JP5309827B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、映像をスクリーンに投影するプロジェクタ(投影装置)に関する。
プロジェクタでは、スクリーンに投影される映像を調整するために、台形歪補正,焦点(フォーカス)調整,拡縮(ズーム)調整などの映像調整処理が実施される。従来、スクリーンを撮像する撮像センサを、投影光をスクリーンへ投射する投射レンズユニットの隣に並べて設け、撮像センサによって撮像された撮像画像に基づいてスクリーンに投影される映像を調整するプロジェクタが知られている(特許文献1)。
特許第3880582号公報
しかしながら、従来の技術では、プロジェクタとスクリーンとが近接する状況では、撮像センサで撮影可能なスクリーン上の撮像領域が狭まり、映像調整処理に用いるための撮像画像を十分に得ることができない場合があるという問題があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、撮像画像に基づく映像調整処理を実施可能なプロジェクタの設置範囲を拡張することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態は、映像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、前記映像を表現する投影光を生成する投影光学系と、前記投影光学系で生成された投射光を前記スクリーンへと投射する複数のレンズが配列された投射レンズユニットと、当該プロジェクタから前記スクリーンに向かう投影光の光軸である投影光軸を挟む位置にそれぞれ設けられ、前記スクリーンを撮像する第1および第2の撮像センサと、前記第1および第2の撮像センサによって撮影された撮像画像に基づいて、前記スクリーンに投影される映像を調整する投影調整部と、前記投影光学系および前記投射レンズユニットの少なくとも一部を収容する本体筐体とを備え、前記第1および第2の撮像センサのうち少なくとも一方の光軸は、前記投影光軸へ傾向し、前記第1および第2の撮像センサにおける光軸のうち前記投影光軸へ傾向する光軸は、前記スクリーンよりも手前で前記投影光軸と交差し、前記第1および第2の撮像センサは、前記本体筐体に設けられた、プロジェクタである。
[適用例1] 適用例1のプロジェクタは、映像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、前記映像を表現する投影光を生成する投影光学系と、前記投影光学系で生成された投射光を前記スクリーンへと投射する複数のレンズが配列された投射レンズユニットと、当該プロジェクタから前記スクリーンに向かう投影光の光軸である投影光軸を挟む位置にそれぞれ設けられ、前記スクリーンを撮像する第1および第2の撮像センサと、前記第1および第2の撮像センサによって撮影された撮像画像に基づいて、前記スクリーンに投影される映像を調整する投影調整部とを備え、前記第1および第2の撮像センサのうち少なくとも一方の光軸は、前記投影光軸へ傾向することを特徴とする。適用例1のプロジェクタによれば、撮像センサによる撮像領域を、投影光軸へと傾向した方向に拡張することができる。その結果、撮像画像に基づく映像調整処理を実施可能なプロジェクタの設置範囲を拡張することができる。
[適用例2] 適用例1のプロジェクタにおいて、前記第1および第2の撮像センサにおける光軸のうち前記投影光軸へ傾向する光軸は、前記スクリーンよりも手前で前記投影光軸と交差するとしても良い。適用例2のプロジェクタによれば、撮像センサによる撮像領域を、投影光軸へと傾向した方向に更に拡張することができる。
[適用例3] 適用例1または適用例2のプロジェクタにおいて、前記第1および第2の撮像センサが前記スクリーンを撮影可能な各々の撮像領域は、少なくとも一部で重なり合うとしても良い。適用例3のプロジェクタによれば、撮像領域が重なった重複領域において撮像精度を向上させることができる。
[適用例4] 適用例1または適用例2のプロジェクタにおいて、前記第1および第2の撮像センサが前記スクリーンを撮影可能な各々の撮像領域は、互いに離間するとしても良い。適用例4のプロジェクタによれば、撮像領域を更に幅広く拡張することができる。
[適用例5] 適用例1または適用例2のプロジェクタにおいて、プロジェクタは、更に、前記第1および第2の撮像センサのうち少なくとも一方の光軸が前記投影光軸へ傾向する角度を変更する角度変更部を備えても良い。適用例5のプロジェクタによれば、撮像画像に基づく映像調整処理の内容に応じて撮像センサによる撮像領域を拡縮することができる。
