JP6265315B1 - 自動車車体用プレス成形部品およびその製造方法 - Google Patents

自動車車体用プレス成形部品およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】他部材と接合された際、高い耐荷重と剛性を発揮する部材の提供。【解決手段】天板2,上稜線4,縦壁3,下稜線5および床フランジ9を備える横断面を有し、上稜線4延在方向の少なくとも一方の端部に天板稜線6を介して天板フランジ11と縦壁稜線7を介して縦壁フランジ10を有し、かつ、縦壁フランジ10と床フランジ9が連続し、上稜線4と下稜線5の端部において縦壁のコーナー部の曲率半径の総和ΣRと部材端部における天板2と縦壁3の幅の総和ΣLは、ΣR/ΣL≦0.13の関係である部材1である。部材1は、ブランク26にプレス成形を行ってフランジ稜線8を縮みフランジ形成することにより、少なくともフランジ稜線8を備える中間成形品27を製造する第1工程と、中間成形品27にプレス成形を行って、前記部材1を製造する第2工程とを経て、製造される。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車車体の強度と剛性を効果的に高めることができる自動車車体用プレス成形部品およびその製造方法に関する。具体的には、本発明は、天板、縦壁、フランジ、および天板−縦壁、縦壁−フランジの間に形成される稜線を備えるハット型の横断面形状を有する自動車車体用プレス成形部品およびその製造方法に関する。この自動車車体用プレス成形部品は、稜線の延在方向の少なくとも一方の端部に縦壁から部品断面に対して外向きに折れ曲がって形成される外向きフランジを有する。また、この自動車車体用プレス成形部品は、縦壁につながる外向きフランジ(以下、「縦壁フランジ」という)とフランジ(以下、「床フランジ」という)が連続して形成され、かつ、縦壁の、外向きフランジと床フランジに隣接するコーナー部の曲率半径(以下、縦壁角Rという)が小さい金属板製のプレス成形部品である。金属板製とは、鋼板性やアルミニウム板製が例示できる。
自動車車体は、通常、多数の成形パネル同士を互いの縁部同士を重ねわせて抵抗スポット溶接により接合して箱体とし、この箱体の要所に補強部材や強度部材を抵抗スポット溶接にて接合することによって構成される。こうしてできた部材を自動車車体用構造部材と称する。このような自動車車体用構造部材として、フロアクロスメンバ、ロッカー(サイドシル)、ベルトライン等がある。以降の説明では、自動車車体用構造部材としてフロアクロスメンバを例にとる。
フロアクロスメンバは、例えばプレス成形された、天板と、天板につながる2つの稜線(以下、「上稜線」という)と、2つの上稜線それぞれにつながる2つの縦壁と、2つの縦壁それぞれにつながる2つの稜線(以下、「下稜線」という)と、2つの下稜線それぞれにつながる2つの床フランジとにより構成される略ハット型の横断面形状を有する。この横断面形状を有する鋼板製の本体における上稜線と下稜線の延在方向の端部に、部品断面に対して外向きに曲げた外向きフランジを形成し、この外向きフランジをサイドシルインナと重ね合わせた後に、抵抗スポット溶接やアーク溶接等によって組立てられる。また、フロアクロスメンバは、車体剛性や、側面衝突時における車室の圧壊抑制に寄与する重要な自動車車体用構造部材である。そのため、これまでにも、部材形状や、部材間の結合部の構造を見直すことにより車体強度を高める発明や、部材の製造方法に関する発明が多数開示されている。
特許文献1には、ハット型の断面のプレス成形品の長手方向の端部に設けられた、天板、縦壁、および上稜線に隣接する外向きフランジを連続して形成することで、部材性能を高める発明が開示されている。特許文献2には、サイドシルインナの側面に開口部を設け、サイドシルの内部に配置されるシルインナーレインフォースとフロアクロスメンバとを溶接することによりサイドシルとフロアクロスメンバとの結合強度を高める発明が開示されている。さらに、特許文献3には、横断面を拡大せずにサイドシルインナを開口すると共に、フロアクロスメンバとの溶接部を複数設けることによりサイドシルとフロアクロスメンバとの結合強度を高める発明が開示されている。
特開2015−74354号公報 特許2996031号公報 特開平2−141372号公報 特許第5569661号公報 特許第2560416号公報 特許第2554768号明細書 特開平7−112219号明細書 特開平4−118118号公報
