JP3861361B2 - 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置 - Google Patents

冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温側流体と低温側流体との間で熱交換を行う熱交換装置、及びその熱交換装置を備えた筐体冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子部品等の発熱体を密閉化されたハウジングに収容して使用する場合がある。この場合、発熱体を冷却する方法としてハウジング内部に直接外気を取り入れて換気することができないため、例えばヒートパイプ(内部に作動液が封入されている)を使用してハウジング内部の空気とハウジング外部の空気との間で熱交換を行う方法がある(特公平2−3320号公報参照)。
このヒートパイプは、高温領域であるハウジング内部に加熱部が配置され、低温領域であるハウジング外部に放熱部が配置されて、加熱部で内部送風機により送風された高温空気より蒸発潜熱を奪って蒸発した作動液が放熱部へ移動し、放熱部で外部送風機により送風された外部空気により冷却されて放熱し、凝縮液化して再び加熱部へ戻る。この作動液の蒸発と凝縮の繰り返しにより、密閉化されたハウジング内部を冷却することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のヒートパイプを用いた冷却装置では、図8に示す様に、ヒートパイプ100を多段に配列した場合に、低温空気と高温空気とを並流(低温空気と高温空気の流れ方向が同一方向)で送風すると、対向流の時と比べて温度効率が低下する。このため、対向流で送風した場合と同程度の放熱性能を確保するためには、熱交換部のコア面積を増大する必要があり、装置の体格が大きくなってしまう問題があった。なお、図9に示す様に、多段に配列した各ヒートパイプ100をクロス配管することで対向流と同じ効果を得ることもできるが、ヒートパイプ100を曲げ加工することは極めてコストが高くつき、しかもヒートパイプ100の曲げ部がかさばるため、実用的ではない。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、高温側熱交換器に対する高温側流体の流れ方向と低温側熱交換器に対する低温側流体の流れ方向とが同一方向(並流)となる様に構成された冷却装置において、装置の体格を大きくすることなく対向流と同等の放熱性能を得ることのできる冷却装置、及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
熱交換装置が複数設けられて、各熱交換装置の高温側熱交換器と低温側熱交換器とがそれぞれ多段に配列されるとともに、高温側熱交換器に対する高温側流体の流れ方向と低温側熱交換器に対する低温側流体の流れ方向とが同一方向となる様に構成され、
且つ、各熱交換装置は、高温側熱交換器と低温側熱交換との配列方向が対向して設けられている。即ち、一番左の高温側熱交換器と一番右の低温側熱交換器、左から二番目の高温側熱交換器と右から二番目の低温側熱交換器という様に、それぞれ配列順が対向する高温側熱交換器と低温側熱交換器とが連結管によって連結されている。
【0005】
この場合、高温側流体と低温側流体の流れ方向が同一方向でも、各高温側熱交換器と各低温側熱交換器との配列方向が対向しているため、高温側流体と低温側流体の流れ方向を対向流とした場合と同じ温度効率が得られる。その結果、各高温側熱交換器及び各低温側熱交換器の体格を大きくすることなく、対向流の場合と同じ放熱性能を確保できる。
また、高温側熱交換器と低温側熱交換器とを対向して配列できる様に連結管を取り回すだけで良い。つまり、従来技術で説明した様にヒートパイプを多段に配列して、且つ対向流の効果を得ようとすれば、全てのヒートパイプを曲げ加工しなければならないため、極めてコストが高く、更に配管スペースが大きくなるが、本発明では、高温側熱交換器と低温側熱交換器とを連結する連結管だけを適宜曲げ加工すれば良いため、製造が容易でコストも低く抑えることができる。
【0006】
(請求項2の手段)
高温側送風機と低温側送風機は、熱交換装置に対して同一側に配置されている。即ち、高温側熱交換器に対する高温側送風機と、低温側熱交換器に対する低温側送風機とが同一側に配置されている。この場合、高温側送風機と低温側送風機とを熱交換装置に対して互いに反対側に配置した場合と比較して装置全体を薄型化できる。
【0007】
(請求項3の手段)
高温側送風機と低温側送風機のうち、少なくとも何方か一方の送風機は、吸込口が熱交換器に対向して配設されている(つまり吸い込み式送風機である)。この場合、送風機の吐出口を熱交換器に対向して配設した場合(押し込み式送風機)と比較すると、押し込み式の場合は、送風機から吐出された旋回成分の大きな流れが熱交換器にぶつかるため圧力損失が大きいのに対して、吸い込み式の場合は、熱交換器を通過してから送風機に吸い込まれるため圧力損失が小さくなる。これにより、送風機の消費電力を小さくできるとともに、騒音の低減、及び送風機の小型化等が図れる。
