JP2001168564A - 電子機器筐体の熱交換器 - Google Patents

電子機器筐体の熱交換器

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JP2001168564A
JP2001168564A JP35327899A JP35327899A JP2001168564A JP 2001168564 A JP2001168564 A JP 2001168564A JP 35327899 A JP35327899 A JP 35327899A JP 35327899 A JP35327899 A JP 35327899A JP 2001168564 A JP2001168564 A JP 2001168564A
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inside air
heat
heat exchanger
fan
air passage
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JP35327899A
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Ikuma Murokita
幾磨 室北
Hiroshi Hamamatsu
浜松  弘
Hironobu Sonoda
広信 園田
Kazuhide Takao
和英 鷹尾
Takashi Aoki
青木  隆
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で熱交換性能が高い電子機器筐体の熱交
換器を提供する。 【解決手段】 受熱部3の内気通路35の内気吸入口3
1と内気排出口36を熱交換器2の上部と下部に向けて
設置し、内気ファン32は、円筒体の形状を有し、か
つ、その軸方向に沿って複数のブレードBを配列すると
共に、軸方向回りに回転するリニアフローファンで構成
されており、前記内気通路35は、その長手方向が前記
内気ファン32の軸方向と直交するように設けてあり、
前記内気ファン32の軸方向の全幅に渡り、前記内気吸
入口31から前記内気排出口36に向かって直線的に内
気AH を流すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型電子機器筐
体内の熱を密閉性を保持したままで外気に放出する熱交
換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機械用NC装置やロボット制
御用コントローラ等に使用される産業用電子機器の小型
化が著しく、これらの電子機器は密閉筐体に収納され、
発熱密度の大きい電子機器には熱交換器が必須となって
いる。従来、密閉型の電子機器筐体の熱交換器として
は、図8に示すようなものが提案されている(第1の従
来技術)。図8において、1は発熱を伴う電子機器9が
収納される筐体で、2は熱交換器である。3は熱交換器
2の受熱部であり、筐体1内の高温になった内気の熱を
受け取る。4は熱交換器2の放熱部であり、外気を吸入
して内部の熱を放出する。5は熱交換器2を受熱部3と
放熱部4とを二つの通路に仕切り、かつ、内部の熱を伝
導する熱伝導板である。このように熱交換器2は筐体1
の内部に設けた受熱部3と、外側に設けた放熱部4と、
受熱部と放熱部とを仕切る金属製の熱伝導板5とから構
成されている。この熱交換器2はロボット制御コントロ
ーラに用いられる一例で、筐体1の横方向長さ(以下、
「厚さ」と呼ぶ。)が500mmのものに対して、熱交
換器の厚さは85mmで、長さ比で約1/6程度となっ
ている。受熱部3は内気を吸入する内気吸入口31と内
気通路35の入口近傍に設けた内気ファン32と、内気
通路35の中央部に設けた受熱フィン33と、内気排出
口36からなる。放熱部4は外気吸入口41と、外気通
路45の入口近傍に設けた外気ファン42と、外気通路
45中に設けた放熱フィン43と、外気排気口46から
なる。なお、受熱フィン33および放熱フィン43は図
示しないフィン基板に固着されている。AH は高温とな
った内気、AC は外気である。次に動作について説明す
る。筐体1内の高温になった内気AH は熱交換器2の受
熱部3の内気ファン32によって熱交換器2の中に吸入