特許文献1〜3は、側面衝突安全性の向上を目的として発明されたものである。しかしながら、いずれの特許文献においても縦壁角Rの大きさに着目した発明はない。例えば、特許文献1では、縦壁角Rが大きく、縦壁フランジ−床フランジ間は緩やかに連続して形成されている部材が図示されている。一方、特許文献2では、特許文献1で図示されたものとは異なり、縦壁角Rは比較的小さい。特許文献3では、縦壁角R近傍の様子は不明瞭である。また、いずれの特許文献においても,縦壁角Rの寸法について詳細に記載したものはない。以上のことから、部材性能に及ぼす縦壁角Rの影響についてはほとんど着目されておらず、詳細な検討がなされていない。
本発明者らは、従来の技術が有するこのような課題に鑑み、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下に列記の知見A〜Dを得て、本発明を完成した。
(A)縦壁角Rの大きさ(曲率半径)を小さくすることで、部材端部における断面線長が増大する。そのため、側面衝突時にフロアクロスメンバに入力されるような軸圧壊変形モードにおいて部材性能(耐荷重性能)が向上する。
(B)(A)において具体的には、縦壁角Rの寸法を、部材端部における断面線長に対して13%以下にすると良い。
(C)縦壁角Rの縮小に伴って、縦壁フランジおよび床フランジの面積が増大する。そのため、他部材と結合する際は、スポット溶接の打点数、あるいはアーク溶接やレーザー溶接の溶接長を増やすことが可能となり、部材間の結合効率および剛性等の車体性能の向上に繋がる。
(D)縦壁角Rの縮小により、他部材と結合する際に生じる隙間を埋めることができる。部材間の結合効率および剛性等の車体性能の向上に繋がる。
(E)縦壁角Rの縮小に加え、ハット型の断面のプレス成形品の長手方向の端部に設けられた、天板、縦壁、および上稜線に隣接する外向きフランジを連続して形成することで、さらに部材性能を高めることが可能となる。
本発明は以下に列記の通りである。
(1)天板と該天板の両側に上稜線を介して二つの向き合う縦壁を備える部材であって、
前記天板の前記部材の端部側にある天板稜線を介して前記部材の外側に延びる天板フランジと
前記縦壁の前記部材の端部側に延在する縦壁稜線を介して前記部材の外側に延びる二つの縦壁フランジと
前記縦壁フランジに隣接し前記縦壁の端部とは別の前記縦壁の端部に延在する下稜線を介して前記部材の外側に延びる二つの床フランジを備え、
前記縦壁フランジとその端部で隣接する床フランジはそれぞれ連続し、
前記部材の端部において、前記下稜線と前記縦壁稜線の間の前記縦壁の角の曲率半径の総和ΣRと部材端部における天板と縦壁の幅の総和ΣLは、ΣR/ΣL≦0.13の関係になっていることを特徴とする部材。
(2)前記下稜線と前記縦壁稜線の間の前記縦壁の角の曲率半径は20mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の部材。
(3)前記天板フランジと前記縦壁フランジが連続している請求項1または請求項2に記載の部材。
(4)前記縦壁が三角形であり、前記床フランジが前記縦壁フランジを兼ねていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の部材。
(5)請求項1から請求項4のいずれかに記載の部材のプレス成形による製造方法であって、ブランクの少なくとも二箇所に床フランジの少なくとも一部と前記床フランジに連続する縦壁フランジの一部をそれぞれ縮みフランジ成形する第1工程と
前記第1工程の次に前記ブランクの前記第1工程における少なくとも二箇所の間の少なくとも二箇所に天板フランジと前記天板フランジに連続する縦壁フランジの残部をそれぞれ伸びフランジ成形する第2工程を備えることを特徴とするプレス成形品の製造方法。
なお、本発明は、図1のフロアクロスメンバのような部材の提供を目的とする。ただし、本発明の対象とする部材は、フロアクロスメンバに限定されるものではなく、縦壁も四角形に限定されるものではない。例えば、図2に示すように縦壁が三角形のプレス成形品でもよい。
