JP4483588B2 - 車体上部構造 - Google Patents

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本発明は、センタピラー上部とルーフリインフォースメントの車幅方向端部を連結する連結部材を備えた車体上部構造に関する。
センタピラーの上部と、該センタピラーの車体前後位置に一致して配置されたルーフリインフォースメントの車幅方向端部とを、ルーフコーナガセットにて互いに結合し、側突時のセンタピラーの変形を抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−76938号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、側突時にセンタピラーに入力される荷重に基づく曲げモーメントがルーフリインフォースメントに作用し、該ルーフリインフォースメントが大きく折れ曲がることでセンタピラーの車室内への侵入量が大きくなってしまうことが懸念される。この対策として、一般に上下方向の幅寸法の小さいルーフリインフォースメントが上記曲げモーメントに耐え得るように補強すると、車体上部が大幅に重量化する問題が生じる。
本発明は、上記事実を考慮して、車体上部を重量化することなく側突時にセンタピラーが車室内に侵入する量を低減することができる車体上部構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車体上部構造は、車幅方向に長手とされると共に、車体の前後方向におけるセンタピラー設置部位に配置されて該車体のルーフパネルを補強するルーフリインフォースメントと、前記センタピラーの上部と前記ルーフリインフォースメントとを連結する連結部材と、前記連結部材又は前記ルーフリインフォースメントにおける車幅方向中央から所定距離以上離間した位置に設けられ、車幅方向の曲げに対し他の部分よりも弱い弱化部と、を備え、前記弱化部は、前記連結部材及び前記ルーフリインフォースメントにおける車幅方向中央から所定距離以上離間した位置に、それぞれ設けられており、かつ、前記連結部材の弱化部は、前記センタピラーに車体外側方から作用する荷重に基づく曲げモーメントによって、前記ルーフリインフォースメントが弱化部において折れ曲がるよりも前に折れ曲がるように設定されている。
請求項1記載の車体上部構造では、側突荷重がセンタピラーに入力されると、ルーフリインフォースメント及び連結部材には曲げモーメントが作用する。この曲げモーメントによって、車体上部構造では弱化部において局所的な曲げ(折れ)が生じる。すると、ルーフリインフォースメントのそれ以上の曲げが緩和(抑制)され、該曲げに伴うセンタピラーの車室への侵入が抑制される。すなわち、車体上部を重量化する補強に頼らなくても、センタピラーが車室に大きく侵入することが抑制される。
このように、請求項1記載の車体上部構造では、車体上部を重量化することなく側突時にセンタピラーが車室内に侵入する量を低減することができる。なお、ルーフリインフォースメントにおける車幅方向中央から所定距離以上離間した位置は、側突時に十分な車室内生存空間(の車幅方向寸法)を確保することができる位置に設定することが望ましい。
また、本車体上部構造では、連結部材及びルーフリインフォースメントにおける車幅方向外端近傍にそれぞれ弱化部が設けられているため、側突時には2つ(以上)の弱化部が多段階に折れることで、センタピラーの車室への侵入が効果的に抑制される。
さらに、本車体上部構造では、2つの弱化部のうち車幅方向外側に位置する連結部材の弱化部が先に折れ曲がり、次いでルーフリインフォースメントの弱化部が折れ曲がる。これにより、上記したセンタピラーの車室への侵入を効果的に抑制するための多段階の折れが確実に生じる。
以上説明したように本発明に係る車体上部構造は、車体上部を重量化することなく側突時にセンタピラーが車室内に侵入する量を低減することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車体上部構造10について、図1乃至図4に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印RE、矢印UP、矢印LO、矢印IN、及び矢印OUTは、それぞれ車体上部構造10が適用された自動車車体Sの前方向(進行方向)、後方向、上方向、下方向、車幅方向内側、及び車幅方向外側を示しており、以下単に上下前後及び車幅方向の内外を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図1には車体上部構造10が適用された車体Sの前後方向略中央部の上部における車幅方向の外端部が断面図にて示されている。