[適用例6] 適用例1ないし適用例5のいずれかのプロジェクタにおいて、プロジェクタは、更に、前記投影光学系および前記投射レンズユニットの少なくとも一部を収容する本体筐体であって、前記スクリーンに背を向ける後端部を有する本体筐体を備え、前記第1および第2の撮像センサは、前記本体筐体において前記投射レンズユニットよりも前記後端部に近い位置に設けられたとしても良い。適用例6のプロジェクタによれば、撮像センサをスクリーンからより離れた位置に設けることができるため、撮像センサによる撮像領域を更に拡張することができる。
[適用例7] 適用例6のプロジェクタにおいて、前記撮像センサは、前記本体筐体の外表面を構成する複数の面の一つに設けられ、該面における端縁部のうち前記後端部により近い端縁部に沿って位置するとしても良い。適用例7のプロジェクタによれば、撮像センサをよりスクリーンから離れた位置に設けることができる。
[適用例8] 適用例6または適用例7のいずれかのプロジェクタにおいて、前記撮像センサは、前記本体筐体の外表面を構成する複数の面の一つであって、前記スクリーンへと投影光を放出する放出口が設けられた面に設けられたとしても良い。適用例8のプロジェクタによれば、放出口が設けられた面はスクリーンに対向するため、スクリーンに撮像領域を合わせ易い位置に撮像センサを設けることができる。
[適用例9] 適用例6または適用例7のいずれかのプロジェクタにおいて、前記撮像センサは、前記本体筐体の外表面を構成する複数の面の一つであって、前記スクリーンへと投影光を放出する放出口が設けられた面とは異なる外表面に設けられたとしても良い。適用例9のプロジェクタによれば、放出口が設けられた面とは異なる外表面に撮像センサが位置するため、撮像センサを設ける位置の自由度を高めることができる。
本発明の形態は、プロジェクタに限るものではなく、例えば、プロジェクタの制御方法、プロジェクタを制御する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムなどの他の形態に適用することもできる。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した投影装置であるプロジェクタについて説明する。
A.実施例:
A1.プロジェクタの構成:
図1は、プロジェクタ10の構成を主に示す説明図である。プロジェクタ10は、スクリーン80に映像を投影する。プロジェクタ10は、色分離合成光学系20と、投射レンズユニット30と、セントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという)110と、映像投影部112と、映像調整部114と、メモリ120と、ユーザインタフェース130と、映像入力部140と、空間光変調制御部150と、フォーカス駆動部164と、撮像センサ182,184とを備える。
プロジェクタ10の映像入力部140は、スクリーン80に投影すべき映像を表現する映像データを外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ,デジタルビデオカメラなど)から受け付ける。
プロジェクタ10の色分離合成光学系20は、スクリーン80に投影される映像を表現する投影光を生成する投影光学系である。色分離合成光学系20は、光源21で発生された光を赤色光,緑色光,青色光に分離して各々を変調させた後、これらの光を再び一つの光に合成することによって投影光を生成する。色分離合成光学系20は、光源21の他、インテグレータレンズ22a,22bと、偏光変換素子23と、ダイクロイックミラー25a,25bと、空間光変調器28r,28g,28bと、ダイクロイックプリズム29とを備える。
プロジェクタ10の空間光変調制御部150は、映像入力部140で受け付けられた映像データに基づいて、色分離合成光学系20における空間光変調器28r,28g,28bを制御する。本実施例では、空間光変調器28r,28g,28bは、液晶パネルであり、空間光変調制御部150は、液晶パネル駆動装置である。
プロジェクタ10の投射レンズユニット30は、色分離合成光学系20で生成された投影光をスクリーン80へと投射する。投射レンズユニット30は、フロントレンズ31と、ズームレンズ32と、マスタレンズ33と、フォーカスレンズ34と、平行ガラス35とを備え、これらのレンズは、この順に配列されている。本実施例では、ズームレンズ32およびフォーカスレンズ34は、投射レンズユニット30の光軸に沿って前後に移動する。
プロジェクタ10のズーム駆動部162は、投射レンズユニット30におけるズームレンズ32を駆動する。プロジェクタ10のフォーカス駆動部164は、投射レンズユニット30におけるフォーカスレンズ34を駆動する。
