JP5796286B2 - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、台形歪み補正を行う機能を有するプロジェクターが、いったん台形歪み補正を行った後であっても、高精度でかつ高速に台形歪み補正を行えるようにすることを目的とする。
本発明によれば、投射面に画像を投射して撮影を行い、撮影画像に基づいて台形歪み補正を行う機能を有するプロジェクターが、台形歪み補正機能により補正を行った後に改めて補正を行う必要が生じた場合に、歪み検出用の画像を変形させないで投射させて、改めて補正用情報を求める。このため、台形歪み補正の補正用情報を、既に実行された台形歪み補正の影響を受けずに、改めて求めることができる。この処理は、台形歪み補正のために変形された画像を基準として追加的に変形させる場合に比べて単純な処理で済むので、高速かつ高精度で台形歪み補正を行える。これにより、最初の補正を行った後に改めて補正を行う必要が生じた場合に、高速かつ高精度で台形歪み補正の補正用情報を求め、この新たな補正用情報に基づいて台形歪み補正を行える。
本発明によれば、表示部の表示領域に表示される画像を変形させることにより台形歪み補正を行うプロジェクターが、表示領域に変形されていない歪み検出用画像を表示させて再補正処理を行うので、単純な処理で再補正処理を実行できる。また、台形歪み補正部が表示領域に表示される画像を変形させることで画像の表示面積が減少する場合には、再補正処理では歪み検出用画像の表示面積が減少しないため、より高精度で台形歪みを補正できる。
この場合、再補正処理で表示部の表示領域のほぼ全面を使って歪み検出用画像を大きく投射するので、より高精度で台形歪み補正を行える。特に、台形歪み補正部が表示領域に表示される画像を変形させることで画像の表示面積が減少する場合には、歪み検出用画像の表示面積を減少させないことで補正精度の向上が期待できる。
本発明によれば、再補正処理の実行中であることをユーザーに適切に通知でき、利便性の向上を図ることが可能となる。また、歪み検出用画像を、再補正処理を通知する通知表示は補正された状態で投射されるので、視認性が高く、より確実に通知できる。
本発明によれば、第1及び第2の歪み検出用画像を所定の画像に重畳して投射して撮影を行い、その差分に基づいて台形歪み補正の補正用情報を求めるので、検出用画像とは別の画像を投射しながら、第1の補正用情報及び第2の補正用情報を求めることができる。特に、第2の補正情報を求める場合は既に台形歪み補正が行われた後であるため、画像を投影中である。この場合、投影中の画像を利用して第2の補正情報を求めることで、画像の投影を終了する必要がなくなるので、利便性が高まるとともに、ユーザーの不快感や違和感を招くことがない。また、投射面の色の影響を排除できるので、例えば歪み検出用画像がスクリーンからはみ出して投射された場合に、はみ出した部分の撮影画像も利用できるので、より高精度で台形歪み補正を行える。
本発明によれば、台形歪み補正を行ったプロジェクターが、ユーザーの操作に応じて、或いは、台形歪みが発生する蓋然性が高い場合に自動的に再補正処理を実行するので、再補正処理を適切に実行して、歪みのない画像を投射できる。
本発明によれば、動画像を投射中であっても、再補正処理を実行して正確に台形歪み補正の補正用情報を求めることができる。
本発明によれば、投射面に画像を投射して撮影を行い、撮影画像に基づいて台形歪み補正を行う機能を有するプロジェクターが、台形歪み補正機能により補正を行った後に改めて補正を行う必要が生じた場合に、歪み検出用の画像を変形させないで投射させて、改めて補正用情報を求める。このため、台形歪み補正の補正用情報を、既に実行された台形歪み補正の影響を受けずに、改めて求めることができる。この処理は、台形歪み補正のために変形された画像を基準として追加的に変形させる場合に比べて単純な処理で済むので、高速かつ高精度で台形歪み補正を行える。これにより、最初の補正を行った後に改めて補正を行う必要が生じた場合に、高速かつ高精度で台形歪み補正の補正用情報を求め、この新たな補正用情報に基づいて台形歪み補正を行える。
図1は、実施形態に係るプロジェクター100の全体構成を示すブロック図である。プロジェクター100には、内蔵する記憶装置が記憶する映像ソース(図示略)、または、パーソナルコンピューターや各種映像プレーヤー等の外部の画像供給装置(図示略)から画像信号が入力される。プロジェクター100は、入力される画像信号に基づいて変調された光をスクリーンSCなどの投射面上に投射し、画像(以下「投射画像」と呼ぶ)として表示させる。本実施例では、スクリーンSCはほぼ直立しており、スクリーン面は矩形形状とされている。プロジェクター100に入力される画像は動画像(映像)と静止画像とのどちらでもよく、プロジェクター100は映像をスクリーンSCに投射することも、静止画像をスクリーンSCに投射し続けることも可能である。以下の実施形態では、外部から入力される映像信号に基づいて映像を投射する場合を例に挙げて説明する。