される。内気AH は図8に示すように受熱部3で通風方
向を直角に曲げられて内気通路35中を受熱フィン33
に向かってフィン基板(図示せず)に平行な流れとして
通過する。この際、空気とフィン表面との対流伝熱現象
によって内気AH から受熱フィン33へ熱が伝えられ
る。内気AH は受熱フィン33に熱を渡したことによっ
て温度が低下し、受熱部3から筐体1の中へ排出され
る。受熱フィン33と放熱フィン43とは熱伝導板5に
よって結合されているため、受熱フィン33に伝わった
熱は熱伝導によって放熱フィン43に伝えられる。一
方、熱交換器2の外気側では外気ファン42によって放
熱部4の中へ冷たい外気AC が吸入され、通風方向を直
角に曲げられた後、外気通路45中を放熱フィン43に
向かってフィン基板に平行な流れとして通過する。この
際、空気とフィン表面との対流伝熱現象によって放熱フ
ィン43から外気AC へ熱が伝えられ、外気AC は放熱
部4の外気排気口46から筐体1の外へ排出される。し
たがって、熱交換器2は熱伝導板5によって高温の内気
AH 側と外気AC 側とが仕切って構成されているため、
熱交換器2がこのように作動することによって筐体1の
密閉性を保ったまま筐体1の内部の熱を効率よく外部に
排出することができる。また、第2の従来技術を図9に
示す。図9のように、筐体91の内部にある発熱体93
が限定している場合は、発熱体93と熱交換器92をヒ
ートパイプ94で結合することによって、熱を効率よく
外部に排出するようにしている。さらに、第3の従来技
術を図10に示す。図10のように、筐体101の内部
にある発熱体103に直接、受熱フィン33を取りつ
け、受熱フィン33で吸収した熱を内気ファン32で冷
却するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、熱交換器の
性能を評価する指標としては熱交換器の交換熱量を高温
側と低温側の温度差で除算した熱コンダクタンスが使用
されるが、小型化のためには単位体積当たりの熱コンダ
クタンスが大きいほうがよい。ところが、第1の従来技
術では、受熱フィン33と放熱フィン43とを近接して
配置しなければならないため、次の問題点(1)〜
(4)があった。 (1)フィンの高さ、あるいはファン2台分の厚さと通
風空間の厚さなどが積算されて内気側および外気側の通
風路体積が大きくなるため、熱交換器の横方向の厚さが
厚くなり小型化できない。 (2)内気ファン32から吐出した高温の内気AH や外
気ファン42から吐出した外気AC が熱伝導板5に垂直
に衝突した後、吐出方向を変換しそれぞれのフィン3
3、43の基板に平行に流れて排出口36および46か
ら排出されるため通風抵抗が大きく、十分な風量がとれ
ない。このような構成で熱伝導板5とフィン33、43
の位置を変えずに内気ファン32や外気ファン42をフ
ァンからの吐出風がフィン33、43の基板に直接衝突
するような配置にすると風量が少なくても対流伝熱性能
が向上するが、熱交換器の横方向の厚さが厚くなり小型
化できない。 (3)また、内気と受熱フィン33および放熱フィン4
3と外気との熱の授受は対流熱伝達によって行われる
が、通常対流熱伝達率は数十W/m2 °C程度であり、
このレベルでは伝熱性能が低い。伝熱性能を向上させる
ためには内気ファン32や外気ファン42を大型のもの
にして、風速を大きくすることや受熱フィン33や放熱
フィン43の高さや表面積を大きくする必要があるが、
これでは小型化は困難となる。また、第2の従来技術で
は、図9のヒートパイプ94のような伝熱部品を設置し
て熱を移動させる従来技術では、発熱体93の数が複数
ある場合、発熱体93の数だけヒートパイプ94が必要
になり、小型化が難しくまた高価になる問題点があっ
た。さらに、第3の従来技術では、筐体101内に発熱
が大きな部品103がある場合、筐体内部全体の内気を
循環させることになる。または発熱の大きな部品103
に直接、受熱フィン33や内気ファン32を付ける方式
では、周囲にある部品に熱が伝わり熱交換効率が悪くな
る問題点があった。そこで、本発明は小型で熱交換性能
が高い、電子機器筐体の熱交換器を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の電子機器筐体の熱交換器の本発明
は、筐体の内側に設けた受熱部と、前記筐体の外側に設
