JP5315068B2 - 車体構造 - Google Patents

車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5315068B2
JP5315068B2 JP2009018330A JP2009018330A JP5315068B2 JP 5315068 B2 JP5315068 B2 JP 5315068B2 JP 2009018330 A JP2009018330 A JP 2009018330A JP 2009018330 A JP2009018330 A JP 2009018330A JP 5315068 B2 JP5315068 B2 JP 5315068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
gusset
spacer
sill
body structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009018330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010173473A (ja
Inventor
和博 恩田
英明 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009018330A priority Critical patent/JP5315068B2/ja
Publication of JP2010173473A publication Critical patent/JP2010173473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5315068B2 publication Critical patent/JP5315068B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車体側面の荷重伝達効率を向上させて、側面衝突から乗員を保護する車体構造に関する。
車体構造として、ドア内部にドアビーム(補強部材)を設け、車体側面の強度を向上させるものが知られている。この種の車体構造では、ドアや車体側の骨格部材の強度を高めて、車室内の乗員を保護するものであった。
このような、車体構造として、ドアに設けられるドアビームなどの補強部材と車体側の骨格部材との位置を相互に関連させたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の車体構造は、車体前後方向に延ばされるサイドシルと、このサイドシルの内側にて車体前後方向に延ばされたリヤサイドフレーム(リヤフロアサイドメンバ)と、このリヤサイドフレームのフランジに被せられるフロアパネルと、一端がサイドシルのオープニングフランジに連結されるとともに、他端がリヤサイドフレームのフランジ及びフロアパネルに連結されるガセットと、ドア内部に且つガセットの設定位置に設けられ、ドアを補強するドアビーム(補強部材)とを備えるものである。
しかし、特許文献1の車体構造では、例えば、上下の室内空間を拡大するため、フロアパネルをガセットより低下させると、荷重経路は下方に傾斜して、ドアビームからの水平荷重は曲げモーメントとして作用する。すなわち、リヤサイドフレームへ効率よく荷重伝達できなくなるという課題があった。
また、特許文献1の車体構造では、フロアパネル及びサイドシルのオープニングフランジ位置に対するガセット及びドアビーム位置を略同等高さに設定する必要がある。従って、設計の自由度が限られるということもある。
特開平7−290953号公報
本発明は、ドアに設けられるドアビームなどの補強部材から効率よく荷重伝達することができるとともに、設計の自由度の拡大を図ることができる車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、後部座席下方のリヤサイドフレームにより側突荷重を支持する車体構造において、ドア開口部が形成されるサイドシル側のオープニングフランジの下方に、且つドアビームの後端と同一高さでサイドシル内に設けられたスペーサと、リヤサイドフレームとサイドシルとの間に設けられるとともに、サイドシル側ではスペーサの断面と連続する側面を有し、サイドシルからリヤサイドフレームへ荷重を伝達するガセットとを備え、リヤサイドフレームは、ドアビームの後端よりも下方に配置され上方に開口させた凹状のフレームであり、開口に左右の上端フランジが設けられ、左右の上端フランジの上面には、フロアパネルが接合され、ガセットは、フロアパネルを介してリヤサイドフレームとサイドシルに渡されていると共に、サイドシル側ではトンネル状の側面を呈し、リヤサイドフレーム側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形の部材であり、ガセットのトンネル状の側面を、サイドシルの側面に接合し、ガセットの底部を左右の上端フランジに結合し、ガセットのトンネル状の側面の高さは、スペーサの断面の高さよりも高く、ガセットのトンネル状の側面の前後方向の長さは、スペーサの断面の前後方向の長さと略同一であることにより、ガセットのトンネル状の側面の面積は、スペーサの断面の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、スペーサの一定断面は、後部座席の乗員の腰部の中央近傍よりも下方に位置することを特徴とする。