しかしながら、本部材をプレス成形にて製造しようとすると、縦壁フランジ‐床フランジの間は縮みフランジ部となるため、肉余りしわが発生する。例えば、特許文献4では、特許文献1に開示された部材の製造方法が示されているが、特許文献4の用いて縦壁フランジ‐床フランジの間の縮みフランジ部をプレス成形すると、プレス成形時に鋼板に張力を付与することができないために肉余りしわが発生する。このため、縦壁フランジと床フランジの間に切欠きを設けたり、縦壁角Rを例えば30mmと大きく設定することで、しわの発生を低減せざるを得なかった。このため、前述の通り、フロアクロスメンバを、縦壁フランジを介してサイドシルインナと接合しても、フロアクロスメンバとサイドシルとの接合部の近傍に上記の切欠きや、縦壁角Rが大きいことによって生じる隙間が不可避的に存在し、衝突の際の軸圧壊時等の耐荷重性能が低下していた。このため、外向きフランジを形成する際に、縮みフランジ部のしわの発生を抑制しながら縮みフランジ部の成形を実現する必要がある。これまでにも、縮みフランジ部をしわなくプレス成形する発明が多数開示されている。例えば、特許文献5には、角筒絞り成形における縮みフランジ部に特定形状を付与することによりしわの発生を防止する発明が開示され、特許文献6,7には、サンルーフ用の開口を有するルーフパネルに、縮みフランジ部における過剰線長を吸収する形状を付与する発明が開示され、さらに、特許文献8には、カム構造を用いて縮みフランジ部に押さえ圧を負荷しながら成形することによりしわの発生を抑制する発明が開示されている。
しかしながら、特許文献5により開示された発明は、製品の外観や性能に影響しない場合には実施できるが、例えばフロアクロスメンバのように他部品(サイドシル)と接続する箇所に特定形状が付与されていると接合が困難になり、かつ、衝突変形時の荷重伝達性能も低下する。
特許文献6,7により開示された発明は、しわおよび肉余りの要因となる余剰線長を、予め設定した余肉形状により吸収するものである。このため、この予肉部で抵抗スポット溶接することはもちろんのこと、余肉部が他の部位のスポット溶接の妨げになる場合には、特許文献6、7により開示された発明を実施できない。
さらに、特許文献8により開示された発明は、座屈に伴う面外変形を確かに抑制できるものの、縮み変形が集中して板厚が増大する箇所には変化がない。そのため、過剰な増肉個所では型当たりが強くなり金型の耐久性、ひいては生産性が低下する。
このように、従来の技術では、縦壁フランジ−床フランジの間にしわが生じることなくプレス成形することはできなかったため、衝突の際の軸圧壊時等の荷重伝達特性の低下は避けられなかった。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下に列記の知見(A)〜(C)を得て、本発明を完成した。
(A)第1工程で、ブランクに任意の拘束条件下で縮みフランジ成形を行って縦壁フランジ−床フランジの間の繋ぎ部を成形して中間成形品とする。
(B)第2工程で、縦壁フランジ−床フランジの間の繋ぎ部を成形された中間成形品にプレス成形を行って、天板、縦壁およびフランジを備える所望の横断面形状を有するプレス成形部品とする。
(C)第2工程では、後述するインナーパッド成形を用いることにより,天板、縦壁、および上稜線に隣接する外向きフランジ連続した形状を作製できる。
本発明は以下に列記の通りである。
(1)ブランクにプレス成形を行って前記下部フランジ繋ぎ部を縮みフランジ形成することにより、少なくとも前記下部フランジ繋ぎ部を備える中間成形品を製造する第1工程と、該中間成形品にプレス成形を行って、前記横断面を有する前記プレス成形部品を製造する第2工程とを有することを特徴とするプレス成形部品の製造方法。
本発明により他の部材と接合して使用され、部材が衝突荷重を受けた際、接合部に高い耐荷重を備える部材を提供できる。また、この部材をプレス成形で製造する方法を提供できる。
図1は、部材端部の説明図である。 図2は、別の部材の説明図である。 図3は、本発明に係る部材を示す説明図である。 図4は、本発明に係る他の部材を示す説明図である。 図5は、強度の高い部材のコーナー部の説明図である。 図6は、強度の低い部材のコーナー部の説明図である。 図7(a)および図7(b)は、部材を、他の部材と外向きフランジを介して接合した状態で上稜線の延在方向へ衝撃荷重を負荷することにより軸圧壊した際の軸圧壊特性に及ぼす下稜線と縦壁稜線の間のコーナー部の曲率半径R(mm)の影響をコンピュータシュミレーションにより解析した結果を示すグラフである。 図8は、解析結果を示す説明図である。 図9は、解析結果を示す説明図である。 図10は、解析結果を示す説明図である。 図11は、解析結果を示す説明図である。 図12は、衝撃試験の説明図である。 図13は、プレス成形による製造工程の説明図である。 図14は、製造装置20を示す説明図である。 図15は、製造装置20における成形開始前のブランクの配置を示す説明図である。 図16は、製造装置20の成形下死点の状況を示す説明図である。 図17は、製造装置30を示す説明図である。 図18は、製造装置30における予備成形開始前のブランクを示す説明図である。 