JPH102688A - 沸騰冷却装置 - Google Patents

沸騰冷却装置

Info

Publication number
JPH102688A
JPH102688A JP8151300A JP15130096A JPH102688A JP H102688 A JPH102688 A JP H102688A JP 8151300 A JP8151300 A JP 8151300A JP 15130096 A JP15130096 A JP 15130096A JP H102688 A JPH102688 A JP H102688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
casing
heat transfer
duct
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8151300A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kadota
茂 門田
Yukinori Suzuki
幸憲 鈴木
Shigeru Maehara
茂 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP8151300A priority Critical patent/JPH102688A/ja
Priority to DE19723955A priority patent/DE19723955A1/de
Priority to US08/872,223 priority patent/US6026891A/en
Priority to KR1019970024190A priority patent/KR100259598B1/ko
Priority to AU24797/97A priority patent/AU695962B2/en
Priority to BR9703541A priority patent/BR9703541A/pt
Priority to CN97117104A priority patent/CN1131987C/zh
Publication of JPH102688A publication Critical patent/JPH102688A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内側送風機7から密閉空間3に吹き出され
る送風空気を複数の領域へ分配可能で、且つその分配比
率を適宜変更できるようにすること。 【解決手段】 ケーシング5の後面には、室内側送風機
7の吹出口20が設けられるとともに、その吹出口20
にダクト21を通じて連通する連通口が設けられてい
る。ダクト21は、吹出口20の全幅を覆う横幅を有
し、幅方向の両端部に設けられた4か所のスライド穴に
ビス23を通してケーシング5の後面に固定されてい
る。従って、ダクト21は、ビス23で固定するスライ
ド穴の位置を変えることにより、スライド穴の範囲内で
ケーシング5に対して上下方向にスライド可能であり、
そのスライド位置に応じて吹出口20と連通口との開口
比率を自由に変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉空間を冷却する
ための沸騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、埃、塵、水分等の異物の付着
による作動不良を防止するために、電子部品等の発熱体
を密閉化されたハウジング内に収容して使用する場合が
ある。この場合、発熱体を冷却する方法としては、ハウ
ジング内部に直接外気を取り入れて空気冷却することが
できないため、ハウジング内部の空気とハウジング外部
の空気(外気)とを熱交換する方法が一般的である。そ
こで、本出願人は、内気と外気とを熱交換するための沸
騰冷却装置を出願した(特願平8−77157号/平成
8年3月29日出願)。この沸騰冷却装置は、図12に
示す様に、電子部品等の発熱体100を収容したハウジ
ング110内に配設されるケーシング120を備え、こ
のケーシング120内部が隔壁板130等によってハウ
ジング110内の密閉空間140に連通する室内側伝熱
空間150とハウジング110外部(外気)と連通する
室外側伝熱空間160とに気密に隔てられている。ケー
シング120には、室内側伝熱空間150に配される沸
騰部170及び室外側伝熱空間160に配される凝縮部
180を有する熱交換器と、沸騰部170に送風する室
内側送風機190及び凝縮部180に送風する室外側送
風機200が取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先願の沸騰冷却装置で
は、ハウジング110内の密閉空間140に収容される
発熱体100の配置が異なる場合や、室内側送風機19
0の吹出口と発熱体100との間に遮蔽物が配される様
な場合には、図12に示す様に、送風機190の吹出口
にダクト210を設けて各領域へ送風空気を分配してい
るが、ダクト210が固定式であるため、各領域への送
風空気の分配比率が一定となってしまう。このため、各
発熱体100の発熱量と、ダクト210を通じて分配さ
れる空気(冷却風)の送風量とが一致しない場合(例え
ば、発熱量の大きい発熱体100に対して送風量が少な
く、発熱量の小さい発熱体100に対して送風量が多く
分配される様な場合)には、先願のダクト210では対
応できないと言った問題が生じる。 本発明は、上記事
情に基づいて成されたもので、その目的は、密閉空間に