プロジェクタ10のユーザインタフェース130は、プロジェクタ10のユーザからの指示入力を受け付ける。本実施例では、ユーザインタフェース130は、ユーザからの押圧入力を受け付ける複数のボタンに加え、リモートコントローラからの赤外線入力を受け付ける赤外線インタフェースを備える。
プロジェクタ10の撮像センサ182,184は、スクリーン80を撮像するイメージセンサである。本実施例では、撮像センサ182,184は、固体撮像素子の一つであるCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)であるが、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)であっても良い。
プロジェクタ10のCPU110は、プロジェクタ10の各部を制御する。プロジェクタ10のメモリ120は、CPU110で取り扱われるデータやプログラムを記憶する。プロジェクタ10の映像投影部112は、映像入力部140から入力された映像データに基づく映像をスクリーン80に投影する映像投影処理を実行する。プロジェクタ10の映像調整部114は、撮像センサ182,184によって撮影された撮像画像に基づいて、スクリーン80に投影される映像を調整する映像調整処理を実行する。映像調整処理の詳細については後述する。本実施例では、映像投影部112および映像調整部114の各機能は、CPU110がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、プロジェクタ10の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
図2は、プロジェクタ10を側面から見た構成を主に示す説明図である。図3は、図2における矢印A−A方向から見たプロジェクタ10の構成を主に示す説明図である。プロジェクタ10は、色分離合成光学系20および投射レンズユニット30を収納する本体筐体40を備える。本体筐体40には、投射レンズユニット30からの投影光をスクリーン80へと放出する放出口49が設けられている。本実施例では、本体筐体40は、投射レンズユニット30の全体を収納するが、他の実施形態において、投射レンズユニット30の一部分が放出口49から突出した状態で収納しても良い。
本実施例では、本体筐体40は六面体であり、この六面体を構成する外表面には、上面41と、底面42と、前面43と、背面44と、左側面45と、右側面46とが含まれる。本体筐体40の上面41は、本体筐体40における上方に位置する上端部であり、本体筐体40の底面42は、上面41に対向する面である底端部である。本体筐体40の前面43は、本体筐体40においてスクリーン80に向かい合う前端部であり、本体筐体40の背面44は、前面43に対向する面であって、本体筐体40においてスクリーン80に背を向ける後端部でもある。本体筐体40の左側面45は、スクリーン80に向かって左側に位置する側端部であり、本体筐体40の右側面46は、スクリーン80に向かって右側に位置する側端部である。
図2および図3に示すように、撮像センサ182,184からスクリーン80までの距離LSは、投射レンズユニット30の後端からスクリーン80までの距離LPよりも長く、撮像センサ182,184は、投射レンズユニット30が設けられた位置よりもスクリーン80から離れた位置に設けられている。すなわち、撮像センサ182,184は、本体筐体40において投射レンズユニット30よりも背面44に近い位置に設けられている。スクリーン80から本体筐体40の背面44までの距離LBであり、背面44から撮像センサ182,184までの距離(LB−LS)は、背面44から投射レンズユニット30までの距離(LB−LP)よりも短い。
本実施例では、図3に示すように、撮像センサ182,184は、放出口49からスクリーン80に向かう投影光RPの光軸APを挟む位置にそれぞれ設けられている。本実施例では、撮像センサ182,184は、放出口49が設けられた本体筐体40の上面41に設けられ、上面41における端縁部のうちスクリーン80からより離れた背面44と接する端縁部に沿って位置する。
撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、矢印A−A方向から見た場合、投影光RPの光軸APへ傾向する。すなわち、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、矢印A−A方向から見た場合、投影光RPの光軸APと交差する。撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、スクリーン80よりも手前で投影光RPの光軸APと交差する。撮像センサ182の光軸ALは、投影光RPの光軸APと角度θLで交差し、撮像センサ184の光軸ARは、投影光RPの光軸APと角度θRで交差する。本実施例では、撮像センサ182の角度θLは、撮像センサ184の角度θRと同じ角度であるが、他の実施形態において、撮像センサ182の角度θLは、撮像センサ184の角度θRと異なる角度であっても良い。本実施例では、撮像センサ182,184がスクリーン80を撮影可能な各々の撮像領域RL,RRは、スクリーン80の中央部で重なり合い、撮像領域RL,RRを合わせた撮像領域RSは、個々の撮像領域RL,RRよりも広い領域となる。