図19は、製造装置30による予備成形終了後のブランクを示す説明図である。 図20は、製造装置40を示す説明図である。 図21は、製造装置40における成形開始前の予備成形品の配置を示す説明図である。 図22は、製造装置40の成形下死点の状況を示す説明図である。 図23は、製造装置50の一例の製造装置の構成を示す説明図である。 図24は、製造装置50における中間成形品の配置状況を示す説明図である。 図25は、製造装置50における成形下死点の状況を示す説明図である。 図26は、製造装置60の他の一例の製造装置の構成を示す説明図である。 図27は、製造装置60における中間成形品の配置状況を示す説明図である。 図28は、製造装置60における稜線パッドのホールド時の状況を示す説明図である。 図29は、製造装置60における成形下死点の状況を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
1.本発明に係る部材
(1)部材の形状
図3は、本発明に係る部材1を示す説明図であり、図4は、本発明に係る他の部材12を示す説明図である。図中で1本線は部材の縁、2本線は稜線、点線は部材の陰に隠れている箇所を意味する。
図3の部材1は、引張強度が440MPa以上、望ましくは590MPa以上、さらに望ましくは980MPa以上であって、板厚が0.7mm以上2.3mm以下の高張力鋼板からなる部材である。
図3の部材1は、天板2、2本の上稜線4、2枚の対向する縦壁3、2本の下稜線5および2つの床フランジ9を備えるハット型の横断面を有する。
上稜線4は天板2と縦壁3の間に存在する。下稜線5はそれぞれ縦壁3と床フランジ9の間に存在する。
部材1は、上稜線4の少なくとも片方の端部に稜線を介して外向きフランジを有する。上稜線4の端部の間に延在する天板稜線6を介して部材の外側に天板フランジ11が延びている。また、天板稜線6に隣接し縦壁3の端部に延在する縦壁稜線7を介して部材の外側に縦壁フランジ10が延びている。天板フランジ11と縦壁フランジ10は連続しており、天板フランジ11と縦壁フランジ10から外向きフランジが構成されている。
縦壁フランジ10の端部と床フランジ9もフランジ稜線8を介して連続し、縦壁稜線7の端部と下稜線5の端部とフランジ稜線8の端部は1点でつながっている。
なお、上稜線4の端部において、天板フランジ11と縦壁フランジ10は連続していなくてもよい。ただし、上稜線4の端部において、天板フランジ11と縦壁フランジ10は連続していた方が、部材の性能は向上する。天板フランジ11と縦壁フランジ10を連続させる場合、成形の難度が上がるため、素材の選定やフランジ幅等に注意が必要である。
図4の部材12と図3の部材1の相違点は、部材12の縦壁3が三角形であり、縦壁フランジ10の無い上稜線4の他方の端部において、上稜線4と下稜線5の端部とがつながっている。その結果、他方の端部において、天板フランジ11と床フランジ9がつながっていることである。別の観点では、縦壁3が三角形になったため、他方の端部において、床フランジ9と縦壁フランジ10が兼ねられている。本実施形態では縦壁3が三角形になった場合でも、図3の縦壁が四角形の場合と同様に、天板フランジ11が床フランジ9や縦壁フランジ10と連続していないことも許容する。また、縦壁3が三角形とは、縦壁3が、上稜線4と縦壁稜線7が交わるコーナー部、縦壁稜線7と下稜線5が交わるコーナー部、上稜線4と下稜線5が交わるコーナー部、の3つのコーナー部を備えるという意味である。コーナー部が丸かったり、稜線が蛇行していたりして3つの直線の辺からなる三角形より多少逸脱していても許容する。
図5は図1のB部の強度が高い場合を示す。図6は図1のB部の強度が低い場合を示す。図中の二本線の間で稜線の断面は曲がっている。稜線の断面の曲率半径の小さい範囲を矢印で示す。図5と図6を比較すると、下稜線5と縦壁稜線7の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径Rは下稜線5と縦壁稜線7の端部がダレる(稜線の断面の曲げの曲率半径が大きくなる)と大きくなる。下稜線5と縦壁稜線7の端部がダレる、すなわち曲率半径Rが大きいと、下稜線7の端部と縦壁稜線5の端部の強度が低下し、更に縦壁フランジ10と床フランジ9をフランジ稜線8の近傍まで他の部材と接合できなくなるため、部材の耐荷重と剛性が低下する。
