JPH08227954A - 半導体冷却装置 - Google Patents

半導体冷却装置

Info

Publication number
JPH08227954A
JPH08227954A JP3063895A JP3063895A JPH08227954A JP H08227954 A JPH08227954 A JP H08227954A JP 3063895 A JP3063895 A JP 3063895A JP 3063895 A JP3063895 A JP 3063895A JP H08227954 A JPH08227954 A JP H08227954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling block
condenser
cooling
header
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3063895A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Umeda
克也 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3063895A priority Critical patent/JPH08227954A/ja
Publication of JPH08227954A publication Critical patent/JPH08227954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却ブロックに取り付けられる素子の位置によ
って生じる冷却条件の差を減らす。 【構成】冷却ブロック1の上端に凝縮器2Bを前面側の
ヘッダ3Dを介して接続する。この凝縮器2Bの左側に
凝縮器2Aを隣設する。この凝縮器2Aの後端のヘッダ
3Aの下端と冷却ブロック1の中央を送り管7Aで接続
する。凝縮器2Aの前端のヘッダ3Bの下端と冷却ブロ
ック1の左側上端を戻り管6Aで接続する。凝縮器2B
の後端のヘッダ3Cの下端と冷却ブロック1の下端を戻
り管6Bで接続する。冷却ブロック1の下端の半導体素
子5で加熱され気化した冷媒は、送り管7Aに流入させ
て、冷却ブロック1の上部に取り付けられた半導体素子
5の冷却条件の低下を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図12は、車両に取り付けられ、この車両
の照明電源用のインバータに組み込まれた従来の半導体
冷却装置の一例を示す斜視図、図13は、図12のX−X断
面図である。
【0003】図12及び図13において、図示しない車両の
床下に搭載され図示しない箱体の内部に収納された冷却
ブロック1の右側面には、インバータの主回路に接続さ
れる絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、単に素
子という。)5が、上下に3個取り付けられている。こ
の冷却ブロック1は、銅板の溶接接合で内部が中空とな
るように製作され、内部には素子5を冷却する冷媒13が
注入されている。
【0004】冷却ブロック1の上端には、以下説明する
凝縮器2Gが設けられている。この凝縮器2Gは、右側
のヘッダ3Kの下端が冷却ブロック1の上端に溶接接合
されることで、冷却ブロック1に注入された冷媒13の流
路を形成するとともに、後述するように素子5で発生す
る熱を吸収して気中に放出している。
【0005】凝縮器2Gには、左端にヘッダ3Jが右側
のヘッダ3Kと対称的に設けられている。これらのヘッ
ダ3J,3Kの間には、複数列の冷却管11が図12,13に
おいては上下に5段に貫設され、両端がヘッダ3J,3
Kの内側に気密に溶接されている。さらに、これらの冷
却管11には、放熱板12があらかじめ等間隔に挿入され、
各放熱板12と各冷却管11は、貫通穴の部分で溶接されて
いる。
【0006】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、図12及び図13において上部が僅かに右側に傾斜
させた状態で車両に取り付けられる。したがって、各冷
却管11は右側が左側よりも僅かに低くなり、後述するよ
うに液化した冷媒の環流を考慮して設置される。
【0007】また、インバータの運転によって各素子5
が発熱すると、この熱は、図13の矢印Z1に示すよう
に、冷却ブロック1の表面から内部に注入された冷媒13
に伝達される。すると、この冷媒13は沸騰して、冷却ブ
ロック1の内部を気泡となって上昇し、図13の矢印Z2
に示すように、右側のヘッダ3Kの内部に流入する。
【0008】さらに、この気相の冷媒は、矢印Z3に示
すように各冷却管11に流入し、これらの冷却管11の内面
に触れて冷却されながら、矢印Z4に示すように各冷却
管11の内部を左側に流れる間に更に冷却され、凝縮し液
化する。
【0009】この冷却と凝縮による熱を吸収した各冷却
管11は、これらの各冷却管11の外周から放熱板12に伝達
され、この放熱板12から冷却空気に放出される。放熱板
12は、矢印Yで示すように下側から上方に向って強制送
風される冷却空気又は自然対流の冷却空気によって冷却
される。
【0010】各冷却管11によって凝縮し液化した冷媒
は、各冷却管11の左端から、図13の矢印Z5に示すよう
に左側のヘッダ3Jに流入し、このヘッダ3Jから下端
の冷却管11の内部に流入する。この冷媒は、前述したよ
うに右側が僅かに低い冷却管11の内部を矢印Z6に示す
ように流れて、右側のヘッダ3Kの内部に流下する。す
ると、この冷媒は、冷却ブロック1の内部を矢印Z7に
示すように流下して、冷却ブロック1の内部に環流され
る。
【0011】この環流した冷媒は、各素子5で加熱され
た冷却ブロック1の熱で再び加熱されて沸騰し気化して
上昇し、右側のヘッダ3Kから各冷却管11に流入し冷却
され、この冷却管11の内部で凝縮・液化して、再び冷却
ブロック1に環流する。
【0012】この冷媒の気化・凝縮・液化の相変化の繰
り返しによって、各素子5から冷媒に伝達された熱は、