けた放熱部と、を備えた電子機器筐体の熱交換器におい
て、さらに、前記受熱部と前記放熱部とを仕切る熱伝導
板を備え、前記受熱部は、内気を吸入する内気吸入口
と、吸入した内気を通過させる内気通路と、該内気通路
を通過した内気を排出する内気排出口と、前記内気通路
を通過する内気から熱を取り入れる受熱フィンと、前記
内気通路に内気を吸入する内気ファンとを有し、前記放
熱部は、外気を吸入する外気通路と、該外気通路に前記
外気を吸入する外気ファンと、前記熱伝導板に結合され
た放熱フィンとを有し、前記内気ファンは、円筒体の形
状を有し、かつ、その軸方向に沿って複数のブレードを
配列すると共に、軸方向回りに回転するリニアフローフ
ァンで構成されており、前記内気通路は、その長手方向
が前記内気ファンの軸方向と直交するように設けてあ
り、前記内気ファンの軸方向の全幅に渡り、前記内気吸
入口から前記内気排出口に向かって直線的に内気を流す
ようにしたことを特徴としている。また、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の電子機器筐体の熱交換器にお
いて、前記内気吸入口と前記内気排出口を前記内気通路
の同一直線上に開口させたことを特徴としている。そし
て、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電
子機器筐体の熱交換器において、前記内気ファンのブレ
ードの内部に駆動モータを内蔵したことを特徴としてい
る。さらに、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずらか1項記載の電子機器筐体の熱交換器において、前
記受熱フィンと前記放熱フィンとを共通のコルゲートフ
ィンで実現したことを特徴とするものである。上記のよ
うな構成により、内気ファンを内気通路の軸方向(紙面
と直角方向)の全幅に渡って収納できるので、熱交換器
を小型にできる。さらに、請求項5記載の発明は、筐体
の内側に設けた受熱部と、前記筐体の外側に設けた放熱
部と、を備えた電子機器筐体の熱交換器において、前記
受熱部が、内気を導入する内気通路と、前記内気が通過
する際に前記内気に湿気を与える揮発性液体を浸透させ
た浸透膜と、前記湿り内気が通過する際に前記湿り内気
を低温乾燥内気に変えるポーラス状金属体と、前記受熱
部において気化および凝縮を繰り返し熱の授受をおこな
う揮発性液体である冷媒と、前記浸透膜とポーラス状金
属とをつなぎ前記浸透膜に前記冷媒を供給するための液
溜と、前記内気通路に前記内気を導入する内気ファンと
を有し、前記放熱部が、外気を通過させる外気通路と、
前記外気通路に前記外気を導入する外気ファンと、ポー
ラス状金属体に結合された放熱フィン基板と、前記放熱
フィン基板に結合された放熱フィンとを有することを特
徴とするものである。また、請求項6記載の発明は、前
記ポーラス状金属体と前記放熱フィン基板との境界部に
吸熱側面を前記ポーラス状金属体に、かつ放熱面側を前
記放熱フィン基板にそれぞれ密着させた熱電効果素子を
設けたことを特徴とするものである。上記の構成によ
り、単位体積当たりの熱コンダクタンスを増加させるこ
とができるので、小型で熱交換性能の高い電子機器筐体
の熱交換器が得られる。さらに、請求項7記載の発明
は、金属製の熱伝導板で受熱部と放熱部とに仕切られ、
内気を通過させる内気通路と、前記内気通路内にあって
前記高温内気の熱を取り入れる受熱フィンと、前記内気
通路に前記高温内気を導入させる内気ファンを有し、前
記放熱部は、外気ファンと、前記伝導板に結合されかつ
前記外気通路内に設置された放熱フィンとを有し、前記
受熱フィンに前記内気を、前記放熱フィンに前記外気を
それぞれ流して熱交換させる熱交換器において、複数の
発熱体を覆うように前記内気通路を設置し、該内気通路
の反対側の終端部に前記受熱フィンを備え、かつ前記受
熱フィン終端部に前記伝導板を介して前記放熱フィンを
結合したことを特徴とするものである。上記の構成によ
り、発熱体から出る熱を集める構成であるため、熱交換
能力を増加させることができ、小型で熱交換性能の高い
熱交換器が得られる。また、請求項8記載の発明は、請
求項7記載の電子機器筐体の熱交換器において、前記内
気通路を2重管構造としたことを特徴とし、請求項9記
載の発明は、前記内気通路中に設置する内気ファンと受