この車体上部構造10は、基本的に左右(車幅方向に)対称に形成されているので、以下、左右方向の一方側についてのみ説明することとする。図1図に示される如く、車体Sの前後方向略中央部には、上下方向に長手とされたセンタピラー12が配置されている。センタピラー12の下端は、車体Sのフロア構造部11(図3及び図4参照)に溶接にて結合されている。フロア構造部11の構造の説明は省略する。一方、センタピラー12の上端は、車体Sのルーフ14の車幅方向両端に沿って前後方向に長手とされたルーフサイドレール16に結合されている。
具体的には、センタピラー12は、センタピラーインナ18と、センタピラーアウタ20と、これらの間に配設されたセンタピラーリインフォースメント22とを備えて構成されている。また、ルーフサイドレール16は、ルーフサイドレールインナ24と、ルーフサイドレールアウタ26と、これらの間に配設されたルーフサイドレールリインフォースメント28とを備えて構成されている。そして、ルーフサイドレールインナ24とルーフサイドレールリインフォースメント28とは、それぞれの車幅方向内側のフランジ24A、28Aが互いに溶接にて結合されると共に、それぞれの車幅方向外側のフランジ24B、28B間にセンタピラーインナ18の上端18Aを挟み込んだ状態で該フランジ24B、28Bが上端18Aと共に溶接にて結合されている。
この状態で、ルーフサイドレールインナ24とルーフサイドレールリインフォースメント28とは、図1に示すように閉断面構造を形成している。また、ルーフサイドレールリインフォースメント28の外面には、センタピラーリインフォースメント22の上端22Aが溶接にて結合されている。このセンタピラーリインフォースメント22は、センタピラーインナ18とで閉断面構造を形成している。さらに、センタピラーアウタ20とルーフサイドレールアウタ26とは一体に形成されており、ルーフサイドレールアウタ26の車幅方向内側に形成されたフランジ26Aが上記フランジ28Aの外側に溶接にて結合されている。この状態で、センタピラーアウタ20は、センタピラーリインフォースメント22(センタピラーインナ18)とで閉断面構造を形成しており、ルーフサイドレールアウタ26は、ルーフサイドレールリインフォースメント28(ルーフサイドレールインナ24)とで閉断面構造を形成している。
さらに、車体Sでは、ルーフ14の車幅方向外端がルーフサイドレール16に結合されている。具体的には、ルーフ14は、ルーフパネル30と、センタピラー12の前後位置に一致する位置でルーフパネル30の内面に固着されたルーフリインフォースメント32とを備えて構成されている。ルーフリインフォースメント32は、車幅方向に長手とされると共に、その長手方向に両端に設けられたフランジ32Aがルーフパネル30の車幅方向外端に設けられたフランジ30Aに溶接にて結合されている。このフランジ30A、32Aがルーフサイドレール16におけるフランジ24A、28A、26Aの結合部に溶接にて結合されている。
図2に示される如く、ルーフリインフォースメント32は、車幅方向から見た側断面視で上向きに開口した略ハット形状とされており、その底部32Bの前後方向中央部からは、車幅方向の略全長に亘る凸部32Cが膨出されている。このルーフリインフォースメント32は、凸部32C及び上記ハット形状を形成する前後のフランジ32Dがそれぞれルーフパネル30の内面に溶接にて固着されており、該ルーフパネル30との間に閉断面構造を形成している。したがって、ルーフパネル30は、ルーフリインフォースメント32によって補強されている。
そして、車体上部構造10は、センタピラー12の上部とルーフリインフォースメント32の車幅方向外端とを連結する連結部材としてのルーフガセット34を備えている。この実施形態では、ルーフガセット34は、上記の通りセンタピラー12の上端に結合されているルーフサイドレール16(を介してセンタピラー12)とルーフリインフォースメント32とを連結する構成とされている。