液晶パネル130(表示部)は、後述する画像処理系からの信号を受けて、パネル面に画像を形成する。液晶パネル130は、カラーの投影を行うため、RGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルからなる。そのため、照明光学系140からの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系150に射出される。
また、映像用プロセッサー134は、上記の台形歪み補正における特定の歪み検出用画像の表示を制御する。映像用プロセッサー134は、台形歪み補正用のDSP(デジタルシグナルプロセッサー)として販売されている汎用のプロセッサーを用いて構成することも、専用のASICとして構成することも可能である。
リモコン制御部190は、プロジェクター100の外部のリモコン191から送信される無線信号を受信する。リモコン191は、ユーザーによって操作される操作子(図示略)を備え、操作子に対する操作に応じた操作信号を赤外線信号または所定周波数の電波を用いた無線信号として送信する。リモコン制御部190は、赤外線信号を受信する受光部(図示略)や無線信号を受信する受信回路(図示略)を備え、リモコン191から送信された信号を受信し、解析して、ユーザーによる操作の内容を示す信号を生成してCPU120に出力する。
操作部195は操作子(図示略)を備え、操作子に対する操作に応じた操作信号をCPU120に出力する。この操作子としては、電源ON/OFFを指示するスイッチ、台形歪み補正開始を指示するスイッチ、後述する再補正処理の開始を指示するスイッチ等がある。
オートアイリスによる明るさの調整がなされた画像は、撮像部180から撮影画像メモリー182に出力され、撮影画像メモリー182の所定の領域に繰り返し書き込まれる。撮影画像メモリー182は、1画面分の画像の書き込みが完了すると、所定の領域のフラグを順次反転するので、CPU120は、このフラグを参照することにより、撮像部180を用いた撮像が完了したか否かを知ることができる。CPU120は、このフラグを参照しつつ、撮影画像メモリー182にアクセスして、必要な撮影画像を取得する。
図2は、プロジェクター100の動作を示すフローチャートである。この図2に示す動作の実行に際して、CPU120は補正制御部として機能する。
図2に示すように、プロジェクター100は、外部から入力される映像信号に基づいて投射画像の投射を開始すると(ステップS11)、投射を開始した後自動的に、或いはリモコン191または操作部195の操作子の操作に応じて、台形歪み補正処理を実行する(ステップS12)。この台形歪み補正処理により、スクリーンSCに投射される投射画像は、プロジェクター100の投影投射角による変形が補正され、ほぼ本来の形状となる。
その後、投射が終了するまで、プロジェクター100は再補正処理の開始の条件が成立するか否かを監視し、必要に応じて、何度でも再補正処理を実行する。
この台形歪み補正処理は、台形歪みの補正を行なうための測定用画像を得るための一連の処理(ステップS21〜S29)と、測定用画像に基づいて台形歪み補正を行うためのパラメーターを求める処理(ステップS30)と、実際に台形歪みを補正する処理(ステップS31)とを含んでいる。
図3に示すように、CPU120は、台形歪み補正を行う前に、まず、投射中の画像を静止させる(ステップS21)。CPU120は、映像用プロセッサー134を制御して、A/D変換部110から映像用プロセッサー134に入力されている映像信号の表示を停止させ、映像用プロセッサー134が液晶パネル駆動部132に出力中のフレームを、特定のタイミングで静止画像300(図5(A))とする。この動作は、CPU120が、映像用プロセッサー134に所定のコマンドを送ることにより行われる。静止画像300の投射は、映像用プロセッサー134に、静止画像投影の終了コマンドがCPU120から入力されるまで継続される。
図4(A)に例示する第1歪み検出用画像310は、等間隔に配列された4行×4列の16個の白色の四角形を含む画像である。また、図4(B)に例示する第2歪み検出用画像320は、第1歪み検出用画像310の四角形と同じ位置に、等間隔に配列された4行×4列の16個の黒色の四角形を含む画像である。これら歪み検出用画像310、320は、四角形の色を除いては同一の画像である。このため、第1歪み検出用画像310と第2歪み検出用画像320との差分を求めると、16個の四角形が並ぶ差分画像が得られる。
また、図6は、撮像部180の撮影画像の例を示す図であり、(A)は第1重畳画像315を撮影した第1撮影画像317を示し、(B)は第2重畳画像325を撮影した第2撮影画像327を示し、(C)は測定用画像330を示す。