冷却ブロック1から各冷却管11に輸送され、各冷却管11
から放熱板12を経て冷却空気に放出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された半導体冷却装置においては、冷却ブロック1
の上端と下端に取り付けられた素子5との間では、冷却
温度に差が生じる。すなわち、冷却ブロック1の下端に
取り付けられた素子5は、図13の矢印Z7に示すように
流下した冷媒13によって冷却されるのに対し、上方に位
置する素子5は、この冷媒13の中を矢印Z1に示すよう
に上昇する気泡を含む冷媒によって冷却されるので、冷
却効果が低下する。
【0014】また、上側に位置する素子5は、下側に位
置する素子5によって加熱された空気によって空冷され
るので、冷たい空気で冷却される下端の素子5と比べて
空冷効果が低い。
【0015】すると、各素子5に流れる電流が不平衡と
なるので、インバータの定格を 100パーセント発揮でき
なくなるおそれがあるだけでなく、上側に取り付けられ
た素子5の寿命の低下により、保守・点検の頻度を上げ
なければならなくなるおそれもある。
【0016】そこで、本発明の目的は、素子の冷却温度
の不平衡に伴う電力変換装置の定格の低下と素子の特性
及び寿命の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置を得
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
半導体冷却装置は、内部に冷媒が貯留され外面に複数の
半導体素子が上下に取り付けられる冷却ブロックと、こ
の冷却ブロックの上下に複数の接続管を介して接続され
る凝縮器とを備えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項2に記載の発明の半導体冷却
装置は、凝縮器の片側のヘッダの中央部と冷却ブロック
の上部を接続する第1の送り管と、片側のヘッダの両側
と冷却ブロックの側面を接続する第2の送り管と、凝縮
器の他側のヘッダと冷却ブロックの下部を接続する戻り
管とで複数の接続管を構成したことを特徴とする。
【0019】また、請求項3に記載の発明の半導体冷却
装置は、内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子
が上下に取り付けられる冷却ブロックに片側のヘッダが
固定される凝縮器と、この凝縮器の他側のヘッダと冷却
ブロックとの間に接続され凝縮器で液化された冷媒を冷
却ブロックに環流させる戻り管とを備えたことを特徴と
する。
【0020】また、請求項4に記載の発明の半導体冷却
装置は、内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子
が上下に取り付けられる冷却ブロックに片側のヘッダが
固定される第1の凝縮器と、この第1の凝縮器の他側の
ヘッダと冷却ブロックを接続し凝縮器で液化される冷媒
を冷却ブロックに環流させる戻り管と、第1の凝縮器に
隣接し片側と他側のヘッダが冷却ブロックに接続管を介
して接続される第2の凝縮器とを備えたことを特徴とす
る。
【0021】また、請求項5に記載の発明の半導体冷却
装置は、戻り管の下端を冷却ブロックの下端に接続し、
接続管を、第2の凝縮器の片側のヘッダと冷却ブロック
の上部を接続する第2の戻り管と他側のヘッダと冷却ブ
ロックの中間部を接続する送り管で構成したことを特徴
とする。
【0022】また、請求項6に記載の発明の半導体冷却
装置は、内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子
が上下に取り付けられる冷却ブロックと、この冷却ブロ
ックに片側のヘッダが複数の送り管を介して接続される
凝縮器と、この凝縮器の他側のヘッダと冷却ブロックの
下部を接続する戻り管とを備えたことを特徴とする。
【0023】また、請求項7に記載の発明の半導体冷却
装置は、内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子
が取り付けられる冷却ブロックと、この冷却ブロックの
端部にこの冷却ブロックと直交方向に片側のヘッダが接
続された凝縮器とを備えたことを特徴とする。
【0024】また、請求項8に記載の発明の半導体冷却
装置は、内部に冷媒が貯留され外面の片側に複数の半導
体素子が取り付けられる冷却ブロックと、この冷却ブロ
ックの外面の他側に複数の接続管を介して接続される凝
縮器とを備えたことを特徴とする。
【0025】さらに、請求項9に記載の発明の半導体冷
却装置は、複数の接続管を、凝縮器と冷却ブロックの取
付面と直交する面を接続する送り管と、凝縮器と冷却ブ
ロックの取付面と直交する面を接続する戻り管としたこ
とを特徴とする。
【0026】
【作用】請求項1及び請求項8に記載の発明において
は、冷却ブロックで気化した冷媒は、接続管を経て凝縮
器に流入し、この凝縮器で液化した冷媒は、接続管を経
て冷却ブロックに環流される。
【0027】また、請求項2に記載の発明においては、
冷却ブロックで気化した冷媒は、第1,第2の送り管を
介して凝縮器に流入し、この凝縮器で液化した冷媒は、
戻り管を経て冷却ブロックに環流される。
【0028】また、請求項3に記載の発明においては、
冷却ブロックで気化した冷媒は、片側のヘッダから凝縮
器に流入し、この凝縮器で液化した冷媒は、戻り管を介
して冷却ブロックに環流される。
【0029】また、請求項4に記載の発明においては、
冷却ブロックで気化した冷媒の一部は、片側のヘッダか
ら第1の凝縮器に流入し、他の一部は、接続管を経て第
2の凝縮器に流入する。第1の凝縮器に流入した液化し
た冷媒は、戻り管を経て冷却ブロックに環流し、第2の
凝縮器で液化した冷媒は、接続管を経て冷却ブロックに
環流する。
【0030】また、請求項5に記載の発明においては、
冷却ブロックの下部で気化した冷媒は、冷却ブロックの
中間部に接続された送り管を経て凝縮器に流入し、冷却
ブロックの上部に上昇する気化冷媒の量が減少する。
【0031】また、請求項6に記載の発明においては、