請求項に係る発明は、スペーサに、側突荷重を検知してエアバッグを展開するエアバッグセンサを設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、スペーサは、底面と、この底面の前後方向の端部から車幅内方に延ばした前後延出面と、底部の上下方向の端部から車幅内方に延ばした上下延出面と、からなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上延出面には、上方に折り曲げられると共にサイドシルに溶接される上折り曲げ部が形成され、下延出面には、下方に折り曲げられると共にサイドシルに溶接される下折り曲げ部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、サイドシルは、車体外方に設けられるアウタフレームと、このアウタフレームと共に断面を形成し車体内方に設けられるインナフレームとから構成され、アウタフレームにスペーサの底面が接合されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、ガセットは、リヤサイドフレーム側に支持される底部フランジと、この底部フランジから車幅外方に且つ斜め上方に延出される上部斜面と、この上部斜面に連続し底部フランジから上方に延ばされている前及び後三角部とからなることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、上部斜面の車幅外方側には、サイドシルに支持される上部フランジが、折り曲げ形成され、前及び後三角部の車幅外方側には、サイドシルに固定される前及び後フランジが、それぞれ折り曲げ形成されていることを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、ドア開口部が形成されるサイドシル側のオープニングフランジの下方に、且つドアビームの後端と同一高さでサイドシル内に設けられた一定断面を有するスペーサと、リヤサイドフレームとサイドシルとの間に設けられるとともに、サイドシル側ではスペーサの一定断面と連続する側面を有し、サイドシルからリヤサイドフレームへ荷重を伝達するガセットとを備えたので、スペーサの一定断面とガセットの側面とがそれぞれ荷重伝達方向に連続する。従って、スペーサの面とガセットの面同士で荷重伝達をおこなうことができるので、曲げモーメントが生ずる場合にも荷重伝達を円滑に行うことができる。
加えて、請求項に係る発明では、ガセットを、サイドシル側ではトンネル状の側面に形成し、リヤサイドフレーム側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形部材に形成することで、リヤサイドフレームが、ドアビームの後端よりも下方に配置された場合に、伝達経路中の曲げモーメントにも耐えることができ、サイドシルからリヤサイドフレームに円滑に荷重伝達をすることができる。
ガセットのトンネル状の側面を、サイドシルの側面に接合し、ガセットの底部を左右の上端フランジに結合することで、サイドシルの側面から伝達される荷重をリヤサイドフレームの左右の上端フランジで十分に支持することができる。
請求項に係る発明では、スペーサの一定断面は、後部座席の乗員の腰部の中央近傍よりも下方に位置するので、例えば、側突荷重によりドアビーム、スペーサ及び荷重伝達部材が車幅中央側に変形若しくは移動した場合でも、乗員の腰部の中央への荷重入力を避けることができる。
請求項に係る発明では、スペーサに、側突荷重を検知してエアバッグを展開するエアバッグセンサを設けたので、早期に側突荷重の検知が可能となる。これにより、エアバッグを荷重伝達の早い段階から展開することが可能になる。
本発明に係る車体構造の側面図である。 図1に示された車体構造の斜視図である。 図1に示された車体構造の正面断面図である。 図1に示された車体構造の荷重伝達部材(ガセット)の斜視図である。 図1に示された車体構造のスペーサの斜視図である。 図1に示された車体構造の荷重伝達を示す説明図である。 図1に示された車体構造の比較検討図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図5に示されるように、車体構造10は、車体11に形成されるドア開口部13と、このドア開口部13に開閉自在に設けられるドア14と、ドア14の下方に配置された断面視略矩形のサイドシル15と、このサイドシル15内に設けられたスペーサ16と、このスペーサ16に設けられ、側突荷重(側面衝突時の荷重)を検知するエアバッグセンサ17と、サイドシル15の車幅内方に設けられたリヤサイドフレーム18と、このリヤサイドフレーム(リヤフロアサイドメンバ)18に被されるフロアパネル19と、このフロアパネル19を介してリヤサイドフレーム18とサイドシル15に渡されるガセット21とから構成される。