本発明の部材において、下稜線5と縦壁稜線7の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径(縦壁角R)の総和ΣRと、部材端部における天板2の天板稜線6と縦壁3の縦壁稜線7の長さの総和ΣLは、ΣR/ΣL≦0.13の関係になっている。なお、部材端部における天板2と縦壁3の幅の総和は、それぞれ端部の縦壁3あるいは天板2の角がピン角(曲率半径が0)とした場合の長さである。
本発明の部材の自動車用部材としての適用を想定した場合、自動車用部材のΣLは概ね300mmであるから、下稜線5と縦壁稜線7の間の縦壁3の角の曲率半径(縦壁角R)は概ね20mm以下になる。
(2)部材の効果
図7(a)および図7(b)は、部材1の軸圧壊特性をコンピュータシミュレーションにより解析した結果を示すグラフである。部材1を他の部材(サイドシルインナ)と外向きフランジ(縦壁フランジ10と天板フランジ11)を介して接合した状態で上稜線4の延在する方向の衝撃荷重を負荷したモデルで解析を行った。図7(a)および図7(b)は、軸圧壊した際の軸圧壊特性に及ぼす下稜線5と縦壁稜線7の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)(mm)の影響を示す。図7(a)は、曲率半径Rが2mmと20mmの場合について、上稜線4の延在方向への圧壊ストロークと荷重との関係を示す。図7(a)において、実線は曲率半径Rが2mmの場合を示しており、破線は曲率半径Rが20mmの場合を示している。図7(b)は、曲率半径Rと最大荷重(耐荷重)との関係を示す。部材1の断面形状は、部材端部における天板2と縦壁3の幅の総和ΣLが300mmである。素材は引っ張り強さ980MPa、板厚1.2mmの鋼板を模擬した。なお、下稜線5と縦壁稜線7の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)の影響のみに着目するため、他の天板2と縦壁3の角はピン角(角の曲率半径が0)で模擬している。
図7(a)のグラフで示すように、曲率半径Rが小さいほうが、特に衝突の初期における荷重が大きくなり、また、図7(b)のグラフで示すように、曲率半径Rが小さいほど最大荷重(耐荷重)が高まることがわかる。このように、部材1は、下稜線5と縦壁稜線7の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)(mm)が小さいほど衝突の際の軸圧壊時等の荷重伝達特性(衝突性能)を向上できる。
図8に図3の部材1の縦壁3の高さ、天板2の幅を変更した場合の耐荷重(最大荷重)の比較を示す。いずれも部材端部における天板2と縦壁3の幅の総和ΣLは300mmである。図8は引っ張り強さ980MPa、板厚1.2mmの素材からなる部材1を上稜線4の延在する方向に衝撃荷重を入力した場合を模擬した解析結果である。図8のグラフの横軸のΣR/ΣLは縦壁稜線7と下稜線5の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)を変更した。縦壁稜線7と天板稜線6の長さの総和ΣLを一定のまま、縦壁稜線7と天板稜線6の長さを変更したが、ΣR/ΣL≦0.13で耐荷重が改善する点に変化は見られなかった。
図9に図3の部材1の縦壁稜線7と天板稜線6の長さの比を変えずに断面線長を変更した場合の耐荷重(最大荷重)の比較を示す。図9では縦壁3の高さと天板2の幅は等しい。図9の解析の条件は図8と同じである。部材端部における天板2の幅と縦壁3の幅の比を変えずに断面線長を変更したが、ΣR/ΣL≦0.13で耐荷重が改善する点に変化は見られなかった。
図10に図3の部材1の縦壁稜線7と下稜線5の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)を変更した解析結果を示す。図10の解析のモデルは、部材1の部材端部における天板2と縦壁3の幅の総和ΣLが300mm、ΣR/ΣLが0.13のまま、縦壁稜線7と下稜線5の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)を変更した。すなわち一方の縦壁角Rと他方の縦壁角Rの和を一定とし一方の縦壁角Rの曲率半径を変更した。図10の解析の条件は図8と同じである。図10のグラフの横軸は、縦壁稜線7と下稜線5の間の縦壁3のコーナー部の曲率半径R(縦壁角R)を示す。ΣR/ΣLが一定であれば、縦壁3の角の曲率半径が変化しても耐荷重に大きな変化は見られなかった。
図8、図9、図10の結果から、部材1の横断面形状に係わらず、ΣR/ΣL≦0.13の場合に部材1は高い耐荷重(最大荷重)を備えることが分かる。