冷却ブロックの下部で気化した冷媒は、複数の送り管の
一部に流入し、凝縮器で液化した冷媒は、戻り管を経て
冷却ブロックに環流する。
【0032】また、請求項7に記載の発明においては、
冷却ブロックと凝縮器は、上下方向の高さが制約された
空間に収納可能となる。さらに、請求項9に記載の発明
においては、冷却ブロックで気化した冷媒は、送り管を
介して凝縮器に流入し、この凝縮器で液化した冷媒は、
戻り管を経て冷却ブロックに環流される。
【0033】
【実施例】以下、本発明の半導体冷却装置の一実施例を
図面を参照して説明する。図1は、本発明の半導体冷却
装置の第1の実施例を示す斜視図で、従来の技術で示し
た図12に対応する図である。また、図2は、図1のA−
A断面図、図3は、図1のB−B断面図である。
【0034】図1,図2及び図3において、従来の技術
で示した図12及び図13と大きく異なるところは、冷媒の
流路が2経路となっていることである。すなわち、図1
に示すように、上部の凝縮器は、左側の凝縮器2Aと、
この凝縮器2Aの右側に隣接され凝縮器2Aと外形が同
一でほぼ同一構造の凝縮器2Bに分割されている。
【0035】これらの凝縮器2A,2Bは、凝縮器2A
の左側のヘッダ3Aと凝縮器2Bの左側のヘッダ3Cが
隣接面で溶接され、右側のヘッダ3Bとヘッダ3Dも隣
接部が溶接されることで、一体に構成されている。
【0036】一方、冷却ブロック1の上端の左端には、
切り欠き部1aが形成され、この切り欠き部1aの右側
の上面に対して、右側の凝縮器2Bの右側のヘッダ3D
の下端が載置され溶接で気密に接合されている。
【0037】このうち、右側の凝縮器2Bの左側のヘッ
ダ3Cの下端の左側の底部には、略J字状に形成された
戻り管6Bの上端が溶接で接合され、この戻り管6Bの
下端は、冷却ブロック1の下端中央部に気密に溶接され
ている。
【0038】一方、左側の凝縮器2Aの後部のヘッダ3
Aの下端左側には、略f字状に湾曲した送り管7Aの上
端が気密に溶接されている。この送り管7Aの下端は、
冷却ブロック1の中央部の背面を図3に示すように貫通
し、この貫通部の外周は、冷却ブロック1の背面に気密
に溶接されている。
【0039】さらに、冷却ブロック2Aの前面側のヘッ
ダ3Bの右側下端には、短い戻り管6Aの上端が気密に
接合されてる。この戻り管6Aは、冷却ブロック1の切
り欠き部1aの上端を縦に貫通して、送り管7Aの下端
の右側から垂下し、下端は冷却ブロック1の下端に図3
に示すように達している。
【0040】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、各冷却管11は、図2に示すように左側が僅かに
低くなるように各ヘッダに両端が貫設されている。冷却
ブロック1の上部に取り付けられた素子5から伝達され
た熱で加熱され、冷却ブロック1の上部の内部で気化し
た冷媒は、図2の矢印E1に示すように冷却ブロック1
の上方に図1の矢印C1で示すように上昇する。
【0041】この上昇した冷媒は、図1の矢印C2及び
図2の矢印E2に示すように凝縮器2Bの前面のヘッダ
3Dの内部に流入し、図2の矢印E3,E4に示すよう
に上昇するとともに、その一部は、図2の矢印E5に示
すように分流して、下部に位置する冷却管11に流入す
る。
【0042】一方、図2の矢印E4に示すように上部に
更に上昇した冷媒は、図1の矢印C3に示すように上部
に配置された冷却管11に流入する。すると、この冷媒
は、この冷却管11の内部を図1の矢印C4に示すように
後方に流入する過程で、この冷却管11の内壁に触れて冷
却され凝縮して、内壁面を滴下し冷却管11の内部を後方
に流れて、図1の矢印C5及び図2の矢印E6に示すよ
うに後方のヘッダ3Cの内部に流下する。
【0043】更にヘッダ3Cの内部を図1の矢印C6及
び図2の矢印E7に示すように流下した冷媒は、図1の
矢印C7に示すように戻り管6Bの内部に流入する。す
ると、この冷媒は、この戻り管6Bの内部を図1の矢印
C8及び図2の矢印E8,E9に示すように流下して、
この戻り管6Bの下端から冷却ブロック1の下端に図2
の矢印E10に示すように流入する。
【0044】一方、冷却ブロック1の下部に取り付けら
れた素子5から伝達された熱で加熱され、冷却ブロック
11の下部の内部で気化した冷媒は、図3の矢印F1で示
すように上昇しながら、送り管7Aの下端からこの送り
管7Aの内部に、図3の矢印F2で示すように流入し上
昇する。
【0045】この上昇する冷媒は、更に上昇して、送り
管7Aの上端から図1の矢印D2及び図3の矢印F3に
示すように、左側の凝縮器2Aの後端のヘッダ3Aに流
入する。
【0046】このヘッダ3Aに流入した冷媒の一部は、
図3の矢印F4に示すように凝縮器2Aの下部の冷却管
11に流入するとともに、他は図1の矢印D3に示すよう
に更に上昇して、図1の矢印D4及び図3の矢印F4に
示すように上部の冷却管11の内部に流入する。
【0047】すると、この冷媒は、各冷却管11の内壁に
接触して冷却され凝縮して液化した後、各冷却管11の内
部を前方に流下し、図1の矢印D5,D6及び図3の矢
印F5に示すように前面側のヘッダ3Bの内部に流下す
る。
【0048】この流下した冷媒は、ヘッダ3Bの下端か
ら、この下端に上端が接続された戻り管6Aの内部に、
図1の矢印D7及び図3の矢印F6に示すように流下
し、この戻り管6Aの内部を図3の矢印F7に示すよう
に更に流下した後、この戻り管6Aの下端から図3の矢
印F8に示すように流出する。
【0049】したがって、このように構成された半導体
冷却装置においては、冷却ブロック1の下部に取り付け
られた素子5によって加熱され気化した冷媒を、冷却ブ
ロック1の中央部に貫設された送り管7Aに導くこと
で、下部から上昇する冷媒による、上部に取り付けられ
た素子5の冷却条件の低下を緩和することができる。
【0050】なお、図3で示した送り管7Aの下端に対
して、らっぱ状の短い導入管の上端の小径部を接続し、
冷却ブロック1の下部から上部に上昇する気泡の捕集効
果を上げてもよい。
【0051】次に図4は、本発明の半導体冷却装置の第
2の実施例を示す斜視図で、図1に対応する図である。