また、吸い込み式送風機では、熱交換器を通過して整流された流体を吸い込むため、押し込み式送風機よりファン効率が良く、且つ低騒音である。これにより、熱交換器と送風機との設置間隔を狭めることができるるため、その分、冷却装置の薄型化を図ることができる。
【0008】
更に、送風機として軸流式ファンを用いた場合には、遠心力によって流体の流れがボス側から外周側へ流れてしまうため、ファンの前後(上流側と下流側)で半径方向の速度分布が異なり、ファン下流側の方が半径方向の速度分布が不均一となる(半径方向の内側から外側へ向かって流体速度が大きくなる)。このため、軸流式ファンの吐出側に熱交換器を配置した場合(つまり押し込み式)には、半径方向の速度分布が大きい流体の流れが熱交換器に送風されるため、速度分布が均一な流れを送風する場合と比較して熱交換器の性能が低下する。これに対し、軸流式ファンの吸い込み側に熱交換器を配置した場合(つまり吸い込み式)には、半径方向の速度分布が小さい流体の流れが熱交換器に送風されるため、押し込み式の場合より熱交換器の性能を向上できる。
更に、吸い込み式の場合は、吸込口が熱交換器に対向しているため、熱交換器が吸込口の防護ネットとして機能し、吸込口より異物が混入するのを防止できる効果もある。
【0009】
(請求項4の手段)
請求項3に記載した冷却装置において、吸込口が熱交換器に対向して配設された送風機は、遠心送風式である。この場合、吸込口より吸い込んだ流体を直角方向に吐出できる(つまり送風機の内部で流体の流れを変えることができる)ため、狭い冷却装置の内部で効率よく送風経路を構成することができる。これに対し、軸流式ファンでは、流体の流れ方向が直線的(熱交換器に対して垂直方向)であるため、垂直方向だけで送風経路を構成することが困難な冷却装置においては、軸流式ファンより吐出された流体の流れ方向を壁面に当てるか配管等により強制的に曲げる必要が生じる。このため、流路抵抗が大きくなって騒音が増大する。
【0010】
(請求項5の手段)
請求項1〜4に記載した何れかの冷却装置により筐体の内部空間を冷却する筐体冷却装置であって、
仕切板によって気密に隔てられた高温側伝熱空間と低温側伝熱空間とを有し、高温側伝熱空間が筐体の内部空間と連通して設けられ、低温側伝熱空間が筐体の外部空間と連通して設けられて、高温側熱交換器と高温側送風機とが高温側伝熱空間に収容され、低温側熱交換器と低温側送風機とが低温側伝熱空間に収容されて冷却ユニットを構成している。
この様に、冷却装置を筐体と組み合わせた場合、筐体内部に発熱体が収容されることから、出来るだけ冷却装置を薄型化することが望まれる。この様な条件下では送風経路を自由に構成することが困難であり、低温側熱交換器及び高温側熱交換器に対して低温側流体と高温側流体とを並流で送風する必要性が生じる場合がある。そこで、本発明の冷却装置を筐体と組み合わせることにより、冷却装置の効果(並流でも対向流と同等の放熱性能が得られる)を生かして筐体内部を冷却することができる。
【0011】
(請求項6の手段)
請求項5に記載した筐体冷却装置において、
冷却ユニットは、高温側送風機の作動により高温側伝熱空間に高温側流体を取り入れる内気取入口と、高温側伝熱空間より高温側流体を排出する内気排出口とを有するとともに、低温側送風機の作動により低温側伝熱空間に低温側流体を取り入れる外気取入口と、低温側伝熱空間より低温側流体を排出する外気排出口とを有し、内気取入口より内気排出口の方が低い位置に設けられ、且つ外気取入口より外気排出口の方が高い位置に設けられている。
この場合、高温側送風機の作動によって高温側伝熱空間を流れる高温側流体は、高温側熱交換器を通過する際に伝熱媒体に放熱して冷却されるため、高温側伝熱空間に流入する高温側流体より高温側伝熱空間から吐出される高温側流体の方が低温である。そのため、内気排出口を内気取入口より低い位置に設けることにより、高温側流体の浮力を利用して筐体内の循環を良好にでき、効率良く筐体内部を冷却することができる。
【0012】
また、低温側送風機の作動によって低温側伝熱空間を流れる低温側流体は、低温側熱交換器を通過する際に伝熱媒体より受熱して加熱されるため、低温側伝熱空間に流入する低温側流体より低温側伝熱空間から吐出される低温側流体の方が高温である。そのため、外気取入口を外気排出口より低い位置に設けることにより低温側流体の浮力を利用できるため、低温側送風機の負荷を軽減できるメリットがある。逆に上方より吸い込んで下方から排出すると、熱交換後の加熱された流体を吸い込んでしまう可能性があり、ショートサーキットを生じて冷却能力の低下を起こす恐れがある。
【0013】
(請求項7の手段)
請求項5または6に記載した筐体冷却装置において、