図11に図4の部材12の端部における縦壁3の幅、天板2の幅を変更した場合の最大荷重の比較を示す。いずれも断面線長Lは300mmである。部材12の素材は図8の解析と同じである。解析は図12に示すように、ハット材の中に部材12を配置し、ハット材の天板面から衝撃荷重を入力した場合を模擬した。その結果、図8と同様にΣR/ΣL≦0.13で耐荷重が改善する結果が得られた。
図4の部材12について、図9、図10に相当するモデルでも図12の解析を行ったが、部材1と同様の結果が得られた。すなわち、図3の部材1と図4の部材12ではフランジ11の形状(部材端部における縦壁3の幅、天板2の幅、縦壁角R)に係わらず、ΣR/ΣL≦0.13の場合に高い耐荷重(最大荷重)を示す。
図3の部材1と図4の部材12は、形状は相違するものの、ΣR/ΣL≦0.13の場合に高い耐荷重(最大荷重)を示す点は共通である。
2.部材1,12の製造装置および製造方法
本発明の部材(部材1、部材12)をプレス成形により製造する場合は、2つの工程によって製造することができる。第1の工程は、床フランジ9とフランジ稜線8を介して床フランジ9に連続する縦壁フランジ10の一部を縮みフランジ成形する。第2の工程は、第1の工程の次に行われ、天板フランジ11と天板フランジ11に連続する第1の工程で成形しなかった縦壁フランジ10の残部を成形する。本発明の部材をプレス成形で製造する場合の工程の流れを図13に示す。第1の工程では、ブランク26,34から中間成形品27を製造する。製造方法には製造装置20を使用するCase1-1と製造装置30を使用して予備成形品35を製造し、製造装置40を使用して予備成形品35から中間成形品27を製造するCase1-2が例示されるが、どちらの方法でもよい。第2の工程では中間成形品27から部材1、部材12を製造する。製造方法には製造装置50を使用するCasse2-1と製造装置60を使用するCase2-2が例示されるが、どちらの方法でもよい。
(1)Case1-1(第1工程,製造装置20)
装置20は、ブランク26にプレス成形を行って床フランジ9とフランジ稜線8を介して床フランジ9に連続する縦壁フランジ10の一部を縮みフランジ形成し、中間成形品27を製造する。
図14は、製造装置20を示す説明図である。図15は、製造装置20における成形開始前のブランク26の配置を示す説明図である。図16は、製造装置20による成形下死点の状況を示す説明図であり、パンチ21は図面を見易くするために記載を省略する。
製造装置20は、図14に示すように、パンチ21と、突起付きダイ22と、パッド23とを有する。突起付きダイ22は、パンチ21に対向して配置される。突起付きダイ22は、突起部24を備える曲げ工具25を一体に備える。曲げ工具25は、ダイ22とは別体として構成されていてもよい。
製造装置20は、図14〜16に示すように、突起部24が、ブランク26におけるフランジ稜線8に相当する部分を、曲げ工具25における突起部24以外の部分よりも先に押圧することにより、伸びフランジ成形でフランジ稜線8に成形される箇所をせん断変形させる。このようにして、製造装置20は、ブランク26をフランジ稜線8を備える中間成形品27に成形する。中間成形品27の天板フランジ11に成形される予定の部位28は、製造装置20により成形しなくてもよい。
この方法によって、フランジ稜線8とその周辺にしわの発生が抑制される理由について、説明する。
突起部24によってフランジ稜線8に成形される部分の少なくとも一部を先行して押圧することにより、先行して押圧される領域とその他領域とで変形速度差が生じる。このため、フランジ稜線8に成形される部分におけるせん断変形場の要素を確実に高めることができる。
別の言い方をすると、突起部24を備える曲げ工具25を用いることにより、フランジ稜線8の変形要素を、縮みフランジ変形場(ひずみ比β(ε2/ε1)<−1:増肉)からせん断変形場(ひずみ比β(ε2/ε1)≒−1:板厚変化なし)に変化させるためである。あわせて、フランジ稜線8に生じる肉余りを、周囲へと押し出して分散させている。これらにより、フランジ稜線8とその周辺に生じるしわや過大な板厚増加を効果的に抑制できる。
突起部24による押圧は、フランジ稜線8の周長方向の中央位置に対して行うことが望ましいが、フランジ稜線8の周長方向の中央位置からずれた位置に対して行ってもよい。
曲げ工具25の表面に設ける突起部24の高さh(mm)は、フランジ稜線8の折れ曲がりの曲率半径rf(mm)に対して下記(1)式を充足することが望ましい。突起部24の高さhが、(0.5×rf)未満であるとフランジ稜線8にせん断変形場を形成して板厚の増加を抑制する効果が小さくなり、また、(3.5×rf)超であると突起部24の損傷を招くおそれがあるからである。