吹き出される送風空気を複数の領域に分配可能で、且つ
その分配比率を適宜に変更できる沸騰冷却装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の手段によれ
ば、第1の送風機から吐出される送風空気を密閉空間の
複数の領域に分配するダクトを可動式としたことによ
り、そのダクトの位置に応じて各領域への送風量比を適
宜変更することができる。これにより、密閉空間に収容
された複数の発熱体に対して適当な分配比率で冷却空気
を送風することが可能となる。
【0005】請求項2の手段によれば、ダクトがケーシ
ングに対して上下方向にスライド可能に取り付けられて
いるため、第1の送風機がハウジング内の下方に配置さ
れていて、第1の送風機から直接吹き出される吹出風が
密閉空間の下部に偏る様な場合でも、ダクトのスライド
位置を調節することによって密閉空間の上部側へも冷却
風を送ることができる。従って、複数の発熱体が密閉空
間の上下方向に配設されている場合に効果的である。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の沸騰冷却装置を図
面に基づいて説明する。図1は沸騰冷却装置1の全体断
面図である。本実施例の沸騰冷却装置1は、電子機器装
置のハウジング2内に収容されて、そのハウジング2内
に形成される密閉空間3を冷却するために使用される。
電子機器装置は、例えば携帯電話や自動車電話等の移動
無線電話の無線基地局装置であり、ハウジング2内の密
閉空間3に各種の電子部品4(半導体スイッチング素
子、パワートランジスタ等)を収容している。沸騰冷却
装置1は、図1に示す様に、ケーシング5、熱交換器
6、室内側送風機7、室外側送風機8、電気ヒータ9、
及びコントローラ10等から構成されて、ハウジング2
の前面(図1の左側面)に設けられるドア2A(図6及
び図9参照)の内側に固定されている。
【0007】a)ケーシング5の説明 ケーシング5は、室内側送風機7及び室外側送風機8の
各ファンケース(後述する)と隔壁板11によって内部
に室内側伝熱空間12と室外側伝熱空間13とが形成さ
れている。ケーシング5の前面には、図2に示す様に、
室外側伝熱空間13とハウジング2の外部(外気)とを
連通する上部開口部(室外側送風機8の吹出口)14及
び下部開口部(外気の取入口)15が形成されている。
このケーシング5は、各開口部14、15の周囲に螺子
穴14a、15aが設けられて、ドア2Aの外側から各
螺子穴14a、15aにボルト16を締結してドア2A
に固定されている(図9参照)。但し、ドア2Aとケー
シング5との間には、各開口部14、15の周囲にパッ
キン17が介在されて気密性が確保されている。一方、
ケーシング5が取り付けられるハウジング2のドア2A
にも各開口部14、15と対向する位置に上部開口部1
8(図9参照)と下部開口部(図示しない)とが形成さ
れている。また、ドア2Aには、上部開口部18から雨
水等の水滴やゴミ等の異物が侵入するのを防ぐためにル
ーバやフィルタ等(共に図示しない)が設けられてい
る。
【0008】ケーシング5の後面には、図3に示す様
に、室内側伝熱空間12とハウジング2内の密閉空間3
とを連通する上部開口部(空気取入口)19と下部開口
部(室内側送風機の吹出口)20が形成されるととも
に、下側の開口部20にダクト21を通じて連通する連
通口22が設けられている。ダクト21は、開口部20
の全幅を覆う横幅を有し、幅方向の両端部に設けられた
4か所のスライド穴21aにビス23を通してケーシン
グ5の後面に固定されている。但し、このダクト21
は、各スライド穴21aが縦長に形成されているため、
ビス23で固定するスライド穴21aの位置(高さ)を
変えることにより、スライド穴21aの範囲内でケーシ
ング5に対して上下方向にスライド可能である。従っ
て、このダクト21を上下方向にスライドさせてケーシ
ング5に対する取付け位置を変えることにより、開口部
20と連通口22との開口比率を自由に変更することが
できる。
【0009】b)熱交換器6の説明 熱交換器6は、図4に示す様に、沸騰部24、凝縮部2
5、及び沸騰部24と凝縮部25とを連結する第1連結
管26と第2連結管27を有し、内部にフロロカーボン
系またはフロン系の冷媒が封入されている。沸騰部24
は、複数本の沸騰冷却管24aと、各沸騰冷却管24a
を連通する上部タンク24b及び下部タンク24cと、
各沸騰冷却管24aの間に介在された受熱フィン24
d、及びサイドプレート24e等から構成されて、ケー
シング5内の室内側伝熱空間12に配されている。沸騰
冷却管24aは、断面形状が細長い長方形状や長円形状
を成す偏平管(例えば幅:1.7mm、長さ:16.0m
m)で、例えばアルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた
金属材料により形成されている。
【0010】上部タンク24b及び下部タンク24c
は、沸騰冷却管24a側に接続されるコアプレートと、
このコアプレートに接合されるタンクプレートから構成
されている。この上部タンク24bと下部タンク24c
の何方か一方には、冷媒を封入するための冷媒封入口
(図示しない)が1か所設けられている。冷媒は、その
液面がほぼ沸騰冷却管24aの上端部と一致する高さま
で封入される(図5参照)。但し、冷媒の封入は、沸騰
冷却管24aに受熱フィン24dを接合(ろう付け)し
た後に、図示しない封じ切りやサービスバルブ(逆止
弁)等によって行われる。
【0011】受熱フィン24dは、例えばアルミニウム
等の熱伝導性に優れる金属製の薄い板(例えば板厚0.
02〜0.50mm程度)を交互に折り返して波形状に成
形したコルゲートフィンであり、沸騰冷却管24aの平
坦な外壁面にろう付けされている。サイドプレート24
eは、沸騰部24の両側に設けられて、ビス等の締結具
(図示しない)によって隔壁板11及びケーシング5に
固定される。このサイドプレート24eは、沸騰冷却管
24aや受熱フィン24dを補強する機能も果たしてい
る。
【0012】凝縮部25は、複数本の沸騰冷却管25a
と、各沸騰冷却管25aを連通する上部タンク25b及
び下部タンク25cと、各沸騰冷却管25aの間に介在
された放熱フィン25d、及びサイドプレート25e等
から構成されて、ケーシング5内の室外側伝熱空間13
に配されている。沸騰冷却管25aは、アルミニウムや
銅等の熱伝導性に優れた金属材料によって、沸騰部24
の沸騰冷却管24aと同一形状に形成されている。上部
タンク25b及び下部タンク25cは、沸騰冷却管25
a側に接続されるコアプレートと、このコアプレートに
接合されるタンクプレートから構成されている。
【0013】放熱フィン25dは、受熱フィン24dと
同様に、アルミニウム等の熱伝導性に優れる金属製の薄
い板から成るコルゲートフィンであり、沸騰冷却管25
aの平坦な外壁面にろう付けされている。サイドプレー
ト25eは、凝縮部25の両側に設けられて、ビス等の
締結具によって隔壁板11及びケーシング5に固定され
る。このサイドプレート25eは、沸騰部24のサイド
プレート24eと同様に沸騰冷却管25aや放熱フィン
25dを補強する機能も果たしている。
【0014】第1連結管26は、沸騰部24の各沸騰冷
却管24aで沸騰気化した冷媒蒸気を凝縮部25へ導く
もので、隔壁板11を貫通して沸騰部24の上部タンク
24bと凝縮部25の上部タンク25bとを連結してい
る。第2連結管27は、凝縮部25の各沸騰冷却管25
aで凝縮液化した冷媒液を沸騰部24へ導くもので、隔
壁板11を貫通して沸騰部24の下部タンク24cと凝
縮部25の下部タンク25cとを連結している。第1連
結管26及び第2連結管27は、それぞれ沸騰冷却管2
4a、25aと同じ金属材料によって断面円形に形成さ
れているが、その管径は、冷媒蒸気が流れる第1連結管
26の方が冷媒液が流れる第2連結管27より太く設定
されている。
【0015】c)室内側送風機7の説明 室内側送風機7は、図6に示す様に、ケーシング5の下
部(室内側伝熱空間12の下方)に配されて、ハウジン
グ2内の密閉空間3とケーシング5内の室内側伝熱空間
12との間で空気を循環させる。この室内側送風機7
は、ファンケース(下述する)、遠心式ファン28、及
び駆動モータ29等より構成される。
【0016】ファンケースは、平面形状が長方形の2枚
の外側プレート30、31と、この2枚の外側プレート
30、31間の側面を形成するケーシング5の壁面と、
2枚の外側プレート30、31に挟まれてスクロール形
状の送風路32、33(図7参照)を形成する2枚の側
壁プレート34、35によって形成されている。2枚の
うち一方の外側プレート30には、遠心式ファン28を
挿入するための円形の開口部30a(図7参照)が2か
所形成され、他方の外側プレート31には、一方の外側
プレート30の開口部30aと対向する位置にベルマウ
ス形状の空気吸込口31aが2か所形成されている。
【0017】2枚の側壁プレート34、35は、図7に
示す様に、それぞれ所定のスクロール形状に曲げ加工さ
れて、各外側プレート30、31の平面内に並んで配置
される。各側壁プレート34、35には、図8に示すよ
うに一方の辺と他方の辺にそれぞれ複数の突起34aと
34b、35aと35bが設けられて、一方の辺に設け
られた各突起34a、35aが一方の外側プレート30
に形成された嵌合穴に差し込まれ、他方の辺に設けられ
た各突起34b、35bが直角に折り曲げられて他方の
外側プレート31に溶接されている。但し、2枚の側壁
プレート34、35は、2つの送風路32、33の出口
32a、33aが隣接する様に配置されている(図7参
照)。
【0018】側壁プレート34、35が固定された2枚
の外側プレート30、31は、各送風路32、33の出
口32a、33aがケーシング5の後面に形成された下
側開口部20と合う様に、それぞれケーシング5にビス
等の締結具36で固定されている(図6参照)。なお、
出口32a、33aを除く2枚の外側プレート30、3
1間の側面は、ケーシング5の壁面によって構成されて
いる。従って、本発明の箱型構造の外側ケースは、2枚
の外側プレート30、31と、その側面を形成するケー
シング5の壁面とによって構成される。
【0019】遠心式ファン28は、図6及び図8に示す
様に、円周方向に配列した多数の翼28aと、この翼2
8aを支持する円板状の支持板28bから成り、この支
持板28bが駆動モータ29の出力軸29aに固定され
ている。駆動モータ29は、コントローラ10から出力
される通電信号を受けて遠心式ファン28を回転駆動す
る。この駆動モータ29は、モータハウジングのステー
29bがビス37等により取付け用プレート38に固定
されて、その取付け用プレート38を一方の外側プレー
ト30にビス等の締結具39で固定することによりファ
ンケースに取り付けられる。また、駆動モータ29に
は、出力軸29aの端部に冷却ファン40が取り付けら
れており、この冷却ファン40の回転により周囲の空気
を駆動モータ29に送風して駆動モータ29を冷却する
ことができる。駆動モータ29の外周は、モータカバー
41(ケーシング5の一部)によって覆われており、こ
のモータカバー41には、ハウジング2内の密閉空間3
に通じる通気穴41aが形成されている。
【0020】d)室外側送風機8の説明 室外側送風機8は、図9に示す様に、ケーシング5の上
部(室外側伝熱空間13の上方)に配されて、ハウジン
グ2の外部(外気)とケーシング5内の室外側伝熱空間
13との間で空気を循環させる。この室外側送風機8
は、ファンケース(下述する)、遠心式ファン42、及
び駆動モータ43等より構成される。
【0021】ファンケースは、平面形状が長方形の2枚
の外側プレート44、45と、この2枚の外側プレート
44、45間の側面を形成するケーシング5の壁面と、
2枚の外側プレート44、45に挟まれてスクロール形
状の送風路46、47(図10参照)を形成する2枚の
側壁プレート48、49によって形成されている。2枚
のうち一方の外側プレート44には、遠心式ファン42
を挿入するための円形の開口部44a(図10参照)が
2か所形成され、他方の外側プレート45には、一方の
外側プレート44の開口部44aと対向する位置にベル
マウス形状の空気吸込口45aが2か所形成されてい
る。一方の外側プレート44は、各送風路46、47の
出口開口面積を拡大するため、図9に示す様に、出口4
6a、47a側の端部が外側(図9の上側)へ直角に折
り曲げられた後、更に前方側へ直角に折り曲げられてい
る。また、一方の外側プレート44の後端側は、ファン
ケースの後端面を形成するため、他方の外側プレート4
5側(図9の下側)へ直角に折り曲げられた後、更に前
方側へ直角に折り曲げられて他方の外側プレート45に
スポット溶接等により固定されている。
【0022】2枚の側壁プレート48、49は、図10
に示す様に、それぞれ所定のスクロール形状に曲げ加工
されて、外側プレート44、45の平面内に並んで配置
される。各側壁プレート48、49には、一方の辺と他
方の辺にそれぞれ複数の突起48aと48b、49aと
49bが設けられて、一方の辺に設けられた各突起48
a、49aが一方の外側プレート44に形成された嵌合
穴に差し込まれ、他方の辺に設けられた各突起48b、
49bが直角に折り曲げられて他方の外側プレート45
に溶接されている。
【0023】側壁プレート48、49が固定された2枚
の外側プレート44、45は、各送風路46、47の出
口46a、47aがケーシング5の前面に形成された上
部開口部18と合う様に、それぞれ前端部がケーシング
5の前面にスポット溶接等によって固定され、且つ一方
の外側プレート44の後端部が隔壁板11にビス等50
により締結されている(図9参照)。なお、出口46
a、47a側と後端面とを除く2枚の外側プレート4
4、45間の側面は、ケーシング5の壁面によって構成
されている。従って、本発明の箱型構造の外側ケース
は、2枚の外側プレート44、45と、その側面を形成
するケーシング5の壁面とによって構成される。但し、
このファンケースは、一方の外側プレート44が密閉空
間3と室外側伝熱空間13とを気密に隔てる一壁面とし
て使用されているため、一方の外側プレート44とケー
シング5の壁面との繋ぎ目、他方の外側プレート45の
突起48aと一方の外側プレート44の嵌合穴との隙
間、及び一方の外側プレート44と隔壁板11との接続
部等にはシール材が設けられて気密性が確保されてい
る。
【0024】遠心式ファン42は、図9及び図11に示
す様に、円周方向に配列した多数の翼42aと、この翼
42aを支持する円板状の支持板42bから成り、この
支持板42bが駆動モータ43の出力軸43aに固定さ
れている。駆動モータ43は、コントローラ10から出
力される通電信号を受けて遠心式ファン42を回転駆動
する。この駆動モータ43は、モータハウジングのステ
ー43bがビス等51により取付け用プレート52に固
定されて、その取付け用プレート52をパッキン53を
挟んで一方の外側プレート44にビス等の締結具54で
固定することによりファンケースに取り付けられる。ま
た、駆動モータ43には、出力軸43aの端部に冷却フ
ァン55が取り付けられており、この冷却ファン55の
回転により周囲の空気を駆動モータ43に送風して駆動
モータ43を冷却することができる。駆動モータ43の
外周は、モータカバー56によって覆われており、この
モータカバー56には、ハウジング2内の密閉空間3に
通じる通気穴56aが形成されている。なお、モータカ
バー56は、ビス等57によりケーシング5に固定され
ている。
【0025】e)電気ヒータ9の説明 電気ヒータ9は、ケーシング5内の室内側伝熱空間12
において熱交換器6の沸騰部24より空気流の下流側に
配設されている。この電気ヒータ9は、ハウジング2内
の密閉空間3の温度が低い時(例えば0℃以下)に、密
閉空間3に収容された電子部品4の性能低下を防止する
ために、密閉空間3と連通する室内側伝熱空間12の空
気を加熱する。
【0026】f)コントローラ10の説明 コントローラ10は、例えばサーミスタ等の感温素子よ
り成る温度センサ58(図1参照)で検出された温度に
基づいて、電気ヒータ9、室内側送風機7、室外側送風
機8等の電気機器を通電制御する。具体的には、温度セ
ンサ58の検出温度が下限温度(例えば0℃)以上の時
に、室内側送風機7及び室外側送風機8をHi運転(強
風量)またはLo運転(弱風量)し、電気ヒータ9をオ
フする。また、温度センサ58の検出温度が下限温度以
下の時には、室外側送風機8をオフして室内側送風機7
をHi運転またはLo運転し、電気ヒータ9をオンす
る。このコントローラ10は、モータカバー41を形成
するケーシング5の底面にビス59等により固定された
支持台60に、ボルトとナット等の締結具61により固
定されている(図6参照)。
【0027】次に、本実施例の作動について説明する。
ハウジング2内の密閉空間3は、電子部品4の作動に伴
って発生する熱により空気温度が上昇する。そのため、
密閉空間3の空気温度を下げて電子部品4を冷却する必
要がある。そこで、温度センサ58の検出温度が下限温
度(例えば0℃)以上であれば、コントローラ10を通
じて室内側送風機7の駆動モータ29及び室外側送風機
8の駆動モータ43を通電する。これにより、室内側送
風機7の作動によってケーシング5内の室内側伝熱空間
12とハウジング2内の密閉空間3とを循環する空気流
が発生し、室外側送風機8の作動によってケーシング5
内の室外側伝熱空間13を外気が流通する。
【0028】熱交換器6では、図5に示す様に、沸騰部
24の各沸騰冷却管24aに封入された冷媒が受熱フィ
ン24dを介して室内側伝熱空間12を流れる高温空気
から熱を受けて沸騰気化する。この気化した冷媒蒸気
は、沸騰部24の上部タンク24bから第1連結管26
を通って凝縮部25の上部タンク25bに導かれた後、
外気(低温空気)に晒されて低温となっている各沸騰冷
却管25aの内壁面に凝縮液化する。この時、冷媒の凝
縮潜熱が放熱フィン25dを通じて室外側伝熱空間13
を流通する外気に放出される。凝縮部25で凝縮液化し
た冷媒は、自重により各沸騰冷却管25aの内壁面を伝
って下部タンク25cへ落下した後、第2連結管27を
通って沸騰部24の下部タンク24cへ導かれて、再び
各沸騰冷却管24aへ供給される。この様に、冷媒の沸
騰気化と凝縮液化とを交互に繰り返すことによって室内
側伝熱空間12を流れる高温空気の熱を室外側伝熱空間
13を流れる外気へ放出することができる。
【0029】沸騰部を通過して冷却された空気は、室内
側送風機7の空気吸込口31aよりファンケース内に吸
い込まれて各送風路46、47を流れた後、下部開口部
(吹出口)20から直接吹き出される風と、ダクト21
を通って連通口22から吹き出される風とに分配されて
各電子部品4に送風されることにより電子部品4を冷却
する。この時、ケーシング5に取り付けられたダクト2
1の高さ位置を調節して下部開口部20と連通口22と
の開口比率を適宜変更することにより、下部開口部20
及び連通口22から吹き出される送風量比を変更でき
る。
【0030】(本実施例の効果)本実施例では、ケーシ
ングに対してダクト21を上下方向にスライド可能に取
り付けているため、そのダクト21の高さ位置に応じて
下部開口部20から吹き出される送風空気と連通口22
から吹き出される送風空気との風量比を適宜変更するこ
とができる。これにより、密閉空間3に収容された各電
子部品4の発熱量に応じて適当な分配比率で冷却空気を
送風することが可能となり、各電子部品4を効果的に冷
却することができる。また、1つの沸騰冷却装置1で複
数の電子機器装置に対応できる。
【0031】また、室内側送風機7は、2枚の外側プレ
ート30、31間に側壁プレート34、35を挟んで送
風路32、33を形成しているため、側壁プレート3
4、35のスクロール形状を変えるだけで容易に送風路
32、33の形状を変更して吹出方向を変えることがで
きる。なお、ダクト21は、上下方向でなく横方向へス
ライドできる様に取り付けても良い。また、本実施例で
は、ダクト21が1つであるが、複数のダクトを設けて
も良い。あるいは途中から分岐する分岐ダクトを設ける
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】沸騰冷却装置の全体断面図である。
【図2】ケーシングの正面図である。
【図3】ケーシングの後面図である。
【図4】熱交換器の正面図である。
【図5】熱交換器の作動を説明する模式図である。
【図6】室内側送風機の取付け状態を示す断面図であ
る。
【図7】室内側送風機の送風路を示す平面図である。
【図8】室内側送風機の分解図である。
【図9】室外側送風機の取付け状態を示す断面図であ
る。
【図10】室外側送風機の送風路を示す平面図である。
【図11】室外側送風機の分解図である。
【図12】先願の沸騰冷却装置の全体断面図である。
【符号の説明】
1 沸騰冷却装置 2 ハウジング 3 密閉空間 5 ケーシング 6 熱交換器 7 室内側送風機(第1の送風機) 8 室外側送風機(第2の送風機) 12 室内側伝熱空間(第1の伝熱空間) 13 室外側伝熱空間(第2の伝熱空間) 21 ダクト 24 沸騰部 25 凝縮部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に密閉空間が形成されるハウジングに
    収容されて、前記密閉空間の空気と前記ハウジング外部
    の空気とを熱交換して前記密閉空間を冷却する沸騰冷却
    装置であって、 前記密閉空間に連通する第1の伝熱空間と前記ハウジン
    グ外部に連通する第2の伝熱空間とを形成するケーシン
    グと、 前記第1の伝熱空間と前記密閉空間とを循環する空気流
    を発生する第1の送風機と、 前記第2の伝熱空間に前記ハウジング外部の空気を流通
    させる第2の送風機と、 前記第1の伝熱空間を流れる空気から受熱して内部に封
    入された冷媒が沸騰する沸騰部、及び前記沸騰部で沸騰
    した冷媒蒸気の熱を前記第2の伝熱空間を流れる空気に
    放出して冷媒蒸気を凝縮させる凝縮部を有する熱交換器
    と、 前記第1の送風機から吐出される送風空気を前記密閉空
    間の複数の領域に分配するダクトとを備え、 このダクトは、可動式で各領域への送風量比を変更可能
    に設けられていることを特徴とする沸騰冷却装置。
  2. 【請求項2】前記ダクトは、前記ケーシングに対して上
    下方向にスライド可能に取り付けられていることを特徴
    とする請求項1記載の沸騰冷却装置。
JP8151300A 1996-06-12 1996-06-12 沸騰冷却装置 Pending JPH102688A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151300A JPH102688A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 沸騰冷却装置
DE19723955A DE19723955A1 (de) 1996-06-12 1997-06-06 Kühlvorrichtung mit Kühlmittel-Verdampfung und -Kondensierung
US08/872,223 US6026891A (en) 1996-06-12 1997-06-10 Cooling device boiling and condensing refrigerant
KR1019970024190A KR100259598B1 (ko) 1996-06-12 1997-06-11 비등및응축냉매이용냉각장치
AU24797/97A AU695962B2 (en) 1996-06-12 1997-06-11 Cooling device boiling and condensing refrigerant
BR9703541A BR9703541A (pt) 1996-06-12 1997-06-12 Dispositivo de refrigeração
CN97117104A CN1131987C (zh) 1996-06-12 1997-06-12 沸腾和冷凝制冷剂的冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151300A JPH102688A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 沸騰冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH102688A true JPH102688A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15515675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8151300A Pending JPH102688A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 沸騰冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH102688A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065284A1 (de) * 1998-06-09 1999-12-16 Bader Engineering Gmbh Wand- oder türteil oder einsatz für wand- oder türteil eines schaltschranksystems
WO2007034705A1 (ja) * 2005-09-21 2007-03-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 熱交換型冷却装置
JP2011038734A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Panasonic Corp 沸騰冷却装置
EP2762810A1 (en) * 2013-02-04 2014-08-06 ABB Oy Cooling assembly and dehumidification method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065284A1 (de) * 1998-06-09 1999-12-16 Bader Engineering Gmbh Wand- oder türteil oder einsatz für wand- oder türteil eines schaltschranksystems
WO2007034705A1 (ja) * 2005-09-21 2007-03-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 熱交換型冷却装置
JP2007088126A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換型冷却装置
KR100969691B1 (ko) 2005-09-21 2010-07-14 파나소닉 주식회사 열교환형 냉각 장치
JP4609260B2 (ja) * 2005-09-21 2011-01-12 パナソニック株式会社 熱交換型冷却装置
JP2011038734A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Panasonic Corp 沸騰冷却装置
EP2762810A1 (en) * 2013-02-04 2014-08-06 ABB Oy Cooling assembly and dehumidification method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6039111A (en) Cooling device boiling and condensing refrigerant
US6119767A (en) Cooling apparatus using boiling and condensing refrigerant
KR100259598B1 (ko) 비등및응축냉매이용냉각장치
KR100442237B1 (ko) 열전냉방기
AU699379B2 (en) Cooling apparatus using boiling and condensing refrigerant
KR101443873B1 (ko) 보조 냉각 장치
KR100941604B1 (ko) 공기 조화 장치의 실외 유닛
JPH09102691A (ja) 沸騰冷却装置
JP6349729B2 (ja) 電装品ユニット
JP6818743B2 (ja) 空気調和装置
JP3892440B2 (ja) 冷媒・循環回路を備えた冷却装置
JP2005331141A (ja) 冷却システム、空調機、冷凍空調装置、冷却方法
JP3576512B2 (ja) 電子回路収納ケース、室外ユニット、及び空気調和装置
JP3767053B2 (ja) 沸騰冷却装置及びそれを用いた筐体冷却装置
JPH10227554A (ja) 冷却装置
JPH102688A (ja) 沸騰冷却装置
JP3539151B2 (ja) 冷却装置
JP3906511B2 (ja) 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置
JPH09326582A (ja) 沸騰冷却装置及びそれを用いた筐体冷却装置
JP3861361B2 (ja) 冷却装置及びこの冷却装置を備えた筐体冷却装置
JPH102687A (ja) 沸騰冷却装置
JP3834873B2 (ja) 沸騰冷却装置
KR20080041552A (ko) 공기 조절 장치 및 공기 조절 방법
JP6702346B2 (ja) 冷凍装置の室外ユニット
WO2001080615A1 (en) Device for cooling of heat-generating units