ドア14は車体外方に設けられるアウタパネル24と、車体内方に設けられるインナパネル25と、これらのインナパネル25及びアウタパネル24の間に介在させた上下のドアビーム26,27とからなる。
インナパネル25は、サイドシル15とドア14面とをフラットに構成するためのドア側段部29が形成される。以下、「下のドアビーム27」を単に「ドアビーム27」と略記する。
ドアビーム27は、ドア14のインナパネル25にホルダ28を介して取付けられる。
サイドシル15は、車体外方に設けられるアウタフレーム31と、車体内方に設けられるインナフレーム32とから構成される。アウタフレーム31には、アウタフレーム31面とドア14面とをフラットに構成するためのサイドシル側段部33が形成される。
インナフレーム32とアウタフレーム31との接合される部分に上下のオープニングフランジ34,35が形成される。以下、「上のオープニングフランジ34」を単に「オープニングフランジ34」と略記する。
オープニングフランジ34は、ドア開口部13のドア開口フランジでもある。
リヤサイドフレーム18は、ドアビーム27の後端27a位置よりも下方に配置されるとともに、上部に開口37が形成された断面視略凹状のフレームである。開口37には、左右の上端フランジ38,39が形成される。
エアバッグセンサ17は、検出信号(検知した側突荷重)がエアバッグ42を制御する制御部41に入力される。制御部41は、エアバッグセンサ17の検出信号に基づきエアバッグ42を展開させるものである。
車体構造10では、スペーサ16に、側突荷重を検知してエアバッグ42を展開するエアバッグセンサ17を設けたので、早期に側突荷重の検知が可能となる。これにより、エアバッグ42を荷重伝達の早い段階から展開することが可能になる。
ガセット21は、ドアビーム27の後端27aからサイドシル15及びスペーサ16を介してリヤサイドフレーム18に荷重を伝達する荷重伝達部材である。
詳細には、ガセット21は、図4に示されたように、リヤサイドフレーム18側に支持される底部フランジ43と、この底部フランジ43から車幅外方に且つ斜め上方に延出される上部斜面44と、底部フランジ43から上方に延ばされ、上部斜面44に連続する前・後三角部45,46と、上部斜面44の車幅外方側から折り曲げ形成され、サイドシル15に支持される上部フランジ47と、前・後三角部45,46の車幅外方側からそれぞれ折り曲げ形成され、サイドシル15に固定される前・後フランジ48,49とからなる。
上部斜面44及び前・後三角部45,46でトンネル状の断面が形成される。
ガセット21は、サイドシル15側ではトンネル状の側面を呈し、リヤサイドフレーム18側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形部材といえる。
底部フランジ43は、リヤサイドフレーム18のフロアパネル19の左右の上端フランジ38,39に溶接される。前・後フランジ48,49は、サイドシル15のインナフレーム32に溶接される。
上部斜面44の車幅外方側の幅をL1、前・後三角部45,46の車幅外方側の高さをH1とするときに、ガセット21は、車幅外方に、スペーサ16からサイドシル15を介して荷重伝達を受ける高さH1、幅L1のガセット側荷重伝達断面S1が形成されている。
ガセット側荷重伝達断面S1は、トンネル状の側面を呈する。また、ガセット側荷重伝達断面S1は、サイドシル15の側面に接合され、スペーサ16の一定断面(後述するスペーサ側荷重伝達断面S2)と連続する側面である。
スペーサ16は、サイドシル15のアウタフレーム31とサイドシル15のインナフレーム32とで形成される空間部51を部分的に埋める箱状の部材である。ドアビーム27の後端27aから作用する荷重を効率よくガセット21に伝える役目をなす。
詳細には、スペーサ16は、図5に示されるように、サイドシル15のアウタフレーム31側に形成される底面53と、この底面53から車幅内方に延ばした前・後延出面54,55と、底部から車幅内方に延ばした上・下延出面56,57と、上・下延出面56,57から折り曲げ形成される上・下折り曲げ部58,59とから構成される。
底面53は、サイドシル15のアウタフランジに溶接される。上・下折り曲げ部58,59は、サイドシル15のインナフランジに溶接される。
前・後延出面54,55の車幅内方側の幅をL2、上・下延出面56,57下の車幅内方側の高さをH2とするときに、スペーサ16は、車幅内方に、サイドシル15からガセット21へ荷重を伝達をする高さH2、幅L2のスペーサ側荷重伝達断面S2が形成されている。
すなわち、スペーサ側荷重伝達断面S2は、ドアビーム27の後端27aと同一高さでサイドシル15内に設けられる。スペーサ側荷重伝達断面S2は、ガセット21側に荷重伝達をする一定断面である。
ガセット21及びスペーサ16は、ガセット21のH1>スペーサ16の高さH2、ガセット21の幅L1≒スペーサ16の幅さL2、ガセット側荷重伝達断面S1>スペーサ側荷重伝達断面S2の関係に形成されている。上記関係を満足すれば、ガセット21の上面斜面は車幅方向に関してテーパ状でもよく、スペーサ16の前・後延出面54,55、上・下延出面56,57はテーパ状であってもよい。