熱フィンの間に隙間をあけたことを特徴としている。以
上のような構成により、筐体内の発熱体を覆う管状構造
とし、発熱体の熱を小型で冷却性能を向上させ、かつ、
電子機器筐体の実装密度を向上させることができるよう
になる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を
示す電子機器筐体の熱交換器の全体構成図、図2は図1
の熱交換器の詳細を示す側断面図、図3は内気ファンの
構成図を表している。図1において、1は電子機器を含
む筐体、2は熱交換器、3は熱交換器2の受熱部、4は
同じく放熱部、9は冷却されるべき電子機器である。ま
た、AH は内気であり、AC は外気である。図2におい
て、熱交換器2は、内気AH を吸入し熱を吸収する受熱
部3と、外気AC を吸入し熱を放出する放熱部4とを、
側断面からみて垂直方向に平行に設置している。また、
内気ファン32は、図3に示すように、内気AH を直線
的に流すため、円筒体の形状を有しており、かつ、その
軸方向に沿って複数のブレードBを配列すると共に、軸
方向回りに回転するリニアフローファンで構成されてい
る。そして、この多数のブレードBから成る円筒形状の
ファンブレード内に回転用のモータMを設置している。
また、内気通路35は、その長手方向が内気ファン32
の軸方向と直交するように設け、内気吸入口31と内気
排出口36を内気通路35の同一直線上に開口させると
ともに、内気ファン32の軸方向の全幅に渡り、内気吸
入口31から内気排出口36に向かって内気AH を図2
中矢印P1で示すように直線的に流すようにしている。
つまり、直接、受熱フィン33に内気AH を衝突させる
構成である。 次に、図2を用いて動作について説明す
る。電子機器の筐体1に電源(図示せず)が入り作動し
始めると、熱交換器2の内気ファン32と外気ファン4
2が作動する。内気AH は内気吸入口31から吸入され
受熱部3の内気フィン33を通過し、外気AC は外気吸
入口41から吸入され放熱部4の放熱フィン43を通過
し、外気排出口46から大気に排出される。このとき、
内気ファン32では、ファンの軸方向の全幅にわたって
風が吸入、排出されるため、内気AH を直線的に流すほ
か、受熱フィン33の全幅で一様に熱の授受が行われて
熱交換性能が向上する。また、受熱フィン33と放熱フ
ィン43に波形状に多数曲折して成るコルゲートフィン
を使用することによって、内気と外気に対する伝熱面が
1枚のフィンで兼用できるため、熱交換器の小型・軽量
化が図れる。同じ寸法であれば、効率アップが図れる。
【0006】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図4は第2の実施の形態を示す電子機器筐体
の熱交換器の全体構成図、図5と図6は図4の熱交換器
の詳細を示す断面図である。図4において、1は電子機
器9を含む筐体、2は熱交換器、3は熱交換器2の受熱
部、4は同じく放熱部である。熱交換器2は受熱部3と
放熱部4とを側断面からみて左右方向の位置になるよう
に配置している。受熱部3は、図5のように最下部に内
気ファン32を配置し、その上部に揮発性の冷媒37を
浸透させた浸透膜38を配置し、さらにその上部にポー
ラス状金属体39を配置している。ポーラス状金属体3
9の一部は下部の液溜34まで伸びており、液溜34に
は常時十分な量の冷媒37を満たしている。この浸透膜
38、ポーラス状金属体39および液溜34で冷媒37
の相変化による移動サイクルを形成している。次に、動
作について図4および図5を用いて説明する。電子機器
の筐体1に電源(図示せず)が入り動作し始めると、熱
交換器2の内気ファン32と外気ファン42が作動す
る。内気6は高温乾燥内気61として内気吸入口31か
ら吸入され受熱部3の揮発性液体である冷媒37を含む
浸透膜33を通過し蒸気を含む湿り内気62となり、さ
らにポーラス状金属体39を通過し、低温乾燥内気63
となって内気排出口36から筐体1に排出される。外気
7は外気吸入口41から吸入され放熱部4の放熱フィン
43を通過し、外気排出口46から大気に排出される。
内気6の熱は高温乾燥内気61が浸透膜38を通過する
際に冷媒37に気化熱として奪われて内気6の温度が下
がる。さらに蒸気となった冷媒37を含む湿り内気62
がポーラス状金属体39を通過する際に冷媒37はポー