図4において、図1と異なるところは、凝縮器の構成
で、図12と同様に形成された横幅の広い凝縮2Cの中央
部に対して、長方形の仕切板10が縦に挿入されているこ
とで、他は図1と同一である。
【0052】この結果、凝縮器2Cは、仕切板2Cによ
って後部のヘッダ3Eと前端のヘッダ3Fとともに左右
に分割されている。なお、冷却ブロック1と送り管7A
及び戻り管6A,6Bの接続構成は、図1で示した第1
の実施例と同一であり、したがって、同一要素には同一
符号を付している。
【0053】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、上下に位置する素子5の冷却効果は、図1で示
した第1の実施例の半導体冷却装置と同様であるが、凝
縮器2Cの製作が容易となり、ヘッダ3E,3Fが前後
に各1枚だけとなるので、凝縮器2Cの耐震性が向上
し、車両の走行による振動に対する強度が向上する利点
がある。
【0054】図5(a)は、本発明の半導体冷却装置の
第3の実施例を示す図で、図1及び図4に対応する平面
図である。また、図5(b)は、図5(a)の前面図で
ある。なお、図5(a)においては、作図のスペース
上、幅方向は縮小して示している。
【0055】図5においては、凝縮器2Dは、仕切板10
Aによって、幅の広い中間部とこの両側の幅の狭い両端
部に三分割されている。さらに、中間部の冷却管11は、
後方が僅かに低くなるように配設され、両端部の冷却管
11は、前方が僅かに低くなるように配設されている。ま
た、後方のヘッダ3Eに上端が接続された接続管7A1
は、二重となっている。
【0056】このように構成された半導体冷却装置にお
いて、冷却ブロック1の上部に取り付けられた素子5で
加熱されて気化した冷媒は、図5(b)の矢印J1に示
すように上昇し、ヘッダ3Fの内部に流入する。
【0057】この冷媒は、ヘッダ3Fの内部を図5
(b)の矢印J2に示すように上昇した後、中間部の冷
却管11に流入し、この冷却管11で冷却され凝縮して、ヘ
ッダ3Eの内部に流下する。
【0058】すると、このヘッダ3Eの内部に流入した
冷媒は、このヘッダ3Eの下端の中央部が接続された、
接続管7A1の軸心の戻り管6A1に流入し、この戻り
管6A1の内部を図5(b)の矢印J3に示すように流
下した後、この戻り管6A1の下端から矢印J4で示す
ように冷却ブロック1に流下する。
【0059】一方、この冷却ブロック1の外部に取り付
けられた素子5で加熱された冷媒から気化したガスは、
矢印K1で示すように接続管7A1の外側の送り管7a
の内部に流入し、この送り管7aの上部に矢印K2に示
すように上昇した後、後方のヘッダ3Eの内部に流入す
る。
【0060】このヘッダ3Eの内部に流入した冷媒は、
図4(a)の矢印K4及び図5(b)の矢印K3に示す
ように両端部の冷却管11に流入し、この冷却管11から前
面のヘッダ3Fの内部に流下する。
【0061】このヘッダ3Fの内部に流下した冷媒は、
図5(b)の矢印K5に示すように冷却ブロック1の内
部の戻り管6A1に流入した後、この戻り管6Aの下端
から冷却ブロック1の下端に環流する。
【0062】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、送り管7aの内部に戻り管6A1を同軸に収納
することで、凝縮器2Dと冷却ブロック1を接続する接
続管7A1を1本としたので、冷却ブロック2Dの下方
からこの冷却ブロック2Dに導かれる冷却空気の流路の
圧力損失を減らすことができる利点がある。
【0063】次に、図6は、本発明の半導体冷却装置の
第4の実施例を示す斜視図で、図1,図4及び図5に対
応する図である。また、図7は、図6のC−C断面拡大
図である。
【0064】図6及び図7において、図1,図4及び図
5と異なるところは、冷却ブロック1と凝縮器2Eが切
り離されて、この間を三本の送り管8A,8B,8Cで
接続していることである。なお、図1,図4で示した送
り管7Aはない。すなわち、冷却ブロック1Aの上端と
凝縮器2Eの前端のヘッダ3Fとの間は、略Z字状に形
成された送り管8A,8B,8Cで接続されている。
【0065】このうち、中間部に位置する送り管8Bの
下端は、冷却ブロック1Aの中央上端を貫通しており、
左右の送り管8A,8Cの下端は、冷却ブロック1Aの
中央部分まで垂下している。さらに、この下端には、円
椎台状に下端が開いた吸入口8a,8cが接合されてい
る。
【0066】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、冷却ブロック1Aの下部に取り付けられた素子
5で加熱され気化した冷媒の大部分は、送り管8A,8
Cの内部に吸入口8a,8cを介して流入し、これらの
吸入口8a,8cの間を上昇する冷媒で上部に取り付け
られた素子5は冷却される。
【0067】この上部に取り付けられた素子5によって
加熱され気化した冷媒は、中央部に貫設された送り管8
Bに流入した後、両側の送り管8A,8Bから上昇した
冷媒とともに、図6の矢印L3に示すように前側のヘッ
ダ3Fの内部を上昇しながら各冷却管11に流入する。
【0068】各冷却管11で冷却され凝縮して液化した冷
媒は、ヘッダ3Eを矢印L5に示すように流下し、すべ
て戻り管6Bを経て、矢印L6,L7に示すように冷却
ブロック1Aに環流される。
【0069】この場合には、冷却ブロック1Aの下部に
取り付けられた素子5で加熱され上昇する気泡による上
部の素子5の冷却条件の低下を防ぐことができる他、凝
縮部2Eが単一となるので、製作が容易となり、各素子
5の前面をヘッダ3Fの前端面よりも後方に位置させる
ことができるので、全体の占有容積を減らすことができ
る利点がある。
【0070】次に、図8は、本発明の半導体冷却装置の
第5の実施例を示す斜視図で、図1,図4,図5及び図
6に対応する図である。図8においては、冷却ブロック
1Aの上端中央と前面側のヘッダ3Fの下端中央が短い
送り管8Dで接続されている。また、冷却ブロック1A
の両側面の中央部とヘッダ3Fの両端下面がJ字状の送
り管7Bで対称的に接続されている。