図5(A)に例示する静止画像300は、CPU120の制御により映像用プロセッサー134が表示中のフレームを静止画像としたものである。投射を開始してから台形歪み補正を行う前は、液晶パネル130の表示可能領域131全体に静止画像300が表示されている。
CPU120の制御により、静止画像300に第1歪み検出用画像310が重畳されると、図5(B)に例示する第1重畳画像315が生成され、液晶パネル130に表示される。この第1重畳画像315は、静止画像300に、上述した16個の白色の四角形が重ねられた画像である。
図5(B)に示す第1重畳画像315がスクリーンSCに投射され、この投射画像を撮像部180が撮影した撮影画像は、例えば、図6(A)に示す第1撮影画像317となる。投射光学系150の光軸とスクリーンSCとが直交していなければ、第1撮影画像317は、図6(A)に示すように台形歪みが生じた画像となる。
第1重畳画像315と第2重畳画像325はプロジェクター100が動かない間に連続して投射されるので、第1撮影画像317と第2撮影画像327は、同じ台形歪みを生じている。なお、センサー部175の出力値に基づいて、台形歪み補正処理の実行中にプロジェクター100が所定以上移動されたことをCPU120が検出した場合には、CPU120が台形歪み補正を終了してもよく、ステップS22から実行し直しても良い。
上述したように、第1重畳画像315と第2重畳画像325は、同じ静止画像300に歪み検出用画像310、320をそれぞれ重畳した画像であるから、その差分を求めると、そこに含まれる静止画像300の色や濃淡は全て相殺される。従って、第1重畳画像315と第2重畳画像325の投射画像を撮影した第1撮影画像317と第2撮影画像327も同様に、静止画像300に起因する成分は共通であり、また、同じ台形歪みを生じている。このため、第1撮影画像317と第2撮影画像327の差分は、歪み検出用画像310、320の差分に等しく、図6(C)に示すように、黒色の背景に16個の四角形が分布した測定用画像330として求められる。
このステップS30で、CPU120は、三次元測量部125の機能により、三次元測量処理を実行する。この三次元測量処理は、プロジェクター100のズームレンズ152の主点を原点とする三次元座標系(以下「レンズ座標系」とも呼ぶ)における、スクリーンSCを含む平面の三次元状態を検出する処理である。すなわち、プロジェクター100における投射光学系150の光軸に対するスクリーンSCの三次元的な傾きを検出する。この処理では、測定用画像330を離散化し、測定用画像330に含まれる16個の四角形の中心を測定点として求める。続いてCPU120は、測定点から平面の定義が可能な3点を選択し、選択した3つの測定点のレンズ座標系における三次元座標を検出する。CPU120は、検出した3つの測定点の三次元座標に基づいて、スクリーンSCを含む平面に近似する近似平面を算出する。
続いて、CPU120は、投射角算出部126の機能により、三次元測量処理で検出したスクリーン平面の近似平面とプロジェクター100から投射した投射光の光軸との角度である投影投射角を算出する。次いで、CPU120は、算出された投影投射角を基に、液晶パネル130の表示可能領域131における補正後の画像の形状を求める。そして、CPU120は、液晶パネル130の表示可能領域131における補正前の画像の形状を、補正後の画像の形状に変換する変換係数(パラメーター)を算出する。
この変換係数は、映像用プロセッサー134に入力される映像信号の画素位置の情報(座標)に対して、3次元のベクトル演算を行う際の係数である。
図7は、図2のステップS14に示したプロジェクター100による台形歪み補正処理を、詳細に示すフローチャートである。
この再補正処理は、図3〜図6を参照して説明した台形歪みの補正処理を行った後で、プロジェクター100が移動される等して、投射画像に再び台形歪みが知覚される場合、すなわち最初の台形歪み補正を行った後に改めて補正を行う必要が生じた場合に、台形歪みを正確に補正できるように補正しなおす処理である。この処理では、台形歪み補正の係数(補正用情報)を改めて求めて、新たに求めた係数に基づいて台形歪み補正を行う。
CPU120は、まず、投射中の画像を静止させる(ステップS41)。CPU120は、映像用プロセッサー134を制御して、A/D変換部110から映像用プロセッサー134に入力されている映像信号の表示を停止させ、映像用プロセッサー134が液晶パネル駆動部132に出力中のフレームを、特定のタイミングで静止画像301(図8(A))とする。
また、図9は、撮像部180の撮影画像の例を示す図であり、(A)は再補正用第1画像314を撮影した再補正用第1撮影画像318を示し、(B)は再補正用第2画像324を撮影した再補正用第2撮影画像328を示し、(C)は測定用画像331を示す。