ラス状金属体39に潜熱を与えて凝縮液化される。この
熱は放熱フィン基板44を介して放熱フィン43へ伝え
られ外気7と接触し大気に放熱される。ポーラス状金属
体39を通過し、液化した冷媒37は重力あるいは毛細
管現象の効果で下部の液溜34へ溜り、浸透膜38へ浸
透する。冷媒37が相変化(気化、凝縮)することによ
って熱の授受が行われるため受熱部3での伝熱性能は対
流熱伝達を利用した場合に比べてかなりの効果が期待で
きる。放熱部4の伝熱性能を合わせた全体の伝熱性能で
も数倍から数十倍の熱コンダクタンスを増大させること
ができる。このようにして伝熱効率の良い相変化を利用
したため、単位体積当たりの熱コンダクタンスが大きい
小型で、熱交換性能の高い電子機器筐体の熱交換器が得
られる。さらに、図6に示すように受熱部3のポーラス
状金属体39と放熱部4の放熱フィン基板44との間に
熱電効果素子48を設置することによってヒートポンプ
作用により、この間の伝熱性能を向上することができ
る。また、応用例として冷媒に水、アルコール、フロリ
ナートを使い分けることにより熱交換器の使用温度領域
の幅広い設定が可能となる。他の応用例として浸透膜3
8に金属性の網、不織布などを使い分けることにより冷
媒37の浸透性の設定が可能となる。
【0007】次に、本発明の第3の実施の形態を図7を
用いて説明する。図7は第3の実施の形態を示す電子機
器筐体の熱交換器の断面図である。図7において、1は
発熱体としての電子機器9を含む筐体、2は熱交換器、
3は熱交換器2の受熱部、4は同じく放熱部、5は熱伝
導板、6は内気通路である。内気通路6は2重管構造で
柔軟構造となっている。熱交換器2の内気通路6の一端
は発熱体9の周囲を囲んで設置されており、その囲いの
他端は受熱フィン33を囲む構造となっている。内気通
路6内には内気ファン32が設置されている。次に、図
7によってこの熱交換器の動作について説明する。最初
に、電子機器の筐体1に電源(図示せず)が入り作動し
始めると、発熱体(IC、CPU、IGBT等)9が発
熱する。内気ファン32と外気ファン42が回り、発熱
体9により熱を受けた内気AH が内気通路6内を通って
受熱フィン33へ移動する。移動した内気AH は受熱フ
ィン33に衝突し、内気AH の熱が受熱フィン33に伝
達される。受熱フィン33に伝達した熱は熱伝導板5を
介して放熱フィン43に伝達され、外気ファン42によ
り駆動されている外気AC と放熱フィン43との伝熱に
よって外気AC に放散される。一方、冷却された内気A
H は内気通路6の2重構造の外周面6’を通り、発熱体
のある箇所にもどり、再び、発熱体9の熱を奪う。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第1実施の
形態に示すように、筐体の内側に設けた受熱部と、前記
筐体の外側に設けた放熱部と、を備えた電子機器筐体の
熱交換器において、さらに、前記受熱部と前記放熱部と
を仕切る熱伝導板を備え、前記受熱部は、内気を吸入す
る内気吸入口と、吸入した内気を通過させる内気通路
と、該内気通路を通過した内気を排出する内気排出口
と、前記内気通路を通過する内気から熱を取り入れる受
熱フィンと、前記内気通路に内気を吸入する内気ファン
とを有し、前記放熱部は、外気を吸入する外気通路と、
該外気通路に前記外気を吸入する外気ファンと、前記熱
伝導板に結合された放熱フィンとを有し、前記内気ファ
ンは、円筒体の形状を有し、かつ、その軸方向に沿って
複数のブレードを配列すると共に、軸方向回りに回転す
るリニアフローファンで構成されており、前記内気通路
は、その長手方向が前記内気ファンの軸方向と直交する
ように設けてあり、前記内気ファンの軸方向の全幅に渡
り、前記内気吸入口から前記内気排出口に向かって直線
的に内気を流すように構成したので、内気ファンを内気
通路の軸方向(紙面と直角方向)の全幅に渡って収納で
き、したがって熱交換器を小型にできる。また、本発明
の第2実施の形態に示すように、筐体の内側に設けた受
熱部と、前記筐体の外側に設けた放熱部と、を備えた熱
交換器において、前記受熱部は、内気を導入する内気通
路と、前記内気が通過する際に前記内気に湿気を与える
揮発性液体を浸透させた浸透膜と、前記湿り内気が通過
する際に前記湿り内気を低温乾燥内気に変えるポーラス
状金属体と、前記受熱部において気化および凝縮を繰り
