成する請求項2または3記載の熱交換装置。
  8. 第2風路の気流は、熱交換器から吐出した気流と第3風路から吐出した気流が混合した後に、第2環境へ吹き出す構成とする請求項1記載の熱交換装置。
  9. 第1吸気口へ第1環境の温度を計測する温度計測装置を設け、第2吐出口部分で第3風路を開閉する開閉装置を設け、第1環境の温度が所定の温度を超えたときに前記開閉装置を開く構成とする請求項1記載の熱交換装置。
  10. 発熱体を収納したキャビネットと、このキャビネットに装着された請求項1から9のいずれか一つに記載の熱交換装置とを備えた発熱体収納装置。
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