すなわち、サイドシル15は、断面視略矩形の部材である。リヤサイドフレーム18は、ドアビーム27の後端27aよりも下方に配置され上方に開口37を形成した凹状のフレームである。開口37に、左右の上端フランジ38,39が設けられる。ガセット(荷重伝達部材)21は、サイドシル15側ではトンネル状の側面を呈する。さらに、リヤサイドフレーム18側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形部材である。ガセット21のトンネル状の側面が、サイドシル15の側面に接合される。ガセット21の底部フランジ(底部)43は、左右の上端フランジ38,39に結合される。
図3に示されるように、後部座席22(図1参照)に着座する乗員の腰部61の中央近傍に乗員の腰部61の中心線C1、ドアビーム27の後端27a及びスペーサ16の中心に中心線C2を引く。このときに、車体高さ方向に関してドアビーム27の後端27a及びスペーサ16の中心を、中心線C1から下方へB1だけオフセットさせた。
すなわち、スペーサ16のスペーサ側荷重伝達断面(一定断面)S2は、後部座席22の乗員の腰部61の中央近傍よりも下方に位置するので、例えば、側突荷重によりドアビーム27、スペーサ16及びガセット(荷重伝達部材)21が車幅中央側に変形若しくは移動した場合でも、乗員の腰部61の中央への荷重入力を避けることができる。
図6に示されるように、車体構造10では、ドアビーム27に入力された荷重は、矢印a1の如く水平に、スペーサ16に伝達される。このスペーサ16に伝達された荷重は、矢印a2の如くガセット21の上部斜面44に沿ってリヤサイドフレーム18に伝達される。
すなわち、車体構造10は、ガセット(荷重伝達部材)21を、サイドシル15側ではトンネル状の側面(ガセット側荷重伝達断面)S1に形成し、リヤサイドフレーム18側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形部材に形成することで、リヤサイドフレーム18が、ドアビーム27の後端27aよりも下方に配置された場合に、伝達経路中の曲げモーメントにも耐えることができ、サイドシル15からリヤサイドフレーム18に円滑に荷重伝達をすることができる。
ガセット21のトンネル状の側面をサイドシル15の側面に接合し、ガセット21の底部を左右の上端フランジ38,39に結合することで、サイドシル15の側面から伝達される荷重をリヤサイドフレーム18の左右の上端フランジ38,39で十分に支持することができる。
図7(a)に比較例の車体構造が示され、車体構造100は、車体前後方向に延ばされるサイドシル101と、このサイドシル101の内側にて車体前後方向に延ばされたリヤサイドフレーム102と、このリヤサイドフレーム102の左右のフランジ103,104に被せられるフロアパネル105と、一端がサイドシル101のオープニングフランジ106に連結されるとともに、他端がリヤサイドフレーム102の右のフランジ104及びフロアパネル105に連結されるガセット107と、ドア内部に且つガセット107の設定位置に設けられ、ドア108を補強するドアビーム109とを備える。
しかし、比較例の車体構造100では、例えば、上下の室内空間を拡大するため、フロアパネル105を、二点差線で示すようにガセット107より低下させると、矢印e1の如くドアビーム109から作用する荷重の伝達経路は矢印e2の如く、下方に傾斜して、ドアビーム109からの水平荷重は曲げモーメントとして作用する。これにより、リヤサイドフレーム102へ効率よく荷重伝達できなくなる。
図7(b)に実施例の車体構造10が示され、車体構造10では、ドア開口部13が形成されるサイドシル15側のオープニングフランジ34の下方に、且つドアビーム27の後端27a(図1参照)と同一高さでサイドシル15内に設けられたスペーサ側荷重伝達断面(一定断面)S2(図5参照)を有するスペーサ16と、リヤサイドフレーム18とサイドシル15との間に設けられるとともに、サイドシル15側ではスペーサ16のスペーサ側荷重伝達断面S2と連続する側面を有し、サイドシル15からリヤサイドフレーム18へ荷重を伝達するガセット(荷重伝達部材)21とを備えたので、スペーサ16のスペーサ側荷重伝達断面S2とガセット21のガセット側荷重伝達断面(側面)S1(図4参照)とがそれぞれ荷重伝達方向に連続する。従って、スペーサの面とガセットの面同士で荷重伝達をおこなうことができるので、曲げモーメントが生ずる場合にも荷重伝達を円滑に行うことができる。
尚、本発明に係る車体構造10では、図4に示すように、ガセット21の底部フランジ43が開放され、ガセット21の車幅外方が開放されていたが、これらの開放された部位を塞ぐ部材を設けたものであってもよい。
本発明に係る車体構造10では、図5に示すように、スペーサ16の車幅内方が開放されたものであったが、この開放された部位を塞ぐものであってもよい。
また、スペーサ16の車幅外方が塞がれたものであったが、この塞がれた部位を開放するものであってもよい。
本発明に係る車体構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