A2.プロジェクタの動作:
図4は、プロジェクタ10の映像調整部114が実行する台形補正処理(ステップS10)を示すフローチャートである。台形補正処理(ステップS10)は、プロジェクタ10に対するスクリーン80の傾きによって生じる映像の歪が少なくなるように映像に施される台形歪補正量を設定する処理である。本実施例では、映像調整部114は、プロジェクタ10の電源が投入され光源21が点灯した後や、ユーザインタフェース130を介したユーザからの指示入力に基づいて、台形補正処理(ステップS10)を実行する。本実施例では、台形補正処理(ステップS10)は、プロジェクタ10のCPU110がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、プロジェクタ10が備える電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
プロジェクタ10の映像調整部114は、図4の台形補正処理(ステップS10)を開始すると、メモリ120に予め記憶された距離検出用パターンを、空間光変調制御部150に転送することによって、距離検出用パターンをスクリーン80に投影する(ステップS120)。本実施例では、距離検出用パターンは、格子や格子点を含むパターンである。
距離検出用パターンが投影されている間に(ステップS120)、映像調整部114は、撮像センサ182,184によって撮影された撮像画像に基づいて、スクリーン80における複数の点までの距離を計測する(ステップS130)。本実施例では、スクリーン80における複数の点までの距離は、三角測量によって計測される。
スクリーン80における複数の点までの距離が計測された後(ステップS130)、映像調整部114は、計測された各点までの距離に基づいて、プロジェクタ10に対するスクリーン80の傾きを算出する(ステップS140)。その後、映像調整部114は、スクリーン80の傾きに応じて台形歪補正量を算出し(ステップS150)、その台形歪補正量を、スクリーン80に投影される映像に予め施すべき補正値として設定する(ステップS160)。
図5は、プロジェクタ10の映像調整部114が実行する焦点調整処理(ステップS20)を示すフローチャートである。焦点調整処理(ステップS20)は、プロジェクタ10からスクリーン80までの距離に応じて投影光の焦点を調整する処理である。本実施例では、映像調整部114は、プロジェクタ10の電源が投入され光源21が点灯した後や、ユーザインタフェース130を介したユーザからの指示入力に基づいて、焦点調整処理(ステップS20)を実行する。本実施例では、焦点調整処理(ステップS20)は、プロジェクタ10のCPU110がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、プロジェクタ10が備える電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
プロジェクタ10の映像調整部114は、図5の焦点調整処理(ステップS20)を開始すると、メモリ120に予め記憶された距離検出用パターンを、空間光変調制御部150に転送することによって、距離検出用パターンをスクリーン80に投影する(ステップS220)。本実施例では、距離検出用パターンは、格子や格子点を含むパターンである。
距離検出用パターンが投影されている間に(ステップS220)、映像調整部114は、撮像センサ182,184によって撮影された撮像画像に基づいて、スクリーン80の中央までの距離を計測する(ステップS230)。本実施例では、スクリーン80の中央までの距離は、三角測量によって計測される。
スクリーン80の中央までの距離が計測された後(ステップS230)、映像調整部114は、スクリーン80の中央までの距離に応じたフォーカスレンズ34の位置を算出する(ステップS250)。本実施例では、キャリブレーションに基づく複数の距離に対応したフォーカスレンズ34の位置が設定されたテーブルがメモリ120に記憶されており、このテーブルの値を用いた線形補完によってフォーカスレンズ34の位置が算出される。
フォーカスレンズ34の位置が算出された後(ステップS250)、映像調整部114は、フォーカス駆動部164に制御信号を出力することによって、フォーカスレンズ34を算出された位置に移動させる(ステップS260)。
図6は、プロジェクタ10の映像調整部114が実行する拡縮調整処理(ステップS30)を示すフローチャートである。拡縮調整処理(ステップS30)は、スクリーン80の大きさに応じて、スクリーン80に投影される映像の大きさを調整する処理である。本実施例では、映像調整部114は、プロジェクタ10の電源が投入され光源21が点灯した後や、ユーザインタフェース130を介したユーザからの指示入力に基づいて、拡縮調整処理(ステップS30)を実行する。本実施例では、拡縮調整処理(ステップS30)は、プロジェクタ10のCPU110がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、プロジェクタ10が備える電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
プロジェクタ10の映像調整部114は、図6の拡縮調整処理(ステップS30)を開始すると、撮像センサ182,184によって投影方向の風景を撮影する(ステップS320)。その後、映像調整部114は、撮像センサ182,184によって撮影された撮像画像から、スクリーン80の外形に相当する縦エッジおよび横エッジを検出する(ステップS330)。その後、映像調整部114は、検出された縦エッジおよび横エッジを、スクリーン80の枠であるスクリーン枠として認識する(ステップS340)。
スクリーン枠が認識された後(ステップS350)、映像調整部114は、スクリーン枠の大きさに応じたズームレンズ32の位置を算出する(ステップS350)。その後、映像調整部114は、ズーム駆動部162に制御信号を出力することによって、ズームレンズ32を算出された位置に移動させる(ステップS360)。
A3.効果:
以上説明したプロジェクタ10によれば、撮像センサ182,184による撮像領域RL,RRの各々を、投影光RPの光軸APへと傾向した方向に拡張することができる。その結果、撮像画像に基づく映像調整処理である台形補正処理(ステップS10),焦点調整処理(ステップS20),拡縮調整処理(ステップS30)を実施可能なプロジェクタの設置範囲を拡張することができる。
また、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、スクリーン80よりも手前で投影光RPの光軸APと交差するため、撮像センサ182,184による撮像領域RL,RRの各々を、投影光RPの光軸APへと傾向した方向に更に拡張することができる。また、撮像センサ182,184の撮像領域RL,RRは、少なくとも一部で重なり合うため、撮像領域RL,RRが重なった重複領域において撮像精度を向上させることができる。
また、撮像センサ182,184は、本体筐体40の上面41における端縁部のうち背面44により近い端縁部に沿って位置するため、撮像センサ182,184をよりスクリーンから離れた位置に設けることができる。また、撮像センサ182,184は、放出口49が設けられた上面41に設けられているため、スクリーン80に撮像領域RL,RRを合わせ易い位置に撮像センサ182,184を設けることができる。
A4.第1変形例:
図7は、第1変形例におけるプロジェクタ11を側面から見た構成を主に示す説明図である。第1変形例のプロジェクタ11は、投射レンズユニット30から投射された投影光を反射鏡50に反射させてスクリーン80に投影する点、反射鏡50の設置に伴って色分離合成光学系20や投射レンズユニット30の配置が異なる点以外は、前述した実施例のプロジェクタ10と同様である。プロジェクタ11においても、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、本体筐体40の上面41側から見た場合、投影光RPの光軸APへ傾向する。
以上説明した第1変形例におけるプロジェクタ11によれば、前述した実施例のプロジェクタ10と同様に、撮像センサ182,184による撮像領域RL,RRの各々を、投影光RPの光軸APへと傾向した方向に拡張することができる。その結果、撮像画像に基づく映像調整処理である台形補正処理(ステップS10),焦点調整処理(ステップS20),拡縮調整処理(ステップS30)を実施可能なプロジェクタの設置範囲を拡張することができる。
A5.第2変形例:
図8は、第2変形例におけるプロジェクタ12の外観構成を示す説明図である。第2変形例のプロジェクタ12は、投射レンズユニット30からの投影光をスクリーン80へと放出する放出口49が本体筐体40の前面43に設けられている点、前面43への放出口49の設置に伴って色分離合成光学系20や投射レンズユニット30の配置が異なる点以外は、前述した実施例のプロジェクタ10と同様である。プロジェクタ12においても、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、本体筐体40の上面41側から見た場合、投影光RPの光軸APへ傾向する。撮像センサ182,184は、放出口49が設けられた本体筐体40の前面43とは異なる上面41に設けられている。