冷却ユニットは、高温側送風機と低温側送風機が、熱交換装置に対して外側に配置されている。この場合、冷却ユニットの外側から熱交換装置に邪魔されることなく、高温側送風機及び低温側送風機のメンテナンスや交換作業を容易に行うことが可能である。
【0014】
(請求項8の手段)
請求項5または6に記載した筐体冷却装置において、
冷却ユニットは、筐体に対して一辺を軸として回動自在に取り付けられ、且つ高温側送風機と低温側送風機が熱交換装置に対して内側に配置されている。この場合、筐体から冷却ユニットを取り外すことなく、筐体に対して冷却ユニットを開くことにより、冷却ユニットの内側から熱交換装置に邪魔されることなく、高温側送風機及び低温側送風機のメンテナンスや交換作業を容易に行うことが可能である。
【0015】
(請求項9の手段)
熱交換装置は、内部に伝熱媒体である冷媒が封入され、その冷媒が高温側熱交換器で高温側流体から受熱して沸騰し、連結管を通って低温側熱交換器へ移動した後、その低温側熱交換器で低温側流体に放熱することにより高温側流体の熱を低温側流体へ移動する沸騰冷却装置である。
この沸騰冷却装置では、高温側流体の熱を冷媒の沸騰と凝縮との繰り返しによって低温側流体へ移動するため、熱交換器に掛かる消費電力が不要(但し、高温側送風機と低温側送風機とを駆動するための電力は必要)であり、コストを低く抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は筐体冷却装置1の断面図、図2は筐体冷却装置1の正面図である。
本実施例の筐体冷却装置1は、例えば携帯電話や自動車電話等の移動無線電話の無線基地局装置であり、内部に電子部品2(発熱体)を収容するハウジング3(筐体)と、このハウジング3内に組み込まれて、ハウジング3内部を冷却する冷却ユニット4(以下パネルクーラ4と呼ぶ)から構成される。
【0017】
電子部品2は、電気が流れると所定の動作を行うとともに発熱する発熱体(例えば、送受信器に組み込まれる高周波スイッチング回路を構成する半導体スイッチング素子、またはパワーアンプに組み込まれるパワートランジスタ等の半導体増幅素子)から構成されている。
ハウジング3は、例えばアルミニウム等の金属板により箱状に形成され、前面板3a(図1の左面)に開口部(符号なし)が設けられ、この開口部にパネルクーラ4が気密に組み込まれることにより、ハウジング3の内部空間3Aが密閉化される。
【0018】
パネルクーラ4は、ケーシング5と、このケーシング5内に収容される沸騰冷却装置6(図3参照/本発明の熱交換装置)、低温側送風機7、高温側送風機8、及びコントローラ9等より構成され、ハウジング3の開口部に気密に組み込まれてビスやボルト10等により開口周縁部に固定されている(図2参照)。
ケーシング5は、仕切板11によって隔てられた低温側伝熱空間12と高温側伝熱空間13とを形成するとともに、低温側伝熱空間12とハウジング3の外部空間(大気)とを連通する外気取入口14と外気排出口15、及び高温側伝熱空間13とハウジング3の内部空間3Aとを連通する内気取入口16と内気排出口17が形成されている。
また、ケーシング5の前面には、低温側送風機7及び高温側送風機8のメンテナンス用ハッチ18、19が着脱可能に取り付けられている。
【0019】
外気取入口14と外気排出口15は、それぞれケーシング5の前面に開口して、その開口面に異物の侵入を防止するためのルーバ14a、15aが設けられている(図2参照)。なお、外気取入口14は仕切板11の位置より上部に開口し、外気排出口15は外気取入口14より上部に形成されている。
内気取入口16は、ケーシング5の背面上部に開口し、内気排出口17は、ケーシング5の底面に開口している。なお、ケーシング5の背面は、低温側伝熱空間12の後面より更に後方(図1の右側)に位置し、ケーシング5の後面と背面との間に上下方向に伸びるダクト状の内気導入路20が形成されている。
【0020】
沸騰冷却装置6は、高温側伝熱空間13に略直立した姿勢で配される冷媒槽21、低温側伝熱空間12に略直立した姿勢で配される放熱器22、及び冷媒槽21と放熱器22とを連結する連結管23より構成され、図示しない封入チューブを通じて装置内部に所定量の冷媒が封入されている。この冷媒は、HFC−134a(化学式:CH2 FCF3 )や水等が用いられ、その液面が非作動時に仕切板11の位置に略一致する程度まで封入されている。
なお、本実施例の冷却ユニット4は、2組の沸騰冷却装置6を具備している。
【0021】
冷媒槽21は、図3に示す様に、並列に配された複数の受熱管21a(本発明の伝熱管)、各受熱管21aの両端に接続されて各受熱管21aを連通する一組のタンク(上部タンク21bと下部タンク21c)、及び隣合う各受熱管21aの間に介在された受熱用フィン21dから構成され、一体ろう付けにより製造されている。
受熱管21aは、伝熱性に優れた金属材(例えばアルミニウムや銅)により断面形状が偏平な長円形状または細長い長方形に形成されている。