具体的には、図2に示される如く、ルーフガセット34は、車幅方向から見た側断面視で上向きに開口した略ハット形状とされると共に車幅方向内端が該車幅方内向きに開口しており、ルーフリインフォースメント32の車幅方向端部を嵌入可能に形成されている。また、ルーフガセット34は、断面視で上記の如くハット形状とされることで、所要の剛性を確保している。さらに、ルーフガセット34の底部32Bにおける前後方向中央部でかつ車幅方向外端近傍からは、ボルト受け座34Bが膨出されて形成されている。ボルト受け座34Bにはボルト貫通孔36が設けられており、底部32Bにおけるボルト受け座34Bよりも車幅方向内側部分には前後一対のボルト貫通孔38が設けられている。
一方、図2に示される如く、ルーフリインフォースメント32の底部32Bにおけるボルト貫通孔38に対応する位置には、それぞれボルト貫通孔40が設けられている。図1に示される如く、底部32Bの上面には、ボルト貫通孔38、40を貫通したボルト44の螺合が可能とされたウェルドナット46(図2では図示省略)が設けられている。また、ルーフサイドレールインナ24におけるボルト貫通孔36に対応する位置には、ボルト貫通孔42が設けられており、ルーフサイドレールインナ24の上面には、ボルト貫通孔36、42を貫通したボルト48の螺合が可能とされたウェルドナット50が設けられている。
これにより、ルーフガセット34は、そのボルト貫通孔38及びルーフリインフォースメント32のボルト貫通孔40を貫通したボルト44がウェルドナット46に螺合することで、該ルーフリインフォースメント32に結合されると共に、そのボルト貫通孔36及びルーフサイドレールインナ24のボルト貫通孔42を貫通したボルト48がウェルドナット50に螺合することで、該ルーフサイドレールインナ24に結合されて、ルーフリインフォースメント32とルーフサイドレール16すなわちセンタピラー12の上端とを連結する構成である。
さらに、車体上部構造10は、ルーフリインフォースメント32に設けた弱化部としてのクラッシュビード52と、ルーフガセット34に設定した弱化部としての応力集中部54とを備えている。クラッシュビード52は、ルーフリインフォースメント32の車幅方向外端部におけるルーフガセット34よりも車幅方向内側部分に配置され、凸部32Cの両側の底部32Aを膨出させることで形成されている。これにより、ルーフリインフォースメント32は、車幅方向の曲げモーメントが作用した際に、クラッシュビード52において折れ曲がるようになっている。この実施形態では、クラッシュビード52が車幅方向中央(図3及び図4に示す中心線CL)から400mm以上離間して配置されている。
ルーフガセット34の応力集中部54は、ボルト受け座34Bの車幅方向内端と底部34Aとの境界部として設定されている。具体的には、図1及び図2に示される如く、ボルト受け座34Bは、その車幅方向内端部が、ボルト貫通孔36の形成面から底部34A側に向けて連続的に低位となるように傾斜した傾斜部34Cとされており、該傾斜部34Cと底部34Aとの境界部がルーフガセット34の強度の断点(不連続部)である応力集中部54とされている。これにより、ルーフガセット34は、車幅方向の曲げモーメントが作用した際に、応力集中部54において折れ曲がるようになっている。
そして、車体上部構造10では、ルーフガセット34がルーフリインフォースメント32とルーフサイドレール16(センタピラー12)とを連結した状態で、センタピラー12に車体外側から内向きの力が作用してルーフリインフォースメント32に車幅方向の曲げモーメントが作用した場合には、ルーフリインフォースメント32がクラッシュビード52において折れ曲がる前に、ルーフガセット34が応力集中部54において折れ曲がる設定とされている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車体上部構造10が適用された自動車は、車体Sのセンタピラー12に他車両等が側面衝突(側突)すると、図3(A)に模式的に示される如く、センタピラー12には車幅方向内向きの荷重Fが作用し、ルーフリインフォースメント32には荷重Fに基づく車幅方向の曲げモーメントMが作用する。
図4(A)に示される如く、衝突車両がセダン車等の乗用車70である場合には、荷重Fがセンタピラー12における比較的低い位置に入力され、該荷重Fのフロア構造部11によって支持される割合が高く、ルーフリインフォースメント32に作用する曲げモーメントMが小さい。このため、ルーフリインフォースメント32の曲げモーメントMによる変形が小さく、またルーフガセット34がセンタピラー12の上端廻りの曲げモーメントを支持するので該センタピラー12の車室への侵入量が小さく、車体Sでは乗員の十分な生存空間が確保される。