0.5×rf≦h≦3.5×rf ・・・・・・・(1)
このように、製造装置20は、第1工程では、ブランク26を、パンチ21と、突起付きダイ22と、パッド23とを用いて、突起部24がフランジ稜線8に相当する部分を、突起部24以外の部分よりも先に押圧することにより、中間成形品27に成形する。
(2)Case1-2(第1工程,製造装置30,製造装置40)
図17は、Case1-2で使用される製造装置30を示す説明図である。図18は、製造装置30における予備成形開始前のブランク34を示す説明図である。図19は、製造装置30により予備成形されて製造された予備成形品35を示す説明図である。図17〜19は、製造装置30の半分を図示する。製造装置30の図18、図19では図面を見易くするためにダイ31の記載を省略する。
製造装置30は、ダイ31と、パッド32と、ダイ31およびパッド32に対向して配置されるパンチ33とを有し、ブランク34にプレス成形を行うことにより、床フランジ9に相当する部分を成形して、予備成形品35を製造する。
図20は、製造装置40を示す説明図である。図21は、製造装置40における成形開始前の予備成形品35の配置を示す説明図である。図22は、製造装置40による成形下死点の状況を示す説明図である。図21,22では、パンチ36は図面を見易くするために記載を省略する。また、図21の右上図は、パンチ36を破線で示す。
製造装置40は、予備成形品35を中間成形品27に成形する。製造装置40を構成する工具は、パンチ36と、パンチ36に対向して配置されるダイ37と、パンチ36に対向してフランジ稜線8に相当する部分の近傍に配置される面外変形抑制工具38と、パッド39である。これらの工具用い、成形開始時にはパンチ36およびパッド39により予備成形品35を押さえて拘束しながら、予備成形品35のフランジ稜線8に相当する部分を成形して中間成形品27に成形する。
プレス成形の際には、面外変形抑制工具38とパンチ36の側面とにより予備成形品35の床フランジ9に相当する部分を拘束することにより、成形時におけるこの部分の面外変形を抑制する。
面外変形抑制工具38は、パンチ36の側面から、予備成形品35の板厚の板厚に必要に応じクリアランスを加算して得られるギャップを設けて、配置される。
具体的には、面外変形抑制工具38は、プレス成形時における予備成形品35の床フランジ9に相当する部分の表面に対向して、予備成形品35の板厚方向へ所定の距離xの隙間を有して配置されることが望ましい。その結果、床フランジ9に相当する部分の面外変形を確実に抑制することができる。所定の距離xは(2)式:1.00×t≦x<1.40×t(ただし、t:予備成形品35の板厚(mm)、x:距離(mm)である)により規定される。
加えて、予備成形品35のプレス成形前の板厚よりも板厚が増加したフランジ稜線8とその周辺の領域における板厚が、最大でも前記プレス成形前の板厚の1.5倍を超えないようにする。なお、成形時の型かじりを抑制するためには僅かに隙間を設けたほうがよい。また、板厚が薄い場合には面外変形の発生が顕著になるため、面外変形抑制工具38とパンチ36の間は予備成形品35の板厚方向へ所定の距離xの隙間を有することが望ましい。所定の距離xは、(3)式:1.03×t≦x<1.35×t(ただし、t:予備成形品35の板厚(mm)、x:距離(mm)である)により規定される。
また、面外変形抑制工具38はダイ37に設けられていてもよいが、この例に限定されるものでない。面外変形抑制工具38は予備成形品35における床フランジ9に相当する部分を拘束できればよい。このため、面外変形抑制工具38の設置位置は特定の位置には限定されない。また、面外変形抑制工具38は上型に付随してではなく、下型として配置されてもよい。
このように、製造装置30は、パッド32、ダイ31およびパンチ33を用いてブランク26にプレス成形を行う。これにより、床フランジ9に相当する部分を成形された予備成形品35を製造する。次に製造装置40が、パンチ36と、ダイ37と、面外変形抑制工具38と、パッド39とを用いて予備成形品35のフランジ稜線8に相当する部分を成形することにより、中間成形品27に成形する。
なお、図示していないが、第1工程では、ダイ22,31に対向して配置されるブランクホルダにより、ダイ22,31とともにブランク26,34を押えながらプレス成形を行うようにしてもよい。
(3)Case2-1(第2工程,製造装置50)
図23は、製造装置50の構成を示す説明図である。図24は、製造装置50における中間成形品27の配置状況を示す説明図である。図25は、製造装置50における成形下死点の状況を示す説明図である。図25ではダイ53の記載を省略する。