以上説明した第2変形例におけるプロジェクタ12によれば、前述した実施例のプロジェクタ10と同様に、撮像センサ182,184による撮像領域RL,RRの各々を、投影光RPの光軸APへと傾向した方向に拡張することができる。その結果、撮像画像に基づく映像調整処理である台形補正処理(ステップS10),焦点調整処理(ステップS20),拡縮調整処理(ステップS30)を実施可能なプロジェクタの設置範囲を拡張することができる。また、撮像センサ182,184は、放出口49が設けられた本体筐体40の前面43とは異なる上面41に設けられているため、撮像センサ182,184を設ける位置の自由度を高めることができる。
A6.第3変形例:
図9は、第3変形例におけるプロジェクタ13の構成を示す説明図である。第3変形例のプロジェクタ13は、撮像センサ182の光軸ALが投影光RPの光軸APへと傾向する角度θLを変更する角度変更部192を備える点以外は、前述した実施例のプロジェクタ10と同様である。プロジェクタ13においては、角度変更部192は、CPU110からの指示信号に基づいて撮像センサ182を回転させるモータであり、撮像センサ182の光軸ALが投影光RPの光軸APへ傾向する角度θLを変更する。第3変形例では、撮像センサ182の角度θLは変更可能であって、撮像センサ184の角度θRは固定されているが、他の実施形態において、撮像センサ182の角度θLと同様に、撮像センサ184の角度θRも変更可能であっても良い。第3変形例では、固定されている撮像センサ184は、投影光RPの一部を撮影するが、他の実施形態において、魚眼レンズを始めとする視野角の広いレンズを用いて投影光RPの全ての領域を撮影しても良い。
以上説明した第2変形例におけるプロジェクタ12によれば、前述した実施例のプロジェクタ10と同様に、撮像センサ182,184による撮像領域RL,RRの各々を、投影光RPの光軸APへと傾向した方向に拡張することができる。その結果、撮像画像に基づく映像調整処理である台形補正処理(ステップS10),焦点調整処理(ステップS20),拡縮調整処理(ステップS30)を実施可能なプロジェクタの設置範囲を拡張することができる。また、撮像画像に基づく映像調整処理の内容に応じて撮像センサ182による撮像領域RLを拡縮することができる。
B.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例では、撮像センサ182,184の撮像領域RL,RRは、少なくとも一部で重なり合うとしたが、他の実施形態において、角度θL,θRを更に大きくすることによって、撮像センサ182,184の撮像領域RL,RRは、互いに離間するとしても良い。これによって、撮像領域RSを更に幅広く拡張することができる。
また、本実施例では、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、投影光RPの光軸APへ傾向するとしたが、他の実施形態において、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの少なくとも一方の光軸が投影光RPの光軸APへ傾向するとしても良い。また、本実施例では、撮像センサ182,184の光軸AL,ARの各々は、スクリーン80の手前で投影光RPの光軸APと交差するとしたが、他の実施形態において、スクリーン80の奥で投影光RPの光軸APと交差しても良い。
また、投射レンズユニット30よりもスクリーン80から離れた位置に設けられた撮像センサの数は、二つに限るものではなく、一つであっても良いし、三つ以上であっても良い。また、撮像センサ182,184および放出口49を本体筐体40に配置する外表面は、上面41に限るものではなく、プロジェクタの設置形態,プロジェクタの外観形状,プロジェクタとスクリーンとの相対位置などの実施態様に応じて、底面42,前面43,背面44,左側面45,右側面46に配置しても良い。
また、空間光変調器の数は、三つに限るものではなく、三つ以下であっても良いし、三つ以上であっても良い。また、本実施例では、空間光変調器の一つである液晶パネルとして、透過光を変調させる透過型液晶パネルを図1に例示したが、他の実施形態において、反射光を変調させる反射型液晶パネルを用いても良いし、デジタル・マイクロ・ミラーデバイス(Digital Micromirror Device、DMD(登録商標))を始めとするマイクロミラー型光変調装置を用いても良い。
プロジェクタ10の構成を主に示す説明図である。 プロジェクタ10を側面から見た構成を主に示す説明図である。 図2における矢印A−A方向から見たプロジェクタ10の構成を主に示す説明図である。 プロジェクタ10の映像調整部114が実行する台形補正処理(ステップS10)を示すフローチャートである。 プロジェクタ10の映像調整部114が実行する焦点調整処理(ステップS20)を示すフローチャートである。 プロジェクタ10の映像調整部114が実行する拡縮調整処理(ステップS30)を示すフローチャートである。 第1変形例におけるプロジェクタ11を側面から見た構成を主に示す説明図である。 第2変形例におけるプロジェクタ12の外観構成を示す説明図である。 第3変形例におけるプロジェクタ13の構成を示す説明図である。
符号の説明
10,11,12…プロジェクタ
20…色分離合成光学系
21…光源
22a,22b…インテグレータレンズ
23…偏光変換素子
25a,25b…ダイクロイックミラー
28r,28g,28b…空間光変調器
29…ダイクロイックプリズム
30…投射レンズユニット
31…フロントレンズ
32…ズームレンズ
33…マスタレンズ
34…フォーカスレンズ
35…平行ガラス
40…本体筐体
41…上面
42…底面
43…前面
44…背面
45…左側面
46…右側面
49…放出口
50…反射鏡
80…スクリーン
110…CPU
112…映像投影部
114…映像調整部
120…メモリ
130…ユーザインタフェース
140…映像入力部
150…空間光変調制御部
162…ズーム駆動部
164…フォーカス駆動部
182,184…撮像センサ

Claims (8)

  1. 映像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、
    前記映像を表現する投影光を生成する投影光学系と、
    前記投影光学系で生成された投射光を前記スクリーンへと投射する複数のレンズが配列された投射レンズユニットと、
    当該プロジェクタから前記スクリーンに向かう投影光の光軸である投影光軸を挟む位置にそれぞれ設けられ、前記スクリーンを撮像する第1および第2の撮像センサと、
    前記第1および第2の撮像センサによって撮影された撮像画像に基づいて、前記スクリーンに投影される映像を調整する投影調整部と
    前記投影光学系および前記投射レンズユニットの少なくとも一部を収容する本体筐体と
    を備え、
    前記第1および第2の撮像センサのうち少なくとも一方の光軸は、前記投影光軸へ傾向し、
    前記第1および第2の撮像センサにおける光軸のうち前記投影光軸へ傾向する光軸は、前記スクリーンよりも手前で前記投影光軸と交差し、
    前記第1および第2の撮像センサは、前記本体筐体に設けられた、プロジェクタ。
  2. 前記第1および第2の撮像センサが前記スクリーンを撮影可能な各々の撮像領域は、少なくとも一部で重なり合う請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記第1および第2の撮像センサが前記スクリーンを撮影可能な各々の撮像領域は、互いに離間する請求項1に記載のプロジェクタ。
  4. 更に、前記第1および第2の撮像センサのうち少なくとも一方の光軸が前記投影光軸へ傾向する角度を変更する角度変更部を備える請求項1ないし請求項のいずれかに記載のプロジェクタ。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記本体筐体は、前記スクリーンに背を向ける後端部を有
    前記第1および第2の撮像センサは、前記本体筐体において前記投射レンズユニットよりも前記後端部に近い位置に設けられた、プロジェクタ。
  6. 前記撮像センサは、前記本体筐体の外表面を構成する複数の面の一つに設けられ、該面における端縁部のうち前記後端部により近い端縁部に沿って位置する請求項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記撮像センサは、前記本体筐体の外表面を構成する複数の面の一つであって、前記スクリーンへと投影光を放出する放出口が設けられた面に設けられた請求項または請求項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記撮像センサは、前記本体筐体の外表面を構成する複数の面の一つであって、前記スクリーンへと投影光を放出する放出口が設けられた面とは異なる外表面に設けられた請求項または請求項に記載のプロジェクタ。
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