一方、図4(B)に示される如く、衝突車両が、車高が高くかつ車体重量の大きい車両、例えば所謂SUV(スポーツユーティリティビークル)80である場合には、上記した乗用車70等が衝突した場合と比較して、センタピラー12の高い位置に大きな荷重Fが作用する。この場合、荷重Fのフロア構造部11によって支持される割合が低く、また荷重F自体が大きくなるため、ルーフリインフォースメント32に作用する曲げモーメントMが大きい。
すると、車体上部構造10では、ルーフガセット34が応力集中部54において折れ曲がり、ルーフリインフォースメント32に作用する曲げモーメントMが緩和される。また、この変形によって衝突による衝撃エネルギの一部が吸収(消費)される。次いで、残余の衝撃エネルギによる曲げモーメントMによって、ルーフリインフォースメント32がクラッシュビード52において折れ曲がり、この残余の衝撃エネルギも吸収される。
ここで、車体上部構造10では、ルーフガセット34に応力集中部54を設けたため、側突時にルーフリインフォースメント32に作用する曲げモーメントMが緩和され、センタピラー12の車室への侵入が抑制される。このことを、応力集中部54及びクラッシュビード52を備えない比較対象構成(図示省略)との比較で説明する。
比較対象構成では、SUV等がセンタピラーに側突した場合、本実施形態と同様にルーフリインフォースメントに大きな曲げモーメントが作用する。すると、このルーフリインフォースメントは、その構造上の最も弱い部位(位置決め基準孔の設置部位等)で折れ曲がることで衝突エネルギを吸収するが、図3(B)に示す如く、ルーフリインフォースメントにおける折れ曲がり部位よりも車幅方向外側に位置する部分がモーメントアーム(見掛け上のセンタピラーの高さ)を増大してしまう。このため、ルーフリインフォースメントに作用する曲げモーメントMの緩和効果よりも曲げモーメントMの増大効果が大きく、曲げモーメントMが増大してルーフリインフォースメントの折れ(曲げ)が増大する(折れ曲がり部位が車幅方向内側に移動(進行)していく)。このため、センタピラー12が車室内に大きく侵入し、車室内空間が狭められる。
これに対して、車体上部構造10を備えた車体Sでは、曲げモーメントMによって最初に折れ曲がる部位が車幅方向の外端近傍に位置するルーフガセット34の応力集中部54であるため、図3(B)に示すモーメントアーム長の増大量が極めて小さい。このため、ルーフガセット34が応力集中部54で折れ曲がる際には、ルーフリインフォースメント32に作用する曲げモーメントMが確実に緩和される。また、センタピラー12の車室への侵入も抑制される。
さらに、残余のエネルギがある場合には、ルーフリインフォースメント32がクラッシュビード52において折れ曲がるため、これによって残余の衝撃エネルギが吸収されると共に、このクラッシュビード52の設置位置を超えて車幅方向内側に曲げが増大すること、すなわちセンタピラー12が車室に侵入することが抑制される。そして、このクラッシュビード52が車幅方向中央から400mm以上離間して設けられているため、車幅方向に略400mmの室内生存空間を確保することができる。また、比較的軽量な自動車に本車体上部構造10を適用した場合でも、相対的に大型の(重い)自動車に側突された際における上記残余の衝撃エネルギが、自動車自体の移動によって消費されるので、この残余の衝撃エネルギによるルーフリインフォースメント32の曲げが増大する(クラッシュビード52を超えて車幅方向内側に曲げが進行する)ことが防止される。すなわち、車体上部構造10は、小型車に適用されても側突時に十分な室内生存空間を確保することができる。
以上説明したように、車体上部構造10では、応力集中部54及びクラッシュビード52を備えたため、換言すれば、応力集中部54とクラッシュビード52とが異なるタイミングで折れ曲がる2段折れ構造を実現したため、応力集中部54における折れ曲がりによってルーフリインフォースメント32の曲げモーメントMを緩和すると共に、その後特定の部位(クラッシュビード52)を折れ曲がるようにしてセンタピラー12の車室への侵入を抑え、室内生存空間を確保することができる。このため、上記した比較対象構成の如き構成で室内生存空間を確保するために用いられる補強部材に頼る必要がない。特に、上記比較対象構成では、センタピラー12への側突時にルーフ14が不特定部位で折れ曲がり、かつ折れ曲がり変形の進行程度すなわちセンタピラー12の車室への侵入量を予測することができないために、安全確保のために大規模な補強を採る場合が考えられるが、本実施形態では、このような大規模な補強を施すことを避けることができる。