図23〜25に示すように、製造装置50は、パンチ頂部51aに出入り自在に配置されたインナーパッド52を備えるパンチ51と、パンチ51に対向して配置されるとともにダイパッド54を支持するダイ53とを備える。
第2装置50は、第2工程では、インナーパッド52とダイパッド54とを用いて中間成形品27をパンチ頂部51aより離してプレス成形を開始する。より詳細には、インナーパッド52を突き出した状態で、中間成形品27,40をインナーパッド52とダイパッド54とで挟持する。次に、ダイ53を下に移動させ、ダイ53がダイパッド54を押し、ダイパッド54に中間成形品27,40とインナーパッド52が押されて成形が進む。成形下死点では、インナーパッド52がパンチ51に収納された状態になる。これにより、部材1,12における縦壁フランジ10のうち第1工程で成形されなかった部分と、天板フランジ11と、上稜線4を成形することができる。
(4)Case2-2(第2工程,製造装置60)
図26は、製造装置60の構成を示す説明図である。図27は、製造装置60における中間成形品27の配置状況を示す説明図である。図28は、製造装置60における稜線パッド63のホールド時の状況を示す説明図である。さらに、図29は、製造装置60における成形下死点の状況を示す説明図である。図29ではダイ62は省略する。
図26〜29に示すように、第2装置60は、パンチ61と、パンチ61に対向して配置されるダイ62と、天板稜線6と上稜線4と縦壁稜線7それぞれの端部がつながる箇所に成形される部分を押える稜線パッド63とを備える。
製造装置60は、第2工程では、稜線パッド63を用いてプレス成形する。稜線パッド63は中間成形品27の天板稜線6と上稜線4と縦壁稜線7それぞれの端部がつながる箇所に成形される部分を押える。このようにして、上稜線4の端部と天板稜線6と天板フランジ11を成形する。次に、ダイ62をパンチ61に向かって移動させて中間成形品27に上稜線4を成形する。このようにして、部材1,12を製造する。これにより、部材1,12における縦壁フランジ10のうち第1工程で成形されなかった部分と、天板フランジ11と、上稜線4を成形することができる。
1 部材
2 天板
3 縦壁
4 上稜線
5 下稜線
6 天板稜線
7 縦壁稜線
8 フランジ稜線
9 床フランジ
10 縦壁フランジ
11 天板フランジ
12 部材(縦壁が三角形)
26 展開ブランク
27 中間成形品

Claims (5)

  1. 天板と該天板の両側に上稜線を介して二つの向き合う縦壁を備える部材であって、
    前記天板の前記部材の端部側にある天板稜線を介して前記部材の外側に延びる天板フランジと
    前記縦壁の前記部材の端部側に延在する縦壁稜線を介して前記部材の外側に延びる二つの縦壁フランジと
    前記縦壁フランジに隣接し前記縦壁の端部とは別の前記縦壁の端部に延在する下稜線を介して前記部材の外側に延びる二つの床フランジを備え、
    前記縦壁フランジとその端部で隣接する床フランジはそれぞれ連続し、
    前記部材の端部において、前記下稜線と前記縦壁稜線の間の前記縦壁の角の曲率半径の総和ΣRと部材端部における天板と縦壁の幅の総和ΣLは、ΣR/ΣL≦0.13の関係になっていることを特徴とする、部材。
  2. 前記下稜線と前記縦壁稜線の間の前記縦壁の角の曲率半径は20mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の部材。
  3. 前記天板フランジと前記縦壁フランジが連続していることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の部材。
  4. 前記縦壁が三角形であり、前記床フランジが前記縦壁フランジを兼ねていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の部材の製造方法であって、
    ブランクの少なくとも二箇所に床フランジの少なくとも一部と前記床フランジに連続する縦壁フランジの一部をそれぞれ縮みフランジ成形する第1工程と
    前記第1工程の次に前記ブランクの前記第1工程における少なくとも二箇所の間の少なくとも二箇所に天板フランジと前記天板フランジに連続する縦壁フランジの残部をそれぞれ伸びフランジ成形する第2工程を備えることを特徴とする、プレス成形品の製造方法。
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