タンク21b、21cは、受熱管21aと同じ金属材により両端が閉じた筒形状(断面形状は円形でなくても図3に示す様に方形でも良い)に形成され、長手方向に一定の間隔をおいて各受熱管21aの端部が挿入されている。
受熱用フィン21dは、伝熱性に優れたアルミニウム等の薄い金属板を交互に折り曲げて波形状に成形したコルゲートフィンであり、各折り曲げ部で受熱管21aの壁面に接合されている。
【0022】
放熱器22は、図3に示す様に、並列に配された複数の放熱管22a(本発明の伝熱管)、各放熱管22aの両端に接続されて各放熱管22aを連通する一組のタンク(上部タンク22bと下部タンク22c)、及び隣合う各放熱管22aの間に介在された放熱用フィン22dから構成され、一体ろう付けにより製造されている。
放熱管22aは、伝熱性に優れた金属材(例えばアルミニウムや銅)により断面形状が偏平な長円形状または細長い長方形に形成されている。
タンク22b、22cは、放熱管22aと同じ金属材により両端が閉じた筒形状(断面形状は円形でなくても図3に示す様に方形でも良い)に形成され、長手方向に一定の間隔をおいて各放熱管22aの端部が挿入されている。
放熱用フィン22dは、伝熱性に優れたアルミニウム等の薄い金属板を交互に折り曲げて波形状に成形したコルゲートフィンであり、各折り曲げ部で放熱管22aの壁面に接合されている。
【0023】
連結管23は、冷媒槽21及び放熱器22とともに一体ろう付けできる金属材(例えばアルミニウムや銅)により形成されたもので、冷媒槽21で沸騰した冷媒蒸気を放熱器22へ導くための第1の連結管23aと、放熱器22で凝縮液化した凝縮液を冷媒槽21へ戻すための第2の連結管23bとから成り、両連結管23a、23bとも仕切板11を気密に通り抜けて冷媒槽21と放熱器22とを連結している。
第1の連結管23aは、図3に示す様に、一端が冷媒槽21の上部タンク21b内に差し込まれて上部タンク21b内部に開口し、他端がジョイント管24に接続されて、そのジョイント管24が放熱器22の上部タンク22bに接続されている。
第2の連結管23bは、図3に示す様に、一端が放熱器22の下部タンク22c内に差し込まれて下部タンク22c内部に開口し、他端がジョイント管25に接続されて、そのジョイント管25が冷媒槽21の下部タンク21cに接続されている。
なお、冷媒蒸気が流れる第1の連結管23aの方が、凝縮液が流れる第2の連結管23bより管径を大きく設定しても良い。また、冷媒槽21の上部タンク21bと第1の連結管23aとの接続、及び放熱器22の下部タンク22cと第2の連結管23bとの接続をジョイント管によって行っても良い。
【0024】
2組の沸騰冷却装置6は、図1及び図3に示す様に、互いの冷媒槽21と放熱器22とが交差した位置関係に配置されて、その冷媒槽21と放熱器22とを連結する第1の連結管23a及び第2の連結管23bが相互にクロス配管されている。なお、本実施例では、2組であるが、3組以上の沸騰冷却装置6を使用する場合にも同様に構成される。即ち、一番左の冷媒槽21と一番右の放熱器22、左から二番目の冷媒槽21と右から二番目の放熱器22、……、一番右の冷媒槽21と一番左の放熱器22という様に、冷媒槽21と放熱器22との配列方向が対向する様に構成される。
【0025】
低温側送風機7は、低温側伝熱空間12にて沸騰冷却装置6の放熱器22より外側(ケーシング5の前面側)に配置され、外気取入口14と外気排出口15とを通じて低温側伝熱空間12にハウジング3外部の低温空気(以下、外気と言う)を流通させる。この低温側送風機7は、図1に示す様に、遠心式ファンの一種であるターボファン7a、このターボファン7aを回転駆動する電動モータ7b、及び送風通路を形成するファンケーシング7c等を具備し、このファンケーシング7cに設けられた吸込口(ベルマウス)7dから吸い込んだ外気を直角方向に曲げて吐出する遠心送風式で、その吸込口7dが沸騰冷却装置6の放熱器22に対向して配置されている。
低温側伝熱空間12に形成される送風経路は、外気取入口14から仕切板11の上側で第1の連結管23aと第2の連結管23bとが配された配管スペースを通り抜けて一旦放熱器22の後方側へ至り、その後方側で折り返してから放熱器22を通過した後、低温側送風機7のファンケーシング7c内を通って外気排出口15へ至る。この送風経路を流れる外気の流れを図1に実線矢印Aで示す。なお、上記送風経路のうち、連結管23の配管スペースを通る部分を送風通路26として説明する。
【0026】
高温側送風機8は、高温側伝熱空間13にて沸騰冷却装置6の冷媒槽21より外側(ケーシング5の前面側)に配置され、内気取入口16と内気排出口17とを通じて高温側伝熱空間13とハウジング3の内部空間3Aとの間で高温空気(以下、内気と言う)を循環させる。この高温側送風機8は、図1に示す様に、遠心式ファンの一種であるターボファン8a、このターボファン8aを回転駆動する電動モータ8b、及び送風通路を形成するファンケーシング8c等を具備し、このファンケーシング8cに設けられた吸込口(ベルマウス)8dから吸い込んだ内気を直角方向に曲げて吐出する遠心送風式で、その吸込口8dが沸騰冷却装置6の冷媒槽21に対向して配置されている。
高温側伝熱空間13に形成される送風経路は、内気取入口16から内気導入路20を通り、冷媒槽21を通過した後、高温側送風機8のファンケーシング8c内を通って内気排出口17に至る。この高温側送風機8の作動により生じる内気の流れを図1に実線矢印Bで示す。
【0027】
コントローラ9は、例えばサーミスタ等の温度センサ27により検出したハウジング3内部の温度に基づいて、低温側送風機7の電動モータ7b、高温側送風機8の電動モータ8b、及び電気ヒータ(図示しない)等の電気機器を通電制御する。
温度センサ27は、図1に示す様に、内気取入口16の内側(内気導入路20側)に設けられて、内気取入口16より内気導入路20へ流入する内気の温度を検出する。
電気ヒータは、ハウジング3内部の温度低下に伴う電子部品2の性能低下及び結露を防止するために、ハウジング3の内部温度が予め設定された下限温度(例えば0℃)より低い時に通電されて、ハウジング3内部を下限温度以上に保つ働きをする。
【0028】
次に、本実施例の作動を説明する。
電子部品2から発生する熱によってハウジング3の内部温度が上昇し、コントローラ9を通じて高温側送風機8の電動モータ8bと低温側送風機7の電動モータ7bとが通電されると、ターボファン8aの回転によってハウジング3の内部空間3Aと高温側伝熱空間13とを図1の実線矢印Bで示す様に内気が循環し、ターボファン7aの回転によって、図1の実線矢印Aで示す様に低温側伝熱空間12に外気が流通する。これにより、高温側伝熱空間13に配された冷媒槽21では、各受熱管21aに満たされた冷媒(液冷媒)が高温の内気から受熱して沸騰し、蒸気冷媒となって各受熱管21aを上昇した後、上部タンク21bから第1の連結管23aを通って放熱器22へ移動する。
【0029】
放熱器22の上部タンク22bに流入した蒸気冷媒は、上部タンク22bから各放熱管22aへ分配され、放熱管22aを流れる際に放熱管22aの内壁面に凝縮して液化し、液滴となった後、自重により放熱管22aの内壁面を伝って下部タンク22cへ落下する。下部タンク22cに集められた凝縮液は、第2の連結管23bを通って冷媒槽21の下部タンク21cへ流入し、下部タンク21cから再び各受熱管21aへ供給され、上記サイクルを繰り返す。
【0030】
高温側送風機8の作動によって高温側伝熱空間13を流れる内気は、冷媒槽21を通過する際に冷媒槽21の受熱管21aに満たされた冷媒との間で熱交換(冷媒に蒸発潜熱を奪われる)されて冷やされ、内気排出口17よりハウジング3の内部空間3Aへ吐出されて電子部品2を冷却する。
また、低温側送風機7の作動によって低温側伝熱空間12を流れる外気は、放熱器22を通過する際に放熱器22の放熱管22aを流れる蒸気冷媒との間で熱交換(冷媒から凝縮潜熱を奪う)されて加熱され、外気排出口15よりハウジング3の外部空間へ吐出される。
以上の様に、冷媒が沸騰と凝縮とを繰り返して冷媒槽21と放熱器22とを循環することにより、電子部品2から発生した熱が順次外気へ放出されて、ハウジング3に収容された電子部品2を冷却することができる。
【0031】
(本実施例の効果)
本実施例では、冷媒槽21に対する高温側送風機8の送風方向と放熱器22に対する低温側送風機7の送風方向(内気と外気の流れ方向)とが同一となる様に構成されている。また、2組の沸騰冷却装置6を備え、各装置6の冷媒槽21と放熱器22とを交差した位置関係に配置して、その冷媒槽21と放熱器22とを連結する第1の連結管23a及び第2の連結管23bがクロス配管されている。これにより、冷媒槽21と放熱器22とを多段(本実施例では二段)に配列した効果を損なうことなく、十分な放熱性能を得ることができる。
また、各装置6の冷媒槽21と放熱器22とを交差した位置関係に配置するために、各装置6の第1の連結管23aと第2の連結管23b(合計4本の連結管23)とをクロス配管させるだけで良い。従って、製造が容易であり、低コストで対応できる。
【0032】
本実施例では、各装置6の冷媒槽21と放熱器22とを交差した位置関係に配置したことにより、沸騰冷却装置6に対して低温側送風機7と高温側送風機8とを同一側に配置して内気と外気とを並流で送風することができる。このため、沸騰冷却装置6の両側に送風機7、8を配置する必要がある場合と比べてパネルクーラ4を薄型化することができる。
低温側送風機7と高温側送風機8は、吸込口7d、8dが放熱器22と冷媒槽21とに対向して配設されている(つまり吸い込み式送風機である)。この場合、送風機7、8の吐出口を放熱器22と冷媒槽21に対向して配設した場合(押し込み式送風機)と比べて圧力損失が小さくなるため、送風機7、8の消費電力を小さくできるとともに、騒音の低減、及び送風機7、8の小型化等が図れる。
【0033】
また、吸い込み式送風機では、熱交換器(冷媒槽21、放熱器22)を通過して整流された流体を吸い込むため、押し込み式送風機よりファン効率が良く、且つ低騒音である。このため、各送風機7、8と沸騰冷却装置6との設置間隔を狭めることができるるため、その分パネルクーラ4の薄型化を図ることができる。
更に、各送風機7、8は、吸込口7d、8dが熱交換器(放熱器22、冷媒槽21)に対向しているため、放熱器22と冷媒槽21が各送風機7、8の吸込口7d、8dの防護ネットとして機能する。このため、吸込口7d、8dより異物が混入するのを防止でき、送風機7、8の故障原因を少なくできる。
本実施例の低温側送風機7と高温側送風機8は遠心送風式である。この場合、吸込口7d、8dより吸い込んだ空気を直角方向に吐出できる(つまり送風機7、8の内部で空気の流れを変えることができる)ため、狭いパネルクーラ4の内部で効率よく送風経路を構成することができる。また、軸流式ファンを使用して直角に曲がった送風経路を構成した場合と比較すると、流路抵抗が小さく圧損を低減できるため、所要の風量を得るための消費電力を少なくできる。
【0034】
本実施例では、低温側伝熱空間12において、沸騰冷却装置6の冷媒槽21と放熱器22とを連結する連結管23の配管スペースに送風通路26を設けて、この送風通路26を通って外気取入口14から放熱器22の後方側へ外気を導くことができる。このため、放熱器22の上方側に別途送風経路を設ける必要がないため、その分、パネルクーラ4の小型化を図ることができる。なお、送風通路26内を通る第1の連結管23a及び第2の連結管23bは、それぞれ送風通路26を流れる外気との間で熱的な影響を遮断するために、断熱材等を巻き付けても良い。この場合、特に蒸気冷媒が流れる第1の連結管23aのみを断熱処理しても良い。
また、ハウジング3外部の空気は、外気取入口14から送風通路26を通って一旦放熱器22の後方側へ流れた後(つまり、放熱器22の下側を通り抜ける)、その放熱器22の後方側を上昇しながら放熱器22を通過して低温側送風機7に吸い込まれる。これにより、砂等の重いゴミが外気取入口14から外気とともに流入しても、放熱器22の後方側を空気が上昇する際に自重により落下するため、放熱器22にゴミが付着しにくくなる。
【0035】
本実施例では、ハウジング3内部の内気を高温側伝熱空間13に取り入れる内気取入口16がケーシング5の背面の上部に開口し、冷媒槽21を通過して冷却された空気が排出される内気排出口17がケーシング5の下面に開口している。これにより、高温の空気を上側から取り入れて低温の空気を下側から排出できるため、ハウジング3内での外気の循環が良好に行われて、効率良く電子部品2を冷却することができる。
また、ハウジング3外部の外気を低温側伝熱空間12に取り入れる外気取入口14より、放熱器22を通過して加熱された空気が排出される外気排出口15の方が高い位置に開口しているため、低温の空気を下側から取り入れて、高温の空気を上側から排出できる。この場合、外気の浮力を利用できるため、低温側送風機7の負荷を軽減できるメリットがある。逆に上方より吸い込んで下方から排出すると、熱交換後の加熱された流体を吸い込んでしまう可能性があり、ショートサーキットを生じて冷却能力の低下を起こす恐れがある。
【0036】
本実施例では、低温側送風機7及び高温側送風機8がパネルクーラ4の外側(冷媒槽21及び放熱器22に対して外側)に配置されているため、電動モータ7b、8bで発生した熱を電動モータ7b、8bを取り付けているモータステー等に放熱でき、モータステーから更にハウジング3の外部を流れる外気に放熱することができる。これにより、低温側送風機7及び高温側送風機8をパネルクーラ4の内側に配置した場合と比べると、沸騰冷却装置6の放熱能力(冷却能力)が同じでも、ハウジング3内部の電子部品2の発熱量を増やすことができる。また、ハウジング3内部より低温の外気に放熱することにより、電動モータ7b、8bをより低い環境温度で使用できるため、電動モータ7b、8bの寿命が向上する。
更に、低温側送風機7及び高温側送風機8が沸騰冷却装置6の外側に配置されているため、メンテナンス用ハッチ18、19を開くことにより、沸騰冷却装置6に妨げられることなく、容易に低温側送風機7及び高温側送風機8のメンテナンス及び交換作業等を行うことができる。
【0037】
(第2実施例)
図4は筐体冷却装置1の断面図である。
本実施例は、パネルクーラ4がハウジング3に対して一辺を支持軸(図示しない)として開閉可能に組付けられている。また、本実施例では、沸騰冷却装置6に対して低温側送風機7及び高温側送風機8が内側(ハウジング3側)に配置されている。
この場合、仕切板11の下側に連結管23の配管スペースを設けて、その配管スペースを利用して内気側の送風通路28を設けることができる。
また、ハウジング3に対してパネルクーラ4全体を支持軸を中心として回転させて開くことにより、低温側送風機7及び高温側送風機8のメンテナンス及び交換等を行うことができるため、電動モータ7b、8b等の重要部品を外側に配置しなくても良い。なお、ケーシング5の背面にヒンジ29等を設けて、ヒンジ29より上部を可動式とすることにより、低温側送風機7のメンテナンス及び交換等の作業性を向上できる。
【0038】
(第3実施例)
図5は筐体冷却装置1の断面図である。
本実施例は、低温側送風機7として軸流式ファン7(同一符号で示す)を用いた一例である。
この場合、軸流式ファン7の前面に外気排出口15が形成され、その外気排出口15の下側に外気取入口14が形成されている。従って、軸流式ファン7の作動によって生じる外気の流れは、図5に実線矢印Aで示す様に、外気取入口14より低温側伝熱空間12に流入した後、連結管23の配管スペースに設けられた送風通路26を通って放熱器22の後ろ側へ入り込み、放熱器22を通過して軸流式ファン7に吸い込まれ、そのまま前方に開口する外気排出口15より排出される。この様に、低温側伝熱空間12では、軸流式ファン7を外気排出口15に対向して配置できるため、軸流式ファン7から吹き出された空気流を曲げて排出する必要がなく、圧損による性能低下を招くことなく軸流式ファン7を使用することができる。
【0039】
また、軸流式ファン7を用いた場合、遠心力によって空気の流れがボス側から外周側へ流れてしまうため、軸流式ファン7の前後(上流側と下流側)で半径方向の速度分布が異なり、軸流式ファン7下流側の方が半径方向の速度分布が不均一となる(半径方向の内側から外側へ向かって空気速度が大きくなる)。このため、軸流式ファン7の吐出側に放熱器22を配置した場合(つまり押し込み式)には、半径方向の速度分布が大きい空気の流れが放熱器22に送風されるため、速度分布が均一な流れを送風する場合と比較して放熱器22の性能が低下する。これに対し、本実施例の様に、軸流式ファン7の吸い込み側に放熱器22を配置した場合には、半径方向の速度分布が小さい空気の流れが放熱器22に送風されるため、押し込み式の場合より放熱器22の性能が向上する。
更に、軸流式ファン7では、ターボファン等の遠心送風式と比較して吸込口の有効面積を大きく取れるため、放熱面積を大きくしたい場合等に効果的である。
【0040】
(第4実施例)
図6は筐体冷却装置1の断面図である。
本実施例は、低温側送風機7と高温側送風機8の両方を軸流式ファン7、8とした一例である。この場合、密閉空間の一部である高温側伝熱空間13の前面がメンテナンス用ハッチ18により閉塞されているため、軸流式ファン8からの吐出空気を直角方向に曲げる必要がある。従って、極力圧損を小さくするためには軸流式ファン8とメンテナンス用ハッチ18との間隔を出来る限り大きく取った方が良い。ところが、軸流式ファン8とメンテナンス用ハッチ18との間隔を大きく取ると、パネルクーラ4の幅(図6の左右方向の寸法)が増大してしまう。そこで、本実施例では、沸騰冷却装置6の冷媒槽21を放熱器22に対して後方(ケーシング5の背面側)へオフセット配置して構成している。これにより、冷媒槽21を後方へずれて配置した分だけ、軸流式ファン8の吐出側スペースを大きく取ることができる。
また、本実施例の場合、図7に示す様に、2組の沸騰冷却装置6のうち、一方の装置は、冷媒槽21の上方に放熱器22を配置して、両者を連結する第1の連結管23a及び第2の連結管23bを上下方向に真っ直ぐ配管できるため、低コストで対応できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】筐体冷却装置の断面図(第1実施例)。
【図2】筐体冷却装置の正面図である(第1実施例)。
【図3】沸騰冷却装置の斜視図である。
【図4】筐体冷却装置の断面図(第2実施例)。
【図5】筐体冷却装置の断面図(第3実施例)。
【図6】筐体冷却装置の断面図(第4実施例)。
【図7】沸騰冷却装置の斜視図である(第4実施例)。
【図8】ヒートパイプを使用した冷却装置の側面図である(従来技術)。
【図9】ヒートパイプを使用した冷却装置の側面図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 筐体冷却装置
2 電子部品(発熱体)
3 ハウジング(筐体)
3A 内部空間(高温領域)
4 パネルクーラ(冷却ユニット/冷却装置)
5 ケーシング
6 沸騰冷却装置(熱交換装置)
7 低温側送風機
7d 低温側送風機の吸込口
8 高温側送風機
8d 高温側送風機の吸込口
11 仕切板
12 低温側伝熱空間(低温領域)
13 高温側伝熱空間(高温領域)
14 外気取入口
15 外気排出口
16 内気取入口
17 内気排出口
21 冷媒槽(高温側熱交換器)
21a 受熱管(伝熱管)
21b 冷媒槽の上部タンク
21c 冷媒槽の下部タンク
22 放熱器(低温側熱交換器)
22a 放熱管(伝熱管)
22b 放熱器の上部タンク
22c 放熱器の下部タンク
23a 第1の連結管(連結管)