CPU120の制御により、静止画像301に第1歪み検出用画像310が重畳されると、図8(B)に例示する再補正用第1画像314が生成され、液晶パネル130の表示可能領域131に表示される。液晶パネル130に表示された再補正用第1画像314は、台形歪み補正により変形された静止画像301に、変形されていない第1歪み検出用画像310を重ねた画像となっている。このため、第1歪み検出用画像310の上述した16個の白色の四角形は、表示可能領域131の全体に等間隔で分布する一方、静止画像301は、図8(A)に示したように変形されている。
再補正用第1画像314と再補正用第2画像324は、台形補正された静止画像301を共通して含んでいるので、再補正用第1画像314と再補正用第2画像324との差分を求めることで、静止画像301による色や濃淡は相殺される。そして、液晶パネル130に表示される画像としては、表示可能領域131全体に等間隔で四角形が分布する差分画像336(図8(D))が得られる。また、スクリーンSCの投射画像を撮影した再補正用第1撮影画像318と再補正用第2撮影画像328の差分を求めると、図9(C)に示すように、黒色の背景に16個の四角形が分布した測定用画像331が求められる。
再補正処理においては、仮に、歪み検出用画像310、320を、台形歪み補正を施した形状で静止画像301に重畳させて、スクリーンSCに投射させることも可能であるが、表示可能領域131全体を使って歪み検出用画像310、320を投射する方が、スクリーンSCにおいてより広い範囲に測定用画像331が拡がるため、三次元計測による投射光学系150の光軸に対するスクリーンSCの三次元的な傾きの算出を、より高精度で行うことができる。
図10は、再補正処理で液晶パネル130に表示される画像の別の例を示す図であり、(A)は静止画像301を示し、(B)は再補正用第1画像316を示し、(C)は再補正用第2画像326を示し、(D)は差分画像338を示す。
また、図11は、撮像部180の撮影画像の例を示す図であり、(A)は再補正用第1撮影画像319を示し、(B)は再補正用第2撮影画像329を示し、(C)は測定用画像339を示す。
図10(A)に示す静止画像301は図8(A)に示したものと同一である。この静止画像301に第1歪み検出用画像310を重畳する際に、さらにCPU120の制御により、再補正処理中であることを示すメッセージ341を重畳することができる。このメッセージ341は、例えば、CPU120が映像用プロセッサー134を制御して、OSDとして表示される。また、例えば、メッセージ画像を予めROM170に記憶しておき、このメッセージ画像をCPU120が読み出して映像用プロセッサー134に出力し、歪み検出用画像310、320とともに静止画像301に重畳させても良い。
この再補正用画像316、326をスクリーンSCに投射し、撮像部180により撮影すると、撮影画像は図11(A)に示す再補正用第1撮影画像319、図11(B)に示す再補正用第2撮影画像329のようになる。これら再補正用撮影画像319、329から分かるように、メッセージ341は、静止画像301と同様に、歪みが少ない状態でスクリーンSCに投射される。メッセージ341はユーザーに通知を行うために投射するので、ユーザーが視認しやすいよう、台形歪み補正を施す方が、ユーザーの利便性向上につながる。
より具体的には、CPU120は、再補正処理において、台形歪み補正部136による変形を行わずに液晶パネル130の表示領域のほぼ全面に歪み検出用画像を表示させ、スクリーンSCに投射させる。
このため、より単純な処理で再補正処理を実行できる上、歪み検出用画像310、320が縮小されずに表示可能領域131に表示され、スクリーンSCに投射されるので、より高精度で台形歪みを補正できる。表示可能領域131のほぼ全面を使って歪み検出用画像310、320を大きく投射する場合には、より高精度で台形歪み補正を行える。
プロジェクター100は、操作部195の操作またはセンサー部175のセンサーの出力値の変化のいずれかを契機として再補正処理を実行するので、再補正処理を適切に実行して、歪みのない画像を投射できる。さらに、再補正処理を実行する場合に、投射光学系により投射される映像を静止させ、静止画像を固定するので、映像を投射中であっても正確に台形歪み補正の係数を求めることができる。
また、上記実施形態では、光源が発した光を変調する表示部として、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶パネル130を用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成してもよい。ここで、表示部として1枚のみの液晶パネルまたはDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネル及びDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成であれば問題なく採用できる。