返し熱の授受をおこなう揮発性液体である冷媒と、前記
浸透膜とポーラス状金属とをつなぎ前記浸透膜に前記冷
媒を供給するための液溜と、前記内気通路に前記内気を
導入する内気ファンとを有し、前記放熱部は、外気を通
過させる外気通路と、前記外気通路に前記外気を導入す
る外気ファンと、ポーラス状金属体に結合7れた放熱フ
ィン基板と、前記放熱フィン基板に結合された放熱フィ
ンとを有することを構成としたので、単位体積当たりの
熱コンダクタンスを増加させることができ、小型で熱交
換性能の高い電子機器筐体の熱交換器が得られる。本発
明の第3の実施の形態に示すように、金属製の伝導板で
受熱部と放熱部とに仕切られ、内気を通過させる内気通
路と、前記内気通路内にあって前記高温内気の熱を取り
入れる受熱フィンと、前記内気通路に前記高温内気を導
入させる内気ファンを有し、前記放熱部は、外気ファン
と、前記伝導板に結合されかつ前記外気通路内に設置さ
れた放熱フィンとを有し、前記受熱フィンに前記内気
を、前記放熱フィンに前記外気をそれぞれ流して熱交換
させる熱交換器において、複数の発熱体を覆うように前
記内気通路を設置し、該内気通路の反対側の終端部に前
記受熱フィンを備え、かつ前記受熱フィン終端部に前記
伝導板を介して前記放熱フィンを結合した構成としたの
で、発熱体から出る熱をそのまま集めることとなるた
め、熱交換能力を増加させることができ、小型で熱交換
性能の高い熱交換器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す電子機器筐体
の熱交換器の全体構成図である。
【図2】図1の熱交換器を拡大した側断面図である。
【図3】図1の熱交換器で用いられる内気ファンの構成
図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す電子機器筐体
の熱交換器の全体構成図である。
【図5】図4の熱交換器を拡大した側断面図である。
【図6】図5の熱交換器の変形例である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す電子機器筐体
の熱交換器の全体構成図である。
【図8】第1の従来技術を示す熱交換器の側断面図であ
る。
【図9】第2の従来技術を示す冷却装置の一例である。
【図10】第3の従来技術を示す冷却装置の他の例であ
る。
【符号の説明】
1:筐体 2:熱交換器 3:受熱部 31:内気吸入口 32:内気ファン 33:受熱フィン 34:液溜 35:内気通路 36:内気排出口 37:冷媒 38:浸透膜 39:ポーラス状金属体 4:放熱部 41:外気吸入口 42:外気ファン 43:放熱フィン 44:放熱フィン基板 45:外気通路 46:外気排出口 48:熱電効果素子 5:熱伝導板 6:内気通路 6’:内気通路の外周面 61:高温乾燥内気 62:湿り内気 63:低温乾燥内気 7:外気 9:発熱する電子機器 91:筐体 92:熱交換器 93:発熱体 94:ヒートパイプ AC :外気 AH :内気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 広信 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 鷹尾 和英 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 青木 隆 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AA11 BA01 BA03 BA05 BB03 BB10 CA01 DB01 DB06 FA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の内側に設けた受熱部と、前記筐体
    の外側に設けた放熱部と、を備えた電子機器筐体の熱交
    換器において、 さらに、前記受熱部と前記放熱部とを仕切る熱伝導板を
    備え、 前記受熱部は、内気を吸入する内気吸入口と、吸入した
    内気を通過させる内気通路と、該内気通路を通過した内
    気を排出する内気排出口と、前記内気通路を通過する内
    気から熱を取り入れる受熱フィンと、前記内気通路に内
    気を吸入する内気ファンとを有し、 前記放熱部は、外気を吸入する外気通路と、該外気通路
    に前記外気を吸入する外気ファンと、前記熱伝導板に結
    合された放熱フィンとを有し、 前記内気ファンは、円筒体の形状を有し、かつ、その軸
    方向に沿って複数のブレードを配列すると共に、軸方向
    回りに回転するリニアフローファンで構成されており、 前記内気通路は、その長手方向が前記内気ファンの軸方
    向と直交するように設けてあり、 前記内気ファンの軸方向の全幅に渡り、前記内気吸入口
    から前記内気排出口に向かって直線的に内気を流すよう
    にしたことを特徴とする電子機器筐体の熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記内気吸入口と前記内気排出口を前記
    内気通路の同一直線上に開口させたことを特徴とする請
    求項1記載の電子機器筐体の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記内気ファンのブレードの内部に駆動
    モータを内蔵したことを特徴とする請求項1または2記
    載の電子機器筐体の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記受熱フィンと前記放熱フィンとを共
    通のコルゲートフィンで実現したことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項記載の電子機器筐体の熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 筐体の内側に設けた受熱部と、前記筐体
    の外側に設けた放熱部と、を備えた電子機器筐体の熱交
    換器において、 前記受熱部は、内気を導入する内気通路と、前記内気が
    通過する際に前記内気に湿気を与える揮発性液体を浸透
    させた浸透膜と、前記湿り内気が通過する際に前記湿り
    内気を低温乾燥内気に変えるポーラス状金属体と、前記
    受熱部において気化および凝縮を繰り返し熱の授受をお
    こなう揮発性液体である冷媒と、前記浸透膜とポーラス
    状金属とをつなぎ前記浸透膜に前記冷媒を供給するため
    の液溜と、前記内気通路に前記内気を導入する内気ファ
    ンとを有し、 前記放熱部は、外気を通過させる外気通路と、前記外気
    通路に前記外気を導入する外気ファンと、ポーラス状金
    属体に結合された放熱フィン基板と、前記放熱フィン基
    板に結合された放熱フィンとを有することを特徴とする
    電子機器筐体の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記ポーラス状金属体と前記放熱フィン
    基板との境界部に吸熱側面を前記ポーラス状金属体に、
    かつ放熱面側を前記放熱フィン基板にそれぞれ密着させ
    た熱電効果素子を設けたことを特徴とする請求項5記載
    の電子機器筐体の熱交換器。
  7. 【請求項7】 金属製の伝導板で受熱部と放熱部とに仕
    切られ、内気を通過させる内気通路と、前記内気通路内
    にあって前記高温内気の熱を取り入れる受熱フィンと、
    前記内気通路に前記高温内気を導入させる内気ファンを
    有し、 前記放熱部は、外気ファンと、前記伝導板に結合されか
    つ前記外気通路内に設置された放熱フィンとを有し、前
    記受熱フィンに前記内気を、前記放熱フィンに前記外気
    をそれぞれ流して熱交換させる熱交換器において、 複数の発熱体を覆うように前記内気通路を設置し、該内
    気通路の反対側の終端部に前記受熱フィンを備え、かつ
    前記受熱フィン終端部に前記伝導板を介して前記放熱フ
    ィンを結合したことを特徴とする電子機器筐体の熱交換
    器。
  8. 【請求項8】 前記内気通路を2重管構造としたことを
    特徴とする請求項7記載の電子機器筐体の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記内気通路中に設置する内気ファンと
    受熱フィンの間に隙間をあけたことを特徴とする請求項
    7または8記載の電子機器筐体の熱交換器。
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