【0071】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、冷却ブロック1Aの下部に取り付けられた素子
5によって、この冷却ブロック1Aの下部で気化した冷
媒は、図3で示した流れと同様に左右の送り管7Bの下
端に流入して上昇する。
【0072】一方、冷却ブロック1の上部に取り付けら
れた素子5によって加熱され気化した冷媒は、冷却ブロ
ック1の上端中央に接続された送り管8Dを経て上昇
し、ヘッダ3Fに流入する。
【0073】これらの冷媒は、ヘッダ3Fの内部を矢印
N2に示すように上昇しながら、各冷却管に流入し、矢
印N3に示すようにこれらの冷却管を後方に流れる過程
において冷却され凝縮し液化される。
【0074】この液状の冷媒は、後方のヘッダ3Eの内
部に流入し、このヘッダ3Eの内部を矢印N4に示すよ
うに流下した後、このヘッダ3Eの下端に接続された戻
り管6Bに流入する。すると、この冷媒は、この戻り管
6Bの内部を矢印N5,N6に示すように流下し、戻り
管6Bの下端かから冷却ブロック1Aの下端中央部に環
流する。
【0075】この場合には、冷却ブロック1Aの下端中
央に環流した冷媒が冷却ブロック1Aの上方に上昇する
過程において、送り管7Bの下端が流路を遮らないの
で、冷却ブロック1Aの内部における冷媒の流れが円滑
となる利点がある。
【0076】図9は、本発明の半導体冷却装置の第6の
実施例を示し、凝縮器2Fは一対の仕切り10Bによっ
て、中間部とこの中間部の両側の両端部に仕切られてい
る。一方、冷却ブロック1Bは、凝縮器2Fの中央の直
下に立設され、この凝縮器の前端のヘッダ3Hの中央下
端は、戻り管6Dで冷却ブロック1Bの上端中央部に接
続されている。
【0077】ヘッダ3Hの下端の両側は、送り管8Eで
冷却ブロック1Bの上端両側に接続されている。後方の
ヘッダ3Gの下端中央は、送り管7Cで冷却ヘッド1B
の中央部分と接続され、ヘッダ3Gの下端両側は、戻り
管6Cで冷却ヘッド1Bの両側面の下端に接続されてい
る。
【0078】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、冷却ブロック1Bの上部に取り付けられた素子
で加熱され気化された冷媒は、冷却ブロック1Bの上端
の両側から送り管8Eに流入した後、矢印Q1に示すよ
うに上昇して前面側のヘッダ3Hの両側に流入する。
【0079】この冷媒は、ヘッダ3Hの両側内部を矢印
Q2に示すように上昇しながら、凝縮器2Fの両端部の
冷却管に流入し、この冷却管の内部を矢印Q3に示すよ
うに後方に流れる過程で冷却され、凝縮し液化される。
【0080】この液相となった冷媒は、ヘッダ3Gの両
側を矢印Q4に示すように流下した後、戻り管6Cにそ
れぞれ流入し、この戻り管6Cの下端から、矢印Q5に
示すように冷却ブロック1Bの両側下部から内部に環流
する。
【0081】一方、冷却ブロック1Bの下部に取り付け
られた素子による発熱で気化した冷媒は、冷却ブロック
1Bの中央部に下端が貫設された送り管7Cに流入し、
この送り管7Cの内部を矢印R1に示すように上昇し、
ヘッダ3Gの下端中央部に流入する。
【0082】この流入した冷媒は、ヘッダ3Gの中央部
を上昇し、この中央部の各冷却管の後端から内部に流入
する。この冷媒は、各冷却管の内部を矢印R2に示すよ
うに前方に流れる過程において冷却され、凝縮し液化し
て、この液相の冷媒はヘッダ3Hの中央部を矢印R3に
示すように流下し、さらに戻り管6Dを矢印R4に示す
ように流下して、冷却ブロック1Bの上端中央部から内
部に環流する。
【0083】このように構成された半導体冷却装置にお
いては、冷却ブロック1Bの上端中央と両側下部に戻り
管を貫設させ、送り管を冷却ブロック1Bの中央部と上
端両側に貫設させることで、冷却ブロック1Bの各部で
気化した冷媒を全面的に発生近傍で送り管に流入させる
とともに、冷却された冷媒も、冷却ブロック1Bの全域
に亘って均一に環流させることができるので、素子の冷
却が更に均一となり、冷却ブロック1Bに取り付けられ
る素子の横方向の数を増やすことができ、冷却ブロック
1Bの高さを減らすことができる。
【0084】次に、図10は、本発明の半導体冷却装置の
第7の実施例を示す斜視図で、半導体素子5を冷却ブロ
ック1Cの下面側に取り付けた場合を示す。図10におい
ては、凝縮器2Gは、前端のヘッダ3Kの下端が冷却ブ
ロック1Cの後端上面の段付部に載置され、ヘッダ3K
の前面と冷却ブロック1Cの前端上面との間に蒸気冷冷
媒通路9が取り付けられている。この場合には、車両の
取付部の制約によって、上下方向の空間が得られない場
合でも、その狭い空間に設置することができる利点があ
る。
【0085】なお、蒸気冷媒通路9は、冷却ブロック1
Cや前後のヘッダ3J,3Kと同様に、内部は空洞とな
っており、広い外表面が形成されるために、凝縮器2G
に導く気化冷媒を冷却することができるので、凝縮器2
Gで液化した冷媒の温度を下げることができ、素子を冷
却する冷媒の温度の低下で、素子の冷却効果を更に上げ
ることができる。
【0086】次に、図11は、本発明の半導体冷却装置の
第8の実施例を示す斜視図である。図11においては、凝
縮器は、図9で示した第6の実施例と同一で、仕切り10
Bによって中間部と両端部に仕切られている。図9と異
なるところは、冷却ブロック1Dと、この冷却ブロック
1Dと凝縮器2Fを接続する送り管と戻り管の接続及び
配置である。
【0087】すなわち、冷却ブロック1Dの左側面と凝
縮器2Fの左側のヘッダ3Gの下端の前後は、略J字状
に形成された戻り管6Eがそれぞれ接続されている。一
方、冷却ブロック1Dの右側面とヘッダ3Hの下端中央
との間も、戻り管6Eで接続されれている。
【0088】さらに、ヘッダ3Gの下端中央部と冷却ブ
ロック1Dの前方中央左側との間も、略Z字状の送り管
8Fで接続され、冷却ブロック1Dの前方中央右側とヘ
ッダ3Hの下端前方との間も、送り管8Fで接続されて
いる。さらに、ヘッダ3Hの下端後部と冷却ブロック1
Dの右側後部との間は、接続管8Fで接続されている。
【0089】このように構成された半導体冷却装置にお
いても、図10で示した半導体冷却装置と同様に、車両に
設けられた取付空間の制約によって、上下方向が制約さ
れ且つ略直方体状となる取付スペースに対応することが
できる。
【0090】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子が上下に
取り付けられる冷却ブロックを複数の接続管で凝縮器と
接続することで、冷却ブロックの内部で気化した冷媒を
接続管で凝縮器に導くとともに、この凝縮器で液化した
冷媒を接続管で環流させたので、外形を増やすことな
く、冷却ブロックに取り付けられた位置に起因する素子
の冷却温度の不平衡を緩和し、特性の低下を防ぐことの
できる半導体冷却装置を得ることができる。
【0091】また、請求項2に記載の発明によれば、冷
却ブロックの上部と凝縮器の片側のヘッダの中央部を第
1の送り管で接続し、冷却ブロックの側面を片側のヘッ
ダの両側を第2の送り管で接続し、冷却ブロックの下部
と凝縮器の他側のヘッダを戻り管で接続することで、冷
却ブロックで気化した冷媒を第1,第2の送り管で凝縮
器に流入させるとともに、この凝縮器で液化した冷媒は
戻り管で冷却ブロックに環流させたので、外形を増やす
ことなく、冷却ブロックに取り付けられた位置に起因す
る素子の冷却温度の不平衡を緩和し、特性の低下を防ぐ
ことのできる半導体冷却装置を得ることができる。
【0092】また、請求項3に記載の発明によれば、内
部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子が上下に取
り付けられる冷却ブロックに、凝縮器を片側のヘッダを
介して固定し、凝縮器の他側のヘッダと冷却ブロックを
戻り管で接続することで、冷却ブロックで気化した冷媒
は片側のヘッダから凝縮器に導くとともに、この凝縮器
で液化した冷媒は戻り管で冷却ブロックに環流させたの
で、外形を増やすことなく、冷却ブロックに取り付けら
れた位置に起因する素子の冷却温度の不平衡を緩和し、
特性の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置を得るこ
とができる。
【0093】また、請求項4に記載の発明によれば、内
部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子が上下に取
り付けられる冷却ブロックに、第1の凝縮器を片側のヘ
ッダを介して固定し、第1の凝縮器の他側のヘッダと冷
却ブロックを戻り管で接続し、第1の凝縮器に第2の凝
縮器を隣接し、この凝縮器の両側のヘッダと冷却ブロッ
クを接続管で接続することで、冷却ブロックで気化した
冷媒の一部を第1の凝縮器の片側のヘッダに流入させ、
他の一部は接続管で第2の凝縮器に流入させるととも
に、第1の凝縮器で液化した冷媒は戻り管で冷却ブロッ
クへ環流させ、第2の凝縮器で液化した冷媒は、接続管
で冷却ブロックに環流させたので、外形を増やすことな
く、冷却ブロックに取り付けられた位置に起因する素子
の冷却温度の不平衡を緩和し、特性の低下を防ぐことの
できる半導体冷却装置を得ることができる。
【0094】また、請求項5に記載の発明によれば、第
1の凝縮器の他側に接続された戻り管の下端を冷却ブロ
ックの下端に接続するとともに、第2の凝縮器の片側の
ヘッダと冷却ブロックの上部を第2の戻り管で接続し、
第2の凝縮器の他側のヘッダと冷却ブロックの中間部を
送り管で接続することで、冷却ブロックの下部で気化し
た冷媒は送り管で第2の凝縮器に流入させるとともに、
冷却ブロックの上部に上昇する気化冷媒を減らしたの
で、外形を増やすことなく、冷却ブロックに取り付けら
れた位置に起因する素子の冷却温度の不平衡を緩和し、
特性の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置を得るこ
とができる。
【0095】また、請求項6に記載の発明によれば、内
部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子が上下に取
り付けられる冷却ブロックと凝縮器の片側のヘッダを複
数の送り管で接続するとともに、凝縮器の他側のヘッダ
と冷却ブロックの下部を戻り管で接続することで、冷却
ブロックの下部で気化した冷媒を送り管で凝縮器に流入
させ、凝縮器で液化した冷媒は戻り管で冷却ブロックの
下部に環流させたので、外形を増やすことなく、冷却ブ
ロックに取り付けられた位置に起因する素子の冷却温度
の不平衡を緩和し、特性の低下を防ぐことのできる半導
体冷却装置を得ることができる。
【0096】また、請求項7に記載の発明によれば、内
部に冷媒が貯留され外面に複数の半導体素子が取り付け
られる冷却ブロックの端部にこの冷却ブロックと直交方
向に凝縮器の片側のヘッダを接続することで、冷却ブロ
ックと凝縮器の上下方向の高さを減らしたので、外形を
増やすことなく、冷却ブロックに取り付けられた位置に
起因する素子の冷却温度の不平衡を緩和し、特性の低下
を防ぐことのできる半導体冷却装置を得ることができ
る。
【0097】また、請求項8に記載の発明によれば、内
部に冷媒が貯留され外面の片側に複数の半導体素子が取
り付けられる冷却ブロックと、この冷却ブロックの半導
体素子の外面の他側に複数の接続管を介して接続される
凝縮器とを備えることで、冷却ブロックで気化した冷媒
を接続管を経て凝縮器に流入させ、この凝縮器で液化し
た冷媒は、接続管を経て冷却ブロックに環流させたの
で、外形を増やすことなく、冷却ブロックに取り付けら
れた位置に起因する素子の冷却温度の不平衡を緩和し、
特性の低下を防ぐことのできる半導体冷却装置を得るこ
とができる。
【0098】さらに、請求項9に記載の発明によれば、
複数の接続管を、凝縮器と冷却ブロックの取付面と対向
する面を接続する送り管と、凝縮器と冷却ブロックの取
付面と直交する面を接続する戻り管とすることで、冷却
ブロックで気化した冷媒を送り管を介して凝縮器に流入
させ、この凝縮器で液化した冷媒は、戻り管を経て冷却
ブロックに環流させたので、外形を増やすことなく、冷
却ブロックに取り付けられた位置に起因する素子の冷却