23b 第2の連結管(連結管)

Claims (9)

  1. 高温領域に配されて、内部を流れる伝熱媒体と外部の高温側流体との間で熱交換を行う高温側熱交換器、低温領域に配されて、内部を流れる伝熱媒体と外部の低温側流体との間で熱交換を行う低温側熱交換器、及び前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器とを連結する連結管より構成され、前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器は、それぞれ伝熱媒体が流通する複数本の伝熱管と各伝熱管を連通するタンクとを具備し、前記高温側熱交換器のタンクと前記低温側熱交換器のタンクとが前記連結管により連結して構成された熱交換装置と、
    前記高温領域で前記高温側熱交換器に高温側流体を送風する高温側送風機と、
    前記低温領域で前記低温側熱交換器に低温側流体を送風する低温側送風機と
    を備え、
    前記熱交換装置が複数設けられて、各熱交換装置の前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器とがそれぞれ多段に配列されるとともに、前記高温側熱交換器に対する高温側流体の流れ方向と前記低温側熱交換器に対する低温側流体の流れ方向とが同一方向となる様に構成され、
    且つ、各熱交換装置は、前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器との配列方向が対向して設けられていることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載した冷却装置において、
    前記高温側送風機と前記低温側送風機は、前記熱交換装置に対して同一側に配置されていることを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1または2に記載した冷却装置において、
    前記高温側送風機と前記低温側送風機のうち、少なくとも何方か一方の送風機は、吸込口が前記高温側熱交換器または前記低温側熱交換器に対向して配設されていることを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項3に記載した冷却装置において、
    前記吸込口が前記熱交換器に対向して配設された送風機は、遠心送風式であることを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかの冷却装置と、
    密閉化された内部空間を形成し、その内部空間に発熱体を収容する筐体と
    を備え、
    前記冷却装置により前記筐体の内部空間を冷却する筐体冷却装置であって、
    仕切板によって気密に隔てられた高温側伝熱空間と低温側伝熱空間とを有し、前記高温側伝熱空間が前記筐体の内部空間と連通して設けられ、前記低温側伝熱空間が前記筐体の外部空間と連通して設けられて、
    前記高温側熱交換器と前記高温側送風機とが前記高温側伝熱空間に収容され、前記低温側熱交換器と前記低温側送風機とが前記低温側伝熱空間に収容されて冷却ユニットを構成していることを特徴とする筐体冷却装置。
  6. 請求項5に記載した筐体冷却装置において、
    前記冷却ユニットは、前記高温側送風機の作動により前記高温側伝熱空間に高温側流体を取り入れる内気取入口と、前記高温側伝熱空間より高温側流体を排出する内気排出口とを有するとともに、前記低温側送風機の作動により前記低温側伝熱空間に低温側流体を取り入れる外気取入口と、前記低温側伝熱空間より低温側流体を排出する外気排出口とを有し、
    前記内気取入口より前記内気排出口の方が低い位置に設けられ、且つ前記外気取入口より前記外気排出口の方が高い位置に設けられていることを特徴とする筐体冷却装置。
  7. 請求項5または6に記載した筐体冷却装置において、
    前記冷却ユニットは、前記高温側送風機と前記低温側送風機が、前記熱交換装置に対して外側に配置されていることを特徴とする筐体冷却装置。
  8. 請求項5または6に記載した筐体冷却装置において、
    前記冷却ユニットは、前記筐体に対して一辺を軸として回動自在に取り付けられ、且つ前記高温側送風機と前記低温側送風機が前記熱交換装置に対して内側に配置されていることを特徴とする筐体冷却装置。
  9. 請求項1〜8に記載した何れかの冷却装置において、
    前記熱交換装置は、内部に伝熱媒体である冷媒が封入され、その冷媒が前記高温側熱交換器で高温側流体から受熱して沸騰し、前記連結管を通って前記低温側熱交換器へ移動した後、その低温側熱交換器で低温側流体に放熱することにより高温側流体の熱を低温側流体へ移動する沸騰冷却装置であることを特徴とする冷却装置。
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