このように、本実施形態に係る車体上部構造10では、車体上部を重量化することなく側突時にセンタピラー12が車室内に侵入する量を低減することができる。
次に本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品・部分については上記第1の実施形態と同一の符号を付してその説明・及び図示を省略する。
図5には、本発明の第2の実施形態に係る車体上部構造10を構成するルーフガセット60が斜視図にて示されている。この図に示される如く、ルーフガセット60は、応力集中部54に代えてクラッシュビード62を備える点で、ルーフガセット34とは異なる。
具体的には、車幅方向から見た側断面視でハット形状とされたルーフガセット60は、その底部60Aにおける前後方向中央部が膨出されてボルト受け座60Bが形成されている。ボルト受け座60Bは、ルーフガセット60の車幅方向内端に至っており、その車幅方向内側の一部がルーフリインフォースメント32の凸部32Cに下側から入り込むようになっている。そして、クラッシュビード62は、ボルト受け座60Bに設けられたボルト貫通孔36と、底部60Aにボルト受け座60Bを挟んで一対設けられたボルト貫通孔38との間の底部60Aが膨出されて形成されている。クラッシュビード62は、ボルト受け座60Bを挟んで前後両側に形成されている。
この第2の実施形態では、ルーフガセット60におけるモーメントMによる折れ曲がり部位がクラッシュビード62である点を除き、第1の実施形態と全く同様に構成されている。したがって、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態では、本発明における弱化部がルーフリインフォースメント32、ルーフガセット34、60にそれぞれクラッシュビード52、応力集中部54又はクラッシュビード62として設けられた構成を示したが、本発明はこれに限定されない。また、弱化部の構造としては、クラッシュビード52、62や応力集中部64に限定されることはなく、例えば、薄肉部や切り抜き部等を設けることで弱化部を設定しても良い。
本発明の第1の実施形態に係る車体上部構造を示す車体前方から見た断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体上部構造を構成するルーフリインフォースメント及びルーフガセットの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体上部構造が適用された車体に側突時に作用する力及びモーメントを概略的に示す図であって、(A)は車体変形前の状態を示す模式図、(B)は車体変形過程の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体上部構造が適用された車体に側突状態を示す図であって、(A)は衝突車両が乗用車である場合の模式図、(B)は衝突車両がSUVである場合の模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体上部構造を構成するルーフガセットの斜視図である。
符号の説明
10 車体上部構造
12 センタピラー
30 ルーフパネル
32 ルーフリインフォースメント
34 ルーフガセット(連結部材)
52 クラッシュビード(弱化部)
54 応力集中部(弱化部)
60 ルーフガセット(連結部材)
62 クラッシュビード(弱化部)

Claims (1)

  1. 車幅方向に長手とされると共に、車体の前後方向におけるセンタピラー設置部位に配置されて該車体のルーフパネルを補強するルーフリインフォースメントと、
    前記センタピラーの上部と前記ルーフリインフォースメントとを連結する連結部材と、
    前記連結部材又は前記ルーフリインフォースメントにおける車幅方向中央から所定距離以上離間した位置に設けられ、車幅方向の曲げに対し他の部分よりも弱い弱化部と、
    を備え
    前記弱化部は、前記連結部材及び前記ルーフリインフォースメントにおける車幅方向中央から所定距離以上離間した位置に、それぞれ設けられており、
    かつ、前記連結部材の弱化部は、前記センタピラーに車体外側方から作用する荷重に基づく曲げモーメントによって、前記ルーフリインフォースメントが弱化部において折れ曲がるよりも前に折れ曲がるように設定されている車体上部構造。
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