10…車体構造、13…ドア開口部、15…サイドシル、16…スペーサ、17…エアバッグセンサ、18…リヤサイドフレーム、21…荷重伝達部材(ガセット)、22…後部座席、27…ドアビーム、27a…後端、34…オープニングフランジ、37…開口、38,39…上端フランジ、42…エアバッグ、61…乗員の腰部、S1…側面(ガセット側荷重伝達断面)、S2…一定断面(スペーサ側荷重伝達断面)。

Claims (8)

  1. 後部座席下方のリヤサイドフレームにより側突荷重を支持する車体構造において、
    ドア開口部が形成されるサイドシル側のオープニングフランジの下方に、且つドアビームの後端と同一高さで前記サイドシル内に設けられたスペーサと、
    前記リヤサイドフレームと前記サイドシルとの間に設けられるとともに、前記サイドシル側では前記スペーサの断面と連続する側面を有し、前記サイドシルから前記リヤサイドフレームへ荷重を伝達するガセットとを備え
    前記リヤサイドフレームは、前記ドアビームの後端よりも下方に配置され上方に開口させた凹状のフレームであり、前記開口に左右の上端フランジが設けられ、
    前記左右の上端フランジの上面には、フロアパネルが接合され、
    前記ガセットは、
    前記フロアパネルを介してリヤサイドフレームとサイドシルに渡されていると共に、
    前記サイドシル側ではトンネル状の側面を呈し、前記リヤサイドフレーム側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形の部材であり、
    前記ガセットの前記トンネル状の側面を、前記サイドシルの側面に接合し、前記ガセットの底部を前記左右の上端フランジに結合し、
    前記ガセットのトンネル状の側面の高さは、前記スペーサの断面の高さよりも高く、
    前記ガセットのトンネル状の側面の前後方向の長さは、前記スペーサの断面の前後方向の長さと略同一であることにより、
    前記ガセットのトンネル状の側面の面積は、前記スペーサの断面の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする車体構造。
  2. 前記スペーサの一定断面は、前記後部座席の乗員の腰部の中央近傍よりも下方に位置することを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  3. 前記スペーサに、側突荷重を検知してエアバッグを展開するエアバッグセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  4. 前記スペーサは、底面と、この底面の前後方向の端部から車幅内方に延ばした前後延出面と、前記底部の上下方向の端部から車幅内方に延ばした上下延出面と、からなることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項記載の車体構造。
  5. 前記上延出面には、上方に折り曲げられると共に前記サイドシルに溶接される上折り曲げ部が形成され、
    前記下延出面には、下方に折り曲げられると共に前記サイドシルに溶接される下折り曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の車体構造。
  6. 前記サイドシルは、車体外方に設けられるアウタフレームと、このアウタフレームと共に断面を形成し車体内方に設けられるインナフレームとから構成され、
    前記アウタフレームに前記スペーサの底面が接合されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車体構造。
  7. 前記ガセットは、前記リヤサイドフレーム側に支持される底部フランジと、この底部フランジから車幅外方に且つ斜め上方に延出される上部斜面と、この上部斜面に連続し前記底部フランジから上方に延ばされている前及び後三角部とからなることを特徴とする請求項1〜請求項7いずれか1項記載の車体構造。
  8. 前記上部斜面の車幅外方側には、前記サイドシルに支持される上部フランジが、折り曲げ形成され、
    前記前及び後三角部の車幅外方側には、サイドシルに固定される前及び後フランジが、それぞれ折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項7記載の車体構造。
JP2009018330A 2009-01-29 2009-01-29 車体構造 Expired - Fee Related JP5315068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018330A JP5315068B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018330A JP5315068B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010173473A JP2010173473A (ja) 2010-08-12