温度の不平衡を緩和し、特性の低下を防ぐことのできる
半導体冷却装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体冷却装置の第1の実施例を示す
斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】本発明の半導体冷却装置の第2の実施例を示す
斜視図。
【図5】本発明の半導体冷却装置の第3の実施例を示す
斜視図。
【図6】本発明の半導体冷却装置の第4の実施例を示す
斜視図。
【図7】図7のC−C断面図。
【図8】本発明の半導体冷却装置の第5の実施例を示す
斜視図。
【図9】本発明の半導体冷却装置の第6の実施例を示す
斜視図。
【図10】本発明の半導体冷却装置の第7の実施例を示
す斜視図。
【図11】本発明の半導体冷却装置の第8の実施例を示
す斜視図。
【図12】従来の半導体冷却装置の一例を示す斜視図。
【図13】図12のX−X断面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D…冷却ブロック、2A,2
B,2C,2D,2E,2F,2G…凝縮器、3A,3
B,3C,3D,3E,3F,3G,3H,3J,3K
…ヘッダ、4…冷媒、5…半導体素子、6A,6B,6
C,6D,6E…戻り管、7A,7B,7C,8A,8
B,8C,7A1…接続管、8E,8F…送り管、9…
蒸気冷媒通路、10,10A,10B…仕切り。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導
    体素子が上下に取り付けられる冷却ブロックと、この冷
    却ブロックの上下に複数の接続管を介して接続される凝
    縮器とを備えた半導体冷却装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記接続管を、前記凝縮器の片側
    のヘッダの中央部と前記冷却ブロックの上部を接続する
    第1の送り管と、前記片側のヘッダの両側と前記冷却ブ
    ロックの側面を接続する第2の送り管と、前記凝縮器の
    他側のヘッダと前記冷却ブロックの下部を接続する戻り
    管としたことを特徴とする請求項1に記載の半導体冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導
    体素子が上下に取り付けられる冷却ブロックに片側のヘ
    ッダが固定される凝縮器と、この凝縮器の他側のヘッダ
    と前記冷却ブロックとの間に接続され前記凝縮器で液化
    された前記冷媒を前記冷却ブロックに環流させる戻り管
    とを備えた半導体冷却装置。
  4. 【請求項4】 内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導
    体素子が上下に取り付けられる冷却ブロックに片側のヘ
    ッダが固定される第1の凝縮器と、この第1の凝縮器の
    他側のヘッダと前記冷却ブロックを接続し前記凝縮器で
    液化される冷媒を前記冷却ブロックに環流させる戻り管
    と、前記第1の凝縮器に隣接し片側と他側のヘッダが前
    記冷却ブロックに接続管を介して接続される第2の凝縮
    器とを備えた半導体冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記戻り管の下端を前記冷却ブロックの
    下端に接続し、前記接続管を、前記第2の凝縮器の片側
    のヘッダと前記冷却ブロックの上部を接続する第2の戻
    り管と、他側のヘッダと前記冷却ブロックの中間部を接
    続する送り管で構成したことを特徴とする請求項4に記
    載の半導体冷却装置。
  6. 【請求項6】 内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導
    体素子が上下に取り付けられる冷却ブロックと、この冷
    却ブロックに片側のヘッダが複数の送り管を介して接続
    される凝縮器と、この凝縮器の他側のヘッダと前記冷却
    ブロックの下部を接続する戻り管とを備えた半導体冷却
    装置。
  7. 【請求項7】 内部に冷媒が貯留され外面に複数の半導
    体素子が取り付けられる冷却ブロックと、この冷却ブロ
    ックの端部にこの冷却ブロックと直交方向に片側のヘッ
    ダが接続された凝縮器とを備えた半導体冷却装置。
  8. 【請求項8】 内部に冷媒が貯留され外面の片側に複数
    の半導体素子が取り付けられる冷却ブロックと、この冷
    却ブロックの前記外面の他側に複数の接続管を介して接
    続される凝縮器とを備えた半導体冷却装置。
  9. 【請求項9】 複数の前記接続管を、前記凝縮器と前記
    冷却ブロックの前記外面の他側を接続する送り管と、前
    記凝縮器と前記冷却ブロックの前記外面と直交する面を
    接続する戻り管としたことを特徴とする請求項8に記載
    の半導体冷却装置。
JP3063895A 1995-02-20 1995-02-20 半導体冷却装置 Pending JPH08227954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3063895A JPH08227954A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 半導体冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3063895A JPH08227954A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 半導体冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08227954A true JPH08227954A (ja) 1996-09-03

Family

ID=12309387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3063895A Pending JPH08227954A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 半導体冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08227954A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10261887A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Denso Corp 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置
JPH10261888A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Denso Corp 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置
JPH10335550A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Denso Corp 沸騰冷却装置
JP2008286480A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Fuji Electric Systems Co Ltd 電力変換装置の冷却装置
JP2008292053A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Denso Corp 沸騰冷却装置
JP2009287869A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Denso Corp 冷却装置
JP2010056302A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Denso Corp 冷却装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10261887A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Denso Corp 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置
JPH10261888A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Denso Corp 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置
JPH10335550A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Denso Corp 沸騰冷却装置
JP2008286480A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Fuji Electric Systems Co Ltd 電力変換装置の冷却装置
JP2008292053A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Denso Corp 沸騰冷却装置
JP2009287869A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Denso Corp 冷却装置
JP2010056302A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Denso Corp 冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6808015B2 (en) Boiling cooler for cooling heating element by heat transfer with boiling
WO2015115028A1 (ja) 冷却装置とこれを備えたデータセンター
JPH02228096A (ja) 電子回路基板用のコールドシャシ
JP3918502B2 (ja) 沸騰冷却装置
KR20040012593A (ko) 히트 파이프 유니트 및, 히트 파이프 유형의 열교환기
CN104755860A (zh) 功率电子器件冷却
JPWO2007116460A1 (ja) 電車用の電力変換装置
US6357517B1 (en) Cooling apparatus boiling and condensing refrigerant
JPWO2007116461A1 (ja) 冷却器
JPH08227954A (ja) 半導体冷却装置
WO2011058924A1 (ja) 沸騰冷却式熱交換器
JPH08204075A (ja) プレートフィン型素子冷却器
JP2003247790A (ja) 沸騰冷却装置
US11280556B2 (en) Fast heat-sinking, current stabilization and pressure boosting device for condenser
JP2011196632A (ja) 沸騰冷却装置
JPH05304384A (ja) ヒートパイプ式ヒートシンク
US11527793B2 (en) Air-cooled energy storage module
JPH10256445A (ja) 沸騰冷却装置及びその製造方法
WO2019093065A1 (ja) 蒸発器
EP3686535A1 (en) Condenser
JPH11204709A (ja) 沸騰冷却装置
JP2021196087A (ja) 熱伝導部材及びそれを備えた冷却装置
EP3686536A1 (en) Evaporator and manufacturing method
WO2022195719A1 (ja) 沸騰式冷却器
JP2015140949A (ja) 冷却装置とこれを備えたデータセンター