また、図1に示した各機能部は、プロジェクター100の機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
Claims (8)
- 投射面に向けて画像を投射する投射部と、
前記投射部により前記投射面に投射された画像を撮影する撮像部と、
前記投射部により前記投射面に投射された歪み検出用画像を、前記撮像部により撮影して取得された第1の撮影画像に基づいて、第1の補正用情報を求める補正制御部と、
前記補正制御部が求めた前記第1の補正用情報に基づいて、前記投射部が投射する画像を変形させる歪み補正を行う歪み補正部と、を備え、
前記補正制御部は、前記第1の補正用情報に基づいて前記歪み補正部が第1の歪み補正を行った後に、第2の歪み補正を行う必要が生じた場合には、前記歪み補正部により前記第1の歪み補正がなされた画像に、前記歪み補正部により変形させない状態で前記歪み検出用画像を重畳させて前記投射部により投射させ、投射された当該歪み検出用画像を前記撮像部に撮影させて第2の撮影画像を取得させ、当該第2の撮影画像に基づいて第2の補正用情報を求め、前記第2の補正用情報に基づいて前記歪み補正部により前記第2の歪み補正を行うこと、
を特徴とするプロジェクター。 - 前記投射部は、光源と、前記光源が発した光を変調すべく表示領域に画像を表示する表示部とを備え、
前記歪み補正部は、前記表示部の表示領域に表示される画像を変形させることにより歪み補正を実行し、
前記補正制御部は、前記第2の歪み補正において、前記歪み補正部による変形を行わずに前記表示部の表示領域に前記歪み検出用画像を表示させ、前記投射面に投射させることを特徴とする請求項1記載のプロジェクター。 - 前記補正制御部は、前記第2の歪み補正において、前記歪み補正部による変形を行わずに前記表示部の表示領域のほぼ全面に前記歪み検出用画像を表示させ、前記投射面に投射させることを特徴とする請求項2記載のプロジェクター。
- 前記補正制御部は、前記第2の歪み補正において、当該第2の歪み補正を通知する文字、記号または画像を含む通知表示を、前記歪み補正部により歪み補正がなされた状態で前記歪み検出用画像に重畳して前記投射部により投射させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプロジェクター。
- 前記補正制御部は、前記第1の補正用情報及び前記第2の補正用情報を、前記投射面に所定の画像と第1の歪み検出用画像とを重畳して投射した場合に前記撮像部が撮影した第1撮影画像と、前記所定の画像と第2の歪み検出用画像を重畳した場合に前記撮像部が撮影した第2撮影画像との差分に基づいて求めることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプロジェクター。
- 操作子を備えた操作部、当該プロジェクターの加速度を検出する加速度センサー、或いは当該プロジェクターの方向を検出するジャイロセンサーの少なくともいずれかを備え、
前記補正制御部は、前記操作子に対する操作、前記加速度センサーの出力値の変化、或いは前記ジャイロセンサーの出力値の変化のいずれかを契機として前記第2の歪み補正を実行することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプロジェクター。 - 前記歪み補正部は、前記投射部により動画像を投射中に前記第2の歪み補正を実行する場合に、前記投射部により投射される画像を固定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のプロジェクター。
- 投射面に向けて画像を投射するプロジェクターの制御方法であって、
前記投射面に歪み検出用画像を投射し、
前記投射面に投射された前記歪み検出用画像を撮影して第1の撮影画像を取得し、
前記第1の撮影画像に基づいて第1の補正用情報を求め、
前記第1の補正用情報に基づいて、前記プロジェクターが投射する画像を変形させる第1の歪み補正を行い、
前記第1の補正用情報に基づいて前記第1の歪み補正を行った後に第2の歪み補正を行う必要が生じた場合には、前記第1の歪み補正がなされた画像に、前記歪み検出用画像を変形させない状態で重畳して投射し、
投射された前記歪み検出用画像を撮影して第2の撮影画像を取得し、
前記第2の撮影画像に基づいて第2の補正用情報を求め、前記第2の補正用情報に基づいて前記第2の歪み補正を行うこと、
を特徴とするプロジェクターの制御方法。
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