JP5315068B2 true JP5315068B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=42704852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009018330A Expired - Fee Related JP5315068B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5315068B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5921206B2 (ja) * 2012-01-19 2016-05-24 株式会社クボタ 作業車用ステップユニット
JP6040645B2 (ja) * 2012-09-05 2016-12-07 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
JP6040644B2 (ja) * 2012-09-05 2016-12-07 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
JP5952181B2 (ja) * 2012-12-27 2016-07-13 トヨタ自動車株式会社 車両の車体構造
CN109641259B (zh) * 2016-08-18 2020-10-23 日本制铁株式会社 压制成形品及其制造方法
JP6265315B1 (ja) * 2016-08-18 2018-01-24 新日鐵住金株式会社 自動車車体用プレス成形部品およびその製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58149259U (ja) * 1982-04-01 1983-10-06 日産自動車株式会社 自動車のフロア側部の車体構造
JP3389694B2 (ja) * 1994-03-02 2003-03-24 トヨタ自動車株式会社 自動車の車体構造
JP4060426B2 (ja) * 1998-02-19 2008-03-12 本田技研工業株式会社 自動車の車体フレーム構造
JP2008024236A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Toyota Motor Corp 車体構造
JP2008239106A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のロッカ部構造
JP4979434B2 (ja) * 2007-03-29 2012-07-18 ダイハツ工業株式会社 自動車の側部車体構造
JP2008254702A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Toyota Motor Corp ロッカ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010173473A (ja) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6597724B2 (ja) 自動車の下部車体構造
US8292356B2 (en) Lower vehicle-body structure of vehicle
JP5315068B2 (ja) 車体構造
JP5391771B2 (ja) 車両の車体下部構造
WO2015190034A1 (ja) 自動車の後部車体構造
JP4449758B2 (ja) 車体構造
JP2011037289A (ja) 車両の車体構造
US11192591B2 (en) Vehicle body structure of vehicle
US9248863B2 (en) Vehicle body superstructure
JP4483588B2 (ja) 車体上部構造
JP2019151288A (ja) 車両の車体構造
US11192596B2 (en) Vehicle body structure of vehicle
JP4857976B2 (ja) 車両フロア構造
JP5353364B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP2005001473A (ja) 自動車の下部車体構造
JP5464734B2 (ja) 車両の車体側部構造
JP2011131695A (ja) 車両の後部車体構造
JP5852623B2 (ja) 車体構造
JP5504014B2 (ja) 車両の車体側部構造
JP5212892B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP5312128B2 (ja) 車両における車体上側部構造
JP2011131685A (ja) 車両の後部車体構造
JP2011098684A (ja) 車両の上部車体構造
JP5476932B2 (ja) 車両のドア構造
JP4577129B2 (ja) スライドドア車の下部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5315068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees